JP2985046B2 - サーマルヘッド型印画装置の印画制御装置 - Google Patents

サーマルヘッド型印画装置の印画制御装置

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JP2985046B2 JP32536394A JP32536394A JP2985046B2 JP 2985046 B2 JP2985046 B2 JP 2985046B2 JP 32536394 A JP32536394 A JP 32536394A JP 32536394 A JP32536394 A JP 32536394A JP 2985046 B2 JP2985046 B2 JP 2985046B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願は、ビデオプリンタ、ファク
シミリ等に用いられるサーマルヘッド型印画装置の印画
制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】サ―マルヘッドを用いて印字や印画を行
うサ―マルヘッド型印画装置は、感熱紙上で発色の具合
を調整可能であるため、例えばビデオプリンタのように
階調表現を行ないかつ高解像度の印画を必要とする表示
装置に適している。
【0003】通常サ―マルヘッド型印画装置では、数百
〜数千個の発熱体をライン状に並べたサ―マルヘッドに
より1ライン毎(1ラスタ―毎)に順次印画動作を行
い、数百ライン(数百ラスタ―)程度で1画面を構成し
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】サ―マルヘッド型印画
装置で複数画面を連続的に印画する場合、前の画面の印
画によって生じた余熱がつぎの画面の印画に影響を与え
る。したがって、階調表現を精度よく行うためには、サ
―マルヘッドの温度をサ―ミスタ等の温度検出素子を用
いて検出し、その検出温度に基いてサ―マルヘッドに対
する印画信号を修正することが好ましい。
【0005】しかし、温度検出素子をサ―マルヘッドの
抵抗体に直接接触させてサ―マルヘッドの温度を直接検
出することは困難であるため、温度検出素子をサ―マル
ヘッドから空間的に隔てて設置することになる。そのた
め、温度検出素子で検出される温度がサ―マルヘッド自
体の温度と等しくなるまでに時間的な遅れが生じる。本
願発明者が温度検出素子にサ―ミスタを用いて実験した
ところ、温度検出素子で検出される温度がサ―マルヘッ
ド自体の温度と等しくなるまでに数十秒程度かかること
がわかった。したがって、1画面の印画が終了した後両
者の温度が等しくなってからつぎの1画面を印画しよう
とすると、つぎの1画面を印画するまでに長時間待たな
ければならず、複数画面を連続的に高速で印画すること
ができないという問題が生じる。
【0006】本願に係わる発明の目的は、サ―マルヘッ
ド型印画装置で複数画面を連続的に印画する場合、階調
を精度よく表現することができしかも高速で連続的な印
画を行うことが可能な印画制御装置を提供することであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願に係わるサーマルヘ
ッド型印画装置の印画制御装置は、階調デ―タを発生す
る階調デ―タ発生手段と、上記階調デ―タに基いてサ―
マルヘッドに対する印画信号を供給する印画信号供給手
段と、上記サ―マルヘッドの周囲の温度を検出する温度
検出手段と、上記温度検出手段で検出された検出温度、
1画面分の印画終了時における上記サーマルヘッドの実
際の温度と上記温度検出手段によって検出される検出温
度との誤差を実験的に定められた式を用いて1画面分の
上記階調デ―タに基づいて求め、上記印画終了時に上記
検出手段により検出された検出温度と、上記誤差と、
験的に定められた上記印画終了からの経過時間に応じた
上記誤差の変化特性とから、上記印画終了からの経過時
間に応じて上記サーマルヘッドの実際の温度を推定し、
当該温度に基づいてつぎの1画面分の上記印画信号を修
正する修正手段とを有する。
【0008】
【実施例】サ―マルヘッド型印画装置において階調表示
を行なう方法として、1画素毎にその画素の階調に応じ
た駆動パルス列をサ―マルヘッドの発熱体に印加する方
法(以下“マルチパルス方式”という。)が従来よりあ
る。このマルチパルス方式のサ―マルヘッド型印画装置
では、通常予熱パルスおよびこの予熱パルスに続く複数
の駆動パルスにより階調表現を行う。以下、このマルチ
パルス方式のサ―マルヘッド型印画装置を例に実施例の
説明を行う。
【0009】図1は、マルチパルス方式のサーマルヘッ
ド型印画装置の構成を示したブロック図である。
【0010】サーマルヘッド部11は、数百〜数千個の
発熱体をライン状に並べたヘッド部および各発熱体をオ
ン/オフするデータで各発熱体を制御する駆動回路等か
ら構成されている。また、このサーマルヘッド部11に
は、サ―ミスタ等の温度検出素子11aが設けられてい
る。この温度検出素子11aはライン状のサ―マルヘッ
ド(発熱体)の中央部から空間的に離間して設置されて
いる。サ―マルヘッドの中央部と温度検出素子11aと
の距離は1〜2cm程度である。
【0011】CPU部12は、CPUの他にI/Oポー
トを含んでいる。システムROM13は、システム全体
のプログラムを記憶している他、各発熱体のオン/オフ
のパターンデータ、後述の駆動パルス幅のデータおよび
駆動パルスの発生開始点のデータ等を記憶している。
【0012】ヘッド転送制御回路14は、CPU部12
からの1ラスター毎のプリント要求信号“PRQ”を受
けて、印画制御信号(サーマルヘッドへのデータの転送
開始および終了等を指示する信号)を出力するものであ
る。メモリコントローラ15は、ヘッド転送制御部14
からの信号を受けて画像メモリ16を制御するものであ
る。画像メモリ16には、サーマルヘッド11によって
印画される印画パターンの階調データが記憶されてい
る。パルス数カウンタ17は、システムROM13に記
憶されているデータを受けて1ラスター内の各駆動パル
ス列の全パルス数をプリセットし、ダウンカウントを行
うものである。1ラスター内の駆動パルス列のパルス数
は8〜16個程度であり、最初の1〜2個は予熱用の予
熱パルスであり、この予熱パルスに続く7〜15個(予
熱パルスが1個の場合)あるいは6〜14個(予熱パル
スが2個の場合)が階調表現用の駆動パルスとなる。
【0013】パターン展開用の2ポートメモリ18(デ
ュアルポートメモリ)は、画像メモリ16から階調デー
タを読出し、これをオン/オフのデータに展開するもの
である。ビット選択回路19は、2ポートメモリ18か
らのパターン展開データに基いてビット選択を行うもの
である。
【0014】2ポートメモリ20(デュアルポートメモ
リ)は、駆動パルス列の各駆動パルスの開始点データ
(開始位置のデ―タ)を読込むものである。開始点デ―
タは、感熱紙の種類とサ―マルヘッドの特性によって決
まり、予めソフトウエアによって設定される。例えば、
サ―マルヘッドの加熱を緩かに行う場合には、開始点デ
―タを大きくして、隣り合った駆動パルス間の間隔を拡
げるようにする。開始点カウンタ21は、2ポートメモ
リ20からの開始点デ―タをプリセットし、基準クロッ
クによってダウンカウントを行うものである。この基準
クロックには、システムクロックあるいはこれを分周し
たもの等、周波数が常に一定のものを使用する。
【0015】2ポートメモリ22(デュアルポートメモ
リ)は、駆動パルスのパルス幅を読込むものである。パ
ルス幅カウンタ23は、2ポートメモリ22からのパル
ス幅デ―タをプリセットし、VCO24(ボルテ―ジ
コントロ―ルド オシレ―タ)からのクロックによって
ダウンカウントを行うものである。VCO24から出力
されるクロックの周波数は可変であるため、パルス幅カ
ウンタ23に同一のパルス幅のデ―タがプリセットされ
ていてもパルス幅カウンタ23から出力されるパルス幅
は、VCO24から出力されるクロックの変動に応じて
変動する。
【0016】印加率カウンタ25は、ビット選択回路1
9からのオン/オフデ―タに基いて、印加率(サ―マル
ヘッドの発熱体へ駆動パルスが印加される発熱体と印加
されない発熱体との割合)を求めるものである。D/A
コンバ―タ26は、CPU部12からサ―マルヘッド1
1の温度補正デ―タおよびサーマルヘッドのバラツキに
関係するデ―タを、印加率カウンタ25から印加率デ―
タをそれぞれ受けて、VCO24へ電圧制御信号を送る
ためにD/A変換動作を行うものである。
【0017】平均階調計算回路27は、画像メモリ16
からの画像デ―タを受けて、1ラスタ―の平均階調値
(1ラスタ―内における各画素の階調を加算した値を画
素数で割ったもの)を求め、平均階調値をCPU部12
に送るものである。CPU部12では、この1ラスタ―
分の平均階調値に基いてサ―マルヘッド11の温度上昇
を予測し、予測結果を次のラスタ―の予熱パルス(1ラ
スター内の駆動パルス列のなかの最初の1〜2個のパル
ス)のパルス幅に反映させる。具体的には、平均階調値
が大きい場合には温度上昇が大きいと予測されるので予
熱パルスのパルス幅を狭くし、平均階調値が小さい場合
には温度上昇が小さいと予測されるので予熱パルスのパ
ルス幅を広くする。予熱パルスは1ラスタ―内の各画素
に対して共通であるため、各画素毎に互いに異なった予
熱パルスのデ―タを修正する必要がなく、容易に修正を
行うことができる。
【0018】定電圧源28は、サ―マルヘッド11のヘ
ッド部に所定の定電圧を供給するものである。
【0019】次に、図2のタイミングチャ―ト、図3お
よび図4のフロ―チャ―ト並びに図5の説明図を参照し
て、図1に示したサ―マルヘッド型印画装置の動作を説
明する。
【0020】感熱紙や画像ガンマ等の使用上の設定、ヘ
ッド温度およびサーマルヘッドのバラツキ等を考慮して
計算を行い、その計算結果に基いてパタ―ン展開デ―
タ、駆動パルスの開始点デ―タおよび駆動パルスのパル
ス幅デ―タを求め、それぞれパタ―ン展開用の2ポ―ト
メモリ18、駆動パルスの開始点設定用の2ポ―トメモ
リ20および駆動パルスのパルス幅設定用の2ポ―トメ
モリ22に設定をする(a)。
【0021】使用上の設定変更あるいは環境変化等の有
無を判断する(b)。設定変更や環境変化等があった場
合には、“a”の処理において再度2ポ―トメモリへの
設定動作を行う。設定変更や環境変化等がない場合に
は、印画動作を行うか否かを判断する(c)。
【0022】印画を行う場合には、1ラスタ―内におけ
る駆動パルス列のパルス数をパルス数カウンタ17に設
定する(d)。通常駆動パルス数は合計8〜16個程度
であり、最初の1〜2個は予熱用の予熱パルスであり、
この予熱パルスに続く7〜15個(予熱パルスが1個の
場合)あるいは6〜14個(予熱パルスが2個の場合)
が階調表現用の駆動パルスとなる。CPU部12ののI
/O部から1ラスタ―の印画の開始を要求する信号“P
RQ”をヘッド転送制御回路14に出力する(e)。
【0023】画像メモリ16から階調デ―タを読出し、
パタ―ン展開用の2ポ―トメモリ18で各発熱体のオン
/オフデ―タに展開する。展開されたデ―タはビット選
択回路19を通してサーマルヘッド11の駆動回路部に
順次転送される(f)。駆動パルスの開始点設定用の2
ポ―トメモリ20からの解始点データを開始点カウンタ
21にプリセットする。開始点カウンタ21では、周波
数一定の基準クロックによって順次カウントダウンされ
る(g)。
【0024】サーマルヘッド11への各発熱体のオン/
オフデ―タの転送が終了し、かつ駆動パルスの開始点に
なっているかが判断される。各発熱体のオン/オフデ―
タの送が終了しているか否かは、ヘッド転送制御回路1
4からの転送が終了したか否かを表す信号“TRNSR
DY”の論理状態によって判断される。駆動パルスの開
始点になっているか否かは、開始点カウンタ21のカウ
ントが終了したか否かを表す信号“TRGRDY”の論
理状態によって判断される(h)。
【0025】各発熱体のオン/オフデ―タの転送が終了
しかつ駆動パルスの開始点になっている場合には、駆動
パルスのパルス幅設定用の2ポ―トメモリ22からのパ
ルス幅データをパルス幅カウンタ23にプリセットす
る。パルス幅カウンタ23では、VCO26からのクロ
ックによって順次カウントダウンされる(i)。VCO
24からのクロックは、D/Aコンバータ26に入力さ
れる各種データ(CPU部12からのサ―マルヘッドの
温度補正デ―タおよびサーマルヘッドのバラツキデ―
タ、印加率カウンタ25から印加率デ―タ等)に応じて
可変であるため、パルス幅カウンタ23から出力される
パルス幅も可変となる。パルス数カウンタ17を1カウ
ント分カウントダウンし(j)、ボローが生じるか否か
を判断する(k)。
【0026】ボローが生じない場合には、次の駆動パル
スの開始点を決めるために、駆動パルスの開始点設定用
の2ポ―トメモリ20からの開始点データを開始点カウ
ンタ21にプリセットする。開始点カウンタ21では、
周波数一定の基準クロックによって順次カウントダウン
される(l)。
【0027】パルス幅カウンタ23からボローが生じた
か否か、すなわち駆動パルスの出力が終了したか否かが
判断される(m)。ボローが発生した場合には、画像メ
モリ16から再び同じ階調デ―タを読出し、パタ―ン展
開用の2ポ―トメモリ18でオン/オフデ―タに展開す
る。展開されたデ―タはビット選択回路19を通してサ
ーマルヘッド11の駆動回路部に順次転送される
(n)。ビット選択はパルス数カウンタ17によって決
められるので、読出したパターン展開データのうち異な
るビットを選んでいく。
【0028】“k”の処理において、パルス数カウンタ
17からボローが生じた場合、すなわち1ラスター分の
印画が終了した場合には、1画面分の印画が終了したか
否かが判断される(o)。通常は480〜512ラスタ
ーで1画面が構成されるいる。1画面分の印画が終了し
ていない場合には、平均階調計算回路27でその前の1
ラスター分の平均階調値が計算される(p)。この1ラ
スター分の平均階調値はCPU部12に送られ、CPU
部12ではこの1ラスター分の平均階調値に基いて次の
ラスタ―の予熱パルス(1ラスター内の駆動パルス列の
なかの最初の1〜2個のパルス)のパルス幅を適宜変更
し、変更されたパルス幅のデ―タはパルス幅メモリ22
に送られる(q)。すなわち、平均階調値が大きい場合
にはつぎのラスタ―の予熱パルスのパルス幅が狭くなる
ようにパルス幅メモリ22の設定値が変更され、平均階
調値が小さい場合にはつぎのラスタ―の予熱パルスのパ
ルス幅が広くなるようにパルス幅メモリ22の設定値が
変更される。
【0029】次のラスターの印画のタイミングか否かが
判断され(r)、次のラスターの印画のタイミングであ
る場合には“d”の処理へと移る。
【0030】“o”の処理において1画面分の印画が終
了した場合には、図4に示した動作が行われる。そこ
で、具体的な動作説明をする前に、図4に示した動作の
原理的な説明を図5を参照して行う。
【0031】1画面分の印画は通常数秒程度で終了する
が、終了直後のサ―マルヘッド(発熱体)の現実の温度
とサ―ミスタ等の温度検出素子が検出する温度との間に
はかなりの温度誤差が生じている。このように温度誤差
が生じるのは、主として温度検出素子とサ―マルヘッド
(発熱体)とが空間的に隔てて設置されていることに起
因する。1画面分の印画終了時の温度誤差“ΔT(0) ”
は、 P=A1 L1 +A2 L2 +………+Ai Li +………An Ln (1) と強い相関がある。“n”は1画面の総ラスタ―数であ
る。“Li ”はi番目のラスタ―における平均階調値で
あり、図3の“p”の処理で計算される値に対応する。
“Ai ”はi番目のラスタ―に対する重み付け値であ
り、通常は最初のラスタ―では小さく最後のラスタ―に
なるにしたがって次第に大きな値となる。したがって、
“P”の値を求めれば“ΔT(0) ”の値を推定すること
ができる。実際には予め実験的に“P”と“ΔT(0) ”
との関係を求めておけばよい。1画面分の印画終了直後
の温度検出素子が検出する温度を初期温度“Tth(0) ”
とすれば、“ΔT(0) ”と“Tth(0) ”とから、1画面
分の印画終了直後のサ―マルヘッド(発熱体)の現実の
温度“Thd(0) ”を、 Tth(0) +ΔT(0) =Thd(0) (2) として求めることができる。また、温度誤差“ΔT(t)
”は、図5に示すように、時間“t”の経過とともに
しだいに減少する。そこで、“ΔT(t) ”の減少の仕方
を予め実験的に求めておけば、1画面分の印画終了時か
らの経過時間“t”および経過時間“t”において温度
検出素子が検出する温度“Tth(t) ”から、経過時間
“t”におけるサ―マルヘッドの現実の温度“Thd(t)
”を推定することができる。実際には、“ΔT(t) ”
は2次関数等で近似的に表わすことが可能なので、2次
関数等を予め設定しておけばよい。サ―マルヘッドの現
実の温度“Thd(t) ”と温度検出素子が検出する温度
“Tth(t) ”とは、図5に示すように、時間“t”の経
過とともにしだいに近ずき(“ΔT(t) ”が0に近ず
き)、最終的に両者は一致する(発明者の実験では30
秒程度)。
【0032】以上述べたことを参考に、図4に示した動
作の説明を行う。
【0033】まず、1画面の印画終了直後のサ―ミスタ
11aの初期温度“Tth(0) ”を検出する(s1)。1
画面の印画処理において各ラスタ―毎(各ライン毎)に
求めた各平均階調値(図3の“p”の処理で各ラスタ―
毎に求めた各平均階調値)を用いて、1画面分の加重平
均値を計算する。すなわち、(1)式に基いた計算をす
るわけである(s2)。このようにして求めた加重平均
値に基いて温度誤差の初期値“ΔT(0) ”を推定する
(s3)。サ―ミスタ11aの初期温度“Tth(0) ”と
温度誤差の初期値“ΔT(0) ”との和からサ―マルヘッ
ドの初期温度“Thd(0) ”を求める(s4)。
【0034】1画面の印画終了時からの経過時間“t”
を読込む(s5)。経過時間“t”におけるサ―ミスタ
11aの温度“Tth(t) ”を検出する(s6)。1画面
の印画終了時からの経過時間“t”および経過時間
“t”にけるサ―ミスタ11aの検出温度“Tth(t) ”
から、経過時間“t”におけるサ―マルヘッドの実際の
温度“Thd(t) ”を推定する。具体的には予め設定した
2次関数等に基いて計算を行えばよい。なお、経過時間
“t”と温度誤差“ΔT(t) ”との関係について予めデ
―タテ―ブルを構成しておき、デ―タテ―ブルから読出
された“ΔT(t) ”とサ―ミスタ11aの検出温度“T
th(t) ”との和からサ―マルヘッドの実際の温度“Thd
(t) ”を推定してもよい(s7)。このようにして求め
たサ―マルヘッドの実際の温度“Thd(t) ”に基いて、
図2に示したパルス幅メモリ22のパルス幅の設定値お
よびVCO24の周波数の修正を行う。具体的には、温
度“Thd(t) ”が高い場合には、パルス幅が狭くなるよ
うにパルス幅メモリ22の設定値を修正するとともにV
CO24の周波数が上がるように修正する。逆に温度
“Thd(t) ”が低い場合には、パルス幅が広くなるよう
にパルス幅メモリ22の設定値を修正するとともにVC
O24の周波数が下がるように修正する(s8)。
【0035】つぎの1画面分の印画が開始か否かを判断
する(s9)。開始される場合には、以上のようにして
修正された値を用いて、つぎの1画面分の印画動作を開
始する。開始されない場合には、十分に時間が経過した
か否かを判断する。サ―マルヘッドの実際の温度“Thd
(t) ”とサ―ミスタ11aが検出する温度“Tth(t)”
とが一致したときに、十分に時間が経過したものとみな
す。装置によって違いはあるが、例えば数十秒程度時間
が経過したときに十分に時間が経過したものとみなす
(s10)。十分に時間が経過していない場合には、
“s5”の処理に移行する。十分に時間が経過している
場合には、サ―マルヘッドの実際の温度“Thd(t) ”と
サ―ミスタ11aが検出する温度“Tth(t) ”とが一致
しているため、もはやサ―マルヘッドの実際の温度“T
hd(t) ”を推定する必要はないので、“s9”の処理に
移行する。
【0036】以上のようにして、図1のサ―マルヘッド
型印画装置の動作が行われる。
【0037】
【発明の効果】本願に係わる発明では、1画面分の印画
終了時における上記サーマルヘッドの実際の温度と上記
温度検出手段によって検出される検出温度との誤差を実
験的に定められた式を用いて1画面分の上記階調デ―タ
に基づいて求め、上記印画終了時に上記検出手段により
検出された検出温度と、上記誤差と、実験的に定められ
た上記印画終了からの経過時間に応じた上記誤差の変化
特性とから、上記印画終了からの経過時間に応じて上記
サーマルヘッドの実際の温度を推定し、当該温度に基づ
いてつぎの1画面分の印画信号を修正する修正手段を設
けた。このため、サ―マルヘッド型印画装置で複数画面
を連続的に印画する場合、各画面毎に高精度に算出れた
サーマルヘッドの実際の温度に基づいて印画信号を修正
することが可能となり、階調を精度よく表現することが
できしかも高速で連続的な印画を行うことが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願に係わる実施例のブロック図
【図2】図1の動作を説明するためのタイムチャート
【図3】図1の動作を説明するためのフローチャート
【図4】図1の動作を説明するためのフローチャート
【図5】図1の動作を説明するための説明図
【符号の説明】
12……CPU(修正手段) 11a…温度検出手段 16……画像メモリ(階調デ―タ発生手段と) 18……パタ―ン展開メモリ(印画信号供給手段) 19……ビット選択回路(印画信号供給手段) 20……開始点メモリ(印画信号供給手段) 21……開始点カウンタ(印画信号供給手段) 22……パルス幅メモリ(印画信号供給手段) 23……パルス幅カウンタ(印画信号供給手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B41J 2/36 - 2/365

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 階調デ―タを発生する階調デ―タ発生手
    段と、 上記階調デ―タに基いてサ―マルヘッドに対する印画信
    号を供給する印画信号供給手段と、 上記サ―マルヘッドの周囲の温度を検出する温度検出手
    段と、 1画面分の印画終了時における上記サーマルヘッドの実
    際の温度と上記温度検出手段によって検出される検出温
    度との誤差を実験的に定められた式を用いて1画面分の
    上記階調デ―タに基づいて求め、上記印画終了時に上記
    検出手段により検出された検出温度と、上記誤差と、
    験的に定められた上記印画終了からの経過時間に応じた
    上記誤差の変化特性とから、上記印画終了からの経過時
    間に応じて上記サーマルヘッドの実際の温度を推定し、
    当該温度に基づいてつぎの1画面分の上記印画信号を修
    正する修正手段とを有するサーマルヘッド型印画装置の
    印画制御装置。
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