JPH09329554A - 筒体内面の目視点検装置 - Google Patents

筒体内面の目視点検装置

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JPH09329554A
JPH09329554A JP8149019A JP14901996A JPH09329554A JP H09329554 A JPH09329554 A JP H09329554A JP 8149019 A JP8149019 A JP 8149019A JP 14901996 A JP14901996 A JP 14901996A JP H09329554 A JPH09329554 A JP H09329554A
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cylinder
refraction
bending
piston
arm
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JP8149019A
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Sumio Kogure
澄夫 木暮
Yuji Adachi
裕二 安達
Yoji Yoshida
洋司 吉田
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Hitachi Engineering Co Ltd
Hitachi Ltd
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Hitachi Engineering Co Ltd
Hitachi Ltd
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Publication date
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    • G01N21/95Investigating the presence of flaws or contamination characterised by the material or shape of the object to be examined
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    • GPHYSICS
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Abstract

(57)【要約】 【課題】奥行きがあり、傾斜があるような構造物内面の
非破壊検査に適用できる、安全でコンパクトな筒体内面
の点検装置を提供する。 【解決手段】点検装置のスキャナ10は多段シリンダピ
ストン部、屈折リンク機構部、屈折アーム部からなり、
その先端にテレビカメラを内蔵したセンサ部21を設け
ている。多段シリンダピストン部駆動と位置決めは、圧
縮空気の加圧と開放及び、ワイヤ巻取機構15によるワ
イヤ17の巻き取り/巻き戻しによって行なう。また、
外周シリンダスライド機構16によって、外周シリンダ
11(したがって、スキャナ10)をスキャナ取付けフ
ランジ32に対して水平移動し、ストロークの調整を可
能にしている。屈折リンク機構部の屈折は、シリンダピ
ストン12内に出し入れできる屈折用シリンダピストン
23が、連結リンク24を押して屈折レバー25を屈折
するように構成している。屈折角θは、調整ねじ30の
位置を調整して設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、筒体内面の非破壊
検査装置に係り、特に被検体入口から奥行き深くまで遠
隔操作できる目視点検装置に関する。
【0002】
【従来の技術】筒体の内面など、人間の立ち入れない場
所を遠隔位置から目視点検する装置として、テレビカメ
ラなどを取付けた伸縮部材を所定の開口部から挿入し、
部材の長さを走査しながら被検面を撮像し、モニタによ
って目視点検するものが知られている。
【0003】たとえば、特開昭61−256316号公
報(引用例1)には、伸縮可能な第1アームと俯仰機構
を介して曲折可能に取り付けた第2アームとを設け、第
2アームの先端にテレビカメラなどの観察装置を設け、
被検体の小口径孔から水平方向に第1アームを送り出
し、観察箇所によっては俯仰機構を駆動して第2アーム
を垂直に起立して、被検面にテレビカメラを対設させる
遠隔点検装置が開示されている。
【0004】また、特開平4−70551号公報(引用
例2)には、密閉型タンクの管口部から細長の検査装置
本体を導入し、内部で多段式シリンダ部を起立したのち
伸縮して、その最内側シリンダの先端に設けたカメラを
被検面に対設させる内壁面検査装置が開示されている。
多段式シリンダの伸長は圧縮空気を供給しつつ、ワイヤ
ケーブルの巻き戻し量によって調節している。
【0005】上記引用例1,2では、伸縮部材でなる走
査部を被検体内部の奥深くまで挿入でき、かつ、挿入方
向に対しカメラを担持する先端部を直角に屈曲できるの
で、一度の挿入で水平面及び垂直面を点検することがで
きる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の多段式シリンダ
における伸縮量の調節は、圧縮空気に対しワイヤの巻き
戻し量を調節している。このワイヤはシリンダの外側を
軸対象に張設し、細長い多段式シリンダに曲げ力が作用
しないようにしている。たとえば、上記引用例2では最
内側シリンダの先端からその外周の両側に沿って、操作
ハンドル部まで張設している。
【0007】しかし、このようにシリンダの外側を張設
したワイヤは、被検体内部の構造物と擦れたり、汚損に
よって損耗しやすい。特に、走査部の屈曲部を経て張設
する場合には構造的にも断線の危険性が高まるが、ワイ
ヤの保護についての考慮は見られない。ワイヤが断線し
た場合、ピストンの暴走による検査装置と被検面の衝突
を招く恐れがある。また、2本のワイヤを外側に張設す
る構造は、走査部のコンパクト化の隘路の一つでもあ
る。
【0008】さらに、上記引用例1,2における走査部
の屈曲構成は、水平位置から垂直位置への起立のみを示
し、任意の角度に安定して保持する構成が考慮されてい
ない。このため、円筒や直方体ではなく、内部に傾斜面
を持つ、たとえばガスタービン燃焼器などへの適用が困
難になる。
【0009】図8は、ガスタービン燃焼器の断面構成を
示す。ガスタービン燃焼器1は燃料ノズル2から噴射さ
れた燃料を、燃焼室ライナー4で囲まれた燃焼室3内で
高圧空気と混合燃焼させ、トランジョンピース5を通路
として高温の燃焼ガスをタービンへ供給する。これまで
の燃焼器内部の定期検査は、燃料ノズルアッセンブリを
その取付けフランジ6から取り外し、燃焼室ライナー4
とトランジョンピース5を分解して、目視点検してい
た。
【0010】本発明の第1の目的は、上記した従来技術
の問題点に鑑み、ワイヤ断線の危険が少なく、コンパク
トな多段式シリンダピストン構造による筒体内面の目視
点検装置を提供することにある。
【0011】本発明の第2の目的は、任意な角度を安定
的に保持する屈曲構成を走査部に設け、傾斜面を持つ内
部構造にも適用できる筒体内面の目視点検装置を提供す
ることにある。
【0012】本発明の第3の目的は、非操作時の走査部
の寸法を外周シリンダの長さまで短小化し、取扱の容易
な筒体内面の目視点検装置を提供することにある。
【0013】本発明の第4の目的は、多段式シリンダピ
ストンの部品交換が可能な組立構成を有し、伸縮ストロ
ークを簡単に変更できる筒体内面の目視点検装置を提供
することにある。
【0014】本発明のその他の目的は、以下の記載を通
じて明らかになるであろう。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的は、流体
により伸縮自在となる多段式シリンダ及びその伸縮量を
定めるワイヤ巻取装置を有するスキャナと、前記多段式
シリンダの最終段ピストンロットの先端部に取付けられ
たテレビカメラなどの回転可能なセンサを備え、筒体の
開口部から内部に挿入した前記スキャナの水平方向のス
トロークを走査しながら、前記センサによって取得した
筒体内面の映像を観察する目視点検装置において、前記
最終段ピストンロットの後端部の中心部に固定し、前記
多段式シリンダの中央部を挿通して前記ワイヤ巻取装置
に連結する1本のワイヤロープを張設したことにより達
成される。
【0016】上記第2の目的は、流体により伸縮自在と
なる多段式シリンダ及びその伸縮量を定めるワイヤ巻取
装置、前記多段式シリンダの最終段ピストンロットと連
携する屈折機構と、その屈折機構によって屈曲される屈
折アームを有するスキャナと、前記屈折アームの先端部
に取付けられたテレビカメラなどの回転可能なセンサを
備え、筒体の開口部から内部に挿入した前記スキャナの
ストロークを走査しながら、前記センサによって取得し
た筒体内面の映像を観察する目視点検装置において、前
記最終段ピストンロットの後端部の中心に固定し、前記
多段式シリンダ内の中央部を挿通して前記ワイヤ巻取装
置に連結する1本のワイヤロープを張設したことにより
達成される。
【0017】前記屈折機構は、前記最終段ピストンロッ
トの中空部をシリンダとする屈折用シリンダピストン
と、そのピストンロットの先端部と回動可能に軸止され
る連結レバーと、その連結レバーの先端部に前記屈折ア
ームを回動可能に軸止する連結ピンと、前記最終段ピス
トンロットの半弧状ないし先細の先端部と前記屈折アー
ムの所定位置を軸止する支点ピンと、その支点ピンを中
心に前記屈折アームが回動するときの屈折角を設定する
屈折角調整ねじを有し、前記屈折用シリンダピストンが
消勢されるとき、そのピストンロットが全収縮して前記
連結リンク及び前記屈折アームは水平状態を保持し、前
記屈折用シリンダピストンが付勢されるとき、そのピス
トンロットを押し出して前記連結ピンを中心に前記連結
レバーと前記屈折アームが屈折して、前記センサによる
筒体内面の観察方向を内面の傾斜に応じて変更できるこ
とを特徴とする。
【0018】また、上記第2の目的は、前記目視点検装
置において、筒体の開口部から挿入した前記スキャナ
を、(1)前記多段式シリンダに前記屈折機構及び前記
屈折アームを収納している全収縮状態を初期状態とし、
(2)次に、前記多段式シリンダの外部段から所定ピッ
チずつ水平方向に伸長しながら全伸長のつど内部段へと
移行し、前記所定ピッチ進む度に前記センサの周回によ
る撮影を繰返し、(3)次に、前記多段式シリンダの水
平方向の移動が予め設定されている所定ストロークに到
達したとき前記ワイヤ巻取装置の動作を停止し、次に、
前記最終段ピストンロットの中空部に設けられた前記屈
折機構の屈折用シリンダを付勢してそのピストンロット
を押し出し、屈折リンク機構を介して前記屈折アームを
設定屈折角度まで屈折し、(4)次に、前記屈折アーム
の軸方向に該アームを伸長しながら前記センサの周回に
よる撮影を繰返す、ように制御する制御装置を備えたこ
とにより達成される。
【0019】上記第3の目的は、前記屈折機構と前記屈
折アームは、前記水平状態において前記多段式シリンダ
内に収納できるようにしたことにより達成される。
【0020】上記第4の目的は、前記筒体の開口部付近
に外周シリンダスライド機構と、前記多段式シリンダの
最外側の外周シリンダの外部に、前記外周シリンダスラ
イド機構とスライド可能に係合するガイド機構を設け、
前記筒体の開口部に対する前記外周シリンダの挿入位置
を移動して前記スキャナのストロークを調整できるよう
に構成したこと、また、前記外周シリンダの両端のフラ
ンジと前記ガイド機構の端部をボルト結合し、軸長の異
なる外周シリンダの交換を容易にしたことにより達成さ
れる。
【0021】本発明のその他の目的ないし上記と重複す
る目的は、請求項5、8、9または10に記載の発明に
よって達成ないし補強される。
【0022】以上のような本発明の構成において、多段
式シリンダのワイヤロープ結合端を流体によって加圧す
ると多段シリンダピストンは伸長力を受ける。ここで、
ワイヤロープ巻取り機構によりワイヤロープを緩める
と、その分、多段ピストンは伸長する。また、シリンダ
内の圧力を大気開放又は十分減圧してワイヤロープを巻
取ると、多段ピストンは縮小する。
【0023】本発明の構成では、ワイヤロープは多段式
シリンダの最終段の底部中心から中空の多段シリンダを
通り、最外周シリンダ端面の加圧側フランジ中心部をシ
ール構造を貫通してワイヤ巻取機構に連結されるので、
外部に現れることはなくしかも1本の張設のみで済む。
ワイヤシール構造も完全密封の必要はなく、作動機能上
はシリンダピストンに必要な圧力を確保できればよい。
【0024】本発明によれば、多段式シリンダのほぼ全
長を挿入ストロークとして利用でき、かつ、屈折機構も
収納可能としているので、スキャナの軸長を著しく短小
にでき、点検時の取付けや運搬が容易になる。
【0025】本発明によれば、最外周シリンダのスライ
ド機構を有しているので、これによってストロークの延
長をできるだけでなく、被検体の奥行きが深くストロー
クに不足を生じる場合に、外周シリンダのみを交換して
対処できる。
【0026】請求項4の発明の構成によれば、被検体が
傾斜している場合でも簡易な構造で目視センサを傾斜対
応可能となる。
【0027】本発明の構成によれば、被検体が傾斜して
いる場合に、その傾斜に合わせてスキャナの屈折アーム
の屈折角を設定できるので、タービン燃焼器の内部点検
などに好適である。
【0028】本発明の構成によれば、ワイヤロープ切断
する危険性は従来に比べて大幅に低下する。しかし、万
一の対策として、多段式シリンダの流体供給ラインに絞
りオリフィスを設けて、ワイヤ切断時のシリンダでの流
体膨張により流体の供給を制限するようにして、シリン
ダピストンの移動に自律的な停止をもたらす。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態による
筒体内面の点検装置を、ガスタービン燃焼器に適用する
例を通して説明する。シリンダピストンの操作流体に
は、空気を使用するものとする。なお、各図を通して同
等の構成要素には同一の符号を付している。
【0030】図1は、筒体内面の目視点検装置の主要部
の断面図である。以下、目視点検装置の走査部(スキャ
ナ)10の構造と機能を説明する。スキャナ10は、奥
行き方向に伸縮する多段シリンダピストン部、屈折リン
ク機構部及び屈折アーム部からなる。この屈折アーム部
の先端に、センサ回転機構部22とテレビカメラ首振機
構を内蔵したセンサ部21が設けられている。
【0031】図示の目視点検装置はガスタービン燃焼器
1に適用した例で、燃料ノズルアッセンブリを取り外し
た取付けフランジ6にスキャナ10が取付けられ、多段
シリンダピストン部のシリンダピストン12とピストン
ロット13が全ストローク伸長され、屈折機構部によっ
て屈折アーム部のピストンロット26が燃焼室の傾斜に
合わせて屈曲されている。
【0032】スキャナ10は、奥行き方向への走査を行
なうために、外周シリンダ11、その内周のシリンダピ
ストン12、その内周のピストンロット13からなる多
段シリンダピストン部を設けている。
【0033】図2に、スキャナ10の部分詳細図を示
す。取付けフランジ6にスキャナ取付フランジ32を固
定し、その開口部にスライドベアリング37を設けてい
る。外周シリンダ11は、その両端の外周シリンダフラ
ンジ20,42と、円周方向に120°間隔で配置した
3本のガイドロット19とにより一体的に結合してい
る。加圧側の外周シリンダフランジ20と外周シリンダ
11はOリング43でシールされている。ガイドロット
19はスライドベアリング37とスライド可能に係合さ
れ、また、外周シリンダ11には軸方向にラック歯車1
8が設けてられている。一方、外周シリンダスライド機
構16をスキャナ取付けフランジ32に取付け、その電
動機によって回転されるピニオン歯車16aをラック歯
車18に係合している。
【0034】これによって、外周シリンダスライド機構
16のピニオン歯車16aから、外周シリンダ11のラ
ック歯車18に動力が伝達される。外周シリンダ11
は、一体結合しているガイドロット19を介して、スラ
イドベアリング37中を水平方向の前後にスライドし、
スキャナ10の水平ストロークを可変できる。外周シリ
ンダフランジ20、42には図示していないリミットス
イッチが設けられ、所定のスライドストロークの移動
で、スライド機構16の電動機を停止する。
【0035】なお、外周シリンダ11は上記のように、
フランジ20、42とガイドロット19で結合されてい
るので、フランジ20とガイドロット19の固定ねじを
外すと、簡単に取り外しができる。したがって、スライ
ドストロークを延長したい場合に、軸長の長い外周シリ
ンダ11との交換が可能になる。
【0036】多段シリンダピストン部には、シリンダロ
ット12とピストンロット13の伸縮と位置決めのため
のワイヤ17とワイヤ巻取機構15が設けられている。
ワイヤ17はピストンロット13の底部中心13aに固
定され、シリンダピストン12及び外周シリンダ11の
中心部を通り、外周シリンダ11の加圧側のフランジ2
0を挿通して、そこに設けられた巻取機構15に連結さ
れている。
【0037】ワイヤ17がフランジ20を貫通する部分
には、0リングによるワイヤシール14を設け、加圧空
気の漏洩を抑制する。ワイヤ17にはビニールコーテイ
ングし、Oリングシールの損傷を防止している。また、
ワイヤ巻取機構15にはウオーム減速機を用い、停電し
てもシリンダピストン12やピストンロット13が暴走
するのを機械的に防止している。
【0038】ガスタービン燃焼器1の取付けフランジ6
の開口部より内部に入るスキャナ10などの機構部分
は、材料にアルミニューム合金を使用し、かつ表面を光
輝アルマイト処理をほどこし、高温雰囲気からの輻射熱
の伝達を抑制している。
【0039】屈折リンク機構部は、ピストンロット13
に内蔵した屈折用シリンダピストンロット23、このロ
ット23とピン34で連結した連結レバー24、この連
結レバー24とピン35で連結された屈折レバー25、
及びピストンロット13の先端13bと屈折レバー25
を連結するピン36を設けている。ピン36は屈折レバ
ー25の回転支点となる。
【0040】屈折レバー25の屈折角θは、屈折角調整
ねじ30を用い、屈折用シリンダピストン23のストロ
ークの最長リミットを調整することによって設定する。
この屈折角調整ねじ30の位置は、図示していない回転
駆動手段を通じて遠隔操作で設定できる。もちろん、被
検査面の傾斜角が一様な場合は、挿入前の初期設定のみ
ですむ。
【0041】シリンダピストン12、ピストンロット1
3が全縮状態においては、屈折アーム部と屈折アーム部
は後述する操作で水平状態となって、シリンダピストン
12の内部に完全に収納され、外周シリンダ11からは
センサ回転機構部22とセンサ部21のみが出ている状
態となる。したがって、屈折構成を含むスキャナ10の
全長は、外周シリンダ11の寸法にほぼ等しく短小化で
きる。
【0042】屈折アーム部は、屈折レバー25がエアシ
リンダで構成されていて、それに内挿されるピストンロ
ット26を伸縮して、その先端のセンサ部21を被検体
に接近できるように構成されている。
【0043】次に、スキャナ10の操作手順と動作を説
明する。図3に、スキャナ走査による各動作状態を示
す。まず、スキャナ10を同図(a)の初期状態とする
ため、以下のように初期設定を行なう。
【0044】(1)屈折レバー25の屈折角θのセッ
ト。
【0045】屈折用シリンダピストンロット23のスト
ロークを屈折角調整ねじ30の位置によって制限し、屈
折角θをセットする。初期の屈折角θは、被検査面の傾
斜が一様な場合、その傾斜角に適応するように設定され
る。
【0046】(2)屈折レバー25のストロークのセッ
ト 屈折レバー25内蔵のシリンダ中にあるピストンロット
26のストロークを、ロット延長軸28の先端のストッ
パスリーブ29によりセットする。
【0047】(3)シリンダピストン12、ピストンロ
ット13のストロークを全収縮状態 シリンダのエア圧力開放状態で、ワイヤ17を巻取機構
15で巻き取り、ピストン12とロット13の左端が外
周シリンダフランジ20に接し、そのリミットスイッチ
を作動して停止している。
【0048】(4)外周シリンダ11を全引抜き状態 駆動機構16により引き抜かれ、スキャナ取付けフラン
ジ32のリミットスイッチ作動により停止している。
【0049】(5)屈折リンク機構を不作動状態 屈折用シリンダ23の空気加圧口39を大気開放、空気
加圧口40を加圧状態とし、屈折レバー25の屈折角θ
=0°の状態とする。
【0050】(6)ピストンロット26を全収縮状態 屈折レバー25の空気加圧口41を大気開放し、ピスト
ンロット26をバネ27の付勢により全収縮状態とす
る。
【0051】次に、外周シリンダ11の空気加圧口38
から圧縮空気を加え、センサー部21に内蔵している首
振り機構でテレビカメラの方向を調整し、カメラ回転機
構22でカメラを所定速度で回転させる。そして、巻取
り機構15を作動してワイヤ17を所定ピッチだけゆる
め、シリンダピストン12のストロークを所定ピッチ伸
長し、この走査位置で内面全周の撮像を行い、これを所
定ピッチづつ繰り返していく。
【0052】シリンダピストン12が全ストローク伸長
すると、次にピストンロット13が同様に所定ピッチず
つ伸長して一周分の撮像を繰り返し、初期設定されてい
る所定ストロークまで伸長すると、リミットスイッチが
作動してワイヤー巻取機構15の電動機が停止する。図
3(b)は、ワイヤー巻取機構15が停止したときのス
トローク状態を示している。
【0053】次に、外周シリンダスライド機構16の電
動機が起動され、ピニオン歯車16aから、外周シリン
ダ11のラック歯車18に動力が伝達され、外周シリン
ダ11はスライドベアリング37中をスライドし、スキ
ャナ10は燃焼器1の内部に所定ピッチずつ挿入され
る。このピッチ送り毎に一周分の撮像を繰り返し行な
い、スキャナ取付けフランジ20に設けられたリミット
スイッチが作動したとき停止する。
【0054】図3(c)は、以上による水平挿入の状態
で、停止時のストローク長はセンサ部21が燃焼器1の
内壁に接触しない範囲で、以後の傾斜部の点検に必要な
所定位置付近となるよう予め設定されている。被検体の
奥行きによっては、外周シリンダ11のスライドを必要
としない場合、反対にストロークの長い外周シリンダ1
1への交換が必要な場合もある。
【0055】水平挿入の停止時点で、屈折リンク機構が
作動される。すなわち、空気加圧口39を加圧状態、空
気加圧口40を大気開放とすると、屈折用シリンダピス
トンロット23が右側に移動し、連結リンク24が押し
出されてピン35で結合している屈折レバー25をピン
36を支点として、図3(d)のように屈折する。
【0056】次に、屈折後の水平位置が予め設定されて
いる所定位置となるように、外周シリンダスライド機構
16の再起動によって調整し、図3(e)の状態とす
る。
【0057】次に、シリンダ加圧口41から屈折レバー
25に内蔵のシリンダに加圧し、図3(f)ようにばね
27に抗してピストンロット26を所定ストローク押出
しながら、センサ部21を所定速度で回転させて、傾斜
部の内面の撮像を行う。なお、屈折リンク機構部が水平
状態では、ピストンロット26の伸長によって水平方向
のストロークを増加することも可能である。
【0058】このストロークの延長は、ロット延長軸2
8の端部に設けたストッパスリーブ29を交換して行な
うことができる。また、ピストンロット26の押出し速
度は、シリンダ加圧口41に接続する圧縮空気ラインに
設けた図示していないスピード調整弁により予め調整し
ている。
【0059】次に、目視点検後のスキャナ10の動作を
説明する。これは概ね図3(a)〜(f)の逆の操作と
なる。
【0060】まず、空気加圧口41を大気開放し、ピス
トンロット26をバネ27で収縮させる(e)。次に、
スライド機構16で外周シリンダ11を、屈折リンク機
構部を水平に戻した場合にセンサ部21が内面と接触し
ない位置まで引抜く(d)。
【0061】ここで、空気加圧口40に加圧、空気加圧
口39を大気開放し、屈折用シリンダピストンロット2
3の左側への移動によって、屈折リンク機構部を水平方
向に回動し、ストッパ31への接触で停止して水平状態
となる(c)。
【0062】この後、引き続きスライド機構16によっ
て外周シリンダ11を引き抜き、スキャナ取付けフラン
ジ32に設けたリミットスイッチが作動する全引抜き状
態で停止する(b)。その後、外周シリンダ11の空気
加圧口38を大気開放して減圧後、ワイヤー巻取機構1
5によりシリンダロット12とピストンロット13をリ
ミットスイッチの作動位置まで収縮して点検を完了する
(a)。
【0063】以上のように、本実施形態の点検装置によ
れば、ガスタービン燃焼器などの内面の非破壊検査に適
用して、その奥行きに応じて多段に水平ストロークを可
変し、また、屈折アームの屈曲角を対応可変して内部の
傾斜面の点検を可能にしている。さらに、ワイヤによる
スキャナの位置決めは水平挿入のストローク調整に用
い、屈曲先のアームの位置調整には適用していないの
で、屈曲による断線の危険がなく安全である。また、ワ
イヤは屈曲前の多段シリンダピストンの内部中心を挿通
して張設されるので、1本ですみスキャナをコンパクト
な構造にできる。
【0064】さらに、屈折リンク機構部は水平状態にお
いて、多段シリンダピストン部の内部に収容できるの
で、スキャナの軸方向長さを短小化され、運搬や取付け
が容易になる。
【0065】次に、万一の制御誤りなどに対応するた
め、屈折リンク機構部の誤動作に対する本実施例による
フェールセーフ対策を説明する。まず、屈折リンク機構
のピン35の外周に合成樹脂ローラ65を設け、屈折機
構部がシリンダピストン12の内部にあるときに、誤っ
て屈折動作が行われてもシリンダピストン12の内面損
傷を防止する。
【0066】また、空気加圧口41に加圧していない場
合、ピストンロット26はバネ27により全収縮し、こ
の状態での誤った屈折動作によってセンサ部21が筒体
の内面と衝突する危険を低下している。内面構造が既知
の場合、所定の屈折角θによるセンサ部21の下部面
は、図3(d)のように、全収縮で水平下面から距離δ
の余裕ギャップを持つように設計されている。もちろ
ん、筒体内面の曲がり方向と屈折リンク機構の屈折方向
は合致させている。
【0067】さらに、図4に示すように、センサ21の
先端に近接センサスイッチ61を設け、被検査面に異常
に近接したときの検出信号によりワイヤ巻取機構15と
外周シリンダスライド機構16を動作中の電動機を停止
する。あるいは、屈折レバー25の非磁性体製(アルミ
ニュウム)のエアシリンダ内端部に、バネ62と強磁性
体製のバネ受け63を設け、センサ部21の先端が被検
面に接触してピストンロット26が押されると、バネ受
け63も左側に移動し、エアシリンダの外部に設置した
磁性感知センサ64によって検出し、ワイヤ巻取機構1
5と外周シリンダスライド機構16の電動機を停止す
る。
【0068】次に、スキャナの暴走に対する本実施例の
保護対策を説明する。図5に、多段シリンダピストン部
の保護構成を示す。シリンダピストンの圧縮空気供給ラ
インに、減圧弁51、オリフィス52、3方電磁弁53
及び急速排気弁54を図示の順序で設けて、外周シリン
ダ11に結合している。また、ワイヤ巻取機構15の滑
車55の支持体56にピン59を支点とするレバー構造
を有し、ワイヤ17が万一切断してレバー構造への張力
が失われると、バネ57に押されてアクチュエータ60
が検出スイッチ58を作動する。
【0069】ワイヤ17が切断した場合、シリンダピス
トン12とピストンロット13が急速に動く。これによ
り、オリフィス52によって絞られて供給空気が減少
し、外周シリンダ11内の圧縮空気が膨張して圧力が低
下するため、シリンダピストン12とピストンロット1
3の動きは自律的に減速もしくは停止する。さらに、検
出スイッチ58の信号で三方電磁弁53の後流が大気開
放され、これをパイロット圧力として大口径の急速排気
弁54で外周シリンダ11内の空気圧力を大気開放し、
シリンダピストン12とピストンロット13は停止す
る。
【0070】なお、検出スイッチ58の信号により、ワ
イヤ巻取機構15の電動機も停止させ、ワイヤの巻きつ
きなど他のトラブルの派生を防止する。
【0071】次に、高温雰囲気下に適応させるための本
実施例の冷却構造を説明する。図6は、センサ部21と
センサ回転機構部22の構造とその冷却経路を示してい
る。
【0072】センサ部21のフレームにはテレビカメラ
81、照明ランプ82、首振り用電動機80を固定し、
電動機80により回転する首振り中空軸87を回転軸と
して、テレビカメラ81が首振り動作を行う。センサ回
転機構部22は、回転用電動機78の動作をウオーム歯
車88を介して回転軸89に伝え、回転軸89と直結さ
れた回転用中空アーム79を介して、センサ部21の回
転動作を行う。回転用中空アーム79と首振り中空軸8
7は軸受を介して、首振り可能なように連結されてい
る。すなわち、回転用中空アーム79に固定されている
固定歯車86と首振り用電動機80に直結している駆動
歯車85が噛み合っているので、首振り用電動機80の
方が固定歯車86のピチサークル上を回転、旋回する。
【0073】センサ部21内の電気品であるテレビカメ
ラ81、テレビカメラ81を0°〜135°まで首振り
させる電動機80、照明ランプ82及びリミットスイッ
チなどの電気配線84は、点線で示すように、センサ回
転機構部22の回転用中空アーム79中を通り、センサ
回転機構部22に設置したスリップリング83を介挿し
てフレキシブル電線管77に導かれている。
【0074】この配線経路と共通に、実線で示す冷却流
路76を設けている。冷却用空気はフレキシブル電線管
77を通ってセンサ回転機構部22に導入され、ここで
回転用電動機78、スリップリング83等の電気品を冷
却し、回転用中空アーム79を経由してセンサ部21に
入り首振り用電動機80、テレビカメラ81、照明ラン
プ82等を総合的に冷却してセンサ部1外に放出され
る。
【0075】最後に、上記したスキャナ10の一連の動
作を制御する制御器や撮像した映像のモニタなど含む、
筒体内面点検システムの構成を説明する。
【0076】図7は、筒体内面点検システムの構成を示
したものである。スキャナ10の操作に必要な圧縮空気
は、空気圧縮機102から電磁弁群101を経由して供
給され、多段シリンダピストンの伸長、屈折リンク機構
部の屈折と復帰、及び、屈折アーム部の伸縮を行なう。
【0077】一方、電動機によるセンサ部21の回転と
停止、ワイヤ巻取機構15や外周シリンダスライド機構
16の起動と停止等の動作は、制御器103に記憶した
プログラムによって自動制御され、検査員は起動指示を
与えるだけで実行することができる。
【0078】センサ部21から得られた映像は、映像表
示部104に表示されて、検査員による目視点検に供さ
れるとともに、映像収録処理装置105に挿入位置座
標、テレビカメラ回転角度とその首振り角度、被検体と
の距離等とともにデジタル映像で収録され、被検体との
距離、首振り角度及びテレビカメラの映像拡大特性など
から傷の大きさの演算を可能とする。さらに、映像プリ
ント装置106によってプリントすることも可能であ
る。
【0079】本実施形態の点検装置は、ガスタービン燃
焼器の筒体内部に適用して説明したがこれに限られな
い。細長い内孔面であれば適用可能であり、断面形状も
円形である必要はない。特に、内部に傾斜面を持つよう
な筒体には好適である。また、本実施例では、スキャナ
の駆動流体として圧縮空気を使用したが、他の流体、例
えば、水や油類の使用しても差し支えない。
【0080】
【発明の効果】本発明の構成によれば、シリンダピスト
ン構造を含むスキャナの巻き取りワイヤをシリンダ中心
部を1本のみ内挿して張設する構成としているので、従
来の外部周部の2本張設に比べて、機構が簡単になりか
つ、切断の危険も少ない。
【0081】また、本発明の構成によれば、スキャナの
屈折機構を多段シリンダピストンの最内周のシリンダ部
に出し入れ可能に連結し、シリンダピストンの駆動力に
よって水平走査時に外部に押し出されるとともに、必要
時点で屈曲されて被検面に適応されるので、屈折機構が
コンパクト化できる。また、屈折角度が被検面の傾斜角
に応じて設定、制御できるので、筒体内に傾斜面を持つ
タービン燃焼器などに適用できる。さらに、屈折機構か
ら前方のセンサ部を担持する屈折アーム部は、従来のよ
うにワイヤによって調節しないので、ワイヤは屈折機構
の手前まで張設すればよく、切断の危険がより少なくな
る。
【0082】さらに、本発明の構成によれば、多段シリ
ンダピストンの外周シリンダの駆動機構を別置している
ので、ストローク調整の自由度が高く、操作が容易にな
る。また、外周シリンダの交換が容易になり、必要によ
り最大ストロークを変更できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のー実施形態に係る筒体内面の点検装置
の主要部の断面図。
【図2】外周シリンダを主とするスキャナの一部と、外
周シリンダ駆動機構の構成図。
【図3】スキャナの動作順序を説明する模式図。
【図4】センサを担持した屈折アーム部の断面図。
【図5】シリンダピストンの暴走を抑止する安全機構の
説明図。
【図6】センサと回転機構の構造と冷却系の説明図。
【図7】本実施形態の点検装置を自動操作するシステム
構成図。
【図8】本実施形態の点検装置を適用するタービン燃焼
器の断面図。
【符号の説明】
1…タービン燃焼器、6…取付けフランジ、10…スキ
ャナ、11…外周シリンダ、12…シリンダピストン、
13…ピストンロット、14…ワイヤシール、15…ワ
イヤ巻取機構、16…外周シリンダスライド機構、17
…ワイヤ、18…ラック歯車、19…ガイドロット、2
0…外周シリンダフランジ、21…センサ部、22…セ
ンサ回転機構部、23…屈折用シリンダピストンロッ
ト、24…連結レバー(シリンダ)、25…屈折レバ
ー、26…ピストンロット、27…バネ、28…ロット
延長軸、29…ストッパスリーブ、30…屈折角調整ね
じ、31…屈折リンクストッパ、32…スキャナ取付け
フランジ、33…スキャナ取付けボルト、34,35,
36…ピン、37…スライドベアリング、38,39,
40,41…空気加圧口、51…減圧弁、52…オリフ
ィス、53…3方電磁弁、54…急速放出弁、55…滑
車、58…検出スイッチ、76…冷却流路、103…制
御器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 洋司 茨城県日立市幸町三丁目2番1号 日立エ ンジニアリング株式会社内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体により伸縮自在となる多段式シリン
    ダ及びその伸縮量を定めるワイヤ巻取装置を有するスキ
    ャナと、前記多段式シリンダの最終段ピストンロットの
    先端部に取付けられたテレビカメラなどの回転可能なセ
    ンサを備え、筒体の開口部から内部に挿入した前記スキ
    ャナの水平方向のストロークを走査しながら、前記セン
    サによって取得した筒体内面の映像を観察する目視点検
    装置において、 前記最終段ピストンロットの後端部の中心部に固定し、
    前記多段式シリンダの中央部を挿通して前記ワイヤ巻取
    装置に連結する1本のワイヤロープを張設したことを特
    徴とする筒体内面の目視点検装置。
  2. 【請求項2】 流体により伸縮自在となる多段式シリン
    ダ及びその伸縮量を定めるワイヤ巻取装置、前記多段式
    シリンダの最終段ピストンロットと連携する屈折機構
    と、その屈折機構によって屈曲される屈折アームを有す
    るスキャナと、前記屈折アームの先端部に取付けられた
    テレビカメラなどの回転可能なセンサを備え、筒体の開
    口部から内部に挿入した前記スキャナのストロークを走
    査しながら、前記センサによって取得した筒体内面の映
    像を観察する目視点検装置において、 前記最終段ピストンロットの後端部の中心に固定し、前
    記多段式シリンダ内の中央部を挿通して前記ワイヤ巻取
    装置に連結する1本のワイヤロープを張設したことを特
    徴とする筒体内面の目視点検装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、 前記筒体の開口部付近に外周シリンダスライド機構と、
    前記多段式シリンダの最外側の外周シリンダの外部に、
    前記外周シリンダスライド機構とスライド可能に係合す
    るガイド機構を設け、前記筒体の開口部に対する前記外
    周シリンダの挿入位置を移動して前記スキャナのストロ
    ークを調整できるように構成したことを特徴とする筒体
    内面の目視点検装置。
  4. 【請求項4】 請求項3において、 前記外周シリンダの両端のフランジと前記ガイド機構の
    端部をボルト結合し、軸長の異なる外周シリンダの交換
    を容易にしたことを特徴とする筒体内面の目視点検装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項1、2または3において、 前記多段式シリンダへの前記流体の供給ラインに、流速
    に応じて流れを絞るオリフィスを設けた筒体内面の目視
    点検装置。
  6. 【請求項6】 請求項2において、 前記屈折機構は、前記最終段ピストンロットの中空部を
    シリンダとする屈折用シリンダピストンと、そのピスト
    ンロットの先端部と回動可能に軸止される連結レバー
    と、その連結レバーの先端部に前記屈折アームを回動可
    能に軸止する連結ピンと、前記最終段ピストンロットの
    半弧状ないし先細の先端部と前記屈折アームの所定位置
    を軸止する支点ピンと、その支点ピンを中心に前記屈折
    アームが回動するときの屈折角を設定する屈折角調整ね
    じを有し、 前記屈折用シリンダピストンが消勢されるとき、そのピ
    ストンロットが全収縮して前記連結リンク及び前記屈折
    アームは水平状態を保持し、前記屈折用シリンダピスト
    ンが付勢されるとき、そのピストンロットを押し出して
    前記連結ピンを中心に前記連結レバーと前記屈折アーム
    が屈折して、前記センサによる筒体内面の観察方向を内
    面の傾斜に応じて変更できるように構成したことを特徴
    とする筒体内面の目視点検装置。
  7. 【請求項7】 請求項6において、 前記屈折機構と前記屈折アームは、前記水平状態におい
    て前記多段式シリンダ内に収納できるように構成したこ
    とを特徴とする筒体内面の目視点検装置。
  8. 【請求項8】 請求項7において、 前記連結ピンの外周に合成樹脂等によるローラを設けた
    筒体内面の目視点検装置。
  9. 【請求項9】 請求項2、6、7または8において、 前記屈折アームは流体により伸縮自在となる屈折アーム
    用シリンダーで構成され、その屈折アーム用ピストンロ
    ットの先端に前記センサを取り付けるよう構成したこと
    を特徴とする筒体内面の目視点検装置。
  10. 【請求項10】 請求項9において、 前記屈折アーム用ピストンロットが付勢中に押し戻され
    たのを検知する接触センサを設け、前記センサが被検体
    に接触したことを検知できるようにした筒体内面の目視
    点検装置。
  11. 【請求項11】 流体により伸縮自在となる多段式シリ
    ンダ及びその伸縮量を定めるワイヤ巻取装置、前記多段
    式シリンダの最終段ピストンロットと連携する屈折機構
    と、その屈折機構によって屈曲される屈折アームを有す
    るスキャナと、前記屈折アームの先端部に取付けられた
    テレビカメラなどの回転可能なセンサを備える目視点検
    装置において、筒体の開口部から挿入した前記スキャナ
    を以下のように制御する制御装置を備えたことを特徴と
    する筒体内面の目視点検装置。 (1)前記多段式シリンダに前記屈折機構及び前記屈折
    アームを収納しているを全収縮状態を初期状態とし、
    (2)次に、前記多段式シリンダの外部段から所定ピッ
    チずつ水平方向に伸長しながら全伸長のつど内部段へと
    移行し、前記所定ピッチ進む度に前記センサの周回によ
    る撮影を繰返し、(3)次に、前記多段式シリンダの水
    平方向の移動が予め設定されている所定ストロークに到
    達したとき前記ワイヤ巻取装置の動作を停止し、次に、
    前記最終段ピストンロットの中空部に設けられた前記屈
    折機構の屈折用シリンダを付勢してそのピストンロット
    を押し出し、屈折リンク機構を介して前記屈折アームを
    設定屈折角度まで屈折し、(4)次に、前記屈折アーム
    の軸方向に該アームを伸長しながら前記センサの周回に
    よる撮影を繰返す。
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