JPH109991A - 液密検査方法及びその装置 - Google Patents

液密検査方法及びその装置

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JPH109991A
JPH109991A JP17847096A JP17847096A JPH109991A JP H109991 A JPH109991 A JP H109991A JP 17847096 A JP17847096 A JP 17847096A JP 17847096 A JP17847096 A JP 17847096A JP H109991 A JPH109991 A JP H109991A
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JP
Japan
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liquid
inspection
valve
tube
pressure
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JP17847096A
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Inventor
Hajime Goto
一 後藤
Hideyuki Shikagi
秀行 鹿木
Osamu Sakai
修 酒井
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OOBARU MEC KK
Hitachi Unisia Automotive Ltd
Original Assignee
OOBARU MEC KK
Unisia Jecs Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液密検査を高精度に行い、微少な漏れ量をも
正確に検出すると共に、液密量の低規格化にも対応でき
るようにする。 【解決手段】 噴射弁1の液密検査を行うために漏洩検
知管31の屈曲管部32を検査治具7の検査穴8Aに接
続し、屈曲管部32にジョイント部35を介して接続さ
れた垂直管部33の上端側にはゲージ管部34を接続す
る。ゲージ管部34をガラス等の透明材料により小径の
管体として形成し、ゲージ管部34の外周面には外部か
らの目視により検査液の液面Rを監視する目盛りを設け
る。垂直管部33の下端側には圧力センサ39をジョイ
ント部35を介して取付け、ゲージ管部34内での検査
液の液面Rに対応した圧力を圧力センサ39によって検
出する。漏洩検知管31の排出管部36には液面調整弁
37と微調整弁38を設け、検査液の液面Rを調整でき
るようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば燃料の噴射
弁や流量制御弁等の検査対象物を出荷時等に液密検査す
るのに好適な液密検査方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、電子制御式の燃料噴射装置に用
いられる噴射弁等は、弁体の開弁時にエンジンの燃焼室
側に向けて噴射口から微小流量の燃料を噴射供給し、弁
体の閉弁時には噴射口からの燃料噴射を遮断(停止)さ
せることが要求される。
【0003】このため、従来技術にあっては、噴射弁等
の出荷前に行う検査工程において、例えば噴射弁の流入
口側から該噴射弁内に擬似燃料等の検査液を供給し、前
記弁体を開,閉弁させて噴射口から噴射される燃料流量
(検査液の流量)を測定し、必要に応じて適宜に噴射量
の微調整(動的流量調整や静的流量調整等)を行うと共
に、前記弁体を弁座側に着座させた状態で液密性の検査
等を実施するようにしている(特開平3−273117
号公報参照)。
【0004】そこで、図7および図8を参照してこの種
の従来技術による液密検査装置について述べる。
【0005】図において、1は液密検査を行う検査対象
物としての噴射弁を示し、該噴射弁1は図7に示す如
く、段付き筒状に形成された弁ケーシング2と、該弁ケ
ーシング2の一端(上端)側に設けられ、該弁ケーシン
グ2内へと燃料を流入(供給)させる流入口3と、弁ケ
ーシング2の他端(下端)側に設けられ、先端側に流出
口としての噴射口4Aと弁座4Bとが形成された噴射ノ
ズル4と、該噴射ノズル4の弁座4Bに離着座するよう
に弁ケーシング2内の電磁アクチュエータ(図示せず)
によって駆動される弁体5と、弁ケーシング2内の電磁
アクチュエータに噴射信号を給電すべく弁ケーシング2
の一端(上端)側に設けられたコネクタ6とから大略構
成されている。
【0006】ここで、噴射弁1は燃料配管(図示せず)
等により流入口3から弁ケーシング2内へと供給された
燃料を、噴射口4Aからエンジンの燃焼室(図示せず)
等に向けて噴射供給する燃料噴射用の制御弁を構成して
いる。そして、噴射弁1は外部からコネクタ6を介して
電磁アクチュエータに給電される噴射パルスに応じて弁
体5を噴射ノズル4の弁座4Bに離着座させることによ
り、弁体5の開弁時に噴射口4Aから燃料を噴射させ
る。
【0007】また、噴射弁1は弁体5の閉弁時に該弁体
5を噴射ノズル4の弁座4Bに弁ばね(図示せず)等で
着座させることにより、該弁座4Bと弁体5との間を
気,液密にシールし燃料の噴射を停止させる構成となっ
ている。
【0008】7は噴射弁1の液密検査を行うための検査
治具を示し、該検査治具7は図7に示すように、内周側
に噴射弁1の噴射ノズル4が装着され、噴射口4Aに連
通する検査穴8Aを有したホルダ8と、該ホルダ8の下
面側に衝合され、該ホルダ8の検査穴8Aを後述の検査
管19に接続するための接続板9と、後述のクランプヘ
ッド12とから大略構成されている。
【0009】また、検査治具7のホルダ8と噴射ノズル
4との間にはシール部材としてのOリング10が装着さ
れ、ホルダ8の下面と接続板9との間には検査穴8Aの
周囲に位置して他のシール部材としてのOリング11が
装着されている。そして、該Oリング10,11は噴射
弁1の噴射口4Aから検査穴8A内に噴射(流出)され
た後述の検査液等が外部に漏洩するのを防止している。
【0010】12は検査治具7の一部を構成するクラン
プヘッドで、該クランプヘッド12はその下面側にテー
パ状の凹部12Aが形成され、該凹部12Aを噴射弁1
の流入口3上端側にシール部材(図示せず)等を介して
係合させることにより、噴射弁1をホルダ8との間で上
下方向から挟持(クランプ)する構成となっている。ま
た、クランプヘッド12内には液通路12Bが形成さ
れ、該液通路12Bは後述の供給配管14、排出配管1
7に接続されている。そして、クランプヘッド12は昇
降手段(図示せず)により噴射弁1の液密検査を行うと
きに図示の如く降下され、液密検査の終了時には凹部1
2Aを噴射弁1の流入口3から引き離すように上向きに
上昇される。
【0011】13はクランプヘッド12の液通路12B
に供給配管14を介して接続された給液ポンプを示し、
該給液ポンプ13はタンク15内に収容した擬似燃料等
の検査液を吸込みつつ、この検査液を供給配管14内に
予め決められた圧力で吐出するものである。なお、給液
ポンプ13には過剰圧をタンク15にリリーフさせるリ
リーフ弁(図示せず)等が付設され、供給配管14内は
一定の圧力状態に保持される構成となっている。
【0012】16は給液ポンプ13とクランプヘッド1
2との間に位置して供給配管14の途中に設けられた給
液弁を示し、該給液弁16は電磁弁等からなり、給液ポ
ンプ13と共に液体供給手段を構成している。そして、
該給液弁16は開弁時に給液ポンプ13からの検査液を
加圧状態でクランプヘッド12を介して噴射弁1内へと
供給し、閉弁時には検査液の供給を遮断するものであ
る。
【0013】17はクランプヘッド12の液通路12B
をタンク15に接続した排出配管、18は該排出配管1
7の途中に設けた排液弁を示し、該排液弁18も電磁弁
等によって構成され、給液弁16と同様にコントロール
ユニット(図示せず)からの制御信号により開,閉弁さ
れるものである。
【0014】そして、排液弁18は開弁時に検査液が排
出配管17を介してタンク15に排出されるのを許し、
閉弁時には検査液がタンク15に排出されるのを遮断す
る構成となっている。また、前記コントロールユニット
はその記憶回路内等に図8に示す如きプログラム等が格
納され、噴射弁1の液密検査処理等を行うようになって
いる。
【0015】19は漏洩検知手段を構成する検査管を示
し、該検査管19は略U字状の小径チューブとして形成
され、その一端側は検査治具7の接続板9を介してホル
ダ8の検査穴8Aに接続されている。また、検査管19
の他端側には液面検知管20が接続され、該液面検知管
20はガラス等の透明材料により小径の管体として形成
されている。
【0016】ここで、噴射弁1内に供給した検査液が弁
体5の開弁動作等に応じて検査穴8A側から検査管19
内に流出してくると、この検査液は液面検知管20内へ
と達し、検査液の流量が少ない場合でも小径の液面検知
管20内では検査液の液面Rは比較的大きく変動するよ
うになる。
【0017】21は検査管19と共に漏洩検知手段を構
成する光電センサを示し、該光電センサ21は、液面検
知管20を径方向から挟むように互いに対向し、液面検
知管20の長さ方向で上側のレベルR1 の位置に配設さ
れた第1の発光器22A、第1の受光器22Bと、液面
検知管20の長さ方向で中間のレベルR2 の位置に配設
された第2の発光器23A、第2の受光器23Bと、液
面検知管20の長さ方向で下側のレベルR3 の位置に配
設された第3の発光器24A、第3の受光器24Bとか
ら構成されている。
【0018】ここで、光電センサ21の受光器22B,
23B,24Bは、発光器22A,23A,24Aから
の光を受光する間はON信号をコントロールユニットに
出力し、液面検知管20内の検査液で光が遮断され非受
光状態となったときにはOFF信号を出力する。そし
て、コントロールユニットは受光器22B,23B,2
4BからのON,OFF信号に基づき液面検知管20内
での検査液の液面RがいずれのレベルR1 ,R2 ,R3
に達しているかを検出する。
【0019】従来技術による液密検査装置は上述の如き
構成を有するもので、次にコントロールユニットによる
液密検査処理について図8を参照して述べる。
【0020】まず、処理動作がスタートすると、ステッ
プ1で噴射弁1の噴射ノズル4を検査治具7のホルダ8
内に図7に示す如く気密状態でセットする(取付け工
程)。そして、次なるステップ2では液密検査用のスタ
ートスイッチ(図示せず)が投入されたか否か、即ち検
査開始状態なったか否かを判定する。
【0021】そして、ステップ2で「YES」と判定し
たときにはステップ3に移って、まずクランプヘッド1
2を下降させ、図7に示すように凹部12Aを噴射弁1
の流入口3上端側にシール部材等を介して係合させるこ
とにより、噴射弁1をホルダ8との間で上下方向から挟
持(クランプ)する。次に、給液ポンプ13を駆動する
と共に、給液弁16を開弁させて加圧状態の検査液を噴
射弁1内に流入口3側から供給し、さらに噴射弁1の弁
体5を開弁状態に保持する。
【0022】この結果、ステップ3による処理では、噴
射弁1内に供給した検査液が弁体5の開弁によって検査
穴8A側から検査管19内へと流出することにより、こ
の検査液は小径の液面検知管20内へと流入し、検査液
の液面Rが液面検知管20内を漸次上昇するようにな
る。
【0023】次に、ステップ4では光電センサ21の受
光器22BからOFF信号が出力されたか否かを判定す
ることにより、検査液の液面Rが液面検知管20の上端
側に達したか否かを監視し、ステップ4で「NO」と判
定する間は噴射弁1の弁体5および給液弁16を開弁状
態に保持することによって、前記ステップ3による検査
液の供給を続行し、液面検知管20の上端側にまで検査
液を供給する。
【0024】そして、ステップ4で「YES」と判定し
たときには検査液の供給を停止すべく噴射弁1の弁体5
および給液弁16を閉弁させる。次に、ステップ5に移
って排液弁18を開弁させると共に、噴射弁1の弁体5
を弁座4Bから複数回に亘って離,着座させるように噴
射弁1を動的駆動し、これによって弁体5を吸込みポン
ピング動作させ、検査管19内から検査液を噴射弁1内
に吸引させつつ、この検査液を噴射弁1内から排出配管
17を介してタンク15内に排出させる。
【0025】次に、ステップ6では検査液の液面Rが液
面検知管20内で初期液面としてのレベルR2 の位置ま
で低下したか否かを受光器23Bからの信号に基づいて
判定し、「NO」と判定するときには受光器23Bから
OFF信号が出力され、検査液の液面RがレベルR2 よ
りも上方にあるから、ステップ5に戻って噴射弁1の動
的駆動を続行させる。
【0026】そして、ステップ6で「YES」と判定し
たときには受光器23BからON信号が出力され、検査
液の液面RはレベルR2 の位置まで低下しているから、
ステップ7に移って噴射弁1の動的駆動を停止させ、検
査液の液面Rがこれ以上低下しないように排液弁18を
閉弁させる。
【0027】次に、ステップ8では再び給液弁16を開
弁させ、給液ポンプ13からの検査液を加圧状態でクラ
ンプヘッド12を介して噴射弁1内へと流入口3側から
供給し、閉弁状態にある弁体5と弁座4Bとの間に噴射
弁1内から検査液の圧力を作用させる。
【0028】次に、ステップ9では弁体5と弁座4Bと
の間で液密不良が発生し、噴射弁1内の検査液が噴射口
4Aから検査管19内に漏洩しているか否かを、光電セ
ンサ21の受光器22BがON状態からOFF状態に切
換わったか否かを検出することにより判定する。そし
て、ステップ9で「YES」と判定したときには検査液
の漏洩により、液面RがレベルR2 からレベルR1 の位
置まで上昇し、受光器22BがON状態からOFF状態
に切換わった場合であるから、ステップ13に移って報
知器(図示せず)等により噴射弁1の液密不良を報知す
る。
【0029】また、ステップ9で「NO」と判定したと
きには受光器22BからON信号が出力され続け、液密
不良は発生していないと判定できるから、ステップ10
に移って光電センサ21の受光器24BがOFF状態か
らON状態に切換わったか否かを検出することにより、
検査治具7のホルダ8と接続板9との間等から検査管1
9内の検査液が漏洩し、いわゆる「治具漏れ」が発生し
ているか否かを判定する。
【0030】そして、ステップ10で「YES」と判定
したときには「治具漏れ」の発生により、液面検知管2
0内の液面RがレベルR2 からレベルR3 以下まで低下
し、受光器24BがOFF状態からON状態に切換わっ
た場合であるから、ステップ11に移って報知器等によ
り検査治具7から検査液が漏洩していることを「治具漏
れ」として報知する。
【0031】次に、ステップ10で「NO」と判定した
ときには、液面検知管20内の液面RがレベルR2 から
レベルR3 以下まで低下することもなく、また、液面R
がレベルR2 からレベルR1 の位置まで上昇することも
ない場合であるから、ステップ12に移って報知器等に
より液密正常報知を行い、十分な液密性が確保され噴射
弁1が正常であることを知らせるようにする。
【0032】次に、ステップ14では液密検査が終了し
たとして前記給液弁16を閉弁すると共に、排液弁18
を開弁させ、噴射弁1内の検査液を流入口3から排出配
管17側に排出させるようにする。そして、その後はク
ランプヘッド12の凹部12Aを噴射弁1の流入口3か
ら引き離すように、クランプヘッド12を上向きに上昇
させ、ステップ15に移って噴射弁1を検査治具7のホ
ルダ8から取外すことにより、処理動作を終了させる。
【0033】
【発明が解決しようとする課題】然るに、上述した従来
技術では、噴射弁1の液密検査や治具漏れ検査を行うた
めに、3組の発光器22A,23A,24Aと受光器2
2B,23B,24Bからなる光電センサ21を用い、
受光器22B,23B,24BからのON,OFF信号
に基づいて液面検知管20内での検査液の液面Rが、図
7に例示したいずれのレベルR1 ,R2 ,R3 に達して
いるかを検出する構成であるから、光電センサ21等の
部品点数が増加し、組付け時の作業性が悪くなってしま
うという問題がある。
【0034】また、液面検知管20の長さ方向で上側の
レベルR1 の位置に第1の発光器22A、受光器22B
を配設し、中間のレベルR2 の位置に第2の発光器23
A、受光器23Bを配設すると共に、下側のレベルR3
の位置には第3の発光器24A、受光器24Bを配設し
ているに過ぎないから、例えば検査液の液面Rが液面検
知管20内でレベルR2 からレベルR1 に達するまで
は、噴射弁1の噴射口4A側から検査液が漏洩している
か否かを検出できず、微少量の漏れを判別できないとい
う問題がある。
【0035】さらに、噴射弁1の噴射口4A側からどの
程度の検査液が漏洩したかを正確に計測することが困難
であり、噴射弁1等の液密検査を高精度に行うことがで
きないという問題がある。
【0036】さらにまた、加圧による漏洩検査を行う前
に初期液面の調整を図8に示すステップ5〜ステップ7
のように、噴射弁1の動的駆動(吸込みポンピング動
作)によって行うために、液面検知管20の液面Rがこ
の吸込みポンピング動作により乱れ易く、液面検知管2
0内で初期液面が安定するまでの時間が長くなる等の問
題もある。
【0037】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明は液密検査を高精度に行うことが
でき、微少な漏れ量をも正確に検出できると共に、液密
量の低規格化にも対応でき、自動計測による精度向上を
図り得るようにした液密検査方法及びその装置を提供す
ることを目的としている。
【0038】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1の発明による液密検査方法は、検査対
象物を検査治具に取付ける取付け工程と、前記検査治具
に検査対象物を取付けた状態で該検査対象物内に加圧液
体を供給する液体供給工程と、前記検査対象物内に供給
した液体が漏洩検知管内に漏洩したか否かを検知する漏
洩検知工程とからなり、該漏洩検知工程では、前記検査
対象物から漏洩検知管内に液体が漏洩したときに、該漏
洩検知管内での液面高さの変化を圧力変化として検出す
るようにしている。
【0039】上記方法によれば、液体供給工程で検査対
象物内に供給した液体が外部に漏洩するようなときに
は、漏洩検知管内の液面高さが液体の漏洩量に応じて変
化し、このときの液面高さに対応して漏洩検知管内の圧
力も変化するから、漏洩検知工程では漏洩検知管内の圧
力変化を検出することによって、検査対象物からの液体
漏洩の有無を判別できると共に、液体の漏洩量をも求め
ることができる。
【0040】また、本発明による液密検査装置は、検査
対象物が取付けられる検査治具と、該検査治具に前記検
査対象物をセットした状態で該検査対象物内に加圧液体
を供給する液体供給手段と、該液体供給手段により前記
検査対象物内に供給した液体が外部に漏洩したか否かを
検知する漏洩検知手段とからなる。
【0041】そして、請求項2に記載の発明が採用する
構成の特徴は、前記漏洩検知手段を、前記検査対象物か
ら漏洩した液体の漏洩量に応じて液面高さが変化する漏
洩検知管と、該漏洩検知管内に漏洩した液体による液面
高さの変化を圧力変化として検出する圧力検出器とから
構成したことにある。
【0042】このように構成することにより、液体供給
手段から検査対象物内に供給した液体が外部に漏洩した
ときには、漏洩検知管内の液面高さが液体の漏洩量に応
じて変化するようになり、このときの液面高さに対応し
て漏洩検知管内の圧力も変化するから、圧力検知器で漏
洩検知管内の圧力変化を検出することによって、検査対
象物からの液体漏洩の有無を判別できると共に、液体の
漏洩量をも求めることができる。
【0043】また、請求項3に記載の発明では、前記圧
力検出器で検出した前記漏洩検知管内の圧力変化から前
記液体の漏洩量を演算する漏洩量演算手段を備え、該漏
洩量演算手段は、前記液体供給手段により加圧液体を前
記検査対象物内に供給する前の圧力と前記加圧液体を供
給した後の圧力との差圧から前記液体の漏洩量を演算す
る構成としている。
【0044】これにより、液体供給手段からの加圧液体
を検査対象物内に供給する前に漏洩検知管内の圧力を圧
力検知器で検出すると共に、加圧液体の供給後の圧力を
検出し、このときの前,後の差圧から液体の漏洩量を演
算することができる。
【0045】さらに、請求項4に記載の発明では、前記
検査対象物を、流入口から流出口に向けて液体が流通す
るのを制御する制御弁とし、該制御弁の流入口には前記
液体供給手段を接続し該制御弁の流出口側には前記検査
治具を介して漏洩検知管を接続する構成としている。
【0046】これにより、流入口から流出口に向けて液
体が流通するのを制御する制御弁を検査対象物とし、該
制御弁の流入口側と流出口側とを検査治具に対して液密
にセットした状態で、液体供給手段を作動させて前記制
御弁の流入口側から該制御弁内に加圧状態の液体を供給
することによって、制御弁の流出口側から検査治具を介
して漏洩検知管内へと液体が漏洩してきたか否かを漏洩
検知管内での圧力変化として検出することができる。
【0047】また、請求項5に記載の発明では、前記漏
洩検知管に、外部からの目視によって前記液体の液面高
さを監視するためのゲージ管部と、該ゲージ管部よりも
下側に位置し該ゲージ管部内での液面高さを調整する液
面調整手段とを設け、該液面調整手段は、前記液体供給
手段により加圧液体を前記検査対象物内に供給する前に
前記ゲージ管部内の液面高さを可変に調整する構成とし
ている。
【0048】これにより、液体供給手段からの加圧液体
を検査対象物内に供給する前に、ゲージ管部内の液面高
さを外部からの目視によって監視しつつ、ゲージ管部内
の液面高さを液面調整手段を用いて予め決められた初期
液面高さ等に調整しておくことができ、この初期液面高
さに対応した漏洩検知管内の初期圧力を圧力検出器で正
確に検出することができる。
【0049】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に従って詳述する。
【0050】ここで、図1ないし図6は本発明の実施例
による液密検査方法及びその装置を示している。なお、
実施例では前述した図7に示す従来技術と同一の構成要
素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとす
る。
【0051】図中、31は噴射弁1から漏洩した検査液
の漏洩量を検知するための漏洩検知管を示し、該漏洩検
知管31は前記従来技術で述べた検査管19とほぼ同様
に小径のチューブとして形成されているものの、該漏洩
検知管31は略L字状の屈曲管部32、垂直管部33お
よびゲージ管部34等によって構成されている。ここ
で、漏洩検知管31の屈曲管部32は一端側が検査治具
7の接続板9を介してホルダ8の検査穴8Aに接続さ
れ、他端側はジョイント部35を介して垂直管部33の
下端側等に接続されている。
【0052】また、垂直管部33の上端側にはゲージ管
部34の下端側が一体に接続され、ゲージ管部34の上
端側は開口端34Aとなっている。そして、ゲージ管部
34はガラス等の透明材料により小径の管体として形成
され、ゲージ管部34の外周面には外部からの目視によ
り検査液の液面Rを液面高さとして監視できるように目
盛り(図示せず)等が形成されている。
【0053】36は漏洩検知管31の一部を構成する検
査液の排出管部で、該排出管部36は基端側がジョイン
ト部35を介して屈曲管部32の他端側に接続され、先
端側はタンク15等に接続されている。そして、排出管
部36は後述の液面調整弁37および微調整弁38を開
弁したときに、漏洩検知管31内の検査液がタンク15
側に排出されるのを許すものである。
【0054】37は排出管部36の途中部位に設けられ
た液面調整弁で、該液面調整弁37は電磁弁等によって
構成され、後述するコントロールユニット40からの制
御信号により開,閉弁されるものである。38は液面調
整弁37とジョイント部35との間に位置して排出管部
36の途中部位に設けられた微調整弁を示し、該微調整
弁38は超精密バルブ等からなり、ゲージ管部34内で
の液面Rを調整する液面調整手段を液面調整弁37と共
に構成している。
【0055】ここで、微調整弁38は排出管部36内の
有効流路面積を可変に微調整し、液面調整弁37を開弁
した状態で排出管部36から排出される検査液の流量を
微少な流量範囲に亘って高精度に調整する。そして、コ
ントロールユニット40からの制御信号で液面調整弁3
7を閉弁したときには、排出管部36からの検査液の排
出が中断または停止されるから、これによってゲージ管
部34内での検査液の液面Rを高精度に調整できる。
【0056】39は漏洩検知管31と共に漏洩検知手段
を構成する圧力検出器としての圧力センサを示し、該圧
力センサ39は垂直管部33の下端側に位置してジョイ
ント部35に付設され、ゲージ管部34内での液面Rに
対応して変化する漏洩検知管31内の圧力Pをジョイン
ト部35の下側部位で検出する。そして、該圧力センサ
39はダイヤフラム式の圧力センサ等からなり、漏洩検
知管31内の圧力Pに対応するダイヤフラムの変位を内
部の封入液(図示せず)で増倍させることにより、例え
ば0.001kg/cm2 から0.1kg/cm2 程度
に及ぶ圧力範囲で漏洩検知管31内の圧力Pを静電容量
の変化として検出するものである。
【0057】さらに、40はマイクロコンピュータ等に
より構成されるコントロールユニットを示し、該コント
ロールユニット40は図2に示す如く、その入力側が圧
力センサ39およびスタートスイッチ41等に接続さ
れ、出力側が給液ポンプ13、給液弁16、排液弁1
8、液面調整弁37、噴射弁1の電磁アクチュエータ4
2および報知器43等に接続されている。
【0058】そして、該コントロールユニット40はそ
の記憶回路内に図3および図4に示すプログラム等を格
納し、噴射弁1の液密検査処理等を行うと共に、後述す
る数1の式より検査液の漏れ量Qを演算するようになっ
ている。また、コントロールユニット40の記憶回路に
はその記憶エリア40A内に、漏れ量Qの判定値α、一
定の時間T1 (例えば1〜3秒)および他の一定の時間
T2 (例えば4〜10秒)等が更新可能に格納されてい
る。
【0059】本実施例による液密検査装置は上述の如き
構成を有するもので、次にコントロールユニット40に
よる液密検査処理について図3および図4を参照して説
明する。
【0060】まず、処理動作がスタートすると、ステッ
プ21〜ステップ24に亘る処理を前記従来技術で述べ
た図8に示すステップ1〜ステップ4による処理とほぼ
同様に行う。この場合、ステップ22ではスタートスイ
ッチ41が投入(閉成)されたか否かに基づいて検査開
始時を判定し、ステップ24ではゲージ管部34の開口
端34A側から検査液が溢れる程度の時間が経過したか
否かに基づいて検査液の供給停止時期を判定すればよ
い。
【0061】そして、検査液の液面Rがゲージ管部34
の開口端34A位置まで達した状態でステップ25に移
って液面調整弁37を開弁させ、漏洩検知管31内の検
査液を排出管部36からタンク15側に排出することに
より、ゲージ管部34内の液面Rを漸次下降させる。こ
の場合、微調整弁38を用いて排出管部36内の有効流
路面積を予め微調整しておくことにより、排出管部36
から液面調整弁37を介して排出される検査液の流量を
微少な流量範囲に亘って高精度に調整する。
【0062】次に、ステップ26では予め決められた一
定の時間T1 が経過したか否かを判定し、「YES」と
判定したときにはステップ27に移って液面調整弁37
を閉弁させ、排出管部36からの検査液の排出を停止さ
せる。これによって、漏洩検知管31内の検査液は排出
管部36からタンク15側に一定の時間T1 をもって排
出され、この間にゲージ管部34内での検査液の液面R
は開口端34Aの位置から一定寸法分だけ下降した初期
の液面高さ位置に高精度に液面調整されるようになる。
【0063】次に、図4に示すステップ28では、ゲー
ジ管部34内の液面Rが初期の液面高さ位置にある状態
で、漏洩検知管31内の圧力Pを圧力センサ39により
初期圧力Po として検出し、この初期圧力Po を記憶エ
リア40A内に一時的に記憶させる。なお、この場合の
初期圧力Po は0.003〜0.007kg/cm2
度の圧力値である。
【0064】次に、ステップ29では再び給液弁16を
開弁させ、給液ポンプ13からの検査液を加圧状態でク
ランプヘッド12を介して噴射弁1内へと流入口3側か
ら供給し、閉弁状態にある弁体5と弁座4Bとの間に噴
射弁1内から検査液の圧力を作用させる(液体供給工
程)。そして、この状態でステップ30では、例えば4
〜10秒程度の時間T2 が経過したか否かを判定し、
「NO」と判定する間はステップ29の処理を継続す
る。
【0065】次に、ステップ30で「YES」と判定し
たときにはステップ31に移って給液弁16を閉弁さ
せ、この状態でステップ32に移って漏洩検知管31内
の圧力Pを圧力センサ39からの検出信号により検査圧
力Px として読込む(漏洩検知工程)。
【0066】そして、次なるステップ33では単位時間
(1分間)当りに噴射弁1から漏洩した検査液の漏れ量
Q(cc/min)を、前記初期圧力Po と検査圧力P
x との差圧(Px −Po )と定数Kとから、
【0067】
【数1】Q=K×(Px −Po ) K=k×60/T2 として演算する。
【0068】この場合、差圧(Px −Po )は前記時間
T2 の間に検査液が噴射弁1から漏洩することによって
生じた圧力差であるから、定数kを実験データ等から選
定することにより単位時間(1分間)当りの洩れ量Qを
図5に示す特性線の如く求めることができる。
【0069】次に、ステップ34では漏れ量Qの絶対値
|Q|が一定の判定値α以下であるか否かを判定し、
「YES」と判定したときには漏れ量Qが実質的に零と
判断できるから、ステップ35に移って報知器43等に
より液密正常報知を行い、閉弁状態にある弁体5と弁座
4Bとの間で十分な液密性が確保され噴射弁1が正常で
あることを知らせるようにする。
【0070】一方、ステップ34で「NO」と判定した
ときには、漏洩検知管31内の圧力Pが検査圧力Px と
初期圧力Po との間で実質的に変化していると判定した
場合であるから、ステップ37に移って漏れ量Qが零よ
り大きい正の値であるか否かを判定する。
【0071】そして、ステップ37で「YES」と判定
したときには閉弁状態にある弁体5と弁座4Bとの間か
ら噴射口4Aを介して漏洩検知管31内に検査液が漏洩
し、検査圧力Px が漏洩検知管31内で初期圧力Po よ
りも大きく上昇した場合であるから、次なるステップ3
8に移って報知器43等により噴射弁1の液密不良を報
知する。そして、この場合には図6に示す特性線の如
く、前記加圧検査の時間T2 の間に検査液が噴射弁1か
ら洩れ量Qa 分だけ漏洩したとして、時系列的に液洩れ
量を知ることができる。
【0072】また、ステップ37で「NO」と判定した
ときには、検査圧力Px が漏洩検知管31内で初期圧力
Po よりも逆に低下し、例えば検査治具7のホルダ8と
接続板9との間等から漏洩検知管31内の検査液が漏洩
した場合であるから、ステップ39に移って報知器43
等により検査治具7から検査液が漏洩していることを
「治具漏れ」として報知する。
【0073】次に、ステップ36では液密検査が終了し
たとしてクランプヘッド12の凹部12Aを噴射弁1の
流入口3から引き離すように、クランプヘッド12を上
向きに上昇させ、この状態で噴射弁1を検査治具7のホ
ルダ8から取外すことにより処理動作を終了させる。
【0074】かくして、本実施例によれば、漏洩検知管
31内の圧力Pを検出する圧力センサ39を垂直管部3
3の下端側にジョイント部35を介して取付け、ゲージ
管部34内での検査液の液面Rに対応したヘッド圧とし
ての圧力Pを圧力センサ39によって検出すると共に、
漏洩検知管31の排出管部36には液面調整弁37と微
調整弁38とからなる液面調整手段を設ける構成とした
から、下記のような作用効果を得ることができる。
【0075】即ち、検査治具7のホルダ8等に噴射弁1
を液密にセットし、ゲージ管部34の開口端34Aに達
するレベルまで検査液を漏洩検知管31内に注入した状
態で一定の時間T1 だけ液面調整弁37を開弁させるこ
とにより、漏洩検知管31内の検査液を排出管部36か
らタンク15側に時間T1 をもって流量調整しつつ排出
でき、ゲージ管部34内での検査液の液面Rを開口端3
4Aの位置から一定寸法分だけ下降した初期の液面高さ
位置に高精度に液面調整することができる。
【0076】そして、この状態で漏洩検知管31内の初
期圧力Po を圧力センサ39で安定させて検出できると
共に、この状態で加圧による液密検査を実行しつつ、圧
力センサ39から加圧検査後の検査圧力Px を検出でき
るから、この検査圧力Px と初期圧力Po との差圧(P
x −Po )に基づき、前記数1の式により検査液の漏れ
量Qを正確に演算することができる。
【0077】従って、本実施例によれば、ゲージ管部3
4内での液面Rの変位を圧力センサ39で漏洩検知管3
1内の圧力変化として検出することによって、噴射弁1
の噴射口4A側からどの程度の検査液が漏洩したかを正
確に算出でき、噴射弁1等の液密検査を高精度に行うこ
とができる。そして、微少な漏れ量Qをも正確に検出で
きるから、液密量の低規格化にも対応でき、自動計測に
よる漏洩検査の精度を確実に向上させることができる。
【0078】また、加圧による液密検査前の初期液面を
液面調整弁37と微調整弁38とを用いて高精度に調整
することができるから、従来技術で述べた図8に示すス
テップ5〜ステップ7のように、噴射弁1の動的駆動
(吸込みポンピング動作)による検査液の初期液面調整
が不要となり、ゲージ管部34内で初期液面が安定する
までの時間を大幅に短縮でき、各噴射弁1毎の液密検査
時間を確実に短くすることができる。
【0079】なお、前記実施例では、図3および図5に
示すプログラムのうちステップ33が本発明の構成要件
である漏洩量演算手段の具体例を示している。
【0080】また、前記実施例では、圧力センサ39を
ダイヤフラム式の圧力センサによって構成するものとし
て述べたが、本発明はこれに限らず、例えば半導体式の
圧力センサ等、種々の圧力検出器を採用してもよいもの
である。
【0081】さらに、前記実施例では、検査対象物とし
て噴射弁1を用いる場合を例に挙げて説明したが、本発
明はこれに限らず、例えば流入口側から流出口側へと流
通する液体の流量を制御する電磁式の流量制御弁(電磁
バルブ)等、種々の制御弁に適用してもよく、また、制
御弁以外であっても内部を気密状態に形成する必要のあ
る種々の気密部品等に適用してもよいものである。
【0082】
【発明の効果】以上詳述した如く、請求項1の発明によ
る液密検査方法では、取付け工程で検査治具に取付けた
検査対象物に対して、液体供給工程では加圧液体を供給
し、漏洩検知工程では検査対象物から漏洩検知管内に液
体が漏洩したときに、該漏洩検知管内での液面高さの変
化を圧力変化として検出するようにしたから、検査対象
物内に供給した液体が外部に漏洩するようなときには、
漏洩検知管内の液面高さが液体の漏洩量に応じて変化
し、このときの液面高さに対応して漏洩検知管内の圧力
も変化するから、該漏洩検知管内の圧力変化を検出する
ことによって、検査対象物からの液体漏洩の有無を判別
でき、漏洩量をも求めることができる。従って、液密検
査を高精度に行うことができ、微少な漏れ量をも正確に
検出できると共に、液密量の低規格化にも対応でき、自
動計測による漏洩検査の精度を確実に向上させることが
できる。
【0083】請求項2に記載の発明による液密検査装置
では、漏洩検知手段を、検査対象物から漏洩した液体の
漏洩量に応じて液面高さが変化する漏洩検知管と、該漏
洩検知管内に漏洩した液体による液面高さの変化を圧力
変化として検出する圧力検出器とにより構成したから、
該圧力検知器で漏洩検知管内の圧力変化を検出すること
によって、液密検査を高精度に行うことができ、微少な
漏れ量をも正確に検出できると共に、液密量の低規格化
にも対応でき、自動計測による漏洩検査の精度を確実に
向上させることができる。
【0084】また、請求項3に記載の発明では、液体供
給手段からの加圧液体を検査対象物内に供給する前に漏
洩検知管内の圧力を圧力検知器で検出すると共に、加圧
液体の供給後の圧力を検出することにより、このときの
前,後の差圧から液体の漏洩量を微少な洩れ量であって
も正確に演算でき、液密量の低規格化に対処することが
できる。
【0085】さらに、請求項4に記載の発明では、流入
口から流出口に向けて液体が流通するのを制御する制御
弁を検査対象物とし、該制御弁の流入口側と流出口側と
を検査治具に対して液密にセットした状態で、液体供給
手段を作動させて前記制御弁の流入口側から該制御弁内
に加圧状態の液体を供給することにより、制御弁の流出
口側から検査治具を介して漏洩検知管内へと液体が漏洩
してきたか否かを該漏洩検知管内の圧力変化として検出
でき、検査対象物である制御弁の液密検査を高精度に行
うことができる。
【0086】また、請求項5に記載の発明では、前記漏
洩検知管に、外部からの目視によって液体の液面高さを
監視するためのゲージ管部と、該ゲージ管部よりも下側
に位置し該ゲージ管部内での液面高さを調整する液面調
整手段とを設け、前記液体供給手段により加圧液体を検
査対象物内に供給する前にゲージ管部内の液面高さを可
変に調整する構成としたので、ゲージ管部内での初期液
面の高さを外部から目視しつつ、ゲージ管部内の液面高
さを液面調整手段を用いて予め決められた液面高さに容
易に調整でき、初期液面の安定化時間を短縮できると共
に、この初期液面に対応した漏洩検知管内の初期圧力を
圧力検出器で早期に検出でき、液密検査に要する時間を
確実に短くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による液密検査装置を示す全体
構成図である。
【図2】図1に示す液密検査装置の制御ブロック図であ
る。
【図3】コントロールユニットによる液密検査処理を示
す流れ図である。
【図4】図3に続く液密検査処理を示す流れ図である。
【図5】圧力センサによる差圧と洩れ量との関係を示す
特性線図である。
【図6】時間と洩れ量との関係を示す特性線図である。
【図7】従来技術による液密検査装置を示す全体構成図
である。
【図8】従来技術の液密検査処理を示す流れ図である。
【符号の説明】
1 噴射弁(検査対象物) 3 流入口 4 噴射ノズル 4A 噴射口(流出口) 4B 弁座 5 弁体 7 検査治具 8 ホルダ 12 クランプヘッド 13 給液ポンプ(液体供給手段) 15 タンク 16 給液弁 18 排液弁 31 漏洩検知管 33 垂直管部 34 ゲージ管部 35 ジョイント部 36 排出管部 37 液面調整弁(液面調整手段) 38 微調整弁 39 圧力センサ(圧力検出器) 40 コントロールユニット 42 電磁アクチュエータ 43 報知器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 酒井 修 東京都渋谷区恵比寿南2丁目8番13号 株 式会社オーバルメック内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検査対象物を検査治具に取付ける取付け
    工程と、前記検査治具に検査対象物を取付けた状態で該
    検査対象物内に加圧液体を供給する液体供給工程と、前
    記検査対象物内に供給した液体が漏洩検知管内に漏洩し
    たか否かを検知する漏洩検知工程とからなり、該漏洩検
    知工程では、前記検査対象物から漏洩検知管内に液体が
    漏洩したときに、該漏洩検知管内での液面高さの変化を
    圧力変化として検出してなる液密検査方法。
  2. 【請求項2】 検査対象物が取付けられる検査治具と、
    該検査治具に前記検査対象物をセットした状態で該検査
    対象物内に加圧液体を供給する液体供給手段と、該液体
    供給手段により前記検査対象物内に供給した液体が外部
    に漏洩したか否かを検知する漏洩検知手段とからなる液
    密検査装置において、前記漏洩検知手段は、前記検査対
    象物から漏洩した液体の漏洩量に応じて液面高さが変化
    する漏洩検知管と、該漏洩検知管内に漏洩した液体によ
    る液面高さの変化を圧力変化として検出する圧力検出器
    とから構成したことを特徴とする液密検査装置。
  3. 【請求項3】 前記圧力検出器で検出した前記漏洩検知
    管内の圧力変化から前記液体の漏洩量を演算する漏洩量
    演算手段を備え、該漏洩量演算手段は、前記液体供給手
    段により加圧液体を前記検査対象物内に供給する前の圧
    力と前記加圧液体を供給した後の圧力との差圧から前記
    液体の漏洩量を演算する構成としてなる請求項2に記載
    の液密検査装置。
  4. 【請求項4】 前記検査対象物は、流入口から流出口に
    向けて液体が流通するのを制御する制御弁であり、該制
    御弁の流入口には前記液体供給手段を接続し該制御弁の
    流出口側には前記検査治具を介して漏洩検知管を接続す
    る構成としてなる請求項2または3に記載の液密検査装
    置。
  5. 【請求項5】 前記漏洩検知管には、外部からの目視に
    よって前記液体の液面高さを監視するためのゲージ管部
    と、該ゲージ管部よりも下側に位置し該ゲージ管部内で
    の液面高さを調整する液面調整手段とを設け、該液面調
    整手段は、前記液体供給手段により加圧液体を前記検査
    対象物内に供給する前に前記ゲージ管部内の液面高さを
    可変に調整する構成としてなる請求項2,3または4に
    記載の液密検査装置。
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