JP2989350B2 - 立坑掘削機 - Google Patents

立坑掘削機

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JP2989350B2
JP2989350B2 JP30492791A JP30492791A JP2989350B2 JP 2989350 B2 JP2989350 B2 JP 2989350B2 JP 30492791 A JP30492791 A JP 30492791A JP 30492791 A JP30492791 A JP 30492791A JP 2989350 B2 JP2989350 B2 JP 2989350B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、立坑掘削機に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来の立坑掘削機を図5により説明する
と、01が地盤掘削用ドリルビツト、02が継ぎ足し可
能なドリルパイプ、015が同ドリルパイプ02の下端
部に取付けたガイドパイプで、上記ドリルビツト01が
同ガイドパイプ015の下端部に取付けられている。
【0003】03が上記ドリルパイプ02に上端部に接
続したケリーバ、04が同ケリーバ03の上端部に取付
けたスイベルジヨイント、05が同スイベルジヨイント
04を懸垂支持するクレーンの吊具、011が地上に設
置したベースフレーム、07が同ベースフレーム011
上に設置した門型マスト、08が同門型マスト07によ
り昇降可能に支持された支持架台、010が同支持架台
08を昇降させるための昇降ジヤツキ、09が上記ケリ
ーバ03を回転させるための回転駆動装置で、この回転
駆動装置09が上記支持架台08上に設置されている。
【0004】06が上記支持架台08に垂設した継ぎ足
し可能な昇降ロツド、012が同昇降ロツド06により
支持されるとともに上記ガイドパイプ015に摺動可能
に嵌挿されたグリツパ装置、013が上記支持架台08
上に取付けたレーザ発信器、014が上記グリツパ装置
012に取付けたレーザ受信器である。上記図5に示す
立坑掘削機では、回転駆動装置09を起動し、ドリルパ
イプ02とガイドパイプ015と地盤掘削用ドリルビツ
ト01とを回転して、地盤を掘削する。
【0005】このとき、昇降ジヤツキ010を作動し、
昇降ロツド06とグリツパ装置012とを下降させて、
グリツパ装置012を地盤掘削用ドリルビツト01の直
上位置に静止させる一方、同グリツパ装置012を伸長
方向に作動し、同グリツパ装置012の先端部を立坑の
側面に接触させて、ガイドパイプ015及び地盤掘削用
ドリルビツト01を回転可能に支持する。
【0006】またこのとき、レーザ発信器013及びレ
ーザ受信器014により、地上とドリルビツト01との
相対変位を検出し、そのとき得られる変位検出信号をグ
リツパ装置012のストローク制御装置(図示せず)へ
送り、ここで得られた制御信号によりグリツパ装置01
2のストロークを制御して、ドリルビツト01の方向を
修正している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前記図5に示す従来の
立坑掘削機では、地層が傾斜していたり、地層に不連続
部があったり、地層の状態によりグリツパ装置012の
反力を充分に取れなかったりすると、掘削が不安定にな
る上に、方向修正力が充分に得られない。また掘削の反
力を伝達するために、ドリルパイプ02の強度を大きく
する必要があって、コスト高になるという問題があっ
た。
【0008】本発明は前記の問題点に鑑み提案するもの
であり、その目的とする処は、掘削を安定的に行うこと
ができる上に、充分な方向修正力を得ることができる。
またドリルパイプの強度を、排土とドリルビツトの回転
を考慮した強度にすればよくて、コストを低減できる立
坑掘削機を提供しようとする点にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の立坑掘削機は、地上に設置した回転駆動
装置により回転可能に支持された継ぎ足し可能なドリル
パイプと、同ドリルパイプの下端部に取付けた地盤掘削
用ドリルビットとを有する立坑掘削機において、ぞれぞ
れの下端部に旋回環を介して前記地盤掘削用ドリルビッ
トを回転可能に支持し、かつ前記ドリルビットの推進及
び方向修正を行う複数のステアリングジャッキと、前記
ドリルビットの地上に対する相対変位を検出する変位検
出器と、同変位検出器からの変位検出信号により上記各
ステアリングジャッキの推力を演算してその結果得られ
た制御信号によりステアリングジャッキの推力を制御す
る推力制御装置とを具えている。
【0010】
【作用】本発明の立坑掘削機は前記のように構成されて
おり、回転駆動装置を作動して、ドリルパイプと地盤掘
削用ドリルビツトとを回転させる一方、各ステアリング
ジヤツキにより、地盤掘削用ドリルビツトに推力を与え
て、掘削を行う。このとき、変位検出器により、地上と
地盤掘削用ドリルビツトとの相対変位を検出し、そのと
き得られる変位検出信号を各ステアリングジヤツキの推
力制御装置へ送り、ここで得られた制御信号により、各
ステアリングジヤツキの推力を制御して、地盤掘削用ド
リルビツトの推力と掘削方向とを制御する。
【0011】
【実施例】次に本発明の立坑掘削機を図1、図2に示す
一実施例により説明すると、1が地盤掘削用ドリルビツ
ト、2が継ぎ足し可能な中空のケリー式ドリルパイプ、
4が同ドリルパイプ2の上端部に取付けたスイベル・ジ
ヨイント、5が同スイベル・ジヨイント4を懸垂支持す
るクレーンの吊具、6が地上に設置した門型マスト、1
6が同門型マスト6に設けた支持架台、3が同支持架台
16上に設置したロータリーテーブル(回転駆動装置)
で、同ロータリーテーブル3がドリルパイプ2を回転さ
せるようになっている。
【0012】7が地上に設置した複数の吊りジヤツキ
で、同各吊りジヤツキ7がセグメント9を固定支持して
いる。10が同各セグメント9の下端部にピン(図示せ
ず)を介して取付けた複数のステアリングジヤツキで、
同各ステアリングジヤツキ10の下端部が旋回環(スラ
スト軸受)13を介してドリルビツト1に取付けられ
て、同ドリルビツト1が回転可能に支持されている。
【0013】11が上記ドリルビツト1に旋回環(スラ
スト軸受)17を介して取付けたレーザ受信器、12が
上記門型マスト6上に取付けたレーザ発信器、8がこれ
らレーザ受信器11とレーザ発信器12との間に配設し
た継ぎ足し可能なロツドで、同ロツド8がレーザの反射
或いは減衰を防止する役目を持っている。14が地上の
コンプレツサ、15が同コンプレツサ14と上記スイベ
ル・ジヨイント4とを接続するエアパイプで、コンプレ
ツサ14に発生する圧縮空気をエアパイプ15→スイベ
ル・ジヨイント4→外部へ送って、ドリルビツト1によ
り掘削した土砂をドリルパイプ2内→スイベル・ジヨイ
ント4へ吸引して、圧縮空気とともに外部へ排出するよ
うになっている。
【0014】次に前記図1、2に示す立坑掘削機の作用
を具体的に説明する。ロータリーテーブル3を作動し
て、ケリー式ドリルパイプ2と地盤掘削用ドリルビツト
1とを回転させる。一方、各吊りジヤツキ7により固定
支持した各セグメント9と各ステアリングジヤツキ10
とにより、地盤掘削用ドリルビツト1に推力を与えて、
掘削を行う。
【0015】このとき、レーザ発信器12とレーザ受信
器11とより、地上と地盤掘削用ドリルビツト1との相
対変位を検出し、そのとき得られる変位検出信号を各ス
テアリングジヤツキ10の推力制御装置(図示せず)へ
送り、ここで得られた制御信号により、各ステアリング
ジヤツキ10の推力を制御して、地盤掘削用ドリルビツ
ト1の推力と掘削方向とを制御する。
【0016】上記作用を図2よりさらに具体的に説明す
る。ケーソンを地中に垂直に建て込むためには、立坑掘
削機の掘削方向の制御が必須である。このため、レーザ
発信器12とレーザ受信器11とより、地上と地盤掘削
用ドリルビツト1との相対変位を検出し、そのとき得ら
れる変位検出信号を各ステアリングジヤツキ10の推力
制御装置(パソコンやプログラマブル・コトントローラ
等)へ送り、同制御装置で、目標値との差、許容範囲か
否かの判定、範囲を越えているときには、制御量の演算
等を行う。
【0017】その結果得られた制御信号を各ステアリン
グジヤツキ10の動力装置(例えば油圧源)の制御バル
ブへ送り、同制御バルブを操作して、各ステアリングジ
ヤツキ10の設定圧を調整する。例えば図2において、
現在の掘削方向が図2の右側にずれているときには、右
側のステアリングジヤツキ10の推力F1 を大きくし、
左側のステアリングジヤツキ10の推力F2 を小さめに
設定して、左側へ方向修正する(白矢印参照)。
【0018】図3は、自動方向制御時の基本的修正フロ
ーを示すブロツク図、図4は、作業フローを示す説明図
である。なお上記レーザ発信器12及びレーザ受信器1
1は、他の検出器例えば傾斜計に変えても差し支えな
い。
【0019】
【発明の効果】本発明の立坑掘削機は前記のように回転
駆動装置を作動して、ドリルパイプと地盤掘削用ドリル
ビツトとを回転させる一方、各ステアリングジヤツキに
より、地盤掘削用ドリルビツトに推力を与えて、掘削を
行う。このとき、変位検出器により、地上と地盤掘削用
ドリルビツトとの相対変位を検出し、そのとき得られる
変位検出信号を各ステアリングジヤツキの推力制御装置
へ送り、ここで得られた制御信号により、各ステアリン
グジヤツキの推力を制御して、地盤掘削用ドリルビツト
の推力と掘削方向とを制御するので、前記従来の立坑掘
削機のようにグリツパ装置を立坑の側面に接触させて、
ガイドパイプ及び地盤掘削用ドリルビツトを回転可能に
支持する必要がなくて、掘削を安定的に行うことができ
る上に、充分な方向修正力を得ることができる。
【0020】またドリルパイプの強度を、排土とドリル
ビツトの回転を考慮した強度にすればよくて、コストを
低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の立坑掘削機の一実施例を示す縦断側面
図である。
【図2】同立坑掘削機の作用説明図である。
【図3】同立坑掘削機の自動方向制御時の基本的修正フ
ローを示すブロツク図である。
【図4】同立坑掘削機の作業フローを示す説明図であ
る。
【図5】従来の立坑掘削機を示す縦断側面図である。
【符号の説明】
1 地盤掘削用ドリルビツト 2 ドリルパイプ 3 回転駆動装置 10 ステアリングジヤツキ 11 変位検出器 12 〃
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−140594(JP,A) 特開 昭60−33993(JP,A) 特開 昭59−48593(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E21B 3/04 E21B 17/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地上に設置した回転駆動装置により回転
    可能に支持された継ぎ足し可能なドリルパイプと、同ド
    リルパイプの下端部に取付けた地盤掘削用ドリルビット
    とを有する立坑掘削機において、ぞれぞれの下端部に旋
    回環を介して前記地盤掘削用ドリルビットを回転可能に
    支持し、かつ前記ドリルビットの推進及び方向修正を行
    う複数のステアリングジャッキと、前記ドリルビットの
    地上に対する相対変位を検出する変位検出器と、同変位
    検出器からの変位検出信号により上記各ステアリングジ
    ャッキの推力を演算してその結果得られた制御信号によ
    りステアリングジャッキの推力を制御する推力制御装置
    とを具えていることを特徴とした立坑掘削機。
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KR100473146B1 (ko) * 2002-09-02 2005-03-15 한우선 보링용 수직도 교정장치 및 방법
KR101043873B1 (ko) * 2009-02-06 2011-06-24 박영환 지중 천공 수직 및 수평〔직선〕굴착방향 감지장치
TWI825238B (zh) * 2018-12-11 2023-12-11 日商維亞機械股份有限公司 鑽孔加工裝置及鑽孔加工方法

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