JPH09232029A - 防水栓 - Google Patents

防水栓

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JPH09232029A
JPH09232029A JP3514996A JP3514996A JPH09232029A JP H09232029 A JPH09232029 A JP H09232029A JP 3514996 A JP3514996 A JP 3514996A JP 3514996 A JP3514996 A JP 3514996A JP H09232029 A JPH09232029 A JP H09232029A
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聖児 幸松
Takuya Kitamura
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 異径電線に広く適用可能にすることによっ
て、種類を減らし、コストと管理工数とを大きく低減す
る防水栓を提供する。 【解決手段】 本発明の防水栓31は、ハウジングの挿
入孔に密着するシ−ル部51と、電線挿通孔49とを有
する筒状の防水栓本体43と、防水栓本体43の一側と
他側にそれぞれ設けられた太物電線用加締め部45及び
細物電線用加締め部47と、電線挿通孔49の内壁に突
設され、加締め部45から太物電線を挿通すると傾倒
し、加締め部47から細物電線を挿通すると起立する傾
倒可能なリップ部53とを備え、リップ部53は挿通さ
れた電線に密着しその外周との間をシ−ルする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電線の外周とハウ
ジングの挿入孔の内周との隙間を封じる防水栓に関す
る。
【0002】
【従来の技術】防水栓の従来例として、実開昭62−2
01480号公報に開示されたものが知られている。図
4はこの防水栓1の自由状態の形状を示し、図5は防水
栓1がコネクタ等のハウジング3の挿入孔5に挿入され
た状態を示している。
【0003】この防水栓1はゴムで作られており、厚肉
の防水栓本体7と薄肉の加締め部9とから構成されてお
り、全体が円筒状をなしている。
【0004】防水栓本体7の外周と内周にはそれぞれ環
状突起11、13が形成されている。また、防水栓1に
は防水栓本体7と加締め部9とを通して電線挿通孔15
が形成されている。
【0005】防水栓1は、図5のように、電線挿通孔1
5に電線17を通した状態でハウジング3の挿入孔5に
挿入される。このとき、防水栓本体7の外周側の環状突
起11は挿入孔5に押し潰され、挿入孔5に密着して外
周側をシ−ルし、内周側の環状突起13は電線17の外
周に押し潰され、電線17に密着して内周側をシ−ルす
る。
【0006】加締め部9は、電線17を加締めるための
部分であり、図5のように、端子金具の電線加締め部1
9によって外周から締め付けられ、電線17に固定され
る。
【0007】そして、防水栓1は、シ−ル性を満足させ
るために所定の圧縮率P(例えば30%)が要求されて
いる。
【0008】ここで、防水栓1を挿入孔5に挿入したと
きの防水栓1の圧縮率Pは、挿通孔5の内径c、電線1
7の外径d、自由状態の防水栓全体の肉厚r、自由状態
の防水栓本体7の内径により求めることが出来る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
に、防水栓1では電線との密着性(シ−ル性)を環状突
起13の撓みだけに頼るから、径の大きく異なった電線
のそれぞれで所望の圧縮率Pを得ることが難しい。
【0010】例えば、大径の電線で30%の圧縮率Pが
得られる防水栓1に、それより細い外径dの電線を使用
すると圧縮率Pが下がり30%の圧縮率Pが得られな
い。また、外径dの細い電線用に、防水栓本体7の内径
wを小さくすると、今度は大径の電線で圧縮率Pが大き
くなり過ぎて、電線の挿入性等に悪影響を与える。
【0011】このように、従来の防水栓1は異径の電線
に対する適応性が低いから、多種類の異径電線に広く対
応するためには、多種類の防水栓を用意する必要があ
り、部品点数が多くなってコスト高になると共に、管理
工数も大きくなる。
【0012】本発明は、上記の事情を考慮し、異径電線
に広く適用可能にすることにより、種類を減らし、コス
トと管理工数とを大きく低減する防水栓を提供すること
を目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、外周
にハウジングの挿入孔に密着するシ−ル部を有し、中心
部に電線が挿通される電線挿通孔を有する筒状の防水栓
本体と、電線挿通孔の内壁に突設され、挿通した電線の
外周に密着するリップ部とを有する防水栓であって、前
記リップ部を挿通された電線との摩擦によって傾倒可能
に形成すると共に、前記防水栓本体の電線挿通孔の一方
の開口側に太物電線用の加締め部を設け、他方の開口側
に前記太物電線より小径の細物電線用の加締め部を設
け、太物電線は前記太物電線用の加締め部から細物電線
用の加締め部側に挿通し、細物電線は前記細物電線用の
加締め部から太物電線用の加締め部側に挿通し、挿通さ
れた電線と前記リップ部との間でシ−ルが行われること
を特徴とする。
【0014】このように、請求項1記載の防水栓は、挿
通された電線との摩擦によってリップ部を傾倒可能にす
ると共に、太物電線は前記太物電線用の加締め部から挿
通し、細物電線は前記細物電線用の加締め部から挿通す
ることにより、リップ部を両方向から押して傾倒させ
る。
【0015】リップ部が傾倒すると、太物電線との間で
適度の締め代による充分なシ−ル性が得られ、リップ部
が起立すると、細物電線(外径d2)との間で適度の締
め代による充分なシ−ル性が得られる。
【0016】このように、リップ部は挿通された太物電
線と細物電線いずれの外周とも充分な締め代で密着し、
高いシ−ル性を発揮する。
【0017】こうして、請求項1記載の防水栓は、大径
から小径まで広い範囲の電線に所望の圧縮率で適用可能
になる。適用可能な電線の外径差は、環状突起13の撓
みだけに頼る従来例に較べて極めて広い。
【0018】従って、請求項1記載の防水栓は、従来よ
り遙に少ない種類のものを用意すれば、外径が大きく異
なる多種類の異径電線に対応できるから、部品点数と管
理工数とコストとが大幅に低減する。
【0019】請求項2の発明は、請求項1記載の防水栓
であって、前記電線挿通孔への太物電線の挿通時に前記
リップ部が電線挿通孔の内壁側に傾倒し、前記電線挿通
孔への細物電線の挿通時に前記リップ部が電線挿通孔の
内壁から起立することを特徴とし、請求項1記載の防水
栓と同様の効果を得る。
【0020】これに加えて、太物電線の挿通時にはリッ
プ部が電線挿通孔の内壁側に傾倒し、細物電線の挿通時
にはリップ部が電線挿通孔の内壁から起立するように構
成したから、リップ部の傾倒時と起立時の電線の外径差
を更に大きくできる。
【0021】従って、請求項2記載の防水栓は、より広
い範囲の異径電線に適用可能になり、部品点数と管理工
数とコストの低減効果が大きい。
【0022】請求項3の発明は、請求項1又は請求項2
記載の防水栓であって、前記電線挿通孔の内壁に、傾倒
した前記リップ部が収納されるリップ部逃がし溝を設け
たことを特徴とし、請求項1又は請求項2記載の防水栓
と同様の効果を得る。
【0023】これに加えて、傾倒時のリップ部はリップ
部逃がし溝に収納されるから、傾倒時に挿通可能な電線
の外径が最も大きくなり、それだけ電線の外径差も大き
くなる。
【0024】従って、請求項3記載の防水栓は、最も広
い範囲の異径電線に適用可能であり、部品点数と管理工
数とコストの低減効果が大きい。
【0025】請求項4の発明は、請求項1乃至請求項3
のいずれか1項に記載の防水栓であって、挿通する電線
が細いほど前記リップ部の枚数を増やしたことを特徴と
し、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の防水
栓と同様の効果を得る。
【0026】これに加えて、挿通する電線が細いほどリ
ップ部の数枚を増やしたことにより、例えば、リップ部
の数枚が少ない場合は締め代とシ−ル性とが不足するよ
うな細い電線に対しても充分な締め代とシ−ル性とが得
られるから、挿通可能な電線の外径差(d1−d2)を
細物電線側に広くできる。
【0027】従って、請求項4記載の防水栓は、広い範
囲の異径電線に適用可能であり、部品点数と管理工数と
コストの低減効果が大きい。
【0028】請求項5の発明は、請求項1乃至請求項4
のいずれか1項に記載の防水栓であって、前記リップ部
を複数枚設けると共に、挿通する電線の外径に応じて、
各リップ部の先端に異なった内径を与えたことを特徴と
し、請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の防水
栓と同様の効果を得る。
【0029】これに加えて、起立時の各リップ部先端に
互いに異なった内径を与えたことにより、所望の締め代
が得られる電線径の範囲が細物電線側で広くなり、それ
だけ部品点数と管理工数とコストの低減効果が向上す
る。
【0030】なお、太物電線を挿通するときは各リップ
部が傾倒するから、内径の小さいリップ部を形成しても
作業性が低下することはない。
【0031】請求項6の発明は、請求項1乃至請求項5
のいずれか1項に記載の防水栓であって、前記太物電線
用加締め部又は細物電線用加締め部の少なくともいずれ
か一方が、端子金具の電線加締め部で加締め接続される
ことを特徴とし、請求項1乃至請求項5のいずれか1項
に記載の防水栓と同様の効果を得る。
【0032】これに加えて、加締め部が端子金具の電線
加締め部で加締められ、電線と防水栓とが強固に固定さ
れるから、外力が電線に掛からず、断線事故が防止され
る。
【0033】請求項7の発明は、請求項1乃至請求項6
のいずれか1項に記載の防水栓であって、前記電線挿通
孔及びリップ部の各内周断面を、挿通する電線の外周に
密着するようにその外周形状に合わせて形成したことを
特徴とし、請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載
の防水栓と同様の効果を得る。
【0034】これに加えて、電線挿通孔及びリップ部の
各内周断面を、挿通する電線の外周に密着するようにそ
の外周形状に合わせて形成したことによって、例えば、
楕円形断面の線材でも、本発明の効果が得られる。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。この実施形態は請求項1、2、
3、6、7の特徴を備えている。なお、以下の説明にお
いて、左右の方向は図1、2、3での左右の方向であ
る。
【0036】図1(a)は本発明の一実施形態の防水栓
31の縦断面図、図1(b)は太物電線33を挿通した
防水栓31の縦断面図、図1(c)は細物電線35を挿
通した防水栓31の縦断面図、図2はコネクタ等のハウ
ジング37の挿入孔39の縦断面図、図3は防水栓31
と端子金具41との斜視図である。
【0037】図1(a)のように、防水栓31は、筒状
の防水栓本体43と、その左側に設けられた太物電線用
の加締め部45と、右側に設けられた細物電線用の加締
め部47とを備えている。これらの加締め部45と防水
栓本体43と加締め部47とを通じて、電線挿通孔49
が形成されている。防水栓31はゴムで一体に形成され
ている。
【0038】防水栓本体43には、外周に2個の環状突
起51(シ−ル部)が形成され、内周に2枚の環状のリ
ップ部53が形成されている。各リップ部53はゴムの
弾力によって、図1(b)、図1(c)のように、右側
に傾倒可能である。防水栓本体43の内壁には、各リッ
プ部53の右側に、傾倒したときのリップ部53を収納
するリップ部逃がし溝55が設けられている。
【0039】太物電線33と細物電線35は外周の断面
形状が円形であるから、電線挿通孔49とリップ部53
の各内周形状もこれらに合わせて円形にしてある。
【0040】また、太物電線用加締め部45の内径は、
細物電線用加締め部47の内径より大径にしてある。
【0041】次に作用を説明する。
【0042】太物電線33は、図1(a)の矢印Aのよ
うに、太物電線用加締め部45から細物電線用加締め部
47に向かって防水栓31の電線挿通孔49に挿通され
る。太物電線33の挿通によって各リップ部53は、図
1(b)のように、右に傾倒してリップ部逃がし溝55
に納まる。
【0043】このとき、各リップ部53の腹部57は太
物電線33の外周と密着し、充分な締め代によって大き
なシ−ル性を示す。
【0044】細物電線35は、図1(a)の矢印Bのよ
うに、細物電線用加締め部47から太物電線用加締め部
45に向かって防水栓31の電線挿通孔49に挿通され
る。細物電線35の挿通によって各リップ部53は、図
1(c)のように、電線挿通孔49の内壁から起立す
る。
【0045】このとき、各リップ部53の先端部59は
細物電線35の外周と密着し、充分な締め代によって大
きなシ−ル性を示す。
【0046】図3のように、端子金具41は電線加締め
部61で、例えば、細物電線用加締め部47を外周から
加締め、電線加締め部63で細物電線35を外周から加
締めることにより、電線35と加締め部47とを固定
し、電線35を外力から保護し、断線事故を防止する。
【0047】防水栓31は、挿通した太物電線33又は
細物電線35をこのように端子金具41で固定した状態
で、図2に示すハウジング37の挿入孔39に装着され
る。
【0048】このとき、防水栓本体43外周の各環状突
起51は押し潰されて挿入孔39の壁部と密着し、この
部分をシ−ルする。
【0049】図1乃至図3において、防水栓31を挿入
孔39に挿入したときの防水栓本体43の圧縮率をPと
すると、挿入孔39の内径(挿入孔39に挿入したとき
の環状突起51の外径)c、太物電線33の外径(電線
33を挿入し各リップ部53が傾倒したときの腹部57
の内径)d1、細物電線35の外径(電線33を挿入し
各リップ部53が起立したときの先端部59の内径)d
2、太物電線33を挿通し、挿入孔39に挿入されたと
きの防水栓本体43の厚肉r1、細物電線35を挿通
し、挿入孔39に挿入されたときの防水栓本体43の厚
肉r2、自由状態の防水栓本体43の外径(環状突起5
1の外径)Dにより求められる。
【0050】上記のように、防水栓31は、太物電線3
3の挿通によってリップ部53が傾倒し、細物電線35
の挿通によってリップ部53が起立して、太物電線33
と細物電線35の両方に対し充分なシ−ル性が得られ
る。
【0051】従って、各寸法d1、r1を、太物電線3
3に対して所望の圧縮率(例えば、30%)が得られる
ように設定すると共に、各寸法d2、r2を、細物電線
35に対して所望の圧縮率(例えば、30%)が得られ
るように設定することが可能になる。
【0052】こうして、防水栓31は、大径から小径ま
で広い範囲の電線に適用可能になる。適用可能な電線の
外径差(d1−d2)は、環状突起13の撓みだけに頼
る従来例に較べて極めて広い。
【0053】従って、防水栓31と同様に構成された防
水栓を小種類用意しておけば、外径が大きく異なる多種
類の異径電線に広く対応できるから、部品点数と管理工
数とコストとを大幅に低減することができる。
【0054】これに加えて、傾倒時のリップ部53を収
納するリップ部逃がし溝55を設けたことにより、傾倒
時に挿通可能な太物電線の外径(d1)が更に大きくな
り、それだけ異径電線の適用範囲(挿通可能な電線の外
径差d1−d2)が広くなり、部品点数と管理工数とコ
ストの低減効果が更に大きくなる。
【0055】なお、本発明において、防水栓の材料はゴ
ムが適しているが、充分な電気絶縁性と適度な弾性とを
有するものなら他の材料でもよい。
【0056】
【発明の効果】上記の説明のように、請求項1記載の発
明によれば、傾倒可能なリップ部を設けたことにより、
大径から小径まで広い範囲の電線に適用可能な防水栓が
得られる。従って、この種の防水栓を小種類用意すれ
ば、外径が大きく異なる多種類の異径電線に広く対応で
きるから、防水栓の部品点数が低減し、管理工数とコス
トとを大幅に低減することができる。
【0057】請求項2の発明によれば、太物電線の挿通
時にリップ部が傾倒し、細物電線の挿通時にはリップ部
が起立するように構成することにより、防水栓は更に広
い範囲の異径電線に適用可能になり、部品点数と管理工
数とコストの低減効果が大きい。
【0058】請求項3の発明によれば、リップ部逃がし
溝で傾倒時のリップ部を収納するように構成することに
より、傾倒時に挿通可能な電線の外径が大きくなり、そ
れだけ広い範囲の異径電線に適用可能になり、部品点数
と管理工数とコストの低減効果が大きい。
【0059】請求項4の発明によれば、挿通する電線が
細いほどリップ部の枚数を増やすことにより、細い電線
に対しても充分な締め代とシ−ル性とが得られるから、
挿通可能な電線の外径差(d1−d2)を細物電線側に
広くでき、それだけ広い範囲の異径電線に適用可能にな
り、部品点数と管理工数とコストの低減効果が大きい。
【0060】請求項5の発明によれば、各リップ部の先
端に互いに異なった内径を与えたことにより、所望の締
め代が得られる電線径の範囲を細物電線側に広げること
ができ、それだけ部品点数と管理工数とコストの低減効
果を向上させながら、太物電線を挿通するときの作業性
は低下させない。
【0061】請求項6の発明によれば、電線加締め部が
端子金具によって加締められ、電線と防水栓とが強固に
固定されるから、外力が電線に掛からず、断線事故が防
止される。
【0062】請求項7の発明によれば、電線挿通孔及び
リップ部の各内周断面を、挿通する電線の外周に密着す
るような形状に形成することによって、例えば、楕円形
断面の線材にも本発明の適用範囲を広げて、上記のよう
な効果を享受することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の防水栓を示し、(a)は
縦断面図、(b)は防水栓に太物電線を挿通した状態を
示す縦断面図、(c)は防水栓に細物電線を挿通した状
態を示す縦断面図である。
【図2】ハウジングの挿入孔の縦断面図である。
【図3】図1の防水栓と端子金具を示す斜視図である。
【図4】従来例の縦断面図である。
【図5】電線を挿通した図4の従来例をハウジングの挿
入孔に挿入した状態を示す縦断面図である。
【符号の説明】
31 防水栓 33 太物電線 35 細物電線 37 ハウジング 39 挿入孔 41 端子金具 43 防水栓本体 45 太物電線用の加締め部 47 細物電線用の加締め部 49 電線挿通孔 51 環状突起(シ−ル部) 53 リップ部 55 リップ部逃がし溝 59 リップ部の先端部 61 電線加締め部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周にハウジングの挿入孔に密着するシ
    −ル部を有し、中心部に電線が挿通される電線挿通孔を
    有する筒状の防水栓本体と、電線挿通孔の内壁に突設さ
    れ、挿通した電線の外周に密着するリップ部とを有する
    防水栓であって、前記リップ部を挿通された電線との摩
    擦によって傾倒可能に形成すると共に、前記防水栓本体
    の電線挿通孔の一方の開口側に太物電線用の加締め部を
    設け、他方の開口側に前記太物電線より小径の細物電線
    用の加締め部を設け、太物電線は前記太物電線用の加締
    め部から細物電線用の加締め部側に挿通し、細物電線は
    前記細物電線用の加締め部から太物電線用の加締め部側
    に挿通し、挿通された電線と前記リップ部との間でシ−
    ルが行われることを特徴とする防水栓。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の発明であって、前記電線
    挿通孔への太物電線の挿通時に前記リップ部が電線挿通
    孔の内壁側に傾倒し、前記電線挿通孔への細物電線の挿
    通時に前記リップ部が電線挿通孔の内壁から起立するこ
    とを特徴とする防水栓。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載の発明であっ
    て、前記電線挿通孔の内壁に、傾倒した前記リップ部が
    収納されるリップ部逃がし溝を設けたことを特徴とする
    防水栓。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれか1項に
    記載の発明であって、挿通する電線が細いほど前記リッ
    プ部の枚数を増やしたことを特徴とする防水栓。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項4のいずれか1項に
    記載の発明であって、前記リップ部を複数枚設けると共
    に、挿通する電線の外径に応じて、各リップ部の先端に
    異なった内径を与えたことを特徴とする防水栓。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至請求項5のいずれか1項に
    記載の発明であって、前記太物電線用加締め部又は細物
    電線用加締め部の少なくともいずれか一方が、端子金具
    の電線加締め部で加締め接続されることを特徴とする防
    水栓。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至請求項6のいずれか1項に
    記載の発明であって、前記電線挿通孔及びリップ部の各
    内周断面を、挿通する電線の外周に密着するようにその
    外周形状に合わせて形成したことを特徴とする防水栓。
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