JP2987734B2 - 縦型ガソリンエンジンの燃料供給装置 - Google Patents
縦型ガソリンエンジンの燃料供給装置Info
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Description
の燃料供給装置に関し、詳しくは、燃料供給パイプ内で
のベーパーロックを抑制できるとともに、部品点数の削
減を図れるものに関する。
来技術として、本発明と同様、次のような基本構造を備
えたものがある。すなわち、シリンダブロックの上部に
シリンダヘッドを組み付け、このシリンダヘッドにキャ
ブレータを取り付け、このキャブレータから突設した燃
料導入管と燃料供給ポンプから突設した燃料吐出管との
間に燃料供給パイプを介設して構成したものがある。
料タンクからの燃料を燃料供給ポンプの圧送力により燃
料供給パイプを介してキャブレータに供給する。
供給ポンプはキャブレータと横並びでシリンダヘッドに
取り付けられるか、或いはキャブレータの斜め下方でシ
リンダブロックのクランク室壁に取り付けられるかのい
ずれかであった。前者の場合、燃料供給パイプは水平に
設けられる。また、後者の場合、キャブレータと燃料供
給ポンプとの距離が長くなるので、燃料供給パイプは、
シリンダブロックの壁面に沿い、ガバナレバー等の各種
部品を避ける複雑な折り曲げ形状とされ、シリンダブロ
ックにクランプ等の支持具で支持されている。
の問題がある。 燃料供給パイプが水平に設けられている場合、その内
部で発生したベーパーは浮上力による抜けがないため、
その内部に溜まりやすい。また、燃料供給パイプが複雑
な折り曲げ形状である場合には、その管路形状が複雑で
あるうえ、管路寸法も長いため、管路抵抗が大きくな
り、その内部で発生したベーパーが抜けにくく、その内
部に溜まりやすい。このように従来のものではいずれ
も、燃料供給パイプ内にベーパーが溜まりやすく、これ
がベーパーロックの要因となっている。
されたものでは、寸法が長く、重量が大きいので、クラ
ンプ等の支持具が必要とされ、これが部品点数を多くす
る要因となっている。
燃料供給装置において、燃料圧送パイプ内でのベーパー
ロックを抑制できるとともに、部品点数の削減を図れる
ものを提供することにある。
ンダブロック1の上部にシリンダヘッド2を組み付け、
このシリンダヘッド2にキャブレータ3を取り付け、こ
のキャブレータ3から突設した燃料導入管4と燃料供給
ポンプ5から突設した燃料吐出管6との間に燃料供給パ
イプ7を介設して構成した、縦型ガソリンエンジンの燃
料供給装置において、次のようにしたことを特徴とす
る。
レータ3の直下位置で、シリンダブロック1に燃料供給
ポンプ5を取り付け、キャブレータ3の燃料導入管4と
燃料供給ポンプ5の燃料吐出管6とで、その間に介設さ
れた燃料供給パイプ7を支えたことを特徴とする。
ように、第1発明において、燃料供給ポンプ5をシリン
ダブロック1のクランク室壁8に取り付け、クランク室
9内に架設したバランサ軸10にポンプ連動カム11を
設け、このポンプ連動カム11に燃料供給ポンプ5の入
力部12を接当させたことを特徴とする。
作用及び効果・を奏する。 燃料供給パイプ7が上下方向に向けられる。また、キ
ャブレータ3と燃料供給ポンプ5との距離が近くなり、
燃料供給パイプ7の全長が短くなるので、管路抵抗が小
さくなる。このため、燃料供給パイプ7内で発生したベ
ーパーは速やかに浮上してキャブレータ3側に抜け、燃
料供給パイプ7内でのベーパーロックが抑制される。
の重量が小さくなるので、キャブレータ3の燃料導入管
4と燃料供給ポンプ5の燃料吐出管6だけでこれを支え
ることができ、クランプ等の支持具が不要となるので、
部品点数が少なくなる。
ように、上記・に加え、次の作用及び効果を奏す
る。 バランサ軸10がポンプ連動カム11のカム軸として
も兼用され、専用のカム軸が不要となるので、部品点数
が少なくなるとともに、エンジンのコンパクト化が図ら
れる。
図1〜図3はいずれも本発明の実施例を説明する図であ
る。この実施例のエンジンは、縦型の頭上カム式の水冷
二気筒ガソリンエンジンを説明する図である。
なわち、図2に示すように、シリンダブロック1の上部
にシリンダヘッド2が組み付けられ、その上部にヘッド
カバー13が組み付けられ、シリンダブロック1の前側
部にギヤケース14とベルトケース15とが組み付けら
れている。ベルトケース15の前側部には冷却ファン1
6が付設され、その前側方にラジエータ17が配設され
ている。また、シリンダブロック1の上部はシリンダ部
18として構成され、下部はクランク室9として構成さ
れている。そして、図3に示すように、クランク室9内
にはその中央部にクランク軸19が架設され、その両側
部にクランク軸19と平行な二本の二次バランサ軸10
・10が架設されている。
通りである。すなわち、図2に示すように、シリンダヘ
ッド2の左側壁の前後方向中央部に単一のキャブレータ
3が取り付けられている。図1に示すように、このキャ
ブレータ3は、インシュレータ36のみを介してシリン
ダヘッド2に取り付けられている。このエンジンには吸
気マニホルドが設けられておらず、シリンダヘッド2内
の一対の吸気ポート(図外)は始端部が合流したV字型
の分岐通路として一体形成されている。キャブレータ3
から突設された燃料導入管4と燃料供給ポンプ5から突
設された燃料吐出管6との間には燃料供給パイプ7が介
設されている。
ベーパーロックを抑制するとともに、部品点数の削減を
図るため、燃料供給装置に次のような構成が採用されて
いる。すなわち、図1及び図2に示すように、キャブレ
ータ3の直下位置で、シリンダブロック1に燃料供給ポ
ンプ5が取り付けられている。そして、図2に示すよう
に、キャブレータ3の前側部から燃料導入管4が下向き
湾曲状に突設され、これに燃料供給パイプ7の上端部が
嵌着され、燃料供給パイプ7の下端部が燃料供給ポンプ
5から突設された燃料吐出管6に嵌着され、キャブレー
タ3の燃料導入管4と燃料供給ポンプ5の燃料吐出管6
とで、その間に介設された燃料供給パイプ7が支えられ
ている。
7が上下方向に向けられる。また、キャブレータ3と燃
料供給ポンプ5との距離が近くなり、燃料供給パイプ7
の全長が短くなるので、管路抵抗が小さくなる。このた
め、燃料供給パイプ7内で発生したベーパーは速やかに
浮上してキャブレータ3側に抜け、燃料供給パイプ7内
でのベーパーロックが抑制される。また、燃料供給パイ
プ7の全長が短くなり、その重量が小さくなるので、キ
ャブレータ3の燃料導入管4と燃料供給ポンプ5の燃料
吐出管6だけでこれを支えることができ、クランプ等の
支持具が不要となるので、部品点数が少なくなる。
に、左側のバランサ軸10の前後方向中央部にポンプ連
動カム11が設けられ、図1に示すように、このポンプ
連動カム11に燃料供給ポンプ5の入力部12を接当さ
せてある。このため、バランサ軸10がポンプ連動カム
11のカム軸としても兼用され、専用のカム軸が不要と
なるので、部品点数が少なくなるとともに、エンジンの
コンパクト化が図られる。
に、クランク室9の前側壁の左右方向中央部からその前
方に向けて軸受けボス21が突設され、ここにクランク
軸19の先端部が挿通され、これにクランクギヤ22が
外嵌固定されている。また、両バランサ軸10・10の
各前部にバランサギヤ23・23がそれぞれ外嵌固定さ
れ、これらがそれぞれクランクギヤ22に噛み合わされ
ている。クランクギヤ22と両バランサギヤ23・23
とはギヤケース14内に収容され、両バランサ軸10・
10の各先端部はギヤケース14に設けられた軸受け部
24・24で軸受けされている。そして、左側のバラン
サギヤ23の後面にガバナウェイト25が付設され、そ
の後方でバランサ軸10にガバナスリーブ26が前後摺
動自在に外嵌されている。
25が二次バランサ軸10と一体で、クランク軸19か
らその二倍速で回転連動され、ガバナウェイト25の応
答感度が高まるので、これを小型化することができる。
このため、クランク軸19の軸受けボス21の横側で、
バランサギヤ23の後側に位置するデッドスペースを利
用して、ガバナウェイト25とガバナスリーブ26とを
無理なく配置できる。また、バランサ軸10とバランサ
ギヤ23がガバナスリーブ26の案内軸とガバナウェイ
ト25の支持体を兼用するので、その専用部品が不要と
なり、部品点数が少なくなるとともに、エンジンのコン
パクト化が図られる。
に、ギヤケース14に潤滑油ポンプ27が設けられ、そ
の入力軸28が左側のバランサ軸10の先端にオルダム
継ぎ手29を介して連結され、その連動構造が簡素化さ
れている。
に、一対の点火プラグ30・30、エアクリーナ31、
キャブレータ3、燃料供給ポンプ5、調速レバー32、
ガバナレバー33、オイルレベルゲージ34、オイルエ
レメント35がエンジンの左側に集められ、エンジンの
メンテナンスが容易に行えるようにようになっいる。
が、本発明は上記実施例の内容に限定されるものではな
い。上記実施例は、縦型の頭上カム式の水冷二気筒ガソ
リンエンジンについて説明したが、本発明は、縦型ガソ
リンエンジンに適用することができる。このため、頭上
弁エンジン、空冷エンジン、液冷エンジン、単気筒エン
ジン、二気筒以上の多気筒エンジン等、各種形式のエン
ジンに適用することができる。
断正面図である。
ブレータ、4…燃料導入管、5…燃料供給ポンプ、6…
燃料吐出管、7…燃料供給パイプ、8…クランク室壁、
9…クランク室、10…バランサ軸、11…ポンプ連動
カム、12…入力部。
Claims (2)
- 【請求項1】 シリンダブロック(1)の上部にシリンダ
ヘッド(2)を組み付け、このシリンダヘッド(2)にキャ
ブレータ(3)を取り付け、このキャブレータ(3)から突
設した燃料導入管(4)と燃料供給ポンプ(5)から突設し
た燃料吐出管(6)との間に燃料供給パイプ(7)を介設し
て構成した、縦型ガソリンエンジンの燃料供給装置にお
いて、 キャブレータ(3)の直下位置で、シリンダブロック(1)
に燃料供給ポンプ(5)を取り付け、キャブレータ(3)の
燃料導入管(4)と燃料供給ポンプ(5)の燃料吐出管(6)
とで、その間に介設された燃料供給パイプ(7)を支え
た、ことを特徴とする縦型ガソリンエンジンの燃料供給
装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載した縦型ガソリンエンジ
ンの燃料供給装置において、燃料供給ポンプ(5)をシリ
ンダブロック(1)のクランク室壁(8)に取り付け、クラ
ンク室(9)内に架設したバランサ軸(10)にポンプ連動
カム(11)を設け、このポンプ連動カム(11)に燃料供
給ポンプ(5)の入力部(12)を接当させた、ことを特徴
とする縦型ガソリンエンジンの燃料供給装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5230623A JP2987734B2 (ja) | 1993-09-17 | 1993-09-17 | 縦型ガソリンエンジンの燃料供給装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5230623A JP2987734B2 (ja) | 1993-09-17 | 1993-09-17 | 縦型ガソリンエンジンの燃料供給装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0783136A JPH0783136A (ja) | 1995-03-28 |
JP2987734B2 true JP2987734B2 (ja) | 1999-12-06 |
Family
ID=16910681
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5230623A Expired - Lifetime JP2987734B2 (ja) | 1993-09-17 | 1993-09-17 | 縦型ガソリンエンジンの燃料供給装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2987734B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
AT507480B1 (de) * | 2009-12-03 | 2011-07-15 | Avl List Gmbh | Brennkraftmaschine mit einem zylinderkopf und einem zylinderblock |
-
1993
- 1993-09-17 JP JP5230623A patent/JP2987734B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0783136A (ja) | 1995-03-28 |
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