JP3857413B2 - ドロワ機能付き硬貨入出金装置 - Google Patents
ドロワ機能付き硬貨入出金装置 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、硬貨入出金装置に係るものであり、特に、POS(Point Of Sales) 端末やECR等の商品販売データ登録処理装置に接続して釣銭自動払出装置として使用されるドロワ機能付き硬貨入出金装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、釣銭自動払出装置(硬貨入出金装置)は、種々の金種が混合した状態の硬貨を投入口から一括して投入し、それらの硬貨が正貨であるか否かをチェックしてから金種毎に分類して硬貨収納部に収納しておき、指定された硬貨とその枚数とを自動的に払い出すようにしている。このような釣銭自動払出装置は、一般に、POS端末やECRに接続して使用される。その一例を図12に示す。
【0003】
図12に示す従来の釣銭自動払出装置100について、硬貨の流れに沿って説明する。まず、釣銭自動払出装置100の右手手前に設けられた硬貨投入口101から一括投入された硬貨は、投入口ベルト102によって搬送され、その搬送途中で投入口ローラ103によって1枚ずつ送り出されて一列搬送される。一列搬送された硬貨は、投入口ベルト102から搬送ベルト104に引き渡され、この搬送ベルト104による搬送過程で外径チェック部105による外径チェックを受ける。その結果搬送途中の硬貨が正貨でない場合、或いは、後述する硬貨収納部が満杯である場合には、その硬貨はリジェクト・オーバーフロー部106によってリジェクトされる。このリジェクト・オーバーフロー部106でリジェクトされた硬貨は、リジェクト・オーバーフロー部106の直下に設けられたリジェクト・オーバーフロー硬貨収納部107に収納される。このリジェクト・オーバーフロー硬貨収納部107は上面開口の箱状であって、釣銭自動払出装置100から外部に向かって引出自在に設けられている。
【0004】
リジェクト・オーバーフロー部106を通過した硬貨は、搬送ベルト108に引き渡され、さらに後続の搬送ベルト109に引き渡される過程において方向変換部110で進行方向が直角に変換される。このように、硬貨は、投入口ベルト102、投入口ローラ103、及び搬送ベルト104,108,109によって構成された硬貨搬送部によって所定の方向に搬送される。進行方向変換後の硬貨は、搬送ベルト109に沿わせて順次穴幅寸法が拡大していく金種毎の選別穴111を備えた硬貨選別部112に案内される。選別穴111は、1円・5円・10円・50円・100円・500円の各々の金種の直径に対応する大きさであって、6個設けられている。従って、硬貨は、その金種毎に定められた選別穴111より順次落下する。
【0005】
次いで、硬貨が選別穴111から落下する位置には金種毎に仕切板113で仕切られた硬貨収納部114が設けられ、この硬貨収納部114の各々の金種毎の底面部分には搬送ベルト構造の払出ベルト115が回転駆動自在に設けられている。このため、払出ベルト115が駆動されると、硬貨収納部114に収納された硬貨はその出口に向かって搬送され、分離ローラ116によって1枚毎に分離搬送される。そして、分離後の硬貨はそのまま払出ベルト115によって搬送され続け、所定枚数の硬貨を金種毎に常に一列に整列させて待機させる硬貨待機部117に至る。
【0006】
硬貨待機部117では、所定の枚数の硬貨を一時的に停止させて待機させるとともに、POS端末やECRからの指令に従って必要枚数の硬貨を送り出すように動作制御がなされる。つまり、硬貨収納部114に収納された硬貨は、払出ベルト115を主要な構成要素とする硬貨払出部118によって所定の硬貨払出位置に払い出される。硬貨払出位置に払い出された硬貨は、上方開口の硬貨払出口119にまとめられる。そこで、キャッシャは、硬貨払出口119に一括して払い出された硬貨をつかみ取り、釣銭として顧客に渡すことができる。
【0007】
このような釣銭自動払出装置の現実の使用態様としては、紙幣の取扱いを考慮して、ドロワと共に使用されるのが一般的である。ここで、図13は従来の釣銭自動払出装置100をドロワ200と共に使用する場合の設置例を示す縦断側面図である。図13に示すように、釣銭自動払出装置100は、一般的にドロワ200の上部に載置されて使用される。
【0008】
ところが図13に示すように、従来のドロワ200では、引出し201の手前側にコインケース202が配置され、奥側に紙幣収納部203が配置されている。このようなドロワ200では、紙幣収納部203を使用するために引出し201が引き出される場合、コインケース202の長さの分だけキャッシャの作業スペースを狭めてしまうという問題がある。また、仮に、コインケース202と紙幣収納部203との位置を入れ替えたとしても、釣銭自動払出装置100を使用するにあたっては、コインケース202は無駄な空きスペースとなってしまう。
【0009】
また、リジェクト・オーバーフロー硬貨収納部107は、滅多に開閉を実施する機会がないために、その内部において硬貨がオーバーフローすることにより装置内部に硬貨が溢れ出てしまい装置に不具合を生じてしまうという問題がある。
【0010】
このようなことから、紙幣収納部とリジェクト・オーバーフロー硬貨収納部とを有するドロワを釣銭自動払出装置の筐体内部に引出開放自在に収納した釣銭自動払出装置が提案されている。この場合、装置全体の高さを低くして薄型扁平化を図れるようにドロワは搬送ベルト構造直下に収納される。また、ドロワ自体は通常のドロワ装置の場合と同様に、通常は収納状態にロックしておき、開放時にはドロワ開放信号を与えてロックを解除することにより自動的に引出開放される構造とされる。
【0011】
釣銭の額によってはドロワ内の紙幣収納部から紙幣を取り出すことが必要な場合があるが、釣銭自動払出構造とドロワ構造とを備えることにより、POS端末やECRは、釣銭の金額に基づいてドロワの開放必要性を判定し、必要であると判定した場合にはドロワ開放信号を与えることによりドロワを自動開放させるようにしている。
【0012】
図14に、このための従来のドロワ制御回路の構成例を示す。このドロワ制御回路300は、付勢手段により開放方向に付勢されたドロワのロック状態を解除するためのソレノイド(開放機構)におけるドロワ用マグネット301に対する通電を制御する回路である。このドロワ用マグネット301は釣銭自動払出装置100自身の操作部等からドロワ開放信号(Hレベル)を与えてトランジスタ302をオンさせることで通電されてロックを解除するとともに、POS端末303からドロワ開放信号(Lレベル)を与えることによっても通電されてロックを解除する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
即ち、ドロワ機能付きの従来の釣銭自動払出装置にあっては、釣銭自動払出装置自体の動作に関係なくPOS端末303側からのドロワ開放信号によってもドロワを即座に開放させる構成とされている。この結果、釣銭自動払出装置側のリジェクト・オーバーフロー部でのリジェクト動作中にPOS端末303側からドロワ開放信号が与えられてドロワが開放してしまうと、リジェクトされる硬貨が筐体内部でドロワのリジェクト・オーバーフロー硬貨収納部から外れた位置へ落下してしまう不具合を生ずる。
【0014】
そこで、本発明は、排除される硬貨を引出開放自在に収納されたドロワ内に落下させる構造を前提とし、POS端末等の商品販売データ登録処理装置側からドロワ開放信号が与えられた場合でも、排除させる硬貨をドロワ外に落下させることのないドロワ機能付き硬貨入出金装置を提供することを目的とする。
【0015】
また、本発明は、排除される硬貨を引出開放自在に収納されたドロワ内に落下させる構造を前提とし、排除される硬貨をドロワ外に落下させることのないドロワ機能付き硬貨入出金装置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、硬貨投入口に投入された硬貨を硬貨選別部に搬送し金種毎に選別して硬貨収納部に落下させ、当該硬貨収納部に収納された硬貨を搬送ベルト構造の硬貨払出部により選択的に搬送して硬貨払出口に落下させる硬貨入出金装置において、硬貨搬送経路内を搬送される硬貨を所定の条件の下にその硬貨搬送経路から下部の引出開放自在なドロワ内に落下させて排除する硬貨排除手段と、硬貨収納中に商品販売データ登録処理装置側からドロワ開放信号があった場合、硬貨収納動作を一旦停止させた後に前記ドロワの開放動作を許可するドロワ開放規制手段とを備える。
【0017】
請求項2記載の発明は、硬貨が投入される硬貨投入口と、硬貨搬送経路を有し、前記硬貨投入口に投入された硬貨を硬貨選別位置まで搬送する硬貨搬送部と、硬貨搬送経路内に配置され、搬送される硬貨を所定の条件の下にその硬貨搬送経路から落下させて排除する硬貨排除部と、硬貨選別位置に搬送された硬貨を金種別に選別して硬貨収納部に落下させる硬貨選別部と、前記硬貨収納部に収納された硬貨を金種毎に選択的に搬送して硬貨払出口に落下させる搬送ベルト構造の硬貨払出部と、前記硬貨搬送経路直下の収納位置と装置外に突出する引出位置との間で引出開放自在に設けられ、収納位置で前記硬貨排除部により排除される硬貨を収納する排除硬貨収納部を有するドロワと、硬貨収納中に商品販売データ登録処理装置側からのドロワ開放信号を監視しドロワ開放信号があった場合、硬貨収納動作を一旦停止させた後に前記ドロワの開放動作を許可するドロワ開放規制手段と、を備える。
【0018】
従って、請求項1及び2記載の発明によれば、硬貨排除処理はドロワが閉じた状態で確実に行われるため、ドロワ外に落下させてしまう不具合を生じない。
【0019】
請求項3記載の発明は、請求項2記載のドロワ機能付き硬貨入出金装置の硬貨排除部は、排除されて落下する硬貨を排除硬貨収納部の上部で一時的に収納する排除硬貨一時収納部と、排除硬貨一時収納部を選択的に駆動させて一時的に収納した硬貨を排除硬貨収納部内に落下させる排除硬貨一時収納部駆動手段とを有する。
【0020】
従って、基本的には請求項2記載の発明の場合と同様であるが、排除する硬貨が直接的にドロワ側に落下せず、一旦、排除硬貨一時収納部に収納されるので、商品販売データ登録処理装置側からドロワ開放信号が与えられた場合に硬貨の搬送等を中断する必要性が少なくなるため、即座にドロワを開放させ得る状況が多くなり、処理・作業性が向上する。
【0021】
請求項4記載の発明は、請求項1記載のドロワ機能付き硬貨入出金装置において、硬貨収納動作を一旦停止させて前記ドロワの開放動作を許可した後に前記ドロワの収納引出状態を監視し当該ドロワが収納位置にあることを条件に硬貨の排除処理を許可する排除処理規制手段を備える。
【0022】
請求項5記載の発明は、請求項2又は3記載のドロワ機能付き硬貨入出金装置において、硬貨収納動作を一旦停止させて前記ドロワの開放動作を許可した後に前記ドロワの収納引出状態を監視し当該ドロワが収納位置にあることを条件に前記硬貨排除部による前記排除硬貨収納部内への硬貨の排除処理を許可する排除処理規制手段を備える。
【0023】
従って、請求項4及び5記載の発明によれば、硬貨の排除処理は、ドロワが収納位置に閉まっている条件下でのみ許可されるので、排除される硬貨がドロワ外に落下してしまう不具合を生じない。
【0024】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施の形態を図1ないし図11に基づいて説明する。ここで、図1はドロワ機能付き硬貨入出金装置としての釣銭自動払出装置Aの全体を示す外観斜視図、図2はその平面図である。まず、釣銭自動払出装置Aの筐体としての本体ケース1の右手手前には、硬貨Cを一括して投入する上方開口の硬貨投入口2が設けられている。この硬貨投入口2には、光学的に硬貨Cの有無を検出する複数組の硬貨検知器である投入センサ3が設けられている。このような硬貨投入口2には、投入された硬貨Cを奥に向けて搬送する投入口ベルト4が設けられ、この投入口ベルト4上には硬貨投入口2の一端に位置させて不規則に投入された硬貨Cを1枚ずつ送り出すための投入口ローラ5が設けられている。これらの硬貨投入口2、投入口ベルト4及び投入口ローラ5により投入部6が形成されている。
【0025】
投入口ローラ5には、硬貨Cを一列にして搬送する投入口ベルト4が連設されており、この投入口ベルト4には硬貨Cの送り速度を速めて所定の隙間をあけて各々の硬貨Cを送ることができるように搬送速度を速めた搬送ベルト7が連設され、さらに、別の搬送ベルト8が連設されている。搬送ベルト7部分には、硬貨Cの外径をチェックする外径チェック部9が設けられている。この外径チェック部9の先には、搬送される硬貨Cが正貨でない場合、或いは、後述する硬貨収納部が満杯である場合に、硬貨搬送を選択的に中断してそれらの硬貨Cを落下させて排除する硬貨排除部であるリジェクト・オーバーフロー部10が設けられている。さらに、搬送ベルト8の終端部分には、搬送方向を直角に変換して硬貨Cを硬貨選別位置に搬送する搬送ベルト11が設けられている。ここに、各々がモータ(図9参照)に連結されて駆動され、投入口ローラ5、投入口ベルト4及び搬送ベルト7,8,11からなる硬貨選別位置までの硬貨搬送経路を形成し、硬貨投入口2に投入された硬貨Cを搬送する硬貨搬送部6が構成されている。
【0026】
次いで、搬送ベルト11に沿わせて順次穴幅寸法が拡大する金種毎の選別穴12が設けられ、ここに硬貨選別位置に位置し、搬送された硬貨を金種別に選別する硬貨選別部13が形成されている。選別穴12は、1円・5円・10円・50円・100円・500円の各々の金種に対応する大きさであって、6個設けられている。そして、各選別穴12毎に硬貨センサとしての計数センサ14が設けられている。
【0027】
図3は、本体ケース1に内蔵される硬貨収納部16と硬貨払出部25とを示す斜視図、図4は釣銭自動払出装置Aの硬貨払出部25付近の内部構造を示す縦断側面図、図5は釣銭自動払出装置Aの硬貨投入口2付近の内部構造を示す縦断側面図である。選別穴12の各々に連通させて仕切板15で硬貨C毎に仕切られた上方開口の硬貨収納部16が設けられている。この硬貨収納部16の各々の金種毎の底面部分には、モータ(図9参照)に連結されて駆動される払出ベルト17が駆動ローラ18と従動ローラ19とに懸け渡されて設けられている。この払出ベルト17は、長短2本のエンドレスベルトの一組によって構成されており、硬貨搬送方向下流側に向かうに従い高さが高くなるように傾斜配置されている。そして、硬貨収納部16の出口部には、硬貨Cを1枚毎に分離する分離ローラ20が全ての金種の出口部を横断するように配設されており、かつ、所定枚数の硬貨Cを一列に整列させて、待機させる硬貨待機部21が金種毎に設けられている。払出ベルト17のうちの長搬送ベルトは、硬貨待機部21にも延出し、硬貨待機部21を通り越して硬貨払出位置まで至っている。また、硬貨待機部21には、払出ベルト17の上部に2枚以上の硬貨Cが重ならないように寸法を定めた押え板22が設けられ、かつ、硬貨Cを一時的に停止させるとともに必要枚数の硬貨Cを送り出す動作を選択的に実行する硬貨ストッパ23が設けられている。さらに、硬貨ストッパ23の直後には、払出センサ24が設けられている。ここに、硬貨収納部16に収納された硬貨Cを金種毎に選択的に搬送する搬送ベルト構造の硬貨払出部25が構成されている。
【0028】
硬貨払出部25によって硬貨Cが金種毎に落下させられる硬貨払出位置には、上面開口の硬貨払出口26が配置されている。そして、本体ケース1の内部において硬貨払出部25の搬送ベルト構造の一構成要素となる払出ベルト17及び硬貨払出口26と、投入口ローラ5等により構成される硬貨搬送部6との下側に形成される空間には、ドロワ構造を構成する引出し27が引出開放自在に収納されている。そのため、釣銭払出構造にドロワ構造が併設されながら装置全体の高さが低くなり装置が薄型扁平化されている。ここで、図6は引出し27の構造を示す分解斜視図である。図6に示すように、引出し27には、マネーケース28が着脱自在に収納されている。また、このマネーケース28の内部は、キャッシャから見て手前側を紙幣収納部29、右側奥をリジェクト・オーバーフロー硬貨収納部30、及び左側奥を棒銀収納部31に区分けされている。
【0029】
ここで、リジェクト・オーバーフロー硬貨収納部30は、排除硬貨収納部であって、引出し27が本体ケース1において収納状態にある場合においてはリジェクト・オーバーフロー部10の下部付近に上面開口状態で位置し、落下する硬貨Cを収納する。このリジェクト・オーバーフロー硬貨収納部30の最大収納枚数は、例えば、40枚に設定されている。リジェクト・オーバーフロー部10はリジェクト・オーバーフロー硬貨一時収容部32を含んでいる。このリジェクト・オーバーフロー硬貨一時収容部32は、最大収納枚数が例えば13枚に設定されたリジェクト・オーバーフロー硬貨受け33と駆動部34とで構成されている。リジェクト・オーバーフロー硬貨受け33は、平板をL字形に屈曲して成形されており、通常はL字の屈曲部分を硬貨搬送方向下流側に向け、硬貨搬送方向下流側に向かうに従い高さが低くなるように傾斜配置されている。また、駆動部34は、図示しない電磁石を備え、電磁石の励磁によってアーム35を駆動することにより、リジェクト・オーバーフロー硬貨受け33と駆動部34との連結位置36を回動支点としてリジェクト・オーバーフロー硬貨受け33の傾斜方向をリジェクト・オーバーフロー硬貨収納部30に向けて変化させるものであり、リジェクト・オーバーフロー硬貨受け33の下部に設けられている。駆動部34の電磁石は、投入センサ3と検知器37とから後述する制御部へと出力される検知信号に基づいて、制御部により制御される。本実施の形態においては、投入センサ3が硬貨投入口2に投入された硬貨Cを検出しなくなり、かつ、検知器37が引出し27について閉止状態であることを検知した場合に、電磁石は励磁される。
【0030】
また、本体ケース1には検知器37がこの引出し27の開放方向上流側に接するように備えられており、引出し27の引出(開放)・収納状態を検知器37と引出し27との接触・非接触により検知する。本実施の形態においては、図5に示すように、硬貨搬送部6の下方に備えられている。また、引出し27自体は現状のドロワ装置の場合と同様に、通常は圧縮ばね(図示せず)により引出開放方向に付勢されながら収納状態にロックされており、開放時にはロック状態を解除するためのソレノイド(開放機構)におけるドロワ用マグネット38に通電してロックを解除することにより自動的に引出開放される構造とされている。
【0031】
さらに、図1に示すように、本体ケース1の左側手前には、表示器39、各種の操作キー40及び管理モード等のモード設定を行うための鍵キー41が設けられている。操作キー40中には、「スタート」キー、「一括回収」キー、「リジェクトフルクリア」キー等が設けられている。
【0032】
また、本実施の形態では、閉店時の硬貨回収作業性を向上させるため、図4に示すように、釣銭自動払出装置A内の全硬貨を一度に回収し得る回収機構を備えている。硬貨の一括回収は、例えば閉店後に鍵キー41にて「管理モード」に設定し、操作キー40中の「一括回収」キーを押下することにより実行させ得る。まず、引出し27に関しては、硬貨回収時に用いられる硬貨回収ケース51がマネーケース28と選択的に収納自在とされている。そして、硬貨払出部25の下流側の端部(払出ベルト17の先端部)と硬貨払出口26との間には、上下方向に変位することにより硬貨払出部25から払い出される硬貨Cを硬貨払出口26と硬貨回収ケース51とに選択的に導く切替ゲート52が設けられている。
【0033】
この切替ゲート52は、払出ベルト17の先端から硬貨払出口26に向けて下方に傾斜する案内面53を有し、両側には本体ケース1の両側に設けた上下方向に長いガイド(図示せず)に上下動自在に保持される小判形のガイド54と、このガイド54から側方に突出するピン55とが形成されている(図7参照)。
【0034】
図4に示すように、本体ケース1には切替ゲート52のピン55に嵌合された水平方向に長い長孔56を有するレバー57が軸58を中心に回動自在に設けられ、このレバー57は時計方向に強制的に回動させたときに元の位置に戻るようにスプリング59により付勢されている。また、硬貨回収ケース51の側面には、引出し27の収納動作時にレバー57を時計方向に押圧して切替ゲート52を上方に変位させる突起状の作動部60が形成されている。図8に示すように、硬貨回収ケース51は、この例では硬貨Cを金種別に収納できるように仕切板61により仕切られている。これらの仕切板61の間隔は、金種別に硬貨Cを払い出す複数の払出ベルト17の境目と一致している。なお、特に図示しないが、引出し27に硬貨回収ケース51を収納させて本体ケース1内に収納させた場合には、引出し27にマネーケース28を収納させて本体ケース1内に収納させたときと区別してこれを検知する検知機構が設けられている。
【0035】
次に、ハードウェアの電気的接続について図9を参照して説明する。釣銭自動払出装置Aは、各部の制御を受け持つ制御部70を備え、この制御部70にインターフェース71を介して商品販売データ登録処理装置であるPOS端末72が接続されている。制御部70は、ここでは特に図示しないが、各部を集中的に制御するCPU、プログラム等の固定的データを予め格納するROM、可変的なデータを可変自在に格納するRAM等によりMPUとして構成されている。また、制御部70には、表示器39や操作キー40(鍵キー41を含む)も接続されている。さらに、制御部70には、投入センサ3、計数センサ14、払出センサ24等のセンサ類73がI/Oポート74を介して接続され、硬貨ストッパ23、引出し27、検知器37、各モータ75等がI/Oポート76を介して接続されている。ここで、投入センサ3、計数センサ14、払出センサ24等のセンサ類73は、例えば硬貨Cを光学的に検出した信号を制御部70に伝達するものであり、この検出信号に基づいて制御部70が各部を駆動制御する。また、硬貨ストッパ23は、制御部70から出力される信号に基づき図示しない電磁石を駆動制御することで指定された硬貨Cとその枚数とを払い出す。検知器37は、引出し27との接触・非接触を検知すると検知信号を制御部70に伝達するものであり、この検知信号に基づいて制御部70が各モータ75を駆動制御する。本実施の形態においては、引出し27が開放状態の場合には検知器37が引出し27との非接触状態を検知して硬貨Cの搬送を停止させ、引出し27が閉止状態の場合には検知器37が引出し27との接触状態を検知して硬貨Cの搬送を行なうものとする。また、引出し27を開放させるためのドロワ用マグネット38を制御するドロワ制御回路76がI/Oポート76を介して制御部70に接続されている。また、前述したように制御部70により制御される駆動部34も接続されている。
【0036】
図10にドロワ制御回路76の構成例を示す。まず、操作キー40等を通じて釣銭自動払出装置A自身においてドロワ開放信号(Hレベル)があった場合に釣銭自動払出装置A側の電源V1供給下にトランジスタ77をオンさせることでドロワ用マグネット38に通電させる払出装置側開放回路78が設けられている。ここに、電源V1に対してはその電源供給時には通電されることでリレー79におけるリレー接点79aを端子Bを介して中立位置NC側に切替えるリレーコイル79bが接続されている。一方、POS端末72側の電源V2もドロワ用マグネット38に供給可能とされており、基本的には、POS端末72側からドロワ開放信号(Lレベル)があった場合にドロワ用マグネット38に通電させ得るPOS側開放回路80が設けられている。POS端末72側からのドロワ開放信号は、例えば、締め処理に伴う釣銭処理として紙幣を必要とする場合に紙幣を引出し27の紙幣収納部29から取り出すために出力される。これらの開放回路78,80はダイオード81,82を介してOR接続されている。ここに、POS端末72側からのドロワ開放信号(Lレベル)は直接的にPOS側開放回路80には与えられず、釣銭自動払出装置Aの制御部70による監視の下に規制されて与えられる構成とされている。このため、まず、POS端末72側からのドロワ開放信号を制御部70のポート入力に取り込むためのトランジスタ83,84が設けられている。トランジスタ83,84の中点はリレー79に接続されている。リレー接点79aへの非通電時(電源V1オフ時)に切替えられるリレー79の端子A側はトランジスタ85を介してドロワ用マグネット38に接続されている。
【0037】
このような釣銭自動払出装置Aにおける基本的な硬貨の流れについて説明する。硬貨Cが硬貨投入口2に投入されると、投入センサ3がその硬貨Cを検出する。この時に、引出し27が閉止状態にあることを条件として、投入口ベルト4・搬送ベルト7,8,11が駆動される。そして、投入された硬貨Cは、投入口ベルト4による搬送過程で投入口ローラ5により1枚ずつ並べられ、搬送ベルト7で各々の硬貨Cの間隔を広げられて搬送される。その過程で、投入された硬貨Cについて外径チェック部9や図示しない材質チェック部等で正貨であるか偽貨であるかの判別がなされ、正貨でない場合には、リジェクト・オーバーフロー部10において硬貨搬送を選択的に中断してそれらの硬貨Cを落下させて排除する。また、硬貨収納部16に収納されている金種の何れかが満杯で新たな硬貨Cを収納することができないと計数センサ14により判定された場合においても、リジェクト・オーバーフロー部10において硬貨搬送を選択的に中断して該当する硬貨Cを落下させて排除する。リジェクト・オーバーフロー部10から落下した硬貨(リジェクト・オーバーフロー硬貨)は、リジェクト・オーバーフロー硬貨一時収容部32上に一時的に収容される。この場合、リジェクト・オーバーフロー硬貨一時収容部32のリジェクト・オーバーフロー硬貨受け33は、L字の屈曲部分を硬貨搬送方向下流側に向け、硬貨搬送方向下流側に向かうに従い高さが低くなるように傾斜配置されているので、リジェクト・オーバーフロー硬貨がリジェクト・オーバーフロー硬貨受け33からこぼれることはない。
【0038】
一方、リジェクト・オーバーフロー硬貨一時収容部32のリジェクト・オーバーフロー硬貨受け33上のリジェクト・オーバーフロー硬貨は、投入センサ3が硬貨投入口2に投入された硬貨Cの搬送が終了したことを検出し、かつ、検知器37が引出し27について閉止状態であることを検知すると、そのリジェクト・オーバーフロー硬貨一時収容部32の駆動部34の電磁石が励磁されることにより、リジェクト・オーバーフロー硬貨受け33の硬貨搬送方向先端が連結位置36を回動支点として引出し27のリジェクト・オーバーフロー硬貨収納部30に向けて移動するに従い落下し、リジェクト・オーバーフロー硬貨収納部30の中へと確実に収納される。ここに、排除硬貨一時収容部駆動手段の機能が実行される。
【0039】
正貨であり硬貨収納部16が満杯でない場合には、硬貨Cは搬送ベルト8から搬送ベルト11に方向転換されて搬送され、硬貨選別部13で金種毎に選別される。即ち、硬貨Cは金種に応じて選別穴12から落下し、硬貨収納部16に金種別に収納される。選別穴12から落下した硬貨Cは、計数センサ14によりその数がカウントされる。また、硬貨待機部21に硬貨Cがない場合には、払出ベルト17が駆動されて硬貨待機部21に所定枚数の硬貨Cが常に存在するように動作制御がなされる。
【0040】
POS端末72において締め処理がなされ、POS端末72より硬貨Cの払出命令があった場合には、払出ベルト17が駆動されるとともに、金種毎に硬貨ストッパ23が動作して必要枚数の硬貨Cが送り出される。このように送り出された硬貨Cは、硬貨払出口26に一括して払い出される。そこで、キャッシャは、硬貨払出口26に払い出された硬貨Cをつかみ取り、顧客に渡すことができる。
【0041】
次に、ドロワ開放信号の有無に伴ない制御部70により実行される動作制御を図11に示すフローチャートを参照して説明する。この動作制御としては、硬貨収納中▲1▼と、収納待機中▲2▼と、一括回収時▲3▼とに大別される。まず、POS端末72と併用される開店業務中にあっては、管理モードに設定されておらず(ステップS1のN)、硬貨投入口2に硬貨Cが投入されたか否かを投入センサ3の出力により監視する(S2)(或いは、操作キー40中の「スタート」キーが押下されたかを監視する)。投入センサ3の出力があると(或いは、スタートキーが押下されると)(S2のY)、前述したような硬貨収納動作を開始することで(S3)、硬貨収納中▲1▼なる状況となる。このような収納動作中に、トランジスタ83,84を通じてポート入力にPOS端末72側からのドロワ開放信号が有るか否かを監視する(S4)。ドロワ開放信号が無ければ(S4のN)、リジェクト・オーバーフロー硬貨受け33上の硬貨Cの枚数が13枚(最大収納枚数)に達しているか否かをチェックし(S5)、13枚に達していなければ(S5のN)、硬貨収納動作を繰り返す。13枚に達している場合には(S5のY)、リジェクト・オーバーフロー硬貨受け33上の硬貨Cを引出し27のリジェクト・オーバーフロー硬貨収納部30に落とすため、収納動作を一時停止させる(S6)。この際、引出し27が閉まっているか否かを検知器37の出力によりチェックし(S7)、閉まっていなければ(S7のN)、「ドロワを閉めて下さい」等のメッセージを表示器39に表示させる(S8)。引出し27が閉まった状態で(S7のY)、駆動部34が駆動されてリジェクト・オーバーフロー硬貨受け33上の硬貨Cを引出し27のリジェクト・オーバーフロー硬貨収納部30に落とすリジェクト処理が行われる(S9)。ここに、ステップS7のY、S9により、引出し27が収納位置に閉まっていることを条件に硬貨排除処理(リジェクト処理)を許可する排除処理規制手段の機能が実行される。従って、リジェクト処理は引出し27が確実に閉まっている状態で行われるので、リジェクトされる硬貨がリジェクト・オーバーフロー硬貨収納部30外に落下してしまうような不具合を生じない。この際、リジェクト・オーバーフロー硬貨収納部30に落下する硬貨枚数が計数されてメモリ上で管理されており、リジェクト・オーバーフロー硬貨収納部30内の総硬貨枚数が40枚(最大収納枚数)に達しているかをチェックする(S10)。40枚に達していなければ(S10のN)、収納動作を継続する。一方、40枚に達している場合には(S10のY)、リジェクト・オーバーフロー硬貨収納部30内の硬貨を取り除くために、ドロワ開放信号をトランジスタ77に出力することでドロワ開放動作を実行し(S11)、併せて、表示器39に「リジェクトフルです」等のメッセージを表示させる(S12)。これにより、リジェクト・オーバーフロー硬貨収納部30内の硬貨の取り除き及びリジクェトフルクリア操作を促す。その後、リジクェトフルクリア操作があったか否かをチェックし(S13)、その操作があるまで、表示器39に「リジェクトクリアキーを操作して下さい」等のメッセージを表示させ(S14)、リジェクトクリアキーの操作があることにより、当初の処理に戻る。
【0042】
一方、このような硬貨収納動作中に、POS端末72側からドロワ開放信号が有った場合(S4のY)、リジェクト・オーバーフロー硬貨受け33上の硬貨Cの枚数が13枚(最大収納枚数)に達しているか否かをチェックする(S15)。このとき、13枚に達していない場合も(S15のN)、13枚に達している場合も(S15のY)、硬貨収納動作に伴うリジェクト・オーバーフロー処理と重なることで動作に支障を来さないように、収納動作を一旦停止させた(S16又はS17)後で、ドロワ開放動作を実行する(S18又はS19)。即ち、POS端末72側からドロワ開放信号があっただけでは、リレー接点79aがリレーコイル79bにより端子Bを介して中立位置NC側に切替えられた状態にあるので、直ちにはPOS側開放回路80が動作しないが、リジェクト処理を伴い得る収納動作の一旦停止処理を経てリジェクト・オーバーフロー処理と重なることのない状況になると、釣銭自動払出装置A側の電源V1がオフに切替えられることでリレーコイル79bへの通電がなくなりリレー接点79aが端子A側に切替えられ、トランジスタ85がオンすることでPOS側開放回路80が有効となり、ドロワ用マグネット38に通電されることで引出し27の開放動作が許可される。ここに、ステップS4のY、S16、S18又はS4のY、S17、S19によりPOS端末72側のドロワ開放要求に対するドロワ開放規制手段の機能が実行される。従って、ドロワ開放動作が実行される時点では(S18又はS19)、収納動作(従って、リジェクト・オーバーフロー処理も含まれる)が一時停止しているので、ドロワ開放動作とリジェクト動作とが重なることはなく、硬貨がリジェクト・オーバーフロー硬貨収納部30外の位置に落下してしまうような不具合を生じない。逆にいえば、引出し27が収納状態にある条件下でのみリジェクト・オーバーフロー硬貨収納部30へのリジェクト処理が行われることになる。なお、ステップS18を経た場合は引出し27を閉じることにより収納動作が再開され(S3)、ステップS19を経た場合にはステップ7以降の処理に移る。
【0043】
他方、ステップS2で投入センサ3の出力がない状態では、収納待機中▲2▼にあり、トランジスタ83,84を通じてポート入力にPOS端末72側からのドロワ開放信号が有るか否かを監視する(S20)。ドロワ開放信号が有れば(S20のY)、直ちにドロワ開放動作を実行する(S21)。即ち、この場合には硬貨収納動作を実行しておらず引出し27の開放が何ら影響しないため、POS端末72側からドロワ開放信号があった時点で釣銭自動払出装置A側の電源V1がオフに切替えられることでリレーコイル79bへの通電がなくなりリレー接点79aが端子A側に切替えられ、トランジスタ85がオンすることでPOS側開放回路80が有効となり、ドロワ用マグネット38に通電されることで引出し27の開放動作が直ちに許可される。ここに、ステップS20のY及びS20によってもPOS端末72側のドロワ開放要求に対するドロワ開放規制手段の機能が実行される。
【0044】
つづいて、閉店後の一括回収時▲3▼について説明する。この一括回収は、鍵キー41にて管理モードに設定され(S1のY)、かつ、操作キー40中の「一括回収」キーが押下される(S22)ことにより実行される。この場合、引出し27内にマネーケース28に代えて硬貨回収ケース51をセットさせる必要があるため、トランジスタ77にドロワ開放信号が与えられてドロワ開放動作が実行される(S23)。これにより、ケース交換が可能となり、交換後、引出し27が閉じられるのを待つ。この交換が済んだか否かは、硬貨回収ケース51に対する検知機構がこの硬貨回収ケース51に交換された引出し27が収納されたことを検知した否かによりチェックされる(S24)。済んでいない場合には、表示器39に「硬貨回収ケースをセットして下さい」とか「ドロワを閉じて下さい」といったメッセージを表示する(S25)。硬貨回収ケース51への交換及び引出し27の閉めが終了すると、切替ゲート52が硬貨回収ケース51側に切替えられているので、一括回収動作が実行され(S26)、硬貨収納部16の全硬貨Cが払出ベルト17により払い出され、切替ゲート52に従い引出し27内の硬貨回収ケース51に金種別に落下する。硬貨回収ケース51への回収後は、この硬貨回収ケース51を持ち運ぶために、再び、トランジスタ77にドロワ開放信号が与えられてドロワ開放動作が実行される(S27)。これにより、硬貨回収ケース51の取り出し及びマネーケース28のセットが可能となり、引出し27を再び閉めることにより、一連の処理が終了する。このように釣銭自動払出装置A自身からドロワ開放信号があった場合には、直ちにドロワ開放動作が実行されるが、硬貨収納動作(リジェクト・オーバーフロー処理を含む)中にこの信号が出されることはないので、特に支障はない。
【0045】
なお、本実施の形態では、リジェクト・オーバーフロー処理に関して、一旦、リジェクト・オーバーフロー硬貨一時収容部32を介して引出し27のリジェクト・オーバーフロー硬貨収納部30へ落下させるようにしたが、リジェクト・オーバーフロー硬貨一時収容部32を有さず、リジェクト・オーバーフロー部10から直接的にリジェクト・オーバーフロー硬貨収納部30へ落下させる構成の場合にも同様に適用できる。
【0046】
【発明の効果】
請求項1及び2記載の発明によれば、硬貨の排除処理はドロワが閉じた状態で確実に行われるため、ドロワ外に落下させてしまう不具合を回避することができる。
【0047】
特に、請求項3記載の発明によれば、基本的には請求項2記載の発明の場合と同様であるが、排除する硬貨が直接的にドロワ側に落下せず、一旦、排除硬貨一時収納部に収納されるので、商品販売データ登録処理装置側からドロワ開放信号が与えられた場合に硬貨の搬送等を中断する必要性が少なくなるため、即座にドロワを開放させ得る状況が多くなり、処理・作業性を向上させることができる。
【0048】
請求項4及び5記載の発明によれば、排除される硬貨がドロワ外に落下してしまう不具合を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の釣銭自動払出装置の全体を示す外観斜視図である。
【図2】その平面図である。
【図3】本体ケースに内蔵される硬貨収納部と硬貨払出部とを示す斜視図である。
【図4】釣銭自動払出装置の硬貨払出部付近の内部構造を示す縦断側面図である。
【図5】釣銭自動払出装置の硬貨投入口付近の内部構造を示し、(a)は引出し開放状態の縦断側面図、(b)は引出し収納状態の縦断側面図である。
【図6】引出しの構造を示す分解斜視図である。
【図7】切替ゲートの構造を示す斜視図である。
【図8】硬貨回収ケースの構造を示す斜視図である。
【図9】ハードウェアの電気的接続を示すブロック図である。
【図10】ドロワ制御回路の構成例を示す回路図である。
【図11】ドロワ開放信号の有無に伴う動作制御を示すフローチャートである。
【図12】従来の釣銭自動払出装置の構成例を示す平面図である。
【図13】釣銭自動払出装置をドロワとともに使用する場合の設置例を示す縦断側面図である。
【図14】従来のドロワ制御回路の構成例を示す回路図である。
【符号の説明】
2 硬貨投入口
4,6,7,8,11 硬貨搬送部
10 硬貨排除部、硬貨排除手段
13 硬貨選別部
16 硬貨収納部
25 硬貨払出部
26 硬貨払出口
27 ドロワ
30 排除硬貨収納部
33 排除硬貨一時収納部
72 商品販売データ登録処理装置
C 硬貨
Claims (5)
- 硬貨投入口に投入された硬貨を硬貨選別部に搬送し金種毎に選別して硬貨収納部に落下させ、当該硬貨収納部に収納された硬貨を搬送ベルト構造の硬貨払出部により選択的に搬送して硬貨払出口に落下させる硬貨入出金装置において、硬貨搬送経路内を搬送される硬貨を所定の条件の下にその硬貨搬送経路から下部の引出開放自在なドロワ内に落下させて排除する硬貨排除手段と、硬貨収納中に商品販売データ登録処理装置側からドロワ開放信号があった場合、硬貨収納動作を一旦停止させた後に前記ドロワの開放動作を許可するドロワ開放規制手段とを備えることを特徴とするドロワ機能付き硬貨入出金装置。
- 硬貨が投入される硬貨投入口と、
硬貨搬送経路を有し、前記硬貨投入口に投入された硬貨を硬貨選別位置まで搬送する硬貨搬送部と、
硬貨搬送経路内に配置され、搬送される硬貨を所定の条件の下にその硬貨搬送経路から落下させて排除する硬貨排除部と、
硬貨選別位置に搬送された硬貨を金種別に選別して硬貨収納部に落下させる硬貨選別部と、
前記硬貨収納部に収納された硬貨を金種毎に選択的に搬送して硬貨払出口に落下させる搬送ベルト構造の硬貨払出部と、
前記硬貨搬送経路直下の収納位置と装置外に突出する引出位置との間で引出開放自在に設けられ、収納位置で前記硬貨排除部により排除される硬貨を収納する排除硬貨収納部を有するドロワと、
硬貨収納中に商品販売データ登録処理装置側からのドロワ開放信号を監視しドロワ開放信号があった場合、硬貨収納動作を一旦停止させた後に前記ドロワの開放動作を許可するドロワ開放規制手段と、
を備えるドロワ機能付き硬貨入出金装置。 - 前記硬貨排除部は、排除されて落下する硬貨を前記排除硬貨収納部の上部で一時的に収納する排除硬貨一時収納部と、当該排除硬貨一時収納部を選択的に駆動させて一時的に収納した硬貨を前記排除硬貨収納部内に落下させる排除硬貨一時収納部駆動手段とを有する請求項2記載のドロワ機能付き硬貨入出金装置。
- 硬貨収納動作を一旦停止させて前記ドロワの開放動作を許可した後に前記ドロワの収納引出状態を監視し当該ドロワが収納位置にあることを条件に硬貨の排除処理を許可する排除処理規制手段を備えることを特徴とする請求項1記載のドロワ機能付き硬貨入出金装置。
- 硬貨収納動作を一旦停止させて前記ドロワの開放動作を許可した後に前記ドロワの収納引出状態を監視し当該ドロワが収納位置にあることを条件に前記硬貨排除部による前記排除硬貨収納部内への硬貨の排除処理を許可する排除処理規制手段を備える請求項2又は3記載のドロワ機能付き硬貨入出金装置。
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JP10262398A JP3857413B2 (ja) | 1998-04-14 | 1998-04-14 | ドロワ機能付き硬貨入出金装置 |
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JPH11296716A JPH11296716A (ja) | 1999-10-29 |
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Family Applications (1)
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JP10262398A Expired - Lifetime JP3857413B2 (ja) | 1998-04-14 | 1998-04-14 | ドロワ機能付き硬貨入出金装置 |
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-
1998
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