JP2985460B2 - 硬貨入出金機 - Google Patents
硬貨入出金機Info
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Description
窓口において硬貨の入出金処理を行うために使用される
硬貨入出金機に関し、特に硬貨入出金機の異常動作時に
対応する手段に関するものである。
投入部と、硬貨を払出すための出金部とを備えており、
硬貨投入部から投入された硬貨が、内蔵の金種別硬貨収
納部内に金種別に収納され、出金時には、ここから各金
種の硬貨が操作者の操作あるいは上位機器からの指令に
従って一枚ずつ放出され、出金部を介して顧客などに払
い出されるようになっている。ここに、硬貨入金時ある
いは出金時において、硬貨入出金機に何らかの異常が発
生し、硬貨入出金機が停止すると、硬貨入金部から金種
別硬貨収納部への搬送経路、あるいは、金種別硬貨収納
部から出金部への搬送経路に残留した硬貨はミスカウン
トなどの原因となるので、銀行員等が硬貨入出金機を開
放して排出するようにしている。
参照して説明する。図3に示した硬貨入出金機は、投入
された硬貨を金種別硬貨収納系60に搬送する入金搬送
系40と、搬送された硬貨を金種別に収納する金種別硬
貨収納系60と、この金種別硬貨収納系60から制御系
70の指示により放出された硬貨を出金する出金搬送系
50と、さらに、これらの系40、50、60を制御す
る制御系70により構成されている。入金搬送系40
は、ホッパーなどにより構成された硬貨投入部5、この
硬貨投入部5から搬送路17により搬送された硬貨の材
質、外径データ、硬貨の有無などを鑑別す鑑別部6、こ
の鑑別部6により正貨と判断されなかった硬貨を搬送路
18から搬送路33を介してリジェクト部34から外部
に排出するためのリジェクトゲート31、鑑別部6から
搬送路18、リジェクトゲート31、搬送路32を経由
して搬送された正貨を一時保留する一時保留部7、一時
保留部7に保留された硬貨を指示により搬送路19およ
び搬送路21を介して返却部8へ返却するための返却ゲ
ート20、一時保留部7から搬送路19および返却ゲー
ト20を経由した硬貨を金種別硬貨収納系60へ供給す
る搬送路22により構成されている。
を金種別に収納する金種別硬貨収納系60は、搬送され
た硬貨をその外径により選別し、金種別のシュート23
〜28に導く選別孔ブロック9、この選別孔ブロック9
により選別されシュート23〜28により導かれた硬貨
を金種別に収納する収納庫11〜15により構成されて
いる。なお、この収納庫11〜15は制御系70からの
指示により、所定の枚数の硬貨を放出する機能も有して
いる。
により放出された硬貨を出金する出金搬出系50は、収
納庫11〜15から放出された所定の硬貨を一時保有す
る出金一時保留部30、この出金一時保留部30から出
金部16へ硬貨を搬送する搬送路29から構成されてい
る。入金搬送系40および出金搬送系50の各搬送路
は、例えばベルトと所定の形状をした金属板などから構
成されており、制御部70の指示に従って、所定のスピ
ードで硬貨を搬送できるようになっている。
0、金種別硬貨収納系60を制御する制御系70は、各
系40〜60の動作を制御するCPU1、CPU1の行
うべき動作が記憶されたROM2、鑑別部6における硬
貨の鑑別状態を記憶しCPU1がこれに基づきリジェク
トおよび選別ブロックにおける選別結果のチェックなど
を行うRAM3、鑑別した硬貨の金種、枚数、および硬
貨入出金機の動作状態などを表示する表示器36および
外部からCPU1に動作指示を与える端子部35などを
備えた表示操作部37から構成されている。
制御動作を図4に示すフローチャートに基づき説明す
る。
投入部5に投入し、表示操作部37からスタートスイッ
チなどにより入金を指示すると、入金要求有りと判断し
てステップS102に進む。この際、硬貨投入部5は、
投入された硬貨を一枚づつ送り出すと共に、硬貨の有無
をCPU1に入力する。
送されてくる硬貨1枚1枚につき硬貨の材質・外径デー
タ・硬貨の有無を確認し、CPU1にデータを入力す
る。CPU1は、これらのデータとROM2に予め記憶
してある本物の特徴データとを比較し、硬貨の正当性を
判断し、さらに、硬貨の金種を特定する。
ける硬貨の鑑別結果に基づき、硬貨が「真」と判定され
た場合は、リジェクトゲート31を一時保留部7側へ操
作し、ステップS104へ移行する。硬貨が「偽」と判
定された場合は、ステップS109へ制御を移す。
の操作等により硬貨の詰まりなどが発生した否かをチェ
ックし、異常が認められた場合はステップS115へ移
行する。異常が無い場合は、ステップS105へ進む。
貨有無の情報をチェックする。硬貨投入部5からCPU
1へ硬貨有りの信号が入力されている場合は、鑑別すべ
き硬貨がまだ残っているので、ステップS102へ移行
し、鑑別を続行する。硬貨無しの信号がCPU1へ入力
された場合は、鑑別すべき硬貨が無いものと判断してス
テップS106へ進む。この段階で、「真」と判断され
た硬貨は全て一時保留部7に一時保管された状態とな
る。
一時保留部7にある硬貨を手元に戻すため返却指示が外
部端子35を介して入力されているか否かをチェックす
る。CPU1に返却指示が入力されている場合は、ステ
ップS113に移行する。返却指示のない場合は、ステ
ップS107に進む。
有るか否かをチェックする。外部端子35を介して入金
処理終了の指示があると、ステップS111に移行し、
硬貨を金種別収納系60に移して、収納動作を開始す
る。入金処理終了の指示が無い場合は、ステップS10
8に進む。
異常がないかをチェックする。異常が検出された場合
は、ステップS115へ移行する。異常がない場合は、
ステップS106に戻って、返却指示または入金終了指
示があるまでこれをステップS106からステップS1
08を繰り返す。
入された硬貨が「偽」と判断された場合は、リジェクト
ゲート31をリジェクト部34側に操作して、搬送路3
3を経由してリジェクト部34へ投入硬貨を排出する。
がないかチェックする。異常のない場合は、リジェクト
動作完了とみなしてステップS102へ戻り、鑑別を続
行する。異常が検出された場合は、ステップS115へ
移行する。
孔ブロック9側へ操作し、一時保留部7にある硬貨を搬
送路22を経由し、選別孔ブロック9へ供給する。選別
孔ブロック9は、外径により金種別に硬貨を振り分ける
ので、硬貨は各々の金種に割り当てられたシュート23
〜28を通り、各々の金種に割り当てられた収納庫10
〜15へ硬貨を収納する。一時保留部7からCPU1へ
入力される硬貨有無情報が、硬貨無しになるまでこの動
作を継続する。
ける収納動作中に、硬貨の詰まりなどの異常がないかチ
ェックする。異常がない場合は、ステップS101へ移
行する。異常が検出された場合は、ステップS115へ
移行する。
部8側へ操作し、一時保留部7にある硬貨を搬送路21
を経由して返却部8へ放出する。
貨が返却部8へ搬送される間に、硬貨の詰まりなどの異
常がないかチェックする。異常がない場合は、ステップ
S101へ戻り硬貨の投入を待つ待機状態に移行する。
異常が検出された場合は、ステップS115へ移行す
る。
いて、詰まり、電源電圧の異常低下などの異常が検出さ
れた場合は、硬貨入出金機の動作部分を停止し、ステッ
プS116へ進む。
えば、異常箇所・異常の状態に対応したエラーコードな
ど)を表示器36に表示する。
硬貨入出金機は、投入された硬貨の金種を自動的に判断
して、金種別に収納可能であり、また、収納された硬貨
から指示に従って、金種、金額を出金可能なため、人手
を経由せず硬貨の入出金の管理を行うことができる。
ば、入金処理下で、硬貨投入部5の硬貨を鑑別して一時
保留部7へ保留する最中に、硬貨の詰まりが発生する
と、異常を検出して鑑別動作を停止する。この時、投入
部5から鑑別部6への搬送路17、鑑別部6から一時保
留部7への搬送路18、32、さらに一時保留部7の中
に、処理中の硬貨が残留することとなる。このような残
留硬貨は、従来、硬貨入出金機の操作者等が、入出金機
を開き手で回収することが一般的であった。この回収作
業は、搬送路が長い場合、あるいは、処理中の硬貨が多
い場合は、非常に時間がかかると共に、操作者にとって
大変負担となる作業である。このように、従来の硬貨入
出金機は、通常動作においては省力化された装置である
が、異常が発生すると処理に時間がかかり、また、人手
も必要な装置である。
に鑑みて、入金搬送系あるいは出金搬送系に異常が発生
した場合であっても、残留硬貨の排出を短時間に、ま
た、操作者などに負担をかけずに行うことができる硬貨
入出金機を実現することを目的としている。
めに、本発明においては、入金搬送系あるいは出金搬送
系に残留した硬貨を強制的に系外に排出可能な強制硬貨
排除手段を設けることにより、異常時に残留した硬貨を
人手を介さずに排出するようにしている。すなわち、本
発明は、投入部に投入された硬貨を搬送する入金搬送系
と、この入金搬送系により搬送された硬貨を金種別に収
納する硬貨収納部と、この硬貨収納部から放出される硬
貨を出金部に搬送する出金搬送系と、入金搬送系及び出
金搬送系の少なくとも一方の異常を検出する異常検出手
段とを有し、この異常検出手段の異常検出に基づいて動
作停止する硬貨入出金機において、異常検出手段の異常
検出に基づいて所定のスイッチ操作を検出する操作検出
手段と、この操作検出手段の操作検出に基づいて異常検
出手段により異常検出された搬送系を駆動して当該搬送
系に残留する硬貨を系外に排出する強制硬貨排出手段と
を有することを特徴とする。
部に収納される前に投入者へ返却する返却部を備えた返
却部付搬送系の場合は、強制硬貨排出手段として、この
返却部付搬送系に残留した硬貨を返却部を介して系外へ
排出する入金系排出手段を採用することができる。ま
た、強制硬貨排出手段として、出金搬送系に残留した硬
貨を出金部を介して系外へ排出する出金系排出手段を採
用すこともできる。
常が発生すると、異常検出手段の異常検出に基づいて硬
貨入出金機の動作が停止し、入金処理や出金処理が停止
し、異常の深刻化を未然に防止できると共に、他方、そ
の異常検出に基づいて操作検出手段が所定のスイッチ操
作を検出するため、スイッチ操作をするだけで、強制硬
貨排出手段が起動して異常検出された搬送系が駆動され
るので、当該搬送系に残留する硬貨が系外に排出でき、
自動的な復旧が可能となっている。搬送系に残留した硬
貨を人手を介さずに短時間に系外へ排出することができ
る。
する。
を示してある。本例の硬貨入出金機の構成は、先に説明
した従来の硬貨入出金機と同様に、投入された硬貨を金
種別硬貨収納系60に搬送する入金搬送系40と、搬送
された硬貨を金種別に収納する金種別硬貨収納系60
と、この金種別硬貨収納系60から指示により放出され
た硬貨を出金する出金搬送系50と、さらに、これらの
系40、50、60を制御する制御系70により構成さ
れている。従って、共通する部分においては、同じ符号
を付し、説明を省略する。
点は、表示操作部37に入金搬送系40から残留硬貨を
排除する入金残留硬貨排出系71を作動させる入金残留
硬貨排出スイッチ73と、出金搬送系50から残留硬貨
を排除する出金残留硬貨排出系71を作動させる出金残
留硬貨排出スイッチ74が設置されていることである。
本例の硬貨入出金機において、入金残留硬貨排出系71
は、投入部5、投入部5から鑑別部6への搬送路17、
鑑別部6、搬送路18、リジェクトゲート31、一時保
留部7、搬送路19、返却ゲート20、搬送路21、さ
らに返却部8から構成されている。また、出金残留硬貨
排出系72は、出金一時保留部30、搬送路29、およ
び出金部16により構成されている。
の動作を図2に示すフローチャートに基づき説明する。
なお、ステップS101からステップS116の動作
は、先に説明した従来の硬貨入出金機と同様につき説明
を省略する。
ッチ73が押されているかチェックする。押されていれ
ばステップS120に移行する。押されていない場合
は、ステップS118へ進む。
ッチ74が押されているかチェックする。押されていれ
ばステップS119に進み、押されていない場合は、ス
テップS116に戻って、異常処理の指示を待つ。
よび搬送路29を動作させ、出金搬送系50に残留して
いる硬貨を出金部16へ排出する。
を一時保留部7側へ、また、返却ゲート20を返却部8
側へ操作し、硬貨投入部5、搬送路17、鑑定部6、搬
送路18および32、一時保留部7、搬送路19および
21を動作させ、入金搬送系40に残留している硬貨を
返却部8へ排出する。
は、動作中に硬貨の詰まりなどの異常が発生すると、硬
貨入出金機が停止し、入金残留硬貨排出スイッチ73お
よび出金残留硬貨排出スイッチ74を押すだけで、入金
搬送系40および出金搬送系50に残留した硬貨を装置
外へ排出することが可能である。従って、従来の硬貨入
出金機のように、操作者が装置を開けて手作業により残
留硬貨を取り出す必要はなく、短時間に硬貨入出金機を
再稼働状態とすることが可能である。また、スイッチを
押すだけで異常時の残留硬貨排出作業が行われるため、
操作者の負担も軽減でき、さらに省力化を図ることがで
きる。
る残留硬貨排出系71、72の始動を表示操作部37に
設置されたスイッチ73、74を用いて行っているが、
指示入力端子35にリセット指示が入力された場合に、
残留硬貨排出系71、72による残留硬貨排出作業を自
動的に開始しても良い。もちろん、電源の投入時にこれ
らの残留硬貨排除作業を初期処理として採用することも
可能である。
は、異常検出手段の異常検出に基づいて動作停止する硬
貨入出金機において、異常検出手段の異常検出に基づい
て所定のスイッチ操作を検出する操作検出手段と、この
操作検出手段の操作検出に基づいて異常検出手段により
異常検出された搬送系を駆動して当該搬送系に残留する
硬貨を系外に排出する強制硬貨排出手段とを有すること
を特徴とする。入金搬送系あるいは出金搬送系になんら
かの異常が発生すると、硬貨入出金機の動作が停止する
と共に、強制硬貨排出手段により搬送系に残留した硬貨
が素早く系外へ排除される。従って、異常時にはスイッ
チ操作するだけで搬送系の自動復旧を実現でき、省力化
に資する。
す説明図である
ローチャートである
る。
ローチャートである。
送路 20・・・ 返却ゲート 23〜28・・・ シュート 30・・・ 出金一時保留部 31・・・ リジェクトゲート 40・・・ 入金搬送系 50・・・ 出金搬送系 60・・・ 金種別硬貨収納系 70・・・ 制御系 71・・・ 入金残留硬貨排出系 72・・・ 出金残留硬貨排出系 73・・・ 入金残留硬貨排出スイッチ 74・・・ 出金残留硬貨排出スイッチ
Claims (3)
- 【請求項1】 投入部に投入された硬貨を搬送する入金
搬送系と、この入金搬送系により搬送された硬貨を金種
別に収納する硬貨収納部と、この硬貨収納部から放出さ
れる硬貨を出金部に搬送する出金搬送系と、前記入金搬
送系及び前記出金搬送系の少なくとも一方の異常を検出
する異常検出手段とを有し、この異常検出手段の異常検
出に基づいて動作停止する硬貨入出金機において、前記
異常検出手段の異常検出に基づいて所定のスイッチ操作
を検出する操作検出手段と、この操作検出手段の操作検
出に基づいて前記異常検出手段により異常検出された搬
送系を駆動して当該搬送系に残留する硬貨を系外に排出
する強制硬貨排出手段とを有することを特徴とする硬貨
入出金機。 - 【請求項2】 請求項1において、前記強制硬貨排出手
段は、前記出金搬送系に残留した硬貨を前記出金部を介
して系外へ排出する出金系排出手段を備えていることを
特徴とする硬貨入出金機。 - 【請求項3】 請求項1または2において、前記入金搬
送系は、投入された硬貨を前記硬貨収納部に収納される
前に投入者へ返却する返却部を備えた返却部付搬送系で
あり、前記強制硬貨排出手段は、この返却部付搬送系に
残留した硬貨を前記返却部を介して系外へ排出する入金
系排出手段を備えていることを特徴とする硬貨入出金
機。
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---|---|---|---|
JP34663191A JP2985460B2 (ja) | 1991-12-27 | 1991-12-27 | 硬貨入出金機 |
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Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP34663191A Expired - Fee Related JP2985460B2 (ja) | 1991-12-27 | 1991-12-27 | 硬貨入出金機 |
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JP5107321B2 (ja) * | 2009-09-04 | 2012-12-26 | 東芝テック株式会社 | 硬貨入出金装置及びその硬貨収納制御プログラム |
JP6965673B2 (ja) * | 2017-10-03 | 2021-11-10 | 富士電機株式会社 | 硬貨処理装置 |
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1991
- 1991-12-27 JP JP34663191A patent/JP2985460B2/ja not_active Expired - Fee Related
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