JP3288217B2 - リヤホルダ及びこのリヤホルダを用いた防水コネクタ - Google Patents

リヤホルダ及びこのリヤホルダを用いた防水コネクタ

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JP3288217B2 JP04919396A JP4919396A JP3288217B2 JP 3288217 B2 JP3288217 B2 JP 3288217B2 JP 04919396 A JP04919396 A JP 04919396A JP 4919396 A JP4919396 A JP 4919396A JP 3288217 B2 JP3288217 B2 JP 3288217B2
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    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R13/00Details of coupling devices of the kinds covered by groups H01R12/70 or H01R24/00 - H01R33/00
    • H01R13/46Bases; Cases
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    • H01R13/00Details of coupling devices of the kinds covered by groups H01R12/70 or H01R24/00 - H01R33/00
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    • H01R13/42Securing in a demountable manner
    • H01R13/436Securing a plurality of contact members by one locking piece or operation
    • H01R13/4367Insertion of locking piece from the rear

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  • Connector Housings Or Holding Contact Members (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、車両の電
気系統のように外部から水が侵入し易い箇所に用いられ
る防水コネクタで電線を保持するリヤホルダと、このリ
ヤホルダを用いた防水コネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】図5乃至図8は従来の防水コネクタ1と
リヤホルダ3とを示している。
【0003】これらの図面に示すように、この防水コネ
クタ1のコネクタ本体5には端子収容室7と開口9など
が設けられており、この端子収容室7には端子11を加
締めた電線13の端子側端部が差し込まれ、開口9から
外部に引き出されている。
【0004】端子11は、芯線加締め部15と被覆加締
め部17とで電線13の芯線19と被覆部21とにそれ
ぞれ加締められている。電線13の外周にはゴム製の防
水栓23が液密に嵌め込まれており、開口9との間で外
部からの水の侵入を防止している。
【0005】コネクタ本体5の端子収容室7には、可撓
性のランス25が設けられており、電線13の端子側端
部を端子収容室7に差し込むと、端子11の係止部27
とこのランス25とが係止して電線13の抜け止めをす
る。
【0006】開口9にはリヤホルダ3が装着されてい
る。図8のように、このリヤホルダ3にはスリット29
が設けられており、2本の電線13を幅方向からこのス
リット29に入れ、図7のように、これらの電線13を
スリット29に挟み込んだ状態でリヤホルダ3を開口9
に取り付け、係止部31、31でコネクタ本体5に係止
して固定する。
【0007】図5と図6のように、コネクタ本体5に係
止されたリヤホルダ3は端子11の被覆加締め部17と
防水栓23とを介して電線13の抜け止めをする。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このリヤホル
ダ3は、図7と図8に示すように、電線13を挟み込ん
だスリット29が直線であり、この直線方向(図6の矢
印X方向)に電線13の抑えが効かない。
【0009】従って、このX方向に電線13が大きく屈
曲すると、その力が防水栓23に働いて防水栓23と開
口9との間に隙間が生じ、防水栓23の防水機能が低下
し、絶縁低下や電気機器の誤作動などの電気的なトラブ
ルが発生する。
【0010】又、電線13が図5の矢印Y方向に屈曲し
た場合は、屈曲の曲率が小さいから電線13が断線する
恐れがある。
【0011】本発明は、上記の事情を考慮し、防水コネ
クタの防水機能低下及び収容した電線の断線を防止する
リヤホルダと、このリヤホルダを用いた防水コネクタと
を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、端子
収容室に電線の端子側端部を収容し電線引出し側の開口
から電線を引き出す防水コネクタの開口と電線との間に
配置され、防水コネクタとの係止部と、前記開口に装着
される装着部と、この装着部と一体に形成され電線を挿
通する電線挿通孔を有する電線挟持部と、電線を幅方向
からこの電線挿通孔に通すために前記装着部と電線挟持
部とを通して形成されたスリットとを有し、電線の被覆
部外周に加締められた前記端子の被覆加締め部と防水栓
とを介して端子を係止し抜け止めするリヤホルダであっ
て、前記装着部の前記被覆加締め部側から前記電線挟持
部が突設され、この電線挟持部の外周と前記装着部の内
壁側との間に空間を設け、前記スリットから電線挿通孔
に電線を通すときこのスリットを開閉可能にすると共
に、電線挟持部を電線に沿って屈曲可能としたことを特
徴とする。
【0013】請求項1記載のリヤホルダは、スリットを
開いて電線を幅方向から電線挟持部の電線挿通孔に通
し、係止部で防水コネクタに係止する。このように、電
線を挟んだリヤホルダをコネクタ本体に固定したことに
よって、端子の被覆加締め部と防水栓とを介して電線の
抜け止めが行われる。
【0014】又、上記のように、装着部と電線挟持部と
の間に空間を設けることによって、電線に沿って電線挟
持部が曲がるようにしたから、従来例と異なって、電線
がいずれの方向に曲がってもその曲率が大きくなり、電
線の断線が防止される。
【0015】更に、電線がスリット方向に曲がった場合
でも、電線挟持部の弾性が抵抗になって電線を曲げる力
が防水栓に掛からないから、従来例と異なって、防水栓
と電線及び防水栓と防水コネクタとの間に隙間が生じる
ことがない。こうして、防水機能の低下が防止され、絶
縁不良や電気機器の誤作動などの電気的なトラブルが回
避される。
【0016】請求項2の発明は、請求項1記載のリヤホ
ルダであって、前記電線挟持部に、電線がスリット方向
に屈曲したときに電線に当接して電線と共に屈曲させる
当接部が形成されたことを特徴とし、請求項1の構成と
同等の効果を得る。
【0017】これに加えて、電線がスリット方向に屈曲
したときに電線に当接して電線と共に屈曲させる当接部
を電線挟持部に形成したことによって、電線がスリット
方向に曲がった場合の電線の屈曲に対する電線挟持部の
追従性が向上し、防水機能の低下を防止する効果が更に
向上する。
【0018】請求項3の発明は、請求項1又は請求項2
記載のリヤホルダであって、前記電線挟持部が、装着部
より外側に突き出していることを特徴とし、請求項1又
は請求項2の構成と同等の効果を得る。
【0019】これに加えて、電線挟持部を装着部より外
側に突き出したことによって、電線挟持部が長くなり、
電線の曲率がそれだけ大きくなるから、電線の断線防止
効果が向上する。
【0020】又、このように電線挟持部を長くしたこと
によって、電線がスリット方向に曲がった場合の電線挟
持部の弾性抵抗が大きくなり、防水栓の保護機能が大き
くなるから、防水機能低下の防止効果が更に向上する。
【0021】請求項4の発明は、請求項1乃至請求項3
のいずれか一項に記載のリヤホルダであって、前記電線
挟持部を装着部に向かって肉厚にしたことを特徴とし、
請求項1乃至請求項3のいずれか一項の構成と同等の効
果を得る。
【0022】これに加えて、電線挟持部を装着部に向か
って肉厚にしたから、電線の曲がりに対する電線挟持部
の弾性抵抗が、防水栓に近接した位置で最も大きくな
り、防水機能低下の防止効果と電線の断線防止効果とが
一段と向上する。
【0023】請求項5の発明は、請求項1乃至請求項4
のいずれか一項に記載のリヤホルダであって、前記電線
挟持部と電線の断面形状とがほぼ同一形状であることを
特徴とし、請求項1乃至請求項4のいずれか一項の構成
と同等の効果を得る。
【0024】これに加えて、電線挟持部の断面形状を電
線の断面形状とほぼ同一にしたことによって、電線の曲
がる方向に対する電線挟持部の弾性抵抗が一定になり、
電線の屈曲に対する電線挟持部の追従性が向上するか
ら、防水機能低下の防止効果が更に向上する。
【0025】又、電線挟持部と電線の断面形状とをほぼ
同一形状にするこの構成によって、一般的な丸形断面の
電線の他に、例えば、断面が楕円の電線などにも本発明
の実施範囲を広げられる。
【0026】請求項6の発明は、端子を加締めた電線
と、この電線の端子側端部を収容する端子収容室と電線
を引き出す電線引出し側の開口とを有するコネクタ本体
と、この開口と電線との間に配置され、コネクタ本体と
の係止部と、前記開口に装着される装着部と、この装着
部と一体に形成され電線を挿通する電線挿通孔を有する
電線挟持部と、電線を幅方向からこの電線挿通孔に通す
ために前記装着部と電線挟持部とを通して形成されたス
リットとを有するリヤホルダと、電線の被覆部外周に加
締められた前記端子の被覆加締め部と、このリヤホルダ
との間で電線と前記開口との間に配置された防水栓とを
備え、この防水栓によって内部を防水するとと共に、被
覆加締め部と防水栓とを介しリヤホルダで電線を係止し
て抜け止めする防水コネクタであって、前記リヤホルダ
に可撓性材料を用い、前記装着部の前記被覆加締め部側
から前記電線挟持部が突設され、この電線挟持部の外周
と前記装着部の内壁側との間に空間を設け、前記スリッ
トから電線挿通孔に電線を通すときこのスリットを開閉
可能にすると共に、電線挟持部を電線に沿って屈曲可能
にしたことを特徴とする。
【0027】このように、請求項6記載の防水コネクタ
は、電線の外周に防水栓を装着した後、リヤホルダのス
リットを開いて電線を幅方向から電線挟持部の電線挿通
孔に通した後、リヤホルダを係止部でコネクタ本体に係
止する。
【0028】こうして、防水栓が内部を防水し、リヤホ
ルダが電線の抜け止めをする。
【0029】又、上記のように、リヤホルダの装着部と
電線挟持部との間に空間を設けたことにより、電線がい
ずれの方向に曲がっても断線が防止され、電線がスリッ
ト方向に曲がっても、電線挟持部の弾性抵抗によって防
水栓の防水機能低下と絶縁不良などの電気的なトラブル
とが防止される。
【0030】請求項7の発明は、請求項6記載の防水コ
ネクタであって、前記リヤホルダが請求項2乃至請求項
5のいずれか一項に記載のリヤホルダであることを特徴
とし、請求項6の構成と同等の効果を得る。
【0031】これに加えて、リヤホルダに請求項2乃至
請求項5の構成のリヤホルダを用いたことによって、こ
れら各構成の上記のような効果が得られる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明のリヤホルダ及びこ
のリヤホルダを用いた防水コネクタの一実施形態を図面
に基づいて説明する。この実施形態は請求項1、2、
3、4、5、6、7の特徴を備えている。なお、以下の
説明の中で符号を与えていない部材は図示されていな
い。
【0033】図1はこの実施形態の防水コネクタ41を
示す部分断面図、図2はこの防水コネクタ41に用いら
れたリヤホルダ43の斜視図、図3はリヤホルダ43の
縦断面図、図4は電線11を挿通したリヤホルダ43の
一部を示す斜視図である。
【0034】これらの各図に示すように、防水コネクタ
41はコネクタ本体45と嵌合フ−ド47とを一体にし
て形成されている。
【0035】図1のように、コネクタ本体45には端子
収容室49と開口51などが設けられており、この端子
収容室49には端子11を加締めた電線13の端子側端
部が差し込まれており、電線13の他の端部は開口51
から電線引出し側の外部に引き出されている。
【0036】嵌合フ−ド47の空洞部53には端子11
の先端が突き出しており、防水コネクタ41を相手側コ
ネクタと連結するとき、この端子11と相手側端子とが
接続される。
【0037】又、電線13の外周にはゴム製の防水栓5
5が液密に嵌め込まれている。
【0038】コネクタ本体45の端子収容室49には、
可撓性のランスが設けられており、電線13の端子側端
部を端子収容室49に差し込むと、端子11の係止部2
7とこのランスとが係止する。
【0039】コネクタ本体45の開口51にはリヤホル
ダ43が装着されている。
【0040】図2と図3のように、このリヤホルダ43
は、コネクタ本体45との係止部57と、開口51の内
周に装着される装着部59と、装着部59と一体に形成
された電線挟持部61、61と、各電線挟持部61、6
1に互いに対向して設けられた2組の電線挿通孔63、
63とを備えている。
【0041】又、リヤホルダ43には装着部59と各電
線挟持部61、61とを通してスリット65が形成され
ている。リヤホルダ43は可撓性を有しており、スリッ
ト65が連結部67の撓みによって開閉可能になってい
る。
【0042】図3のように、各電線挟持部61と装着部
59との間には空間69が設けられ、各電線挟持部61
に充分な可撓性を与えている。又、各電線挿通孔63、
63には、電線13がスリット65方向(図1の矢印X
方向)に屈曲したときに電線13に当接する当接部7
1、71が形成されている。
【0043】又、各電線挟持部61、61は装着部59
の端面から寸法Lだけ突き出しており、更に、各電線挟
持部61、61は装着部59に向かって徐々に肉厚にな
っている。
【0044】又、図2と図4のように、各電線挟持部6
1、61の断面形状は電線13と同じ円形にしてある。
【0045】こうして、防水コネクタ41とリヤホルダ
43とが構成されている。
【0046】次に、作用を説明する。
【0047】防水コネクタ41に電線13を装着するに
は、先ず、端子11の被覆加締め部17に近接して、電
線13の被覆部21外周に防水栓55を取り付ける。次
いで、リヤホルダ43のスリット65を適度に開き、防
水栓55を取り付けた2本の電線13を幅方向から各電
線挟持部61、61の電線挿通孔63に通す。この状態
で、各電線13と端子11と防水栓55とをコネクタ本
体45のそれぞれの端子収容室49に差し込み、更にリ
ヤホルダ43を開口51に装着し、係止部57をコネク
タ本体45に係止してリヤホルダ43を固定する。
【0048】端子11を端子収容室49に差し込むと、
上記のように、可撓性のランスと係止部27とが係止し
て、各電線13の抜け止めが行われる。(第1の抜け止
め機能) 又、各電線13に取り付けた防水栓55は、開口51を
押圧して外部からの水の侵入を防止する。
【0049】更に、端子11の被覆加締め部17は電線
13の被覆部21より大径であるから、リヤホルダ43
をコネクタ本体45に係止したことによって、リヤホル
ダ43はこの被覆加締め部17と防水栓55とを介して
電線13の抜け止めをする。(第2の抜け止め機能) これに加えて、上記のように、リヤホルダ43の装着部
59と電線挟持部61、61との間に空間69を設けた
ことによって、電線挟持部61、61は自由に屈曲でき
る。従って、電線13が曲がると電線挟持部61、61
も電線13に沿って屈曲し、その弾性によって電線13
の曲率を大きくする。従って、いずれの方向に曲がって
も電線13の断線は防止される。
【0050】更に、電線13がスリット65の方向に曲
がった場合でも、電線挟持部61、61の弾性が抵抗に
なって電線13を曲げる力が防水栓55から遮断され、
従来例と異なって、防水栓55とコネクタ本体45の開
口51との間に隙間が生じることがない。こうして、防
水栓55の防水機能の低下が防止され、絶縁不良や電気
機器の誤作動などの電気的なトラブルが回避される。
【0051】又、当接部71、71を電線挟持部61、
61に形成したことによって、電線13がスリット65
方向に曲がった場合に、電線挟持部61、61が電線1
3に沿って曲がる追従性が向上するから、防水機能の低
下を防止する効果が更に向上する。
【0052】これに加えて、電線挟持部61、61の断
面形状を電線13の断面形状と同一の円形にしたことに
よって、電線13がいずれの方向に曲がっても電線挟持
部61、61の弾性抵抗が一定になり、電線13の屈曲
に対する電線挟持部61、61の追従性が向上し、防水
機能低下の防止効果が更に向上する。
【0053】又、図3のように、電線挟持部61、61
の先端を装着部59より外側に突き出して長くしたか
ら、電線13の曲率がそれだけ大きくなり、電線13の
断線防止効果が更に向上する。
【0054】又、電線13がスリット65方向に曲がっ
た場合の電線挟持部61、61の弾性抵抗も、電線挟持
部61、61を長くしたことによって大きくなり、防水
栓55の防水機能の低下を防止する効果が更に向上す
る。
【0055】更に、図3のように、電線挟持部61、6
1を装着部59に向かって徐々に肉厚にしたから、電線
13の曲がりに対する電線挟持部61、61の弾性抵抗
が、防水栓55に近接した位置で最も大きくなり、防水
栓55の防水機能の低下を防止する効果と電線13の断
線防止効果とが一段と向上する。
【0056】なお、本発明では、上記のように、電線の
着脱に伴ってスリットを開閉すること及び電線挟持部が
電線に沿って曲がるようにすることなどの理由から、リ
ヤホルダには可撓性材料が用いられるが、その材質は軟
質ゴムや可撓性プラスチック等の材料の中から、使用箇
所、強度、対薬品性、耐用期間などに応じて任意に選択
してよい。
【0057】
【発明の効果】上記の説明のように、請求項1の発明に
よれば、リヤホルダの電線挟持部が電線に沿って自在に
屈曲するから、従来例と異なって、電線がいずれの方向
に曲がってもその曲率を大きくして断線を防止する。
【0058】又、電線がスリット方向に曲がっても、電
線挟持部の弾性抵抗によって電線を曲げる力が防水栓か
ら遮断され、従来例と異なって、防水栓とコネクタ本体
との間に隙間が生じることがなく、防水機能の低下が防
止され、電気系統や電気機器のトラブルが回避される。
【0059】請求項2の発明によれば、請求項1の構成
の効果に加えて、電線挟持部のスリット方向に形成され
た電線との当接部によって、電線がスリット方向に曲が
った場合の電線挟持部と電線との追従性が向上し、防水
機能低下の防止効果が更に向上する。
【0060】請求項3の発明によれば、請求項1又は2
の構成の効果に加えて、装着部より外側に突き出した電
線挟持部により電線の曲率が大きくなり、電線の断線防
止効果が向上する。
【0061】又、電線挟持部を長くしたことにより、電
線がスリット方向に曲がった場合の弾性抵抗が大きくな
り、防水機能低下の防止効果が更に向上する。
【0062】請求項4の発明によれば、請求項1乃至3
の構成の効果に加えて、装着部に向かって徐々に肉厚に
なる電線挟持部の弾性抵抗が、防水栓に近接した位置で
最も大きくなり、防水機能低下の防止効果と電線の断線
防止効果とが一段と向上する。
【0063】請求項5の発明によれば、請求項1乃至4
の構成の効果に加えて、電線挟持部の断面形状を電線の
断面形状とほぼ同一にしたことによって、電線の屈曲方
向に対する電線挟持部の弾性抵抗が一定になり、電線の
屈曲に対する電線挟持部の追従性が向上するから、防水
機能低下の防止効果が更に向上する。
【0064】又、電線挟持部と電線の断面形状とをほぼ
同一形状にするこの構成によれば、一般的な丸形断面の
電線の他に、例えば、断面が楕円の電線などにも本発明
の実施範囲が広がる。
【0065】請求項6の発明によれば、装着部と電線挟
持部との間に空間を設けたリヤホルダによって、電線の
屈曲方向に係わらず断線が防止されると共に、電線がス
リット方向に曲がっても、電線挟持部の弾性抵抗によっ
て防水コネクタの防水機能低下が防止され、絶縁不良な
どの電気的なトラブルが防止される。
【0066】請求項7の発明によれば、請求項6の構成
の効果に加えて、リヤホルダに請求項2乃至請求項5の
構成のリヤホルダを用いたことによって、これら各構成
の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態のリヤホルダと防水コネク
タとを示す部分断面図である。
【図2】図1のリヤホルダを示す斜視図である。
【図3】図1のリヤホルダを電線挿通孔に沿って切断し
た断面図である。
【図4】電線を挿通した図1のリヤホルダの一部を示す
斜視図である。
【図5】従来例の縦断面図である。
【図6】図5の従来例の部分断面図である。
【図7】図5の従来例の横断面図である。
【図8】図5の従来例に用いられた従来のリヤホルダを
示す斜視図である。
【符号の説明】
11 端子 13 電線 17 被覆加締め部 21 被覆部 41 防水コネクタ 43 リヤホルダ 45 コネクタ本体 49 端子収納室 51 開口 55 防水栓 57 係止部 59 装着部 61 電線挟持部 63 電線挿通孔 65 スリット 69 空間 71 当接部

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 端子収容室に電線の端子側端部を収容し
    電線引出し側の開口から電線を引き出す防水コネクタの
    開口と電線との間に配置され、防水コネクタとの係止部
    と、前記開口に装着される装着部と、この装着部と一体
    に形成され電線を挿通する電線挿通孔を有する電線挟持
    部と、電線を幅方向からこの電線挿通孔に通すために前
    記装着部と電線挟持部とを通して形成されたスリットと
    を有し、電線の被覆部外周に加締められた前記端子の被
    覆加締め部と防水栓とを介して端子を係止し抜け止めす
    るリヤホルダであって、前記装着部の前記被覆加締め部
    側から前記電線挟持部が突設され、この電線挟持部の
    周と前記装着部の内壁側との間に空間を設け、前記スリ
    ットから電線挿通孔に電線を通すときこのスリットを開
    閉可能にすると共に、電線挟持部を電線に沿って屈曲可
    能としたことを特徴とするリヤホルダ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の発明であって、前記電線
    挿通孔に、電線がスリット方向に屈曲したときに電線に
    当接し電線挟持部を電線と共に屈曲させる当接部が形成
    されたことを特徴とするリヤホルダ。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載の発明であっ
    て、前記電線挟持部が、装着部より外側に突き出してい
    ることを特徴とするリヤホルダ。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれか一項に
    記載の発明であって、前記電線挟持部が、装着部に向か
    って肉厚になることを特徴とするリヤホルダ。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項4のいずれか一項に
    記載の発明であって、前記電線挟持部と電線の断面形状
    とがほぼ同一形状であることを特徴とするリヤホルダ。
  6. 【請求項6】 端子を加締めた電線と、この電線の端子
    側端部を収容する端子収容室と電線を引き出す電線引出
    し側の開口とを有するコネクタ本体と、この開口と電線
    との間に配置され、コネクタ本体との係止部と、前記開
    口に装着される装着部と、この装着部と一体に形成され
    電線を挿通する電線挿通孔を有する電線挟持部と、電線
    を幅方向からこの電線挿通孔に通すために前記装着部と
    電線挟持部とを通して形成されたスリットとを有するリ
    ヤホルダと、電線の被覆部外周に加締められた前記端子
    の被覆加締め部と、このリヤホルダとの間で電線と前記
    開口との間に配置された防水栓とを備え、この防水栓に
    よって内部を防水するとと共に、被覆加締め部と防水栓
    とを介しリヤホルダで電線を係止して抜け止めする防水
    コネクタであって、前記リヤホルダに可撓性材料を用
    い、前記装着部の前記被覆加締め部側から前記電線挟持
    部が突設され、この電線挟持部の外周と前記装着部の内
    壁側との間に空間を設け、前記スリットから電線挿通孔
    に電線を通すときこのスリットを開閉可能にすると共
    に、電線挟持部を電線に沿って屈曲可能にしたことを特
    徴とする防水コネクタ。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の発明であって、前記リヤ
    ホルダが請求項2乃至請求項5のいずれか一項に記載の
    リヤホルダであることを特徴とする防水コネクタ。
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