JP2986874B2 - 端子装置 - Google Patents

端子装置

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JP2986874B2
JP2986874B2 JP2229313A JP22931390A JP2986874B2 JP 2986874 B2 JP2986874 B2 JP 2986874B2 JP 2229313 A JP2229313 A JP 2229313A JP 22931390 A JP22931390 A JP 22931390A JP 2986874 B2 JP2986874 B2 JP 2986874B2
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【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、プリント配線基板などに用いられる端子装
置に係り、とくに、電線が鎖錠接続される鎖錠端子を備
えたものに関する。
(従来の技術) 従来、第5図に示すように、合成樹脂により下面を開
口した函形状に成形された端子台本体1内に、導電性を
有する金属板を屈曲形成してなるほぼ矩形枠状の鎖錠端
子2を嵌合し、この鎖錠端子2の底板部3にプリント配
線基板に接続されるピン部4を下方へ切り起こし形成し
たプリント配線基板用端子装置が知られている。そし
て、前記鎖錠端子2は、底板部3と、一対の側板部5,6
と、一方の側板部5の先端から屈曲した板ばね部7とが
一体に形成された構造になっており、前記端子台本体1
の上面部に形成された電線通孔8から電線を挿入する
と、この電線が鎖錠端子2の電線受け部としての他方の
側板部6と板ばね部7の先端との間に挟まれて鎖錠接続
されるようになっている。また、前記端子台本体1の上
面部に形成されたボタン通孔9にはリリースボタン10が
上下方向へ貫通支持されており、このリリースボタン10
を下方へ押すと、リリースボタン10により板ばね部7が
下方へ押圧されて電線から離反し、電線に対する鎖錠が
解除されて、この電線を引き抜けるようになっている。
ところで、この種のプリント配線基板用端子装置にお
いては、とくにプリント配線基板の組立試験などで、軟
らかい電線の代わりに、試験用ピンを電線通孔8に挿入
して通電試験を行なうことがある。その際、試験用ピン
は、硬質のものが使用されることが多いが、このような
硬質の試験用ピンが挿入された状態で、この試験用ピン
によりこじられたとき、板ばね部7は、この板ばね部7
の応力限界を越えて、塑性変形してしまうおそれがあっ
た。このような塑性変形は、その後の電線の鎖錠接続の
確実性を損なうことになる。
そこで、これを防止するために、従来は、第6図にも
示すように、板ばね部7の先端部両側に小突片11を形成
するとともに、端子台本体1における板ばね部7の変形
方向に沿う両側壁の内面に、板ばね部7が電線通孔8か
ら離れる方向へ変形したとき、この方向から板ばね部7
の小突片11が当たるストッパー突部12をそれぞれ一体に
形成した構造が採られた。すなわち、これらストッパー
突部12により、板ばね部7が必要以上に曲がらないよう
にして、この板ばね部7に塑性変形が生じないようにし
ている。
ところで、端子台本体1が合成樹脂製であるために、
この端子台本体1の内面からのストッパー突部12の突出
長(A寸法)を長くすると、このストッパー突部12が強
度不足になり、この強度不足を補うために、ストッパー
突部12の肉厚を大きくすると、成形時に端子台本体1に
ひけが生じ、外観が悪くなるなどの問題が起きる。した
がって、A寸法は小さくしなければならない。その結
果、端子台本体1の内面と板ばね部7との間の隙間(B
寸法)も小さくしなければならず、この板ばね部7は端
子台本体1の内面に接近することになる。
しかし、このようにB寸法が小さいと、端子台本体1
がわずかに変形したり、ひずんだりしただけで、板ばね
部7の両側が端子台本体1の内面に接触するおそれがあ
る。そして、このように板ばね部7の両側が端子台本体
1に接触すると、電線を着脱する際に、板ばね部7が円
滑に変形しなくなり、最悪の場合には動かなくなる。実
際、前記端子装置は、プリント配線基板に取付けられた
状態で使用されるものであるから、ピン部4をプリント
配線基板に半田付けするときの熱、あるいは、複数の端
子台本体を連結するときやプリント配線基板を電気機器
に取付けるときの荷重などにより、端子台本体1の変形
やひずみが生じやすく、板ばね部7の両側が端子台本体
1に接触するおそれは大きい。なお、手作業により半田
付けを行なうならば、端子台本体1はそれほど熱くなら
ないが、自動半田付けを行なう場合には、プリント配線
基板とともに端子台本体1全体が半田槽内に入るため、
この端子台本体1はかなり熱くなる。
また、前記従来のプリント配線基板用端子装置では、
鎖錠端子2の平面形状が長方形状になっており、鎖錠端
子2を前後左右逆に端子台本体1内に組込むことができ
るため、端子台本体1に対する鎖錠端子2の上下の方向
性は間違えないとしても、前後左右の方向性は間違えや
すく、誤組立が生じやすかった。
(発明が解決しようとする課題) 前述のように、従来の端子装置においては、試験用ピ
ンの鎖錠端子へ挿入したときなどに、この鎖錠端子の板
ばね部の過度の変形を防止するためのストッパー突部を
合成樹脂製の端子台本体に一体に形成していたため、ス
トッパー突部に十分な強度をもたせることと、電線の着
脱時に板ばね部が円滑に変形できるようにすることとを
両立できない問題があった。また、鎖錠端子を前後左右
逆に端子台本体内に組込むことができるため、誤組立が
生じやすい問題があった。
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、十分
な強度をもって鎖錠端子の板ばね部の過度の変形を防止
できるとともに、電線の接続時などにおける板ばね部の
円滑な変形が損なわれることがなく、簡単な構造で、誤
組立の防止を図ることができる端子装置を提供すること
を目的とするものである。
(課題を解決するための手段) 本発明の請求項1の端子装置は、電線通孔を有する端
子台本体と、この端子台本体の内部に組込まれ前記電線
通孔からの電線が鎖錠接続される鎖錠端子とを備え、こ
の鎖錠端子は、底板部と、この底板部の両端からそれぞ
れ同方向へ屈曲した一対の側板部と、これら両側板部の
うちの一方の側板部の先端部から他方の側板部へ向けて
延び前記電線通孔に臨んで位置して前記他方の側板部の
内面とともに前記電線を弾性的に挟着する板ばね部とを
有し、前記鎖錠端子の一方の側板部に、前記板ばね部へ
向けて延びこの板ばね部に前記電線通孔と反対側から対
向するストッパー片を一体に切り起こし形成し、前記端
子台本体の内面には、前記鎖錠端子の一方の側板部にお
いて前記ストッパー片の切り起こしにより生じた孔部に
係合される位置決め突部を形成したものである。
(作用) 本発明の請求項1の端子装置では、たとえば試験用ピ
ンや電線を外部から挿入すると、試験用ピンまたは電線
が、鎖錠端子の一方の側板部の板ばね部と他方の側板部
の内面とにより弾性的に挟着され、鎖錠端子に鎖錠接続
される。このとき、板ばね部は、他方の側板部の内面か
ら離れる方向へ変形する。とくに、たとえば通電試験の
ために硬質の試験用ピンが接続されたとき、この試験用
ピンによりこじられたとしても、鎖錠端子に一体に形成
され板ばね部へ向けて延びるストッパー片に板ばね部が
電線の挿入方向から当接することにより、板ばね部の過
度の変形が十分な強度をもって防止され、この板ばね部
が応力限界を越えて塑性変形してしまうことが確実に防
止される。これは、板ばね部の幅に関係なく可能である
が、この板ばね部の幅をある程度小さくしておけば、鎖
錠端子が端子台本体内に組込まれるものである場合、こ
の端子台本体が半田付け時に加わる熱や組立時に加わる
荷重により変形したりしても、端子台本体の内面に板ば
ね部の両側が接触しないようにできる。
さらに、端子台本体の内部の鎖錠端子を組込むとき、
鎖錠端子の一方の側板部におけるストッパー片の切り起
こし跡の孔部に、端子台本体の内面の位置決め突部が係
合するようにする。これにより、一方の側板部と他方の
側板部とが逆になった状態で、鎖錠端子が端子台本体に
組込まれてしまうことが防止される。
(実施例) 以下、本発明の端子装置の一実施例の構成を第1図な
いし第4図に基づいて説明する。なお、この実施例の端
子装置は、プリント配線基板用のものである。
21は合成樹脂たとえばポリアミドなどの絶縁体により
成形された端子台本体で、この端子台本体21は、下面を
開口した函形状になっている。また、前記端子台本体21
内は、左右方向中央部に形成された隔壁22により、左右
一対のほぼ直方体状の端子収納室23に区画されている。
そして、これら端子収納室23にそれぞれ臨んで前記端子
台本体21の上面部には、左右一対の電線通孔24が後側に
上下方向へ貫通形成されているとともに、左右一対のボ
タン通孔25が前側に上下方向へ貫通形成されている。前
記電線通孔24は、丸孔状で下部が下方へ向かってテーパ
状になっている。また、前記ボタン通孔25は、角孔状で
後面下部に後方へ向かって下降する傾斜面26を有してい
る。さらに、前記両ボタン通孔25の前側の左右の角部に
は、上下方向に抜ける逃げ凹部27がそれぞれ形成されて
いる。
そして、前記端子台本体21の上面には、前記各ボタン
通孔25の左右両側方にそれぞれ位置して壁体28が垂直に
突出形成されている。これら壁体28は、前記ボタン通孔
25よりも前側、後側それに上側方向へ突出している。
また、前記各端子収納室23にそれぞれ臨んで端子台本
体21の前面部には左右一対の係止孔31が貫通形成されて
いる。また、前記各端子収納室23内の左右両側面の前縁
部と後縁部とには、下方へ抜ける溝部32,33がそれぞれ
凹状に形成されている。さらに、前記各端子収納室23内
の前面上部には、上下方向へ延びる位置決め突部34がそ
れぞれ形成されている。
さらに、前記端子台本体21の正面から見て右側の外側
面には、外方へ向かって拡幅する連結凸部36が形成され
ている。一方、端子台本体21の左側の外側面には、他の
端子台本体21の連結凸部36が係合される連結凹部37が形
成されている。
41は左右一対の鎖錠端子で、これら鎖錠端子41は、そ
れぞれ、弾性に優れたステンレスを基板材とし導電性に
優れた銅を片面被覆材とする2層のクラッド鋼を銅側の
面が内面となるようにプレス加工などにより屈曲形成し
て構成したものである。
そして、前記各鎖錠端子41は、ほぼ長方形状の底板部
42と、この底板部42の前後両端縁からそれぞれ上方へ垂
直に屈曲された一対の側板部43,44と、これら側板部43,
44のうちの前側の一方の側板部43の先端縁から電線受け
部としての後側の他方の側板部44へ向けて滑らかにかつ
鋭角をなして屈曲された板ばね部45とを一体に有してお
り、側面視ほぼ矩形の枠状に形成されている。なお、前
記板ばね部45は、自然状態にあって、後側の側板部44の
内面に先端が圧接するようになっている。また、前記底
板部42および板ばね部45の左右方向の幅は、両側板部4
3,44の左右方向の幅よりも若干小さくなっている。さら
に、前記板ばね部45の左右方向の幅は、相対向する前記
溝部32,33の開口間距離よりも若干小さくなっている。
そして、前記各鎖錠端子41は、前記端子台本体21の各端
子収納室23内にそれぞれ嵌合されるものであり、また、
各側板部43,44の左右両側縁部が前記各端子収納室23の
各溝部32,33にそれぞれ挿入されるとともに、板ばね部4
5の先端部が前記各電線通孔24の下方に臨んで位置する
ものである。
また、前記前側の側板部43の左右一側縁部には、前記
端子台本体21の係止孔31に係合される前側係止片46が上
側を基部側として切り起こし形成されている。一方、前
記後側の側板部44の左右両側縁部には、前記端子台本体
21内の後面に圧接される後側係止片47が上側を基部側と
してそれぞれ切り起こし形成されている。
さらに、前記前側の側板部43の中央部には、ストッパ
ー片48が下側を基部側としてかつ鋭角をなして切り起こ
し形成されている。このストッパー片48は、前記板ばね
部45へ向けて延びており、この板ばね部45に先端が前記
電線通孔24と反対側から近接対向している。なお、鎖錠
端子41において前記ストッパー片48の切り起こしにより
生じた孔部49は、板ばね部45の基部まで延びており、前
記端子台本体21の内面の位置決め突部34に係合されるも
のである。
そして、前記底板部42には、プリント配線基板(図示
しない)への接続用のピン部50が下方へ垂直に切り起こ
し形成されている。
51は合成樹脂たとえばポリアミドなどの絶縁体により
成形された左右一対のリリースボタンで、これらリリー
スボタン51は、前記端子台本体21の各ボタン通孔25にそ
れぞれ上下方向へ摺動自在に貫通支持されている。な
お、リリースボタン51の上部におけるボタン通孔25に貫
通された嵌合部52は、水平断面ほぼ長方形状になってお
り、その縦横の寸法がボタン通孔25の縦横の寸法とそれ
ぞれほぼ等しくなっている。
また、前記各リリースボタン51の下部には、前記ボタ
ン通孔25の傾斜面26に沿う傾斜部53が形成されており、
この傾斜部53は、切り溝54により左右方向へ弾性的に縮
幅可能になっている。そして、前記傾斜部53の下方後側
に形成された押圧部55が前記鎖錠端子41の板ばね部45に
上方から当接されている。また、前記押圧部55の左右両
側部は前記嵌合部52および傾斜部53よりも左右両側方へ
突出しており、押圧部55の左右両側部が前記各端子収納
室23内の上面に係合されて、前記端子台本体21に対しリ
リースボタン51が抜け止めされている。また、このリリ
ースボタン51のボタン通孔25より上方へ突出した上端部
には没入防止用のフランジ部56が形成されている。さら
に、このフランジ部56の上面には、工具係合用の係合凹
部57が形成されている。
なお、前記各リリースボタン51の端子台本体21から外
方へ突出した部分は、その2対の壁体28により、それぞ
れ左右両側から全体的に覆われている。
つぎに、前記端子装置の組立方法について説明する。
各リリースボタン51は、端子台本体21の各ボタン通孔
25に上側外方から挿入する。そうすると、リリースボタ
ン51の傾斜部53がいったん縮幅して、その押圧部55の左
右両側部がボタン通孔25をのり越え、各端子収納室23内
の上面に係合される。
また、一対の鎖錠端子41をその両側板部43,44の先端
側から端子台本体21の各端子収納室23内にその下面開口
を介して嵌合する。それに伴って、各側板部43,44にお
ける板ばね部45よりも突出した左右両側縁部が各端子収
納室23の溝部32,33にそれぞれ挿入されるとともに、前
側の側板部43におけるストッパー片48の切り起こしによ
り生じた孔部49に位置決め突部34が嵌合される。また、
嵌合完了時には、前側の側板部43の係止片46が端子台本
体21の係止孔31に係合される。これとともに、後側の側
板部44の係止片47が端子台本体21内の後面に圧接され
て、この端子台本体21に鎖錠端子41がしっかりと保持さ
れて固定される。
なお、この組付け状態で、リリースボタン51によって
板ばね部45が上方から押されることにより、この板ばね
部45の先端が後側の側板部44の内面から若干離間して位
置する。
ところで、端子台本体21内に鎖錠端子41を組込むと
き、この鎖錠端子41を誤って前後左右逆向きに組込もう
としても、後側の側板部44の先端が端子台本体21内の位
置決め突部34の下端に当たるので、組込むことはできな
い。したがって、前側の側板部43と後側の側板部44とが
逆になった状態で、鎖錠端子41が端子台本体21に組込ま
れてしまうことが確実に防止される。
しかも、このような誤組立の防止のために、鎖錠端子
41におけるストッパー片48の切り起こしにより生じた孔
部49を利用したので、構造を簡単にでき、加工部位も少
なくて済み、製造上有利である。
つぎに、前記端子装置の使用について説明する。
必要に応じて、連結凸部36と連結凹部37とを係合させ
ることにより、複数個の端子台本体21を左右方向に並べ
て連結する。
そして、端子装置をプリント配線基板上に取付ける。
すなわち、鎖錠端子41の底板部42のピン部50を半田付け
によりプリント配線基板に機械的かつ電気的に接続す
る。
また、電線接続時には、電線通孔24を介して端子台本
体21内に上側外方から電線61を挿入する。そうすると、
この電線61が、鎖錠端子41の後側の側板部44の内面と板
ばね部45の先端との間に弾性的に挟着されて、鎖錠端子
41に鎖錠接続される。このとき、板ばね部45は、後側の
側板部44から離れる方向へ屈曲変形する。そして、この
状態で、電線61が、板ばね部45により機械的に保持され
るとともに、とくに後側の側板部44および底板部42を介
してプリント配線基板に電気的に接続される。
また、鎖錠接続された電線61を外すには、リリースボ
タン51の外側の上面を下方へ押して、このリリースボタ
ン51を端子台本体21内へ向けて摺動させる。そうする
と、リリースボタン51により板ばね部45が下方へ押圧さ
れて、この板ばね部45が弾性変位し、電線61から離反す
るので、この状態で、電線61を引き抜く。
ところで、とくにプリント配線基板の組立試験などで
は、軟らかい電線61の代わりに、硬質の試験用ピンを前
述のように電線通孔24に挿入し鎖錠端子41に鎖錠接続し
て、通電試験を行なうことがある。このとき、試験用ピ
ンによりこじられたとしても、鎖錠端子41のストッパー
片48に板ばね部45が電線通孔24側から、すなわち、試験
用ピンの挿入方向から垂直に当接することにより、板ば
ね部45の過度の変形が防止され、この板ばね部が応力限
界を越えて塑性変形してしまうことが防止される。そし
て、ストッパー片48はステンレスなどからなり強度の高
い鎖錠端子41に一体に形成されているので、板ばね部45
の過度の変形は十分な強度をもって確実に防止される。
したがって、その後の電線61の鎖錠接続が不確実なもの
となることがなく、信頼性が向上する。これとともに、
板ばね部45の過度の変形の防止のために、部品点数が増
えることがない。
なお、ストッパー片48および板ばね部45の図示のよう
な位置および角度関係は、板ばね部45の過度の変形を確
実に防止でき、かつ、電線61などの着脱に際しては板ば
ね部45が十分に変形できるように設定されたものであ
る。
また、鎖錠端子41と一体のストッパー片48による板ば
ね部45の過度の変形防止は、板ばね部45の幅に関係なく
可能であり、この幅の設定に対して制約にならない。す
なわち、鎖錠端子41にストッパー片48を形成したので、
端子台本体21と鎖錠端子41との関係は、単にこの鎖錠端
子41の固定のみであり、板ばね部45の幅を端子収納室23
内の左右方向寸法よりもある程度小さくすることができ
るが、これにより、半田付け時に加わる熱や組立時に加
わる荷重により端子台本体21が変形したりしても、この
端子台本体21の内面に板ばね部45の左右両側が接触しな
いようにできる。そのため、電線61などの着脱時におけ
る板ばね部45の円滑な変形は損なわれることがない。
なお、前記実施例では、1つの端子台本体21内に一対
の鎖錠端子41を設けた構造について説明したが、1つの
端子台本体21内に鎖錠端子41を1つのみ設けてもよい
し、また、1つの端子台本体21内に3つ以上の鎖錠端子
41を並設してもよい。
また、前記実施例では、底板部42および両側板部43,4
4からなる鎖錠端子41の本体部に板ばね部45を一体に形
成したが、鎖錠端子は、本体部にこれとは別体の板ばね
を溶接あるいは他の手段により固定したものであっても
よい。この場合、ストッパー片は、本体部に形成しても
よいし、板ばねに形成してもよい。
(発明の効果) 請求項1記載の発明によれば、鎖錠端子の一方の側板
部に、この鎖錠端子の板ばね部の過度の変形を防止する
ためのストッパー片を一体に切り起こし形成したので、
たとえば通電試験時に鎖錠端子に接続された硬質の試験
用ピンによりこじられるなどしても、十分な強度をもっ
て鎖錠端子の板ばね部の過度の変形を防止できて、この
板ばねの塑性変形を確実に防止でき、したがって、その
後の電線の鎖錠接続の確実性が損なわれることがなく
て、信頼性が向上し、また、板ばね部の過度の変形防止
のために、部品点数が増えることもない。これととも
に、鎖錠端子と一体のストッパー片による板ばね部の過
度の変形防止は、板ばね部の幅の設定に対して制約にな
らず、この幅をある程度小さくできるので、半田付け時
に加わる熱や組立時に加わる荷重により端子台本体が変
形したりしても、この端子台本体の内面に板ばね部の両
側が接触しないようにでき、電線の接続時などにおける
板ばね部の円滑な変形が損なわれないようにできる。
また、鎖錠端子が、底板部と、一対の側板部と、一方
の側板部の先端部から他方の側板部へ向けて延びる板ば
ね部とを有し、端子台本体内に組込まれるものになって
いるが、一方の側板部に前記ストッパー片を形成し、端
子台本体の内面に、鎖錠端子においてストッパー片の切
り起こしにより生じた孔部に係合される位置決め突部を
形成したので、一方の側板部と他方の側板部とが逆にな
った状態で鎖錠端子が端子台本体内に組込まれてしまう
ことを確実に防止でき、しかも、このような誤組立の防
止のために、ストッパー片の切り起こし跡の孔部を利用
したので、構造を簡単にでき、加工部位も少なくて済
み、製造上有利である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の端子装置の一実施例を示す第4図のa
−a視断面図、第2図は同上第1図のb−b視断面図、
第3図は同上一部を断面にした平面図、第4図は同上正
面図、第5図は従来の端子装置の一例を示す縦断面図、
第6図は同上一部の水平断面図である。 21……端子台本体、24……電線通孔、34……位置決め突
部、41……鎖錠端子、42……底板部、43……一方の側板
部、44……他方の側板部、45……板ばね部、48……スト
ッパー片、49……ストッパー片の切り起こしにより生じ
た孔部、61……電線。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電線通孔を有する端子台本体と、この端子
    台本体の内部に組込まれ前記電線通孔からの電線が鎖錠
    接続される鎖錠端子とを備え、 この鎖錠端子は、底板部と、この底板部の両端からそれ
    ぞれ同方向へ屈曲した一対の側板部と、これら両側板部
    のうちの一方の側板部の先端部から他方の側板部へ向け
    て延び前記電線通孔に臨んで位置して前記他方の側板部
    の内面とともに前記電線を弾性的に挟着する板ばね部と
    を有し、 前記鎖錠端子の一方の側板部に、前記板ばね部へ向けて
    延びこの板ばね部に前記電線通孔と反対側から対向する
    ストッパー片を一体に切り起こし形成し、 前記端子台本体の内面には、前記鎖錠端子の一方の側板
    部において前記ストッパー片の切り起こしにより生じた
    孔部に係合される位置決め突部を形成した ことを特徴とする端子装置。
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