JP2989273B2 - エチレン系不飽和モノマーから合成されるフィルム形成用ポリマーを含む水に再分散可能な微粉砕組成物 - Google Patents

エチレン系不飽和モノマーから合成されるフィルム形成用ポリマーを含む水に再分散可能な微粉砕組成物

Info

Publication number
JP2989273B2
JP2989273B2 JP9516350A JP51635097A JP2989273B2 JP 2989273 B2 JP2989273 B2 JP 2989273B2 JP 9516350 A JP9516350 A JP 9516350A JP 51635097 A JP51635097 A JP 51635097A JP 2989273 B2 JP2989273 B2 JP 2989273B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
composition according
surfactant
weight
pulverized composition
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP9516350A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11500178A (ja
Inventor
ゲラン,ジル
モルバン,ミケル
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
ROODEIA SHIMI
Original Assignee
ROODEIA SHIMI
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ROODEIA SHIMI filed Critical ROODEIA SHIMI
Publication of JPH11500178A publication Critical patent/JPH11500178A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2989273B2 publication Critical patent/JP2989273B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K5/00Use of organic ingredients
    • C08K5/04Oxygen-containing compounds
    • C08K5/09Carboxylic acids; Metal salts thereof; Anhydrides thereof
    • C08K5/098Metal salts of carboxylic acids
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B24/00Use of organic materials as active ingredients for mortars, concrete or artificial stone, e.g. plasticisers
    • C04B24/24Macromolecular compounds
    • C04B24/26Macromolecular compounds obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds
    • C04B24/2641Polyacrylates; Polymethacrylates
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B40/00Processes, in general, for influencing or modifying the properties of mortars, concrete or artificial stone compositions, e.g. their setting or hardening ability
    • C04B40/0028Aspects relating to the mixing step of the mortar preparation
    • C04B40/0039Premixtures of ingredients
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08JWORKING-UP; GENERAL PROCESSES OF COMPOUNDING; AFTER-TREATMENT NOT COVERED BY SUBCLASSES C08B, C08C, C08F, C08G or C08H
    • C08J3/00Processes of treating or compounding macromolecular substances
    • C08J3/02Making solutions, dispersions, lattices or gels by other methods than by solution, emulsion or suspension polymerisation techniques
    • C08J3/03Making solutions, dispersions, lattices or gels by other methods than by solution, emulsion or suspension polymerisation techniques in aqueous media
    • C08J3/05Making solutions, dispersions, lattices or gels by other methods than by solution, emulsion or suspension polymerisation techniques in aqueous media from solid polymers
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B2103/00Function or property of ingredients for mortars, concrete or artificial stone
    • C04B2103/0045Polymers chosen for their physico-chemical characteristics
    • C04B2103/0057Polymers chosen for their physico-chemical characteristics added as redispersable powders

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、エチレン系不飽和モノマーから合成され
るフィルム生成用ポリマーを含む水に再分散可能は粉
末、その製造方法及びその使用方法に関する。
アクリルフィルム生成用ポリマーの分散物を噴霧し乾
燥して得られる再分散可能な粉末、特にビニルエステル
ポリマーの分散物は公知である。
エチレン系不飽和モノマーから合成されるフィルム形
成用ポリマーは無機水硬結合剤組成物中の補助剤として
よく用いられており、その使用方法並びに種々の基体へ
の接着力、漏れ防止性、柔軟性及び機械物性等の硬化後
の特性を改良する。
水性分散物に比べると再分散可能な粉末は、すぐに使
用可能な微粉砕組成物の形態でセメントに予め混合する
ことが可能であり、例えば、建築物材料に付着させるた
めのモルタルやコンクリートの製造、接着性モルタルの
製造又は建築物の内装や外装用の保護装飾コートの製造
に使用することが可能である。
貯蔵している間に圧力や温度の影響によって凝集せず
に、かつ水に十分に再分散できる粉末を得ることができ
るためには、その粉末に不活性物質と保護コロイドを比
較的多量に添加することが慣習になっている。
即ち、噴霧する前にその分散物にメラミン/ホルムア
ルデヒド/スルホン酸塩(米国特許第3,784,648号)若
しくはナフタレン/ホルムアルデヒド/スルホン酸塩
(ドイツ特許第3,143,070号)の縮合生成物及び/又は
ビニルピロリドン/酢酸ビニル共重合体(ヨーロッパ特
許第078,449号)を添加することが提案されている。
フランス特許第2,245,723号は、ポリマーラテックス
と水溶性分散剤であるサッカライドから成る粉末を含
み、凍結乾燥して製造された安定でかつ水に再分散可能
な製品に関する。
この発明の目的は、エチレン系不飽和モノマーから合
成されるフィルム生成用ポリマーに基づく、水に完全又
はほとんど完全に再分散可能な粉末新規な微粉砕組成物
を提供することである。
この発明の別の目的は、貯蔵時に凝集せずに安定であ
る上記タイプの再分散可能な粉末を提供することであ
る。
この発明の更に別の目的は、フィルム生成用ポリマー
のラテックスから上記タイプの粉末を製造する方法を提
供することである。
この発明のまた別の目的は、粉末形態又は適当ならば
水に再分散後に疑似ラテックスの形態で、コーティング
(特に、塗料や紙コーティング組成物)又は接着剤組成
物(特に、感圧接着剤やタイル接着剤)を製造するラテ
ックスのすべての応用分野において使用可能である、上
記タイプの再分散可能な粉末を提供することである。
この発明のこの他の目的は、特にモルタル又はコンク
リートタイプの水硬結合剤への添加剤として用いるため
に上記のタイプ(若しくはそれから誘導される疑似ラテ
ックス)の再分散可能な粉末を提供することである。
この発明により達成されるこれらの目的及びその他の
目的は、少なくとも一つの水に不溶性のフィルム形成用
ポリマー、少なくとも一つの主界面活性剤及び少なくと
も一つの水溶性化合物から成るエマルジョン、即ち、 −エチレン系不飽和モノマーから合成された少なくと
も一つの水に不溶性のフィルム形成用ポリマー、 −少なくとも一つの主界面活性剤、及び −少なくとも一つの水溶性化合物、 から成るエマルジョンを混合後乾燥して得られる水に再
分散可能な微粉砕組成物であって、前記界面活性剤の水
/界面活性剤二成分相が、25℃で界面活性剤を50重量%
以上含む濃度まで液状である等方性相、及びこれに伴う
少なくとも乾燥温度まで安定である高濃度で六方晶又は
立方晶タイプの硬質液晶相を含む、微粉砕組成物に関す
る。
更にこの発明の主題は、 −水性乳化重合により合成され少なくとも一つの主界
面活性剤を含む水に不溶性のフィルム形成用ポリマー、
少なくとも一つの水溶性化合物及び、適当ならば、少な
くとも一つの追加的界面活性剤又は凝結防止剤から成る
水性エマルジョンから水分を除去する段階、及び −この乾燥残渣を所望の粒子径の粉末に噴霧する段
階、 から成る上記微粉砕組成物を製造する方法である。
この発明の組成物は、水に自発的に再分散して、再び
最初のエマルジョンの粒子径に近い粒子径を有するエマ
ルジョンになるという利点を有する。
この発明のその他の利点は、以下の記載及び実施例を
参照すればより明確になるであろう。
まず、この発明は、少なくとも一つの水に不溶性のフ
ィルム形成用ポリマー、少なくとも一つの主界面活性剤
及び少なくとも一つの水溶性化合物から成るエマルジョ
ン、即ち、 −エチレン系不飽和モノマーから合成された少なくとも
一つの水に不溶性のフィルム形成用ポリマー、 −少なくとも一つの主界面活性剤、及び −少なくとも一つの水溶性化合物、 から成るエマルジョンを混合後乾燥して得られる水に再
分散可能な微粉砕組成物であって、前記界面活性剤の水
/界面活性剤二成分相が、25℃で界面活性剤を50重量%
以上含む濃度まで液状である等方性相、及びこれに伴う
少なくとも乾燥温度まで安定である高濃度で六方晶又は
立方晶タイプの硬質液晶相を含む、微粉砕組成物に関す
る。
この水に不溶性のフィルム形成用ポリマーはエチレン
系不飽和モノマー、特にビニル及び/又はアクリル酸エ
ステルのモノマーから合成される。この水に不溶性のフ
ィルム形成用ポリマーは、ビニル若しくはアクリル酸エ
ステルのホモポリマー又は酢酸ビニル、スチレン/ブタ
ジエン、スチレン/アクリル酸エステル、アクリル酸エ
ステル及びスチレン/ブタジエン/アクリル酸エステル
の共重合体であることが好ましい。
このフィルム形成用ポリマーのガラス転移点は約−20
〜+50℃、好ましくは0〜40℃であることが好ましい。
このポリマーを、標準的な乳化剤及び/又は分散剤の存
在下で重合開始剤を用いてエチレン系不飽和モノマーを
乳化重合させることによる公知の方法で合成してもよ
い。このエマルジョン中のポリマーの含量は一般的に30
〜70重量%、特に35〜65重量%である。
モノマーとして、ビニルエステル、特に酢酸ビニル;
アルキル基の炭素数が1〜10であるアルキルアクリル酸
エステル及びメタクリル酸エステル、例えば、メチル、
エチル、n−ブチル及び2−エチルヘキシルアクリル酸
エステル及びメタクリル酸エステル;並びに芳香族ビニ
ルモノマー、特にスチレンに注目してもよい。
酢酸ビニル及び/又はアクリル酸エステル及び/又は
スチレンと共重合できるモノマーを例としては、イソブ
テン;炭素数が1〜12の飽和、分枝若しくは非分枝のモ
ノカルボン酸のビニルエステル、例えば、プロピオン酸
ビニル、“バーサテイト(Versatate)”(分枝C9−C11
酸のエステルの登録商標)ビニル、ピバリン酸ビニル及
びラウリン酸ビニル;炭素数が1〜10のアルカノールを
有する炭素数が3〜6の不飽和モノ若しくはジカルボン
酸のエステル、例えば、メチル、エチル、ブチル及びエ
チルヘキシルマレイン酸塩並びにフマル酸塩;メチルス
チレン及びビニルトルエン等の芳香族ビニルモノマー;
塩化ビニル及び塩化ビニリデン等のハロゲン化ビニル並
びにブタジエン等のジオレフィンのようなエチレン及び
オレフィンに注目してもよいが、本発明がこれらに限定
されるわけではない。
これらのモノマーの乳化重合を乳化剤及び重合開始剤
の存在下で行う。
この用いられるモノマーを、混合物として又は別々
に、重合反応の始まる前にすべて一度に又は重合中に連
続的若しくは部分に分けて反応媒体に加えてもよい。
乳化剤としては、従来のアニオン試薬が一般に用いら
れ、特に脂肪酸塩、アルキル硫酸塩アルキルスルホン酸
塩、アリール硫酸塩、アリールスルホン酸塩、スルホコ
ハク酸塩、アルカリ金属のアルキルリン酸塩及び水素添
加等されたアビエチン酸塩が用いられる。これらはその
モノマー全重量に対して0.01〜5重量%の割合で用いら
れる。
水溶性の乳化重合開始剤として特に、過酸化水素、ク
メンヒドロベルオキシド及びパラメンタンヒドロペルオ
キシド等のヒドロペルオキシド並びに過硫酸ナトリウ
ム、過硫酸カリウム及び過硫酸アンモニウム等の過硫酸
塩が挙げられる。これはそのモノマー全重量に対して0.
05〜2重量%の割合で用いられる。これらの開始剤は任
意に、重硫酸ナトリウム若しくはホルムアルデヒド重硫
酸ナトリウム。ポリエチレンアミン、デキストロース若
しくはスクロース等のシュガー及び金属塩等の還元剤と
共に用いられる。この還元剤はそのモノマー全重量に対
して0〜3重量%の割合で用いられる。
反応温度は用いる開始剤の種類に依存するが、一般的
に0〜100℃、好ましくは30〜70℃である。
また移動剤をモノマー全重量に対して0〜3重量%の
割合で用いてもよい。移動剤としては一般にN−ドデシ
ルメルカプタン及びtert−ドデシルメルカプタン等のメ
ルカプタン;シクロヘキサン;並びにクロロホルム、ブ
ロモホルム及び四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素から
選択される。この移動剤はグラフト化ポリマーの割合及
びグラフト分子鎖の長さを調整することができる。この
移動剤を重合反応の前又は重合反応の間に反応媒体に添
加する。
この発明の好ましい具体例によると、この発明の組成
物のフィルム形成ポリマーの表面は僅かにカルボキシル
化されており、そのため低レベルの酸性を呈している。
即ち、その表面は、ポリマー1gに対して−COOH基が100
μ当量以下、好ましくは50μ当量以下の酸性であること
が好ましい。
更にこの発明の組成物は、その水/界面活性剤二成分
相が、25℃で界面活性剤を50重量%以上含む濃度まで液
状である等方性相、及びこれに伴う少なくとも乾燥温度
まで安定である高濃度で六方晶又は立方晶タイプの硬質
液晶相を含む少なくとも一つの主界面活性剤を含む。こ
れらの相は、R.G.ラフリンの“界面活性剤の水性相の挙
動”−Academic Press−1994に記載されている。照射回
折(X線及び中性子)によるそれらの同定はV.ルザッチ
の“生物膜、物理的事実及び機能”−Academic Press−
1968に記載されている。
特に主界面活性剤の硬質液晶相は少なくとも60℃まで
は安定である。この発明の好ましい具体例によれば、主
界面活性剤の硬質液晶相は少なくとも55℃までは安定で
ある。液状の等方性相を注ぐことはできるが、硬質液晶
相を注ぐことができないことをここで注意しておいても
よい。
この主界面活性剤は非イオン系であってもよいしイオ
ン系であってもよい。この発明の好ましい具体例によれ
ば、この主界面活性剤は非イオン系である。この発明の
第一の好ましい具体例では、イオン系糖脂質界面活性剤
から選択される二成分相を有する主界面活性剤を用い
る。このイオン系糖脂質界面活性剤の中で、特にウロン
酸誘導体が用いられている。下記の一般式を有するウロ
ン酸はこの発明の有利な具体例を表わしている; (式中nは1〜4の整数を表わす。) このタイプの化合物の例として、特に、ガラクツロン
酸、グルクロン酸、D−マンヌロン酸、L−イズロン酸
及びL−グルロン酸が挙げられるが、これらに限定され
るわけではない。この界面活性剤の置換された又は置換
されていない炭化水素鎖は、炭素数が6〜24、好ましく
は8〜16の飽和又は不飽和の炭化水素鎖である。特にガ
ラクツロン酸及びグルクロン酸から誘導される化合物を
用いてもよい。これらの製品およびその製法はヨーロッ
パ特許出願第532,370号に記載されている。この発明の
好ましい具体例においては、ガラクツロン酸の塩の形態
の誘導体が主界面活性剤として用いられている。この環
中の酸素原子に結合している炭素原子から生じる水酸基
をOR基(Rは炭素数が9〜22の線状又は分枝のアルキル
基を表わす。)で置換する。更に前記界面活性剤の塩の
対イオンはアルカリ金属、アルカリ土類金属又はその代
わりに炭素数が1〜6のアルキル基若しくはヒドロキシ
アルキル位が窒素原子に結合している四級アンモニウム
基である。
この発明の第二の好ましい具体例では、両性タイプの
主界面活性剤を用いる。この発明を実施するために適当
な両性界面活性剤は以下の一般式を有する: (式中、Rは炭素数が7〜22のアルキル基又はアルケニ
ル基を表わし、R1は水素原子又は炭素数が1〜6のアル
キル基を表わし、AはCO又はOCH2CH2を表わし、nは0
又は1を表わし、xは2又は3を表わし、yは0〜4を
表わし、Qは−R2COOM基(ここでR2は炭素数が1〜6の
アルキル基を表わし、MはH、Na、K又はNH4を表わ
す。)を表わし、BはH又はQを表わす。) 特に少なくとも二つのカルボキシル基を含むこのタイ
プの界面活性剤が好ましい。より特にはBはQであるこ
とが好ましい。
これらの化合物の酸機能は、酸の形態又は塩化物の形
態の場合に部分的又は完全に発揮される。
上記の一般式に該当する界面活性剤の中で、ローヌプ
ーラン(Rhone−Poulenc)のAmphionic XL(登録商標)
及びMirataine H2C−HA(登録商標)並びにベロルノー
ベル(Berol Nobel)のAmpholac 7T/X(登録商標)及び
Ampholac 7C/X(登録商標)等のアルキルポリアミンの
両性誘導体が特に用いられる。
これらの主界面活性剤を単独で用いてもよい。しかし
この同一のカテゴリーに属するか又は属さない数種類の
界面活性剤を用いてもそれはこの発明の範囲から逸脱す
るものではない。
この発明の微粉砕組成物は更に少なくとも一つの水溶
性化合物を含む。特にこの化合物は固体である。この水
溶性化合物を特にアルカリ金属又はアルカリ土類金属の
ケイ酸塩及びヘキサメタリン酸塩等のアルカリ金属又は
アルカリ土類金属のリン酸塩のような無機種から選択し
てもよい。このタイプの最も有利なケイ酸塩は、SiO2/M
2Oモル比が1.6〜3.5であってMがナトリウム又はカリウ
ムであるケイ酸塩である。
この水溶性化合物を同様に尿素、シュガー及びこれら
の誘導体のような有機種から選択してもよい。シュガー
及びこれらの誘導体の中で、単糖類(又は糖類)、グリ
コシド及び強度に解重合されたポリホロシドに注目して
もよい。この化合物の平均分子量は20,000以下であるこ
とが好ましい。
グルコース、マンノース、ガラクトース及びフルクト
ース等のケトースのようなアルドースはこの発明の単糖
類の適当な例である。
グリシドは単糖類分子同士又は単糖類分子と炭水化物
分子を縮合して得られる化合物である。グリシドの中
で、炭水化物単位のみを結合させて生じるホロシドが好
ましく、上記単位を有限に、即ち一般的に上記単位を10
以下を含んだオリゴホロシド(又は、オリゴ単糖類)が
より好ましい。オリゴホロシドの例として、スクロー
ス、ラクトース、セロビオース及びマルトースに注目し
てもよい。
平均分子量が特に20,000以下である強度に解重合され
た化合物である適当なポリホロシド(又は多糖類)は
“cours de chimie organique(有機化学講座)"Gauthi
er−Villars,1987に記載されている。強度に解重合され
たポリホロシドの例として、デキストラン、デンプン、
キサンタンガム、及びグアー又はいなごまめ等のガラク
トマンナンが挙げられるが、これらに限定されるわけで
はない。これらの多糖類の融点は100℃以上でありかつ
水への溶解度が50〜500g/リットルであることが好まし
い。
下記の一般式: (式中、Riは、それぞれ同じであっても異なっていても
よく、H、CH3、COOH又は(CH2−COOH(nは0〜4
である。)を表わす。)を有するモノマーを重合して生
成する有機性の高分子電解質もまた適当である。このタ
イプの化合物の例としてアクリル酸、メタクリル酸、マ
レイン酸、フマル酸、イタコン酸及びクロトン酸が挙げ
られるが、これらに限定されるわけではない。
上記の一般式に該当するモノマーから得られる共重合
体並びににこれらのモノマー及びその他のモノマーを用
いて得られる共重合体もまたこの発明に適しており、特
にビニルアルコール及びビニルピロリドン等のビニルア
ミドのようなビニル誘導体が適当である。またアルキル
ビニルエーテルとマレイン酸から得られる共重合体やビ
ニルスチレンとマレイン酸から得られる共重合体に注目
してもよく、これらはカークーオスマーエンサイクロペ
ディア“Encyclopedia of Chemical Technology"volume
18,3rd edition,Wiley insterscience publication 19
82に記載されている。アミノ酸、特にアスパラギン酸及
びグルタミン酸の重縮合又はジアミノ二酸の重縮合から
生じるペプチドポリマーもまたこの発明に適している。
これらのポリマーは、アスパラギン酸又はグルタミン酸
から得られるホモポリマー、いかなる比率であってもよ
いアスパラギン酸及びグルタミン酸から得られる共重合
体、又はアスパラギン酸及び/又はグルタミン酸並びに
この他のアミノ酸から得られる共重合体のいずれであっ
てもよい。共重合可能なアミノ酸の中で、グリシン、ア
ラニン、ロイシン、イソロイシン、フェニルアラニン、
メチオニン、ヒスチジン、プロリン、リシン、セリン、
トレオニン、システイン等に注目してもよい。
高分子電解質としては重合程度が低いものが好まし
い。これらの高分子の重合平均分子量は20,000以下、好
ましくは1,000〜5,000である。
当然のことながら、これらの異なる種類の水溶性化合
物を組み合せて用いてもよい。
この発明のこの他の変種において、水溶性化合物が主
界面活性剤と同じである場合がある。
更にこの発明の組成物が少なくとも一つの付加的イオ
ン系界面活性剤を含んでもよい。この付加的イオン系界
面活性剤は両性界面活性剤であってもよく、例えば、ア
ルキルベタイン、アルキルジメチルベタイン、アルキル
アミドプロピルベタイン、アルキルアミドプロピルジメ
チルベタイン、アルキルトリメチルスルホベタイン、ア
ルキル両性アセテート、アルキル両性ジアセテート、ア
ルキル両性プロピオネート、アルキル両性ジプロピオネ
ート、アルキルスルテイン、アルキルアミドプロピルヒ
ドロキシスルテイン等のアルキルイミダゾール誘導体、
及び脂肪酸とタンパク質水解沈積物との縮合生成物が挙
げられる。
また付加的陽イオン系界面活性剤を用いてもよく、例
えば、アルキル硫酸塩及びアルキルエーテル硫酸塩の水
溶性塩類、アルキルイセチオン酸塩及びアルキルタウリ
ン若しくはその塩、アルキルカルボン酸塩、アルキルス
ルホコハク酸塩若しくはアルキルコハク酸塩、アルキル
サルコシン酸塩、タンパク質水解沈積物のアルキル誘導
体が挙げられる。この陽イオンは一般的にナトリウム、
カリウム、リチウム若しくはマグネシウム等のアルカリ
金属若しくはアルカリ土類金属又はアンモニウム基NR4 +
(Rは、それぞれ同じであっても異なっていてもよく、
酸素原子若しくは窒素原子で置換されていてもよく又置
換されていてもよいアルキル基を表わす。)である。
この組成物の応用される分野によって、この発明の再
分散可能な微粉砕組成物にいかなる標準的添加剤を加え
てもよい。
この発明の微粉砕組成物の中のフィルム形成用ポリマ
ーの粉末の含量は、微粉砕組成物100重量部に対して40
〜90重量部が有利である。この発明の具体例によれば、
フィルム形成用ポリマーの粉末の含量は50重量部以上、
好ましくは70重量部以上である。主界面活性剤の量は一
般的に微粉砕組成物に対して1〜20重量部、好ましくは
2〜10重量部である。水溶性化合物の量は一般的に微粉
砕組成物に対して7〜50重量部、好ましくは8〜25重量
部である。主界面活性剤と水溶性化合物の含量の重量比
は一般的に20:80:と90:10の間である。これが同じ場合
(即ち、この発明の微粉砕組成物が少なくとも一つの主
界面活性剤を含み、それがまた水溶性化合物の部分の役
割をする場合)には、当然この化合物の全量は上記の二
つの範囲の合計になる。この発明の微粉砕組成物が付加
的な界面活性剤を含む場合には、主界面活性剤と付加的
界面活性剤の濃度の重量比は一般的に5〜10である。
この発明の組成物は更に、粒子系が約10μm以下、好
ましくは3μm以下の少なくとも一つの無機充填材を含
んでもよい。無機充填材としては炭酸カルシウム、カオ
リン、硫酸バリウム、酸化チタン、タルク、水和アルミ
ナ、ベントナイト及びスルホアルミン酸カルシウム(サ
チン白)並びにシリカが挙げられる。
無機充填材の存在はその粉末の製造に利益をもたらす
ものであって、粉体の凝集、即ちケーキングを防止して
貯蔵時の安定性を良くする。
この組成物を製造する場合に、この無機充填材を直接
微粉砕組成物に添加してもよい。この無機充填材の量
は、水に不溶性のフィルム形成用ポリマーの粉末100部
に対して0.5〜40重量部、好ましくは2〜20重量部であ
る。
得られた微粉砕組成物は貯蔵時に安定であって、それ
は疑似ラテックスの形態で直ちに水に対して再分散し、
ラテックスの知られているすべての応用分野において、
粉末又は疑似ラテックスの形態で直接使用することがで
きる。
以下この微粉砕組成物の製造方法を記載する。上記の
ようにこの方法は、 −水性乳化重合による合成され少なくとも一つの主界
面活性材を含む水に不溶性のフィルム形成用ポリマー、
少なくとも一つの水溶性化合物及び、適当ならば、少な
くとも一つの追加的界面活性剤又は凝結防止剤から成る
水性エマルジョンから水分を除去する段階、及び、 −この乾燥残渣を所望の粒子径の粉末に噴霧する段
階、から成る。
当然のことながら、標準的な添加剤を使用する場合に
は、これらをエマルジョンが生成している間に添加して
もよい。
この方法は、上に定義した乳化重合で得られた水に不
溶性のフィルム形成用ポリマーの粉末の水性エマルジョ
ンから出発する。このタイプのエマルジョンは一般的に
ラテックスと呼ばれている。
この水性エマルジョンに微粉砕組成物のその他の成分
を添加する。即ちそれらは主界面活性剤、水溶性化合
物、適当ならば追加の界面活性剤及び/又は凝結防止剤
である。これら種々の組成成分の含量を、この微粉砕組
成物が乾燥した場合に既に定義した組成になるように選
択する。この方法は、乾燥固形分(フィルム形成用ポリ
マー、主界面活性剤、水溶性化合物、追加的界面活性剤
及び凝結防止剤の合計)の含量が10〜70重量%、好まし
くは40〜60重量%であるエマルジョンから出発すること
が好ましい。
次にこのエマルジョンの水を除去して、得られた生成
物を噴霧して粉末を得る。このラテックスエマルジョン
から水を除去する段階と粉末を得る段階を別にしてもよ
いし同時にしてもよい。即ち、昇華した後で冷凍する方
法、凍結乾燥する方法、乾燥する方法、又は微粒化によ
り乾燥する方法でもよい。
粉砕段階を必要とせずに所望の粒子径の粉末を直接得
られるので、微粒化により乾燥する方法が好ましい。こ
の粉末の粒子径は一般的に500μm以下である。この微
粒化により乾燥する方法は、例えば、ノズルと遠心羽根
車の手段によって達成する熱ガス流で噴霧する段階を伴
った微粒化塔のような公知の装置を用いて通常の方法で
行ってもよい。この塔の頭部におけるこの熱ガス(一般
的に空気)の流入温度は100〜115℃であることが好まし
く、その流出温度は55〜65℃であることが好ましい。
出発ポリマーの水性エマルジョンに無機充填材を添加
してもよい。またこの無機充填材の全部又は一部を微粒
化により乾燥する方法の中の噴霧段階の間に加えてもよ
い。最後に無機充填材を直接最終微粉砕組成物に加える
ことも可能である。
大部分の場合に、この発明の微粉砕組成物は室温で簡
単な攪拌により完全に水に再分散する。この完全な再分
散とは、この発明の粉末を適量の水に加えた後で、出発
エマルジョン中に存在するラテックスの粒子径と実質的
に同じ粒子径を有する疑似ラテックスが得られることを
意味する。
またこの発明は上に定義した微粉砕組成物を水に再分
散して得られる疑似ラテックスにも関する。
最後にこの発明は上に定義した微粉砕組成物を、建築
分野でタイルや床被覆物を付着することを意図した保護
装飾コート、接着性モルタル及び接着性セメントを製造
するための無機水硬結合剤混合物への添加剤として用い
る方法に関する。それらは特にセメント又はプラスター
に基づいたすぐに使用できる粉末化製品の製造に有効で
あることを立証している。
更に、この発明の微粉砕組成物またはそれから誘導さ
れた疑似ラテックスは、ラテックスのすべての応用分
野、より特には塗料や紙コーティングの接着剤分野にお
いて使用可能である。更に、この発明の微粉砕組成物
は、特に殺菌剤、微殺菌剤、静菌剤並びにシリコン及び
有機消泡剤等の標準的な添加剤を含むこともできる。
実施例 実施例1 攪拌器の中に以下のエマルジョンを用意する。組成 重量% スチレン/ブタジエン ラテックス 80 ウロン酸(デシルD−ガラクトシド)ナトリウ ム** 10 水 10 このラテックスは乾燥固形分が50%であり、スチレ
ン58重量%及びブタジエン42重量%の混合物の乳化重合
により得られた。ブルックハーベン(Brookhaven)(登
録商標)粒度測定器で測定したこの平均粒子径は0.12μ
mであった。この表面は極僅かにカルボキシル化されて
おり、その表面電荷はポリマー1gに対して−COOH基が30
μ当量であった。
**ウロン酸(デシルD−ガラクトシド)ナトリウム
はARD社から販売されている。この水/界面活性剤二成
分相は界面活性剤の60重量%濃度まで25℃で液状である
等方性相を含み、これに六方晶の液晶相を伴う。この六
方晶は、界面活性剤を62重量%含む水性溶液からV.ルザ
ッチの“生物膜、物理的事実及び機能”に従った小角X
線回折により確認され同定された。この小角X線回折ス
ペクトルは二本の明確な線を示し、そのブラッグ間隔は
1:1/(3)1/2である。これらの線の間隔を測定した結
果得られた格子パラメーターは47オングストローム単位
に相当する。
このエマルジョン1KgをNIRO(登録商標)型微粒化塔
の標準条件下で微粒化する(入口で115℃、出口で60
℃)。最終生成物中に12重量%カオリンを含むようにカ
オリンの分散物の存在下でこのエマルジョンを共微粒化
する。最終生成物は下記の特徴を有する多少球状の粒子
から成る注ぐことのできる形態になる。
−粒径は10〜100μm、 −粉末の乾燥固形分は99%、 −この乾燥粉末の組成は以下のとうりである: スチレン/ブタジエン ラテックス 70重量% ウロン酸(デシルD−ガラクトシド)ナトリウム 17重量% カオリン 12重量% 水 1重量% この微粒化した生成物は室温で水に自発的に再分散す
る。得られたエマルジョンの粒子の平均径をブルックハ
ーベン(Brookhaven)(登録商標)粒度測定器で測定す
ると、0.13μmであった。
実施例2 攪拌器の中に以下のエマルジョンを用意する。組成 重量% スチレン/ブタジエン ラテックス 77.5 アルキルポリアミノカルボキシレート 22.5 このアルキルポリアミノカルボキシレートはローヌ
プーラン(Rhone−Poulenc)によりAmphionic XLの名前
で販売されている。この界面活性剤は水溶液の形態であ
り、乾燥固形分が40%である。この水/界面活性剤二成
分相は界面活性剤の60重量%濃度まで25℃で液状である
等方性相を含み、これに立方晶、任意に等方性粘性液晶
相を伴う。この相は、界面活性剤を52重量%含む水性溶
液中で小角X線回折により確認され同定された。この小
角X線回折スペクトルは5本の特徴的な線を示す。
このラテックスは実施例1の場合と同様である。
この混合物をBUCHI(登録商標)装置を用いて入口温
度を110℃、出口温度を70℃にして微粒化する。微粒化
した後に得られた粉末は水に自発的に分散することを示
す。得られた疑似ラテックスの粒子径は出発時のラテッ
クスの粒子径と同じである。
実施例3 攪拌器の中に以下のエマルジョンを用意する。組成 重量% スチレン/ブタジエン ラテックス 80 ウロン酸(デシルD−ガラクトシド)ナトリ ウム** 2 ラクトース 8 水 10 このラテックスは実施例1の場合と同様である。
この混合物をBUCHI(登録商標)装置を用いて入口温
度を110℃、出口温度を70℃にして微粒化する。微粒化
した後に得られた粉末は水に自発的に分散することを示
す。得られた疑似ラテックスの粒子径は出発時のラテッ
クスの粒子径と同じである。
実施例4 攪拌器の中に以下のエマルジョンを用意する。組成 重量% スチレン/ブタジエン ラテックス 82 ウロン酸(デシルD−ガラクトシド)ナトリ ウム 2 尿素 2 ケイ酸ナトリウム 14 このラテックスは実施例1の場合と同様である。
ケイ酸ナトリウムのSiO2/Na2O比は2である。これは
水溶液であり、その乾燥固形分は45重量%である。
まずこのケイ酸ナトリウムをウロン酸(デシルD−ガ
ラクトシド)ナトリウム及び尿素と混合し、次にこの混
合物をスチレン/ブタジエン ラテックスに加えると、
液状分散物が得られる。次にこの混合物をBUCHI(登録
商標)装置を用いて入口温度を110℃、出口温度を70℃
にして微粒化する。微粒化した後に得られた粉末は水に
自発的に分散することを示す。得られた疑似ラテックス
の粒子径は出発時のラテックスの粒子径と同じである。
実施例5 攪拌器の中に以下のエマルジョンを用意する。組成 重量% スチレン/ブタジエン ラテックス 88 ウロン酸(デシルD−ガラクトシド)ナトリ ウム 2 尿素 2 ヘキサメタリン酸ナトリウム 6 水 10 このラテックスは実施例1の場合と同様である。
まずこのヘキサメタリン酸ナトリウムをウロン酸(デ
シルD−ガラクトシド)ナトリウム及び尿素と混合し、
次にこの混合物をスチレン/ブタジエン ラテックスに
加えると、液状分散物が得られる。次にこの混合物をBU
CHI(登録商標)装置を用いて入口温度を110℃、出口温
度を70℃にして微粒化する。微粒化した後に得られた粉
末は水に自発的に分散することを示す。得られた疑似ラ
テックスの粒子径は出発時のラテックスの粒子径と同じ
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08K 5/17 C08K 5/17 C08L 9/06 C08L 9/06 25/10 25/10 25/14 25/14 31/04 31/04 Z 33/04 33/04 C09D 109/06 C09D 109/06 125/10 125/10 125/14 125/14 133/04 133/04 C09J 109/06 C09J 109/06 125/10 125/10 125/14 125/14 133/04 133/04 D21H 19/36 D21H 1/22 Z (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C08L 1/00 - 101/14

Claims (27)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エチレン系不飽和モノマーから合成された
    少なくとも一つの水に不溶性のフィルム形成用ポリマ
    ー、少なくとも一つの主界面活性剤、及び少なくとも一
    つの水溶性化合物から成るエマルジョンを混合後乾燥し
    て得られる水に再分散可能な微粉砕組成物であって、前
    記主界面活性剤の水/界面活性剤二成分相が、25℃で界
    面活性剤を50重量%以上含む濃度まで液状である等方性
    相、及びこれに伴う少なくとも前記乾燥温度まで安定で
    ある高濃度で六方晶又は立方晶タイプの硬質液晶相を含
    む、水に再分散可能な微粉砕組成物。
  2. 【請求項2】前記水に不溶性のフィルム形成用ポリマー
    が、ビニル若しくはアクリル酸エステルのホモポリマー
    並びに酢酸ビニル、スチレン/ブタジエン、スチレン/
    アクリル酸エステル、アクリル酸エステル及びスチレン
    /ブタジエン/アクリル酸エステルの共重合体から成る
    群から選択される請求項1に記載の微粉砕組成物。
  3. 【請求項3】前記水に不溶性のフィルム形成用ポリマー
    の表面がこのポリマー1gに対して−COOH基が100μ当量
    以下の酸性である請求項1又は2に記載の微粉砕組成
    物。
  4. 【請求項4】前記主界面活性剤の硬質液晶相が少なくと
    も60℃までは安定である請求項1〜3のいずれか一項に
    記載の微粉砕組成物。
  5. 【請求項5】前記主界面活性剤がイオン系である請求項
    1〜4のいずれか一項に記載の微粉砕組成物。
  6. 【請求項6】前記主界面活性剤がイオン系糖脂質界面活
    性剤である請求項5に記載の微粉砕組成物。
  7. 【請求項7】前記糖脂質界面活性剤がウロン酸誘導体か
    ら選択される請求項6に記載の微粉砕組成物。
  8. 【請求項8】前記主界面活性剤が、以下の一般式: (式中、Rは炭素数が7〜22のアルキル基又はアルニケ
    ル基を表わし、R1は水素原子又は炭素数が1〜6のアル
    キル基を表わし、AはCO又はOCH2CH2を表わし、nは0
    又は1を表わし、xは2又は3を表わし、yは0〜4を
    表わし、Qは−R2COOM基(ここでR2は炭素数が1〜6の
    アルキル基を表わし、MはH、Na、K又はNH4を表わ
    す。)を表わし、BはH又はQを表わす。)を有する両
    性界面活性剤から選択される請求項1〜5のいずれか一
    項に記載の微粉砕組成物。
  9. 【請求項9】前記主界面活性剤がカルボキシル基を少な
    くとも二つ含む請求項8に記載の微粉砕組成物。
  10. 【請求項10】前記水溶性化合物がアルカリ金属又はア
    ルカリ土類金属のケイ酸塩及びアルカリ金属又はアルカ
    リ土類金属のリン酸塩から成る群から選択される請求項
    1〜9のいずれか一項に記載の微粉砕組成物。
  11. 【請求項11】前記水溶性化合物が尿素、シュガー及び
    これらの誘導体から成る群から選択される請求項1〜9
    のいずれか一項に記載の微粉砕組成物。
  12. 【請求項12】前記シュガー及びこれらの誘導体が単糖
    類、グリコシド及び強度に解重合されたポリホロシドか
    ら成る群から選択される請求項11に記載の微粉砕組成
    物。
  13. 【請求項13】前記水溶性化合物が、一般式: (式中は、Riは、それぞれ同じであっても異なっていて
    もよく、H、CH3、COOH又は(CH2−COOH(nは0〜
    4である。)を表わす。)を有するモノマーを重合して
    生成する有機性の高分子電解質から選択される請求項1
    〜9のいずれか一項に記載の微粉砕組成物。
  14. 【請求項14】前記水溶性化合物が主界面活性剤である
    請求項1〜9のいずれか一項に記載の微粉砕組成物。
  15. 【請求項15】更に少なくとも一つの付加的イオン系界
    面活性剤を含む請求項1〜14のいずれか一項に記載の微
    粉砕組成物。
  16. 【請求項16】前記水に不溶性のフィルム形成用ポリマ
    ーが前記微粉砕組成物100重量部に対して40〜90重量部
    含まれる請求項1〜15のいずれか一項に記載の微粉砕組
    成物。
  17. 【請求項17】前記主界面活性剤が前記微粉砕組成物10
    0重量部に対して1〜20重量部含まれる請求項1〜16の
    いずれか一項に記載の微粉砕組成物。
  18. 【請求項18】前記水溶性化合物が前記微粉砕組成物10
    0重量部に対して7〜50重量部含まれる請求項1〜17の
    いずれか一項に記載の微粉砕組成物。
  19. 【請求項19】前記付加的界面活性剤の濃度に対する前
    記主界面活性剤の濃度の重量比が5〜10である請求項15
    〜18のいずれか一項に記載の微粉砕組成物。
  20. 【請求項20】前記主界面活性剤と前記水溶性化合物の
    含量の重量比が20:80と90:10の間である請求項15〜19の
    いずれか一項に記載の微粉砕組成物。
  21. 【請求項21】粒子径が約10μm以下の粉末化無機充填
    材を含む請求項1〜20のいずれか一項に記載の微粉砕組
    成物。
  22. 【請求項22】水性乳化重合による合成され少なくとも
    一つの主界面活性剤を含む水の不溶性のフィルム形成用
    ポリマー、少なくとも一つの水溶性化合物及び、適当な
    らば、少なくとも一つの追加的界面活性剤又は凝結防止
    剤から成る水性エマルジョンから水分を除去する段階、
    及びこの乾燥残渣を所望の粒子径の粉末に噴霧する段階
    から成る請求項1〜21のいずれか一項に記載の微粉砕組
    成物を製造する方法。
  23. 【請求項23】前記水性エマルジョン中の乾燥固形分の
    含量が30〜70重量%である請求項22に記載の方法。
  24. 【請求項24】噴霧と乾燥を同時に行う請求項22又は23
    に記載の方法。
  25. 【請求項25】前記無機充填材の全部又は一部を前記噴
    霧段階で加える請求項24に記載の方法。
  26. 【請求項26】請求項1〜21のいずれか一項に記載の微
    粉砕組成物を水に再分散して得られる疑似ラテックス。
  27. 【請求項27】請求項26に記載の疑似ラテックス又は請
    求項1〜21のいずれか一項に記載の微粉砕組成物を水硬
    結合剤、接着剤、紙コーティング又は塗料への添加剤と
    して用いる方法。
JP9516350A 1995-10-25 1996-10-21 エチレン系不飽和モノマーから合成されるフィルム形成用ポリマーを含む水に再分散可能な微粉砕組成物 Expired - Lifetime JP2989273B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
FR9512588A FR2740461B1 (fr) 1995-10-25 1995-10-25 Composition pulverulente redispersable dans l'eau de polymeres filmogenes prepares a partir de monomeres a insaturation ethylenique
FR95/12588 1995-10-25
PCT/FR1996/001639 WO1997015617A1 (fr) 1995-10-25 1996-10-21 Composition pulverulente redispersable dans l'eau de polymeres filmogenes

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11500178A JPH11500178A (ja) 1999-01-06
JP2989273B2 true JP2989273B2 (ja) 1999-12-13

Family

ID=9483903

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9516350A Expired - Lifetime JP2989273B2 (ja) 1995-10-25 1996-10-21 エチレン系不飽和モノマーから合成されるフィルム形成用ポリマーを含む水に再分散可能な微粉砕組成物

Country Status (19)

Country Link
US (1) US6369153B1 (ja)
EP (1) EP0857190A1 (ja)
JP (1) JP2989273B2 (ja)
KR (1) KR19990067054A (ja)
CN (1) CN1074432C (ja)
AR (1) AR004063A1 (ja)
AU (1) AU718444B2 (ja)
BR (1) BR9611249A (ja)
CA (1) CA2232370A1 (ja)
CZ (1) CZ123598A3 (ja)
EA (1) EA199800334A1 (ja)
FR (1) FR2740461B1 (ja)
HU (1) HUP9900332A3 (ja)
NO (1) NO981833L (ja)
NZ (1) NZ320342A (ja)
PL (1) PL326361A1 (ja)
SK (1) SK52298A3 (ja)
TW (1) TW448187B (ja)
WO (1) WO1997015617A1 (ja)

Families Citing this family (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2740462B1 (fr) * 1995-10-25 1997-12-19 Rhone Poulenc Chimie Composition pulverulente redispersable dans l'eau de polymeres filmogenes prepares a partir de monomeres a insaturation ethylenique
DE19601699A1 (de) * 1996-01-18 1997-07-24 Wacker Chemie Gmbh Redispergierbare Polymerisatpulver und daraus erhältliche wäßrige Polymerisat-Dispersionen
FR2785198B1 (fr) 1998-10-30 2002-02-22 Rhodia Chimie Sa Granules redispersables dans l'eau comprenant une matiere active sous forme liquide
DE19900460A1 (de) * 1999-01-08 2000-07-13 Basf Ag Polymerdispersionen
FR2841549B1 (fr) * 2002-06-28 2004-08-13 Rhodia Chimie Sa Procede pour accelerer la prise d'une composition de liants mineraux hydrauliques adjuventee en additif comprenant des fonctions hydrophiles, ainsi que la compostion susceptible d'etre obtenue par ce procede et son utilisation
DE10253045A1 (de) 2002-11-14 2004-06-03 Wacker Polymer Systems Gmbh & Co. Kg In Wasser redispergierbare Polymerpulver-Zusammensetzungen mit abbindebeschleunigender Wirkung
FR2848552B1 (fr) * 2002-12-13 2005-05-27 Rhodia Chimie Sa Un procede pour augmenter l'hydrofugation de compositions de liants hydrauliques mineraux ainsi que les compositions susceptibles d'etre obtenues par ce procede et leurs utilisations
DE10315433A1 (de) * 2003-04-03 2004-10-14 Basf Ag Verfahren zur Herstellung von gut in Wasser redispergierbaren und mit Wasser benetzbaren Polymerisatpulvern
DE10323048A1 (de) * 2003-05-20 2004-12-09 Basf Ag Haftklebstoffe, enthaltend Polyethylen
DE10359703A1 (de) * 2003-12-18 2005-07-14 Wacker Polymer Systems Gmbh & Co. Kg Verwendung von Biozide enthaltenden, in Wasser redispergierbaren Polymerpulver-Zusammensetzungen in mineralischen Baustoffmassen
GB0500956D0 (en) * 2005-01-18 2005-02-23 Unilever Plc Improvements relating to emulsions
US7652087B2 (en) * 2006-02-21 2010-01-26 American Thermal Holdings Company Protective coating
EP2054549A1 (de) * 2006-08-14 2009-05-06 Basf Se Papierstreichmassen, enthaltend silicasole
US8529694B2 (en) * 2006-10-26 2013-09-10 Air Products And Chemicals, Inc. Powdered acetylenic surfactants and compositions containing them
CN102617102B (zh) * 2011-12-28 2015-05-13 上海墙特节能材料有限公司 无机干粉建筑涂料及其生产方法

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3279327D1 (en) * 1981-10-30 1989-02-09 Basf Ag Process for preparing non blocking, in water readily dispersible polymer powders by spraying aqueous polymer dispersions
BR8806902A (pt) * 1987-04-16 1989-10-31 Christian Bindschaedler Processo para preparacao de um po de polimero insoluvel em agua que pode ser redispersado em uma fase liquida,po resultante e sua utilizacao
CA2088655A1 (en) * 1992-02-29 1993-08-30 Bernd Daeumer Aqueous polymer dispersions
US5258072A (en) * 1992-06-01 1993-11-02 Basf Corporation Additive composition for oil well cementing formulations
FR2740462B1 (fr) * 1995-10-25 1997-12-19 Rhone Poulenc Chimie Composition pulverulente redispersable dans l'eau de polymeres filmogenes prepares a partir de monomeres a insaturation ethylenique

Also Published As

Publication number Publication date
EA199800334A1 (ru) 1998-10-29
NZ320342A (en) 1999-11-29
AR004063A1 (es) 1998-09-30
NO981833L (no) 1998-06-24
NO981833D0 (no) 1998-04-23
BR9611249A (pt) 1999-05-04
PL326361A1 (en) 1998-09-14
FR2740461A1 (fr) 1997-04-30
MX9803135A (es) 1998-11-29
WO1997015617A1 (fr) 1997-05-01
FR2740461B1 (fr) 1997-12-19
KR19990067054A (ko) 1999-08-16
HUP9900332A3 (en) 2000-08-28
CA2232370A1 (fr) 1997-05-01
JPH11500178A (ja) 1999-01-06
CN1200747A (zh) 1998-12-02
EP0857190A1 (fr) 1998-08-12
US6369153B1 (en) 2002-04-09
AU7306896A (en) 1997-05-15
CN1074432C (zh) 2001-11-07
HUP9900332A2 (hu) 1999-05-28
CZ123598A3 (cs) 1998-09-16
TW448187B (en) 2001-08-01
SK52298A3 (en) 1998-09-09
AU718444B2 (en) 2000-04-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2989273B2 (ja) エチレン系不飽和モノマーから合成されるフィルム形成用ポリマーを含む水に再分散可能な微粉砕組成物
JP2831317B2 (ja) コポリマーおよび保護コロイドを含む水性媒質中に再分散可能な化学組成物、その水性ポリマー分散体、その製造方法およびその使用方法
US5519084A (en) Redispersible acrylic polymer powder for cementitious compositions
US5922796A (en) Water-redispersible pulverulent composition of film-forming polymers prepared from ethylenically unsaturated monomers
EP2380927B1 (en) Redispersible polymer powders prepared from low carboxylation styrene butadiene-based latex
CA2746051C (en) Cementitious tile adhesives and method of applying the same to a tile substrate
JPH09111093A (ja) 分散粉末組成物の変性方法
EP2433984B1 (en) Styrene-butadiene based redispersible polymer powders with improved stability in cement applications
JPH04288335A (ja) 水性ポリマー分散液
JP3162725B2 (ja) エチレン性不飽和を含有する単量体から製造された皮膜形成性重合体の水に再分散できる粉末
HU224408B1 (hu) Eljárás védőkolloiddal stabilizált vinilaromás 1,3-dién-kopolimerizátumok előállítására
JP3226912B2 (ja) 水中に再分散可能なビニル芳香族化合物−コポリマー再分散粉末の製法及び該製法により得られた方法生成物の使用
JPS5874724A (ja) 再分散性粉末組成物
MXPA98003135A (en) Pulverulent composition re-dispersable in water of polymers filmmakers prepared from single-phase unsunctively insatura
MXPA98005589A (en) Redispersible powders in water of polymers filmmakers prepared from monomerosetilinically insatura