JP2987731B2 - 液面検出装置及び方法 - Google Patents

液面検出装置及び方法

Info

Publication number
JP2987731B2
JP2987731B2 JP4282481A JP28248192A JP2987731B2 JP 2987731 B2 JP2987731 B2 JP 2987731B2 JP 4282481 A JP4282481 A JP 4282481A JP 28248192 A JP28248192 A JP 28248192A JP 2987731 B2 JP2987731 B2 JP 2987731B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure
liquid level
pipe
liquid
gas
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP4282481A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06109517A (ja
Inventor
勝利 杢尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Electron Ltd
Original Assignee
Tokyo Electron Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Electron Ltd filed Critical Tokyo Electron Ltd
Priority to JP4282481A priority Critical patent/JP2987731B2/ja
Publication of JPH06109517A publication Critical patent/JPH06109517A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2987731B2 publication Critical patent/JP2987731B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、管を用いて液面を検出
する装置および方法に関する。
【0002】
【従来の技術】液面を検出する方法としては、光の透過
または反射を利用する光学的液面検出方法がよく知られ
ている。光学的液面検出方法は、基本的には光センサで
検出装置を構成できるため簡易な方法ではあるが、不透
明な液体や濁っている液体等で光が液の中を透過できな
い場合、あるいは薬液等で光センサを液中または液面付
近に配設できない場合等には、使えないことがある。
【0003】そのような不透明な液体、濁っている液体
あるいは薬液等の液面を検出するのに有効な方法とし
て、液体中の所定位置(深さ)での圧力を測定し、その
圧力測定値から液面を検出する方法がある。この方法
は、液体中に管の先端部を沈め、液面上の気圧よりも高
い圧力を有する気体たとえば圧縮空気または不活性ガス
を管の先端口まで充満するように管内に供給する。そう
すると、管内の気体の圧力は、管の先端口が液体から受
ける圧力に等しく、管先端口の液面からの距離(深さ)
に比例するという関係が成立する。したがって、管の先
端口の位置を所定位置(既知の値)に設定しておき、管
内の圧力を圧力センサによって検出することで、その圧
力測定値から管先端口の深さを測定し、ひいては液面を
検出することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような液面検出
方法では、任意の液面に対して、常に管の先端口まで気
体が充満するように、換言すれば液体が管内に入り込ま
ないように、わずかな流量で管内に気体を流し続けるよ
うにしている。このため、管の先端口からは気泡(バブ
ル)が断続的または周期的に出る。図8にこの様子を示
す。管100の中を流れてきた気体102は図8の(A)
に示すように液体からの圧力に抗して管先端口100a
から出ようとし、遂には図8の(B) に示すように管先端
口100aから切れて、気泡102Bが出る。このよう
に管先端口100aから気泡102Bが生た直後に、管
先端口100aは液体圧力からの反作用による衝撃を受
け、管100内の気体の圧力が変動する。気泡102B
は周期的に発生するために、管100内の圧力の変動も
周期的に発生する。従来のこの種液面検出装置は、その
ようなバブリングあるいは液面振動(波)等の影響を受
けて、正確な液面検出が出来なくなるという問題があっ
た。
【0005】また、この種の液面検出方法においては、
気体供給源側の故障等によって元圧が管先端口の圧力以
下に低下すると、管の先端口から液体が管内に流れ込む
おそれがある。従来の液面検出装置では、そのように元
圧が低下したときには、液体が管内に逆流ないし拡散し
て内奥の圧力センサまで達し、圧力センサが腐食して使
用不能になるという問題もあった。
【0006】本発明は、かかる問題点に鑑みてなされた
もので、上記のようなバブリングあるいは液面振動等に
影響されずに正確な液面検出を行うことができ、元圧が
低下したときに圧力センサを安全に保護するようにした
液面検出装置を提供することを目的とする。
【0007】さらに、本発明は、上記のようなバブリン
グによる圧力変動を低減できる液面検出方法を提供する
ことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の第1の液面検出装置は、液面を検出される
べき液体に先端部が沈められる管と、前記液体の液面上
の気圧よりも高い圧力を有する所定の気体を前記管の先
端口まで充満するように前記管内に供給する気体供給手
段と、前記管内の気体の圧力を検出する圧力検出手段
と、前記圧力検出手段の出力端子に接続されたローパス
・フィルタと、前記ローパス・フィルタの出力信号に基
づいて前記液体の液面を検出する液面検出回路とを具備
する構成とした。また、本発明の第2の液面検出装置
は、上記第1の液面検出装置において、前記気体供給手
段が、前記気体の流量を調整するための流量調手段を有
する構成とした。
【0009】上記の目的を達成するため、本発明の第3
の液面検出装置は、液面を検出されるべき液体に先端部
が沈められる管と、前記液体の液面上の気圧よりも高い
圧力を有する所定の気体を前記管の先端口まで充満する
ように前記管内に供給する気体供給手段と、前記管内の
気体の圧力を検出する圧力検出手段と、前記圧力検出手
段の出力信号に基づいて前記液体の液面を検出する液面
検出回路と、前記圧力検出手段よりも下流側に設けられ
た開閉弁と、前記気体供給手段より送出される気体の圧
力に応じて前記開閉弁を制御する弁制御手段とを具備す
る構成とした。また、本発明の第4の液面検出装置は、
上記第3の液面検出装置において、前記弁制御手段が、
前記気体供給手段からの前記気体を受け取り、前記気体
の圧力が所定値よりも高いか低いかに応じて出力信号が
異なる圧力スイッチと、前記圧力スイッチの出力信号に
応じて前記開閉弁の開閉状態を切り替える弁駆動手段と
を有する構成とした。
【0010】上記の目的を達成するために、本発明の液
面検出方法は、液面を検出されるべき液体中に管の先端
部を沈め、前記液体の液面上の気圧よりも高い圧力を有
する気体を前記管の先端口まで充満するように前記管内
に供給し、前記管内の気体の圧力を検出し、その検出し
た圧力値に基づいて前記液体の液面を検出するようにし
た液面検出方法において、前記管の先端口を前記液体の
液面に対して斜めに傾ける方法とした。
【0011】
【作用】任意の液面に対して管内の気体が管先端口まで
充満し続けるために、気体が微妙な流量でゆっくり流出
する必要があり、管先端口から気泡が断続的または周期
的に発生する。このバブリングによって管内の圧力は周
期的に変動し、圧力検出手段の出力信号には周期的な変
動成分が含まれる。本発明の第1の液面検出装置では、
そのようなバブリング等による変動成分をローパス・フ
ィルタによって除去してから、液面検出のための演算論
理処理を行う。したがって、バブリング等による圧力変
動を捨象または補償した正味の管内圧力に基づいて、液
面検出が正確に行われる。
【0012】本発明の第2の液面検出装置では、気体供
給源の故障等によって元圧が設定値まで低下したとき
は、弁制御手段の制御により開閉弁が閉じて、圧力検出
手段の下流側で管の流路が遮断される。これにより、液
体が管内に逆流ないし拡散しても圧力検出手段に達する
おそれはなく、圧力検出手段は液体から保護される。
【0013】本発明の液面検出方法では、管先端口が液
面に対して水平でなく斜めに傾き、真下でなく斜め下を
向いていることで、管先端口から気泡が離脱しやすくな
り、管内の圧力変動が低減される。
【0014】
【実施例】以下、図1〜図7を参照して本発明の実施例
を説明する。図1および図2は本発明の一実施例による
液面検出装置の構成を示す図であって、図1は回路図、
図2は斜視図である。
【0015】図1および図2において、槽10はたとえ
ば半導体ウエハ洗浄工程で使用される薬品処理槽であっ
て、槽内には所定の薬液12が入っており、薬液12の
液面は大気に接している。薬液12の液面を検出するた
めの管14は、その先端口14aが薬液12の通常の液
面よりも低い所定の高さに位置するように、槽10内で
垂直に配設される。
【0016】管14は、フィルタ16、3方口弁18、
ニードル弁20およびレギュレータ22を介して気体供
給源たとえばコンプレッサ(図示せず)に通じている。
これにより、3方口弁18で管14の流路が開いている
ときは、気体供給源からの所定の圧力を有する気体たと
えば圧縮空気または不活性ガスGSが、レギュレータ2
2、ニードル弁20、3方口弁18およびフィルタ16
を通って管先端口14aまで供給されるようになってい
る。管14内を流れる気体の圧力は、レギュレータ22
およびニードル弁20によって制御される。
【0017】図4は、本液面検出装置の流路回路の各位
置における圧力を示す。この図において、x0 は気体供
給源の出力口、x1 はレギュレータ22の入力口、x2
はニードル弁20の出力口、x3 は管先端口14aの各
位置である。気体供給源より送出される気体の圧力(元
圧)P0 は、液面上の気圧(本実施例では大気圧)より
も格段に大きな値たとえば3気圧(3×760Torr)に
設定される。この元圧P0 は、レギュレータ22および
ニードル弁20により、管先端口14a付近の液体圧力
に等しい圧力Pまで減圧される。ニードル弁20の出力
口(x2 )から管先端口14a(x3 )まで管14内の
圧力Pは一定である。点線FLは薬液12の液面が管先
端口14aよりも低い場合の各位置の圧力を示してお
り、この場合、管14内の圧力Pは大気圧(760Tor
r)に等しい値Ps になる。薬液12の液面が管先端口
14aよりも高くなると、換言すれば管先端口14aが
薬液12に沈むと、実線SLで示すように、管14内の
圧力Pは管先端口14aの液面からの距離または深さD
に応じた圧力△pだけ大気圧Ps よりも上昇する。管1
4内の圧力Pが上昇すると、元圧P0 との差(減圧量)
が自動的に減少するが、これはニードル弁20の摩擦抵
抗等による減圧分が減少するためである。
【0018】管14内の圧力Pを検出するための圧力セ
ンサ24は、ニードル20と3方口弁18との間の流路
位置に、コネクタ26および引き込み管28を介して設
けられる。この圧力センサ24は、たとえば気体の圧力
に応じて変位するダイヤフラムとこのダイヤフラム変位
による圧力を電気信号に変換するストレンゲージとを有
する通常の圧力トランスデューサでよく、管14内の圧
力Pを表す電気信号(圧力検出信号)PSを一対の出力
端子から出力する。圧力センサ24より出力された圧力
検出信号PSは、差動増幅器30で増幅ののちローパス
・フィルタ32に入力される。ローパス・フィルタ32
は、圧力検出信号PSに含まれる高周波成分または変動
成分を除去する。ローパス・フィルタ32の出力信号P
SF は、複数の比較回路34A,34Bのそれぞれの一
方の入力端子に与えられる。これら比較回路34A,3
4Bのそれぞれの他方の入力端子には、設定回路(図示
せず)より設定値J1 ,J2 が与えられる。これらの設
定値J1 ,J2 は槽10における第1および第2の液面
設定値に対応している。
【0019】なお、図2に示すように、圧力センサ2
4、差動増幅器30、ローパス・フィルタ32、比較回
路34A,34B等の電気回路部36は、遮蔽板38に
よって管14の流路から隔離されたプリント基板40上
に取付されている。また、管14の先端部を除く本液面
検出装置の各部は、遮蔽板42により薬液処理槽14か
ら隔離されている。また、任意の液面に対して常に管先
端口14aまで気体が充満するように、管14内ではニ
ードル弁20によって調整された微妙な流量で気体が流
れている。このため、薬液処理槽10においては、管先
端口14aから薬液12中に気泡(バブル)44が断続
的または周期的に出る。
【0020】次に、図3につき本実施例の液面検出装置
における電気回路部36の作用を説明する。一例とし
て、薬液処理槽10内に薬液供給管(図示せず)を介し
て薬液供給部(図示せず)より薬液12を供給し、液面
が所定の高さ、たとえば第1液面設定値に達した時点で
該薬液供給管に挿設されている開閉弁(図示せず)を閉
じて薬液供給を止める場合の動作について説明する。
【0021】この場合、薬液12の液面が管先端口14
aよりも高くなり、管先端口14aの液面からの距離
(深さ)が増大するにつれて、管14内の圧力Pは上昇
し、その圧力上昇に対応して圧力センサ24より出力さ
れる圧力検出信号PSのレベルも上昇する(図3の
(A))。それでもこの圧力検出信号PSは元々電圧レ
ベルが低いので、増幅器30によって増幅され、信号処
理の可能なレベルの信号PS’となる(図3の
(A))。この圧力検出信号PSPS’)には、図示
のように周期的な変動成分(リップル)が含まれてい
る。この変動成分は、管先端口14aより薬液12中に
気泡44が断続的または周期的に出る、いわゆるバブリ
ングに起因するものである。
【0022】ローパス・フィルタ32は、増幅器30か
らの圧力検出信号PS’を入力し、その信号PS’に含
まれている変動成分を除去する。これによって、ローパ
ス・フィルタ32の出力端子からは、変動成分のない出
力信号PSLが得られる(図3の(C))。この信号P
SLは、管14内のバブリングによる圧力変動が捨象さ
れた正味の圧力を表すものである。したがって、薬液1
2の液面が第1液面設定値まで上昇すると、ローパス・
フィルタ32の出力信号PSLが設定値J1に達し、こ
の時点tsで比較回路34Aの出力信号が“L”から
“H”に変わり(図3の(D))、これに応動して薬液
供給が停止される。
【0023】なお、図3の(B) は、増幅器30で増幅さ
れた圧力検出信号PS’をローパス・フィルタ32に通
さないで比較回路34Aに入力した場合の比較回路34
Aの出力信号を参考例として示す。この場合は、バブリ
ングによる変動成分が信号処理に影響してチャタリング
が発生するため、液面が第1液面設定値に達した時点
(ts )を正確に判別することができなくなる。
【0024】このように、本実施例の液面検出装置にお
いては、圧力センサ24より得られる圧力検出信号PS
をローパス・フィルタ32に通すことで、バブリング等
による圧力変動を補償するようにしたので、管14内の
気体の正味の圧力つまり管先端口14aの液体圧力を正
しく測定し、液面検出を正確に行うことができる。
【0025】次に、本実施例の液面検出装置における第
2の特徴について説明する。図1および図2において、
3方口弁18の制御気圧信号入力口18aには、気体供
給源からの元圧の気体GSがコネクタ46および配管4
8を通って入力される。3方口弁18は、常時開形のエ
アオペバルブで、元圧が正常な圧力値(たとえば3気
圧)であるときは管14の流路を開いている。しかし、
気体供給源の故障等によって元圧が設定値(たとえば2
気圧)まで低下すると、3方口弁18は管14の流路を
閉じる。これにより、薬液12が管14内を逆流または
拡散してきても、3方口弁18で遮断され、圧力センサ
24に達することはない。このように、圧力センサ24
は薬液12から保護されるため、腐食するおそれはな
い。
【0026】なお、3方口弁18が閉じると、その出力
口は大気圧に切り替わるので、薬液14は液面と等しい
高さまでしか管14内に入って来ないようになってい
る。また、元圧が正常値に復帰すると、3方口弁18が
開いて、液面検出動作が再開されるようになっている。
【0027】本実施例の液面検出装置における第3の特
徴は、図2に示すように、管先端口14aが、管14の
軸方向に対して垂直ではなく斜めに切られ、液面に対し
て水平でなく斜めに傾き、真下ではなく斜め下を向いて
いる点である。このように管先端口14aが液面に対し
て斜めに傾いていると、管先端口14aから気泡44が
抜けやすくなり、管内の圧力変動が低減される。これに
より、圧力センサ24の出力信号PS中の変動成分が小
さくなる。また、管先端口14を槽10の外側に向ける
ことで、バブリングによる薬液12への影響が少なくな
る。
【0028】図5は、第2の実施例による液面検出装置
の構成を示す回路図である。図中、図1中のものと共通
する部分には同一の符号を付してある。この実施例の液
面検出装置は、タンク等の密閉容器内の液面を正確に検
出できるように構成されたものである。
【0029】図5において、槽50は所定の薬液52を
貯蔵するための薬液タンクである。薬液タンク50に
は、次工程へ薬液52を送出するための薬液供給管54
と、タンク50内に薬液供給源(図示せず)からの薬液
52を補充するための薬液供給管56と、タンク50内
で薬液52の液面が上限値を越えないように余分の薬液
52を排出するためのドレイン管58とが接続されてい
る。両薬液供給管54,56には開閉弁60,62が挿
設されている。
【0030】タンク50内の薬液52の液面を検出する
ための管14は、その先端口14aが薬液52の通常の
液面よりも低い所定の高さに位置するように、タンク5
0内で垂直に配設される。この管14は、フィルタ16
A、3方口弁18A、流量計64A、ニードル弁20A
およびレギュレータ22を介して気体供給源(図示せ
ず)に通じている。この第1の流体回路68Aは、上記
第1実施例のものと同様の構成を有し同様の作用を奏す
る。
【0031】この第2の実施例においては、さらにタン
ク50内の気圧を補償するための管66が管14と並列
に設けられている。この管66の先端口66aは、薬液
52に浸かることのないように薬液排出口(ドレイン管
52の接続口)よりも高い位置に配置される。この管6
6は、フィルタ16B、3方口弁18B、流量計64
B、ニードル弁20Bおよびレギュレータ22からなる
第2の流体回路68Bを介して気体供給源に通じてい
る。第2の流体回路68Bの各部は第1の流体回路68
Aの対応する各部と同一の構成を有している。また、管
66内を流れる気体の流量が管14内を流れる気体の流
量と等しくなるようにそれぞれのニードル弁20B,2
0Aによって調整される。この調整のために、流量計6
4B,64Aがそれぞれの流体回路68B,68Aに設
けられている。
【0032】この第2の実施例における圧力センサ70
は、差圧式の圧力トランスデューサで、流量計64A,
64Bと3方口弁18A,18Bとの間に設けられ、そ
の第1の入力口は管14に接続され、第2の入力口は管
66に接続されている。これにより、圧力センサ70内
のダイヤフラムないしストレンゲージには両管14,1
6内のそれぞれの圧力の差(差圧)が与えられ、圧力セ
ンサ70の出力端子よりその差圧に応じた電気信号HP
が液面検出信号として出力されるようになっている。以
下、この仕組みを数式で説明する。
【0033】いま、タンク50内の気圧をP1 、薬液5
2の密度をρ、管14の先端口14aの液面からの距離
(深さ)をD、流体回路68A,68Bのフィルタ16
A,16B等における圧力損失をdPとする。そうする
と、管先端口14aにおける液圧は(P1 +ρD)であ
り、管14内の圧力はこの液圧に圧力損失dPを加えた
値(P1 +ρD+dP)である。一方、管66内の圧力
は、薬液52の液面とは関係なく、タンク50内の気圧
P1 に圧力損失dPを加えた値(P1 +dP)である。
したがって、圧力センサ70に与えられる差圧△Pは、
次式より求められる。 △P=(P1 +ρD+dP)−(P1 +dP)=ρD ……(1) つまり、圧力センサ70に与えられる差圧△Pは管先端
口14aの深さDに比例する関数となり、したがってこ
の差圧△Pに対応したセンサ出力信号HPは管先端口1
4aの深さDを表し、ひいては液面の高さを表すことに
なる。
【0034】圧力センサ70の出力信号HPは増幅器7
2で増幅ののちローパス・フィルタ72を通され、ここ
でバブリングや液面の波等による変動成分を除去してか
ら、A/D変換器74でディジタル信号に変換され、C
PU76に入力される。CPU76は、入力したセンサ
出力信号HPを基に所要の演算を行って、液面の高さを
求め、開閉弁60,62等の各部を制御する。また、必
要に応じて、液面測定値をディスプレイ(図示せず)を
通じて表示してもよい。
【0035】このように、第2の実施例においては、先
端口14aが液面下に位置する管14と並列に先端口6
6aが液面上に位置する管66を設けて、それぞれの流
体回路68A,68Bの構成・作用を等しくするととも
に、差圧式の圧力センサ70を設け、管14,66内の
それぞれの圧力の差(差圧)を差圧式圧力センサ70に
検出させて、タンク50内の薬液52の液面の高さを表
すセンサ出力信号HPを得るようにしたので、タンク5
0内で薬液52の出し入れにより気圧P1 が変動して
も、その気圧変動の影響を受けない液面検出を行うこと
ができる。また、本実施例においては、センサ出力信号
HPをローパス・フィルタ32に通してから液面検出の
信号処理にかけるようにしたので、バブリング等による
変動分の影響を受けない正確な液面検出を行うことがで
きる。また、元圧が設定値よりも低下したときは3方向
弁18Aで管14の流路を遮断するようにしたので、圧
力センサ70を薬液52から安全に保護することができ
る。
【0036】以上、本発明の好適な幾つかの実施例につ
いて説明したが、本発明はそれらの実施例に限定される
ものではなく、その技術的思想の範囲内で種々の変形・
変更が可能である。
【0037】たとえば、上記した実施例では、元圧の気
体GSによって3方向弁18を直接制御するようにした
が、3方向弁18が閉じるべき時の元圧の値が比較的低
い値に設定されるときは、図6に示すような構成に変形
するとよい。図6において、レギュレータ20の上流側
に圧力スイッチ80が設けられ、管14の気圧供給源と
は別個の気体供給源(図示せず)からの高圧気体たとえ
ば圧縮空気GAが配管82および電磁弁84を通って3
方向弁18の制御気圧信号入力口18aに与えられ、圧
力スイッチ80の出力端子は電磁弁84の制御端子に接
続される。かかる構成によれば、正常時は、電磁弁84
が開いて、圧縮空気GAが3方向弁18の制御気圧信号
入力口18aに与えられ、3方向弁18は管14の流路
を開いた位置にある。しかし、管14の元圧が設定値ま
で低下すると、圧力スイッチ80の出力信号に応動して
電磁弁84が閉じて、圧縮空気GAが遮断され、3方向
弁18は管14の流路を閉じる。このように、圧力スイ
ッチ80に応じて3方向弁18が開閉動作するので、元
圧の下限設定値を任意に選択することができる。
【0038】また、図7に示す変形例は、圧力センサ2
4の下流側にチェックバルブ86を設け、元圧が低下し
たときには薬液12の逆流をチェックバルブ86にて阻
止するように構成したものである。このように、本発明
における開閉弁としては3方口弁に限らず、チェックバ
ルブでも可能であり、その他にも種々の弁が使用可能で
ある。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の第1の液
面検出装置によれば、液体に先端口を沈められる管内の
圧力を検出する圧力検出手段の出力側にローパス・フィ
ルタを設け、バブリング等による圧力変動をローパス・
フィルタによって補償するようにしたので、正確な液面
検出を行うことができる。また、本発明の第2の液面検
出装置によれば、気体供給源の故障等によって元圧が設
定値まで低下したときは、弁制御手段の制御により開閉
弁を閉じて、圧力検出手段の下流側で管の流路を遮断す
るようにしたので、圧力検出手段を液体から安全に保護
することができる。また、本発明の液面検出方法によれ
ば、液体に沈められる管の先端口を液面にして水平でな
く斜めに傾けることで、管先端口から気泡が離脱しやす
くし、バブリングによる圧力変動を低減することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による液面検出装置の構
成を示す回路図である。
【図2】本発明の第1の実施例による液面検出装置の構
成を示す斜視図である。
【図3】第1の実施例による液面検出装置の電気回路部
の作用を説明するための信号波形図である。
【図4】第1の実施例による液面検出装置の流路回路の
各位置における圧力を示す図である。
【図5】本発明の第2の実施例による液面検出装置の構
成を示す回路図である。
【図6】本発明の一変形例による構成を示す回路図であ
る。
【図7】本発明の別の変形例による構成を示す回路図で
ある。
【図8】液面検出方法におけるバブリング現象を説明す
るための略側面図である。
【符号の説明】
10 液槽 12,52 薬液 14,66 管 14a,66a 管先端口 18,18A,18B 3方口弁 20,20A,20B ニードル弁 22 レギュレータ 24 圧力センサ 32 ローパス・フィルタ 34A,34B 比較回路 50 薬液タンク 70 差圧式圧力トランスデューサ 76 CPU

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液面を検出されるべき液体に先端部が沈
    められる管と、 前記液体の液面上の気圧よりも高い圧力を有する所定の
    気体を前記管の先端口まで充満するように前記管内に供
    給する気体供給手段と、 前記管内の気体の圧力を検出する圧力検出手段と、 前記圧力検出手段の出力端子に接続されたローパス・フ
    ィルタと、 前記ローパス・フィルタの出力信号に基づいて前記液体
    の液面を検出する液面検出回路とを具備したことを特徴
    とする液面検出装置。
  2. 【請求項2】 前記気体供給手段が、前記気体の流量を
    調整するための流量調整手段を有することを特徴とする
    請求項1に記載の液面検出装置。
  3. 【請求項3】 液面を検出されるべき液体に先端部が沈
    められる管と、 前記液体の液面上の気圧よりも高い圧力を有する所定の
    気体を前記管の先端口まで充満するように前記管内に供
    給する気体供給手段と、 前記管内の気体の圧力を検出する圧力検出手段と、 前記圧力検出手段の出力信号に基づいて前記液体の液面
    を検出する液面検出回路と、 前記圧力検出手段よりも下流側に設けられた開閉弁と、 前記気体供給手段より送出される気体の圧力に応じて前
    記開閉弁を制御する弁制御手段と、 を具備したことを特徴とする液面検出装置。
  4. 【請求項4】 前記弁制御手段が、前記気体供給手段か
    らの前記気体を受け取り、前記気体の圧力が所定値より
    も高いか低いかに応じて出力信号が異なる圧力スイッチ
    と、前記圧力スイッチの出力信号に応じて前記開閉弁の
    開閉状態を切り替える弁駆動手段とを有することを特徴
    とする請求項3に記載の液面検出装置。
  5. 【請求項5】 液面を検出されるべき液体中に管の先端
    部を沈め、前記液体の液面上の気圧よりも高い圧力を有
    する気体を前記管の先端口まで充満するように前記管内
    に供給し、前記管内の気体の圧力を検出し、その検出し
    た圧力値に基づいて前記液体の液面を検出するようにし
    た液面検出方法において、 前記管の先端口を前記液体の液面に対して斜めに傾ける
    ことを特徴とする液面検出方法。
JP4282481A 1992-09-28 1992-09-28 液面検出装置及び方法 Expired - Lifetime JP2987731B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4282481A JP2987731B2 (ja) 1992-09-28 1992-09-28 液面検出装置及び方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4282481A JP2987731B2 (ja) 1992-09-28 1992-09-28 液面検出装置及び方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06109517A JPH06109517A (ja) 1994-04-19
JP2987731B2 true JP2987731B2 (ja) 1999-12-06

Family

ID=17653002

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4282481A Expired - Lifetime JP2987731B2 (ja) 1992-09-28 1992-09-28 液面検出装置及び方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2987731B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4055839B2 (ja) 2000-04-27 2008-03-05 東京エレクトロン株式会社 液面検出装置及び方法
US9232875B2 (en) * 2007-07-12 2016-01-12 Restaurant Technology, Inc. Low oil volume fryer with small cold zone
JP5784449B2 (ja) * 2011-10-12 2015-09-24 株式会社東芝 水位計測装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06109517A (ja) 1994-04-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8112182B2 (en) Mass flow rate-controlling apparatus
KR100745372B1 (ko) 반도체 제조설비의 개스플로우량 감시장치 및 그 방법
KR20130121019A (ko) 액처리 장치, 액처리 방법 및 기억 매체
JP2987731B2 (ja) 液面検出装置及び方法
JP2000173902A (ja) 基板処理装置
CN114272776A (zh) 气体溶解液供给装置及由气体溶解液供给装置执行的方法
JP2020087164A (ja) コントロール弁のシートリーク検知方法
KR100470543B1 (ko) 이중 챔버 액체 펌프 및 이를 이용한 액체 펌핑 방법
JP5090460B2 (ja) 処理液供給機構および処理液供給方法
JP3076893B2 (ja) 液面検出装置及び圧力検出装置
JPH1076153A (ja) 液体自動供給装置及びその異常検出装置
JP2000221073A (ja) 基板処理装置用の槽内液面検出装置
JP2002273314A (ja) 基板処理装置
KR100742367B1 (ko) 약액 혼합 공급장치
JP2939832B2 (ja) 液体測定装置
JPH109991A (ja) 液密検査方法及びその装置
JP4148005B2 (ja) 流体供給部品の検査方法および検査装置
JPH10318818A (ja) 液面検出器及び液面制御装置
JP3276575B2 (ja) 硬水軟化装置の硬度漏れ検出装置
US20140331762A1 (en) Sensor device for detecting a liquid and method therefor
KR20100006955U (ko) 약액 공급장치의 과충진 방지장치
JPH07308658A (ja) 液管理装置
KR100221628B1 (ko) 반도체 제조 장치의 측정 탱크
JPH10161751A (ja) 液体の流量制御方法、及び液体の流量制御装置
JPH1045200A (ja) 自動満タン停止機能を備えた給油装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111008

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121008

Year of fee payment: 13

EXPY Cancellation because of completion of term