JP2023152048A - 乗物用シート - Google Patents

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Abstract

【課題】乗物用シートの後方からシートクッション下への異物の進入が抑制された乗物用シートを提供する。【解決手段】乗物用シート1は、乗物VのフロアFL上に配置される乗物用シート1であって、乗員が着座するシートクッション11と、シートクッション11の後端側の領域RとフロアFLとの間に配置され、シートクッション11とフロアFLとの間に乗物用シートVの後方から異物が進入することを抑制する進入抑制部80と、を備える。【選択図】 図4A

Description

本発明は乗物用シートに係り、特に、乗物のフロア上に配置される乗物用シートに関する。
電気自動車(EV車)では、より多くのバッテリを搭載するため、車両フロアの下方にバッテリが配置されることが多い。そのため、エンジン車よりもフロアを高くすることでバッテリの場所が確保されている。しかしながら、車両の天井の位置を変えずに、運転者のアイポイントを維持すると、シート高を低くしなければならない。そのため、シートクッションとフロアとの間の空間をエンジン車と比べて狭くする必要がある。
一方、フロントシートの後方に位置するリアシートに着座する乗員は、フロントシートの下方に足を入れることで、足を伸ばし楽な姿勢を取りたい場合がある。しかしながら、フロントシートのシートクッションとフロアの間が狭いと、シートクッション下に足を入れた場合、シートクッション底面に配置され電装部品(ハーネス等)に入れた足が当たってしまう可能性がある。
特許文献1には、シートクッション下の空間が狭い電気自動車において、後部座席の乗員の足がシートクッションの下部に設けられた電飾部品に触れないよう、電飾部品を板状のカバー部材で保護する技術が開示されている。
特開2021-91346号公報
しかしながら、カバー部材で保護した場合でも足で蹴られることにより強く衝撃が加わる可能性があり、電装部品へのダメージの軽減には限界があった。
本発明は、上記の課題を鑑みてなされたものであり、その目的は、乗物用シートの後方からシートクッション下への異物の進入が抑制された乗物用シートを提供することである。
前記課題は、本発明の乗物用シートによれば、乗物のフロア上に配置される乗物用シートであって、乗員が着座するシートクッションと、前記シートクッションの後端側の領域と前記フロアとの間に配置され、前記シートクッションと前記フロアとの間に前記乗物用シートの後方から異物が進入することを抑制する進入抑制部と、を備えることにより解決される。
乗物用シートが、シートクッションの後端側の領域とフロアとの間に進入抑制部を備えることで、シートクッション下への異物、例えば乗員の足や荷物等の進入が抑制される。それにより、シートクッションの底面や下方に配置される電装部品へのダメージを軽減させることができる。
また、上記の乗物用シートによれば、前記シートクッションは、乗員からの荷重を受ける受圧部材を有し、前記進入抑制部は、前記受圧部材の後端の裏面側から前記フロアに向けて張り出す張り出し部により構成されるとよい。
進入抑制部を受圧部材の後端の裏面側から、フロアに向けて張り出す張り出し部により構成することで、簡便な構成で進入抑制部を実現することができる。
また、上記の乗物用シートによれば、前記張り出し部は、前記受圧部材の後端を前記フロアに向けて張り出すことにより形成するとよい。
進入抑制部を、受圧部材の後端を張り出すよう一体的に形成することで、部品点数を増やすことなく侵入抑制部を実現することができる。
また、上記の乗物用シートによれば、前記張り出し部は、前記受圧部材に配策されるハーネスを係合するハーネス係合部を避けて設けられるとよい。
進入抑制部を、ハーネス係合部を避けて張り出し部を設けることで、例えばハーネス部材やハーネス係合部に影響を与えることなく進入抑制部を設けることができる。
また、上記の乗物用シートによれば、前記シートクッションは、パッドと該パッドを覆うクッション側表皮とを有し、前記進入抑制部は、前記クッション側表皮の後部に形成された袋状部により構成されるとよい。
進入抑制部をクッション側表皮の後部により形成することで、例えば部品点数を増やすことなく進入抑制部を実現することができる。
また、上記の乗物用シートによれば、前記シートクッションの後部と接続して乗員の背凭れとなるシートバックと、該シートバックの背面に設けられるバックポケットと、を備え、前記バックポケットは、下端を軸にして回動可能な表面部を有し、前記進入抑制部は、回動して上端部が前記フロアと接続する前記バックポケットの前記表面部により構成されるとよい。
進入抑制部を、シートバック背面に設けられるバックポケットの表面部を回動して形成することで、必要に応じて進入抑制部を設けることができる。また、バックポケットを用いることで、部品点数を増やすことなく進入抑制部を実現することができる。
また、上記の乗物用シートによれば、前記シートクッションの後部と接続して乗員の背凭れとなるシートバックを備え、前記シートバックは、パッドと該パッドを覆うバック表皮とを有し、前記進入抑制部は、前記バック表皮の下端から垂れる垂れ部により構成されるとよい。
進入抑制部をシートバックの下端から垂れる垂れ部により構成することで、例えば部品点数を増やすことなく進入抑制部を実現することができる。
また、上記の乗物用シートによれば、前記侵入抑制部は、前記フロアから突出する突出部により構成されるとよい。
進入抑制部をフロアから突出する突出部により構成することで、簡便な構成で進入抑制部を実現することができる。
また、上記の乗物用シートによれば、前記シートクッションは、左右の側部にサイドカバーを備え、前記進入抑制部は、左右にある前記サイドカバーの後端部を連結し、前記フロアに向けて延びる板状部材により構成されるとよい。
進入抑制部を、サイドカバーの後端部を連結した板状部材により構成することで、簡便な構成で進入抑制部を実現することができる。
本発明によれば、乗物用シートが、シートクッションの後端側の領域とフロアとの間に進入抑制部を備えることで、シートクッション下への異物、例えば乗員の足や荷物等の進入が抑制される。それにより、シートクッションの底面や下方に配置される電装部品へのダメージを軽減させることができる。
また、本発明によれば、進入抑制部を受圧部材の後端の裏面側から、フロアに向けて張り出す張り出し部により構成することで、簡便な構成で進入抑制部を実現することができる。
また、本発明によれば、進入抑制部を、受圧部材の後端を張り出すことにより形成することで、部品点数を増やすことなく侵入抑制部を実現することができる。
また、本発明によれば、進入抑制部を、受圧部材の後端を張り出すよう一体的に形成することで、部品点数を増やすことなく侵入抑制部を実現することができる。
また、本発明によれば、進入抑制部を、ハーネス係合部を避けて張り出し部を設けることで、例えばハーネス部材やハーネス係合部に影響を与えることなく進入抑制部を設けることができる。
また、本発明によれば、進入抑制部をクッション側表皮の後部により形成することで、例えば部品点数を増やすことなく進入抑制部を実現することができる。
また、本発明によれば、進入抑制部を、シートバック背面に設けられるバックポケットの表面部を回動して形成することで、必要に応じて進入抑制部を設けることができる。また、バックポケットを用いることで、部品点数を増やすことなく進入抑制部を実現することができる。
また、本発明によれば、進入抑制部をシートバックの下端から垂れる垂れ部により構成することで、例えば部品点数を増やすことなく進入抑制部を実現することができる。
また、本発明によれば、進入抑制部をフロアから突出する突出部により構成することで、簡便な構成で進入抑制部を実現することができる。
進入抑制部を、サイドカバーの後端部を連結した板状部材により構成することで、簡便な構成で進入抑制部を実現することができる。
本発明の一実施形態に係る車両用シートが搭載された車両を示す図である。 車両用シートの外観を示す図で、斜め後方から見た斜視図である。 車両用シートのシートフレームを示す図で、斜め前方から見た斜視図である。 図2のA-A線に沿った断面図であり、シートクッション下に設けられた進入抑制部を示す図である。 車両用シートを下方から見た底面図である。 受圧部材と一体的に形成された進入抑制部の別例を示す図である。 進入抑制部の別例を示す図である。 図5Aに示す進入抑制部を示す斜視図である。 シートバックの背面に設けられたバックポケットを示す斜視図である。 バックポケットを展開して進入抑制部として利用した状態を示す斜視図である。 シートバックの表皮を用いた進入抑制部を示す構成図である。 フロアから突出すると凸部を用いた進入抑制部を示す断面図である。 サイドカバーを連結して形成された進入抑制部を示す斜視図である。
以下、本発明の一実施形態に係る乗物用シートの構成について図面を参照しながら説明する。ただし、以下に説明する実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。すなわち、本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
また、以下の説明中、シート構成部品の材質、形状及び大きさに関する内容は、あくまでも具体例の一つに過ぎず、本発明を限定するものではない。
なお、以下では、乗物用シートの一例として車両に搭載される車両用シートを挙げ、その構成例について説明することとする。
また、以下の説明中、「前後方向」とは、車両及び車両用シートの前後方向であり、車両走行時の進行方向と一致する方向である。また、「左右方向」又は「シート幅方向」とは、車両用シートの横幅方向であり、車両用シートに着座した乗員から見た左右方向と一致する方向である。また、「上下方向」とは、車両用シートの上下方向であり、車両が水平面を走行しているときには鉛直方向と一致する方向である。また、単に「外側」という場合は、車両用シート単体の中心から外側に向かう方向において外側に近い方を指し、「内側」という場合は車両用シート単体の外側から中心に向かう方向において中心に近い方を意味する。
なお、以下に説明する車両用シート各部の形状、位置及び姿勢等については、特に断る場合を除き、車両用シートが着座状態にあるケースを想定して説明することとする。
<車両Vの基本構成>
車両用シート1が搭載される車両Vの一例を図1に示す。車両Vは、4つの車輪を有する四輪の電気自動車(EV車)である。図1に示すように、車両Vは、車室2を画定する車体3と、左右一対の前輪及び後輪の4つの車輪4とを含む車両構造を有する。
車体3は、車両の前後方向に延在する左右一対のサイドメンバ(不図示)と、サイドメンバに掛け渡され車幅方向に延在する複数のクロスメンバ5と、車室2のフロアFLを形成しクロスメンバ5の上側に結合されたフロアパネル6と、を備えている。
車体3を構成するクロスメンバ5やフロアパネル6等は、特に断りがない限り、鋼材によって形成されている。また、複数のクロスメンバ5のそれぞれは、上方向に向かって開口する断面ハット状に形成されている。
また、図1に示すように、フロアパネル6の下方には、車両の電動モータ等に電力を供給するための複数のバッテリ90と、複数のバッテリ90を下側から支持するバッテリプレート91と、が設けられている。バッテリプレート91の上面には、車幅方向に延在するサブクロスメンバ92が設けられており、サブクロスメンバ92の上面が、クロスメンバ5の下面に結合することで、バッテリプレート91がフロアパネル6の下方に取り付けられる。
フロアFL上には、車両Vの前方から後方に向けて順に、車両用シート1として、運転席シート及び助手席シートとなるフロントシートS1、二列目に設けられたミッドシートS2、三列目に設けられたリアシートS3が配置されている。
なお、車両用シート1が搭載される車両は、電気自動車に限定されず、エンジン車、走行用にモータとエンジンの双方を備えるハイブリッド車、電源としてバッテリと燃料電池を搭載する車等に適用されてもよい。
<車両用シート1>
以下、車両用シート1の基本構成について、図2及び図3を参照しながら説明する。図2は、車両用シート1を後方から見た斜視図であり、図中車両用シート1の一部については、図示の都合上、クッションパッド11a、バックパッド12a及び表皮材11b、12bを外した構成にて図示している。図3は、車両用シート1の骨格を形成するシートフレーム20を示す斜視図である。
車両用シート1は、車室2内のフロアFL上(より詳しくは、フロアパネル6上)に載置され、車両Vの乗員が着座するシートである。車両用シート1は、車両VのフロントシートS1として利用される。ただし、これに限定されるものではなく、車両用シート1はフロントシートS1の後方に位置する、二列目のミッドシートS2又は三列目のリアシートS3としても利用可能である。
本実施形態において、車両用シート1は、シート本体10と、高さ調整機構40と、スライド機構50と、を主な構成として有し、車両Vの車室2内に取り付けられている。
シート本体10は、高さ調整機構40及びスライド機構50を介して、車室のフロアFLから所定の高さに取り付けられている。
<シート本体10>
シート本体10は、図3に示すように、着座者の臀部を支える着座部分となるシートクッション11、着座者の背部を支える背もたれ部分となるシートバック12、及び、シートバック12の上部に配され、着座者の頭部を支えるヘッドレスト13を主な構成要素とする。
シートクッション11は、シートクッションフレーム21(図3参照)に、クッションパッド11a(パッド部材)と表皮材11bを被せることで構成されている。シートバック12は、シートバックフレーム31(図3参照)に、バックパッド12a(パッド部材)、表皮材12bを被せることで構成されている。ヘッドレスト13は、ヘッドレストフレームに、パッドと表皮材を被せることで構成されている。
クッションパッド11a及びバックパッド12aは、例えばウレタン発泡材を用いて、発泡成型により成型されたウレタン基材であり、表皮材11b、12bは、例えばクロス、合成皮革又は本革等からなる。
シートクッション11とシートバック12とはリクライニング機構60(図3参照)により連結されている。リクライニング機構60により、シートバック12は、シートクッション11に対して回動可能となっており、その傾斜角度が調整可能になっている。シート本体の両側部には、リクライニング機構60を覆うサイドカバー14が設けられている。
また、シート本体10の下方には、シートクッション11とフロアFLとの間に、下方空間USが形成されている。
<シートフレーム20>
図2に示すように、車両用シート1の中には、その骨格としてシートフレーム20が設けられている。シートフレーム20は、シートクッション11の骨格を形成するシートクッションフレーム21と、シートバック12の骨格を形成するシートバックフレーム31と、から構成される。
<シートクッションフレーム21>
シートクッションフレーム21は方形枠状に形成され、その左右の側部には一対のクッションサイドフレーム22が設けられている。また、シートクッションフレーム21は一対のクッションサイドフレーム22、22を前側で接続するフロントパイプ24と、後側で接続するリアパイプ25とを有する。車両用シート1の前後にあるフロントパイプ24及びリアパイプ25は丸パイプにより構成されている。また、フロントパイプ24の更に前方にはパンフレーム23が設けられている。
クッションサイドフレーム22は、シートクッションフレーム21の左右に1つずつ配置されており、各々のクッションサイドフレーム22は、車両用シート1の前後方向に延びている。
左側のクッションサイドフレームには、その外側の側面に高さ調整機構40の可動部(後述するフロントリンク41及びリアリンク42)を動作させるフロントアクチュエータ43及びリアアクチュエータ44が取り付けられている。
シートクッション11には、着座者の臀部から荷重を受ける板状の受圧部材26が設けられている。受圧部材26は、図2に示すように、板状に形成された樹脂製の部材であり、受圧部材26の上にはクッションパッド11aが載置されている。
受圧部材26は、シートクッションフレーム21においてフロントパイプ24とリアパイプ25を架け渡して設けられている。より詳しく述べると、受圧部材26には、左右端部と中央にワイヤが前後方向に延びた状態でインサートされており、ワイヤの前端と後端とに形成されたフックにより、フロントパイプ24及びリアパイプ25に固定される。
<シートバックフレーム31>
シートバックフレーム31は全体として方形枠状に形成されている。シートバックフレーム31は、左右に配置される一対のバックサイドフレーム32、32と、アッパーフレーム33と、ロアフレーム34とを備える。アッパーフレーム33は、一対のバックサイドフレーム32、32の間に配置され、一対のバックサイドフレーム32、32の上端を連結する連結部材である。ロアフレーム34は、一対のバックサイドフレーム32、32の間に配置され、一対のバックサイドフレーム32、32の下端を連結する連結部材である。バックサイドフレーム32、アッパーフレーム33、ロアフレーム34は、板状の部材から形成される。
<高さ調整機構40>
高さ調整機構40は、上下方向においてシートクッションフレーム21とスライド機構50を構成するアッパーレール51との間に配置されている。そして、乗員が高さ調整操作(例えば、不図示の昇降ボタンを押す操作)を実行すると、不図示のフロントアクチュエータ及びリアアクチュエータによって高さ調整機構40の可動部が動作する。これによりシートクッション11を含む車両用シート1の高さが調整される。
高さ調整機構40は、前方に位置するフロントリンク41と、後方に位置するリアリンク42を有している。フロントリンク41とリアリンク42は、対をなして車両用シート1の高さを調整する。
<スライド機構50>
また、車両用シート1の下部には、図2及び図3に示すようにスライド機構50が設置されている。このスライド機構50により、車両用シート1のシート本体10は、前後方向にスライド移動可能な状態でフロアFL(より詳細にはフロアパネル6)に取り付けられる。
スライド機構50は、前後方向に沿って車両用シート1のシート本体10をスライド移動させるための機器であり、公知の構造(一般的なスライド機構の構造)となっている。スライド機構50は、一対のスライドレール53として、フロアパネル6上に固定されるロアレール52と、ロアレール52に対してスライド移動可能なアッパーレール51と、を有する。フロアパネル6上に固定されたロアレール52に対して、シート本体10と接続するアッパーレール51が摺動可能となっている。
<進入抑制部>
以下、本実施形態の車両用シート1に設けられる進入抑制部80の構成について、図4A~図4Cを用いて説明する。進入抑制部80は、シートクッション11の後端側の領域RとフロアFLとの間に配置され、シートクッション11とフロアFLとの間に、車両用シート1の後方から異物がシートクッション下に進入することを抑制する部材である。異物は、図4Aに示すように、例えばミッドシートS2又はリアシートS3に着座する乗員の足FTである。異物には足元に置かれたカバン等の荷物が含まれてもよい。
進入抑制部80は、受圧部材26(樹脂マットとも呼ばれる)の後端の裏面側からフロアFLに向けて張り出す張り出し部27により構成されている。
より、具体的に説明すると、進入抑制部80の張り出し部27は、その中央部分が鋭角で折り曲げられた板状部材からなる。図4Aに示すように、進入抑制部80の前端部80aは、受圧部材26の前後方向の中央付近に係止されており、張り出し部27の後端部80bはリアパイプ25と受圧部材26との接続部分に係止されている。張り出し部27は受圧部材26の後端の裏面側からフロアFLに向けて張り出している。言い換えれば、進入抑制部80の折曲部分80cが、後端部80bから下方に延び、フロアFLに近付くように張り出している。
このように、進入抑制部80を配置することで、シートクッション11とフロアFLとの間に壁を形成し異物の進入を抑止している。進入抑制部80の折曲部分80cはフロアFLに当接しているのが望ましい。また、進入抑制部80である張り出し部27は、金属製でも樹脂製であってもよい。
図4A及び図4Bに示す、進入抑制部80の張り出し部27は、受圧部材26とは別部材として構成されているが、図4Cに示す車両用シート1’のように、進入抑制部81として、受圧部材26自体をフロアFLに向けて張り出すように形成してもよい。すなわち、受圧部材26の後端部がフロアFLに向けて張り出し、折曲部分81cがフロアFLにむけて延びるよう配置される。受圧部材26の後端部から下方に延びる折曲部分81cはフロアFLに当接しているのが望ましい。受圧部材26を進入抑制部81として形成することで、部材点数を増やすことなく異物等の進入を抑制することができる。
なお、図4Bに示すように、受圧部材26の左右方向のいずれかには、車両用シート1に設けられる電装部へ電力や信号を送るハーネス部材70が配置されている場合がある。図4Bでは、ロアフレーム34においてハーネス部材70はハーネスクリップ71(ハーネス係合部)により留められている。
電装品は、例えばスライド機構50や高さ調整機構40である。電装品の他の例としては、車載用ECU(Electronic Control Unit、以下単に「ECU」と称する)等の制御装置、ディスプレイ装置が挙げられる。
進入抑制部80は、ハーネス部材70やハーネス部材70のハーネスクリップ71を避けて設けられるのがよい。すなわち、ハーネス部材70やハーネスクリップ71が配置された場所とは異なる位置に進入抑制部80を配置するのがよい。
ハーネス部材70やハーネスクリップ71を避けて設けることにより、ハーネス部材70やそのハーネスクリップ71に影響を与えることなく進入抑制部80、81を設けることができる。
次に、進入抑制部80の別例である進入抑制部82について図5A及び図5Bを用いて説明する。図5Aに示す車両用シート1Aの進入抑制部82は、シートクッション11のクッションパッド11a(パッド)を覆う表皮材11b(シートクッション側表皮)により構成されている。
より具体的のべると、進入抑制部82では、シートクッション11の後端部から表皮材11bを伸ばし、その先端をフロアFLに当接させることで、シートクッション11とフロアFLとの間に壁を作り、異物の進入を抑制している。表皮材11bの後端部(袋状部82a)は、断面がC字状に形成され、その両端には図5Bに示すように壁を有して袋状に形成されている。表皮材11bの後端部に袋状部82aを形成することでクロスや革製の表皮材であっても、異物の進入を抑制することができる。
進入抑制部80の更なる別例である進入抑制部83について図6A及び図6Bを用いて説明する。図6Aに示す車両用シート1Bの進入抑制部83は、シートバック12の背面に設けられるバックポケット15を利用して進入抑制部83を実現している。
バックポケット15は、ミッドシートS2又はリアシートS3等、車両用シート1の後方のシートに着座する乗員の荷物を入れるために前席に設けられる袋状の部材である。
バックポケット15は、平板状の表面部材83aと、表面部材83aと下端83eで連結する裏面部材83bとから構成されている。裏面部材83bは、シートバック12の背面の表皮材12bと例えば縫製により取り付けられている。
表面部材83aは、裏面部材83bに、左右方向の両側部において面ファスナ等の着脱可能な取付部材83cを用いて取り付けられている。後方のシートに着座する乗員は表面部材83aを裏面部材83bから取り外して、下端83eを軸にして表面部材83aを図6Bの矢印C方向に回動させ、その上端部をフロアFLにまで垂らすことができる。垂らした表面部材83aの上端部とフロアFLとは、面ファスナ等の着脱可能な取付部材83dを利用して固定されてもよい。
表面部材83aを垂らすことで、シートクッション11の後端側の領域とフロアFLとの間に壁を形成し、足FT等の異物の進入を抑制することができる。
なお、取付部材83c、83dは面ファスナに限定されず、線ファスナやスナップボタン等であってもよい。
なお、図7に示す車両用シート1Cのように、進入抑制部84は、シートバック12の下方において前方において巻き込まれる表皮材12b(シートバック表皮)を下方に垂らした垂れ部により構成されてもよい。進入抑制部84では、表皮材12bの垂れ部がフロアFLの付近まで延びている。この場合、表皮材12b(垂れ部)の下端は、フロアFLに対し面ファスナ等の取付部材を用いて着脱可能に固定されるとよい。
また、図8に示す車両用シート1Dのように、進入抑制部85は、フロアFLから上方に突出する突出部(凸部)により構成されてもよい。突出部は、例えばフロアFLを支持するクロスメンバ5Aである。クロスメンバ5Aとは別に突出部を形成する部材を設けてもよい。車両用シート1をクロスメンバ5Aよりも前に配置することで、シートクッション11とフロアFLとの間に壁を形成し、足FT等の異物が進入することを抑制する。
また、図9に示す車両用シート1Eのように、進入抑制部86は、車両用シート1の後部において左右に設けられたサイドカバー14の後端部を連結して下方に延びる板状部材16により実現されてもよい。
板状部材16は、その両側部においてサイドカバー14と、面ファスナ等の着脱可能な取付部材を用いて着脱可能に固定されてもよい。板状部材16は樹脂製又は金属製であってもよい。また、進入抑制部86の板状部材16は、サイドカバー14と一体的に形成されてもよい。
サイドカバー14を連結し、フロアFLまで延びる板状部材16を設けることで、シートクッション11とフロアFLとの間に壁を形成し、シートクッション11下に乗員の足等の異物が進入することを抑制することができる。
以上、図を用いて本発明の実施形態である車両用シートについて説明した。なお、本発明は、自動車・鉄道など車輪を有する地上走行用乗物に搭載される車両用シートに限定されるものではなく、例えば、地上以外を移動する航空機や船舶などに搭載されるシートにも適用され得る。
V 車両
FL フロア
FT 足
2 車室
3 車体
4 車輪
5、5A クロスメンバ
6 フロアパネル
S1 フロントシート
S2 ミッドシート
S3 リアシート
1、1’、1A、1B、1C、1D、1E 車両用シート
10 シート本体
11 シートクッション
11a クッションパッド
11b 表皮材
12 シートバック
12a バックパッド
12b 表皮材
13 ヘッドレスト
14 サイドカバー
15 バックポケット
16 板状部材
20 シートフレーム
21 シートクッションフレーム
22 クッションサイドフレーム
23 パンフレーム
24 フロントパイプ
25 リアパイプ
26 受圧部材
27 張り出し部
31 シートバックフレーム
32 バックサイドフレーム
33 アッパーフレーム
34 ロアフレーム
40 高さ調整機構
41 フロントリンク
42 リアリンク
50 スライド機構
51 アッパーレール
52 ロアレール
53 スライドレール
60 リクライニング機構
70 ハーネス部材
71 ハーネスクリップ(ハーネス係合部)
R 領域
80 進入抑制部
80a 前端部
80b 後端部
80c 折曲部分
81 進入抑制部
81c 折曲部分
82 進入抑制部
82a 袋状部
83 進入抑制部
83a 表面部材
83b 裏面部材
83c 取付部材
83d 取付部材
83e 下端
84 進入抑制部
85 進入抑制部
86 進入抑制部
90 バッテリ
91 バッテリプレート
92 サブクロスメンバ

Claims (9)

  1. 乗物のフロア上に配置される乗物用シートであって、
    乗員が着座するシートクッションと、
    前記シートクッションの後端側の領域と前記フロアとの間に配置され、前記シートクッションと前記フロアとの間に前記乗物用シートの後方から異物が進入することを抑制する進入抑制部と、を備えることを特徴とする乗物用シート。
  2. 前記シートクッションは、乗員からの荷重を受ける板状の受圧部材を有し、
    前記進入抑制部は、前記受圧部材の後端の裏面側から前記フロアに向けて張り出す張り出し部により構成されることを特徴とする請求項1に記載の乗物用シート。
  3. 前記張り出し部は、前記受圧部材の後端を前記フロアに向けて張り出すことにより形成することを特徴とする請求項2に記載の乗物用シート。
  4. 前記張り出し部は、前記受圧部材に配策されるハーネスを係合するハーネス係合部を避けて設けられることを特徴とする請求項2又は3に記載の乗物用シート。
  5. 前記シートクッションは、パッドと該パッドを覆うクッション側表皮とを有し、
    前記進入抑制部は、前記クッション側表皮の後部に形成された袋状部により構成されることを特徴とする請求項1に記載の乗物用シート。
  6. 前記シートクッションの後部と接続して乗員の背凭れとなるシートバックと、
    該シートバックの背面に設けられるバックポケットと、を備え、
    前記バックポケットは、下端を軸にして回動可能な表面部を有し、
    前記進入抑制部は、回動して上端部が前記フロアと接続する前記バックポケットの前記表面部により構成されることを特徴とする請求項1に記載の乗物用シート。
  7. 前記シートクッションの後部と接続して乗員の背凭れとなるシートバックを備え、
    前記シートバックは、パッドと該パッドを覆うバック表皮とを有し、
    前記進入抑制部は、前記バック表皮の下端から垂れる垂れ部により構成されることを特徴とする請求項1に記載の乗物用シート。
  8. 前記進入抑制部は、前記フロアから突出する突出部により構成されることを特徴とする請求項1に記載の乗物用シート。
  9. 前記シートクッションは、左右の側部にサイドカバーを備え、
    前記進入抑制部は、左右にある前記サイドカバーの後端部を連結し、前記フロアに向けて延びる板状部材により構成されることを特徴とする請求項1に記載の乗物用シート。
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