JP3244994B2 - 熱間板材製造設備及び熱間板材製造方法 - Google Patents

熱間板材製造設備及び熱間板材製造方法

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JP3244994B2
JP3244994B2 JP05863095A JP5863095A JP3244994B2 JP 3244994 B2 JP3244994 B2 JP 3244994B2 JP 05863095 A JP05863095 A JP 05863095A JP 5863095 A JP5863095 A JP 5863095A JP 3244994 B2 JP3244994 B2 JP 3244994B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は熱間板材製造設備及び熱
間板材製造方法に係わり、特に、コンパクトな製造設備
を用いて良質な板材を安定して製造するために好適な熱
間板材製造設備及び熱間板材製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の熱間製造設備では、連続鋳造機で
200mm以上の厚みのスラブを鋳造し、これを母材とし
て粗圧延機を複数に配置した粗圧延機群により一方向圧
延もしくはリバース圧延を行いバー材を製造する。次
に、バー材は仕上げ圧延機を複数配置した仕上げタンデ
ム圧延機群で圧延され所定の板厚となり、冷却装置を経
てダウンコイラーにより巻き取られ鋼帯となる。かかる
熱間圧延設備は大量生産を目的としたもので、上流の加
熱炉から最終の巻き取りまで全体の設備長は300m以
上にもなる極めて大規模な設備となっている。近年にな
り、鉄スクラップの大量発生によりリサイクルが重要視
され、一極集中の大規模大量生産方式よりも小規模少量
生産設備を分散的に設置すべきという考え方が大勢とな
り、小規模な圧延設備が要望されるようになってきてい
る。
【0003】小規模な設備とするための方法としては圧
延スタンド数を減少させることが考えられている。例え
ば、特開昭63−90303 号公報には、熱間圧延機群の少な
くとも一台をリバース圧延機とし、このリバース圧延機
の入側、若しくは出側にエッジャを設置する熱間圧延設
備が提案されている。
【0004】また、小規模な設備とするための方法とし
ては、一圧延あたり圧下量を大きくし、圧延機台数を減
少する方法も考えられている。例えば、特開昭63−1327
03号公報には、連続鋳造機の後工程に設置される最大3
個または4個の圧延ロールスタンドで圧延し、前段の2
つの圧延ロールスタンドでは大きな作業ロール径で圧延
することを提案している。
【0005】更に、小規模な設備とするための方法とし
ては、圧延の効率を向上させることにより圧延スタンド
数や圧延パス回数を減少させることが考えられる。例え
ば、特開昭55−22500 号公報には、高圧下粗圧延機を仕
上げ圧延機列の前方に配置することを提案している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開昭
63−90303 号公報に記載のものは、リバース圧延機とエ
ッジャを一組として、これを一組以上仕上げ圧延機群に
設置しリバース粗圧延加工を行い、その後、全圧延機を
用いて仕上げタンデム圧延を行うものであるため、前記
リバース圧延を行うために複雑なハンドリング技術を要
し、更に仕上圧延の前方に偶数パス圧延後の板材を処理
する大きなスペースを必要とするなどの問題があった。
【0007】また、特開昭63−132703号公報に記載のも
のは、作業ロールが大きくなると圧延荷重が増加し、圧
延荷重に耐える軸受部強度を有するさらに大径の補強ロ
ールを配置する必要があり、このままでは装置が大型複
雑化するなどの問題があった。
【0008】更に、特開昭55−22500 号公報に記載のも
のは、高圧下粗圧延を行うためスラブの押し込み装置や
引き抜き装置を用いる必要があり、圧延方法や圧延設備
が複雑となり、また、高圧下粗圧延機と仕上げ圧延機と
の間に引き抜き装置のスペースが必要となるなどの問題
があった。
【0009】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであり、その目的とするところは、設備長が短く
コンパクトな設備で良質な板材品質の鋼帯を安定的に生
産できる熱間板材製造設備及び熱間板材製造方法を提供
することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、小径作業ロー
ルを備えた圧延機群と薄板材の接合機を組み合わせて配
置することにより、小径作業ロールを備えた圧延機の噛
み込み性を確保し、よりコンパクトな構成の設備で良質
な板材品質の鋼帯を安定的に生産できる熱間板材製造設
備及び熱間板材製造方法を提供することができるもので
ある。
【0011】つまり、上記目的を達成するために本発明
では、薄板材を圧延する圧延機群を備えた熱間板材製造
設備において、前記圧延機群に非駆動の小径作業ロール
を備えた圧延機を配置すると共に、前記圧延機群の前工
程に前記薄板材を連続的に接合する接合機を配置し、前
記圧延機群の少なくとも第1スタンドに噛み込み時のロ
ールと材料間の摩擦係数を増大させる装置を設け、前記
噛み込み時のロールと材料間の摩擦係数を増大させる装
置は、圧延機内に設置された作業ロールを研磨する装
置、例えば回転する砥石としたものである
【0012】或いは、上記目的を達成するために本発明
では、薄板材を圧延する圧延機群を備えた熱間板材製造
設備において、前記圧延機群に非駆動の小径作業ロール
を備えた圧延機を配置すると共に、前記圧延機群の前工
程に前記薄板材先端部を減厚した先薄状に形成する先端
プレスと前記薄板材を連続的に接合する接合機を配置
し、前記圧延機群の少なくとも第1スタンドに噛み込み
時のロールと材料間の摩擦係数を増大させる装置を設
け、前記噛み込み時のロールと材料間の摩擦係数を増大
させる装置は、圧延機内に設置された作業ロールを研磨
する装置、例えば回転する砥石としたものである
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】或いは、上記目的を達成するために本発明
では、薄板材を圧延する圧延機群を備えた熱間板材製造
設備において、前記圧延機群に非駆動の小径作業ロール
を備えた圧延機を配置すると共に、前記圧延機群の前工
程に前記薄板材を連続的に接合する接合機を配置し、前
記接合機の前工程に巻き出しコイラーを配置し、前記巻
き出しコイラーの前工程にコイルの取り込み、移動、吐
き出し機能を備えたトンネル炉を配置し、前記トンネル
炉の前工程に巻き取りコイラーを配置し、前記巻き取り
コイラーの前工程に均熱炉を配置し、前記均熱炉の前工
程に薄板材を鋳造する一台若しくは二台以上の連続鋳造
機を配置し、更に、前記圧延機群の後工程にダウンコイ
ラー若しくはチェーンラッパーを配置し、前記圧延機群
の少なくとも第1スタンドに噛み込み時のロールと材料
間の摩擦係数を増大させる装置を設け、前記噛み込み時
のロールと材料間の摩擦係数を増大させる装置は、圧延
機内に設置された作業ロールを研磨する装置、例えば回
転する砥石としたものである
【0018】或いは、上記目的を達成するために本発明
では、薄板材を圧延する圧延機群を備えた熱間板材製造
設備において、前記圧延機群に非駆動の小径作業ロール
を備えた圧延機を配置すると共に、前記圧延機群の前工
程に前記薄板材を連続的に接合する接合機を配置し、前
記接合機の前工程に前記薄板材を吐き出し可能な加熱炉
を配置し、前記加熱炉の前工程に前記薄板材の取り込
み、移動、吐き出し機能を備えた均熱炉を配置し、前記
均熱炉の前工程に前記薄板材を鋳造する一台若しくは二
台以上の連続鋳造機を配置し、更に、前記圧延機群の後
工程にダウンコイラー若しくはチェーンラッパーを配置
し、前記圧延機群の少なくとも第1スタンドに噛み込み
時のロールと材料間の摩擦係数を増大させる装置を設
け、前記噛み込み時のロールと材料間の摩擦係数を増大
させる装置は、圧延機内に設置された作業ロールを研磨
する装置、例えば回転する砥石としたものである
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】また、好ましくは、前記接合機は、先行板
材の後端と後行板材の先端を切断する切断手段と、板材
の突き合わせ面間を誘導加熱すべく前記板材の上下面に
配置された誘導加熱コイルと、前記突き合わせ面に押圧
力を加える押圧手段とを備える接合機とするものであ
る。
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】
【0027】
【0028】
【0029】
【0030】また、好ましくは、前記圧延機群の圧延機
の少なくとも一台の圧延機を、作業ロールがロール軸方
向に移動可能な圧延機とするものである。
【0031】また、好ましくは、前記圧延機群の圧延機
の少なくとも一台の圧延機を、上下作業ロールを水平面
内でクロスさせてロール間のギャップを変え得る圧延機
とするものである。
【0032】更に、好ましくは、前記圧延機群の圧延機
の少なくも一台の圧延機を、軸方向移動可能な中間ロー
ルを備え、かつ、作業ロールベンダーを備えた6段圧延
機とするものである。
【0033】また、上記目的を達成するために本発明で
は、薄板材を圧延する圧延機群を備えた熱間板材製造設
備で鋼帯を製造する熱間板材製造方法において、先行す
る薄板材と後行する薄板材を連続的に接合し、圧延機内
に設置された作業ロールを研磨する装置により前記圧延
機群の少なくとも第1スタンドにおける噛み込み時のロ
ールと材料間の摩擦係数を増大させ、非駆動の小径作業
ロールを備えた圧延機群により前記薄板材圧延して鋼帯
を製造するものである。
【0034】
【0035】
【0036】
【0037】
【0038】
【0039】
【0040】
【0041】また、好ましくは、前記薄板材の接合は、
先行する薄板材の後端と後行する薄板材の先端を切断
し、先行する薄板材の後端と後行する薄板材の先端の間
に隙間をあけて先行する薄板材の後端と後行する薄板材
の先端を突き合わせ、前記薄板材の上下面に配置した誘
導加熱コイルにより板材の突き合わせ面を誘導加熱し、
前記突き合わせ面に押圧力を加えて先行する薄板材の後
端と後行する薄板材を接合するものである。
【0042】
【0043】
【0044】
【0045】
【0046】
【0047】
【0048】
【0049】また、好ましくは、前記薄板材を圧延する
圧延機群の少なくとも一台の圧延機を作業ロールをロー
ル軸方向に移動可能な圧延機として前記薄板材の圧延を
行うものである。
【0050】また、好ましくは、前記薄板材を圧延する
圧延機群の少なくとも一台の圧延機を上下作業ロールを
水平面内でクロスさせてロール間のギャップを変え得る
圧延機として前記薄板材の圧延を行うものである。
【0051】また、好ましくは、前記薄板材を圧延する
圧延機群の少なくとも一台の圧延機を軸方向移動可能な
中間ロールを備え、かつ、作業ロールベンダーを備えた
6段圧延機として前記薄板材の圧延を行うものである。
【0052】
【0053】
【0054】
【0055】
【作用】本発明の発明者等の検討の結果、以下のことが
判明した。
【0056】従来の大規模生産方式を小規模なものとす
るためには、その主たる生産工程を受け持つ熱間圧延工
程の合理化が必要であり、圧延機一台当たりの圧延効率
を向上し、更に圧延機を小規模化及び小型化することが
不可欠となる。
【0057】一方、圧延機一台当たりの圧延効率を向上
するためには、圧延機一台当たりの圧下量を増加させる
必要がある。しかし、圧延機の圧下量を増加させる場
合、板材先端部の噛み込み限界圧下量は作業ロール径と
相関関係にあり、噛み込み限界を超えて無理に圧下量を
増加させようとしても板は引き込まれず、作業ロールは
空転し圧延不能となる。
【0058】これに対応する技術として、すでに説明し
たように従来は作業ロール径を増大させることにより、
板材先端部の噛み込み限界圧下量を増加させようとし
た。しかし、作業ロール径を増大させることにより、噛
み込み限界圧下量を増加させることは可能であるが、作
業ロール径が大きくなれば、圧延荷重が増加し圧延機が
大型化してしまう問題があった。
【0059】このため、圧延機の台数を削減し、圧延機
一台当たりの圧延効率を向上しようとすると圧延機は大
型化し、作業ロールを小径化し圧延機を小型化すれば圧
延機の台数が増加してしまい、小規模生産設備の目的と
相矛盾する生産設備となった。
【0060】これに対応する技術として、すでに説明し
たように従来はリバース圧延可能な圧延機で圧下限界の
範囲で繰返し多パス圧延を行うことにより、圧延機台数
を削減していた。
【0061】また、押し込み装置や引き抜き装置を新た
に配置し、これを用いて強制力を加えスラブ材を上下作
業ロール間に押し込み、高圧下圧延を行っていた。
【0062】このように、従来は噛み込み限界圧下量を
増加させることに多くの努力が払われてきたが、噛み込
み限界で直接問題とされる板材先端部および板材後端部
は非定常圧延部として多くは切捨てられ、板材中央部の
定常圧延部のみが板材製品として採用された。
【0063】更に、熱間圧延では冷間圧延と比べて板長
が短く板材先・後端部の割合が比較的多いため歩留まり
の向上が望めず、あまり効率的な圧延とはなっていなか
った。
【0064】これに対応し、非定常圧延部の板材損失を
低減するため、例えば、特開平4−228207号公報では圧
延工程の前で圧延母材を連続的に接合して圧延を行う連
続熱間圧延が検討されている。本技術では大型の圧延機
により従来の熱間圧延を行うことを前提としており、圧
延自体の効率化が考慮されておらず大規模な板材圧延設
備が必要となっており、板材製造設備の小規模化の目的
と合致した技術とはなっていなかった。
【0065】ところが、噛み込んだ後に圧延を開始する
場合には、さらなる圧下量の増加が可能となる。すなわ
ち、噛み込み後の圧延では圧下量を制限するような幾何
学的条件は存在せず、中立点がロールバイト内にあるよ
うな条件を用いれば圧延は可能となる。この特性を応用
し、噛み込み後に圧延を行うことを基本に考えれば大幅
な圧下量の増加が可能になる。すなわち、圧延工程の前
で圧延母材を連続的に接合して圧延を行うことにより板
材のほとんどの部分を定常圧延すなわち噛み込み後の圧
延条件とし、圧下量を増加させることが可能となる。
【0066】更に、噛み込み後の圧延条件とすることに
より、小径作業ロールを用いた圧延が力学的には可能と
なることが判明した。しかし、さらに熱間圧延では冷間
圧延と比べて圧延荷重・圧延トルクが大きく、従来、小
型圧延機および小型作業ロールの採用は強度上の観点か
らも困難視されており、この点からの解決も不可欠であ
る。小径作業ロールを用いた場合、圧延荷重・圧延トル
クが低減されるため、強度上問題になるのは直接駆動さ
れる作業ロールのベアリングと接するネック部となる。
作業ロールを小径化することによりネック部の径は構造
上細くする必要があり、これにより作業ロールを直接駆
動することは結局困難となると考えられていた。
【0067】更に、圧延荷重・圧延トルクが大きいこと
から、従来は熱間圧延において補強ロールもしくは中間
ロールを駆動する間接的な作業ロール駆動方式はロール
間スリップを招くものとしてタブー視されていた。しか
し、実際には作業ロールを小径化することにより逆に圧
延荷重・圧延トルクが低減されるため、これは問題とは
ならず、補強ロールもしくは中間ロールを駆動すること
により小径作業ロールを用いた熱間圧延は実現可能とな
る。
【0068】また、小径作業ロールによる圧延を行うた
め、小型の圧延機を使用することができるようになる。
【0069】更に、圧延効率が向上するため、圧延機台
数を削減することができ、設備の小規模化を達成するこ
とが可能となる。
【0070】また、押し込み装置や引き抜き装置を用い
て強制力を加えて板材を上下作業ロール間に押し込む必
要がなくなり、複雑な圧延を行う必要もなくなる。
【0071】本発明によれば、接合機により薄板材を連
続的に接合して圧延材のほとんどの部分を噛み込み後の
圧延条件とし、非駆動の小径作業ロールを有する圧延機
群による圧延を可能とし、小型圧延機の使用が可能とな
り、これにより熱間板材製造設備の小規模化が達成でき
る。
【0072】
【0073】噛み込み限界圧下量を増大させるには、前
記した作業ロール径を増大させる方法と、相対的に板厚
を小さくする方法の他に、ロールと材料間の摩擦係数を
増大させる方法も有効である。摩擦係数が大きいと、材
料をロールバイト内に引き込む力が大きく、より大きな
圧下量を得ることができる。
【0074】そこで、本発明によれば、最初の板材の圧
延時にはロールと材料間の摩擦係数を増大させることに
より、噛み込みを可能とし、非駆動の小径作業ロールを
有する圧延機群により圧延を行う。これにより最初の板
材の通板を容易とし、さらに、非定常圧延部の切捨て部
を少なくできる。次以降の板材から接合機により連続的
に接合して、圧延材のほとんどの部分を噛み込み後の圧
延条件とし、非駆動小径作業ロールを有する圧延機群に
よる圧延を可能とし、小型圧延機の使用が可能となり、
これにより熱間板材製造設備の小規模化が達成できる。
【0075】そして、前記ロールと材料間の摩擦係数を
増大させる装置を、圧延機内に設置された作業ロールを
研磨する装置、例えば回転する砥石とする。これによ
り、ロールの表面粗さを増加させることにより、ロール
と材料間の摩擦係数を増大させることができる。
【0076】
【0077】
【0078】また、本発明によれば、薄板材を圧延する
圧延機群を備えた熱間板材製造設備において、前記圧延
機群の圧延機に非駆動の小径作業ロールを備えた圧延機
を配置すると共に、前記圧延機群の前工程に前記薄板材
を連続的に接合する接合機を配置し、前記接合機の前工
程に巻き出しコイラーを配置し、前記巻き出しコイラー
の前工程にコイルの取り込み、移動、吐き出し機能を備
えたトンネル炉を配置し、前記トンネル炉の前工程に巻
き取りコイラーを配置し、前記巻き取りコイラーの前工
程に均熱炉を配置し、前記均熱炉の前工程に薄板材を鋳
造する一台若しくは二台以上の連続鋳造機を配置し、更
に、前記圧延機群の後工程にダウンコイラー若しくはチ
ェーンラッパーを配置することにより、設備長が短く、
設備コストの少ないコンパクトな熱間板材製造設備とす
ることができる。
【0079】また、本発明によれば、薄板材を圧延する
圧延機群を備えた熱間板材製造設備において、前記圧延
機群の圧延機に非駆動の小径作業ロールを備えた圧延機
を配置すると共に、前記圧延機群の前工程に前記薄板材
を連続的に接合する接合機を配置し、前記接合機の前工
程に前記薄板材を吐き出し可能な加熱炉を配置し、前記
加熱炉の前工程に前記薄板材の取り込み、移動、吐き出
し機能を備えた均熱炉を配置し、前記均熱炉の前工程に
前記薄板材を鋳造する一台若しくは二台以上の連続鋳造
機を配置し、更に、前記圧延機群の後工程にダウンコイ
ラー若しくはチェーンラッパーを配置することにより、
設備長が短く、設備コストの少ないコンパクトな熱間板
材製造設備とすることができる。
【0080】
【0081】
【0082】
【0083】また、先行する薄板材の後端と後行する薄
板材の先端を切断し、先行する薄板材の後端と後行する
薄板材の先端との間に隙間をあけて先行する薄板材の後
端と後行する薄板材の先端を突き合わせ、前記両薄板材
の上下面に配置した誘導加熱コイルにより前記両薄板材
の突き合わせ面を誘導加熱し、前記突き合わせ面に押圧
力を加えて前記両薄板材を接合する。これにより、先行
する薄板材と後行する薄板材の接合が容易に実現でき、
熱間板材製造設備の小規模化が達成できる。
【0084】
【0085】
【0086】
【0087】
【0088】
【0089】
【0090】
【0091】また、薄板材を圧延する圧延機群の少なく
とも一台の圧延機は作業ロールをロール軸方向に移動可
能な圧延機として前記薄板材の圧延を行う。これによ
り、板材品質を良好に保つことが可能となる。
【0092】また、薄板材を圧延する圧延機群の少なく
とも一台の圧延機は上下作業ロールを水平面内でクロス
させ、ロール間のギャップを変え得る圧延機として前記
薄板材の圧延を行う。これにより、板材品質を良好に保
つことが可能となる。
【0093】また、薄板材を圧延する圧延機群の少なく
とも一台の圧延機は軸方向移動可能な中間ロールを備
え、かつ、作業ロールベンダーを備えた6段圧延機とし
て前記薄板材の圧延を行う。これにより、板材品質を良
好に保つことが可能となる。
【0094】
【0095】
【0096】
【0097】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて詳細に
説明する。
【0098】図1は本発明によりなる非駆動の小径作業
ロールを有する圧延機群1である圧延機群1Aと接合機
2よりなる熱間板材製造設備を示している。後行板材4
の先端と先行板材3の後端は圧延工程より前に接合機2
により接合され、板材は圧延機群1Aに供給される。連
続的に後行板材4の先端と先行板材3の後端を接合する
ことにより、圧延のほとんどの部分を定常圧延条件すな
わち噛み込み後の圧延条件とすることができ、圧延のほ
とんどの部分の圧下量を大幅に増加させることができ、
圧延効率を大幅に向上させることができる。
【0099】更に、圧延機群1AのNo.3スタンド及び
No.4スタンドには非駆動の小径作業ロールを有する4
段圧延機5が配置されており、駆動モータ8により補強
ロール7を直接駆動する。補強ロール7により非駆動の
小径作業ロール6を駆動することにより、作業ロールネ
ック部の強度上の問題がなくなり、小径作業ロールによ
る圧延が可能となる。これにより、従来用いられる作業
ロールの直径700〜800mmをそれ以下に小径化でき
4段圧延機5の小型化が可能となり、熱間板材製造設備
の小規模化が達成できる。
【0100】以上のように構成された熱間板材製造設備
では、連続的に板材を接合することにより、圧延のほと
んどの部分を定常圧延条件すなわち噛み込み後の圧延条
件とすることができ、圧延のほとんどの部分の圧下量を
大幅に増加させることができ、圧延効率を大幅に向上さ
せることができる。これにより、従来用いられる作業ロ
ールを小径化でき圧延機の小型化が可能となり、熱間板
材製造設備の小規模化が達成できる。
【0101】図2は本発明によりなる非駆動の小径作業
ロールを有する圧延機群1である圧延機群1Bと接合機
2よりなる熱間板材製造設備を示している。後行板材4
の先端と先行板材3の後端は圧延工程より前に接合機2
により接合され、板材は圧延機群1Bに供給される。連
続的に後行板材4の先端と先行板材3の後端を接合する
ことにより、圧延のほとんどの部分を定常圧延条件すな
わち噛み込み後の圧延条件とすることができ、圧延のほ
とんどの部分の圧下量を大幅に増加させることができ、
圧延効率を大幅に向上させることができる。
【0102】更に、圧延機群1BのNo.3スタンド及び
No.4スタンドには、非駆動の小径作業ロールを有する
6段圧延機9が配置されており、駆動モータ8により中
間ロール10を直接駆動する。中間ロール10により非
駆動の小径作業ロール6を駆動することにより、作業ロ
ールネック部の強度上の問題がなくなり、小径作業ロー
ルによる圧延が可能となる。これにより、従来用いられ
る作業ロールの直径700〜800mmをそれ以下に小径
化でき6段圧延機9の小型化が可能となり、熱間板材製
造設備の小規模化が達成できる。
【0103】以上のように構成された熱間板材製造設備
では、連続的に板材を接合することにより、圧延のほと
んどの部分を定常圧延条件すなわち噛み込み後の圧延条
件とすることができ、圧延のほとんどの部分の圧下量を
大幅に増加させることができ、圧延効率を大幅に向上さ
せることができる。これにより、従来用いられる作業ロ
ールを小径化でき圧延機の小型化が可能となり、熱間板
材製造設備の小規模化が達成できる。
【0104】図3は本発明によりなる非駆動の小径作業
ロールを有する圧延機群1である圧延機群1Cと接合機
2よりなる熱間板材製造設備を示している。後行板材4
の先端と先行板材3の後端は圧延工程より前に接合機2
により接合され、板材は圧延機群1Cに供給される。連
続的に後行板材4の先端と先行板材3の後端を接合する
ことにより、圧延のほとんどの部分を定常圧延条件すな
わち噛み込み後の圧延条件とすることができ、圧延のほ
とんどの部分の圧下量を大幅に増加させることができ、
圧延効率を大幅に向上させることができる。
【0105】更に、圧延機群1CのNo.1〜No.4スタ
ンドには非駆動の小径作業ロールを有する4段圧延機5
が配置されており、駆動モータ8により補強ロール7を
直接駆動する。補強ロール7により非駆動の小径作業ロ
ール6を駆動することにより、作業ロールネック部の強
度上の問題がなくなり、小径作業ロールによる圧延が可
能となる。これにより、従来用いられる作業ロールの直
径700〜800mmをそれ以下に小径化でき4段圧延機
5の小型化が可能となり、熱間板材製造設備の小規模化
が達成できる。
【0106】以上のように構成された熱間板材製造設備
では、連続的に板材を接合することにより、圧延のほと
んどの部分を定常圧延条件すなわち噛み込み後の圧延条
件とすることができ、圧延のほとんどの部分の圧下量を
大幅に増加させることができ、圧延効率を大幅に向上さ
せることができる。これにより、従来用いられる作業ロ
ールを小径化でき4段圧延機5の小型化が可能となり、
更に、熱間板材製造設備の小規模化が達成できる。
【0107】図4は本発明によりなる非駆動の小径作業
ロールを有する圧延機群1である圧延機群1Dと接合機
2よりなる熱間板材製造設備を示している。後行板材4
の先端と先行板材3の後端は圧延工程より前に接合機2
により接合され、板材は圧延機群1Dに供給される。連
続的に後行板材4の先端と先行板材3の後端を接合する
ことにより、圧延のほとんどの部分を定常圧延条件すな
わち噛み込み後の圧延条件とすることができ、圧延のほ
とんどの部分の圧下量を大幅に増加させることができ、
圧延効率を大幅に向上させることができる。
【0108】更に、圧延機群1DのNo.1〜No.4スタ
ンドには非駆動の小径作業ロールを有する6段圧延機9
が配置されており、駆動モータ8により中間ロール10
を直接駆動する。中間ロール10により非駆動の小径作
業ロール6を駆動することにより、作業ロールネック部
の強度上の問題がなくなり、小径作業ロールによる圧延
が可能となる。これにより、従来用いられる作業ロール
の直径700〜800mmをそれ以下に小径化でき6段圧
延機9の小型化が可能となり、熱間板材製造設備の小規
模化が達成できる。
【0109】以上のように構成された熱間板材製造設備
では、連続的に板材を接合することにより、圧延のほと
んどの部分を定常圧延条件すなわち噛み込み後の圧延条
件とすることができ、圧延のほとんどの部分の圧下量を
大幅に増加させることができ、圧延効率を大幅に向上さ
せることができる。これにより、従来用いられる作業ロ
ールを小径化でき圧延機の小型化が可能となり、更に、
熱間板材製造設備の小規模化が達成できる。
【0110】なお、図1〜図4で説明したように、本発
明は非駆動の小径作業ロールを有する圧延機の配置され
るスタンド位置とは無関係で、圧延機群のいずれに配置
されても良く、また、直接駆動するロールは中間ロー
ル、補強ロールのいずれでも良い。
【0111】図5は本発明によりなる非駆動の小径作業
ロールを有する圧延機群1である圧延機群1A、接合機
2および先端プレス11よりなる熱間板材製造設備を示
している。
【0112】最初の板材圧延時には、先端プレス11に
より薄板材先端部を先薄状に形成する。これにより噛み
込み限界圧下量を増加させて、最初の板の通板を容易に
して圧延を開始する。
【0113】次以降の板材から後行板材4の先端と先行
板材3の後端を圧延工程より前に接合機2により接合し
て板材を圧延機群1Aに供給する。連続的に後行板材4
の先端と先行板材3の後端を接合することにより、圧延
のほとんどの部分を定常圧延条件すなわち噛み込み後の
圧延条件とすることができ、圧延のほとんどの部分の圧
下量を大幅に増加させることができ、圧延効率を大幅に
向上させることができる。
【0114】更に、圧延機群1AのNo.3及びNo.4ス
タンドには非駆動の小径作業ロールを有する4段圧延機
5が配置されており、駆動モータ8により補強ロール7
を直接駆動する。補強ロール7により非駆動の小径作業
ロール6を駆動することにより、作業ロールネック部の
強度上の問題がなくなり、小径作業ロールによる圧延が
可能となる。これにより、従来用いられる作業ロールの
直径700〜800mmをそれ以下に小径化でき4段圧延
機5の小型化が可能となり、熱間板材製造設備の小規模
化が達成できる。
【0115】以上のように構成された熱間板材製造設備
では、連続的に板材を接合することにより、圧延のほと
んどの部分を定常圧延条件すなわち噛み込み後の圧延条
件とすることができ、圧延のほとんどの部分の圧下量を
大幅に増加させることができ、圧延効率を大幅に向上さ
せることができ、しかも、最初の板の通板も容易とな
る。これにより、従来用いられる作業ロールを小径化で
き圧延機の小型化が可能となり、熱間板材製造設備の小
規模化が達成できる。
【0116】図6は本発明によりなる非駆動の小径作業
ロールを有する圧延機群1である圧延機群1B、接合機
2及び先端プレス11よりなる熱間板材製造設備を示
し、圧延機群1BのNo.3,No.4スタンドには非駆動
の小径作業ロールを有する6段圧延機9が配置されてお
り、駆動モータ8により中間ロール10を直接駆動する
ものである。
【0117】図7は本発明によりなる非駆動の小径作業
ロールを有する圧延機群1である圧延機群1C、接合機
2および先端プレス11よりなる熱間板材製造設備を示
し、圧延機群1CのNo.1〜No.4スタンドには非駆動
の小径作業ロールを有する4段圧延機5が配置されてお
り、駆動モータ8により補強ロール7を直接駆動するも
のである。
【0118】図8は本発明によりなる非駆動の小径作業
ロールを有する圧延機群1である圧延機群1D、接合機
2および先端プレス11よりなる熱間板材製造設備を示
し、圧延機群1DのNo.1〜No.4スタンドには非駆動
の小径作業ロールを有する6段圧延機9が配置されてお
り、駆動モータ8により中間ロール10を直接駆動する
ものである。
【0119】図6から図8で熱間板材製造設備は、図5
で示した熱間板材製造設備と同様に、補強ロール7或い
は中間ロール10により非駆動の小径作業ロール6を駆
動することにより、作業ロールネック部の強度上の問題
がなくなり、小径作業ロールによる圧延が可能となる。
これにより、従来用いられる作業ロールの直径700〜
800mmをそれ以下に小径化でき圧延機の小型化が可能
となり、熱間板材製造設備の小規模化が達成できる。そ
して、以上のように構成された熱間板材製造設備では、
連続的に板材を接合することにより、圧延のほとんどの
部分を定常圧延条件すなわち噛み込み後の圧延条件とす
ることができ、圧延のほとんどの部分の圧下量を大幅に
増加させることができ、圧延効率を大幅に向上させるこ
とができ、しかも、最初の板の通板も容易となる。これ
により、従来用いられる作業ロールを小径化でき圧延機
の小型化が可能となり、熱間板材製造設備の小規模化が
達成できる。
【0120】なお、図5〜図8で説明したように、本発
明は非駆動の小径作業ロールを有する圧延機の配置され
るスタンド位置とは無関係で、圧延機群のいずれに配置
されても良く、また、直接駆動するロールは中間ロー
ル、補強ロールのいずれでも良い。
【0121】図9(a)(b)は、図5〜図8で説明した
本発明の熱間板材製造設備における先端プレス11の一
実施例を示している。
【0122】先端プレス11Aは薄板材先端部を連続的
に減厚した先薄状に形成すべく金敷12,13にテーパ
ー部と平行部を設けている。そして、金敷12,13を
上下から板材3へ押し込むことにより先端部を減厚する
が、連続的に減厚した先薄状に先端部を形成すべく金敷
12,13にテーパー部を設ける必要がある。金敷1
2,13を上下から板材4へ押し込む際に図9(b)左
側に示す如く、テーパー部のみを有する金敷12a,1
3aを用いると、テーパー部により板を押し戻す力が働
き板先端部が押し戻され、板先端部の位置が変化し、こ
れにより先端部の位置や形状が不安定に変化し、先端プ
レスの効果が十分に発揮できないことになる。図9
(b)右側に示すように金敷12,13にテーパー部と
平行部を設けた場合、まず平行部が板材に接触し、同時
に板材を押さえて板材の移動を防止する。次に、テーパ
ー部が板材を押し込み板を押し戻す力が働くが、平行部
が板材をさらに押し込み、板材を保持し移動を妨げるた
め先端部の位置は固定できる。このようにして、先端部
の位置の不安定な移動や先端形状の不安定な変化を防止
し、先端プレスの効果が十分に発揮できるため、最初の
板材の通板が容易になり、小径作業ロールを有する圧延
機群により圧延することができ、圧延機の小型化が可能
となり、熱間圧延設備の小規模化が達成される。
【0123】図10(a)(b)は、図5〜図8で説明し
た本発明の熱間板材製造設備における先端プレス11の
他の実施例を示している。
【0124】先端プレス11Bは薄板材先端部を連続的
に減厚した先薄状に形成すべく、回転可能な上下金敷1
4,15を備え、上下回転中心を結ぶ線と上下金敷1
4,15間のバイトギャップ最小位置がオフセットされ
て設けられている。上下金敷14,15を回転させて、
上下金敷14,15を板材4へ押し込むことにより先端
部を連続的に減厚した先薄状に形成する。板材4先端部
の形成後、上下金敷14,15を逆方向に回転させて板
材4を開放するが、図10(b)左側に示す如く、上下
回転中心を結ぶ線とバイトギャップ最小位置がオフセッ
トしていない上下金敷14a,15aを用いると、上下
金敷14a,15aにより板を押し戻す力が働き板先端
部が押し戻され、これにより先端部の位置や形状が不安
定に変化し、先端プレスの効果が十分に発揮できないこ
とになる。これを防止するためには、上下金敷14,1
5を逆方向に回転させて板材4を開放する際に、同時に
板材4と上下金敷14,15が離れることが必要とな
る。図10(b)右側に示すように上下金敷14,15
の上下回転中心を結ぶ線と上下金敷14,15間のバイ
トギャップ最小位置にオフセットを設けることにより、
上下金敷14,15を逆方向に回転させて板材4を開放
すると同時に板材4と上下金敷14,15を離すことが
可能となる。このようにして、先端部の位置の不安定な
移動や先端形状の不安定な変化を防止し、先端プレスの
効果が十分に発揮できるため、最初の板材の通板が容易
になり、小径作業ロールを有する圧延機群により圧延す
ることができ、圧延機の小型化が可能となり、熱間圧延
設備の小規模化が達成される。
【0125】図11(a)(b)は図1〜図8で説明した
本発明の熱間板材製造設備における先行板材3の後端と
後行板材4の先端を接合する接合機2の一実施例を示し
ている。
【0126】先行板材3の後端と後行板材4の先端を圧
延方向に対しほぼ垂直に切断する切断装置16と、板材
の幅方向に配置された複数個の溶削トーチ17と、溶削
トーチ17を板材の幅方向に移動させる移動クランク装
置18と、先行板材の後端と後行板材の先端の両端面間
に押圧力を加えるピンチロール19が接合機2Aに備え
られている。先行板材3の後端と後行板材4の先端は切
断装置16により圧延方向に対しほぼ垂直に切断され
る。先行板材3の後端と後行板材4の先端の少なくとも
一方の端面を、その端面から所定幅の部分に溶削トーチ
17の噴射流を板厚方向に吹き当てることにより溶削
し、更に移動クランク装置18を用いて溶削トーチ17
を圧延材の幅方向に移動して溶削し、その端面に溶削に
より圧延方向に対しほぼ垂直な接合面を形成し、面積を
比較的小さくすることが可能となる。この時接合面は溶
削トーチ17の噴射流により十分に昇温されるため、押
圧力を加えることにより容易に接合可能となる。この接
合面にピンチロール19を用い圧延方向に押圧力を加え
ることにより、両板材を接合することができる。
【0127】図12(a)(b)は図1〜図8で説明した
本発明の熱間板材製造設備における先行板材3の後端と
後行板材4の先端を接合する接合機2の他の実施例を示
している。
【0128】先行板材3の後端と後行板材4の先端を圧
延方向に対しほぼ垂直に切断する切断装置16と、板材
の上下面に配置した誘導加熱コイル装置20と、先行板
材の後端と後行板材の先端の両端面間に押圧力を加える
ピンチロール19が接合機2Bに備えられている。先行
板材3の後端と後行板材4の先端は切断装置16により
圧延方向に対しほぼ垂直に切断される。隙間をあけて先
行板材3の後端と後行板材4の先端を突き合わせ、前記
板材の上下面に配置した誘導加熱コイル装置20により
板材の突き合わせ面を誘導加熱する。この時接合面は誘
導加熱コイル装置20の誘導加熱により十分に昇温され
るため、押圧力を加えることにより容易に接合可能とな
る。
【0129】図13(a)(b)は図1〜図8で説明した
本発明の熱間板材製造設備における先行板材3の後端と
後行板材4の先端を接合する接合機2の更に他の実施例
を示している。
【0130】先行板材3の後端と後行板材4の先端を圧
延方向に対しほぼ垂直に切断する切断装置16と、板材
の突き合わせ隙間面に直流電流を流して局所的にアーク
を発生させるアーク発生装置21と、アーク発生装置2
1を板材の幅方向に移動させるアーク移動装置22と、
先行板材の後端と後行板材の先端の両端面間に押圧力を
加えるピンチロール19が接合機2Cに備えられてい
る。先行板材3の後端と後行板材4の先端は切断装置1
6により圧延方向に対しほぼ垂直に切断される。隙間を
あけて先行板材3の後端と後行板材4の先端を突き合わ
せ、これらの間に直流電流を流してアーク発生装置21
により局所的にアークを発生させるとともに、アーク移
動装置22を用い前記隙間の厚さ方向に交番磁界を加え
前記アークに幅方向の電磁力を作用させ、幅方向に移動
するアークにより板材端面を幅方向に加熱溶解する。こ
の時、接合面はアークにより十分に昇温されるため、押
圧力を加えることにより容易に接合可能となる。この接
合面にピンチロール19を用いて押圧力を加えて両圧延
材を接合することができる。
【0131】図14(a)(b)は図1〜図8で説明した
本発明の熱間板材製造設備における先行板材3の後端と
後行板材4の先端を接合する接合機2の更に他の実施例
を示している。
【0132】先行板材3の後端と後行板材4の先端を圧
延方向に対しほぼ垂直に切断する切断装置16と、板材
端面の幅方向に噴射可能な酸素ガス噴射装置23と、酸
素ガスに鉄粉を混入する鉄粉混入装置24と、先行板材
3の後端と後行板材4の先端の両端面間に押圧力を加え
るピンチロール19が接合機2Dに備えられている。先
行板材3の後端と後行板材4の先端は切断装置16によ
り圧延方向に対しほぼ垂直に切断される。先行板材3の
後端と後行板材4の先端の少なくとも一方の端面に酸素
ガス噴射装置23により酸素ガスを吹き付けて加熱溶解
する。この時必要に応じて鉄粉混入装置24により鉄粉
を酸素ガスに混入する。これにより接合面は酸化スケー
ルが吹き飛ばされるとともに十分に昇温されるため、押
圧力を加えることにより容易に接合可能となる。この接
合面に押圧力を加えて両板材を接合することができる。
【0133】図15(a)(b)は図1〜図8で説明した
本発明の熱間板材製造設備における先行板材3の後端と
後行板材4の先端を接合する接合機2の更に他の実施例
を示している。
【0134】先行板材3の後端と後行板材4の先端を圧
延方向に対しほぼ垂直に切断する切断装置16と、板材
を保持し幅方向に移動可能な移動保持装置25と、移動
保持装置25を加振する加振装置26と、先行板材3の
後端と後行板材4の先端の両端面間に押圧力を加えるピ
ンチロール19が接合機2Eに備えられている。先行板
材3の後端と後行板材4の先端は切断装置16により圧
延方向に対しほぼ垂直に切断される。先行板材3の後端
と後行板材4の先端の少なくとも一方を加振装置31と
移動保持装置25により加振し押圧力を加えることによ
り接合面は酸化スケールが吹き飛ばされるとともに十分
に昇温されるため、容易に接合可能となる。この接合面
に押圧力を加えて両板材を接合することができる。
【0135】図16(a)(b)は図1〜図8で説明した
本発明の熱間板材製造設備における先行板材3の後端と
後行板材4の先端を接合する接合機2の更に他の実施例
を示している。
【0136】先行板材3の後端と後行板材4の先端を圧
延方向に対しほぼ垂直に切断する切断装置16と、板材
を保持し板厚方向に移動可能な移動保持装置27と、移
動保持装置27を板厚方向に加振する加振装置28と、
先行板材3の後端と後行板材4の先端の両端面間に押圧
力を加えるピンチロール19が接合機2Fに備えられて
いる。先行板材3の後端と後行板材4の先端は切断装置
16により圧延方向に対しほぼ垂直に切断される。先行
板材3の後端と後行板材4の先端の少なくとも一方を加
振装置28と移動保持装置27により加振し押圧力を加
えることにより接合面は酸化スケールが吹き飛ばされる
とともに十分に昇温されるため、容易に接合可能とな
る。この接合面に押圧力を加えて両板材を接合すること
ができる。このように本発明によれば、連続的に板材を
接合することにより、圧延のほとんどの部分を定常圧延
条件すなわち噛み込み後の圧延条件とすることができ、
圧延のほとんどの部分の圧下量を大幅に増加させること
ができ、圧延効率を大幅に向上させることができ、更
に、最初の板の通板も容易となる。よって、従来用いら
れる作業ロールを小径化でき圧延機の小型化が可能とな
り、熱間板材製造設備の小規模化が達成できる。
【0137】図17は本発明よりなる熱間板材製造設備
の一実施例を説明する図で、非駆動の小径作業ロールを
有する圧延機群1である圧延機群1Eと接合機2よりな
る熱間板材製造設備において、接合機2より後工程に配
した圧延機群1Eとして、少なくとも最初もしくは最初
と二番目の圧延機の作業ロール材質を高温用ロール29
とし、次以降の圧延機の作業ロール材質を低温用ロール
30とし、作業ロール材質が異なるよう構成した圧延機
群としたものである。板材3を圧延工程より前に接合機
2により連続的に板材を接合することにより、圧延のほ
とんどの部分を定常圧延条件すなわち噛み込み後の圧延
条件とすることができ、圧延のほとんどの部分の圧下量
を大幅に増加させることができ、圧延効率を大幅に向上
させることができる。これにより、従来用いられる作業
ロールを小径化でき圧延機の小型化が可能となり、熱間
板材製造設備の小規模化が達成できる。このように作業
ロール径を小径化でき圧延機の小型化が可能となり、熱
間板材製造設備の小規模化が達成できる。薄板材の圧延
では板温が低下し易いため、板温の確保が重要となる。
保熱炉での板材の温度を上げることにより、板温の低下
を防止することが可能となるが、板温を上げることによ
り作業ロール表面にヒートクラックが発生し易くなり、
これにより板品質が劣化する。少なくとも前段若しくは
前段と二番目の圧延機の作業ロール材質を高温用ロール
29、例えば、特殊鋳鋼、高合金鋳鉄など耐ヒートクラ
ック性に優れた材質とすることにより高温の板材の圧延
が可能となる。板温が低下した以降の圧延機の作業ロー
ル材質を低温用ロール30、例えば、アダマイト、ニッ
ケルグレン、ハイクロムなど耐肌荒性や耐摩耗性に優れ
た材質とし、作業ロールの寿命を増加させ、より経済的
な圧延が可能となる。
【0138】図18は本発明よりなる熱間板材製造設備
の他の実施例を説明する図で、非駆動の小径作業ロール
を有する圧延機群1である圧延機群1Fと接合機2より
なる熱間板材製造設備において、接合機2より後工程に
配した圧延機群1Fとして、少なくとも前段若しくは前
段と二番目の圧延機を2段ロール圧延機31とし、その
後は非駆動の小径作業ロールを有する圧延機とした圧延
機群を配置したものである。板材3を圧延工程より前に
接合機2により連続的に板材を接合することにより、圧
延のほとんどの部分を定常圧延条件すなわち噛み込み後
の圧延条件とすることができ、圧延のほとんどの部分の
圧下量を大幅に増加させることができ、圧延効率を大幅
に向上させることができる。従来用いられる作業ロール
をそれ以下に小径化でき圧延機の小型化が可能となり、
熱間板材製造設備の小規模化が達成できる。更に、圧延
機を小規模とするためには2段ロール圧延機31を採用
することが望ましいが、2段ロール圧延機31では板ク
ラウンや板形状制御能力が低いため、2段ロール圧延機
31のみで良好な品質の板材を製造するのは困難であ
る。しかし、板クラウンや板形状は後段での圧延の影響
が大きく、前段での圧延の影響は小さい。このため、少
なくとも前段若しくは前段と二番目の圧延機を2段ロー
ル圧延機31とすることにより、圧延機の小規模化が可
能となる。
【0139】図19は本発明よりなる熱間板材製造設備
の更に他の実施例を説明する図で、非駆動の小径作業ロ
ールを有する圧延機群1である圧延機群1Gと接合機2
よりなる熱間板材製造設備において、接合機2より後工
程に配した圧延機群1Gとして、少なくとも一台は作業
ロールをロール軸方向に移動可能な圧延機32としたも
のである。板材3を圧延工程より前に接合機2により連
続的に板材を接合することにより、圧延のほとんどの部
分を定常圧延条件すなわち噛み込み後の圧延条件とする
ことができ、圧延のほとんどの部分の圧下量を大幅に増
加させることができ、圧延効率を大幅に向上させること
ができる。このように作業ロール径を小径化でき圧延機
の小型化が可能となり、熱間板材製造設備の小規模化が
達成できる。しかも、少なくとも一つは作業ロールをロ
ール軸方向に移動可能な圧延機32としたことにより板
クラウンおよび板形状制御能力が向上し、良好な品質の
板材を製造することができる。
【0140】図20は本発明よりなる熱間板材製造設備
の更に他の実施例を説明する図で、非駆動の小径作業ロ
ールを有する圧延機群1である圧延機群1Hと接合機2
よりなる熱間板材製造設備において、接合機2より後工
程に配した圧延機群1Hとして、少なくとも一つは上下
作業ロールを水平面内でクロスさせ、ロール間のギャッ
プを変え得る圧延機33としたものである。板材3を圧
延工程より前に接合機2により連続的に板材を接合する
ことにより、圧延のほとんどの部分を定常圧延条件すな
わち噛み込み後の圧延条件とすることができ、圧延のほ
とんどの部分の圧下量を大幅に増加させることができ、
圧延効率を大幅に向上させることができる。このように
作業ロール径を小径化でき圧延機の小型化が可能とな
り、熱間板材製造設備の小規模化が達成できる。しか
も、少なくとも一つは上下作業ロールを水平面内でクロ
スさせ、ロール間のギャップを変え得る圧延機33とし
たことにより板クラウンおよび板形状制御能力が向上
し、良好な品質の板材を製造することができる。
【0141】図21は本発明よりなる熱間板材製造設備
の更に他の実施例を説明する図で、非駆動の小径作業ロ
ールを有する圧延機群1である圧延機群1Iと接合機2
よりなる熱間板材製造設備において、接合機2より後工
程に配した圧延機群1Iとして、少なくとも一つは軸方
向移動可能な中間ロールを備え、作業ロールベンダーを
備えた6段圧延機34としたものである。板材3を圧延
工程より前に接合機2により連続的に板材を接合するこ
とにより、圧延のほとんどの部分を定常圧延条件すなわ
ち噛み込み後の圧延条件とすることができ、圧延のほと
んどの部分の圧下量を大幅に増加させることができ、圧
延効率を大幅に向上させることができる。このように本
発明によれば、作業ロール径を小径化でき圧延機の小型
化が可能となり、熱間板材製造設備の小規模化が達成で
きる。しかも、少なくとも一つは軸方向移動可能な中間
ロールを備え、作業ロールベンダーを備えた6段圧延機
34としたことにより板クラウンおよび板形状制御能力
が向上し、良好な品質の板材を製造することができる。
【0142】図22は本発明よりなる熱間板材製造設備
の更に他の実施例を説明する図で、非駆動の小径作業ロ
ールを有する圧延機群1と接合機2よりなる熱間板材製
造設備において、最初の板材圧延時には前もってダミー
ストリップを通板しておき、接合機2によりダミースト
リップと板材を接合した後、圧延を開始する。これによ
り、容易に圧延が開始できる。更に、板材3を圧延工程
より前に接合機2により連続的に板材を接合することに
より、圧延のほとんどの部分を定常圧延条件すなわち噛
み込み後の圧延条件とすることができ、圧延のほとんど
の部分の圧下量を大幅に増加させることができ、圧延効
率を大幅に向上させることができる。このように作業ロ
ール径を小径化でき圧延機の小型化が可能となり、熱間
板材製造設備の小規模化が達成できる。
【0143】図23は本発明よりなる熱間板材製造設備
の更に他の実施例を説明する図で、非駆動の小径作業ロ
ールを有する圧延機群1と接合機2よりなる熱間板材製
造設備において、最初の板材圧延時には軽圧下圧延を行
い通板した後、圧下量を増やして圧延する。これによ
り、容易に圧延が開始できる。更に、板材3を圧延工程
より前に接合機2により連続的に板材を接合することに
より、圧延のほとんどの部分を定常圧延条件、すなわ
ち、噛み込み後の圧延条件とすることができ、圧延のほ
とんどの部分の圧下量を大幅に増加させることができ、
圧延効率を大幅に向上させることができる。このように
作業ロール径を小径化でき圧延機の小型化が可能とな
り、熱間板材製造設備の小規模化が達成できる。また最
初に厚物材を圧延する圧延スケジュールを用いる場合
も、最初の板材圧延時には比較的軽圧下圧延を行うた
め、全く同様の効果が期待できるが、これも本発明と発
明の本質を異にするものではない。
【0144】図24(a)(b)は本発明よりなる熱間板
材製造設備の更に他の実施例を示す図であり、(a)は
熱間板材製造設備の上面図、(b)は熱間板材製造設備
の側面図である。
【0145】非駆動の小径作業ロールを有する圧延機群
1の前工程に接合機2を配置し、接合機2より前工程に
巻き出しコイラー35を配置し、巻き出しコイラー35
より前工程にコイルの取り込み、移動、吐き出し機能を
備えたトンネル炉36を配置し、トンネル炉36より前
工程に巻き取りコイラー37を配置し、巻き取りコイラ
ー37より前工程に均熱炉38、均熱炉38より前工程
に薄板材を鋳造する一つ以上の連続鋳造機39を配置
し、圧延機群1より後工程にダウンコイラー若しくはチ
ェーンラッパー40を配置したものである。
【0146】すなわち、一つ若しくは二つ以上の連続鋳
造機39により薄板材を鋳造し、鋳造時に生じる薄板材
の温度むらを均熱炉38により均一化し、巻き取りコイ
ラー37により巻き取りコイル状とし、トンネル炉36
に取り込む。トンネル炉36においてコイル状の薄板材
を保熱若しくは加熱し、圧延に適する温度とし、吐き出
し口へ移動させ、巻き出しコイラー35へ吐き出す。薄
板材をコイル状として保熱若しくは加熱したことによ
り、必要とするスペースの大幅な削減が可能となり、更
に連続鋳造機39と圧延機群1の生産速度のマッチング
が可能となる。巻き出しコイラー35ではコイル状の薄
板材を巻き出し、接合機2により連続的に板材を接合す
ることにより圧延のほとんどの部分を定常圧延条件すな
わち噛み込み後の圧延条件とすることができ、圧延のほ
とんどの部分の圧下量を大幅に増加させることができ、
圧延効率を大幅に向上させることができる。これを後工
程に配置したコイラー若しくはチェーンラッパー40に
より板材を巻き取り、全体として熱間板材製造設備の小
規模化が達成できる。更に好ましくは、前述した先端プ
レス11を圧延機群1の前工程に設置して薄板材先端部
を連続的に減厚した先薄状に形成することにより噛み込
み性は向上し、最初の噛み込み時においても圧下を大き
くとれるため、噛み込み時の材料ロスを少なくすること
ができる。
【0147】図25(a)(b)は本発明よりなる熱間板
材製造設備の更に他の実施例を示す図であり、(a)は
熱間板材製造設備の上面図、(b)は熱間板材製造設備
の側面図である。
【0148】非駆動の小径作業ロールを有する圧延機群
1の前工程に接合機2を配置し、接合機2より前工程に
加熱炉41を配置し、加熱炉41より前工程に鋳造板材
の取り込み、移動、吐き出し機能を備えた均熱炉38を
配置し、均熱炉38より前工程に薄板材を鋳造する一つ
以上の連続鋳造機39を配置し、圧延機群1より後工程
にダウンコイラー若しくはチェーンラッパー40を配置
したものである。
【0149】すなわち、一つ若しくは二つ以上の連続鋳
造機39により薄板材を鋳造し、鋳造時に生じる薄板材
の温度むらを均熱炉38により均一化し、板材を加熱炉
41に取り込む。加熱炉41において板材を保熱若しく
は加熱し、圧延に適する温度とし、吐き出し口へ移動さ
せ、接合機2により連続的に板材を接合することによ
り、圧延のほとんどの部分を定常圧延条件すなわち噛み
込み後の圧延条件とすることができ、圧延のほとんどの
部分の圧下量を大幅に増加させることができ、圧延効率
を大幅に向上させることができる。これを後工程に配置
したコイラー若しくはチェーンラッパーにより板材を巻
き取り、全体として熱間板材製造設備の小規模化が達成
できる。更に好ましくは、前述した先端プレス11を圧
延機群1の前工程に設置して薄板材先端部を連続的に減
厚した先薄状に形成することにより噛み込み性は向上
し、最初の噛み込み時においても圧下を大きくとれるた
め、噛み込み時の材料ロスを少なくすることができる。
【0150】図26は、本発明よりなる非駆動の小径作
業ロールを有する圧延機群1である圧延機群1Jと接合
機2よりなる熱間板材製造設備の一実施例を示してい
る。また、圧延機群1Jの第1スタンドの作業ロールに
は回転する砥石41が接触している。最初の板材の通板時
には、回転砥石のロールへの押し付け力を増加させ、作
業ロールの表面粗さを大きくし、ロールと材料間の摩擦
係数を増大させることにより、噛み込み限界圧下量をお
おきくし、噛み込みしやすくする。一度噛み込めばそれ
以後の圧延が続行可能となるため、回転砥石の押し付け
力を通常の値に戻し、作業ロールの表面粗さを小さくす
る。以後は接合機2により先行材3と後行材4が接合さ
れ、連続的に圧延が行われる。もちろん、連続的に圧延
されている時は回転砥石をロールから離しておき、通板
時のみ押し付けるようにしてもよい。
【0151】回転砥石としては、円筒状のもの、円錐状
のもの、さらには円盤状のものなど、種々の形態が考え
られる。このうち、特開平6−47654に記載の円盤
状砥石を回転させる方式が研削能力が高く好ましい。
【0152】また、回転する構造でなく、ブロック状の
砥石を回転するロールに押し付けるだけでも、本発明の
目的は達せられる。
【0153】図26では砥石を設置する場所は第1スタ
ンドの作業ロールのみであるが、これのみに限られるこ
とはなく、各スタンドに設置しても構わない。さらに、
作業ロールのみでなく、補強ロールに設置してもよい。
特に、第1スタンドの作業ロールが図26とは異なって
非駆動の場合、補強ロールにも砥石を設置すれば、補強
ロールと作業ロール間の摩擦係数がさらに増加し、噛み
込み時に過大トルクが発生してもロール間でスリップす
る危険性が少なくなる。
【0154】図27は本発明よりなる非駆動の小径作業
ロールを有する圧延機群1と接合機2よりなる熱間板材
製造設備の一実施例を示している。接合機2の前には材
料表面を凹凸状に形成する装置42が設置されている。
ここで示す凹凸形成装置42は、ハウジング45内に納
められた凹凸面を有するダイス43と、それを板に押し
付けるための油圧シリンダ44より成っている。最初の
板材の通板時には、板材の先端部にダイス43を押し付
けることにより凹凸部を形成する。板表面を凹凸状にす
ることにより、ロールと材料間の摩擦係数を増大させ、
噛み込み限界圧下量を大きくし、噛み込みしやすくす
る。一度噛み込めばそれ以後の圧延が続行可能となり、
以後は接合機2により先行材3と後行材4が接合され、
連続的に圧延が行われる。
【0155】凹凸形成装置および凹凸面の形状について
は、図27以外にも種々考えられる。また、図27では
板の上下両面に凹凸を形成させたが、いずれか一方でも
構わない。
【0156】図28は本発明よりなる非駆動の小径作業
ロールを有する圧延機群1である圧延機群1Kと接合機
2よりなる熱間板材製造設備の一実施例を示している。
また、圧延機群1Kの第1スタンドの作業ロール近傍に
は、増摩擦剤を供給する装置46と、増摩擦剤を噴射す
るノズル47が設置されている。最初の板材の通板時に
は、作業ロールと材料間に増摩擦剤を噴射し、ロールと
材料間の摩擦係数を増大させ、噛み込み限界圧下量を大
きくし、噛み込みしやすくする。一度噛み込めばそれ以
後の圧延が続行可能となるため、増摩擦剤の供給を停止
する。以後は接合機2により先行材3と後行材4が接合
され、連続的に圧延が行われる。
【0157】増摩擦剤としては種々考えられるが、砂状
の微小な固体粒子を用いるのが一般的である。図28で
は増摩擦剤供給装置46およびノズル47を設置する場
所は第1スタンドの作業ロールのみであるが、これのみ
に限られることはなく、各スタンドに設置しても構わな
い。
【0158】噛み込み時にロールと材料間の摩擦係数を
増大させる図26、図27および図28に示した方法
と、前記の板材先端部の減厚により噛み込み限界圧下量
を大きくする方法とを併用してもよい。
【0159】図29は、接合機2に関する他の実施例を
示す。接合機2Gは表面に凹凸を有するダイス48と圧
延方向の摺動を行うダイス49、50より成る。ダイス
49は押圧ブロック53にコロを介して取り付けられ、
油圧シリンダ51、52により摺動させられる。まず、
先行材3の後端部と後行材4の先端部がダイス48によ
り減厚され、同時に表面に凹凸が形成される。
【0160】次に、先行材3の後端部と後行材4の先端
部が重ねられ、ダイス49と50の間に挟まれる。押圧
ブロック53とダイス50により垂直方向の押し付け力
を加えた状態で、油圧シリンダ51、52を往復駆動さ
せ、先行材3と後行材4を相互に摺動させることによ
り、両者を接合する。この時、先行材3と後行材4の合
わせ面に付着した酸化スケールは摺動により脱落し、あ
らかじめ形成されていた凹部に落下する。したがって、
スケールの脱落により生じた新生面同士が密着し、接合
が確実なものとなる。もしも凹部がなければ、脱落した
スケールはいつまでも合わせ面に留まり、板材同士の接
合を妨害するため、接合の信頼性が確保できないことに
なる。
【0161】前記のような接合機を使用すれば、最初の
板材の通板時に先端部を減厚するための装置や、ロール
と材料間の摩擦係数を増大させるための装置をあらため
て設置する必要がなく、接合機と兼用できる。すなわ
ち、最初の板材の通板時には、図29のように表面に凹
凸を有するダイス48を用い、先端部を減厚するととも
に凹凸を形成する。これにより、板厚が小さくなると同
時にロールと材料間の摩擦係数も大きくなり、噛み込み
限界圧下量が大きくなる。もちろん、ダイス48の代り
にダイス49と50を用いて先端部の減厚のみを行って
もよい。一度噛み込めばそれ以後の圧延が続行可能とな
り、以後は前記の接合機2により先行材3と後行材4が
接合され、連続的に圧延が行われる。
【0162】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、小
径作業ロールを備えた圧延機群と薄板材の接合装置を組
み合わせて配置したことにより、小径作業ロールを備え
た圧延機群の噛み込み性を確保することができ、よりコ
ンパクトな構成の設備で良質な板材品質の鋼帯を安定的
に生産できる熱間板材製造設備及び熱間板材製造方法が
提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である熱間板材製造設備の概
略図である。
【図2】本発明の一実施例である熱間板材製造設備の概
略図である。
【図3】本発明の一実施例である熱間板材製造設備の概
略図である。
【図4】本発明の一実施例である熱間板材製造設備の概
略図である。
【図5】本発明の一実施例である熱間板材製造設備の概
略図である。
【図6】本発明の一実施例である熱間板材製造設備の概
略図である。
【図7】本発明の一実施例である熱間板材製造設備の概
略図である。
【図8】本発明の一実施例である熱間板材製造設備の概
略図である。
【図9】(a)(b)は、本発明の一実施例である熱間板
材製造設備における先端プレスの概略図である。
【図10】(a)(b)は、本発明の一実施例である熱間
板材製造設備における先端プレスの概略図である。
【図11】(a)(b)は、本発明の一実施例である熱間
板材製造設備における先端プレスの概略図である。
【図12】(a)(b)は、本発明の一実施例である熱間
板材製造設備における接合機の概略図である。
【図13】(a)(b)は、本発明の一実施例である熱間
板材製造設備における接合機の概略図である。
【図14】(a)(b)は、本発明の一実施例である熱間
板材製造設備における接合機の概略図である。
【図15】(a)(b)は、本発明の一実施例である熱間
板材製造設備における接合機の概略図である。
【図16】(a)(b)は、本発明の一実施例である熱間
板材製造設備における接合機の概略図である。
【図17】本発明の一実施例である熱間板材製造設備の
概略図である。
【図18】本発明の一実施例である熱間板材製造設備の
概略図である。
【図19】本発明の一実施例である熱間板材製造設備の
概略図である。
【図20】本発明の一実施例である熱間板材製造設備の
概略図である。
【図21】本発明の一実施例である熱間板材製造設備の
概略図である。
【図22】本発明の一実施例である熱間板材製造設備の
概略図である。
【図23】本発明の一実施例である熱間板材製造設備の
概略図である。
【図24】本発明の一実施例である熱間板材製造設備の
概略図であり、(a)は熱間板材製造設備の上面図、
(b)は熱間板材製造設備の側面図である。
【図25】本発明の一実施例である熱間板材製造設備の
概略図であり、(a)は熱間板材製造設備の上面図、
(b)は熱間板材製造設備の側面図である。
【図26】本発明の一実施例である熱間板材製造設備の
概略図である。
【図27】本発明の一実施例である熱間板材製造設備の
概略図である。
【図28】本発明の一実施例である熱間板材製造設備の
概略図である。
【図29】本発明の一実施例である熱間板材製造設備に
おける接合機の概略図、および接合方法の説明図であ
る。
【図30】本発明の一実施例である熱間板材製造設備に
おける接合機の概略図、および接合方法の説明図であ
る。
【符号の説明】
1,1A,1B,1C,1D,1E,1F,1G,1
H,1I,1J,1K圧延機群 2,2A,2B,2C,2D,2E,2F,2G 接合
機 3 先行板材 4 後行板材 5 4段圧延機 6 小径作業ロール 7 補強ロール 8 駆動モータ 9 6段圧延機 10 中間ロール 11,11A,11B 先端プレス 12,13,14,15 金敷 16 切断装置 17 溶削トーチ 18 移動クランク装置 19 ピンチロール 20 誘導加熱コイル装置 21 アーク発生装置 22 アーク移動装置 23 酸素ガス噴射装置 24 鉄粉混入装置 25,27 移動保持装置 26,28 加振装置 35 巻き出しコイラー 36 トンネル炉 37 巻き取りコイラー 38 均熱炉 39 連続鋳造機 40 ダウンコイラー若しくはチェーンラッパー 41 回転砥石 42 凹凸形成装置 43 ダイス 44 押し付けシリンダ 45 ハウジング 46 増摩擦剤供給装置 47 増摩擦剤噴射ノズル 48,49,50 ダイス 51,52 往復駆動用シリンダ 53 押圧ブロック
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 宏司 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社 日立製作所 機械研究所内 (72)発明者 芳村 泰嗣 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式 会社 日立製作所 日立工場内 (72)発明者 吉本 健一 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式 会社 日立製作所 日立工場内 (72)発明者 西野 忠 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式 会社 日立製作所 日立工場内 (72)発明者 加賀 慎一 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式 会社 日立製作所 日立工場内 (56)参考文献 特開 昭60−40601(JP,A) 特開 昭60−223601(JP,A) 特開 平5−245508(JP,A) 特開 平5−15903(JP,A) 特開 昭58−122107(JP,A) 特開 平5−23706(JP,A) 特開 昭58−61902(JP,A) 特開 平6−63634(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21B 15/00 B21B 1/26 B21B 13/14

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】薄板材を圧延する圧延機群を備えた熱間板
    材製造設備において、 前記圧延機群に非駆動の小径作業ロールを備えた圧延機
    を配置すると共に、前記圧延機群の前工程に前記薄板材
    を連続的に接合する接合機を配置し、 前記圧延機群の少なくとも第1スタンドに噛み込み時の
    ロールと材料間の摩擦係数を増大させる装置を設け、 前記噛み込み時のロールと材料間の摩擦係数を増大させ
    る装置は、圧延機内に設置された作業ロールを研磨する
    装置であることを特徴とする熱間板材製造設備。
  2. 【請求項2】薄板材を圧延する圧延機群を備えた熱間板
    材製造設備において、 前記圧延機群に非駆動の小径作業ロールを備えた圧延機
    を配置すると共に、前記圧延機群の前工程に前記薄板材
    先端部を減厚した先薄状に形成する先端プレスと前記薄
    板材を連続的に接合する接合機を配置し、 前記圧延機群の少なくとも第1スタンドに噛み込み時の
    ロールと材料間の摩擦係数を増大させる装置を設け、 前記噛み込み時のロールと材料間の摩擦係数を増大させ
    る装置は、圧延機内に設置された作業ロールを研磨する
    装置である ことを特徴とする熱間板材製造設備。
  3. 【請求項3】薄板材を圧延する圧延機群を備えた熱間板
    材製造設備において、 前記圧延機群に非駆動の小径作業ロールを備えた圧延機
    を配置すると共に、前記圧延機群の前工程に前記薄板材
    を連続的に接合する接合機を配置し、 前記接合機の前工程に巻き出しコイラーを配置し、 前記巻き出しコイラーの前工程にコイルの取り込み、移
    動、吐き出し機能を備えたトンネル炉を配置し、 前記トンネル炉の前工程に巻き取りコイラーを配置し、 前記巻き取りコイラーの前工程に均熱炉を配置し、 前記均熱炉の前工程に薄板材を鋳造する一台若しくは二
    台以上の連続鋳造機を配置し、 更に、前記圧延機群の後工程にダウンコイラー若しくは
    チェーンラッパーを配置し、 前記圧延機群の少なくとも第1スタンドに噛み込み時の
    ロールと材料間の摩擦係数を増大させる装置を設け、 前記噛み込み時のロールと材料間の摩擦係数を増大させ
    る装置は、圧延機内に設置された作業ロールを研磨する
    装置である ことを特徴とする熱間板材製造設備。
  4. 【請求項4】薄板材を圧延する圧延機群を備えた熱間板
    材製造設備において、 前記圧延機群に非駆動の小径作業ロールを備えた圧延機
    を配置すると共に、前記圧延機群の前工程に前記薄板材
    を連続的に接合する接合機を配置し、 前記接合機の前工程に前記薄板材を吐き出し可能な加熱
    炉を配置し、 前記加熱炉の前工程に前記薄板材の取り込み、移動、吐
    き出し機能を備えた均熱炉を配置し、 前記均熱炉の前工程に前記薄板材を鋳造する一台若しく
    は二台以上の連続鋳造機を配置し、 更に、前記圧延機群の後工程にダウンコイラー若しくは
    チェーンラッパーを配置し、 前記圧延機群の少なくとも第1スタンドに噛み込み時の
    ロールと材料間の摩擦係数を増大させる装置を設け、 前記噛み込み時のロールと材料間の摩擦係数を増大させ
    る装置は、圧延機内に設置された作業ロールを研磨する
    装置である ことを特徴とする熱間板材製造設備。
  5. 【請求項5】請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記
    載の熱間板材製造設備において、前記接合機は、先行板
    材の後端と後行板材の先端を切断する切断手段と、板材
    の突き合わせ面間を誘導加熱すべく前記板材の上下面に
    配置された誘導加熱コイルと、前記突き合わせ面に押圧
    力を加える押圧手段とを備える接合機としたことを特徴
    とする熱間板材製造設備。
  6. 【請求項6】請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記
    載の熱間板材製造設備において、前記圧延機群の圧延機
    の少なくとも一台の圧延機を、作業ロールがロール軸方
    向に移動可能な圧延機としたことを特徴とする熱間板材
    製造設備。
  7. 【請求項7】請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記
    載の熱間板材製造設備において、前記圧延機群の圧延機
    の少なくとも一台の圧延機を、上下作業ロールを水平面
    内でクロスさせてロール間のギャップを変え得る圧延機
    としたことを特徴とする熱間板材製造設備。
  8. 【請求項8】請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記
    載の熱間板材製造設備において、前記圧延機群の圧延機
    の少なくとも一台の圧延機を、軸方向移動可能な中間ロ
    ールを備え、かつ作業ロールベンダーを備えた6段圧延
    機としたことを特徴とする熱間板材製造設備。
  9. 【請求項9】薄板材を圧延する圧延機群を備えた熱間板
    材製造設備で鋼帯を製造する熱間板材製造方法におい
    て、 先行する薄板材と後行する薄板材を連続的に接合し、圧延機内に設置された作業ロールを研磨する装置により
    前記圧延機群の少なくとも第1スタンドにおける噛み込
    み時のロールと材料間の摩擦係数を増大させ、 非駆動の小径作業ロールを備えた圧延機群により前記薄
    板材圧延して鋼帯を製造することを特徴とする熱間板材
    製造方法。
  10. 【請求項10】請求項9に記載の熱間板材製造方法にお
    いて、前記薄板材の接合は、先行する薄板材の後端と後
    行する薄板材の先端を切断し、先行する薄板材の後端と
    後行する薄板材の先端の間に隙間をあけて先行する薄板
    材の後端と後行する薄板材の先端を突き合わせ、前記薄
    板材の上下面に配置した誘導加熱コイルにより板材の突
    き合わせ面を誘導加熱し、前記突き合わせ面に押圧力を
    加えて先行する薄板材の後端と後行する薄板材を接合す
    ることを特徴とする熱間板材製造方法。
  11. 【請求項11】請求項9に記載の熱間板材製造方法にお
    いて、前記薄板材を圧延する圧延機群の少なくとも一台
    の圧延機を作業ロールをロール軸方向に移動可能な圧延
    機として前記薄板材の圧延を行うことを特徴とする熱間
    板材製造方法。
  12. 【請求項12】請求項9に記載の熱間板材製造方法にお
    いて、前記薄板材を圧延する圧延機群の少なくとも一台
    の圧延機を上下作業ロールを水平面内でクロスさせてロ
    ール間のギャップを変え得る圧延機として前記薄板材の
    圧延を行うことを特徴とする熱間板材製造方法。
  13. 【請求項13】請求項9に記載の熱間板材製造方法にお
    いて、前記薄板材を圧延する圧延機群の少なくとも一台
    の圧延機を軸方向移動可能な中間ロールを備え、かつ作
    業ロールベンダーを備えた6段圧延機として前記薄板材
    の圧延を行うことを特徴とする熱間板材製造方法。
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