JP2985749B2 - 組立式車両用ベッドの構造 - Google Patents

組立式車両用ベッドの構造

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JP2985749B2
JP2985749B2 JP7262155A JP26215595A JP2985749B2 JP 2985749 B2 JP2985749 B2 JP 2985749B2 JP 7262155 A JP7262155 A JP 7262155A JP 26215595 A JP26215595 A JP 26215595A JP 2985749 B2 JP2985749 B2 JP 2985749B2
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正光 岩谷
正司 江口
雅好 大塚
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワゴン型車両に載
設する組立式車両用ベッドの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ワゴン型車両用のベッドとして、
図14に示すように、車両の後部室内に、シートクッシ
ョンS31,S41にそれぞれシートバックS32,S
42をリクライニング可能に支持せしめた第1および第
2のリヤシートS3,S4を前後に配設し、シートバッ
クS32,S42をフルリクライニングして、シートク
ッションS31,S41とシートバックS32,S42
とが共通水平面となるフルフラット状態とし、ベッドを
形成するものがある。
【0003】しかしながら、この従来構造では、ベッド
の形成時にその上面に凹凸がないように、シートクッシ
ョンS31,S41の着座面およびシートバックS3
2,S42の背もたれ面を平面状としている。従って、
シートバックS32,S42を引き起こした通常使用状
態(図中、破線で示す)において、着座者のホールド感
がなく、車両の加減速および旋回時に着座者がリヤシー
トS3,S4上を滑り移動するので、座り心地が悪い。
【0004】他の従来構造として、図15に示すよう
に、前端をアシストグリップ4等にハンガーベルト3a
を介して吊り下げるとともに、後端をリヤピラーP等に
設けたブラケット9に係止せしめた左右一対のサイドフ
レーム11a,11bを設け、サイドフレーム11a,
11bの間に、複数のベッドボード2aを、その両端に
設けたフック16をサイドフレーム11a,11bに係
止することで架けわたし、ベッドを形成する構造の組立
式車両用ベッドがある(実開平7−24647号)。
【0005】しかしながら、この従来の組立式車両用ベ
ッドでは、ベッド本体を車室内の中空に吊り下げる構造
のため、上記サイドフレーム11a,11bを支持せし
める上記ブラケット9、さらにベッドボードを支える上
記フック16等に強度が必要である。従って、各部材の
剛性を高め、複雑な構造となり、コスト面で不利であ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、リ
ヤシートの通常使用状態における着座者のホールド感を
確保して乗り心地を悪化させることなく、かつ簡素な構
造でコスト面で有利な組立式車両用ベッドを実現するこ
とを課題としてなされたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は図1に示すよう
に、ワゴン型車両の後部室内の前後に配設された第1お
よび第2のリヤシートS1,S2のシートバックS1
2,S22をフルリクライニングし、シートクッション
S11,S21とほぼ共通水平面とする。上記第1およ
び第2のリヤシートS1,S2の上面に、前後方向に延
在する左右一対のサイドフレーム11A,11Bと、上
記左右のサイドフレーム11A,11Bの前端間に架け
わたすクロスフレーム12とで構成したベッドフレーム
1を載置せしめる。上記ベッドフレーム1は、その左右
のサイドフレーム11A,11Bの前端をそれぞれ室内
のルーフサイドに吊り下げ手段3を用いて、上記リヤシ
ートS1,S2の上面に載置した状態で吊り下げる。そ
して、サイドフレーム11A,11Bの後端をそれぞれ
上記第2のリヤシートS2のヘッドレストS23の脚部
S24に係止手段6を用いて係止せしめ、ベッドフレー
ム1を上記第1および第2のリヤシートS1,S2上面
に載置固定する。上記ベッドフレーム1にはベッドボー
ド2を敷設する。
【0008】上記サイドフレーム11A,11B前端の
上記吊り下げ手段3として、図2、ないし図4に示すよ
うに、上記サイドフレーム11A,(11B)の前端に
はハンガーベルト30の下端を回動自在に取付けるとと
もに、ハンガーベルト30の上端に分離部32を有する
ホルダーリング31を連結する。一方、ルーフサイドの
アシストグリップ4にハンガーリング5を付設し、上記
ホルダーリング31を備えたハンガーベルト30の先端
部を上記ハンガーリング5に挿通し、ハンガーベルト3
0の先端下部を上記分離部32からホルダーリング31
内に挿入して、ホルダーリング31とハンガーベルト3
0の先端部とでハンガーリング5を固縛して、サイドフ
レーム11A,11Bの前端を室内のルーフサイドに吊
り下げる。
【0009】上記サイドフレーム11A,11Bの後端
の上記係止手段6として、図2および図7に示すよう
に、サイドフレーム11A,11Bの後端にはサイドフ
レーム11A,11Bと直交方向に延出するブラケット
6の基端を回動自在に軸支し、該ブラケット6の先端に
は該先端に開口する第1のスロット61を形成するとと
もに、上記ブラケット6の中間部にはその下縁に開口す
る第2のスロット62を形成する。上記第2のリヤシー
トS2のヘッドレストS23を支持する一対の脚S24
の一方の脚S24Aに上記第1のスロット61を嵌合
し、他方の脚S24Bに上記第2のスロット62を嵌合
して、上記ブラケット6を係合する。
【0010】図8、図9および図10に示すように、上
記ベッドボード2は、前後に配列する複数の芯材ボード
21を表皮22で被包するとともに、各芯材ボード21
の隣接位置で連結して一体構造とする。ベッドボード2
前端の緊締手段23として、ベッドボード2の前端に一
端をベッドボード2に縫着せしめたベルト23Aを設
け、該ベルト23Aを上記クロスフレーム12に巻き回
してベルト23Aの他端をベッドボード2に係止せしめ
る。一方、ベッドボード2後端の緊締手段24として、
ベッドボード2の後端に一端をベッドボード2に縫着せ
しめた一対のベルト24A,24Bを設け、これ等ベル
ト24A,24Bを上記ヘッドレストS23に巻き回し
て他端どうしを係合せしめて、ベッドボード2をベッド
フレーム1に敷設固定する。
【0011】本発明によれば、ベッド本体を中空に吊り
下げることなく、リヤシートS1,S2が支持するの
で、各部材に大きな強度を必要せず、簡素な構造でコス
ト面で有利である。また、リヤシートS1,S2の上面
にはサイドフレーム11A,11Bのみが載置されるの
でシートクッションS11,S21の着座面およびシー
トバックS12,S22の背もたれ面をフラットにする
必要がなく、リヤシートS1,S2の通常使用状態にお
いて着座者のホールド感を確保し乗り心地を悪化させる
ことがない。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図12、図
13に示すキャンピングカー仕様のワゴン型車両に設置
する組立式車両用ベッドについて説明する。図12はキ
ャンピングカーの室内を示す概略図で、図13はその平
面図である。キャンピングカーの後部室内の前方の一方
の隅角に平面視ほぼ三角形状のキッチンKが設置してあ
る。そして室内ほぼ中央には第1のリヤシートS1が設
置してあり、第1のリヤシートS1は室内幅全幅にわた
ることなく、そのシート幅が上記キッチンKを避けて狭
いものとしてある。その後方には室内ほぼ全幅にわたる
幅の第2のリヤシートS2が設置してある。上記第1お
よび第2のリヤシートS1,S2は、シートクッション
S11,S21にシートバックS12,S22をリクラ
イニング可能に支持せしめ、シートバックS12,S2
2をリクライニングしてシートクッションS11,S2
1とシートバックS12,S22とが共通水平面となる
フルフラット状態に形成可能な構造としてある(図
1)。また、図12に示すように上記ワゴン型車両は、
ポップアップルーフを上方に跳ね上げて、車両の上部に
部屋を形成する構造としてあり、上部の部屋と車室内と
は開口7で連通されている。
【0013】図1および図13に示すように、第1およ
び第2のリヤシートS1,S2をフルフラット状態と
し、その上面に車両前後方向に延在する左右一対のサイ
ドフレーム11A,11Bと、これらの前端どうしを架
けわたすクロスフレーム12とで構成したベッドフレー
ム1を載置する。車両前方に向かって左側のサイドフレ
ーム11Aは上記リヤシートS1,S2の左側端寄りに
配置し、右側のサイドフレーム11Bは上記キッチンK
を回避した第1のリヤシートS1の右側端寄りで該リヤ
シートS1の外側に配置してある。
【0014】上記サイドフレーム11A,11Bの構成
を図2に基づいてサイドフレーム11Aを中心に説明す
る。図に示すようにサイドフレーム11Aは、前部13
と後部14からなる分割構造としてあり、これらを締結
して連結する(図2(C))。図2(A)に示すよう
に、サイドフレーム11Aの前部13はパイプ材よりな
り、その先端は閉じられている。そして先端面にはボル
ト孔131が形成してあり、ボルト孔131にはウエル
ドナットが設けてある。サイドフレーム11Aの前部1
3の先端には一対のハンガーベルト30が取付けてあ
る。該ハンガーベルト30は、シートベルトに用いられ
るような、織物材料で作られた可撓性のウエビングが用
いられ得る。ハンガーベルト30の上端には分離部32
を形成したCリング状のホルダーリング31が設けてあ
り、下端には一対のハンガーベルト30の下端を共通に
支持するアンカープレート33が連結してある。そし
て、上記アンカープレート33を上記前部13の先端の
ボルト孔131に段付ボルトで回動自在に締結してあ
る。C1はカバー部材である。カバー部材C1は、アン
カープレート33と共締めの係止プレート34に係止す
ることにより取付ける。一方、前部13の後端は、図2
(C)に示すように、閉じてあり、その後端面に後方へ
向けて突出するボルトが溶接してあり、これを包むよう
に若干径の大なるパイプ材132が溶接してある。パイ
プ材132の後端は開口している。
【0015】一方、サイドフレーム11Aの後部14
は、図2(B)および図2(C)に示すように、先端が
小径としてあり、その先端は閉じるとともに、その先端
面に上記前部13後端面に設けたボルトに対応するボル
ト孔141が形成してある。ボルト孔141にはケース
ナットが設けてある。上記小径部には樹脂製のリング状
ガイド部材142が嵌合してあり、クリップ143によ
りガイド部材142の脱落を防止している。また、後部
14の後端も閉じてあり、その後端面にボルト孔(図
略)が形成してある。後部14の後端にはブラケット6
が設けてある。ブラケット6は短尺帯状板体で、先端に
開口する第1のスロット61が形成してあり、ブラケッ
ト6の中間部には下縁に開口する第2のスロット62が
形成してある。ブラケット6は、後部14の直交方向に
配して、ブラケット6の基端に形成したボルト貫通孔6
3を介して後部14の後端面の上記ボルト孔に段付ボル
トにより回動自在に締結してある。C2はカバー部材で
ある。
【0016】図2(C)に示すように、上記前部13の
後端のパイプ材132の内部に、上記後部14の先端の
小径部を挿入するとともに、上記前部13の後端面のボ
ルトを上記後部14の先端面の上記ボルト孔141にね
じ込んで締結し、前部13と後部14とを連結せしめて
サイドフレーム11Aを構成している。この時、上記ガ
イド部材142がガタ防止の役割をなす。
【0017】上記右側のサイドフレーム11Bは、上述
のサイドフレーム11Aとほぼ同様な構造としてある
が、サイドフレーム11Bの先端には図1および図5に
示すように、上端にリング状で分離部のないホルダーリ
ング35を設けた一本のハンガーベルト3Aが取付けて
ある。
【0018】図1および図4に示すように、上記サイド
フレーム11Aの前端は、上記ハンガーベルト30によ
り室内のルーフサイドの一対のハンガーリング5に吊り
下げてある。ハンガーリング5は、アシストグリップ4
前後両側で、ボルトにより共締め固定してある。C3
はカバー部材である(図3)。ハンガーベルト30のホ
ルダーリング31を備えた先端部を上記ハンガーリング
5に挿通し、上記先端部を下方に折り返して、ハンガー
ベルト30の先端下部を上記ホルダーリング31の分離
部32からホルダーリング31内に挿入し、ホルダーリ
ング31とハンガーベルト30の先端部とでハンガーリ
ング5を固縛して、サイドフレーム11Aの前端を室内
のルーフサイドに吊り下げる。
【0019】一方、図1および図5に示すように、サイ
ドフレーム11Bの前端は、上記ハンガーベルト3A
より車室ルーフの開口7の開口縁70に吊り下げてあ
る。上記開口7の開口縁70の外側に係止ボルト71を
設けて、該係止ボルト71に上記ハンガーベルト30A
の先端のホルダーリング35を係止して、サイドフレー
ム11Bの前端を室内のルーフの開口7の開口縁70に
吊り下げる。
【0020】上記左右のサイドフレーム11A,11B
の前端間には、図1および図6に示すように、クロスフ
レーム12が設けてある。図6に示すように、サイドフ
レーム11A,11Bの前端側面にはそれぞれ前方が小
径のほぼ瓢箪型の係止孔15が形成してある。一方、ク
ロスフレーム12はパイプ状でその両端にはTスタッド
121が設けてある。そして、Tスタッド121を上記
係止孔15の大径部から挿入し、クロスフレーム12を
前方にずらし、Tスタッド121を小径部に移動せしめ
係止し、左右のサイドフレーム11A,11Bの前端間
にクロスフレーム12を架けわたしてある。
【0021】一方、上記サイドフレーム11A,11B
の後端は、図1および図7に示すように、上記第2のリ
ヤシートS2のヘッドレストS23の脚S24に係止せ
しめてある。上記ヘッドレストS23は、これに設けた
一対の棒状の脚S24をリヤシートS2のシートバック
S22に差し込んで高さ調整自在に支持されており、上
記シートバックS22と左右のヘッドレストS23との
間にそれぞれ上記サイドフレーム11A,11B後端の
ブラケット6を配し、該ブラケット6先端の第1のスロ
ット61を上記一方の脚S24Aに横方向に嵌合すると
ともに、ブラケット6の第2のスロット62を縦方向に
上記他方の脚S24Bに嵌合して、サイドフレーム11
A,11Bの後端を係止固定してある。
【0022】従って、上述のように上記ベッドフレーム
1は、フルフラット状態の第1およ第2のリヤシートS
1,S2の上面に載置するとともに、その構成部材であ
る左右の一対のサイドフレーム11A,11Bの前端を
室内ルーフサイドに吊り下げ、それらの後端を第2のリ
ヤシートS2のヘッドレストS23の脚S24に係止し
て、第1および第2のリヤシートS1、S2の上面に載
設固定してある。そして、ベッドフレーム1の上にベッ
ドボード2を敷設する。
【0023】上記ベッドボード2は、図8(A),
(B)に示すように、分割した芯材ボード21をクッシ
ョン材たる表皮22で被包して形成した第1ないし第4
のベッドボード2A,2B,2C,2Dを前後に連結し
た一体構造としてある。第1のベッドボード2Aと第2
のベッドボード2Bとの隣接する側縁どうしが縫着して
あり、第3のベッドボード2Cと第4のベッドボード2
Dとの隣接する側縁どうしも縫着してある。そして、第
2および第3のベッドボード2B,2Cの隣接する側縁
どうしはオープンファスナー26で着脱可能に連結して
ある。
【0024】上記ベッドボード2の裏面(図では上側の
)の前端には、先端にマジックファスナー8Aを取付
けたベルト23Aが縫着してあり、ベッドボード2の前
端縁の上記マジックファスナー8Aと対応する位置にマ
ジックファスナー8Bが取付けてある。一方、ベッドボ
ード2の後端縁には、一対のベルト24A,24Bが取
付けてある。該ベルト24A,24Bの先端にはそれぞ
れマジックファスナー8A,8Bが設けてある。
【0025】上記ベッドボード2は、第1および第2の
リヤシートS1,S2に載設した上記ベッドフレーム1
上に配し、図9に示すように、上記ベルト23Aをクロ
スフレーム12に巻き回して、上記マジックファスナー
8A,8Bを係着せしめ、ベッドボード2の前端を固定
する。一方、図10に示すように、上記ベルト24A,
24Bを第2のリヤシートS2のヘッドレストS23に
巻き回して、ベルト24A,24Bの先端のマジックフ
ァスナー8A,8Bを係着せしめ、ベッドボード2の後
端を固定する。
【0026】上述の実施の形態によれば、ベッドフレー
ム1をフルフラット状態の第1および第2のリヤシート
S1,S2に載置し、ベッドフレーム1の前端の両側を
室内ルーフに吊り下げるとともに、後端両側を第2のリ
ヤシートS2のヘッドレストS23の脚部S24に固定
し、該ベッドフレーム1にベッドボード2を載置した構
造としてあるので、ベッドにかかる荷重をリヤシートS
1,S2で受けるので、各部材の強度が小さくてすむ
【0027】リヤシートS1,S2の上面には、ベッド
フレーム1のみが載置されるので、リヤシートS1,S
2のシートクッションS11.S21の着座面およびシ
ートバックS12,S22の背もたれ面全面をフラット
にする必要がなく、着座者をホールドする凹凸を設ける
ことができる。従って、リヤシートS1,S2の通常使
用状態において着座者のホールド感を確保し乗り心地を
悪化させることがない。
【0028】また、サイドフレーム11A,11B前端
は、作業性良好かつ、確実に室内ルーフに吊り下げるこ
とができる。また、本実施の形態のように第1のリヤシ
ートS1の幅が小さくてサイドフレーム11Bの前端が
浮いた状態であっても支障はない。
【0029】サイドフレーム11A,11Bの後端にお
いては、図7に示すように、ブラケット6の第1のスロ
ット61をヘッドレストS23の脚S24Aに嵌合して
おき、嵌合部を支点としてブラケット6を矢印方向に回
転させることで容易に第2のスロット62が脚S24B
に嵌合するので、作業性良好に係止することができる。
また、第1および第2のスロット61,62の嵌合方向
を異なる方向としてあるので、サイドフレーム11A,
11Bの後端に下向きの荷重がかかってもブラケット6
先端側が浮き上って脚24A,24Bとの係止が外れ
ることがない。
【0030】ベッドボード2は、分割した構造としてあ
るが、各ボードを隣接する位置で連結してあるので、ベ
ッドボード2の前端と後端とをそれぞれ固定するのみ
で、第1ないし第4のベッドボード2A,2B,2C,
2Dをそれぞれ独立して固定しなくてもベッドフレーム
1からずれることがない。またベッドボード2は収納時
に縫着部で折り畳むことができ、さらに前半部と後半部
がオープンファスナー26により着脱可能としてあるの
で、収納の作業性がよく、その収納スペースも狭小です
む。
【0031】本実施の形態の組立式車両用ベッドは車室
内の一方の側壁寄りに設置してあるので、図11に示す
ように、車両前方に向かって右側、即ち室内側壁から離
れた位置に配置するサイドフレーム11Bの中間部を、
第1のリヤシートS1のシートクッションS11に設け
たシートベルトS13を数回巻き回して、シートベルト
S13先端のタングプレートをバックルS14に嵌合し
て位置決め固定し、ベッドフレームの前部の横ずれを防
止することが望ましい。
【0032】本発明の組立式車両用ベッドは、室内幅全
幅にわたって配設する構造としてもよい。この場合、左
右のサイドフレーム11A,11Bは室内側壁に沿って
配置され、それらの前端は共に上述の実施の形態におけ
るサイドフレーム11Aの吊り下げ手段と同様な手段で
左右のルーフサイドに設けたアシストグリップ4に吊り
下げる構造とする。
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、従来の組立式車両用ベ
ッドに比べて、構造簡素で、かつ、構成部材に大きな
度を必要とせず、低コストとなる。さらに、リヤシート
の着座者のホールド感を確保し、乗り心地を損なうこと
がない。また、ベッドの組立作業性も良好である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のベッドの全体斜視図である。
【図2】本発明のベッドのベッドフレームに用いるサイ
ドフレームを示すもので、図2(A)はその前部の分解
斜視図、図2(B)はその後部の分解斜視図、図2
(C)は前部および後部の結合構造を示す分解断面図で
ある。
【図3】本発明のベッドの吊り下げ構造に用いるアシス
トグリップの取付け構造を示す分解斜視図である。
【図4】本発明のベッドの吊り下げ構造を示す要部斜視
図である。
【図5】本発明のベッドの他の吊り下げ構造を示す要部
斜視図である。
【図6】本発明のベッドのベッドフレームのサイドフレ
ーム前端とクロスフレームとの結合構造を示す要部斜視
図である。
【図7】本発明のベッドのベッドフレームのサイドフレ
ーム後端の係止構造を示す分解斜視図である。
【図8】本発明のベッドに用いるベッドボードを示すも
ので、図8(A)はその裏面側の斜視図、図8(B)は
図8(A)のVIIIB −VIIIB 線に沿う位置での断面図で
ある。
【図9】本発明のベッドに用いるベッドボードの前端の
固定構造を示す拡大図である。
【図10】本発明のベッドに用いるベッドボードの後端
の固定構造を示す拡大図である。
【図11】本発明のベッドの側端を固定する固定構造を
示す要部斜視図である。
【図12】本発明のベッドを設置するキャンピングカー
仕様のワゴン型車両の室内概略図である。
【図13】図12に示すワゴン型車両の室内概略平面図
である。
【図14】従来のワゴン型車両のベッドを示す概略側面
図である。
【図15】従来のベッドを示す斜視図である。
【符号の説明】
S1 第1のリヤシート S2 第2のリヤシート S11,S21 シートクッション S12,S22 シートバック S23 ヘッドレスト S24,S24A,S24B ヘッドレストの脚 1 ベッドフレーム 11A,11B サイドフレーム 12 クロスフレーム 2 ベッドボード 21 芯材ボード 22 表皮 23,23A 前端のベルト(緊締手段) 24,24A,24B 後端のベルト(緊締手段) 3,30,3A ハンガーベルト(吊り下げ手段) 31 ホルダーリング 32 ホルダーリングの分離部 4 アシストグリップ 5 ハンガーリング 6 ブラケット(係止手段) 61 第1のスロット 62 第2のスロット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−164957(JP,A) 実開 平7−24647(JP,U) 実開 平6−61567(JP,U) 実開 昭60−72660(JP,U) 実開 昭59−132560(JP,U) 実開 昭58−80062(JP,U) 実開 昭55−111829(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B60P 3/39

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の後部室内に配設する、ベッドフレ
    ームとベッドボードとよりなる組立式車両用ベッドにお
    いて、上記後部室内に前後に配設され、シートクッショ
    ンにシートバックをリクライニング可能に備えた第1お
    よび第2のリヤシートを、それぞれシートバックをフル
    リクライニングしてシートクッションとほぼ共通水平面
    とし、上記第1および第2のリヤシート上面に載置した
    前後方向に延在する左右一対のサイドフレームと、上記
    左右のサイドフレームの前端間に架けわたすクロスフレ
    ームとでベッドフレームを構成し、上記ベッドフレーム
    は、その左右のサイドフレームの前端をそれぞれ室内の
    ルーフサイドに吊り下げ手段を用いて上記リヤシートの
    上面に載置した状態で吊り下げるとともに、サイドフレ
    ームの後端をそれぞれ上記第2のリヤシートのヘッドレ
    ストの脚部に係止手段を用いて係止せしめて上記第1お
    よび第2のリヤシート上面に載置固定し、上記ベッドフ
    レームにベッドボードを敷設したことを特徴とする組立
    式車両用ベッドの構造。
  2. 【請求項2】 上記サイドフレーム前端の上記吊り下げ
    手段として、上記サイドフレームの前端にはハンガーベ
    ルトの下端を回動自在に取付けるとともに、ハンガーベ
    ルトの先端に分離部を有するホルダーリングを連結する
    一方、車室のルーフサイドにハンガーリングを付設し、
    上記ホルダーリングを備えたハンガーベルトの先端部を
    上記ハンガーリングに挿通し、ハンガーベルトの先端下
    部を上記分離部からホルダーリング内に挿入して、ホル
    ダーリングとハンガーベルトの先端部とでハンガーリン
    グを固縛し、サイドフレームの前端を室内のルーフサイ
    ドに吊り下げる請求項1記載の組立式車両用ベッドの構
    造。
  3. 【請求項3】 上記サイドフレームの後端の上記係止手
    段として、サイドフレームの後端にはサイドフレームと
    直交方向に延出するブラケットの基端を回動自在に軸支
    し、該ブラケットの先端には該先端に開口する第1のス
    ロットを形成するとともに、上記ブラケットの中間部に
    その下縁に開口する第2のスロットを形成し、上記第2
    のリヤシートのヘッドレストを支持する一対の脚の一方
    の脚に上記第1のスロットを嵌合し、他方の脚に上記第
    2のスロットを嵌合して上記ブラケットを係合する請求
    項1記載の組立式車両用ベッドの構造。
  4. 【請求項4】 上記ベッドボードは、前後に配列する複
    数の芯材ボードを表皮で被包するとともに、各芯材ボー
    ドの隣接位置で連結して一体構造とし、上記ベッドボー
    ド前端の緊締手段として、ベッドボードの前端に一端を
    ベッドボードに縫着せしめたベルトを設け、該ベルトを
    上記クロスフレームに巻き回してベルトの他端をベッド
    ボードに係止せしめ、上記ベッドボード後端の緊締手段
    として、ベッドボードの後端に一端をベッドボードに縫
    着せしめた一対のベルトを設け、これ等ベルトを上記ヘ
    ッドレストに巻き回して他端どうしを係合せしめて、ベ
    ッドボードをベッドフレームに敷設固定する請求項1記
    載の組立式車両用ベッドの構造。
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