JP2987813B2 - ワックス被覆製剤およびその製法 - Google Patents

ワックス被覆製剤およびその製法

Info

Publication number
JP2987813B2
JP2987813B2 JP5195479A JP19547993A JP2987813B2 JP 2987813 B2 JP2987813 B2 JP 2987813B2 JP 5195479 A JP5195479 A JP 5195479A JP 19547993 A JP19547993 A JP 19547993A JP 2987813 B2 JP2987813 B2 JP 2987813B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fatty acid
wax
acid ester
weight
coating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP5195479A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0725751A (ja
Inventor
浩一 岡本
勝 小林
原章 松下
信夫 内山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SUMITOMO SEIYAKU KK
Original Assignee
SUMITOMO SEIYAKU KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SUMITOMO SEIYAKU KK filed Critical SUMITOMO SEIYAKU KK
Priority to JP5195479A priority Critical patent/JP2987813B2/ja
Publication of JPH0725751A publication Critical patent/JPH0725751A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2987813B2 publication Critical patent/JP2987813B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Medicinal Preparation (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ワックスでコーティン
グを施された製剤およびその工業的製法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、薬剤を含有する固体粒子の表面を
ワックスでコーティングして、薬剤の放出を抑制する技
術、および不快な味や苦みをマスクする製剤化方法は一
般に知られている。近年、ワックスを加熱溶融させこれ
を直接固体粒子に添加コーティングしようとする試みが
見られ、その際に使用されるワックスの組成も開示され
ている。例えば、特公昭40−3789号公報あるいは
特公昭40ー26837号公報には、固形パラフィン、
またはグリセリン脂肪酸エステルでコーティングする方
法が記載され、特公昭61−40204号公報にはコー
ティングに使用するワックス組成として融点70℃以上
の脂質と融点70℃以下の脂質の1:5ないし5:1の
重量比の混合物、およびこれを低融点側の脂質のみを溶
融させコーティングする方法が記載されている。特開平
4ー217913号公報にはコーティングに使用する熱
溶融性物質として好ましいものの中に直鎖状炭化水素
(ノルマルパラフィン)が挙げられている。又、Pha
rm Tech Japan vol4.No.5(1
988)81−、あるいはvol7.No.6(199
1)91−には、コーティング装置及び若干のコーティ
ング条件について記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の技術ではコーティングを実施した際に、皮膜にならず
に微粉およびワックス片となること、製剤が団粒物を形
成すること、さらにワックス塊が生成することなどの作
業性の問題が確認され、その結果製造バッチにより皮膜
の出来具合に差が生じるなど、均一な皮膜をもつ高品質
な、例えば団粒物の無い製剤、或いは表面に光沢のある
製剤を得る事は困難であった。又、得られた製剤の溶出
制御性や溶出挙動の保存安定性も良くないものであっ
た。とくに、ワックスで皮膜を形成させた後、特定の目
的でさらにその上にコーティング処置などを施す際に
は、皮膜表面性状の悪さから実施できないという欠点も
あった。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで我々は鋭意検討を
行った結果、特定の組成のワックスを使用した場合、高
品質なワックス被覆製剤が得られることを見出し、本発
明を完成するに至った。すなわち本発明は、第1に、固
体粒子表面に、(1) 炭素数が20より50の範囲内であ
り、かつ炭素数30以下のものを1〜50重量%含むノ
ルマルパラフィンまたは、(2) モノグリセリン脂肪酸エ
ステルおよび0.01〜5重量%のポリグリセリン脂肪
酸エステルからなるグリセリン脂肪酸エステルを一部も
しくは全部を加熱溶融させてコーティングしたことを特
徴とするワックス被覆製剤およびその製法、第2に、固
体粒子表面に、第1層として炭素数が20より50の範
囲内であり、かつ炭素数30以下のものを1〜50重量
%含むノルマルパラフィンの一部もしくは全部を加熱溶
融させてコーティングした後、第2層としてグリセリン
脂肪酸エステルの一部もしくは全部を加熱溶融させてコ
ーティングしたことを特徴とするワックス被覆製剤およ
びその製法である。
【0005】以下、本発明を詳細に説明する。本発明に
おいては炭素数が20より50の範囲内であり、かつ炭
素数30以下のものを1〜50重量%含むノルマルパラ
フィンを使用する。例えば炭素数30以下のノルマルパ
ラフィンが存在しない場合には、ワックスが皮膜となら
ずに、微粉あるいはワックス片となる。また炭素数が5
0を越えるもの、もしくは20未満のものが実質的に存
在する場合、前者においては微粉が多くなり皮膜となら
ず、後者は粘着性が増し作業性も悪く団粒物の生成が多
くなる。炭素数が20より50の範囲内であり、かつ炭
素数30以下のものを1〜50重量%含むノルマルパラ
フィン以外のワックスの混入は本発明の目的を満足する
範囲において問題とならないが、前記条件を満たすノル
マルパラフィンがワックス全量に対し、90重量%以上
あるのが好ましい。また、炭素数分布として炭素数30
以下のものがノルマルパラフィン全体の30重量%以下
であれば、製造中に製剤の団粒物およびワックス塊が生
成することがより避けられるため、炭素数30以下のノ
ルマルパラフィンをノルマルパラフィン全体の1〜30
重量%程度含有させることがより好ましい。さらに製造
中の団粒物生成を最も防止できるノルマルパラフィン組
成物として分布ピークが炭素数34〜38であるものが
好ましい。
【0006】本発明で使用されるモノグリセリン脂肪酸
エステルは、通常の固形製剤において使用されるモノグ
リセリン脂肪酸エステルであればよいが、グリセリンに
エステル結合する脂肪酸としては、例えば、パルミチン
酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン
酸、ミリスチン酸、ラウリン酸、リシノール酸、カプリ
ル酸、ベヘン酸等が挙げられ、特にステアリン酸、オレ
イン酸、ラウリン酸、リシノール酸が好ましい。具体的
なモノグリセリン脂肪酸エステルとしては例えばグリセ
リンジステアレートが挙げられる。本発明で使用される
ポリグリセリン脂肪酸エステルは、ポリグリセリンと脂
肪酸とのエステルである。ポリグリセリンおよび脂肪酸
の組成については限定されることはなくいずれも同様な
効果が期待できる。ポリグリセリンの具体例としては、
例えばジグリセリン、トリグリセリン、テトラグリセリ
ン、ペンタグリセリン、ヘキサグリセリン、ヘプタグリ
セリン、オクタグリセリン、ノナグリセリン、デカグリ
セリン、ペンタデカグリセリン、エイコサグリセリン、
トリアコンタグリセリン等が挙げられ、特にテトラグリ
セリン、ヘキサグリセリン、デカグリセリンが好まし
い。また脂肪酸としては、モノグリセリン脂肪酸エステ
ルの項で記載したものと同一の脂肪酸が挙げられる。本
発明で使用されるポリグリセリン脂肪酸エステルは、分
子量が通常200〜5000であり、HLBは0〜22
のものが用いられる。
【0007】ポリグリセリン脂肪酸エステルの配合量は
グリセリン脂肪酸エステル全量に対し、0.01〜5重
量%であり、さらに0.5〜3重量%が好ましい。本発
明においてモノグリセリン脂肪酸エステルおよび0.0
1〜5重量%のポリグリセリン脂肪酸エステルからなる
グリセリン脂肪酸エステル以外のワックスの混入は、本
発明の効果に影響を与えない程度であればよい。本発明
においては、固体粒子表面に、第1層として炭素数が2
0より50の範囲内であり、かつ炭素数30以下のもの
を1〜50重量%含むノルマルパラフィンの一部もしく
は全部を加熱溶融させてコーティングした後、第2層と
してグリセリン脂肪酸エステルの一部もしくは全部を加
熱溶融させてコーティングすることが好ましい。グリセ
リン脂肪酸エステルとしては前記記載のモノグリセリン
脂肪酸エステルまたはポリグリセリン脂肪酸エステル等
が挙げられ、好ましくはモノグリセリン脂肪酸エステル
および0.01〜5重量%のポリグリセリン脂肪酸エス
テルからなるグリセリン脂肪酸エステルが挙げられる。
【0008】本発明のワックス組成物を用いてコーティ
ングが施される固体粒子は、通常固形製剤の製造に繁用
される物質、例えば、トウモロコシデンプン、バレイシ
ョデンプン、乳糖、白糖、マンニット、タルク、カオリ
ン、硫酸カルシウム、炭酸カルシウム、アビセル、結晶
セルロース等の賦形剤、ステアリン酸マグネシウム、ス
テアリン酸カルシウム等の滑択剤、カルボキシメチルセ
ルロースカルシウム、低置換度ヒドロキシプロピルセル
ロース等の崩壊剤、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒ
ドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニルピロリ
ドン、ゼラチン、アラビアゴム末、ポリビニルアルコー
ル等の結合剤、その他着色剤、矯味剤、吸着剤、防腐
剤、湿潤剤、帯電防止剤、崩壊延長剤等や、或は飼料、
肥料に使用される物質等特に限定はされず、これらによ
り固体粒子状に形成することにより製造される。その際
固体粒子は錠剤状、粉状、顆粒状、細粒状、ペレット
状、ピル状、硬カプセル状、軟カプセル状等任意の形態
に形成することができ、あるいは薬剤そのものの結晶を
用いてもよく、その大きさは一般に0.2mm〜20m
mの範囲が適当である。またこの固体粒子に含有する薬
剤としては特に限定されず、例えばインドメタシン、イ
ブプロフェン、ケトプロフェン、アセトアミノフェン、
アスピリン、イソプロピルアンチピリン等の鎮痛消炎
剤、例えば塩酸ジフェニルピラリン、マレイン酸クロル
フェニラミン、シメチジン、塩酸イソチペンジル等の抗
ヒスタミン剤、例えば塩酸フェニレフリン、塩酸プロプ
ラノロール、塩酸プロカインアミド、硫酸キニジン、イ
ソソルビド等の循環器用剤、例えばスルピリド、ジアゼ
パム、バルプロ酸、炭酸リチウム等の精神安定剤、例え
ばセファレキシン、アンピシリン等の抗生物質、例えば
インスリン、バソプレッシン、インターフェロン、イン
ターロイキン2、ウロキナーゼ、もしくはヒト成長ホル
モン等種々の成長因子などのペプタイドまたはタンパ
ク、テオフィリン、カフェイン、クエン酸カルベタペン
タン、塩酸フェニルプロパノールアミン等の様々の薬
物、アレスリンI、フェノトロチオン、フェノトリン等
の殺虫剤、リン酸等の化学肥料などが挙げられる。
【0009】固体粒子の製造はそれ自体公知の方法、例
えば押し出し造粒法、破砕造粒法、流動層造粒法、転動
造粒法、高速攪拌造粒法、湿式打錠法、乾式打錠法、直
接打錠法、硬カプセルおよび軟カプセルの製法等により
得られるが、より均一なコーティングを施すには固体粒
子の表面が平滑なほうが好都合である。本発明におい
て、一部もしくは全部を加熱溶融させてコーティングす
る方法とは、ワックスの一部あるいは全体を溶融し製剤
表面に付与し皮膜とする方法であれば良く、例えば粉末
あるいはペレット状のワックスと固体粒子を適宜仕込
み、品温をコントロールすることにより、ワックスを溶
融し、製剤上に皮膜を形成させる方法、ワックス微粉砕
品を結合液を用いて製剤表面に付着させ加熱溶融する方
法、溶融させたワックスを流動状態の固体粒子に流し込
む方法、または流動状態の固体粒子に加熱溶融状態のワ
ックスを噴霧する方法などそれ自体公知の方法が適用さ
れ得る。好ましくは品温のコントロールされた流動状態
の固体粒子に対し、スプレーにて加熱圧空を使用して加
熱溶融状態のワックスを添加する方法が挙げられる。
【0010】これらのワックスのコーティング量は厳密
に制限されるものではなく、薬剤の種類、該薬剤を含む
固体粒子の形状、大きさ、コーティング装置の種類、ワ
ックス添加の方法等に応じて変えることが出来るが、一
般には固体粒子100重量部当たり1〜60重量部、好
ましくは3〜40重量部の範囲で使用し、固体粒子の表
面がワックスにより、均一にコーティングされるように
するのが望ましい。更に、該ワックスでコーティングを
実施する前後に、熱可塑性物質等の通常固形製剤で使用
されるコーティング剤でコーティングを実施することも
可能である。熱可塑性物質として例えば、セチルアルコ
ール、ステアリルアルコール等の高級アルコール類、ミ
リスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸等の高級脂肪
酸、もしくはその塩類、または、これらのグリセリンエ
ステルであるグリセリン脂肪酸エステル、硬化大豆油、
硬化ヒマシ油、モクロウ、硬化牛脂等の油脂類、カルナ
ウバロウ、カンデリラロウ、ミツロウ等のロウ類、パラ
フィン、セレシンの高級炭化水素類が挙げられ、熱可塑
性物質以外のものとしては、例えば、エチルセルロー
ス、ポリビニルアセテイトフタレイト、セルロースアセ
テイトフタレイト、ヒドロキシプロピルメチルセルロー
スフタレイト、オイドラギット(登録商標)RSまたは
オイドラギット(登録商標)NEに代表されるアクリル
酸系ポリマー等の水不溶性高分子、その他一般に医薬品
経口製剤に使用されうる水溶性、腸溶性高分子が挙げら
れる。また、以上挙げたもののうち2種以上の混合物が
適宜使用されることも出来る。
【0011】
【実施例】次に本発明を実施例および試験例により更に
具体的に説明するが何ら本発明を限定するわけではな
い。 (実施例1〜7および比較例1〜4)転動造粒法により
25〜30メッシュの精製白糖とコーンスターチよりな
る球状核に結合剤としてゼラチン水溶液を徐々に噴霧
し、散布粉末として塩酸フェニルプロパノールアミンお
よびコーンスターチの混合末を徐々に散布した。この操
作の繰り返しにより20〜25メッシュの塩酸フェニル
プロパノールアミンを含む球形顆粒を調整した。直径3
6cmの転動造粒機を用い、ここに前記の塩酸フェニルプ
ロパノールアミンを含む球形顆粒2kgを仕込み、流動さ
せ、表1または表2のような各組成のワックス400g
を溶融させ、静東共立商会製アトマックス(登録商標)
CN−200型ノズルを使用してスプレーコーティング
を実施し、本発明製剤および比較例を得た。
【0012】その作業性を表1および表2に示す。表1
は、炭素数が20より50の範囲内であり、かつ炭素数
30以下のものを1〜50重量%含むノルマルパラフィ
ンを使用した実施例および比較例を表し、表2は、モノ
グリセリン脂肪酸エステルおよび0.01〜5重量%の
ポリグリセリン脂肪酸エステルからなるグリセリン脂肪
酸エステルを使用した実施例および比較例を表す。表
中、マイクロクリスタリンはイソパラフィンおよびシク
ロパラフィンを多く含有する石油ワックスを表し、市販
SDGは米国ステパン社製ステアリン酸ジグリセライ
ド、PS−68は太陽化学社製サンファット68(登録
商標)(ヘキサグリセリンオクタステアレート)を表
す。
【表1】
【表2】 表1または表2に示すとおり本発明の製剤の製法におい
て、作業性が改善されていることがわかった。
【0013】(試験例1)次の条件で実施例および比較
例で得られた製剤の放出試験を行った。 日本薬局方記載パドル法100rpm 溶出液 :精製水900ml 37℃ サンプル量:1g 結果を表3および表4に示す。表3は、炭素数が20よ
り50の範囲内であり、かつ炭素数30以下のものを1
〜50重量%含むノルマルパラフィンを使用した実施例
および比較例の結果を表し、表4は、モノグリセリン脂
肪酸エステルおよび0.01〜5重量%のポリグリセリ
ン脂肪酸エステルからなるグリセリン脂肪酸エステルを
使用した実施例および比較例の結果を表す。
【表3】
【表4】 本発明製剤は表3および表4より良好な溶出制御性を示
すことがわかる。
【0014】(試験例2)さらに試験例1と同様の溶出
試験法により、比較例3および実施例6の溶出挙動の保
存安定性を評価した。結果を表5に示す。
【表5】 表5の結果から本発明製剤は溶出挙動の保存安定性に優
れていることがわかった。 (実施例8および比較例5)前述と同様の方法で得られ
た塩酸フェニルプロパノールアミンを含む球形顆粒2k
gに、実施例8は実施例4、比較例5は比較例1と同じ
石油ワックス400gを前述と同様の方法でスプレーコ
ーティングした後、続いてグリセリンジステアレート2
00gを溶融させ前述と同様の方法でスプレーコーティ
ングを実施し、実施例8および比較例5を得た。
【0015】(試験例3)前述と同様に溶出試験を行っ
た。表6に示すとおり実施例8は良好な溶出制御性を示
し、また表7のとおり溶出挙動の保存安定性は良好であ
った。
【表6】
【表7】
【0016】
【発明の効果】本発明製剤は、表面状態および外観が良
好であり、少量の皮膜で良好な溶出制御性を有し、溶出
挙動の保存安定性も有する。また、コーティングにおけ
る作業性および付着率も良好である。また、本発明製剤
にさらに別の皮膜剤でコーティングを施す際、本発明製
剤の表面が滑らかであることにより、コーティングにお
ける作業性および付着率が良好であり、一方、得られた
製剤も良好な溶出制御性および溶出挙動の保存安定性を
有する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 内山 信夫 大阪府茨木市蔵垣内1丁目3番45号 住 友製薬株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A61K 9/50 A61K 47/14 A61K 47/44 CA(STN)

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】固体粒子表面に、(1) 炭素数が20より5
    0の範囲内であり、かつ炭素数30以下のものを1〜5
    0重量%含むノルマルパラフィンまたは、(2) モノグリ
    セリン脂肪酸エステルおよび0.01〜5重量%のポリ
    グリセリン脂肪酸エステルからなるグリセリン脂肪酸エ
    ステルの一部もしくは全部を加熱溶融させてコーティン
    グしたことを特徴とするワックス被覆製剤。
  2. 【請求項2】ノルマルパラフィンの炭素数分布が、炭素
    数34〜38をピークとする請求項1記載のワックス被
    覆製剤。
  3. 【請求項3】固体粒子表面に、第1層として炭素数が2
    0より50の範囲内であり、かつ炭素数30以下のもの
    を1〜50重量%含むノルマルパラフィンの一部もしく
    は全部を加熱溶融させてコーティングした後、第2層と
    してグリセリン脂肪酸エステルの一部もしくは全部を加
    熱溶融させてコーティングしたことを特徴とするワック
    ス被覆製剤。
  4. 【請求項4】グリセリン脂肪酸エステルがモノグリセリ
    ン脂肪酸エステルおよび0.01〜5重量%のポリグリ
    セリン脂肪酸エステルからなる請求項3記載のワックス
    被覆製剤。
  5. 【請求項5】固体粒子表面に、(1) 炭素数が20より5
    0の範囲内であり、かつ炭素数30以下のものを1〜5
    0重量%含むノルマルパラフィンまたは、(2) モノグリ
    セリン脂肪酸エステルおよび0.01〜5重量%のポリ
    グリセリン脂肪酸エステルからなるグリセリン脂肪酸エ
    ステルの一部もしくは全部を加熱溶融させてコーティン
    グすることを特徴とするワックス被覆製剤の製法。
  6. 【請求項6】加熱溶融させてコーティングする方法が、
    流動状態の固体粒子に加熱溶融状態のワックスを噴霧す
    る方法であることを特徴とする請求項5記載のワックス
    被覆製剤の製法。
  7. 【請求項7】固体粒子表面に、第1層として炭素数が2
    0より50の範囲内であり、かつ炭素数30以下のもの
    を1〜50重量%含むノルマルパラフィンの一部もしく
    は全部を加熱溶融させてコーティングした後、第2層と
    してグリセリン脂肪酸エステルの一部もしくは全部を加
    熱溶融させてコーティングすることを特徴とするワック
    ス被覆製剤の製法。
JP5195479A 1993-07-12 1993-07-12 ワックス被覆製剤およびその製法 Expired - Lifetime JP2987813B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5195479A JP2987813B2 (ja) 1993-07-12 1993-07-12 ワックス被覆製剤およびその製法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5195479A JP2987813B2 (ja) 1993-07-12 1993-07-12 ワックス被覆製剤およびその製法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0725751A JPH0725751A (ja) 1995-01-27
JP2987813B2 true JP2987813B2 (ja) 1999-12-06

Family

ID=16341774

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5195479A Expired - Lifetime JP2987813B2 (ja) 1993-07-12 1993-07-12 ワックス被覆製剤およびその製法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2987813B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002138034A (ja) * 2000-10-27 2002-05-14 Kyoto Pharmaceutical Industries Ltd 苦味マスキングチュアブル錠およびその製造方法
JP4364525B2 (ja) * 2003-02-20 2009-11-18 花王株式会社 香り粒子及びその製造法
CN100528233C (zh) * 2003-10-29 2009-08-19 盐野义制药株式会社 不愉快味道改善了的包覆制剂的制造方法
GB2407498B (en) * 2003-10-30 2008-06-11 Cipla Ltd Oral formulations for 5-HT receptor agonists with reduced degradation of active ingredient
JP5308583B1 (ja) * 2012-03-29 2013-10-09 株式会社ファンケル ボトル飲料
WO2019198612A1 (ja) * 2018-04-12 2019-10-17 三生医薬株式会社 造粒組成物

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0725751A (ja) 1995-01-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4716041A (en) Diffusion coated multiple-units dosage form
US5489439A (en) Granular pharmaceutical formulations
DE69123075T2 (de) Ueberzogene Zusammensetzung sowie Verfahren zu ihrer Herstellung
AU675062B2 (en) Process for the preparation of sustained release pellets
JP2538134B2 (ja) 徐放性製剤およびその製造法
JPH10502629A (ja) 懸濁液中のモグイステインの制御放出のための薬剤組成物
MXPA02002197A (es) Formas de administracion farmaceuticas orales con accion retardada.
JP2003528829A (ja) 薬剤学的製剤
JP2987813B2 (ja) ワックス被覆製剤およびその製法
JP6009199B2 (ja) 製剤の製造方法
CN106619520A (zh) 一种右兰索拉唑钠的干混悬剂及其制备方法
JPH06510532A (ja) 医薬品組成物の製造法
JP2892858B2 (ja) 放出制御製剤およびその製造法
JP2006517929A (ja) 溶融アグロメレーションを用いてアグロメレートを製造する方法
JP2002528409A (ja) 有効成分を即時放出する、味をマスクしたチュアブル錠剤、及びその製造方法
EP0347461B1 (en) A sustained-release solid medicament form and a method for the preparation therefof
WO1999042087A2 (en) Controlled release potassium chloride pellet based pharmaceutical compositions having a high active ingredient content
JP2700662B2 (ja) 被覆製剤
JPS6399009A (ja) 持効性製剤の製造方法
JPH04321621A (ja) 徐放性細粒剤およびその製法
JPH04342523A (ja) ワックス被覆製剤の製造方法
JP3412899B2 (ja) 徐放性細粒剤およびその製造方法
DE3841955A1 (de) Synergistische kombination von decarboxylasehemmern und l-dopa-pellets
WO2008089593A1 (fr) Preparation de tamsulosine a liberation prolongee et procede de production associe
JPH01308223A (ja) 均質な微細皮膜製剤の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081008

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081008

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091008

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101008

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101008

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111008

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121008

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121008

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131008

Year of fee payment: 14

EXPY Cancellation because of completion of term