JP2989893B2 - 2,2´―ビピリジルを製造するための改良法及び触媒 - Google Patents

2,2´―ビピリジルを製造するための改良法及び触媒

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Description

【発明の詳細な説明】 関連出願 これは1989年1月19日付けの米国特許出願第299,789
号の一部継続出願である。
発明の背景 本発明は概して、2,2′−ビピリジル化合物、より詳
しくは、担持されたニッケル元素触媒を新規に用いるこ
とを特徴とする2,2′−ビピリジルの改良製造法、及び
上記触媒の再活性化法及び使用可能寿命を延ばす方法に
関する。
2,2′−ビピリジル化合物は最も有用なピリジン誘導
体の1つである。これらはキレート化剤及びペイント添
加剤として、並びに改良された塗料において、経済的及
び技術的に著しく重要なものであることが示されてき
た。G.M.Badger&W.H.F.Sasse、Adv.Heterocyclic Che
m.,179(1963)及びG.K.Wheelerの米国特許第2,526,7
18号を参照。これらはまた、重要な除草特性を有するダ
イクォート(Diquats)として一般に公知の、橋かけさ
れた4級塩の形成に広く用いられている。これについて
は、L.A.Summers、“ビピリジニウム除草剤(The Bipy
ridinium Herbicides)”、アカデミック・プレス社
(1980)を参照されたい。
2,2′−ビピリジルへの他のルートは報告されている
が、より有利な合成法の1つは、高温でのピリジンへの
ラニーニッケル金属触媒の作用によるものである。他の
反応に対するこの触媒の重要性は、ニッケルアルミニウ
ム合金(“ラニー合金”)を、アルミニウム金属を浸出
させる水酸化ナトリウムのような苛性物質で処理するこ
とによって製造される骨格ニッケルの形成及び使用を始
めに記したMurray Raney博士の初期の研究に記載され
ている。得られた骨格ニッケル構造は、他のニッケル形
態に比べて大きな表面積を有し、ピリジン塩基から2,
2′−ビピリジルを製造するための選ばれた触媒であっ
た。この分野で主に注目されたのは、使用ラニー合金中
のニッケル対アルミニウムの最も好ましい比率を特徴づ
けることであり、そして製造されたラニーニッケル触媒
の使用条件を最適にする装置及び技術を開発することで
あった。例えば、Joy等の米国特許第3,822,279号;ケミ
カル・アブストラクツ、第78巻、111132z(1973);Varc
oeの米国特許第3,053,846号;及びケミカル・アブスト
ラクツ、第70巻、3770g(1969)を参照。
長い間その卓越性が認められていたにもかかわらず、
ラニーニッケル及びその使用プロセスは、著しい欠点も
示していた。例えば、ラニーニッケルは取り扱いが非常
に複雑な微粉末又は湿ったスラッジである。初期には、
2,2′−ビピリジル反応は、ピリジンをラニーニッケル
上で単に還流することによって実施された。その後、こ
れは、ある程度までは触媒の2,2′ビピリジル生成物自
体との長時間の接触が原因で、触媒を急速に失活させる
ことが分かった。「2,2′−ビピリジンの形成は50時間
の還流後に終わる」ことを報告しているBadger及びSass
eの上記の文献のp.199及びVarcoeの米国特許第3,053,84
6号を参照されたい。その後の研究では、ピリジン蒸気
を凝縮させるいくつかの手段にしばしば注目し、そして
得られた熱い液体をラニーニッケル触媒と接触させ、そ
の後、一般的なソックスレー抽出器にやや似た形の床に
通してゆっくりと濾過する、別の反応方式及び装置が開
発された。この方法は、触媒が形成された2,2′−ビピ
リジルと接触する時間を短縮させるために、新たに凝縮
されるピリジン液を、先に生成した反応生成物と置き換
えるようにした、改良法と考えられた。0.0231gの2,2′
−ビピリジル/g Ni/時間の回収を報告している米国特
許第3,053,846号を、0.007gの2,2′−ビピリジル/g Ni
触媒/時間の回収を報告していW.H.F.Sasse、Org.Syn.C
oll.、、p.102(1973)と比較するとよい。しかしな
がら、そのような後者の方法を用いることは可能である
ものの、特に実験室レベルから工業的レベルに規模を拡
大するとき、これらの装置はしばしば組み立て及び操作
が難しくかつ費用のかかるものとなる。さらに、ラニー
ニッケル触媒の使用を最適なものにする多くの努力にも
かかわらず、そのような反応の2,2′−ビピリジルの転
化率は比較的小さいことが示されている。
これらの難点の他に、その骨格構造を有するラニーニ
ッケルは、極めて自然発火性であることがよく知られて
おり、これは処理及び取り扱いにおいて重要な他の問題
となっている。これについてはR.Habermehl、Chem.Eng.
Progress、1988年2月、pp.16−19を参照されたい。さ
らに、触媒形成の際のラニー合金の処理に用いた苛性物
質は、一般に水溶液である。ラニーニッケルはこれによ
って水性ペーストとして形成され、この反応及び他の多
くの反応に用いる場合、このペーストから水を除去しな
ければならない。この工程は特に危険で費用のかかるこ
とが分かっており、これはこの分野のいくつかの特許の
テーマとなっている。たとえば、Org.Syn.Coll.、のS
asseの論文では、ラニーニッケル触媒を25−30℃、部分
真空(17−20mm)下で4−12時間乾燥することが報告さ
れており、同時に、真空下で加熱するとき、ラニーニッ
ケル触媒が大量の熱及び水素を放出して危険な爆発を起
こすことの注意を強調している。Lang等の米国特許第3,
152,137号(及び相当する英国特許第899,015号);及び
英国特許第948,956号も参照されたい。ラニーニッケル
合金自体の製造はまた、極限条件を必要とする費用のか
かる工程を含み(Joy等の米国特許第3,822,279号を参
照)、そして消費したラニーニッケル触媒の廃棄は、こ
れが発癌物質として確認されているので複雑である。A.
Agoos、Chemical Week、1986年12月10日、pp.44−47を
参照されたい。
別の一般的な問題は、反応が進行するにつれて、ラニ
ーニッケル触媒が活性を著しく失う傾向にあることであ
る。触媒が活性を部分的に又は全て失ったとき、そのよ
うな触媒を再活性化する有効な方法を、当業者はいまだ
見いだしていない。いくらか成功した1つの方法は、使
用済みのラニーニッケルを、KOHのようなアルカリ金属
水酸化物のアルコール溶液で洗浄することである。英国
特許第1,202,711号を参照されたい。さらに、再活性化
について触れているものではないが、そのような自然発
火性触媒の初期活性化はJung等の米国特許第3,560,404
号に概略論じられており、ここでは触媒を非水性有機液
体に導入し、ヒドラジン、硼水素化物又は次亜燐酸塩の
ような還元剤と、ガス状水素が発生するまで接触させて
いる。
ラニーニッケルの使用を通じての失活のメカニズムは
十分に理解されていないが、前述のように、いくらか
は、触媒の2,2′−ジピリジル生成物との長時間の接触
によるものである。さらに別の考えは、失活がラニーニ
ッケル自体の酸化によるという考えである。とにかく、
そのような触媒の失活はこの分野において大きな関心事
である。
この背景はこれまでラニーニッケルに重点を置いて述
べてきたが、2,2′−ビピリジルをピリジン塩基から形
成するための他の種類の触媒もこの分野で報告されてい
る。金属サイトの酸化がそのような触媒を失活させると
いう認識に反して、英国特許第1.377,213号が、酸化ニ
ッケルを含む各種金属酸化物を2,2′−ビピリジルの形
成に用いる報告をしていることは注目に値する。しかし
ながら、酸化物を不活性担持体に担持させ、温度及び圧
力を340℃及び800psigの高さにしても、そのような2,
2′−ビピリジルの形成率は低かった。同様な極限条件
は2人の研究者が用いており、彼らは、320−325℃、42
−44気圧のオートクレーブ中、ニッケル−アルミナ触媒
の存在下で、ピリジンを加熱することによって2,2′−
ビピリジルを得ることを報告している。J.P.Wibaut及び
H.D.Tjeenk Willink、“加圧下でのピリジンの接触脱
水素による2,2′−ジピリジルの合成法”、Recueil de
s Travaux Chimiques des Pays−Bas、第50巻、193
1、pp.287−290を参照されたい。さらに別の触媒には以
下のものがある:チグラー触媒(Waddan等の米国特許第
3,697,534号);特定の貴金属の塩(英国特許第1,014,0
76号及びBadger及びSasse、Adv.Heterocyclic Chem.
(1963));ニッケル及びアルミニウムの混合物(ケミ
カル・アブストラクツ、第94巻、208723m(1981)及び
ケミカル・アブストラクツ、第99巻、139784w(198
3));グリニヤール試薬(英国特許第1,060,661号);
及び還元剤のアルカリ性溶液を含浸させた特定の金属又
は金属合金体(英国特許第1,009,895号)。これらはい
ずれも成功度が低いことが報告されている。
この広範な背景から、本出願人は、従来のラニーニー
ケル等よりもあらゆる点においてより簡便かつ効果的な
2,2′−ビピリジルを製造するための改良法及び触媒を
見いだす研究に入った。
発明の概要 本発明は、従来技術の様々な問題点に取り組むもので
あり、そしてラニーニッケル触媒に固有の問題を回避
し、同時に、相当の技術的及び商業的利点が得られる、
2,2′−ビピリジルを製造するための商業的に重要な方
法及び触媒を提供するものである。これは、適当な高表
面積担持体上に結合した有意な量の元素ニッケルを含む
ニッケル触媒の存在下でピリジン塩基を反応させること
による、1つの具体例において達成される。反応は、約
200−240℃の温度、及び反応の間、少なくともいくらか
の塩基を液体状態に維持するのに十分な圧力で行う。
様々な他の具体例では、本出願人の発明はさらに、少
なくとも約30%のニッケルが元素状態及び非酸化状態で
存在する担持触媒上でピリジン塩基を反応させることを
特徴とする。これまで行った試験から、より好ましい温
度は約215−225℃であり、最も好ましいのは約220℃で
あった。使用反応器の設計によって、反応温度での塩基
の自己圧にほぼ等しい又はそれ以上の圧力も好ましかっ
た。適した担持体にはシリカ、アルミナ、多孔質珪藻
土、及びシリカとアルミナとの配合物が含まれ、アルミ
ナ単独が最も好ましかった。触媒形成法には公知の方
法、例えばニッケル塩の選択担持物質上への又はこれと
の含浸、沈殿及び共沈がある。いったん形成されると、
担持触媒は、ペレット、球、押し出し物及びタブレット
のよう様々な形で、かつ直径が一般に約1/16−1/4イン
チの、安定で高度に多孔質の粒子となった。試験した触
媒はニッケル担持量も変化させた。最も好ましいは、一
連の「カルシカット(Calsicat)」という名称でマリン
クロッド社(Mallinckrodt)のカルシカット・ディビジ
ョンから入手しうる触媒にみられるような、約50−60%
ニッケル担持アルミナである。このニッケル含有触媒の
中で、元素状で活性化状態の、約75重量%ないし約100
重量%のより多量のニッケルを含有する触媒で、最良の
結果が得られた。
別の具体例において、本出願人等の発明ではこれま
で、上述の改良法で2,2′−ビピリジルを製造する優れ
た2つの特定のルートを見いだした。第1は、ピリジン
塩基の流れを標準的な熱管型反応器に送ることを含む液
相反応である。第2は、ある量の触媒を含有するカラム
を有する圧力蒸留器を用いる触媒蒸留型反応であり、ピ
リジン塩基をカラムに導入し、2,2′−ビピリジル生成
物を蒸留器の底から取り出す。これらの各反応ではま
た、本出願人等は、触媒寿命及び活性度を延ばす効果的
な方法を見いだした。例えば、管型反応器では、硼水素
化ナトリウム及び水酸化アンモニウムのメタノール溶液
のある量を、ピリジン供給流中に含め、担持された元素
ニッケル触媒の活性を改良しかつ延長させた。同様な改
良結果が、ある量の水酸化アンモニウムをピリジン供給
流中に含め、そしてガス状水素をカラム中の触媒床に上
方向に向かって通過させることによって接触蒸留型反応
でも得られた。
上記の研究の延長として、本出願人等はまた、特定の
種類のニッケル触媒を用いて、約175℃ないし約240℃で
2,2′−ビピリジルを都合よく製造することができるこ
とを見いだした。この具体例で用いる触媒は、有意な量
の元素ニッケルが結合した適当な担持体から成る。さら
に、ニッケルは比表面積が高い特徴を有する。他の点に
おいて、この具体例の好ましい態様は、上記具体例に記
載の態様と同様である。より低い温度で効果的に2,2′
−ビピリジルを製造することができることは、特に商業
的規模において有利なことである。
いずれの場合においても、本発明の発見は、取り扱い
がより便利で、2,2′−ビピリジルの形成率を改良す
る、そして特に、触媒寿命及び活性度を高めかつ商業的
用途への規模の拡大を可能にする触媒を用いることによ
って、ラニーニッケル及び他の従来法に見られる機械的
及び化学的な多くの欠点を回避するものである。
関連する目的及び本発明の詳細な態様に関する変更
は、以下の好ましい具体例の説明から明らかになるであ
ろう。
好ましい具体例の説明 本発明の本質の理解を促すために、様々な具体例を示
す。また特定の語は、同様な記載にする。本発明の範囲
はこれらによって限定されるものではなく、ここに記載
のような本発明の本質の変更及び応用は通常、当業者に
明らかなことは無論のことである。
上の記述に従って、本出願人等は従来公知の方法より
も大幅に改良された2,2′−ビピリジルを製造する商業
的に重要な方法を、1つの具体例において、見いだし
た。この好ましい方法は、適当な不均質高表面積担持体
上に結合した元素ニッケルを有意な量で含むニッケル触
媒の存在下、高温でピリジン塩基を反応させることも含
むものである。この反応は、約200−240℃の温度、そし
て反応の間、少なくともいくらかのピリジン塩基を液体
状態に維持するのに十分な圧力で効果的に行われる。存
在する非酸化元素ニッケルが、総ニッケル成分の約100
重量%にほぼ等しい触媒であることがさらに好ましく、
そして圧力が、反応温度での塩基の自己圧にほぼ等しい
か又はそれより高い圧力であることがさらに好ましい。
さて、触媒自体について述べると、元素ニッケルが分
散している担持体は、これらの反応条件に耐えうる、こ
の分野で公知の多くの適した不均質担持体の1つであ
る。例えば、シリカ、アルミナ、多孔質珪藻土及びシリ
カとアルミナとの配合物のような一般的な担持体が、こ
こに記載の本出願人の方法に適している。触媒を形成す
る方法は、ニッケル塩を選択担持体材料上に又はこのよ
うな材料と共に含浸、沈殿及び共沈するようないくつか
の公知の方法のうちの1つである。担持体の大きさ及び
形のような他の特徴は、好ましい触媒表面積量、提案さ
れた取り扱いの容易さ及び方法、好ましい流動性等を含
めた多くの要因に影響される。これまで、本出願人等
は、ペレット、球、押し出し物及びタブレットのような
形をし、そして大きさが一般に直径約1/16−1/4インチ
の担持体を効果的に用いてきた。どのような場合におい
ても、特定の反応に用いるための、大きさ及び形を含め
た触媒の選択は、当業者の熟練及び本発明の範囲内のも
のである。
本出願人はまた、担持体上のニッケル担持度を変えた
触媒について調べた。この具体例においてこれまで試験
を行った触媒は、ニッケルを約30−60重量%変化させ
た。残りの部分は担持体である。これらの触媒は効果的
に働き、そして担持体を硝酸塩のような適当なニッケル
塩で含浸し、次いで、焼成及び還元を行うような公知の
方法で、簡単に製造された。I.Chen及びD.Shiue、「ニ
ッケル−アルミナ触媒の還元」、Ind.Eng.Chem.Res.、2
7、429−434(1988);及びI.Chen、S.Lin及びD.Shiu
e、「ニッケル/アルミナ触媒の焼成」、Ind.Eng.Chem.
Res.、27、926−929(1988)を参照されたい。沈殿及び
共沈のような他の適当な手段も、前記カルシカット・デ
ィビジョンから商業的に入手しうる多くの触媒と同様、
この技術分野で公知である。この試験から、担持体上の
ニッケルの最小限界値又は最高負荷値は存在しないこと
が分かった。しかしながら、ニッケル担持量を高める
と、生成物の収量が一般に増加すると言える。本発明の
好ましい担持量の範囲はこれまでは、約50−60重量%で
あった。この一般的な観察に対する1つの例外は、触媒
が、以下のさらに好ましい具体例で述べるHTC−400触媒
のような触媒の場合である。
担持体上のニッケルの状態について、本出願人は、存
在する広範囲のニッケルがその元素状で活性化状態にあ
る触媒を調べた。元素ニッケル含有量を増加すると、よ
りよい結果が得られるが、最少又は限界レベルは示さな
いことが一般に分かった。そのため、適当な高表面積担
持体上に分散したまたは結合した元素ニッケルを有意な
量で含むどのような触媒も、本発明の方法においてうま
く働き、これは本発明の範囲に包含されると考える。こ
れについて、「有意な」という語は、以下の具体例に示
すような、2,2′−ビピリジル製造の改良度を得るのに
有効な、担持体上に存在する元素ニッケルの量を意味す
る。これまでの試験から、元素ニッケル含有量は、総ニ
ッケル成分の約30重量%以上の量であるのが好ましい。
特に、次の項に示すような、ある程度の初期活性度を有
する商業的に入手しうる触媒では、M.Scaros、H.Dryde
n、J.Westrich、O.Goodmonson及びJ.Pilney、「一般に
入手しうるニッケル担持アルミナ触媒の活性化」、Cata
lysis of Organic Reactions、P.Rylander著、11th
Org.Reaction Cat.Soc.(1988)に記載されているの
と同様な硼水素化ナトリウム/水酸化アンモニウム/メ
タノール溶液で前処理することによって、又は、水素流
中での加熱による初期の前処理を行うことによって、こ
の活性を時には増加させた。その後、この前処理の程度
が、触媒上に存在する元素ニッケルの最終割合を決定す
るはずである。
これについて、これまでの試験によって、カルシカッ
トE−230の名称でカルシカット社から販売されている5
6%元素ニッケル担持アルミナ材料が選択し得る触媒の
一つであることが明らかとなった。同じ供給会社からの
別の好ましい触媒は、初めは43%元素ニッケル担持アル
ミナであるカルシカットE−235である。他の目的で市
販されている、本方法に適したさらに別の触媒も、以下
の実施例に示す。入手しうる販売用又は広告用の文献
も、そのような各触媒に対して提供されており、そのよ
うな文献において関連する全ての部分は、本発明の参考
文献として本明細書に組み入れられる。
この具体例の本出願人のプロセスに対する条件につい
て述べると、反応は、大気圧でのピリジンの沸点より上
である約200−240℃の温度で効果的に行われた。さらに
好ましい温度は約215−225℃であり、最も好ましい温度
は約220℃であった。下記のHTC−400触媒についての本
出願人のさらに最近の研究以外では、温度がこれらの温
度より著しく低いと、2,2′−ビピリジルの転化率は非
常に低くなり、一方、温度が著しくより高いと、触媒は
急速に失活することが、試験から分かった。好ましい反
応を遂行するために、反応容器中の圧力を、反応の間、
少なくともいくらかのピリジン塩基が液体状態を維持す
るのに十分なものに維持した。さらに好ましくは、用い
る手順によってその液体状態をより実質的に維持するた
め、反応を、反応温度でのピリジン塩基の自己圧にほぼ
等しいか又はそれ以上の圧力の下で行った。
本出願人が好ましく用いる2,2′−ビピリジルの2つ
の特定の製造ルートについて述べる。第1のルートは、
ピリジン塩基の流れを好ましくは液相状態で通す管型反
応器を含むものであり、第2のルートは、接触蒸留型反
応を含むものである。前者では、ピリジン塩基の液流
を、上で定義したような本出願人の担持元素ニッケル触
媒のある量を充填した管型反応器に通すことによって、
2,2′−ビピリジルを効果的な収率で製造した。これま
で用いてきた管型反応器は一般に、各端にスエージロッ
クキャップを有する、長さ4インチ、直径3/4インチの
ステンレス鋼管(壁厚0.065インチ、内径0.62インチ、
容量19.8cm3)からなっていた。反応器内を満たした
後、これを市販の標準ホットサンドバスに浸し、ピリジ
ン塩基を一般的な低容量、高圧ピストンポンプを使用し
て好ましい速度で管に通した。同様に又はそれ以上に適
したものはこの他にたくさんあるが、本出願人はこれま
で、カルフォルニア州サンカルロスのエルデックス・ラ
ボラトリーズ社販売のエルデックス(Eldex)A−30−
Sポンプを用いてきた。このポンプを、標準的な1/8イ
ンチステンレス鋼管を経て反応器に接続した。背圧調整
器を用いて、反応器内のピリジンの圧力を調整した。反
応混合物は標準的な1/8インチステンレス鋼管を通して
反応器から出し、空気冷却による生成物凝縮器を通過さ
せ、ホワイティー(Whitey)ステンレス鋼試料シリンダ
ー中に集めた。チューブ反応器内の温度及び圧力は、上
に示した値と一致するように維持した。効果的な流速
は、上記の反応器では、約40−500gピリジン塩基/時間
であり、これは約2−100gピリジン塩基/ml触媒/時の
空間/時間速度に等しい。つまり、好ましいカルシカッ
トE−230触媒を用いると、これらの速度で、それぞれ
約4−1重量%の2,2′−ビピリジル生成物に添加し
た。反応帯域における塩基と触媒との接触時間が減少す
るにつれて、正味収量が低下することは予想されるの
で、流速対生成物収量のこの逆の関係は理解できる。そ
れにもかかわらず、一定量の触媒及び時間に関する有効
生成物収量を比較すると、この高容量/低ネット処理法
は多くの状況において有利である。この関係は生成した
2,2′−ビピリジルのg/ニッケル触媒のg/反応時間で表
される。以下の実施例では、この測定値をg/g/hと略記
する。
本出願人の方法の実施で得られる利益を最大にするた
めに、当業者は、長い触媒寿命、遅い汚染速度、再循環
のし易さ、装置の性能等の他の点も考慮して、様々な流
速又は他の条件下で操作を行う。そのような決定は、当
業者の知識内のことであり、そして本発明の範囲内のこ
とである。例えば、非分別生成物の流出流は、反応器に
再循環させないのが好ましい。なぜなら、本出願人の研
究によると、これはさらに急速な触媒の失活を招くから
である。その代わりに、この反応混合物を集め、未反応
塩基を再循環させる前に、一般的な蒸留法を用いて2,
2′−ビピリジルを除去した。
本発明の別の態様では、ピリジン塩基供給流を、極少
量の硼水素化ナトリウム及び水酸化アンモニウムのメタ
ノール溶液でスパイク(spike)すると、副生成物の形
成を大幅に増加することなく、本発明の触媒を活性化し
かつ触媒の使用可能寿命を延ばすことができることを見
いだした。好ましいスパイクすなわち添加物溶液は、1
2.6mlの29%水酸化アンモニウム溶液を40mlのメタノー
ルに加え、そして0.6gの硼水素化ナトリウムをこの混合
物に溶解することによって製造された。以下の実施例に
詳しく示してあるように、供給流にこの添加物溶液をわ
ずか約0.1−0.2重量%、操作毎に加えると、効果的な結
果が観察された。最適な製造を行う際、一定の反応に対
するそのような添加物溶液の量及び使用は、他の予想さ
れるスパイキング剤の選択及び使用と同様に、当業分野
の技術範囲に入るものである。従って、これらは本発明
の範囲に入るものである。
前述のように、本出願人が好ましく用いる第2のルー
トは、接触蒸留型の方法である。一般に、接触蒸留と
は、蒸気及び液体の両者を、カラムの床に保持した触媒
と接触させ、生成物を分別蒸留によってより低沸点の及
びより高沸点の物質から同時に分離する方法及び装置に
関するものである。そのような反応及び用いる装置につ
いての詳細は、スミスの米国特許第4,336,407号及びJ.
D.Shoemaker等、「接触蒸留によるクメン」、炭化水素
処理(1987年6月)及びW.P.Stadig、「接触蒸留」、化
学処理(1987年2月)に記載があり、これらを全ての関
連態様及び材料に関して本発明の参考文献として本明細
書に組み入れられる。
それらの接触蒸留型反応を行うために、内径1.6イン
チ、長さ3,5フィートのステンレス鋼パイプから製造し
たカラムを有する一般的な圧力蒸留器を製造した。カラ
ムに約1400gの触媒を充填し、背圧を制御するために用
いる背圧調整器と共に加圧下で働くようにカラムを組み
立てた。蒸留器はまた、一般的なかつ公知の方法を用い
て、バッチ式又は連続式で働くように配置した。反応器
の温度及び圧力は前述した通りであり、ピリジン塩基が
選択した条件でちょうど沸騰するのが好ましい。例え
ば、220℃で沸騰するピリジンの場合、圧力は約133psig
以下でなければいけない。これらの条件の下で、いくら
かがピペリジン及び水で、ほとんどがピリジンである軽
質部の小さな流れを還流にてカラムヘッドから取り出
し、水素を背圧調整器を経てガス抜きして好ましい圧力
に保った。バッチ式では、蒸留器にある量のピリジンを
入れ、反応を設定時間進めるのが好ましい。その後、生
成物に富む反応混合物(約18−27重量%の2,2′−ビピ
リジルを含有する)を蒸留器の底から取り出し、2,2′
−ビピリジルを一般的な分別カラムを用いて回収した。
連続式では、好ましくは高還流比を維持し、同時に、生
成物に富む反応混合物を蒸留器の底から取り出すのとほ
ぼ同じ速度で、液体ピリジンをカラムの側面から触媒床
に供した。あるいは、別の分別カラムを装置の一部とし
て取り付けて、生成物混合物から2,2′−ビピリジルを
連続的に回収し、そして未転化ピリジン塩基を反応帯域
に戻した。
管型反応の場合のように、本出願人は、非常に少量の
スパイキング添加物を用いても、この接触蒸留反応にお
けるそれらの触媒を活性化したり、触媒の使用可能寿命
を延ばすことができることを見いだした。これを行うに
ために、例えば、水素ガスを還流ピリジン蒸気と共に触
媒床を上方向に向かって通過させると同時に、ある量の
水酸化アンモニウムを、カラムへ供給したピリジン塩基
と、混合した。使用量は大きく変えうるが、わずか約0.
05重量%の濃度の水酸化アンモニウム溶液を含有する供
給流、及び蒸留器の操作圧で測定してわずか約6−10cc
/分の速度でバブリングさせた水素ガスで、効果的な結
果が観察された。この方法を用いると、別の再活性化を
必要とする前は、多くの場合、触媒寿命が2倍以上であ
ることを本出願人は見いだした。また、下記のように一
度再活性化すると、触媒はこのように処理しなかった同
じ種類の触媒のほぼ2倍の長さ効果的に働くことを、本
出願人は見いだした。これらの結果については以下の実
施例でさらに詳しく述べる。
本発明のさらに別の態様では、失活触媒をその場で又
は別に、本出願人の管型反応器への供給流のスパイクに
関連して前に述べた硼水素化ナトリウム及び水酸化アン
モニウムの同じメタノール溶液の多量で処理することに
よって、大部分を以前の活性度のものに効果的に戻すこ
とができることを見いだした。さらに詳しく述べると、
この再活性化処理には、約1.3重量%の硼水素化ナトリ
ウム、約28.0重量%の水酸化アンモニウム及び約70.7重
量%のメタノールを含む溶液となる上記成分を混合する
ことによって製造される添加物溶液が含まれる。この溶
液を用いる回復処理については、以下の実施例でさらに
説明する。
上記の本発明の方法の他に、本出願人はまた、特定の
ニッケル触媒を用いて、約175℃の低い温度で2,2′−ビ
ピリジルを都合よく製造しうる別の方法を見いだした。
特に、この具体例は2,2′−ビピリジルの製法に関する
ものであり、その製法は、適当な担持体に結合した有意
な量の元素ニッケルを含有するニッケル触媒の存在下で
ピリジン塩基を反応させる工程から成り、このニッケル
は高比Ni表面積を有し、反応は約175−240℃及び少なく
ともいくらかの塩基が反応の間、液体状態を保つのに十
分な圧力で行う。これについては、高比Ni表面積、すな
わち、好ましくは約100m2/gニッケルより上、さらに好
ましくは100ないし少なくとも約150m2/gNiのニッケル触
媒を提供することによって、上記のより低い温度でも効
果的なプロセスとなるのである。この具体例の触媒の総
ニッケル含有量(重量)は、この明細書の前の方で述べ
た具体例におけるような他の一般的なニッケル触媒の場
合よりも著しく少なくすることができる。例えば、この
総ニッケル含有量は10%以下の低い値でよく、これまで
行った試験から、少なくとも約15%が好ましい。
これについて述べると、この具体例に好ましい触媒は
これまで、英国ワーリングトンのクロスフィールド・キ
ャタリスツ社から販売されているHTC−400ニッケル担持
アルミナ触媒であった。この触媒は約15%のニッケルを
含有し、約152m2/gNiの非常に大きな比元素ニッケル面
積を有する。また別の態様では、このHTC−400触媒は細
孔容積が0.37cm3/g、嵩密度が0.83g/cm2、ニッケル結晶
サイズが2.4nm、平均細孔半径が71.0Å、総ニッケル表
面積が27m2/g触媒およびこの製造業者から得たままの還
元度(degree of reduction)が85%である。このHTX
−400触媒及びHTC触媒の系統の製品説明書はクロスフィ
ールド・キャタリスツ社から入手することができ、その
ような製品説明書の関連態様及び材料は本発明の参考文
献として本明細書に組み入れられる。
この具体例のさらに別の態様では、好ましい操作温度
は約190−210℃である。さらにまた、用いる触媒は、元
素状、非酸化状態で存在するニッケルが少なくとも約85
%のものが好ましい。この具体例のさらに好ましい態様
及びパラメーターは、上記の具体例と同様であり(すな
わち、管型反応器及び接触蒸留法)、上記のような2,
2′−ビピリジルへのさらに2つの特定のルートを含む
ものであるが、この具体例に独特な触媒を用いるもので
ある。
本発明についてこれまで詳しく述べてきたが、これは
説明のためのものであって、特徴を限定するものではな
く、好ましい具体例を記したにすぎないこと、および本
発明の精神に含まれるあらゆる変更が保護されることが
好ましいことは、言うまでもないことである。以下の詳
細な実施例をこれらの具体例をさらに説明するために示
すが、これらはまた好ましい例であり、本発明を限定す
るものではない。例えば、これらの実施例は、反応用の
塩基としてピリジン及び2−及び4−メチルピリジンを
用いて説明するだけのものであるが、多数の他の適当な
ピリジン塩基を用いることができ、そしてこれらが本出
願人等の方法の還元カップリング反応において効果的に
働くことは、当業者に公知でありかつ理解されることで
ある。これらの追加の塩基には特に、カップリングを行
い、これによって相当する2,2′−ビピリジルを生成す
るのに有効な、少なくとも2−又は6−いずれかの環位
置を有する低級アルキル及び他の置換ピリジン誘導体が
含まれる。ここで用いる”ピリジン塩基”という語は、
従って本発明の趣旨及び範囲内の多くの適当な塩基物質
を含むことを意味する。
実施例1 チューブ反応器の構造 本出願人の方法に用いるための標準的な液相管型反応
器は、各端にスエッジロックキャップをかぶせた4イン
チ長さの3/4インチステンレス鋼管を用いてつくった。
反応器を、アランダムを満たしたTechne流動砂浴中に沈
め、バーバー・コールマン リミトロール調整器を用い
て、砂浴温度を調整した。ピリジン塩基を、250ml容量
形単一ストロークピストンポンプ(positive displace
ment single piston pump)又は前記エルデックスA
−30−Sを用いて、好ましい流速で反応器チューブに送
った。ピリジン塩基は、端に5ミクロンのステンレス鋼
フィルターを有するテフロン管を通ってポンプに入り、
1/16インチステンレス鋼管を通ってポンプから出た。こ
の1/16インチチューブは、反応器に導く別の1/8インチ
ステンレス鋼チューブに接続していた。背圧調整器を用
いて、容量が約19.8mlでありそして好ましい触媒材料を
充填した反応器内の供給流の圧力を調整した。次に、生
成物に富む反応混合物を1/8インチチューブを通して反
応器から出し、75ml容量のホワイテイ(Whitey)捕集シ
リンダーに集め、これからフラクションを取り出し、様
々な成分を分析した。この管型反応器を用いる手順及び
これを用いて得た結果について、以下の実施例2及び3
でさらに説明する。
実施例2−!5 様々な触媒についての調査 実施例1の液相管型反応器を幾つかの実験操作に用い
て、前記本出願人の好ましい方法における各種担持ニッ
ケル触媒の効果を調べた。反応条件及び結果を以下の表
Iに示す。温度及び圧力は表示通りに変えた(例えば、
220℃でのピリジンの自己圧がほぼ133psigであることは
無論のことである)。反応器を通り抜ける供給流の流速
は比較のため約80gピリジン/時間に維持したが、他の
試験では、許容される2,2′−ビピリジル収量の範囲内
において、約40−約500gピリジン/時間で変えた(例え
ば、実施例20を参照されたい)。各市販の触媒の活性度
は製造業者から得たままの初期活性度(入手できる場合
は総ニッケル成分の重量%で表した)である他に、これ
らの触媒のうちの特定のものをさらに還元して、実施例
4、5及び11では水素ガス流中での加熱を延ばすことに
よる直接活性化によって、又は実施例6−9及び12−15
では前記のような過剰の硼水素化ナトリウム/水酸化ア
ンモニウム/メタノール溶液での前処理によって元素ニ
ッケル含有量を最高にした。試験したこれらの各処理触
媒のおおよその元素ニッケル含有量は、それらの総ニッ
ケル成分の75重量%−100重量%であった。各場合にお
ける2,2′−ビピリジル収量は、生成した2,2′−ビピリ
ジルのg/g触媒/時間(「g/g/h」)として表す。実施例
2−13で供給流として用いたピリジン塩基はピリジン自
体であり、一方、実施例14及び15での塩基はそれぞれ2
−及び4−メチルピリジンであった。相当する回収生成
物は実施例2−13では2,2′−ビピリジルであり、実施
例14では6,6′−ジメチル−2,2′−ビピリジルであり、
実施例15では4,4′−ジメチル−2,2′−ビピリジルであ
った。表1の結果の分析では、取り扱い、商業的レベル
への規模の拡大及びラニーニッケル材料の同様な使用に
多くの問題を生じることなく、試験触媒全ての2,2′−
ビピリジルの収量は多くの従来法と同じであるか又は優
れており、満足なものであった。表1の結果から、カル
シカットE−230TR触媒を、以下の実施例の調査に用い
る代表的なものとして選択した。
実施例16 チューブ反応器内での触媒寿命の延長 この実施例では幾つかの操作を行って、触媒寿命の可
能な延長及び失活の遅れを、実施例1の管型反応器へ供
給するピリジン塩基に添加物を加えることによって試験
した。特に、ピリジン供給流は、前記の1.3重量%(0.6
g)の硼水素化ナトリウム、28.0重量%(12.6ml)の濃
縮29%水酸化アンモニウム及び70.7重量%(40ml)のメ
タノールを含有する溶液0.1重量%を含むある量の添加
物でスパイクした。カルシカットE−230TRは、それ以
上の前処理又は活性化を行なわず、製造業者によって提
供されたままの約40%の元素ニッケルでこの試験に用い
た触媒であった。反応温度は220℃に維持し、背圧調整
器は200psigに設定した。観察される流速は約80gピリジ
ン/時間であった。スパイクしない対照と比較したとこ
ろ、ピリジン供給流に加える添加物がこのように非常に
少ない量であっても、触媒の活性は効果的に改良されそ
してその使用可能寿命は延長されるという結果が確認さ
れた。スパイク添加物を加えないと、g/g/h転化は減少
し続けて、反応の約14時間後には約0.086となった。わ
ずか0.1重量%の添加物溶液で、活性度の減少はずっと
遅くなり、同じようなg/g/h転化が25時間以上維持され
た。
ピリジン供給流中のこの添加物の量を、前記成分の0.
2重量%に倍増させた第2の試験では、約8時間の試験
の間、各転化は0.126g/g/h(スパイクしない)に対し0.
147g/g/h(スパイクした)と算定された。このことか
ら、反応器に入る供給流へ添加するスパイク溶液を2倍
にするだけで、転化量はほぼ16%増加し、そして相当す
る失活の遅れが生じることが確認された。
実施例17 接触圧力蒸留器及びその使用 以下の実施例で用いるために、蒸留カラムを有する一
般的な圧力蒸留器を、外径1−1/2インチを有する長さ
3 1/2のステンレス鋼パイプから製造した。蒸留器は
高圧下で操作するように配置し、背圧調整器を使用し
た。蒸留器はまた、必要ならば、連続方式で操作される
ように、一般的な公知の方法を用いて配置した。約1400
gのカルシカットE−230TR触媒を4つの部分に分け、35
0gの各部分を、機械撹拌しながら、700mlの蒸留水に浸
した。235mlの水酸化アンモニウム及び11.25gの硼水素
化ナトリウムを含有する750mlのメタノール溶液を徐々
に加え、次に、各触媒部分を45分間前処理工程で撹拌し
て、総ニッケル含有量の75%を確実に越える大幅な割合
をその元素状態に還元した。各溶液を次いでデカント
し、触媒を4×500ml部の蒸留水で洗浄し、そして触媒
を使用するまで蒸留水中に貯蔵した。
次に、カラムに前処理したカルシカットE−230TR触
媒を充填し、そして連続方式で操作し、生成物に富む反
応混合物を蒸留器の底のリボイラーから取り出すのとほ
ぼ同じ速度で、液体ピリジンを床の上部付近のカラムへ
供給した。この間、カラム内の触媒は約215−225℃に維
持し、蒸留器内の圧力は、この温度範囲でのピリジンの
自己圧に近い約135psigに維持した。いくらかがピペリ
ジン及び水で、ほとんどがピリジンよりなる軽質部の少
量の流れも、還流中、カラムヘッドから取り出し、過剰
の水素を背圧調整器によって抜いた。この試験の途中、
触媒を以下の実施例19に示す方法でその場にて再活性化
した。この実験から得た結果から、これは、92時間以上
の操作にわたって平均転化が0.027g/g/hである、2,2′
−ビピリジルの製造に非常に効果的な方法であることが
分かった。図1は、この延長期間にわたって得られる平
均転化を実際に計算して得たデータポイントに基づくこ
れらの好結果を示す図である。
実施例18 蒸留反応器での触媒使用可能寿命の延長 実施例17の蒸留装置をこの実験で用い、供給流を0.05
重量%の濃度の水酸化アンモニウム溶液でスパイクした
他は、ピリジンをそのまま塩基供給流にした。実施例16
の管型反応器プロセスで得られたのと同様な触媒活性の
改良及び延長が得られるように、操作圧で測定して約6
−10cc/分の速度の気体水素も触媒床中に上方に通し
た。この結果からこのスパイク溶液は実際に、2,2′−
ビピリジルの形成速度を速め、同時にまた効果的な触媒
寿命を延長することが確認された。これについて、187
時間を越える操作後、平均転化量は0.048g/g/hの非常に
満足なレベルで維持された。温度及び圧力は実施例17と
同様に維持し、約100時間の操作後、触媒をその場で同
様に1回再活性化した。触媒はまた実施例17と同様な前
処理を行い、反応開始時の担持体上に存在する元素ニッ
ケルを最大にした。この試験の好結果は、明細書に添付
の図2にグラフで示す。
実施例19 触媒の独立した再活性化 この実施例では、本出願人は、その場で、又は別に管
型反応器及び触媒蒸留器と関連させて、触媒を効果的に
再活性化する発見の確認を試みた。上記実施例2−16の
管型反応で用いた触媒の場合、1.3重量%の硼水素化ナ
トリウム、28.0重量%の濃水酸化アンモニウム及び70.7
重量%のメタノールを含有する溶液を周囲温度及び約75
−200psigの圧力で約4−5時間反応器へ送ることによ
って、その場での再活性化又は再生を行った。あるい
は、触媒を管型反応器から取り出し、同じ組成の溶液を
用いて別にバッチ方式で再活性化した。実施例17−18で
用いたような蒸留反応器では、触媒の再活性化は、上記
と同様な溶液をカラム内の触媒床に下方向に向かって注
ぎ、同時に窒素ガス流を床の上方向に向かってバブリン
グし、撹拌を強めることによってその場で行った。全て
の場合において、この再活性化法をいくつかの実験にう
まく用いたところ、その後の試験及び得られた関連する
添加量の比較によっ確認されたように、本出願人の触媒
はそれらの初期の活性度レベルに実質的に戻った。
実施例20 管型反応器内の速い流速についての研究 この実施例では、使用前に元素ニッケル含有量を最大
にするために上記の手順にしたがって、カルシカットE
−230TR触媒を、1.3重量%の硼水素化ナトリウム、28.0
重量%の水酸化アンモニウム及び70.7重量%のメタノー
ルを含有する溶液で前処理することによってまず活性化
した。次に、この触媒を実施例1の管型反応器に充填
し、この同じ添加物溶液0.2重量%を含有するピリジン
の供給を開始した。温度及び圧力はそれぞれ、220℃及
び220psigに維持し、流速は500gピリジン/時間(例え
ば、空間/時間速度において約100gピリジン塩基/ml触
媒/時間)に速めたところ、得られた平均転化は、31.4
時間の連続操作にわたって、0.223g/g/hであった。この
実験から、バッチ又はシングルパス方式において速い流
速のためより低い収量となっても、反応器を通しての処
理量が増加したり、不活性化又は汚れの原因となる2,
2′−ビピリジル生成物と触媒との接触時間が減少する
ことは、g/g/hでの全空間時間における転化度が一定の
反応系において全時間にわたって増加するので好ましい
ことが確認された。
実施例21 共沈による触媒の製造 本出願人の方法において使用に適した触媒の別の製法
の一例として、Kruissink,van Reijen及びRoss、J,Che
m.Soc.Faraday Trans.I、77、649(1981)に記載の共
沈法を用い、一定のpHでニッケル−アルミナ触媒を製造
した。この論文のコピーを本出願に添付し、全ての関連
態様及び材料を本発明の参考文献として本明細書に組み
入れる。特に、この論文に記載の手順を用い、ニッケル
及び硝酸アルミニウムを用いて、50%ニッケル−アルミ
ナ共沈触媒を製造し、これを空気中で乾燥し、400℃で
焼成した。使用前に、触媒を、先の実施例で用いたよう
な硼水素化ナトリウム及び水酸化アンモニウムのメタノ
ール溶液を用いて処理して活性化した。次に、この触媒
を液相管型反応器を用い、上記実施例1及び2−15に記
載の手順に従って試験した。原料のピリジン供給流から
2,2′−ビピリジルが満足な収量で得られ、長時間にわ
たって0.110g/g/h以上の転化が行われた。
実施例22 高比ニッケル表面積触媒及びその製法 クロスフィールド・キャタリスト社のHTC−400ニッケ
ル担持アルミナ触媒をこの試験に用いた。このHTC−400
触媒は約15重量%のニッケルを含む。触媒を、上記のSc
aros等の方法に従って、硼水素化ナトリウム(0.6g)及
び水酸化アンモニウム(12.6mlの29%水溶液)のメタノ
ール溶液でまず活性化した。触媒を蒸留水ですすぎ、実
施例1の反応器に充填した。反応器への供給流は、初め
の活性化に用いたメタノール溶液と類似の組成の溶液約
0.1%でスパイクしたピリジン(80g/時間)であった。
反応温度は約190℃に維持し、背圧調整器は220psigに設
定した。これらの条件下で、ピリジンの変換は10時間の
操作にわたって0.1176g/g/hであり、32時間の操作にわ
たって0.0784g/g/hであった。
追加の実験を同様な条件下でうまく行った。反応器の
温度は約180−約220℃で変化させた。例えば、200℃、
操作32.1時間(約6h/日基準)では、平均転化量(g
2,2′−ビピリジン/g触媒/時間)は0.1130g/g/hであっ
た。180℃では、同様な時間にわたって転化量は約0.05g
/g/hであった。触媒中に存在するニッケルの全重量に基
づくのではなく、反応器に充填した触媒の全重量に基づ
いて計算しているので、さらに、使用したHTC−400触媒
は、ここに記載の他の実験に用いた好ましいカルシカッ
トE−230TR触媒中に含まれる約27重量%のニッケルを
含有しているので、これらの転化の意味は大きくなる。
フロントページの続き (72)発明者 シャーマン,アンジェラ・ラッパ アメリカ合衆国インディアナ州46052, レバノン,ウエスト・ノース・ストリー ト 324 (56)参考文献 特許2828773(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C07D 213/00 - 213/22

Claims (25)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】適した担持体に結合した元素ニッケルを有
    意な量で含有するニッケル触媒の存在下で、ピリジン塩
    基を反応させる工程から成る2,2′−ビピリジルを製造
    する方法であって、 該ニッケルは高比ニッケル表面積を有し、そして該反応
    を175−240℃の温度、及び該反応の間少なくともいくら
    かの塩基を液体状態に保つのに十分な圧力で行う、上記
    の方法。
  2. 【請求項2】該触媒がHTC−400(商標)である、請求の
    範囲第1項の方法。
  3. 【請求項3】担持体上のニッケルの比ニッケル表面積が
    少なくとも100m2/gNiであり、該反応を、該反応温度で
    のピリジン塩基の自己圧にほぼ等しいか又はそれ以上の
    圧力で実施する、請求の範囲第1項の方法。
  4. 【請求項4】担持体上に存在するニッケルの少なくとも
    85重量%が、その元素状態にある、請求の範囲第3項の
    方法。
  5. 【請求項5】触媒が、一般に直径1/16−1/4インチのペ
    レット、球、押し出し物又はタブレットの形をしてい
    る、請求の範囲第4項の方法。
  6. 【請求項6】該反応を液相管型反応器内で行い、そし
    て、該管型反応器にある量の触媒を装填し、装填した該
    反応器を上記反応温度及び圧力にし、そしてピリジン塩
    基の流れを2−100gピリジン塩基/ml触媒/時間の流速
    で供給する工程から更に成る、請求の範囲第1項又は第
    5項の方法。
  7. 【請求項7】更に、該供給の後、形成された2,2′−ビ
    ピリジルを、生成物に富む反応混合物から単離しそして
    回収する工程を含む、請求の範囲第6項の方法。
  8. 【請求項8】該触媒がHTC−400(商標)であり、反応を
    190−210℃及び少なくとも130psigの圧力で行う、請求
    の範囲第7項の方法。
  9. 【請求項9】触媒を、硼水素化物塩及び水酸化アンモニ
    ウムを含有する活性化溶液で処理する工程を更に含む、
    請求の範囲第8項の方法。
  10. 【請求項10】該供給の間、0.1−0.2重量%の該処理溶
    液を供給流へ加える工程を更に含む、請求の範囲第9項
    の方法。
  11. 【請求項11】供給流中のピリジン塩基がピリジンから
    成り、そして、回収生成物が2,2′−ビピリジルであ
    る、請求の範囲第10項の方法。
  12. 【請求項12】該反応を190℃で行い、そして該供給
    が、塩基を装填及び加熱管型反応器へ送ることよりな
    る、請求の範囲第11項の方法。
  13. 【請求項13】該反応を接触蒸留反応器内で行い、そし
    て、ある量の触媒を蒸留カラムに装填し、カラムを上記
    反応温度及び圧力にし、そしてピリジン塩基の供給流を
    導入する工程から更に成る、請求の範囲第1項又は第5
    項の方法。
  14. 【請求項14】新しいピリジン塩基を反応カラムに供給
    し、そして、触媒床中で形成された2,2′−ビピリジル
    を、生成物に富む反応混合物の状態でカラムの底から取
    り出す、請求の範囲第13項の方法。
  15. 【請求項15】形成された2,2′−ビピリジルを、生成
    物に富む反応混合物から単離しそして回収する工程から
    更に成る、請求の範囲第14項の方法。
  16. 【請求項16】該触媒がHTC−400(商標)であり、そし
    て、反応を190−210℃及びカラム内を高還流比にするの
    に十分な圧力で行う、請求の範囲第15項の方法。
  17. 【請求項17】少なくとも0.05重量%の水酸化アンモニ
    ウムを供給流に加え、そして、水素ガスを反応の間触媒
    床に上方向に向かって通す工程から更に成る、請求の範
    囲第16項の方法。
  18. 【請求項18】触媒を、硼水素化物塩及び水酸化アンモ
    ニウムを含有する活性化溶液で処理する工程から更に成
    る、請求の範囲第17項の方法。
  19. 【請求項19】供給流中のピリジン塩基がピリジンから
    成り、そして、回収生成物が2,2′−ビピリジルであ
    る、請求の範囲第18項の方法。
  20. 【請求項20】反応の間、カラム頂部から留去されるど
    のような副生成物も単離しそして回収する工程から更に
    成る、請求の範囲第19項の方法。
  21. 【請求項21】触媒を、硼水素化物塩及び水酸化アンモ
    ニウムを含有する活性化溶液で処理する工程から更に成
    る、請求の範囲第1項の方法。
  22. 【請求項22】該処理を該反応の前に行う、請求の範囲
    第21項の方法。
  23. 【請求項23】該処理を該反応中に行う、請求の範囲第
    21項の方法。
  24. 【請求項24】該処理を該反応後に行う、請求の範囲第
    21項の方法。
  25. 【請求項25】供給流中のピリジン塩基がピリジンから
    成り、そして、回収生成物が2,2′−ビピリジルであ
    る、請求の範囲第21項の方法。
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