JP3179676B2 - 連続熱間圧延における鋼片の接合方法およびその装置 - Google Patents

連続熱間圧延における鋼片の接合方法およびその装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、先行鋼片と後行鋼片
をそれらの端部において加熱、接合して連続的に熱間仕
上げ圧延を行なうに当たって、先行鋼片と後行鋼片をそ
の幅方向の全域にわたって確実に接合しようとするもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、鋼片の熱間圧延ラインでは、加熱
炉から抽出した鋼片を一本ずつ圧延していたため、仕上
げ圧延工程において以下のような種々のトラブルが発生
していた。
【0003】1)鋼片先端部の噛み込み不良。 2)鋼片後端の絞り込み 3)鋼片先端のランナウトテーブル上での走行トラブ
ル。 4)鋼片の先端、後端での寸法不良。
【0004】上記のような問題の解決策としては、圧延
すべき鋼片をその先端と後端でつなぎあわせてから熱間
圧延ラインに連続的に送給して圧延を行う、いわゆるエ
ンドレス圧延法が提案されていて、この点に関する先行
文献としては、例えば特開昭60−244401号公
報、特開昭61−144203号公報あるいは特開昭6
2−234679号公報等すでに多数の提案が見られ
る。
【0005】鋼片のエンドレス圧延は、圧延設備の入側
で、まず、先行鋼片と後行鋼片をそれらの端部で小ギャ
ップを開けてほぼ平行に対向せしめるとともに、各鋼片
の端部近傍域をクランプにて挟圧支持し、接合予定部で
ある鋼片の各対向面側の端部域を加熱手段にて加熱し、
両鋼片を相互に押圧して接合するのが一般的であった
が、このような工程に従う鋼片の接合においては、未だ
以下に述べるような種々の不具合があり、多少の改善の
余地が残されていた。
【0006】すなわち、この種の接合方式では、鋼片の
接合予定部を取り囲むか、あるいはそれを上下に挟む一
対の磁極を有するインダクタを配置し、ここに鋼片をそ
の厚さ方向に貫く交番磁界を印加して誘導電流を発生さ
せ接合予定部のとくに突き合わせ面の表層を集中的に加
熱するわけであるが、かかる誘導電流は、鋼片の先端、
後端のコーナー部においては流れにくいために接合予定
部の加熱温度が幅端にいくにしたがい低くなり、加熱後
の鋼片の押圧に際して接合予定部をその幅の全域にわた
って接合できない不利があった。
【0007】ここに、鋼片の接合予定部の温度が目標と
する温度に達していないと鋼片を押圧する際に温度の低
い幅端部が抵抗になるため、必要以上の能力を有する押
圧装置が必要になるうえ、鋼片の接合部に十分な接合強
度を与えることができないために圧延の進行とともにそ
の部分が分離していき板が破断して重大な事故を引き起
こすおそれがあった。
【0008】このような問題の解決するに当たっては、
鋼片のコーナー部を目標とする温度まで加熱し続けるの
が最も有効であるが、それを除く領域(板幅方向の中央
域)が溶融温度に達して融け落ちてしまうため健全な接
合部を得ることができないばかりか、接合部およびその
近傍に相当する圧延後の板の表面性状を悪化させる原因
になり、しかも接合に要する投入電力もかさむ不都合が
あった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】熱間仕上げ圧延設備の
入側において実施する先行鋼片と後行鋼片の接合に際
し、その幅方向の全域を均一に加熱し、圧延中に板が破
断することがないよう十分な接合強度を得ることができ
る程度にまで接合できる方法および装置を提案するとこ
ろにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明は、熱間仕上げ
圧延に先立って、先行鋼片の後端部と後行鋼片の先端部
を加熱、昇温、押圧して接合するに当たり、先行鋼片の
後端部と後行鋼片の先端部を間隔をおいて対向させ、各
鋼片の端部域に鋼片の厚さ方向に貫く交番磁界を発生さ
せて加熱するとともに、この交番磁界中においてさらに
同等の向きになる交番磁界を鋼片の幅方向において局所
的に発生させてその磁束密度を高めることによって鋼片
の幅方向の温度分布を調整することを特徴とする連続熱
間圧延における鋼片の接合方法であり、交番磁界の磁束
密度を高める領域は鋼片の幅方向の端部とする。
【0011】また、この発明は、鋼片をその厚さ方向に
ギャップをおいて挟む少なくとも一対の磁極を有するイ
ンダクタを備えた鋼片の接合装置であって、この装置
は、インダクタの磁極相互間に、該インダクタによって
発生させた交番磁界によって誘起される誘導電流を流す
とともにこれによって磁界を発生させる磁界発生回路の
磁界発生部を複数備え、このうち少なくとも鋼片の幅方
向の端部域に位置する磁界発生部を有する磁界発生回路
と、鋼片の幅端よりも外側に位置する磁界発生部を有す
る磁界発生回路とを、これらの回路において誘起された
誘導電流が互いに逆向きに流れるように接続してなる、
ことを特徴とする鋼片の接合装置である。
【0012】さらに、この発明は、鋼片をその厚さ方向
にギャップをおいて挟み該鋼片の幅よりも広幅になる少
なくとも一対の磁極を有するインダクタを備えた鋼片の
接合装置であって、この装置は、インダクタの磁極相互
間に、該インダクタによって発生させた交番磁界によっ
て誘起される誘導電流を流すとともにこれによって磁界
を発生させる磁界発生回路の磁界発生部を複数備え、こ
れらの磁界発生回路のうち鋼片の幅方向の端部域にそれ
ぞれ位置する磁界発生部を有する磁界発生回路と、この
磁界発生回路の相互間に位置する磁界発生部を有する磁
界発生回路とを、それらの各回路において誘起された誘
導電流が互いに逆向きに流れるように接続してなる、こ
とを特徴とする接合装置であり、ここに、磁界発生回路
は各回路において誘起される誘導電流の流れる向きを鋼
片の幅寸法に応じて変更する切り換え手段を有するもの
とすることが、また、磁界発生部は磁性体よりなる部材
を有するものとするのがとくに有利に適合する。
【0013】
【作用】以下、図面を用いてこの発明を詳細に説明す
る。
【0014】図1は連続熱間圧延に用いて好適な圧延設
備の構成を示したものであって、図中1は鋼片の巻き戻
し装置、2はピンチロール、3はレベラー、4は切断装
置であって、この切断装置4によって先行鋼片S1 、後
行鋼片S2 の各端部が所定の形状に切断される。
【0015】また、5は切断装置4の出側に配置される
ピンチロール、6は走間で鋼片の加熱、接合を可能とし
た接合装置、7は接合装置の出側に配置されるピンチロ
ール、8は接合装置が移動式でない場合に配置されるル
ーパー、9はスケールブレーカー、そして、10は接合
した鋼片を連続的に熱間仕上げ圧延するミル群である。
【0016】先行鋼片S1 と後行鋼片S2 を、無駄なエ
ネルギーを消費することなく、簡便かつ速やかに接合す
るためには、各鋼片S1 ,S2 の端部が接合装置6に達
したならば数〜数十mmの間隔を開けて対向させ、この領
域に鋼片の厚さ方向に貫く交番磁界を印加して加熱し、
次いで相互に押圧して接合する加熱押圧方式がとくに有
効であって、この方式によれば、鋼片の接合予定部にお
いて誘起された誘導電流による発熱によってとくに突き
合わせ面が優先的に昇温させることが可能であったが、
かかる方式においては、図2に示すように鋼片S1 ,S
2 のコーナ部fにおいては誘導電流が流れにくいため接
合予定部の加熱温度が幅端にいくにしたがい低くなり、
接合予定部をその全域にわたって接合できない等の不利
があることは前述したとおりである。
【0017】この発明においては図3に示すような構成
になる磁界発生回路11の磁界発生部11aを図4に示
す如き接合装置6のインダクタ6aの磁極相互間に配置
し、この状態で鋼片の接合予定部に交番磁界を印加して
加熱、接合するものであり、これによれば鋼片S1 ,S
2 だけでなく磁界発生回路11においても誘導電流が流
れ、その際、磁界発生部11aにおいては該交番磁界を
打ち消す向きに交番磁界が発生するが、とくに鋼片の幅
方向の端部域においてはその誘導電流がインダクタ6a
によって発生させた交番磁界の磁束密度をより高める向
きに流れる(鋼片の幅端の外側における交番磁界の磁束
密度は鋼片の幅端部域の交番磁界の磁束密度に比較し約
3〜5倍程度高く、従って誘導電流が流れる際の起電圧
は3〜5倍程度となる)ので、鋼片S1 ,S2 のコーナ
ー部fのより近い領域においても誘導電流が流れるよう
になり、かかるコーナー部fにおける昇温効率が改善さ
れる。
【0018】図5は、上掲図3に示した磁界発生回路を
配置して鋼片S1 ,S2 の幅端部域における昇温効率の
改善を図るとともに、その相互間に磁界発生回路11の
磁界発生部11aを配置し、インダクタ6aによって交
番磁界を発生させた際にその交番磁界と逆向きの交番磁
界を発生させてとくに鋼片の幅方向の中央域のような比
較的短時間で目標温度まで達してしまう領域の昇温度合
いを小さくする例を示したものであって、これによれ
ば、結果として鋼片の幅方向の全域において均一に加熱
でき、鋼片を確実に接合することができることになる。
【0019】また、図6に示したようにインダクタ6a
の磁極相互間に、磁界発生回路11の磁界発生部11a
を複数配置し、これらの磁界発生回路11のうち鋼片S
1 ,S2 の幅方向端部域にそれぞれ位置する磁界発生部
11aを有する磁界発生回路11と、この磁界発生回路
11の相互間に位置する磁界発生部11aを有する磁界
発生回路11とを、それらの各回路において誘起された
誘導電流が互いに逆向きに流れるように接続することに
よっても上掲図5に示したものと同様、鋼片の幅方向の
全域においてほぼ均一な加熱ができるようになる。
【0020】磁界発生部11aを有する磁界発生回路1
1には鋼片の加熱時に適切な温度制御を行うために各回
路において誘起される誘導電流を局所的に逆向きに流す
ような、例えば、図7に示すような構成になる切替え手
段12を配置しておくのがよい。ここで示した切替え手
段12は、モータ12aとこのモータ12aによって回
転駆動するスクリューロッド12bとスクリューロッド
12bの回転によって移動する圧空シリンダ12cとこ
の圧空シリンダ12cにつながりシャフトiに揺動可能
に取付られた銅板12d1 ,12d2 とこの銅板12d
1 ,12d2 の一端で嵌まり合う接触子12e(この接
触子は誘導電流を正方向、逆方向の何れかに流すことが
できる)とこの接触子12eを固定保持する絶縁材12
fからなり、銅板12d1 ,12d2 と接触子12eの
位置変更によって誘導電流の流れる向きを変える。
【0021】また、磁界発生部11aに図8に示すよう
に磁性体よりなる部材k(けい素鋼板等)を配置すれば
インダクタ6aによって発生させた交番磁界の磁束密度
をより一層高めることができるので、とくに鋼片の幅方
向の端部域に配置した磁界発生部11aに適用すれば加
熱効率のより一層の向上が望める。
【0022】
【実施例】幅1000mm,厚さ30mmになるシートバー
(低炭素鋼)を図1に示した構成になる設備を使用して
下記の条件のもとで加熱、接合した後、仕上げ板厚を2
mmとする連続的な熱間仕上げ圧延(7スタンドミル)を
行い、板の破断状況について調査した。
【0023】シートバーの接合条件 先行シートバーの後端部と後行シートバーの先端部とを
5mmの間隔を開けて対向させ、ここに、幅1300mm、
シートバーの長手方向における寸法が240mmになるイ
ンダクタを配置するとともに、インダクタとシートバー
との間に厚さ2mm,長さ240mmの磁界発生部(Cu製)
をシートバーの幅方向に沿い50mm間隔で配置し、イン
ダクタの投入電力を1000kW、周波数を1000Hz、
加熱時間を12.5秒〜14秒、押圧力を2kgf/mm2
してシートバーを加熱、接合。
【0024】図9は、加熱時間を12.5秒とし磁界発生回
路をインダクタの相互間に配置しない場合(a)、加熱
時間を12.5秒としシートバーの幅端部域とその外側
に磁界発生回路の磁界発生部を配置してインダクタによ
って発生させた交番磁界の磁束密度を高めるようにした
場合(b)、加熱時間を14秒としシートバーの幅端部
域においてインダクタによって発生させた交番磁界の磁
束密度を高め、その中間領域においては交番磁界と逆向
きの交番磁界を発生させてシートバーの昇温度合いを小
さくなるようにした場合(c)のそれぞれについての板
幅方向における温度分布と接合面発熱量比を調べた結果
を示したものであるが、この発明に従えば板の幅端部域
における温度の上昇を図ることが可能であることが明ら
かであり、また、(b)(c)の場合においては圧延中
に接合部から板が破断するようなことはなく安定した圧
延操業を実現できることが確認できた。
【0025】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明によれば、
交番磁界を利用して鋼片を加熱、接合する場合に問題と
なっていた板の幅端部域での昇温不足を解消することが
できるので、確実な接合が可能となり板の破断を起こす
ことがない安定した連続熱間圧延を実施することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】鋼片の連続熱間圧延設備の構成を示した図であ
る。
【図2】鋼片の加熱状況の説明図である。
【図3】磁界発生部の配置状況の説明図である。
【図4】接合装置の全体構成を示した図である。
【図5】鋼片の幅端部域において交番磁束の磁束密度を
高める例を示した図である。
【図6】昇温度合いの大きい鋼片の幅方向中央域に逆磁
界を発生させ、鋼片の幅方向の端部域においてインダク
タの交番磁界と同等の向きになる交番磁界を発生させる
例を示した図である。
【図7】切替え手段の構成を示した図である。
【図8】磁界発生回路の構成を示した図である。
【図9】aは鋼片の幅方向における温度分布を示したグ
ラフであり、bは鋼片の幅方向における接合面発熱量比
の状況を示したグラフである。
【符号の説明】
1 巻き戻し装置 2 ピンチロール 3 レベラー 4 切断装置 5 ピンチロール 6 接合装置 6a インダクタ 6b 電源 6c スイッチ 6d 抵抗器 7 ピンチロール 8 ルーパー 9 スケールブレーカ 10 ミル 11 磁界発生回路 11a 磁界発生部 f コーテー部 S1 鋼片 S2 鋼片
フロントページの続き (72)発明者 二階堂 英幸 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎 製鉄株式会社 千葉製鉄所内 (72)発明者 磯山 茂 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎 製鉄株式会社 千葉製鉄所内 (72)発明者 平林 毅 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎 製鉄株式会社 千葉製鉄所内 (72)発明者 山崎 孝博 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎 製鉄株式会社 千葉製鉄所内 (72)発明者 近藤 徹 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎 製鉄株式会社 千葉製鉄所内 (72)発明者 森本 和夫 広島県広島市西区観音新町4丁目6番22 号 三菱重工業株式会社 広島研究所内 (72)発明者 中野 裕行 兵庫県尼崎市塚口本町8丁目1番1号 三菱電機株式会社 伊丹製作所内 (56)参考文献 特開 平7−88508(JP,A) 特開 平5−38587(JP,A) 特開 平7−24506(JP,A) 特公 平7−16687(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21B 1/26 B21B 15/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱間仕上げ圧延に先立って、先行鋼片の
    後端部と後行鋼片の先端部を加熱、昇温、押圧して接合
    するに当たり、 先行鋼片の後端部と後行鋼片の先端部を間隔をおいて対
    向させ、各鋼片の端部域に鋼片の厚さ方向に貫く交番磁
    界を発生させて加熱するとともに、この交番磁界中にお
    いてさらに同等の向きになる交番磁界を鋼片の幅方向に
    おいて局所的に発生させてその磁束密度を高めることに
    よって鋼片の幅方向の温度分布を調整することを特徴と
    する連続熱間圧延における鋼片の接合方法。
  2. 【請求項2】 交番磁界の磁束密度を高める領域が鋼片
    の幅方向の端部域である、請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 鋼片をその厚さ方向にギャップをおいて
    挟み該鋼片の板幅よりも広い幅になる少なくとも一対の
    磁極を有するインダクタを備えた鋼片の接合装置であっ
    て、 この装置は、インダクタの磁極相互間に、該インダクタ
    によって発生させた交番磁界によって誘起される誘導電
    流を流すとともにこれによって磁界を発生させる磁界発
    生回路の磁界発生部を備え、この回路のうち少なくとも
    鋼片の幅方向の端部域に位置する磁界発生部を有する磁
    界発生回路と、鋼片の幅端よりも外側に位置する磁界発
    生部を有する磁界発生回路とを、それぞれの回路におい
    て誘起された誘導電流が互いに逆向きに流れるように接
    続してなる、ことを特徴とする連続熱間圧延における鋼
    片の接合装置。
  4. 【請求項4】 鋼片をその厚さ方向にギャップをおいて
    挟み該鋼片の幅よりも広幅になる少なくとも一対の磁極
    を有するインダクタを備えた鋼片の接合装置であって、 この装置は、インダクタの磁極相互間に、該インダクタ
    によって発生させた交番磁界によって誘起される誘導電
    流を流すとともにこれによって磁界を発生させる磁界発
    生回路の磁界発生部を複数備え、これらの磁界発生回路
    のうち鋼片の幅方向の端部域にそれぞれ位置する磁界発
    生部を有する磁界発生回路と、この磁界発生回路の相互
    間に位置する磁界発生部を有する磁界発生回路とを、そ
    れらの各回路において誘起された誘導電流が互いに逆向
    きに流れるように接続してなる、ことを特徴とする連続
    熱間圧延における鋼片の接合装置。
  5. 【請求項5】 磁界発生部を有する磁界発生回路は、各
    回路において誘起される誘導電流の流れる向きを鋼片の
    幅寸法に応じて変更する切替え手段を有する請求項3ま
    たは4の何れかに記載の装置。
  6. 【請求項6】 磁界発生部は磁性体よりなる部材を有す
    る請求項3,4または5の何れかに記載の装置。
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