JP2984144B2 - 圧延機 - Google Patents
圧延機Info
- Publication number
- JP2984144B2 JP2984144B2 JP13736192A JP13736192A JP2984144B2 JP 2984144 B2 JP2984144 B2 JP 2984144B2 JP 13736192 A JP13736192 A JP 13736192A JP 13736192 A JP13736192 A JP 13736192A JP 2984144 B2 JP2984144 B2 JP 2984144B2
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- Japan
- Prior art keywords
- rolling
- plate
- rolling mill
- roll
- steel plate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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- Metal Rolling (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、金属板の圧延機に関す
るものである。
るものである。
【０００２】
【従来の技術】従来の鋼板、アルミニウム板、銅板等の
金属板の圧延方法を図１を用いて説明する。金属板２は
作業ロール３Ａ，３Ｂの間を通ることにより、圧延加工
がなされ、その厚みが減じられる。なお、圧延機１は上
述の作業ロール３Ａ，３Ｂに圧延動力を伝えるスピンド
ル４Ａ，４Ｂならびにギアボックス５、圧延動力を発生
する電動機６、電動機に電力を供給する電源装置７等に
より構成される。ところが、従来の圧延機は金属板と作
業ロールとが接触することにより圧延加工を行うため、
次のような問題があった。
金属板の圧延方法を図１を用いて説明する。金属板２は
作業ロール３Ａ，３Ｂの間を通ることにより、圧延加工
がなされ、その厚みが減じられる。なお、圧延機１は上
述の作業ロール３Ａ，３Ｂに圧延動力を伝えるスピンド
ル４Ａ，４Ｂならびにギアボックス５、圧延動力を発生
する電動機６、電動機に電力を供給する電源装置７等に
より構成される。ところが、従来の圧延機は金属板と作
業ロールとが接触することにより圧延加工を行うため、
次のような問題があった。
【０００３】（１）圧延加工を行うに従って、作業ロー
ルあるいは補強ロールの表面が劣化するため一定量の圧
延加工を行う毎に、表面の劣化した作業ロールあるいは
作業ロールと補強ロールを圧延機より取り外し、かわり
の研削整備済の作業ロールあるいは作業ロールと補強ロ
ールを圧延機に組み込む必要があり、ロール組替作業の
間は圧延が出来ない。この、作業ロールあるいは補強ロ
ールそのものは消耗品である。
ルあるいは補強ロールの表面が劣化するため一定量の圧
延加工を行う毎に、表面の劣化した作業ロールあるいは
作業ロールと補強ロールを圧延機より取り外し、かわり
の研削整備済の作業ロールあるいは作業ロールと補強ロ
ールを圧延機に組み込む必要があり、ロール組替作業の
間は圧延が出来ない。この、作業ロールあるいは補強ロ
ールそのものは消耗品である。
【０００４】（２）また、作業ロールあるいは補強ロー
ルの研削整備のためには、ロールグラインダーを初めと
するロール整備設備が必要である。 （３）作業ロールに異物咬込み等によって疵が入った
り、ロール径が圧延加工に伴う熱膨張によって不均一と
なると、金属板の表面に疵が転写されたり、板形状が悪
化したり、圧延された金属板の表面品位が著しく損なわ
れる。
ルの研削整備のためには、ロールグラインダーを初めと
するロール整備設備が必要である。 （３）作業ロールに異物咬込み等によって疵が入った
り、ロール径が圧延加工に伴う熱膨張によって不均一と
なると、金属板の表面に疵が転写されたり、板形状が悪
化したり、圧延された金属板の表面品位が著しく損なわ
れる。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】本発明は鋼板、アルミ
ニウム板、銅板等の金属板の圧延にかかわる、上述の問
題点を解決するものである。
ニウム板、銅板等の金属板の圧延にかかわる、上述の問
題点を解決するものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段および作用】本発明の構成
作用を図２を用いて説明する。金属板１２には板の両表
面に接触しないように設けられた移動磁界１３Ａ，１３
Ｂによって、表面近傍に板を圧縮する力１４Ａ，１４Ｂ
と、板を磁界の移動方向に推進させる力１５が与えら
れ、圧延加工がなされる。ここで移動磁界が受ける反力
は、ギャップ調整装置１６Ａ，１６Ｂを介してハウジン
グ１７で受ける。移動磁界への電源は電源装置１８より
供給される。
作用を図２を用いて説明する。金属板１２には板の両表
面に接触しないように設けられた移動磁界１３Ａ，１３
Ｂによって、表面近傍に板を圧縮する力１４Ａ，１４Ｂ
と、板を磁界の移動方向に推進させる力１５が与えら
れ、圧延加工がなされる。ここで移動磁界が受ける反力
は、ギャップ調整装置１６Ａ，１６Ｂを介してハウジン
グ１７で受ける。移動磁界への電源は電源装置１８より
供給される。
【０００７】本発明の圧延機は、単スタンド圧延機でも
複数スタンドを配列したタンデム圧延機とすることも可
能である。また、往復圧延の出来るレバース圧延機とす
ることも可能である。推力１５を板の進行方向に平行と
せず、板の中心方向または板端方向へ角度を持たせるこ
とにより、板厚方向の圧延と同時に板幅方向の圧延を行
うことも可能である。さらに、移動磁界を金属板に与え
ることによって発生する熱によって金属板を加熱し変形
抵抗を小さくすることによって、圧延加工を容易にする
ことも可能である。
複数スタンドを配列したタンデム圧延機とすることも可
能である。また、往復圧延の出来るレバース圧延機とす
ることも可能である。推力１５を板の進行方向に平行と
せず、板の中心方向または板端方向へ角度を持たせるこ
とにより、板厚方向の圧延と同時に板幅方向の圧延を行
うことも可能である。さらに、移動磁界を金属板に与え
ることによって発生する熱によって金属板を加熱し変形
抵抗を小さくすることによって、圧延加工を容易にする
ことも可能である。
【０００８】図３は、金属板１２には板の両表面に接触
しないように設けられた移動磁界１３Ａ，１３Ｂによっ
て、表面近傍に板を圧縮する力１４Ａ，１４Ｂと、板を
磁界の移動方向に推進させる力１５が与えられ、圧延加
工がなされることをより詳細に説明したものである。
しないように設けられた移動磁界１３Ａ，１３Ｂによっ
て、表面近傍に板を圧縮する力１４Ａ，１４Ｂと、板を
磁界の移動方向に推進させる力１５が与えられ、圧延加
工がなされることをより詳細に説明したものである。
【０００９】移動磁界１３Ａ，１３Ｂの一つ２０Ａ，２
０Ｂに着目すると、磁束がＮ極２０ＡからＳ極２０Ｂへ
鋼板１２を透過することにより図３で鋼板１２に手前に
向かう電流２１Ａ，２１Ｂと、左から右へ向かう推力２
２Ａ，２２Ｂが発生する。また同時に移動磁界１３Ａ，
１３Ｂの動きを妨げようとする磁束２３Ａ，２３Ｂが発
生し、鋼板１２に発生した電流２１Ａ，２１Ｂとで圧縮
力２４Ａ，２４Ｂがそれぞれ板表面から板中央部方向へ
向かって発生し、鋼板１２は圧延される。
０Ｂに着目すると、磁束がＮ極２０ＡからＳ極２０Ｂへ
鋼板１２を透過することにより図３で鋼板１２に手前に
向かう電流２１Ａ，２１Ｂと、左から右へ向かう推力２
２Ａ，２２Ｂが発生する。また同時に移動磁界１３Ａ，
１３Ｂの動きを妨げようとする磁束２３Ａ，２３Ｂが発
生し、鋼板１２に発生した電流２１Ａ，２１Ｂとで圧縮
力２４Ａ，２４Ｂがそれぞれ板表面から板中央部方向へ
向かって発生し、鋼板１２は圧延される。
【００１０】
【表１】
【００１１】表１は厚さ３００ｍｍ、幅１０００ｍｍの
鋼板を厚さ３０ｍｍに圧延する場合（試験例−１）と、
厚さ３０ｍｍ、幅１０００ｍｍの鋼板を厚さ３ｍｍに圧
延する場合（試験例−２）の条件をまとめた表である。
試験例−１では、板長さ方向３７０ｍｍ、板幅方向１０
００ｍｍ、磁束密度７０テスラの一対の移動磁界を用い
ることにより必要圧延荷重２８０トン、電源容量３７０
ＭＶＡで圧延が可能である。
鋼板を厚さ３０ｍｍに圧延する場合（試験例−１）と、
厚さ３０ｍｍ、幅１０００ｍｍの鋼板を厚さ３ｍｍに圧
延する場合（試験例−２）の条件をまとめた表である。
試験例−１では、板長さ方向３７０ｍｍ、板幅方向１０
００ｍｍ、磁束密度７０テスラの一対の移動磁界を用い
ることにより必要圧延荷重２８０トン、電源容量３７０
ＭＶＡで圧延が可能である。
【００１２】試験例−２では、板長さ方向１２０ｍｍ、
板幅方向１０００ｍｍ、磁束密度７０テスラの一対の移
動磁界を用いることにより必要圧延荷重９０トン、電源
容量１１０ＭＶＡで圧延が可能である。
板幅方向１０００ｍｍ、磁束密度７０テスラの一対の移
動磁界を用いることにより必要圧延荷重９０トン、電源
容量１１０ＭＶＡで圧延が可能である。
【００１３】
（１）本発明により、従来のロールによる圧延の問題点
が解決される。 ロール交換のために生じる圧延作業時間の損失がなく
なる。 ロール研削・整備のための設備と、消耗品であるロー
ルそのものが不要。 ロールの疵およびロールの不均一熱膨張に起因する金
属板の表面品位低下、形状悪化を生じない。 （２）圧延加工時に生じる発熱により、熱間圧延をスラ
ブ冷片より行うことが出来、加熱炉が不要となる。
が解決される。 ロール交換のために生じる圧延作業時間の損失がなく
なる。 ロール研削・整備のための設備と、消耗品であるロー
ルそのものが不要。 ロールの疵およびロールの不均一熱膨張に起因する金
属板の表面品位低下、形状悪化を生じない。 （２）圧延加工時に生じる発熱により、熱間圧延をスラ
ブ冷片より行うことが出来、加熱炉が不要となる。
図１は従来の圧延機の正面図および側面図、図２は本発
明の圧延機の正面図、図３は本発明の圧延機の圧延原理
の説明図、である。
明の圧延機の正面図、図３は本発明の圧延機の圧延原理
の説明図、である。
１：圧延機、 ２：金属板、 ３：作業ロール、 ４：
スピンドル、 ５：ギアボックス、 ６：電動機、
７：電源装置、 ８：ハウジング、 １１：圧延機、
１２：金属板、 １３Ａ：移動磁界（一対の片方）、
１３Ｂ：移動磁界（一対の他方）、 １３Ｃ：移動磁界
（一対の片方）、 １３Ｄ：移動磁界（一対の他方）、
１４：圧縮力、 １５：推力、 １６：ギャップ調整
装置、 １７：ハウジング、 １８：電源装置、 ２０
Ａ：Ｎ極、 ２０Ｂ：Ｓ極、 ２１Ａ：電流（鋼板の一
方の表面）、 ２１Ｂ：電流（鋼板の他方の表面）、
２２Ａ：推力（鋼板の一方の表面）、 ２２Ｂ：推力
（鋼板の他方の表面）、 ２３Ａ：磁束（鋼板の一方の
表面）、 ２３Ｂ：磁束（鋼板の他方の表面）、 ２４
Ａ：圧縮力（鋼板の一方の表面）、 ２４Ｂ：圧縮力
（鋼板の他方の表面）。
スピンドル、 ５：ギアボックス、 ６：電動機、
７：電源装置、 ８：ハウジング、 １１：圧延機、
１２：金属板、 １３Ａ：移動磁界（一対の片方）、
１３Ｂ：移動磁界（一対の他方）、 １３Ｃ：移動磁界
（一対の片方）、 １３Ｄ：移動磁界（一対の他方）、
１４：圧縮力、 １５：推力、 １６：ギャップ調整
装置、 １７：ハウジング、 １８：電源装置、 ２０
Ａ：Ｎ極、 ２０Ｂ：Ｓ極、 ２１Ａ：電流（鋼板の一
方の表面）、 ２１Ｂ：電流（鋼板の他方の表面）、
２２Ａ：推力（鋼板の一方の表面）、 ２２Ｂ：推力
（鋼板の他方の表面）、 ２３Ａ：磁束（鋼板の一方の
表面）、 ２３Ｂ：磁束（鋼板の他方の表面）、 ２４
Ａ：圧縮力（鋼板の一方の表面）、 ２４Ｂ：圧縮力
（鋼板の他方の表面）。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平４−356319（ＪＰ，Ａ) 特開 平２−299725（ＪＰ，Ａ) 特開 昭54−72757（ＪＰ，Ａ) 特開 昭55−92222（ＪＰ，Ａ) 特開 昭53−18453（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) B21B 13/00 B21B 1/22 B21D 26/14 H01F 6/00 ZAA
Claims (3)
- 【請求項１】金属板(１２)の両面に接触させずに移動磁
界(１３Ａ)，(１３Ｂ)を配置したことを特徴とする金属
板の圧延機。 - 【請求項２】金属板が鋼板であることを特徴とする請求
項１に記載の圧延機。 - 【請求項３】移動磁界が超電導磁石で構成されることを
特徴とする、請求項１または請求項２に記載の圧延機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13736192A JP2984144B2 (ja) | 1992-05-29 | 1992-05-29 | 圧延機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13736192A JP2984144B2 (ja) | 1992-05-29 | 1992-05-29 | 圧延機 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05329512A JPH05329512A (ja) | 1993-12-14 |
| JP2984144B2 true JP2984144B2 (ja) | 1999-11-29 |
Family
ID=15196874
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP13736192A Expired - Lifetime JP2984144B2 (ja) | 1992-05-29 | 1992-05-29 | 圧延機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2984144B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101286676B1 (ko) * | 2011-11-24 | 2013-07-16 | 주식회사 성우하이텍 | 롤 포밍 시스템용 전자기 성형장치 및 그 제어방법 |
| CN104128422A (zh) * | 2014-06-30 | 2014-11-05 | 无锡市威海达机械制造有限公司 | 铸件变形调整方法 |
| KR102224951B1 (ko) * | 2020-11-30 | 2021-03-08 | 주식회사 이엠피케이 | 교체 방식의 원통형 전자기 피닝 코일과 피닝 코일 교체 방식 전자기 피닝장치 |
| KR102224952B1 (ko) * | 2020-11-30 | 2021-03-08 | 주식회사 이엠피케이 | 경량성 및 내구성이 향상된 분할형 전자기 피닝 코일과 전자기 피닝장치 |
-
1992
- 1992-05-29 JP JP13736192A patent/JP2984144B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH05329512A (ja) | 1993-12-14 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19990914 |