JP2986979B2 - 多出力型スイッチング電源装置 - Google Patents

多出力型スイッチング電源装置

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JP2986979B2 JP3252345A JP25234591A JP2986979B2 JP 2986979 B2 JP2986979 B2 JP 2986979B2 JP 3252345 A JP3252345 A JP 3252345A JP 25234591 A JP25234591 A JP 25234591A JP 2986979 B2 JP2986979 B2 JP 2986979B2
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    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02MAPPARATUS FOR CONVERSION BETWEEN AC AND AC, BETWEEN AC AND DC, OR BETWEEN DC AND DC, AND FOR USE WITH MAINS OR SIMILAR POWER SUPPLY SYSTEMS; CONVERSION OF DC OR AC INPUT POWER INTO SURGE OUTPUT POWER; CONTROL OR REGULATION THEREOF
    • H02M1/00Details of apparatus for conversion
    • H02M1/0083Converters characterised by their input or output configuration
    • H02M1/009Converters characterised by their input or output configuration having two or more independently controlled outputs

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  • Television Receiver Circuits (AREA)
  • Dc-Dc Converters (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、テレビジョン受像機用
電源、ビデオテ−プレコ−ダ用電源等のように電源電圧
の異なる複数種類、特に2種類の電源を電子機器に使用
して好適な多出力型スイッチング電源装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図3は、リンギングチョ−クコンバ−タ
方式の多出力型(2出力型)スイッチング電源装置の従
来例を示す回路図である。
【0003】直流電圧Einが供給される電源端子1は、
コンバ−タトランス2の一次巻線2Pおよびスイッチン
グ素子を構成するNPN型トランジスタ3のコレクタ・
エミッタの直列回路を介して接地される。また、トラン
ジスタ3のコレクタ・エミッタと並列に、サ−ジを吸収
するスナ−バ回路を構成するコンデンサ4および抵抗器
5の直列回路が接続される。
【0004】また、電源端子1は、起動用の抵抗器6お
よび並列回路10の直列回路を介してトランジスタ3の
ベ−スに接続される。並列回路10は、ダイオード7、
抵抗器8の直列回路にコンデンサ9が並列接続されてな
るものである。
【0005】また、トランス2のベ−ス巻線2Bの一端
は接地され、その他端は抵抗器6および並列回路10の
接続点に接続される。
【0006】また、並列回路10およびトランジスタ3
のベ−スの接続点は、ベ−ス電流制御用のNPN形トラ
ンジスタ11のコレクタ・エミッタを介して接地され
る。
【0007】また、トランス2の二次巻線2Sの一端は
接地され、その他端は整流用のダイオード12のアノ−
ド・カソ−ドおよび平滑用のコンデンサ13の直列回路
を介して接地される。そして、ダイオード12とコンデ
ンサ13との接続点に得られる直流電圧(第1の出力電
圧)E1が出力端子14にスイッチS1を介して導出さ
れる。
【0008】また、出力端子14は、スイッチS1、抵
抗器15、可変抵抗器16および抵抗器17の直列回路
を介して接地される。この可変抵抗器16の可動子に得
られる電圧は比較器18に供給され、基準電源18aか
ら出力される基準電圧Vrefと比較される。この比較
器18からは、可変抵抗器16の可動子に得られる電圧
が高くなる程高レベルとなる信号が出力される。この比
較器18の出力信号は、抵抗器19を介してトランジス
タ11のベ−スに供給される。なお、トランジスタ11
と比較器18と抵抗器19とはベ−ス電流制御回路Aを
構成する。
【0009】また、トランス2の三次巻線2Tの一端は
接地され、その他端は整流用のダイオード20のアノ−
ド・カソ−ドおよび平滑用のコンデンサ21の直列回路
を介して接地される。そして、ダイオード20とコンデ
ンサ21との接続点は制御回路22の入力側に接続さ
れ、制御回路22の出力側はコンデンサ23を介して接
地され、制御回路22の出力電圧(第2の出力電圧)E
2はスイッチS2を介して出力端子24に導出される。
【0010】図3の回路において、直流電圧E1を出力
する電源回路(以下、E1電源回路という)は大負荷用
たとえばテレビジョン受像機用の電源回路であり、出力
電圧、出力電力は例えば115V〜140V、約80W
である。また、直流電圧E2を出力する電源回路(以
下、E2電源回路という)は軽負荷用たとえばビデオテ
ープレコーダ用の電源回路であり、出力電圧、出力電力
は例えば約18V、約20Wである。なお、図3のスイ
ッチS1、S2は手動としても、マイクロコンピュータ
制御としてもよい。
【0011】次に、図4の信号波形図を使用して、図3
の回路の動作について説明する。
【0012】電源端子1に直流電圧Einが供給される
と、抵抗器6および並列回路10を介して起動電流がト
ランジスタ3のベ−スに供給される。トランス2の一次
巻線2Pおよびベ−ス巻線2Bは正帰還になるように接
続されており、すぐ発振を開始し、ベ−ス巻線2Bに誘
起される電圧VBの振幅が大きくなり(図4Hに図
示)、トランジスタ3が直ちにオンとなる。
【0013】トランジスタ3がオンとなるとき、トラン
ス2の二次巻線2Sに接続されたダイオード12および
三次巻線2Tに接続されたダイオード20には逆方向の
電圧がかかり(同図Iに二次巻線2Sに誘起される電圧
VSを図示する。三次巻線2Tに誘起される電圧Vt
も、電圧Vsとはレベルは異なるが、VSと同様の波形
である)、ダイオード12およびダイオード20には電
流は流れない。そのため、トランジスタ3の負荷は、ト
ランス2のインダクタンス分だけになり、コレクタ電流
ICは直線的に増加する(同図Aに図示)。
【0014】図4Bはトランジスタ3のコレクタ・エミ
ッタ間の電圧VCEを示し、同図Cはトランジスタ3のベ
−ス電流IBを示している。ベ−ス電流IBは、ダイオ
ード7および抵抗器8の直列回路を流れる電流ID1とコ
ンデンサ9を流れる電流IC1とが合成されたものとな
る。すなわち、トランジスタ3がオンとなるとき、トラ
ンス2のベース巻線2Bに誘起される順方向の電圧VB
により、コンデンサ9の容量およびベース巻線2B の抵
抗分等で決まる時定数でもって、コンデンサ9に減衰電
流IC1が流れる(図4Dに図示)。また、コンデンサ9
の両端電圧がダイオード7の順方向降下電圧に達する
と、ダイオード7および抵抗器8の直列回路に電流ID1
が流れる(同図Eに図示)。
【0015】上述のように直線的に増加するコレクタ電
流IC は、ベース電流IB のhFE倍まで増加した後も、
トランジスタ3の蓄積時間tstg の間は増加し続ける
(同図Aに図示)。蓄積時間tstg が経過すると、急激
に電流が減少し、同時にベース巻線2Bには逆方向の電
圧VB が発生し(同図Hに図示)、トランジスタ3のベ
ース電流IB が逆バイアス電流となり(同図Cに図
示)、トランジスタ3はオフとなる。
【0016】ここで、コレクタ電流IC の最大値ICPに
ついて説明する。
【0017】すなわち、コレクタ電流IC は、IC =I
B ・hFEの関係でもって、ベース電流IB が増加すると
同時に直線的に増加する。このコレクタ電流IC の最大
値ICPは、次式のようになる。
【0018】 ICP=IBP・hFE+tstg ・Ein/LP ・・・(1) この式で、IBPはトランジスタ3のベース電流IB の最
大値であり、LP はトランス2の1次巻線2Pのインダ
クタンスである。
【0019】次に、トランジスタ3がオフとなると、ト
ランジスタ3のオン期間にトランス2のコアに蓄積され
たエネルギーは、磁束の変化率が負となって放出される
ため、トランス2の各巻線には、「・」マーク側を負と
する電圧が発生する。
【0020】このとき、トランス2の一次巻線2Pに
は、図4Fに示すように直線的に減少する電流IL が流
れ始める。同様にして、二次巻線2Sおよび三次巻線2
Tに接続されているダイオード12には、同図Iに示す
ように直線的に減少する電流ID2が流れ始める。また、
ダイオード20にも、ID2とはレベルは異なるが、同様
の電流ID3が流れる。
【0021】このような状態で、トランス2のコアに蓄
積されたエネルギーの放出が完了して電流IL およびI
D2、ID3が0となると、トランス2内の磁束の変化がな
くなり、トランス2の各巻線には今までとは逆方向の電
圧が発生する。そのため、トランス2のベース巻線2B
に誘起される電圧VB も順方向の電圧となり、トランジ
スタ3をオンとする方向にベース電流が流れる。これに
よって、トランジスタ3がオンとなり、以下上述したと
同様の動作が繰り返される。
【0022】このような繰り返し動作により、トランス
2の二次巻線2Sには、図4Iに示すような矩形波の電
圧VS が得られ、これが整流平滑されて出力端子14に
は直流電圧E1が得られる。また、三次巻線2Tにも図
4Iと同様の波形の電圧が得られ、これが整流平滑及び
制御されて直流電圧E2が得られる。
【0023】次に、この直流電圧E1が変動する場合に
ついて説明する。
【0024】直流電圧E1が高くなると、可変抵抗器1
6の可動子に得られる電圧が高くなり、比較器18の出
力信号のレベルが高くなる。そのため、トランジスタ1
1のベース電流が増加し、同時にそのコレクタ電流も増
加する。これにより、トランジスタ3のベース電流IB
が減少し、上述(1)式の関係からコレクタ電流ICの
最大値ICPも減少し、結局トランジスタ3のオン期間が
短くなる(図4Jに図示)。
【0025】このようにトランジスタ3のオン期間が短
くなると、トランス2の二次巻線2Sに得られる矩形波
の電圧VS の正方向の振幅が小さくなる(同図Kに図
示)。したがって、出力端子14に得られる直流電圧E
1は低くなる方向に制御される。
【0026】逆に、直流電圧E1が低くなると、上述と
は逆に制御され、出力端子14に得られる直流電圧E1
が高くなる方向に制御される。
【0027】このような動作から出力端子14に得られ
る直流電圧E1の安定化が図られる。なお、可変抵抗器
16の可動子位置を変更することにより、直流電圧E1
の値そのものを変化させることにができる。
【0028】直流電圧E1の変動に伴いトランジスタ3
のベ−ス電流IBが変動することによりコンバータトラ
ンス2に誘起される交流電圧の値も変化し、従って三次
巻線2Tに発生する交流電圧E2′も変化するが、この
変化は制御回路22により制御されて、制御回路22か
らは一定電圧値の直流電圧E2が出力される。
【0029】このようにして、図3に示す従来の多出力
型スイッチング電源装置は安定(した2種類の直流電源
を得ている。
【0030】
【発明が解決しようとする課題】このように、トランジ
スタ3のベース電流およびオン期間は、容量の大きい直
流電源の出力電圧値あるいは、電圧仕様の厳しい出力電
圧値(図3ではE1)を検出して制御されていた。この
ため、トランス2の三次巻線2Tの出力電圧Vtの値
は、出力端子14に接続された負荷への電力供給の有無
により異なっていた。出力端子14に接続された負荷へ
の電力供給が行われている場合(スイッチS1がオンの
場合)、トランジスタ3のベース電流IBが大きくなる
ように制御され、この結果、トランス2の一次巻線2P
および二次巻線2Sに誘起される交流電圧値は大きくな
り、電圧E1の値は一定に保たれる。このとき三次巻線
2Tに誘起される交流電圧Vtの値も大きくなるが、制
御回路22により出力電圧E2の値が一定になるように
制御される。
【0031】逆に、出力端子14に接続された負荷への
電力供給が行われていない場合(スイッチS1がオフの
場合)、上記電力供給が行われている場合とは逆に、三
次巻線2Tに誘起される交流電圧Vtの値は小さくなる
が、制御回路22により出力電圧E2の値は一定に保た
れる。
【0032】このように、制御回路22は、三次巻線2
Tに誘起される電圧Vtの変化に対応して電圧E2の値
を一定に保つため、内部において電力損失による熱を発
生する。このため、熱放散のための放熱板を必要とし、
必要なスペースが増大する。また、熱放散は周辺部の熱
上昇を生じるので、周辺部も熱上昇を考慮した設計とし
なければならず、設計コストが上昇する。
【0033】本発明は、このような事情を考慮してなさ
れたものであり、その目的とするところは、複数種類の
直流出力電圧の安定化に際し、電力損失を発生せず、し
たがって熱放散を生じない多出力型スイッチング電源装
置を得ることにある。
【0034】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、この発明においては、直流電源がコンバータトラン
スの一次巻線およびトランジスタで構成されるスイッチ
ング素子の直列回路に接続され、上記コンバータトラン
スの二次巻線および三次巻線には第1および第2の出力
電圧を得る整流平滑回路が接続された多出力型スイッチ
ング電源装置において、上記三次巻線に補助巻線を直列
に接続して、上記三次巻線に誘起される交流電圧よりも
高い交流電圧を得る新たな三次巻線となし、上記第1の
出力電圧が負荷に供給されているときには上記三次巻線
に接続された第1の選択用トランジスタがオン動作する
ことにより上記三次巻線の交流出力電圧を整流平滑した
直流電圧を上記第2の出力電圧として出力し、上記第1
の出力電圧が負荷に供給されていないときには上記新た
な三次巻線に接続された第2の選択用トランジスタがオ
ン動作することにより上記新たな三次巻線の交流出力電
圧を整流平滑した直流電圧を上記第2の出力電圧として
出力するようにしたものである。
【0035】
【作用】本発明による多出力型スイッチング電源装置に
おいては、図1に示すように、三次巻線2Tに補助巻線
2T′を直列に接続して新たな三次巻線(2T+2
T′)となし、第1の出力電圧E1が負荷に供給されて
いるときには上記三次巻線2Tに誘起された交流電圧V
tを整流平滑した直流電圧を第2の出力電圧E2として
出力し、第1の出力電圧E1が負荷に供給されていない
ときには上記新たな三次巻線(2T+2T′)に誘起さ
れた交流電圧Vt′を整流平滑した直流電圧を第2の出
力電圧E2として出力する。
【0036】一次巻線2Pに誘起される交流電圧は、第
1の出力電圧E1が負荷に供給されているときには、ベ
ース電流制御回路Aの帰還制御により、第1の出力電圧
E1が負荷に供給されていないときよりもパルスのオン
/オフの時比率が大きくなる。
【0037】一次巻線2Pに誘起される交流電圧がその
パルスのオン/オフの時比率(衝撃係数)が大きい場合
には第1の選択用トランジスタ25がオン動作すること
により上記新たな三次巻線(2T+2T′)よりも巻数
の少ない元の三次巻線2Tに誘起された交流電圧Vtを
整流平滑した直流電圧が第2の出力電圧E2となる。
【0038】一次巻線2Pに誘起される交流電圧がその
パルスのオン/オフの時比率が小さい場合には第2の選
択用トランジスタ29がオン動作することにより上記新
たな三次巻線(2T+2T′)に誘起された交流電圧を
整流平滑した直流電圧が第2の出力電圧E2となる。
【0039】このように選択用トランジスタのオン、オ
フ動作により第2の出力電圧値E2を安定化できるの
で、第1、第2の出力電圧E1、E2の安定化に際し、
電力損失が生じることもなくなる。
【0040】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を用い
て説明する。図1は、本発明の一実施例を示す回路図で
ある。同図において、図3と同一部分または相当部分に
は同一符号が付してあり、その詳細説明は省略する。
【0041】図1において、2T′は三次巻線2Tに直
列に接続された補助巻線であり、補助巻線2T′と三次
巻線2Tとは新たな三次巻線を構成する。三次巻線2T
の一端は接地され、他端は補助巻線2T′の一端および
ダイオード20のアノードに接続されている。ダイオー
ド20のカソードは、コンデンサ21を介して接地され
ると共に、第1の選択用トランジスタ25のコレクタに
接続されている。トランジスタ25のベースにはベース
抵抗器26が接続され、そのエミッタはスイッチS2を
介して出力端子24に接続されている。
【0042】また、補助巻線2T′の他端はダイオード
27のアノードに接続されている。ダイオード27のカ
ソードは、コンデンサ28を介してダイオード20のカ
ソードに接続されていると共に、第2の選択用トランジ
スタ29のエミッタに接続されている。トランジスタ2
9はベース抵抗器30を有し、そのコレクタはトランジ
スタ25のエミッタに接続されている。トランジスタ2
5、29のベースに接続された抵抗器26、30の接続
点は抵抗器31を介してスイッチS1の一方の端子(負
荷が接続される端子14側)に接続されている。
【0043】このような構成の本回路において、スイッ
チS1、S2が共にオンの場合の動作について説明す
る。電源端子1に直流電圧Einが供給されると、起動電
流が抵抗器6を介してトランジスタ3のベースに供給さ
れて発振が開始され、トランス2の二次巻線2S、三次
巻線2Tおよび新たな三次巻線(2T+2T′)に交流
電圧Vs、VtおよびVt′が誘起される。図1から分
かるようにVt′>Vtである。これにより、出力端子
14に直流電圧E1が発生する。
【0044】このとき、スイッチS1がオンであるか
ら、トランジスタ25、29のベースには抵抗器31お
よび抵抗器26、30を介して電圧E1が印加されるの
で、トランジスタ25はオン、トランジスタ29はオフ
となり、ダイオード20には電流ID3が流れ、ダイオー
ド27には電流は流れない。これにより、第2の出力電
圧E2は、三次巻線2Tに誘起された交流電圧Vtをダ
イオード20およびコンデンサ21で整流平滑した直流
電圧となり、電圧E2(E2<E1)は一定に保たれ
る。
【0045】すなわち、スイッチS1オンにより第1の
出力電圧E1が負荷に供給されているときには、コンバ
ータトランス2の一次巻線に誘起される交流電圧の時比
率が大きいので、新たな三次巻線(2T+2T′)より
も巻数の少ない(降圧効果の大きい)三次巻線2Tに誘
起される交流電圧を整流平滑して電圧E2の値を一定に
保つ。
【0046】次に、スイッチS1がオフのときの本回路
の動作について説明する。スイッチS1がオフのとき、
すなわち第1の出力電圧E1が負荷に供給されていない
ときには、トランジスタ25、29のベースには、図示
しない負荷、抵抗器31および抵抗器26、30を介し
て接地電圧(ゼロ電圧)が印加され、トランジスタ25
はオフ、トランジスタ29はオンとなる。これにより、
第2の出力電圧E2は、新たな三次巻線(2T+2
T′)に誘起された交流電圧をダイオード27およびコ
ンデンサ28で整流平滑した直流電圧となり、電圧E2
は一定に保たれる。
【0047】すなわち、第1の出力電圧E1が負荷に供
給されていないときには、コンバータトランス2の一次
巻線に誘起される交流電圧の時比率は小さいので、三次
巻線2Tよりも巻数の多い(降圧効果の小さい)新たな
三次巻線(2T+2T′)を使用する。
【0048】このように、本回路においては、第1およ
び第2の選択用トランジスタ25、29を第1の出力電
圧によりオン、オフ制御することにより、第1および第
2の出力電圧E1およびE2の値を一定に保持すること
ができる。従って、トランジスタ25、29は活性領域
で使用されることはないので、上記出力電圧の制御に際
し、電力損失が発生することはない。
【0049】図2は、本発明の他の実施例を示す回路図
であり、ベース電流制御回路Aにおいて、フォトカプラ
によりトランス2の一次側と二次側とを完全に電気的に
分離するものである。可変抵抗器16の可動子に生じた
検出電圧e1の値が基準電源18aの基準電圧Vref
の値よりも大きい場合には、トランジスタ32がオンと
なり、電圧E2によりフォトカプラ33のダイオード3
3aに電流が流れ、ダイオード33aが発光する。フォ
トカプラ33のフォトトランジスタ33bはダイオード
33aの出力光を受光し、その受光量すなわちダイオー
ド33aの発光量に応じてコレクタ電流が流れ、結果的
にベース電流IBが制御される。
【0050】上記実施例では、リンギングチョークコン
バータ方式のスイッチング電源装置に本発明を適用した
場合について述べたが、本発明はこれに限らず、フィー
ドフォワード方式、フライバック方式等にも適用でき、
同様の効果を奏する。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
上記第1または第2の選択用トランジスタに電力損失を
発生させることなく第1または第2の出力電圧を制御で
きるので、電力損失に基づく熱放散のための放熱板など
のスペースを必要とせず、また、熱放散に対する設計上
の対策が不要となり、設計コストを低減できる効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す回路図である。
【図2】本発明の他の実施例を示す回路図である。
【図3】従来の多出力型スイッチング電源装置を示す回
路図である。
【図4】多出力型スイッチング電源装置における信号波
形を示す波形図である。
【符号の説明】
2 コンバータトランス 3 トランジスタ 2P 一次巻線 2S 二次巻線 2T 三次巻線 2T′補助巻線 2B ベース巻線 6 起動用の抵抗器 27 第1の選択用トランジスタ 29 第2の選択用トランジスタ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流電源がコンバータトランスの一次巻
    線およびトランジスタで構成されるスイッチング素子の
    直列回路に接続され、上記コンバータトランスの二次巻
    線および三次巻線には第1および第2の出力電圧を得る
    整流平滑回路が接続された多出力型スイッチング電源装
    置において、 上記三次巻線に補助巻線を直列に接続して、上記三次巻
    線に誘起される交流電圧よりも高い交流電圧を得る新た
    な三次巻線となし、 上記第1の出力電圧が負荷に供給されているときには上
    記三次巻線に接続された第1の選択用トランジスタがオ
    ン動作することにより上記三次巻線の交流出力電圧を整
    流平滑した直流電圧を上記第2の出力電圧として出力
    し、 上記第1の出力電圧が負荷に供給されていないときには
    上記新たな三次巻線に接続された第2の選択用トランジ
    スタがオン動作することにより上記新たな三次巻線の交
    流出力電圧を整流平滑した直流電圧を上記第2の出力電
    圧として出力することを特徴とする多出力型スイッチン
    グ電源装置。
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