JP2984532B2 - 原子力プラントのループ室内点検システム - Google Patents

原子力プラントのループ室内点検システム

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JP2984532B2
JP2984532B2 JP5314774A JP31477493A JP2984532B2 JP 2984532 B2 JP2984532 B2 JP 2984532B2 JP 5314774 A JP5314774 A JP 5314774A JP 31477493 A JP31477493 A JP 31477493A JP 2984532 B2 JP2984532 B2 JP 2984532B2
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修咲 中舎
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茂 古谷
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

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  • Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、加圧水型原子力プラン
トの主冷却系ループを設置している各ループ室内を運転
中に点検するシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】加圧水型原子力プラントでは、原子炉の
主冷却材配管は通常複数ループに分けて設けられ、それ
ぞれのループには冷却材ポンプ,蒸気発生器,加圧器,
配管及び弁等が配設されている。これら各ループは原子
炉建屋内の原子炉容器の周囲の各室内に配置されてい
る。これらの各室をループ室と称する。
【0003】そして、これらのループ室は高放射線域に
なっているため、従来では、運転中の運転員による点検
は行なわれず、主な要点検箇所は各ループ室に設置した
固定カメラで監視していた。また、各ループ室の要監視
箇所毎にテレビカメラを設置したり、モノレールを設け
て自走式点検ロボットを設置する案も検討されている
が、コスト及び信頼性の面から解決すべき問題点が残さ
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】即ち、上述した従来技
術には下記のような問題点がある。 (1) 従来の監視カメラは大型であり、且つ固定され
ているため、監視箇所及び範囲が限られる。 (2) ループ室内には多くの要監視箇所があり、死角
を防ぐためには多数のカメラを配置する必要があり、コ
スト高になる。 (3) モノレールを敷設して自走式点検ロボットを使
用する場合は、各室内及び室間へのレールの三次元敷設
に伴う構造の複雑化を解決し、かつロボットの軽量化な
どを行う必要がある。
【0005】本発明はこのような問題を解決するもので
あって、プラントが運転中でもループ室内を遠隔操作で
広範囲且つ詳細に点検できる安価な点検システムを提供
することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めの本発明に係る原子力プラントのループ室内点検シス
テムは、原子力プラントの一次系ループ室の遠隔点検を
行うものにおいて、複数の主ルートとこれら主ルートに
分岐装置を介して連絡した分岐ルートからなると共にこ
れら分岐ルートの先端にカメラヘッド保持装置が配設さ
れループ室内の要点検箇所に沿って敷設された案内管
と、前記ループ室外に設置されドラム,プッシャ,プッ
シャ移動装置及び案内管ホルダを備えて同ドラムに巻き
付けた数珠状ケーブルを同プッシャにより前記案内管に
対し挿入・引抜を行ない得る送り装置と、前記数珠状ケ
ーブルの先端に設けられて操作部において前記カメラヘ
ッド保持装置に着脱自在に保持されると共にカメラ部に
おいてチルチング及び回転が可能なカメラヘッドと、前
記分岐装置,送り装置及びカメラヘッドをループ室外か
ら遠隔操作するための制御盤とを有したことを特徴とす
るものである。また、前記数珠状ケーブルを、カメラヘ
ッド用複合ケーブルを保護するフレキシブルな挿入管の
外周面に、放射状に複数のミニチュアベアリングを配置
した回転リングを有する数珠玉状調心部材を等間隔に取
り付けて構成すれば好適である。また、前記カメラヘッ
ドを、カメラ部をチルトレバー及び蝶番で支持した操作
部にそれぞれ自在継手を介してアンプ部及び数珠状ケー
ブルが接続すると共に、前記カメラ部にはオートフォー
カス機能を有する小型CCDカメラを内蔵して構成すれ
ば好適である。
【0007】
【作用】前記構成によれば、ループ室内の広範囲に配置
された案内管に対し、ループ室外から送り装置により数
珠状ケーブルを挿入・引抜することで、プラント運転中
でも小型のカメラヘッドを所要の点検箇所に迅速且つ円
滑にセッチングでき、チルチング及び回転機能を有した
カメラ部により点検箇所を詳細に監視できる。また、カ
メラヘッド用複合ケーブルを保護するフレキシブルな挿
入管の外周面に、放射状に複数のミニチュアベアリング
を配置した回転リングを有する数珠玉状調心部材を等間
隔に取り付けてなる数珠状ケーブルは、案内管の屈曲部
でも円滑に移動可能で、プッシャの推力のみでその全長
が挿入・引抜可能である。また、カメラ部をチルトレバ
ー及び蝶番で支持した操作部にそれぞれ自在継手を介し
てアンプ部及び数珠状ケーブルが接続すると共に、前記
カメラ部にはオートフォーカス機能を有する小型CCD
カメラを内蔵したカメラヘッドは、移動性が良好である
と共に広い視野で鮮明な映像が得られる。
【0008】
【実施例】本発明の一実施例を添付図面に基づいて説明
する。図1はループ室内の点検システムの全体的配置を
3次元的に示す説明図、図2は本点検システムの概念
図、図3は数珠玉状調心部材の説明図、図4はカメラヘ
ッドの外形図、図5は図4のカメラ部及び操作部の断面
図、図6はカメラヘッド保持装置の説明図、図7は分岐
装置の概念斜視図、図8は送り装置の概念斜視図、図9
はプッシャの側面図、図10は図9のP−P矢視図、図
11はプロフィルベルトの説明図、図12は巻取りドラ
ムの一部切欠き側面図、図13は図12のR−R矢視
図、図14は図12のA部拡大図、図15は図13のB
部拡大図である。
【0009】図1において、点検システム1の案内管5
がループ室7内に複数本敷設されている。この案内管5
は主ルート3とこの主ルート3に分岐装置6を介して連
絡した分岐ルート4とでカメラヘッド2の通路を構成
し、その内の主ルート3が貫通部8よりループ室7外に
導出されている。ループ室7内にはループを構成する蒸
気発生器130、冷却材ポンプ131、原子炉(図示し
ていない)及びこれら機器間を連絡する主配管132、
補助配管133、及び弁134などが設けられている。
各案内管5の先端には、上記機器のマンホール135、
ハンドホール136、管溶接部137、計装管台13
8、付属弁139などリークの可能性がある部分の点検
が行える様に、図6に示すカメラヘッド保持装置9が設
けられる。このカメラヘッド保持装置9は、適宜、構造
物(又は壁面)に固定されてカメラヘッド2を保持する
ようになっている。
【0010】図2において、案内管5の内部には、先端
にカメラヘッド2を設けた数珠状ケーブル10が挿入さ
れる。数珠状ケーブル10は案内管5の屈曲部でも円滑
に挿入・引抜が出来る様に数珠玉状調心部材11を等間
隔Lに配列したもので、巻取りドラム(ドラムと略す)
12からプッシャ13により貫通部8を経由して供給さ
れる。ドラム12とプッシャ13の間はフレキシブルな
ガイド管14を接続して数珠状ケーブル10を保護す
る。
【0011】図3において、(a)図は数珠玉状調心部
材11の側断面図で、(b)図はそのb−b断面図であ
る。 図示のように、カメラヘッド2用の電源、操作・
計測信号用ケーブルは複合ケーブル(図示せず)にまと
められ、フレキシブルな挿入管20内に収められる。数
珠玉状調心部材11は、支持金物21を前後の止め金具
22により挿入管20に固定し、支持金物21に回転リ
ング23を設け、この回転リング23にミニチュアベア
リング24を放射状に複数個(本例では6個)取付けて
なる。数珠玉状調心部材11の外径は案内管内径に対し
適当な隙間を有し、且つ回転リング23とミニチュアベ
アリング24が夫々単独に回転可能なため、数珠状ケー
ブル10は案内管5の屈曲部を円滑に通過出来る。
【0012】図4において、カメラヘッド2はカメラ部
30、操作部31及びアンプ部32で構成され、カメラ
部30は蝶番33とチルトレバー34によって操作部3
1に支持され、操作部31は自在継手35によりアンプ
部32と接続されている。アンプ部32は自在継手36
及びチューブ継手37を介して挿入管20に接続されて
いる。
【0013】カメラ部30、操作部31及びアンプ部3
2には、案内管5内を円滑に移動させるため夫々ガイド
ローラ38,39が設けられている。これらガイドロー
ラ38,39は、図3で説明した数珠玉状調心部材11
と同様の構造、機能を有している。操作部31には、図
6のカメラヘッド保持装置9のストッパ64が嵌入出来
るように、テーパ面40及び溝41を円周方向に有する
取付金物42が設けられている。アンプ部32は、カメ
ラ部30からの映像信号をループ室外の制御盤(図示せ
ず)に伝送するための増巾器43及びケーブル処理装置
44を備えている。
【0014】図5において、カメラ部30にはオートフ
ォーカス機能を有する小型のCCDカメラ45が内蔵さ
れている。カメラ部30を支持している蝶番33は回転
胴46に固定された支持板47で保持されている。回転
胴46は外筒48内に回転可能に支持され、内部に回転
用モータ49,歯車50を備え、外筒48に設けられた
内歯歯車51に沿って回転し、回転角検出器52及び回
転角リミットスイッチ53により±180°の範囲で正
逆回転する。回転胴46内にはチルト用モータ(図示せ
ず)が別個に設けられ、ねじ軸機構(図示せず)によっ
て滑り金物54を移動させ、チルトレバー34を介して
蝶番33を中心としてカメラ部30を図中破線で示す範
囲でチルチングさせる。また、回転胴46の中空部はケ
ーブル通路として利用される。
【0015】図6において、(a)図はカメラヘッド保
持装置9の側面図、(b)図はそのb−b断面図であ
る。図示のように、カメラヘッド保持装置9は案内管5
の先端に取付金物60によって取付けられ、点検に便利
な構造物(又は壁面)61に対しブラケット62を介し
て固定される。カメラヘッド保持装置9にはガイドリン
グ63があり、これにストッパ64が放射状に6個嵌入
されていて、外側からOリング65により保持されてい
る((b)図参照)。従って、カメラヘッド2が挿入さ
れ、テーパ面40がガイドリング63の内面に達すると
ストッパ64が溝41に嵌入してカメラヘッド2が保持
される。この状態の時近接スイッチ66がカメラヘッド
2が設定されたことを制御盤(図示していない)に表示
する。一方、カメラヘッド2を強く引けばストッパ64
が外れてカメラヘッド2を引抜くことが出来る。
【0016】図7において、分岐装置6は本体70に入
口案内管71と2個の出口分岐管72a,72bを設け
て構成され、本体70内に設けたフラップ73をロータ
リソレノイド74で操作し、出口分岐管72a,72b
を切換える。切換え状態はリミットスイッチ(図示して
いない)により制御盤(図示していない)に表示する。
【0017】図8において、送り装置80はドラム1
2、プッシャ13、プッシャ移動装置81、案内管ホル
ダ82で構成され、台板83上に配置されている。数珠
状ケーブル10はドラム12内に収納されていて取出管
84からガイド管14及び入口金具85を経由してプッ
シャ13に入り案内管ホルダ82に挿入される。案内管
ホルダ82には図1に示す主ルート3の複数案内管5が
並列的に接続してある。プッシャ移動装置81は駆動モ
ータ86、歯車装置87によりねじ軸88を回転させ、
プッシャ13を滑り装置89上を移動させ希望する案内
管5(主ルート3)に整列させ、カメラヘッド2を挿入
できるようにする。他の主ルート3に挿入する場合はカ
メラヘッド2をプッシャ13まで引抜き、プッシャ13
を移動させて別の主ルート3に挿入する。
【0018】図9及び図10において、プッシャ13
は、モータ90及びエンコーダ91を本体92の背面に
配置し、本体92内に歯車群を配置し、正面では駆動軸
93及び駆動歯付プーリ94を介してプロフィルベルト
95を駆動するようになっている。従動歯付プーリ96
は駆動歯付プーリ94と一対になってプロフィルベルト
95を駆動するが、該ベルト95の張力は張力調整装置
97で従動歯付プーリ96の位置を移動して調節され
る。
【0019】プロフィルベルト95には、数珠状ケーブ
ル10における数珠玉状調心部材11の間隔L(図1参
照)に対応してプロフィル98a,98bが設けられ、
数珠玉状調心部材11を押し、引きして数珠状ケーブル
10を挿入・引抜する。ベルト95のたわみ及び数珠玉
状調心部材11の浮上り防止のために下部ガイド板9
9、上部ガイド板100が設けてある。モータ歯車10
1は歯車102と噛合い、この歯車102と同軸の歯車
103は歯車104と噛み合って駆動軸93を回転さ
せ、同時に歯車105によりロータリエンコーダ91を
回転させて数珠状ケーブル10の送り量又は引抜量を制
御盤(図示していない)に表示する。入口金具85は着
脱式で、出口金具106は図10に示す様に切欠き10
7があり、本体92の正面から数珠状ケーブル10の着
脱が可能である。
【0020】図11において、(a)図はプロフィルベ
ルト95の展開図、(b)図は図9のQ−Q断面図を示
す。 (a)図に示すように、プロフィル98aの間隔は図1
に示す数珠玉状調心部材11の間隔Lに等しく、プロフ
ィル98aとプロフィル98bとの間隔は図3に示す数
珠玉状調心部材11の長さdに等しくしており、数珠玉
状調心部材11をプロフィル98a,98bで挾む形に
なり、挿入・引抜の切換時のバックラッシュを出来るだ
け小さくしてある。 (b)図に示すように、下部ガイド板99及び上部ガイ
ド板100とプロフィルベルト95との関係は前述の説
明の通りである。
【0021】図12において、ドラム12は外筒11
0、内筒111及び螺旋状の仕切板112で構成されて
いる。外筒110の外側上部には数珠状ケーブル10の
取出管82が設けられており、内筒111には螺旋溝1
13が底面近く迄加工されている。螺旋状の仕切板11
2は、図14に示すように、内縁は螺旋溝113を挾む
様に点溶接され、外縁は外筒110の内面に座板114
を介してボルト締めされている。従って、外筒110、
内筒111及び仕切板112で囲まれた螺旋状の空間1
15は取出管82からドラム12の底面付近迄連続して
いる。
【0022】図13において、数珠状ケーブル10の末
端はガイドローラ装置116に固定されており、カメラ
ヘッド2に繋がる複合ケーブル117はドラム底部から
制御盤(図示していない)に導かれる。ドラム12の底
部では、複合ケーブル117はガイドローラ装置116
の移動による捩れと距離(ドラム2の高さ相当分)を考
慮した余裕をもたせておく。数珠状ケーブル10の移動
(図中矢印方向)に従ってガイドローラ装置116も同
じ矢印方向い移動する。前述の様に数珠状ケーブル10
はプッシャ13により移動し、これにより数珠状ケーブ
ル10がドラム2内に収納又は繰出しが行われるため、
ドラム側には動力装置は不要である。
【0023】図15において、数珠状ケーブル10は、
複合ケーブル117を挿入管20に通し、数珠玉状調心
部材11を固定してある。複合ケーブル117の末端は
ドラム内側に曲げられてガイドローラ装置116に抑え
板118を介して貫通固定されている。ガイドローラ装
置116には一対のローラ119が前後に設けられてい
る。ローラ119は内筒111に設けられた螺旋溝11
3を挾んでいるため、ガイドローラ装置116は螺旋溝
113に沿って図中矢印方向に移動する。
【0024】このように本実施例の点検システム1によ
れば、プッシャ13にプロフィルベルト95を使用し、
プロフィル98a,98bを数珠玉状調心部材ピッチに
対応して配置しているため、正逆切換等のバックラッシ
ュが少く、円滑に操作可能で、またプッシャ移動装置8
1により案内管5の主ルート3への切換が容易で、1組
の数珠状ケーブル10でループ室7内全体の点検が可能
となる。
【0025】また、巻取りドラム12は外筒110,内
筒111の二重構造になっていて、内筒111に設けた
螺旋溝113に沿って数珠状ケーブル10根本のガイド
ローラ装置116が押込み、引出しが行われてプッシャ
推力のみによる数珠状ケーブル10の収納、引出しが可
能のため動力装置が不要でコスト低減が計れる。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、下
記の効果が得られる。 1. ループ室内の要点検個所に案内管を敷設し、案内
管内をカメラヘッドを装着した数珠状ケーブルを挿入す
ることにより、プラント運転中でも点検場所の監視がル
ープ室外で行える。 2. 案内管には要所に分岐装置を設け、複数の主ルー
トに更に複数の分岐ルートを組合わせることにより、ル
ープ室内の点検がより広範囲且つ詳細に行える。 3. チルト・回転機構を有するカメラ部をカメラヘッ
ドが備えているため、従来の固定式に比し、広い視野が
得られる。 4. 数珠状ケーブルを用いたため、案内管の屈曲部で
も円滑に移動可能で、プッシャの推力のみで全長が挿入
・引抜が可能である。 5. カメラヘッド,分岐装置,送り装置(プッシャ,
プッシャ移動装置)はすべてループ室外から遠隔操作さ
れるため、プラント運転中でも自由に希望する個所の点
検が可能である。 また、本発明の点検システムにおいて、数珠状ケーブル
を、カメラヘッド用複合ケーブルを保護するフレキシブ
ルな挿入管の外周面に、放射状に複数のミニチュアベア
リングを配置した回転リングを有する数珠玉状調心部材
を等間隔に取り付けて構成すれば、案内管の屈曲部でも
円滑に移動可能で、プッシャの推力のみでその全長が挿
入・引抜可能となる効果がより助長される。また、カメ
ラヘッドを、カメラ部をチルトレバー及び蝶番で支持し
た操作部にそれぞれ自在継手を介してアンプ部及び数珠
状ケーブルが接続すると共に、前記カメラ部にはオート
フォーカス機能を有する小型CCDカメラを内蔵した構
成とすれば、移動性が良好であると共に広い視野で鮮明
な映像が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る点検システムのループ
室内における全体的配置を3次元的に示す説明図であ
る。
【図2】同じく点検システムの概念図である。
【図3】同じく数珠玉状調心部材の説明図で、(a)図
は数珠玉状調心部材11の側断面図で、(b)図はその
b−b断面図である。
【図4】同じくカメラヘッドの外形図である。
【図5】図4の操作部とカメラ部の断面図である。
【図6】同じくカメラヘッド保持装置の説明図で、
(a)図はカメラヘッド保持装置9の側面図、(b)図
はそのb−b断面図である。
【図7】同じく分岐装置の概念斜視図である。
【図8】同じく送り装置の概念斜視図である。
【図9】同じくプッシャの側面図である。
【図10】図9のP−P矢視図である。
【図11】同じくプロフィルベルトの説明図で、(a)
図はプロフィルベルト95の展開図、(b)図は図9の
Q−Q断面図である。
【図12】同じく巻取りドラムの一部切欠き側面図であ
る。
【図13】図12のR−R矢視図である。
【図14】図12のA部拡大図である。
【図15】図13のB部拡大図である。
【符号の説明】
1 点検システム 2 カメラヘッド 3 主ルート 4 分岐ルート 5 案内管 6 分岐装置 7 ループ室 9 カメラヘッド保持装置 10 数珠状ケーブル 11 数珠玉状調心部材 12 巻取りドラム 13 プッシャ 20 挿入管 23 回転リング 24 ミニチュアベアリング 30 カメラ部 31 操作部 32 アンプ部 33 蝶番 34 チルトレバー 35,36 自在継手 45 CCDカメラ 80 送り装置 81 プッシャ移動装置 117 複合ケーブル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 板倉 宏光 大阪市北区本庄東2丁目9番8号 関電 興業株式会社内 (72)発明者 白須 勲 兵庫県神戸市兵庫区和田崎町一丁目1番 1号 三菱重工業株式会社 神戸造船所 内 (72)発明者 青景 正明 兵庫県神戸市兵庫区和田崎町一丁目1番 1号 三菱重工業株式会社 神戸造船所 内 (72)発明者 浜田 彰一 兵庫県神戸市兵庫区和田崎町一丁目1番 1号 三菱重工業株式会社 神戸造船所 内 (72)発明者 中舎 修咲 兵庫県神戸市兵庫区和田崎町一丁目1番 1号 三菱重工業株式会社 神戸造船所 内 (72)発明者 塚本 義正 兵庫県神戸市兵庫区和田崎町一丁目1番 1号 三菱重工業株式会社 神戸造船所 内 (72)発明者 古谷 茂 兵庫県神戸市兵庫区和田宮通7丁目1番 14号 西菱エンジニアリング株式会社内 (72)発明者 萬代 恒男 兵庫県神戸市兵庫区和田宮通7丁目1番 14号 西菱エンジニアリング株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G21C 17/00 G21C 17/08 JICSTファイル(JOIS) 実用ファイル(PATOLIS) 特許ファイル(PATOLIS)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原子力プラントの一次系ループ室の遠隔
    点検を行うものにおいて、複数の主ルートとこれら主ル
    ートに分岐装置を介して連絡した分岐ルートからなると
    共にこれら分岐ルートの先端にカメラヘッド保持装置が
    配設されループ室内の要点検箇所に沿って敷設された案
    内管と、前記ループ室外に設置されドラム,プッシャ,
    プッシャ移動装置及び案内管ホルダを備えて同ドラムに
    巻き付けた数珠状ケーブルを同プッシャにより前記案内
    管に対し挿入・引抜を行ない得る送り装置と、前記数珠
    状ケーブルの先端に設けられて操作部において前記カメ
    ラヘッド保持装置に着脱自在に保持されると共にカメラ
    部においてチルチング及び回転が可能なカメラヘッド
    と、前記分岐装置,送り装置及びカメラヘッドをループ
    室外から遠隔操作するための制御盤とを有したことを特
    徴とする原子力プラントのループ室内点検システム。
  2. 【請求項2】 数珠状ケーブルはカメラヘッド用複合ケ
    ーブルを保護するフレキシブルな挿入管の外周面に、放
    射状に複数のミニチュアベアリングを配置した回転リン
    グを有する数珠玉状調心部材を等間隔に取りつけてなる
    請求項1記載の原子力プラントのループ室内点検システ
    ム。
  3. 【請求項3】 カメラヘッドはカメラ部をチルトレバー
    及び蝶番で支持した操作部にそれぞれ自在継手を介して
    アンプ部及び数珠状ケーブルが接続すると共に、前記カ
    メラ部にはオートフォーカス機能を有する小型CCDカ
    メラが内蔵されている請求項1記載の原子力プラントの
    ループ室内点検システム。
JP5314774A 1993-12-15 1993-12-15 原子力プラントのループ室内点検システム Expired - Fee Related JP2984532B2 (ja)

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