JP2983682B2 - 濡れた路面におけるスリップ抵抗の改善されたタイヤトレッド用ゴム配合物 - Google Patents

濡れた路面におけるスリップ抵抗の改善されたタイヤトレッド用ゴム配合物

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JP2983682B2 JP3102556A JP10255691A JP2983682B2 JP 2983682 B2 JP2983682 B2 JP 2983682B2 JP 3102556 A JP3102556 A JP 3102556A JP 10255691 A JP10255691 A JP 10255691A JP 2983682 B2 JP2983682 B2 JP 2983682B2
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    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
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    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
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    • Y10S152/00Resilient tires and wheels
    • Y10S152/905Tread composition

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、濡れた路面におけるス
リップ抵抗の改善されたタイヤトレッド用ゴム組成物に
関する。
【0002】
【従来の技術】路面走行車輌組立における進歩によっ
て、タイヤの使用特性に対する要求がますます高くな
る。この場合最初に、タイヤトレッドのスリップ抵抗、
殊に濡れた路面におけるスリップ抵抗と密接に関連す
る、道路交通における最大の安全性を求める要求が来
る。しかし同様に、タイヤに相応する寿命を与えるため
に、できるだけ高い摩耗抵抗が要求される。さらに、経
済の面ならびに環境政策の面からは、タイヤのころがり
抵抗、ひいては自動車の燃料消費を低くおさえるべきで
ある。
【0003】ところで、最近の自動車タイヤに対するこ
れらの要求は周知のように相反する、つまりスリップ抵
抗(Rutschfestigkeit)の増加は摩耗
ないしはころがり抵抗の悪化を伴なう。従来提案され
た、スリップ抵抗を改良する手段の多くは、同様に重要
な性質(摩耗およびころがり抵抗)をぎせいにするとい
う欠点を有する。従って、改善された性質を有するゴム
配合物の要求が生じる。
【0004】たとえば高いガラス転移温度(Tg)を有
する合成ゴム、たとえば高いスチロール含有量を有する
スチロール・ブタジエンゴムの使用によるスリップ抵抗
の増加は公知である。この合成ゴムは、単独のゴム基材
としてまたは慣用のジエンゴムとの混合物で使用するこ
とができる。ころがり抵抗に関する一定の改善は、最近
のLi触媒を用いる溶液重合によって得られる、低いス
チロール含有量および高いビニル含有量を有する高Tg
の合成ゴムの使用によって得られる。しかし、相反する
性質スリップ抵抗と摩耗抵抗の間のみぞは、この方法で
は克服できない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、この
相反する性質スリップ抵抗と摩耗およびころがり抵抗と
を調和させ、釣合のとれた摩耗抵抗およびころがり抵抗
の性質においてスリップ抵抗、殊に濡れた路面における
スリップ抵抗の改善されたタイヤトレッド用ゴム組成物
を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】ところで驚くべきこと
に、本発明による3,4−ポリイソプレンを含有するゴ
ム配合物は、釣り合いのとれた受容しうる摩耗抵抗およ
びころがり抵抗の性質においてスリップ抵抗の最適の改
善が達成されることが判明した。
【0007】この場合、ポリイソプレンは、 1.3,4−含有量 2.ガラス転移温度 3.分子量 4.分子量分布および 5.長鎖枝分れ に関し、専門家にとり容易に推考しえない特定の条件を
満足しなければならない。
【0008】ポリイソプレンの3,4−含有量は、NM
R分光により測定して、55〜75%、とくに約60%
である。この3,4−含量の尺度は、ガラス転移温度T
gでもある。約60%のポリイソプレンの3,4−含有
量は約−8℃のガラス転移温度に相当する。ガラス転移
温度の望ましい範囲は、DSC法により10°K/mi
nの温度上昇率で測定して、−5℃の値を上廻ってはな
らず、−16℃の値を下廻ってはならなかった。
【0009】Tg範囲の制限は次の理由から必要であ
る: 配合成分としての3,4−ポリイソプレンは、そのガラ
ス転移温度ができるだけ高いときにのみ、スリップ抵抗
に決定的に寄与することができる。実験により、0〜−
25℃のTg値においてスリップ抵抗はなお測定できる
範囲に改善されることが立証される。しかし、特許請求
の範囲に記載された3,4−ポリイソプレンの量割合に
おいて良好なスリップ抵抗を得るためには、Tgは−5
〜−16℃の範囲内にあるべきである。
【0010】DSCによる0℃を越えるガラス転移温度
では、3,4−ポリイソプレンと慣用ゴムとの共加硫は
かなり減少するので、単一に加硫されたエラストマーは
もはや製造できない。従って、ガラス転移温度は0℃よ
り高くてはならない。
【0011】分子構造のパラメーターも、意外にも配合
成分としての3,4−ポリイソプレンのスリップ抵抗増
加作用に対して影響を有する。分子量は低すぎてはなら
ない。数平均分子量の値は、220000より小さくて
はならない。ゲルクロマトグラフィーにより測定した分
子量の最大値は、最低200000でなければならな
い。さらに、不均一性U(U=Mw/Mn−1によって
定義される)は、最高1.6でなければならない(Mw
=重量平均分子量、Mn=数平均分子量)。高い不均一
性に相応する広すぎる分子量分布の場合、同様に濡れた
路面におけるスリップ抵抗は損なわれる。
【0012】長鎖枝分れを有するゴムは、線状構造を有
するその同族体に比して利点を有する(ヨーロッパ特許
EP−OS0090365号参照)。このものは、ジエ
ンモノマーをいわゆる“リビングポリマー(leben
den Polymeren)にし、これを引き続き、
たとえばポリハロゲン化合物またはジビニル芳香族化合
物のようなカップリング剤と反応させることによって得
られる。
【0013】3,4−ポリイソプレン対慣用ゴムの配合
比は、最大35:65重量部であるべきである。とく
に、良好なころがり抵抗および摩耗レベルの維持に関し
て、3,4−ポリイソプレン5〜20部対主成分95〜
80部の割合が最適である。配合物中の3,4−ポリイ
ソプレンの高すぎる割合は、0℃以下の低い温度におけ
るトレッド用配合物を過度に強く硬化し、冬期運転では
脆くなる結果となる。
【0014】ヨーロッパ特許(EP−PSS)0053
763号および0054204号において、実際に既に
タイヤトレッドおよび制動部材には3,4−ポリイソプ
レンゴム配合物が使用されるが、この配合物はなお次の
欠点を有する:タイヤトレッドの制動およびひいてはス
リップ抵抗の有効な向上には、できるだけ高い3,4−
含量を必要とする。しかしこれは、高いガラス転移温度
に基づき、3,4−ポリイソプレンがもはや単独のゴム
基材としては使用することができないこととなる。
【0015】さらに、ヨーロッパ特許(EP−PS)0
053763号では、15%よりも大きい3,4−含有
量を有するすべてのポリイソプレンは均一に適当である
とみなされる。しかし、本発明により使用されるポリイ
ソプレンの優先範囲は60%であり、それにより最適の
タイヤ諸性質が得られる。
【0016】タイヤ諸性質に対する、使用すべきポリイ
ソプレンの分子量および分子量分布の影響も、これらの
刊行物からは決して推知することはできない。それとい
うのもこの点はこれら刊行物には認められないからであ
る。
【0017】実験の部 本発明によるポリイソプレンの製造 溶媒として、約50%がヘキサンからなる炭化水素混合
物を使用した。この水素化C6留分の他の成分は、殊に
ペンタン、ヘプタンおよびオクタンならびにそれらの異
性体である。溶媒は目幅0.4nmのモレキュラーシー
ブ上で乾燥して水分を10ppm以下に低下し、引き続
きN2でストリッピングした。
【0018】有機リチウム化合物はn−ブチルリチウム
であり、ヘキサン中の20重量%の溶液の形で使用され
た。
【0019】イソプレンはその使用前に、水素化カルシ
ウム上で24時間還流下に煮沸し、蒸留し、o−フェナ
ントロリンの存在でn−ブチルリチウムで滴定した。助
触媒として、異なる炭素原子数および炭素原子の和5〜
7のアルキル基を有する式:R−O−CH−CH
−O−Rで示される微細構造調節剤を使用した。
【0020】グリコールエーテルを水素化カルシウム上
で蒸留し、引き続きo−フェナントロリンの存在でn−
ブチルリチウムで滴定した。
【0021】ジビニルベンゾールは、m−ジビニルベン
ゾール64%とp−ジビニルベンゾール36%からなる
異性体混合物の形で、酸化アルミニウム上で乾燥した後
に使用した。
【0022】乾燥窒素で洗浄したV2A製撹拌オートク
レーブ中に、C6炭化水素混合物1.5Kg、イソプレ
ン200gおよびそのつどの助触媒を50℃で装入し
た。助触媒の量は、そのつど定められた触媒と助触媒の
量比から生じる。重合は、2.5ミリモルのn−ブチル
リチウム溶液の添加により開始させ、等温に保った。2
時間後ジビニルベンゾールを加えた。
【0023】得られたポリマーは、イソプレン100部
に対し0.5部の2,2′−メチレン−ビス−(4−メ
チル−6−t−ブチルフェノール)で安定にし、イソプ
ロパノールとメタノールからなる体積比80:20の混
物2500mlで沈殿させ、50℃で乾燥した。
【0024】カップリング剤との反応後、星形構造を有
しかつ未カップリングゴムに比して著しく高い分子量に
よりすぐれているゴムの%割合がカップリング収率とみ
なされる。測定はGC分析を用いて行なわれ、その際
溶媒としてはテトラヒドロフランを使用し、カラム材料
としてはポリスチロールを使用する。重合体は光散乱検
出器を用いて特性を調べる。この目的のために、反応器
にカップリング剤の添加前および反応の終りに試料を採
取する。
【0025】分子構造はNMRスペクトルを用いて決定
する。
【0026】ゴム成分のほかに、タイヤトレッドは通
常、適当なファーネスブラック50〜90部ならびに油
5〜45部(双方共ゴム100重量部に対して)からな
る。さらに、配合物は通常の添加剤、たとえば酸化亜
鉛、ステアリン酸、酸化防止剤ならびに硫黄および促進
剤を含有する。
【0027】配合物の製造の場合、スリップ抵抗の最適
の改善のためは、スリップ抵抗改善成分、本発明による
3,4−ポリイソプレンは、スリップ防止成分として有
効になるためには、分離した区域を構成することが重要
である。このためには、3,4−ポリイソプレン他の
ポリマーとの不相溶性が必要である。かかる不相溶性
は、ねじれ振動線図(DIN53445による)に、ゴ
ム主成分の傍に3,4−ポリイソプレンのできるだけ顕
著な分離した減衰信号が形成することによって明白にな
る。相溶性増加の場合には、減衰信号が互いに接近変位
し、最後に融合するが、個々の成分自体単独の信号は異
なるガラス転移温度に基づき種々の位置に出現する。
【0028】ところで、3,4−ポリイソプレンの必要
な不相溶性はポリマーの分子量分布ならびに分子量の関
数であることが判明した。通常の分子量範囲内では不相
溶性は、分子量分布が狭くなればなるほど、ますます与
えられている。分子量分布は、一般にポリマーの不均一
性(U)につき測定される。不均一性は、重量平均分子
量(Mw)対数平均分子量(Mn)の比−1として、つ
まりU=Mw/Mn−1として定義されている。
【0029】3,4−ポリイソプレンと、たとえば重合
により導入されたスチロール15%を有しかつビニル含
有量45%を有するビニル・SBRゴムまたは頻繁に使
用されるエマルションSBR型、即ち重合導入されたス
チロール23.5%を有するSBR1712、およびゴ
ム100重量部に対して油37.5重量部との配合物の
ねじれ線図は、0.8〜約1.8の不均一性において所
望の不相溶性およびそれとともに本発明によるスリップ
抵抗の改善を示し;1.9以上のU値では減衰線図にお
いてわずかに弱く認めうる肩部が現われ、これが不十分
なスリップ抵抗を示す。
【0030】本発明を次の実施例により記述し、立証す
る。
【0031】
【実施例】例1および例2、および比較例3〜5 表1に記載したこれらの実施例は、天然ゴムおよびシス
−ポリブタジエンゴムを主体として構成されているトラ
ック(LKW)トレッド用配合物に対する3,4−ポリ
イソプレンの積極的影響を示す。この場合殊に、摩耗抵
抗およびころがり抵抗が著しくは損なわれないことが重
要である。使用した3,4−ポリイソプレンは、NMR
分光により測定して、60%の3,4−含有量、65の
ムーニー粘度、1.4のU値ならびに250000の数
平均分子量を有していた。配合物は、表1に記載したよ
うな組成を有する。実験結果は、同様に表1にまとめら
れている。本発明による例1および例2から、3,4−
ポリイソプレン10〜15部は比較例3に比してスリッ
プ抵抗を約%増加し、ころがり抵抗は重要でない程度
に(2〜4%だけ)増加するにすぎない。マルテンスに
よる球疲労破壊(Kugelzermuerbung
nach Martens)で測定した動的加熱も、2
00N段において顕著に増加しない。例4および例5か
らは実際に、スリップ抵抗は3,4−ポリイソプレン2
5〜35%の使用によって112%ないしは117%増
加することが認められるが、この利点は著しく高いDI
N摩耗ならびに球疲労破壊試験における著しく高い加熱
と結合していた。ここで例4および例5につき挙げた欠
点は、LKWタイヤには許容できないので、この使用目
的には3,4−ポリイソプレンの割合を25%よりも小
さく制限しなければならない。
【0032】例6および例7および比較例8および9 例6および例8において、ビニル含有量40%および重
合導入されたスチロール20%を有するビニル−SBR
ゴムを主体とする乗用車(PKW)タイヤトレッドに、
例1に詳細に記載した3,4−ポリイソプレン20部を
添加し、カーボンブラック60部および油8部(例6)
ないしはカーボンブラック80部および油20部(例
7)の充填度の場合の作用を、それぞれ同じ配合である
が、3,4−ポリイソプレンなしのものと比較する(比
較例8および9)。
【0033】
【表1】
【0034】
【表2】
【0035】
【表3】
【0036】
【表4】
【0037】濡れた路面におけるスリップ抵抗ならびに
ころがり抵抗の場合、指数は100の値を有するSBR
1712を主体とする標準トレッドに対するものであ
り、その場合100以上の値は良好であり、100以下
の値は不良である。フランクのフレキソメーター(屈曲
試験機)は、15分の負荷後に到達した温度が重要であ
り、この場合低い温度は有利な動的加熱、ひいてはタイ
ヤの低いころがり抵抗を示す。DIN摩耗はmm3で測
定され、その際低い値は最も有利な摩耗抵抗を表わす。
【0038】3,4−ポリイソプレン20部を有する例
6は、3,4−ポリイソプレンなしの比較例8に比し
て、60phrのカーボンブラックの充填度の場合、濡
れた路面におけるスリップ抵抗が108から114に増
加する。80Km/hのころがり抵抗ならびにフランク
のフレキソメーター試験における動的加熱は殆んど変ら
ない。たんにDIN摩耗が僅か増加する。
【0039】摩耗の増加をさけたい場合には、例7およ
び比較例9に記載したように充填度の増加が提案され、
その際もちろんころがり抵抗は若干増加する。タイプN
−234の80phrカーボンブラックの場合、摩耗は
133mm3にすぎない(3,4−IRなしの場合117
mm3 )。濡れた路面におけるスリップ抵抗の著しい利
点は完全に維持される。比較例9は、N−339カーボ
ンブラック70phrを有するSBR1712を主体と
する標準トレッドに対して指数値は106であるが、ビ
ニル−SBR20部を3,4−IRに置換することによ
って濡れた路面におけるスリップ抵抗は113に決定的
に改善される。これに反して、ころがり抵抗は、比較例
のころがり抵抗とほとんど異ならない(指数値87に対
し89)。
【0040】例10〜例13および比較例14および1
【0041】
【表5】
【0042】これらの例は、分子量および不均一性に関
する3,4−ポリイソプレン・スリップ防止成分の3つ
の要件を説明する。
【0043】実験室用圧延装置で、種々のポリイソプレ
ン各200gと2種の異なるスチロール・ブタジエン共
重合体ゴム各600gとの配合物を製造し、CBS促進
剤1部と硫黄2部からなる加硫系を用い150℃で30
分加硫した。次いで、この加硫物に、DIN5344
5、方法Aによるねじれ振動試験を行なった。スチロー
ル・ブタジエンゴムは、ビニル含有量45%および重合
導入されたスチロール15%を有する油なしの溶液重合
SBR、ならびにスチロール23.5%およびゴム10
0部に対して油37.5重量部を有する、タイプSBR
1712として公知の油展エマルションSBRである。
ビニルSBR45%および重合導入されたスチロール1
5%および3,4−ポリイソプレンを有する配合物のね
じれ線図は図1に示されており;エマルションSBRタ
イプ1712を有するポリイソプレンのねじれ線図は図
2に示されている。ポリイソプレンの特徴的分子パラメ
ーターは表3に表わされている。図1および図2の線図
は、スリップ防止成分としての3,4−ポリイソプレン
の適性を、3,4−ポリイソプレンの顕著な分離せる減
衰信号の強度または不在により示す。
【0044】図1および図2の曲線は、DINによるね
じれ振動試験から得られるような、それぞれの配合物の
減衰信号の温度従属性をプロットしたものである。プロ
ットは、損失係数tanδと直接に関係する対数減衰度
(ラムダ)が温度に対してされている。試験条件は、1
℃/minの温度上昇率および約1Hzの範囲内にある
(しか試料の状態により若干変化しうる)被験体の自由
振動である。
【0045】例10,11および12のポリマーでは、
ビニル−SBRを有する場合でもエマルションにSBR
タイプ1712を有する場合でも、ポリイソプレン成分
の明瞭に分離した信号が認めうる。表3によるポリマー
は、重合技術では比較的低いとみなすことのできる0.
8〜1.3の不均一性ならびに223000〜2860
00の数平均分子量を有するポリマーである。3つのポ
リマーはすべて、双方のSBRタイプとの配合物で良好
に認めうるポリイソプレン減衰信号を生じるので、これ
らのポリマーはSBRとの配合物中のスリップ防止成分
として適当である。例13におけるポリイソプレン信号
は、ビニル−SBRとの配合物(図1)でもSBR17
12(図2)との配合物でも明らかに弱くなる。例13
におけるイソプレンポリマーは、218000の数平均
分子量および1.79の高い不均一性を有する。ここで
は、ポリイソプレンの信号がとくにE−SBRタイプ1
712とでは非常に弱く現われる境界が達成されてい
る。適当なイソプレンポリマーと不適当なイソプレンポ
リマーとの間の境界は、非常に鮮明に引くことができな
い。それというのも我々が見出しかつここに記載したよ
うな幾つかのファクター、即ち平均分子量Mnおよび不
均一性U、つまり分子量分布がそれに関与しているから
である。狭い分子量分布(U=1.4またはそれ以下)
の場合、数平均分子量は218000よりもっと小さく
なる。しかしMn=200000の値は、良好なスリッ
プ抵抗に対しては、狭い分子量分布(U=1.4以下)
の場合でさえもこれを、下廻ってはならない。不均一性
が1.8までの高い値にある場合、ポリイソプレンはそ
の平均分子量(Mn)がGPCにより220000の最
低値を有するときにはなお本発明による目的を満足す
る。
【0046】他面において、1.9およびそれ以上の高
い不均一性値の場合、数平均分子量が220000以上
のときでさえも、ねじれ線図(Torsiogram
m)においてイソプレン信号の十分な形成はもはや与え
られておらず、従って良好なスリップ抵抗はもはや期待
できない。本発明によるガラス転移温度にも拘らず不適
当なイソプレンポリマーは、比較例14および15に記
載されている。比較例14においては、223000の
数平均分子量および1.92の不均一性を有する3,4
−ポリイソプレンが、ビニル−SBR(図1)およびエ
マルション−SBRタイプ1712(図2)との配合物
で、ねじれ振動試験で調べる。双方の場合、3,4−ポ
リイソプレンの減衰信号は僅かに肩部として示唆されて
いることが認められる。かかるポリマーは、スリップ防
止成分としてはもはや適当でない。
【0047】比較例15においては、比較可能な不均一
性(U=1.94)を有するが、もっと低い分子量(数
平均Mn=214000)を有するイソプレンポリマー
を使用した。このポリマーは僅か49のムーニー粘度を
有していた。この不十分な値は、双方のSBRタイプと
の配合物においてもっと弱いポリイソプレン信号(図1
および2)を生じたが、これは僅かに弱い肩部として示
唆された。この結果は、比較例15から同様に本発明の
目的には不適当であることを示す。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例10〜13および比較例14および15
のポリイソプレンの、ビニル−SBRとの配合物での減
衰信号/温度線図である。
【図2】実施例10〜13および比較例14および15
のポリイソプレンとエマルション−SBRタイプ171
2との配合物での減衰信号/温度線図である。
【符号の説明】
Λ 対数減衰度、 T 温度
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ヴァルター ヘラーマン ドイツ連邦共和国 ドルステン ヘンデ ルシュトラーセ129 アー (72)発明者 カール−ハインツ ノルトジーク ドイツ連邦共和国 マール ノイマルク シュトラーセ 4 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C08L 7/00 - 21/02

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 3,4−ポリイソプレン5〜35重量部
    および慣用のゴム95〜65重部からなる、濡れた路
    面におけるスリップ抵抗の改善されたタイヤトレッド用
    ゴム配合物において、3,4−ポリイソプレンが少なく
    とも部分的に慣用のゴムと相容性であり、かつ )NMR−分光により測定した、55〜75%の3,
    4−含有量、 b)DSCにより10゜K/minの温度上昇率で測定
    した、0℃〜−25℃のガラス転移温度、 c)ゲル透過クロマトグラフィーにより測定した、22
    0000以上の分子量(数平均Mn)および d)1.8以下の不均一性(U)を有し、その際不均一
    性は式U=Mw/Mn−1により決定され、その際、M
    wおよびMnはゲル透過クロマトグラフィーによって決
    定されることを特徴とする、濡れた路面におけるスリッ
    プ抵抗の改善されたタイヤトレッド用ゴム配合物。
  2. 【請求項2】 3,4−ポリイソプレン10〜20重量
    部および慣用のゴム90〜80重量部からなる、請求項
    1記載のゴム配合物。
  3. 【請求項3】 慣用のゴムが、スチレン/ブタジエンゴ
    ム、ポリブタジエンゴム、天然ゴムまたはこれらの混合
    物である、請求項1記載のゴム配合物。
  4. 【請求項4】 3,4−ポリイソプレンが、 a)NMR−分光により測定した、55〜75%の3,
    4−含有量、 b)DSCにより10°K/minの温度上昇率で測定
    した、0〜−25℃のガラス転移温度、 c)ゲル透過クロマトグラフィーにより測定した、20
    0000〜218000の分子量(数平均Mn)および d)1.4以下の不均一性(U)を有する、請求項1記
    載のゴム配合物。
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