JP3681591B2 - 圧接コネクタ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、絶縁被覆電線を圧接刃間に圧入することにより、絶縁被覆を剥ぎ取ることなく、内部の芯線と導通させることのできる圧接端子を収容した圧接コネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の圧接コネクタとしては、図3〜図5に示すような特開平10−40973号公報に開示されたものが知られている。図3に示すように、圧接コネクタ1は、ハウジング2に複数の圧接端子3が収納されて構成される。圧接端子3は、図5に示すように、相手端子が嵌挿される接触部3Aと、被覆電線の端末が接続・保持される電線接続部3Bとを備える。
【0003】
ハウジング2には、圧接端子3を収容する複数の端子収容溝部4が、両側を側壁13により仕切られて複数平行に形成されている。これらの溝部4の前端側は天板5で覆われており、内部の空間に圧接端子3の接触部3Aが収容される。また、天板5の所定位置には、図5に示すように、それぞれの端子収容溝部4に収容される圧接端子3の接触部3Aの上部に形成されたランス6が係止されるランス係止穴7が形成されている。
【0004】
圧接端子3の後端部側の電線接続部3Bには、図4に示すように、電線接続部3Bの対向する側板8、8から内側に向けて突設された左右対をなす圧接刃9、9が対峙するように形成されている。また、圧接刃9、9の後側には、被覆電線10を保持する保持片11、11が形成されている。
【0005】
この圧接端子3に対して被覆電線10を接続する場合は、図4に示すように、電線接続部3Bの上方に被覆電線10の端末を平行に配して、圧接治具14で被覆電線10を圧接刃9、9間に圧入する。そうすると、左右対の圧接刃9、9が被覆電線10の被覆を食い破り、芯線12に接触する。さらに圧入することにより、芯線12が左右対の圧接刃9、9間に入り込み、圧接刃9、9によって確実に挟持され、圧接端子3と芯線12が電気接続される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した被覆電線10の圧入の際には、左右の圧接刃9、9を有する側板8、8に開き方向の力がかかるため、図6に示すように、それに押されてハウジング2の側壁13、13が倒れ、その結果、図7に示すようにハウジング2全体が反ってしまうことがあった。こうなると、ハウジング2にカバーを合体させたり、ハウジング2に他のハウジングを合体させたりするときに、合体不良が発生することがあった。
【0007】
本発明は、電線圧入に伴うハウジングの反りを防止し、合体不良を無くすことのできる圧接コネクタを提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、両側の側壁によってそれぞれ画成された複数の端子収容溝部を有するハウジングと、前記各端子収容溝部に収容されて被覆電線が圧入されることで被覆電線と電気接続される圧接端子とを備え、前記圧接端子における前記被覆電線が圧入される電線接続部が、底板と、該底板の両側縁から立ち上がる一対の側板とにより断面略U字形に形成されると共に、前記各側板に、対向内側へ向けて突出することで左右対をなす圧接刃が形成され、該左右対をなす圧接刃間に前記被覆電線が圧入される圧接コネクタにおいて、前記端子収容溝部の両側壁を、高さ方向の基端部から先端部に行くほど該両側壁間の間隔が開くような傾斜壁で構成し、前記端子収容溝部の両側壁の基端部によって前記圧接端子の幅方向の位置を規制したことを特徴とする。
【0009】
この圧接コネクタでは、端子収容溝部の側壁が傾斜壁で構成されているので、端子収容溝部に圧接端子を収容した状態において、圧接端子の側板と端子収容溝部の側壁との間に隙間が確保される。従って、被覆電線を圧入した際に圧接端子の側板は外側に開くことになるが、端子収容溝部の側壁との間に隙間がある分だけ、側板の変形を許容することができ、電線圧入に伴う端子収容溝部の側壁への押圧力を減らすことができて、ハウジングの反りを軽減することができる。
【0011】
また、この圧接コネクタでは、端子収容溝部の両側壁の基端部で圧接端子の幅方向位置を規制しているので、圧接端子の横ずれを防止することができ、電線の圧接作業を正確且つ容易に行うことができる。
【0012】
請求項2の発明は、請求項1記載の圧接コネクタであって、前記端子収容溝部の両側壁の高さを圧接端子の側板の高さ以上に設定したことを特徴とする。
【0013】
この圧接コネクタでは、端子収容溝部の側壁の高さが圧接端子の側板の高さ以上あるので、例えばカバーや他のハウジングを合体させるときに、カバー等が圧接端子に当たらなくなる。従って、カバー等が圧接端子に引っ掛かって、ハウジングに合体し難くなるようなことがなくなる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る圧接コネクタの詳細を図面に示す実施形態に基づいて説明する。図1は本実施形態の圧接コネクタ20を示す分解斜視図、図2は同圧接コネクタ20の要部断面図で、(a)は電線圧接前の状態、(b)は電線圧接後の状態をそれぞれ示す図である。図1に示すように、圧接コネクタ20は、ハウジング21と圧接端子22とを備えてなる。
【0015】
ハウジング21は、図1に示すように、前後方向に沿って形成された複数の端子収容溝部23を有する。端子収容溝部23は両側の側壁24で隣りのものと画成(区画)され、ハウジング21の幅方向に互いに平行をなすように並んでいる。また、ハウジング21の前端部には、端子収容溝部23の上部を覆う天板25が一体的に形成されている。この天板25で覆われた溝部23内には、圧接端子22の前端部が収容されるようになっている。また、天板25には、ランス係止穴27がそれぞれの端子収容溝部23と対応する位置に形成されている。さらに、ハウジング21の前端面には、収容された圧接端子22の前端部に対して相手端子を嵌挿できるように、図示しない開口部が形成されている。
【0016】
端子収容溝部23の両側壁24は、高さ方向の基端部(下端)から先端部(上端)に行くほど該両側壁24、24間の間隔が開くような断面略台形状をなす傾斜壁で構成されている。また、図2(a)に示すように、両側壁24の基端部間の幅は、圧接端子22の底面幅とほぼ等しく設定されており、端子収容溝部23に圧接端子22を収容した状態で、圧接端子22の幅方向の位置が、両側壁24の基端部によって規制されるようになっている。また、端子収容溝部23の両側壁24の高さは、圧接端子22の高さ以上に設定されている。
【0017】
圧接端子22は、前端側に相手端子との接触部28を有すると共に、後端側に電線接続部29を有している。なお、本実施形態の圧接端子22は、表裏面にメッキ処理が施された金属板から打ち抜かれた1枚の所定展開形状の金属板を折り曲げ加工して形成されている。
【0018】
接触部28と電線接続部29とは、共通の底板30に沿って形成されている。底板30の幅方向の両側縁には、底板30と直角をなすように立ち上がる一対の側板31、31が形成されている。これら側板31、31は、互いに平行をなすように対向している。
【0019】
接触部28はボックス形に形成され、前端側から相手端子が嵌挿されることにより、相手端子とこの圧接端子22とが電気的に接続されるようになっている。接触部28の上面にはランス33が形成されている。
【0020】
電線接続部29の後端側には一対の電線保持片34、34が形成されている。また、電線接続部29における電線保持片34、34の前側には圧接部35が設けられている。圧接部35には、側板31、31を内側へ切り曲げることで形成された左右対をなす三対の圧接刃37、37が設けられている。圧接刃37の上縁には、被覆電線40を案内する案内斜面37Aが形成されている。
【0021】
次に、本実施形態の圧接コネクタ20において、ハウジング21に圧接端子22を装着し、圧接端子22に被覆電線40を圧入する動作及び諸作用について図2を用いて説明する。
【0022】
圧接端子22をハウジング21の端子収容溝部23に収容すると、図2(a)に示すように、端子収容溝部23の側壁24が傾斜壁で構成されているので、圧接端子22の側板31と、端子収容溝部23の側壁24との間に隙間Sが確保される。また、圧接端子22の底板30が両側壁24、24の基端部間に挟まれた形になるので、圧接端子22の幅方向位置が規制され、横ずれしなくなる。
【0023】
この状態で、被覆電線40の端末を圧接端子22の上に平行に配し、圧接治具39を用いて左右対をなす三対の圧接刃37、37間に圧入する。この際、三対の圧接刃37、37の上縁には案内斜面37A、37Aが形成されているため、被覆電線40が容易に中央の圧接スロット(左右の圧接刃37、37間の隙間)に案内される。そして、三対の圧接刃37、37間に被覆電線40を圧入することで、圧接刃37、37の端面で絶縁被覆41を食い破らせ、圧接刃37、37を芯線42に接触させて、被覆電線40を圧接端子22に電気接続させる。
【0024】
このとき、対向する圧接刃37、37は、間に被覆電線40が圧入されることにより、互いに開く方向の力を受け、これに伴って側板31、31が外側に開くことになるが、端子収容溝部23の側壁24と圧接端子22の側板31との間には隙間Sが確保されているので、その隙間Sの分だけ図2(b)に示すように、側板31の変形を許容することができる。従って、被覆電線40の圧入に伴う端子収容溝部23の側壁24への押圧力を減らすことができて、ハウジング21の反りを軽減することができる。その結果、カバーや他のハウジングとの合体もスムーズに行うことができる。
【0025】
また、この圧接コネクタ20の場合、端子収容溝部23の側壁24の基端部によって圧接端子22の横ずれを防止することができるので、被覆電線40の圧接作業を正確且つ容易に行うことができる。また、この圧接コネクタ20の場合、端子収容溝部23の側壁24の高さを圧接端子22の側板31の高さ以上に設定しているので、後からカバーや他のハウジングを合体させるときに、カバー等が圧接端子22にぶつかるおそれがなく、カバー等をスムーズにハウジングに合体させることができる。
【0026】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明によれば、ハウジングの端子収容溝部の側壁を傾斜壁で構成したので、圧接端子の側板と端子収容溝部の側壁との間に隙間を確保することができ、電線の圧入に伴う圧接端子の側板の開きをその隙間で許容することができる。従って、電線の圧入に伴う押圧力が端子収容溝部の側壁に極力かからなくすることができ、結果的にハウジングの反りを防止することができる。そのため、カバーや他のハウジングと合体させるときにもスムーズな合体が可能となる。
【0027】
また、請求項1の発明によれば、端子収容溝部の側壁の基端部によって圧接端子の横ずれを防止することができるので、被覆電線の圧接作業を正確且つ容易に行うことができる効果を奏する。
【0028】
請求項2の発明によれば、端子収容溝部の側壁の高さを圧接端子の側板の高さ以上に設定しているので、後からこの圧接コネクタのハウジングに対してカバーや他のハウジングを合体させるときにも、カバー等が圧接端子とぶつからなくなり、カバー等をスムーズにハウジングに合体させることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る圧接コネクタの実施形態を示す分解斜視図である。
【図2】実施形態の圧接コネクタの要部拡大断面図で、(a)は電線圧入前の状態を示す図、(b)は電線圧入後の状態を示す図である。
【図3】従来の圧接コネクタの斜視図である。
【図4】従来の圧接コネクタにおいて圧接端子に被覆電線を圧入しようとしている状態を示す断面図である。
【図5】従来の圧接コネクタの被覆電線を圧入した後の状態を示す側断面図である。
【図6】従来の圧接コネクタの問題点を誇張して示す説明図で、被覆電線を圧入した後の状態を示す断面図である。
【図7】従来の圧接コネクタの問題点を誇張して示す説明図で、ハウジングが反った状態を示す断面図である。
【符号の説明】
20 圧接コネクタ
21 ハウジング
22 圧接端子
23 端子収容溝部
24 側壁
29 電線接続部
30 底板
31 側板
37 圧接刃
40 被覆電線
Claims (2)
- 両側の側壁によってそれぞれ画成された複数の端子収容溝部を有するハウジングと、前記各端子収容溝部に収容されて被覆電線が圧入されることで被覆電線と電気接続される圧接端子とを備え、前記圧接端子における前記被覆電線が圧入される電線接続部が、底板と、該底板の両側縁から立ち上がる一対の側板とにより断面略U字形に形成されると共に、前記各側板に、対向内側へ向けて突出することで左右対をなす圧接刃が形成され、該左右対をなす圧接刃間に前記被覆電線が圧入される圧接コネクタにおいて、
前記端子収容溝部の両側壁を、高さ方向の基端部から先端部に行くほど該両側壁間の間隔が開くような傾斜壁で構成し、前記端子収容溝部の両側壁の基端部によって前記圧接端子の幅方向の位置を規制したことを特徴とする圧接コネクタ。 - 請求項1記載の圧接コネクタであって、
前記端子収容溝部の両側壁の高さを圧接端子の側板の高さ以上に設定したことを特徴とする圧接コネクタ。
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