JP2983198B2 - 二重ボード支持部材及びそれを用いる二重ボード支持装置 - Google Patents
二重ボード支持部材及びそれを用いる二重ボード支持装置Info
- Publication number
- JP2983198B2 JP2983198B2 JP10059024A JP5902498A JP2983198B2 JP 2983198 B2 JP2983198 B2 JP 2983198B2 JP 10059024 A JP10059024 A JP 10059024A JP 5902498 A JP5902498 A JP 5902498A JP 2983198 B2 JP2983198 B2 JP 2983198B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- board
- support
- main body
- double
- protruding
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Building Environments (AREA)
- Load-Bearing And Curtain Walls (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遮音性や断熱性等
に優れた壁部や天井部、床部等を構成するために用いて
好適である二重ボード支持部材に関するものであり、
又、該二重ボード支持部材の前の支持部へのボードの固
定状態を安定させ得る二重ボード支持装置に関するもの
である。
に優れた壁部や天井部、床部等を構成するために用いて
好適である二重ボード支持部材に関するものであり、
又、該二重ボード支持部材の前の支持部へのボードの固
定状態を安定させ得る二重ボード支持装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】例えば、遮音性の壁部を形成するための
従来一般に採用されている施工法の一例を、既設の壁体
に対して遮音壁体を構成する場合について説明すれば次
のようである。
従来一般に採用されている施工法の一例を、既設の壁体
に対して遮音壁体を構成する場合について説明すれば次
のようである。
【0003】図56において符号aは、例えば集合住宅
における既設の壁体であり、又符号bは、室cの遮音性
を向上させるために新たに設けられた遮音壁体である。
このような遮音壁体bを構成するには、先ず、既設の壁
体aと所要間隔を隔てて前側の壁下地構造物dを形成し
た。この壁下地構造物dは、天井側と床側に上下端が固
定された縦下地材eを30cm〜45cm程度の小間隔
で立設すると共に、各縦下地材eに横下地材fを、上下
方向に30cm〜45cm程度の小間隔で立設して釘止
めすることにより形成していた。
における既設の壁体であり、又符号bは、室cの遮音性
を向上させるために新たに設けられた遮音壁体である。
このような遮音壁体bを構成するには、先ず、既設の壁
体aと所要間隔を隔てて前側の壁下地構造物dを形成し
た。この壁下地構造物dは、天井側と床側に上下端が固
定された縦下地材eを30cm〜45cm程度の小間隔
で立設すると共に、各縦下地材eに横下地材fを、上下
方向に30cm〜45cm程度の小間隔で立設して釘止
めすることにより形成していた。
【0004】このように形成した壁下地構造物dに内側
のボードgを張設し、その後、この張設されたボードg
と所要間隔を隔てて、後側の壁下地構造物hを前記前側
の壁下地構造物dと同様にして形成し、この壁下地構造
物hに外側のボードjを張設することにより、二重壁構
造の前記遮音壁体bを構成していた。
のボードgを張設し、その後、この張設されたボードg
と所要間隔を隔てて、後側の壁下地構造物hを前記前側
の壁下地構造物dと同様にして形成し、この壁下地構造
物hに外側のボードjを張設することにより、二重壁構
造の前記遮音壁体bを構成していた。
【0005】そして、該遮音壁体bによる良好な遮音効
果を得るために、前記既設の壁体aと遮音壁体bとの間
は空隙kのまま残すと共に、内外のボード間の空隙mに
は、遮音しようとする音の性質等を考慮して、グラスウ
ールやチップ等の遮音材を必要に応じて充填していた。
果を得るために、前記既設の壁体aと遮音壁体bとの間
は空隙kのまま残すと共に、内外のボード間の空隙mに
は、遮音しようとする音の性質等を考慮して、グラスウ
ールやチップ等の遮音材を必要に応じて充填していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記従来
の施工法によるときには、次のような問題点があった。 (1) 内外のボードを張設するのに、縦下地材や横下地材
を小間隔で配置して行う壁下地構造物の形成を二回も行
わなければならず、その施工に多くの手間を要して施工
コストの上昇を招いた他、工期が長引く問題もあった。
の施工法によるときには、次のような問題点があった。 (1) 内外のボードを張設するのに、縦下地材や横下地材
を小間隔で配置して行う壁下地構造物の形成を二回も行
わなければならず、その施工に多くの手間を要して施工
コストの上昇を招いた他、工期が長引く問題もあった。
【0007】(2) ボードを張設するために形成する壁下
地構造物の厚さが大であるため、前後の壁下地構造物
d,hによって遮音壁体が非常に厚いものとなり、従っ
て室内空間の減少が大きかった。
地構造物の厚さが大であるため、前後の壁下地構造物
d,hによって遮音壁体が非常に厚いものとなり、従っ
て室内空間の減少が大きかった。
【0008】(3) 内外のボードを張設するのに、前記の
ように内外の壁下地構造物d,hを独立して形成する必
要があったことから、所望の遮音性能を確保するのに、
各壁下地構造物の精度確保に慎重さを要した。壁下地構
造物を精度よく形成できたとしても、木製の下地構造物
はその後狂いやすいために、ボード張設部分の気密性が
悪くなって遮音性能の低下を招く問題があった。
ように内外の壁下地構造物d,hを独立して形成する必
要があったことから、所望の遮音性能を確保するのに、
各壁下地構造物の精度確保に慎重さを要した。壁下地構
造物を精度よく形成できたとしても、木製の下地構造物
はその後狂いやすいために、ボード張設部分の気密性が
悪くなって遮音性能の低下を招く問題があった。
【0009】(4) 又壁下地構造物は、縦下地材や横下地
材を小間隔で配置して形成するものであったため、その
形成段階で、既設の壁体との間に木屑等が落ちても、壁
下地構造物が障害となって裏側空間の確認がしにくく、
この木屑等が除去されずにそのまま残ることがあり、遮
音性能上、決して好ましいものではなかった。
材を小間隔で配置して形成するものであったため、その
形成段階で、既設の壁体との間に木屑等が落ちても、壁
下地構造物が障害となって裏側空間の確認がしにくく、
この木屑等が除去されずにそのまま残ることがあり、遮
音性能上、決して好ましいものではなかった。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
本発明は以下の手段を採用する。即ち本発明に係る二重
ボード支持部材は、平行状態で前後に所要間隔をおいて
配置されるボードを支持する金属製又は合成樹脂製の二
重ボード支持部材であって、後側部分で前のボードの端
部分を受ける前の支持部と後側部分で後のボードを受け
る後の支持部を本体の前後に設け、又前記前の支持部
は、前記本体から突出する突出板部とその先端で本体に
向けて折り返された折り返し板部とからなり、該折り返
しは前記突出板部の後側で行われており、又前記後の支
持部は前記本体の後端面であることを特徴とするもので
ある。
本発明は以下の手段を採用する。即ち本発明に係る二重
ボード支持部材は、平行状態で前後に所要間隔をおいて
配置されるボードを支持する金属製又は合成樹脂製の二
重ボード支持部材であって、後側部分で前のボードの端
部分を受ける前の支持部と後側部分で後のボードを受け
る後の支持部を本体の前後に設け、又前記前の支持部
は、前記本体から突出する突出板部とその先端で本体に
向けて折り返された折り返し板部とからなり、該折り返
しは前記突出板部の後側で行われており、又前記後の支
持部は前記本体の後端面であることを特徴とするもので
ある。
【0011】本発明に係る二重ボード支持部材の他の態
様は、平行状態で前後に所要間隔をおいて配置されるボ
ードを支持する金属製又は合成樹脂製の二重ボード支持
部材であって、後側部分で前のボードの端部分を受ける
前の支持部と後側部分で後のボードを受ける後の支持部
を本体の前後に設け、又前記前の支持部は、前記本体か
ら突出する突出板部とその先端で本体に向けて折り返さ
れた折り返し板部とからなり、該折り返しは前記突出板
部の後側で行われており、又前記折り返し板部の全体又
は先側の部分は、その先端が基端よりも後方に位置する
傾斜突出部として形成され、該傾斜突出部で前記ボード
を受けることを特徴とするものである。
様は、平行状態で前後に所要間隔をおいて配置されるボ
ードを支持する金属製又は合成樹脂製の二重ボード支持
部材であって、後側部分で前のボードの端部分を受ける
前の支持部と後側部分で後のボードを受ける後の支持部
を本体の前後に設け、又前記前の支持部は、前記本体か
ら突出する突出板部とその先端で本体に向けて折り返さ
れた折り返し板部とからなり、該折り返しは前記突出板
部の後側で行われており、又前記折り返し板部の全体又
は先側の部分は、その先端が基端よりも後方に位置する
傾斜突出部として形成され、該傾斜突出部で前記ボード
を受けることを特徴とするものである。
【0012】又本発明に係る二重ボード支持部材の他の
態様は、平行状態で前後に所要間隔をおいて配置される
ボードを支持する金属製又は合成樹脂製の二重ボード支
持部材であって、後側部分で前のボードの端部分を受け
る前の支持部と後側部分で後のボードを受ける後の支持
部を本体の前後に設け、又前記前の支持部は、前記本体
から突出する突出板部とその先端で本体に向けて折り返
された折り返し板部とからなり、該折り返しは前記突出
板部の後側で行われており、又前記本体の側面部が内方
に凹むことによって、前記前のボードの端部分を挿入さ
せるための挿入凹所が形成されており、本体の前部で側
方に突出する前記前の支持部の先端が、前記挿入凹所の
開放端から突出しないようにしたことを特徴とするもの
である。
態様は、平行状態で前後に所要間隔をおいて配置される
ボードを支持する金属製又は合成樹脂製の二重ボード支
持部材であって、後側部分で前のボードの端部分を受け
る前の支持部と後側部分で後のボードを受ける後の支持
部を本体の前後に設け、又前記前の支持部は、前記本体
から突出する突出板部とその先端で本体に向けて折り返
された折り返し板部とからなり、該折り返しは前記突出
板部の後側で行われており、又前記本体の側面部が内方
に凹むことによって、前記前のボードの端部分を挿入さ
せるための挿入凹所が形成されており、本体の前部で側
方に突出する前記前の支持部の先端が、前記挿入凹所の
開放端から突出しないようにしたことを特徴とするもの
である。
【0013】又本発明に係る二重ボード支持部材の他の
態様は、平行状態で前後に所要間隔をおいて配置される
ボードを支持する金属製又は合成樹脂製の二重ボード支
持部材であって、後側部分で前のボードの端部分を受け
る前の支持部と後側部分で後のボードを受ける後の支持
部を本体の前後に設け、又前記前の支持部は、前記本体
から突出する突出板部とその先端で本体に向けて折り返
された折り返し板部とからなり、該折り返しは前記突出
板部の後側で行われた二重ボード支持部材において、前
記前の支持部の前側面が、耐火性を有する被覆部材で被
覆可能とされ、又前記ボードの端部分を前記前の支持部
に釘で止着する場合、前記被覆部材は、前記前側面に突
出した釘先端部の露出を覆うようになされていることを
特徴とするものである。
態様は、平行状態で前後に所要間隔をおいて配置される
ボードを支持する金属製又は合成樹脂製の二重ボード支
持部材であって、後側部分で前のボードの端部分を受け
る前の支持部と後側部分で後のボードを受ける後の支持
部を本体の前後に設け、又前記前の支持部は、前記本体
から突出する突出板部とその先端で本体に向けて折り返
された折り返し板部とからなり、該折り返しは前記突出
板部の後側で行われた二重ボード支持部材において、前
記前の支持部の前側面が、耐火性を有する被覆部材で被
覆可能とされ、又前記ボードの端部分を前記前の支持部
に釘で止着する場合、前記被覆部材は、前記前側面に突
出した釘先端部の露出を覆うようになされていることを
特徴とするものである。
【0014】又本発明に係る二重ボード支持装置は、平
行状態で前後に所要間隔をおいて配置されるボードを支
持する金属製又は合成樹脂製の二重ボード支持部材であ
って、後側部分で前のボードの端部分を受ける前の支持
部と後側部分で後のボードを受ける後の支持部を本体の
前後に設け、又前記前の支持部は、前記本体から突出す
る突出板部とその先端で本体に向けて折り返された折り
返し板部とからなり、該折り返しは前記突出板部の後側
で行われている二重ボード支持部材と、ボード補強部材
とを具える二重ボード支持装置である。そして前記ボー
ド補強部材は、前記突出板部と前記折り返し板部との間
に挿入される挿入片と、前記前のボードの端面を覆う端
面覆片と、前の支持部で受けられたボードの端部分の後
側の面に重なるように折り曲げ可能な後面覆片とを具
え、前記後側の面に重なるように折り曲げられた後面覆
片を貫く釘が、前記ボードの端部分を貫いて前記前の支
持部に釘止めされることを特徴とするものである。
行状態で前後に所要間隔をおいて配置されるボードを支
持する金属製又は合成樹脂製の二重ボード支持部材であ
って、後側部分で前のボードの端部分を受ける前の支持
部と後側部分で後のボードを受ける後の支持部を本体の
前後に設け、又前記前の支持部は、前記本体から突出す
る突出板部とその先端で本体に向けて折り返された折り
返し板部とからなり、該折り返しは前記突出板部の後側
で行われている二重ボード支持部材と、ボード補強部材
とを具える二重ボード支持装置である。そして前記ボー
ド補強部材は、前記突出板部と前記折り返し板部との間
に挿入される挿入片と、前記前のボードの端面を覆う端
面覆片と、前の支持部で受けられたボードの端部分の後
側の面に重なるように折り曲げ可能な後面覆片とを具
え、前記後側の面に重なるように折り曲げられた後面覆
片を貫く釘が、前記ボードの端部分を貫いて前記前の支
持部に釘止めされることを特徴とするものである。
【0015】又本発明に係る二重ボード支持装置の他の
態様は、平行状態で前後に所要間隔をおいて配置される
ボードを支持する金属製又は合成樹脂製の二重ボード支
持部材であって、後側部分で前のボードの端部分を受け
る前の支持部と後側部分で後のボードを受ける後の支持
部を本体の前後に設け、又前記前の支持部は、前記本体
から突出する突出板部とその先端で本体に向けて折り返
された折り返し板部とからなり、該折り返しは前記突出
板部の後側で行われており、又前記折り返し板部の全体
又は先側の部分は、その先端が基端よりも後方に位置す
る傾斜突出部として形成され、該傾斜突出部で前記ボー
ドを受ける二重ボード支持部材と、ボード補強部材とを
具える二重ボード支持装置である。そして前記ボード補
強部材は、前記突出板部と前記折り返し板部との間に挿
入される挿入片と、前記前のボードの端面を覆う端面覆
片と、前の支持部で受けられたボードの端部分の後側の
面に重なるように折り曲げ可能な後面覆片とを具え、前
記後側の面に重なるように折り曲げられた後面覆片を貫
く釘が、前記ボードの端部分及び前記傾斜突出部を貫
き、且つ前記突出板部に釘止めされることを特徴とする
ものである。
態様は、平行状態で前後に所要間隔をおいて配置される
ボードを支持する金属製又は合成樹脂製の二重ボード支
持部材であって、後側部分で前のボードの端部分を受け
る前の支持部と後側部分で後のボードを受ける後の支持
部を本体の前後に設け、又前記前の支持部は、前記本体
から突出する突出板部とその先端で本体に向けて折り返
された折り返し板部とからなり、該折り返しは前記突出
板部の後側で行われており、又前記折り返し板部の全体
又は先側の部分は、その先端が基端よりも後方に位置す
る傾斜突出部として形成され、該傾斜突出部で前記ボー
ドを受ける二重ボード支持部材と、ボード補強部材とを
具える二重ボード支持装置である。そして前記ボード補
強部材は、前記突出板部と前記折り返し板部との間に挿
入される挿入片と、前記前のボードの端面を覆う端面覆
片と、前の支持部で受けられたボードの端部分の後側の
面に重なるように折り曲げ可能な後面覆片とを具え、前
記後側の面に重なるように折り曲げられた後面覆片を貫
く釘が、前記ボードの端部分及び前記傾斜突出部を貫
き、且つ前記突出板部に釘止めされることを特徴とする
ものである。
【0016】又本発明に係る二重ボード支持部材の他の
態様は、平行状態で前後に所要間隔をおいて配置される
ボードを支持する金属製又は合成樹脂製の二重ボード支
持部材であって、左右対称の半割体を用い、これを背中
合わせ状態に一体化することにより構成されており、後
側部分で前のボードの端部分を受ける前の支持部と後側
部分で後のボードを受ける後の支持部を本体の前後に有
し、前記前の支持部は、前記本体の前部で左右逆方向に
突設されており、前記半割体は、後側部分で前のボード
の端部分を受ける前の支持部と後側部分で後のボードを
受ける後の支持部を本体の前後に具えていることを特徴
とするものである。
態様は、平行状態で前後に所要間隔をおいて配置される
ボードを支持する金属製又は合成樹脂製の二重ボード支
持部材であって、左右対称の半割体を用い、これを背中
合わせ状態に一体化することにより構成されており、後
側部分で前のボードの端部分を受ける前の支持部と後側
部分で後のボードを受ける後の支持部を本体の前後に有
し、前記前の支持部は、前記本体の前部で左右逆方向に
突設されており、前記半割体は、後側部分で前のボード
の端部分を受ける前の支持部と後側部分で後のボードを
受ける後の支持部を本体の前後に具えていることを特徴
とするものである。
【0017】前記二重ボード支持部材において、前の支
持部は、前記本体から突出する突出板部とその先端で本
体に向けて折り返された折り返し板部とからなるものと
し、該折り返しは前記突出板部の後側で行うのがよい。
又、前記折り返し板部の全体又は先側の部分は、その先
端が基端よりも後方に位置する傾斜突出部として形成
し、該傾斜突出部で前記ボードを受けるように構成する
のがよい。
持部は、前記本体から突出する突出板部とその先端で本
体に向けて折り返された折り返し板部とからなるものと
し、該折り返しは前記突出板部の後側で行うのがよい。
又、前記折り返し板部の全体又は先側の部分は、その先
端が基端よりも後方に位置する傾斜突出部として形成
し、該傾斜突出部で前記ボードを受けるように構成する
のがよい。
【0018】二重ボード支持部材を、左右対称の半割体
の一体化によって構成する場合、後の支持部を本体の後
端面として構成するのがよい。
の一体化によって構成する場合、後の支持部を本体の後
端面として構成するのがよい。
【0019】前記各二重ボード支持部材において、前記
本体の側面部が内方に凹むことによって、前記前のボー
ドの端部分を挿入させるための挿入凹所を形成し、本体
の前部で側方に突出する前記前の支持部の先端が、前記
挿入凹所の開放端から突出しないように構成するのがよ
い。この場合、前記挿入凹所の入口が拡大するように、
該挿入凹所の後側の面を、外方に向け後側に傾斜する傾
斜面として構成するのがよい。
本体の側面部が内方に凹むことによって、前記前のボー
ドの端部分を挿入させるための挿入凹所を形成し、本体
の前部で側方に突出する前記前の支持部の先端が、前記
挿入凹所の開放端から突出しないように構成するのがよ
い。この場合、前記挿入凹所の入口が拡大するように、
該挿入凹所の後側の面を、外方に向け後側に傾斜する傾
斜面として構成するのがよい。
【0020】前記各二重ボード支持部材において、前の
支持部の前側面が、耐火性を有する被覆部材で被覆可能
とされており、該被覆部材は、前記ボードの端部分を前
記前の支持部に釘で止着する場合に、前記前側面に突出
した釘先端部の露出を覆うように構成するののがよい。
支持部の前側面が、耐火性を有する被覆部材で被覆可能
とされており、該被覆部材は、前記ボードの端部分を前
記前の支持部に釘で止着する場合に、前記前側面に突出
した釘先端部の露出を覆うように構成するののがよい。
【0021】又本発明に係る二重ボード支持装置の他の
態様は、二重ボード支持部材を、左右対称の半割体の一
体化によって構成し、且つ前の支持部が、前記本体から
突出する突出板部とその先端で本体に向けて折り返され
た折り返し板部とからなり該折り返しが前記突出板部の
後側で行われる場合、該二重ボード支持部材と、ボード
補強部材とを具えるものである。そして前記ボード補強
部材は、前記突出板部と前記折り返し板部との間に挿入
される挿入片と、前記前のボードの端面を覆う端面覆片
と、前の支持部で受けられたボードの端部分の後側の面
に重なるように折り曲げ可能な後面覆片とを具え、前記
後側の面に重なるように折り曲げられた後面覆片を貫く
釘が、前記ボードの端部分を貫いて前記前の支持部に釘
止めされることを特徴とするものである。
態様は、二重ボード支持部材を、左右対称の半割体の一
体化によって構成し、且つ前の支持部が、前記本体から
突出する突出板部とその先端で本体に向けて折り返され
た折り返し板部とからなり該折り返しが前記突出板部の
後側で行われる場合、該二重ボード支持部材と、ボード
補強部材とを具えるものである。そして前記ボード補強
部材は、前記突出板部と前記折り返し板部との間に挿入
される挿入片と、前記前のボードの端面を覆う端面覆片
と、前の支持部で受けられたボードの端部分の後側の面
に重なるように折り曲げ可能な後面覆片とを具え、前記
後側の面に重なるように折り曲げられた後面覆片を貫く
釘が、前記ボードの端部分を貫いて前記前の支持部に釘
止めされることを特徴とするものである。
【0022】又本発明に係る二重ボード支持装置の他の
態様は、二重ボード支持部材を、左右対称の半割体の一
体化によって構成し、且つ前の支持部が、前記本体から
突出する突出板部とその先端で本体に向けて折り返され
た折り返し板部とからなり該折り返し板部の全体又は先
側の部分は、その先端が基端よりも後方に位置する傾斜
突出部として形成され、該傾斜突出部で前記ボードを受
ける場合、該二重ボード支持部材と、ボード補強部材と
を具えるものである。そして該ボード補強部材は、前記
突出板部と前記折り返し板部との間に挿入される挿入片
と、前記前のボードの端面を覆う端面覆片と、前の支持
部で受けられたボードの端部分の後側の面に重なるよう
に折り曲げ可能な後面覆片とを具え、前記後側の面に重
なるように折り曲げられた後面覆片を貫く釘が、前記ボ
ードの端部分及び前記傾斜突出部を貫き、且つ前記突出
板部に釘止めされることを特徴とするものである。
態様は、二重ボード支持部材を、左右対称の半割体の一
体化によって構成し、且つ前の支持部が、前記本体から
突出する突出板部とその先端で本体に向けて折り返され
た折り返し板部とからなり該折り返し板部の全体又は先
側の部分は、その先端が基端よりも後方に位置する傾斜
突出部として形成され、該傾斜突出部で前記ボードを受
ける場合、該二重ボード支持部材と、ボード補強部材と
を具えるものである。そして該ボード補強部材は、前記
突出板部と前記折り返し板部との間に挿入される挿入片
と、前記前のボードの端面を覆う端面覆片と、前の支持
部で受けられたボードの端部分の後側の面に重なるよう
に折り曲げ可能な後面覆片とを具え、前記後側の面に重
なるように折り曲げられた後面覆片を貫く釘が、前記ボ
ードの端部分及び前記傾斜突出部を貫き、且つ前記突出
板部に釘止めされることを特徴とするものである。
【0023】
図1〜2は、遮音壁構造体Aを構築するために用いられ
る二重ボード支持部材(以下支持部材という)1を示す
ものである。該支持部材1は、柱として機能するもので
あり、平行状態で前後に配置されるボード2,3を支持
する前の支持部5と後の支持部6を、中空の本体7に設
けてなり、該前後の支持部5,6は、その後側部分9,
10でボード2,3を支持する。
る二重ボード支持部材(以下支持部材という)1を示す
ものである。該支持部材1は、柱として機能するもので
あり、平行状態で前後に配置されるボード2,3を支持
する前の支持部5と後の支持部6を、中空の本体7に設
けてなり、該前後の支持部5,6は、その後側部分9,
10でボード2,3を支持する。
【0024】本実施の形態において該支持部材1は、図
3に示す左右対称の半割体11,11が背中合わせ状態
に一体化されることにより構成されている。なお本実施
の形態において前記ボード2,3としては、耐火性を有
する石膏ボード本体12の一面に遮音シート13を貼着
したものを用いている。
3に示す左右対称の半割体11,11が背中合わせ状態
に一体化されることにより構成されている。なお本実施
の形態において前記ボード2,3としては、耐火性を有
する石膏ボード本体12の一面に遮音シート13を貼着
したものを用いている。
【0025】前記半割体11は、例えば0.6mm程度
の肉厚を有する鋼板を折曲して構成されており、図3に
示すように、平板状をなす後面板(その後側の面15a
で後のボード3を支持する)15の両側に、背面板16
と正面板17を後方に向け直角に折曲形成してなる。
の肉厚を有する鋼板を折曲して構成されており、図3に
示すように、平板状をなす後面板(その後側の面15a
で後のボード3を支持する)15の両側に、背面板16
と正面板17を後方に向け直角に折曲形成してなる。
【0026】前記背面板16は平板状をなし、その後端
部分は、正面側に向け突出するL字状部19として形成
されている。又前記正面板17は、前記背面板16と平
行する後の平板部20と、前記背面板16に向け前方に
傾斜する傾斜板部21と、前記背面板16と平行して前
方に延びる前の平板部22と、その前端において背面側
に直角に屈曲して前記背面板の外面延長線上に端部18
が存する突出板部23と、その先端で折り返されて正面
側に延長し、その先端25が前記後の平板部20の外面
延長線上に存する突出板部26と、その先端で折り返さ
れて(突出板部23の後側で折り返されている)背面側
に延びる折り返し板部27とを具え、その折り返し板部
27の先側の略2/3部分は、その先端29が基端30
よりも後方に位置する傾斜突出部31として形成されて
いる。このように構成された突出板部26と折り返し板
部27とにより、前のボード2を支持する前記前の支持
部5が形成され、該ボード2は、図2に示すように、前
記傾斜突出部(前の支持部の後側部分)31で受けられ
る。
部分は、正面側に向け突出するL字状部19として形成
されている。又前記正面板17は、前記背面板16と平
行する後の平板部20と、前記背面板16に向け前方に
傾斜する傾斜板部21と、前記背面板16と平行して前
方に延びる前の平板部22と、その前端において背面側
に直角に屈曲して前記背面板の外面延長線上に端部18
が存する突出板部23と、その先端で折り返されて正面
側に延長し、その先端25が前記後の平板部20の外面
延長線上に存する突出板部26と、その先端で折り返さ
れて(突出板部23の後側で折り返されている)背面側
に延びる折り返し板部27とを具え、その折り返し板部
27の先側の略2/3部分は、その先端29が基端30
よりも後方に位置する傾斜突出部31として形成されて
いる。このように構成された突出板部26と折り返し板
部27とにより、前のボード2を支持する前記前の支持
部5が形成され、該ボード2は、図2に示すように、前
記傾斜突出部(前の支持部の後側部分)31で受けられ
る。
【0027】そして該支持部5は、前記折り返しにより
厚さが倍になっているため剛性が高い。又前記傾斜板部
21と前の平板部22とにより、前記本体7の側面部
は、その前側部分が内方に凹むことによって挿入凹所3
2を有する。前記前の支持部5の先端28は、前記挿入
凹所32の開放端33から突出しない。又図3に示すよ
うに、前記背面板16の前記L字状部19の後端35
は、前記突出板部23に溶接されており、背面板16と
正面板17との間には、前側が幅狭であるL字状空洞3
6が形成されている。又、前記L字状部19と突出板部
23の先端部分との間には、係合溝37が形成されてい
る。
厚さが倍になっているため剛性が高い。又前記傾斜板部
21と前の平板部22とにより、前記本体7の側面部
は、その前側部分が内方に凹むことによって挿入凹所3
2を有する。前記前の支持部5の先端28は、前記挿入
凹所32の開放端33から突出しない。又図3に示すよ
うに、前記背面板16の前記L字状部19の後端35
は、前記突出板部23に溶接されており、背面板16と
正面板17との間には、前側が幅狭であるL字状空洞3
6が形成されている。又、前記L字状部19と突出板部
23の先端部分との間には、係合溝37が形成されてい
る。
【0028】かかる構成を有する半割体11,11は、
その背面板16,16相互が当接せしめられ溶接により
一体化され、前記支持部材1が構成されている。そして
図2に示すように、該支持部材1の前記挿入凹所32に
前記前のボード2の端部分39が挿入せしめられ、前記
前の支持部5の傾斜突出部31によりボードの端部分3
9が受けられる。又両半割体11,11の後面板15,
15の面一である後側の面(後の支持部6の後側部分)
40,40で、後のボード3を受ける。そして、前のボ
ード2の端部分39は、該前の支持部5に、図2に示す
ように先端41aが針状に尖った釘、例えばネジ釘41
を以って固定される。又、後のボード3の端部分42
は、前記後の支持部6に例えばネジ釘41を以って固定
される。なお、後のボード3は、図13に示すように、
その中間部分43で支持されることもある。
その背面板16,16相互が当接せしめられ溶接により
一体化され、前記支持部材1が構成されている。そして
図2に示すように、該支持部材1の前記挿入凹所32に
前記前のボード2の端部分39が挿入せしめられ、前記
前の支持部5の傾斜突出部31によりボードの端部分3
9が受けられる。又両半割体11,11の後面板15,
15の面一である後側の面(後の支持部6の後側部分)
40,40で、後のボード3を受ける。そして、前のボ
ード2の端部分39は、該前の支持部5に、図2に示す
ように先端41aが針状に尖った釘、例えばネジ釘41
を以って固定される。又、後のボード3の端部分42
は、前記後の支持部6に例えばネジ釘41を以って固定
される。なお、後のボード3は、図13に示すように、
その中間部分43で支持されることもある。
【0029】前のボード2の端部分39を前の支持部5
にネジ釘止めする際、該端部分39を割れにくくして端
部分39の固定状態を安定させるために、図1に示すよ
うなボード補強部材45を用いるのがよい。
にネジ釘止めする際、該端部分39を割れにくくして端
部分39の固定状態を安定させるために、図1に示すよ
うなボード補強部材45を用いるのがよい。
【0030】該ボード補強部材45は、図1、図5に示
すように、前記突出板部26と傾斜突出部31との間に
挿入される挿入片46と、前のボード2の端面47を覆
い且つ前記前の平板部22に当接乃至近接する端面覆片
49と、その先端に連設されて前記ボードの後側の面5
5に重なるように折り曲げ可能であり、且つ前記傾斜板
部21に当接乃至近接する傾斜した後面覆片50と、前
記後の平板部20に当接乃至近接し、且つ先端が外方向
に屈曲した操作片52とから構成されている。
すように、前記突出板部26と傾斜突出部31との間に
挿入される挿入片46と、前のボード2の端面47を覆
い且つ前記前の平板部22に当接乃至近接する端面覆片
49と、その先端に連設されて前記ボードの後側の面5
5に重なるように折り曲げ可能であり、且つ前記傾斜板
部21に当接乃至近接する傾斜した後面覆片50と、前
記後の平板部20に当接乃至近接し、且つ先端が外方向
に屈曲した操作片52とから構成されている。
【0031】然して図4に示すように、前のボード2の
端部分39を前記前の支持部5にネジ釘41で固定する
には、先ず図5に示すように、前記ボード補強部材45
を支持部材1に装着する。この装着は、前記挿入片46
を前記突出板部26と傾斜突出部31との間に挿入し且
つ、前記端面覆片49と後面覆片50と操作片52の夫
々を、前の平板部22と傾斜板部21と後の平板部20
に沿わせて行う。
端部分39を前記前の支持部5にネジ釘41で固定する
には、先ず図5に示すように、前記ボード補強部材45
を支持部材1に装着する。この装着は、前記挿入片46
を前記突出板部26と傾斜突出部31との間に挿入し且
つ、前記端面覆片49と後面覆片50と操作片52の夫
々を、前の平板部22と傾斜板部21と後の平板部20
に沿わせて行う。
【0032】その後図6に示すように、前のボード2の
端部分39を、前記傾斜突出部31と前記後面覆片50
との間(挿入凹所32)に挿入し、該端部分39を前記
傾斜突出部31で受けさせる。然る後、前記操作片52
を、その先端屈曲部53に工具や指先を当てて前方向に
折り曲げ、それに伴い図6に示すように、前記後面覆片
50を端部分39の後側の面55に重ねる。この状態
で、先端が41aが針状に尖った前記ネジ釘41を用い
て前記端部分39を支持部5に固定するのであるが、ネ
ジ釘41のねじ込み方向は、図6に一点鎖線で示すよう
に、該ネジ釘41が前記傾斜突出部31を貫通する斜め
状態とする。支持部材の輸送時やその梱包時における有
利性を考慮して、前記のように、前の支持部5の突出長
さを、その先端が本体7の側面から突出しないように短
く設定することから、ネジ釘のねじ込み方向を、このよ
うに斜めにせざるを得ないのである。
端部分39を、前記傾斜突出部31と前記後面覆片50
との間(挿入凹所32)に挿入し、該端部分39を前記
傾斜突出部31で受けさせる。然る後、前記操作片52
を、その先端屈曲部53に工具や指先を当てて前方向に
折り曲げ、それに伴い図6に示すように、前記後面覆片
50を端部分39の後側の面55に重ねる。この状態
で、先端が41aが針状に尖った前記ネジ釘41を用い
て前記端部分39を支持部5に固定するのであるが、ネ
ジ釘41のねじ込み方向は、図6に一点鎖線で示すよう
に、該ネジ釘41が前記傾斜突出部31を貫通する斜め
状態とする。支持部材の輸送時やその梱包時における有
利性を考慮して、前記のように、前の支持部5の突出長
さを、その先端が本体7の側面から突出しないように短
く設定することから、ネジ釘のねじ込み方向を、このよ
うに斜めにせざるを得ないのである。
【0033】従って、前記後面覆片50の先端側の部分
及び前記端部分39を貫通したネジ釘41は、図8に示
すように、前記傾斜突出部31を貫通して前記突出板部
26にねじ込まれるのであるが、その際図6に一点鎖線
で示すように、ネジ釘のねじ込み方向に対し直角に近い
角度の傾斜突出部31にネジ釘41の先端41aが当た
ることになるため、該先端41aが滑りにくい状態で、
図7に示すように、ネジ釘41が傾斜突出部31を安定
的に貫通できる。その後ネジ釘41は図8に示すよう
に、この傾斜突出部31に保持された状態で、前側にあ
る残りの一枚(突出板部26)に突き刺さり、この突出
板部26に円滑にねじ込まれる
及び前記端部分39を貫通したネジ釘41は、図8に示
すように、前記傾斜突出部31を貫通して前記突出板部
26にねじ込まれるのであるが、その際図6に一点鎖線
で示すように、ネジ釘のねじ込み方向に対し直角に近い
角度の傾斜突出部31にネジ釘41の先端41aが当た
ることになるため、該先端41aが滑りにくい状態で、
図7に示すように、ネジ釘41が傾斜突出部31を安定
的に貫通できる。その後ネジ釘41は図8に示すよう
に、この傾斜突出部31に保持された状態で、前側にあ
る残りの一枚(突出板部26)に突き刺さり、この突出
板部26に円滑にねじ込まれる
【0034】そして前記ネジ釘41の締め付けが、端部
分39の後側の面55に前記後面覆片50を当接状態に
して行われるため、ボードの端部分39の一部に集中応
力が作用することがなく、従って該端部分39が割れに
くく、端部分39を支持部5に確実且つ安定的に固定で
きることになる。
分39の後側の面55に前記後面覆片50を当接状態に
して行われるため、ボードの端部分39の一部に集中応
力が作用することがなく、従って該端部分39が割れに
くく、端部分39を支持部5に確実且つ安定的に固定で
きることになる。
【0035】次に、左右一対の後の支持部6,6を具え
た図1の支持部材(第1の支持部材という)1aと、前
記半割体としての図3の支持部材(第2の支持部材とい
う)11bを用いて、例えば図9に示すような、入隅部
分56と出隅部分57を有する既設の壁体(以下既設壁
体ともいう)58に対し、耐火性を有する遮音壁構造体
Aを構成する施工法を、図9〜21に基づいて説明す
る。なお、図9においては、便宜上、ボード2,3の断
面表示を省略している。
た図1の支持部材(第1の支持部材という)1aと、前
記半割体としての図3の支持部材(第2の支持部材とい
う)11bを用いて、例えば図9に示すような、入隅部
分56と出隅部分57を有する既設の壁体(以下既設壁
体ともいう)58に対し、耐火性を有する遮音壁構造体
Aを構成する施工法を、図9〜21に基づいて説明す
る。なお、図9においては、便宜上、ボード2,3の断
面表示を省略している。
【0036】前記遮音壁構造体Aの構成は、既設の壁体
58と所要間隔をおいて且つ該壁体58の長さ方向に沿
って、前記半割体を一体化した第1の支持部材1aの立
設と前記半割体からなる第2の支持部材1bの立設と前
のボード2の張設とを行い、その後に、後のボード3の
張設を行う。特に本実施の形態においては、遮音壁構造
体Aの耐火性向上を図るため、図17〜18、図20〜
21に示すように、前記支持部材1a,1b及び後述す
る上下の受部材63,66の、前記既設壁体58と対向
する側を、耐火被覆部材60で被覆することとしてい
る。
58と所要間隔をおいて且つ該壁体58の長さ方向に沿
って、前記半割体を一体化した第1の支持部材1aの立
設と前記半割体からなる第2の支持部材1bの立設と前
のボード2の張設とを行い、その後に、後のボード3の
張設を行う。特に本実施の形態においては、遮音壁構造
体Aの耐火性向上を図るため、図17〜18、図20〜
21に示すように、前記支持部材1a,1b及び後述す
る上下の受部材63,66の、前記既設壁体58と対向
する側を、耐火被覆部材60で被覆することとしてい
る。
【0037】今、既設壁体58の、図9に示す入隅部分
56a,56b間で遮音壁構造体A1を構成する要領の
一例を具体的に説明すると、先ず図9に示すように、そ
の入隅部分56a,56bに前記第1の支持部材1a,
1aを立設する。この立設に先立ち、各支持部材1a
に、図5に示すように前記ボード補強部材45を装着し
ておく。この支持部材1aの立設は、その上下端部分6
1,62を夫々、図11に示すように、天井側に固定さ
れた下端開放の溝形の受部材63の溝部65と床側に固
定された上端開放の溝形の受部材66の溝部67に嵌入
させ、且つ該端部分61,62を前記受部材63,66
にビス固定して行う。なお、これらの受部材63,66
は、例えば0.6mm程度の肉厚を有する鋼板をコ字状
に折曲して構成されている。
56a,56b間で遮音壁構造体A1を構成する要領の
一例を具体的に説明すると、先ず図9に示すように、そ
の入隅部分56a,56bに前記第1の支持部材1a,
1aを立設する。この立設に先立ち、各支持部材1a
に、図5に示すように前記ボード補強部材45を装着し
ておく。この支持部材1aの立設は、その上下端部分6
1,62を夫々、図11に示すように、天井側に固定さ
れた下端開放の溝形の受部材63の溝部65と床側に固
定された上端開放の溝形の受部材66の溝部67に嵌入
させ、且つ該端部分61,62を前記受部材63,66
にビス固定して行う。なお、これらの受部材63,66
は、例えば0.6mm程度の肉厚を有する鋼板をコ字状
に折曲して構成されている。
【0038】その後、前記支持部材1a,1a間で、所
要本数の第1の支持部材1aの立設と前のボード2の張
設を行う。該支持部材1aの立設は、前記上下の受部材
63,66の溝部65,67に上下端部分を嵌入させて
行なう。
要本数の第1の支持部材1aの立設と前のボード2の張
設を行う。該支持部材1aの立設は、前記上下の受部材
63,66の溝部65,67に上下端部分を嵌入させて
行なう。
【0039】そのため図10に示すように、前記一方の
入隅部分56aに立設された第1の支持部材1a1に隣
り合わせて、前のボード2の幅に略等しい間隔をおいて
第1の支持部材1a2を立設する。その際、先ず図10
に示すように、ボード2の一端部分39aを、前記支持
部材1a1の、前記傾斜突出部31と前記後面覆片50
との間(前記挿入凹所)32に挿入状態とし、該端部分
39aを前記傾斜突出部31で受けさせる。その後、図
10に一点鎖線で示すように、ボード2の他端部分39
bから稍離して中間の第1の支持部材1a2を立設す
る。然る後、この支持部材1a2を同図に矢印で示すよ
うに横移動させ、その挿入凹所32に他端部分39bを
挿入状態とし、該端部分39bを前記傾斜突出部31で
受けさせる。然る後図6に示すと同様に、前記操作片5
2及び前記後面覆片50を折り曲げて、該後面覆片50
を端部分39の後側の面55に重ねる。その後図12〜
13示すように、前記ネジ釘41を用いて端部分39を
前の支持部5に固定する。これにより前記中間の支持部
材1a2は、前のボード2を介して固定状態になる。こ
の中間の支持部材1a2も、その上下端部分を前記上下
の受部材63,66(図11)にビス固定して、該支持
部材の立設の安定性を向上させるのがよい。
入隅部分56aに立設された第1の支持部材1a1に隣
り合わせて、前のボード2の幅に略等しい間隔をおいて
第1の支持部材1a2を立設する。その際、先ず図10
に示すように、ボード2の一端部分39aを、前記支持
部材1a1の、前記傾斜突出部31と前記後面覆片50
との間(前記挿入凹所)32に挿入状態とし、該端部分
39aを前記傾斜突出部31で受けさせる。その後、図
10に一点鎖線で示すように、ボード2の他端部分39
bから稍離して中間の第1の支持部材1a2を立設す
る。然る後、この支持部材1a2を同図に矢印で示すよ
うに横移動させ、その挿入凹所32に他端部分39bを
挿入状態とし、該端部分39bを前記傾斜突出部31で
受けさせる。然る後図6に示すと同様に、前記操作片5
2及び前記後面覆片50を折り曲げて、該後面覆片50
を端部分39の後側の面55に重ねる。その後図12〜
13示すように、前記ネジ釘41を用いて端部分39を
前の支持部5に固定する。これにより前記中間の支持部
材1a2は、前のボード2を介して固定状態になる。こ
の中間の支持部材1a2も、その上下端部分を前記上下
の受部材63,66(図11)にビス固定して、該支持
部材の立設の安定性を向上させるのがよい。
【0040】その後図14に示すように、前記中間の支
持部材1a2に隣り合わせて、前のボード2の幅に略等
しい間隔をおいて第1の支持部材1a3を立設する。そ
の際も、前記と同様にして支持部材1a3の横移動によ
り、該ボード2の両端部分39,39を、挿入凹所32
に挿入し、該端部分39を前記傾斜突出部31で受けさ
せる。然る後図6に示すと同様に、後面覆片50を端部
分の後側の面55に重ね、図8に示すと同様にして、該
端部分39を前の支持部5にネジ釘41で固定する。こ
れにより前記新たな中間の支持部材1a3は、前記ボー
ド2を介して固定状態になる。該中間の支持部材1a3
も、その上下端部分を前記受部材63,66(図11)
にビス固定して、該支持部材の立設の安定性を向上させ
るのがよい。
持部材1a2に隣り合わせて、前のボード2の幅に略等
しい間隔をおいて第1の支持部材1a3を立設する。そ
の際も、前記と同様にして支持部材1a3の横移動によ
り、該ボード2の両端部分39,39を、挿入凹所32
に挿入し、該端部分39を前記傾斜突出部31で受けさ
せる。然る後図6に示すと同様に、後面覆片50を端部
分の後側の面55に重ね、図8に示すと同様にして、該
端部分39を前の支持部5にネジ釘41で固定する。こ
れにより前記新たな中間の支持部材1a3は、前記ボー
ド2を介して固定状態になる。該中間の支持部材1a3
も、その上下端部分を前記受部材63,66(図11)
にビス固定して、該支持部材の立設の安定性を向上させ
るのがよい。
【0041】中間に配置される第1の支持部材1aに関
してこれを繰り返し、順次前のボード2を張設する。中
間に位置する最後の支持部材1a4と、他方の入隅部分
56bに立設された前記第1の支持部材1a5の、挿入
凹所32にボード2の端部分39,39を挿入するに
は、図15に示すような、ボード長さ方向の例えば中央
線に沿って背割り68した前のボード2aを用い、該ボ
ード2aを、ボードの一面側をなす紙製シート69を蝶
番のように機能させ、くの字状に屈曲させて行う。前記
傾斜突出部31と前記後面覆片50との間は、図5に示
すように、後側の部分71が傾斜して拡大状態にあるた
め、図16に実線で示すようにくの字状に屈曲させたボ
ードの両端部分39,39を、無理なく差し込むことが
できる。その後、該ボード2aを矢印方向に押圧して平
板状にすることにより、図16に一点鎖線で示すよう
に、ボード2aの両端部分39,39を完全な挿入状態
となし得る。然る後図8に示すと同様に、後面覆片50
を端部分の後側の面55に重ね、図8に示すと同様にし
て、該端部分39を前の支持部5にネジ釘41で固定す
る。
してこれを繰り返し、順次前のボード2を張設する。中
間に位置する最後の支持部材1a4と、他方の入隅部分
56bに立設された前記第1の支持部材1a5の、挿入
凹所32にボード2の端部分39,39を挿入するに
は、図15に示すような、ボード長さ方向の例えば中央
線に沿って背割り68した前のボード2aを用い、該ボ
ード2aを、ボードの一面側をなす紙製シート69を蝶
番のように機能させ、くの字状に屈曲させて行う。前記
傾斜突出部31と前記後面覆片50との間は、図5に示
すように、後側の部分71が傾斜して拡大状態にあるた
め、図16に実線で示すようにくの字状に屈曲させたボ
ードの両端部分39,39を、無理なく差し込むことが
できる。その後、該ボード2aを矢印方向に押圧して平
板状にすることにより、図16に一点鎖線で示すよう
に、ボード2aの両端部分39,39を完全な挿入状態
となし得る。然る後図8に示すと同様に、後面覆片50
を端部分の後側の面55に重ね、図8に示すと同様にし
て、該端部分39を前の支持部5にネジ釘41で固定す
る。
【0042】前記耐火被覆部材60は、例えば肉厚1.
6mm程度の鋼板を折曲して形成されており、図17〜
18、図20〜21に示すように、上下の受部材63,
66及び第1の支持部材1aの、前記既設壁体58と対
向する外面72,73,75を被覆し、薄肉鋼板からな
る支持部材等の外面の耐火性を向上させるものである。
前記下の受部材66の外面73を被覆する耐火被覆部材
60は、図17、図19に示すように、前記外面73を
被覆する平板状覆い部76の上端にU字状屈曲部77を
形成して、受部材66の前の立片79の上端部分80を
嵌入させ得る係合溝81を設けてなる。なお前記支持部
材1aの立設部位においては、前記前の支持部5と衝合
しないよう、図19に示すように、前記U字状屈曲部7
7を切欠82している。
6mm程度の鋼板を折曲して形成されており、図17〜
18、図20〜21に示すように、上下の受部材63,
66及び第1の支持部材1aの、前記既設壁体58と対
向する外面72,73,75を被覆し、薄肉鋼板からな
る支持部材等の外面の耐火性を向上させるものである。
前記下の受部材66の外面73を被覆する耐火被覆部材
60は、図17、図19に示すように、前記外面73を
被覆する平板状覆い部76の上端にU字状屈曲部77を
形成して、受部材66の前の立片79の上端部分80を
嵌入させ得る係合溝81を設けてなる。なお前記支持部
材1aの立設部位においては、前記前の支持部5と衝合
しないよう、図19に示すように、前記U字状屈曲部7
7を切欠82している。
【0043】又、前記第1の支持部材1a1の前記外面
75を被覆する耐火被覆部材60には二種類がある。そ
の一つは、図12、図20〜24に示すように、一方の
入隅部分56aに立設される前記支持部材1a1の前の
支持部5と正面板17とを小間隔を置いて被覆するL字
板状覆い部83の一端に、前記前の支持部5の端部分8
5を弾性的に嵌入させるための凹溝86(図22〜2
3)を有した係合部87が設けられている。該係合部8
7の、支持部後面に重なる部分89は、図23に示すよ
うに、前記傾斜突出部31の先端部分で支持されたボー
ド2と折り返し板部の基端部分との間に形成された間隙
90に納まる。又、前記L字板状覆い部83の他端に
は、図24に示すように、前記後の支持部6の端縁部分
91と係合し得る係合部92が設けられている。
75を被覆する耐火被覆部材60には二種類がある。そ
の一つは、図12、図20〜24に示すように、一方の
入隅部分56aに立設される前記支持部材1a1の前の
支持部5と正面板17とを小間隔を置いて被覆するL字
板状覆い部83の一端に、前記前の支持部5の端部分8
5を弾性的に嵌入させるための凹溝86(図22〜2
3)を有した係合部87が設けられている。該係合部8
7の、支持部後面に重なる部分89は、図23に示すよ
うに、前記傾斜突出部31の先端部分で支持されたボー
ド2と折り返し板部の基端部分との間に形成された間隙
90に納まる。又、前記L字板状覆い部83の他端に
は、図24に示すように、前記後の支持部6の端縁部分
91と係合し得る係合部92が設けられている。
【0044】もう一つの耐火被覆部材60は、図13、
図17〜18、図25〜26に示すように、前記第1の
支持部材1aの前の支持部5を小間隔を置いて被覆する
平板状覆い部93の両端に、前記支持部5の端部分85
を弾性的に嵌入させるための凹溝86(図25〜26)
を有した係合部87が設けられており、前記上下の受部
材63,66の間(上の受部材63の前の垂下片95下
端95aと下の受部材66の前の立片79の上端79a
との間)で前の支持部5を被覆する。
図17〜18、図25〜26に示すように、前記第1の
支持部材1aの前の支持部5を小間隔を置いて被覆する
平板状覆い部93の両端に、前記支持部5の端部分85
を弾性的に嵌入させるための凹溝86(図25〜26)
を有した係合部87が設けられており、前記上下の受部
材63,66の間(上の受部材63の前の垂下片95下
端95aと下の受部材66の前の立片79の上端79a
との間)で前の支持部5を被覆する。
【0045】又前記上の受部材63の前記外面72を被
覆する耐火被覆部材60は、図18に示すように、前記
外面72を被覆する平板状覆い部97の下端を、既設壁
体58側に向けて屈曲させてなり、その屈曲部99の下
端が、前記前の支持部5を被覆する耐火被覆部材60の
上端に載った状態で、上の受部材63の前の垂下片95
に溶接等により固定される。
覆する耐火被覆部材60は、図18に示すように、前記
外面72を被覆する平板状覆い部97の下端を、既設壁
体58側に向けて屈曲させてなり、その屈曲部99の下
端が、前記前の支持部5を被覆する耐火被覆部材60の
上端に載った状態で、上の受部材63の前の垂下片95
に溶接等により固定される。
【0046】これらの耐火被覆部材60は、第1の支持
部材1aの立設と並行しながら取り付ける。
部材1aの立設と並行しながら取り付ける。
【0047】このようにして前のボード2を張設した
後、図9、図12〜13に示すように、第1の支持部材
1aの後の支持部6に後のボード3を当接させ、該ボー
ド3を前記後の支持部6にネジ釘41で固定する。これ
によって、前記入隅部分56a,56b間の遮音壁構造
体A1が構成されることとなる。
後、図9、図12〜13に示すように、第1の支持部材
1aの後の支持部6に後のボード3を当接させ、該ボー
ド3を前記後の支持部6にネジ釘41で固定する。これ
によって、前記入隅部分56a,56b間の遮音壁構造
体A1が構成されることとなる。
【0048】このように構成された遮音壁構造体A1に
おいて、気密性を確実にして遮音効果を高めるため、張
設した前のボードの周縁部分とそれに接する部分との間
に、図12〜13、図17〜18に示すようにコーキン
グ剤98を充填するのがよい。又該遮音壁構造体Aによ
る良好な遮音効果を得るために、前記既設壁体58と遮
音壁構造体Aとの間は空隙G1(図9、12〜13)の
まま残すと共に、内外のボード間の空隙G2(図9、1
2〜13)には、遮音しようとする音の性質等を考慮し
て、グラスウールやチップ等の遮音材を必要に応じて充
填する。このことは、以下の遮音壁構造体や天井構造
体、床構造体においても同様である。
おいて、気密性を確実にして遮音効果を高めるため、張
設した前のボードの周縁部分とそれに接する部分との間
に、図12〜13、図17〜18に示すようにコーキン
グ剤98を充填するのがよい。又該遮音壁構造体Aによ
る良好な遮音効果を得るために、前記既設壁体58と遮
音壁構造体Aとの間は空隙G1(図9、12〜13)の
まま残すと共に、内外のボード間の空隙G2(図9、1
2〜13)には、遮音しようとする音の性質等を考慮し
て、グラスウールやチップ等の遮音材を必要に応じて充
填する。このことは、以下の遮音壁構造体や天井構造
体、床構造体においても同様である。
【0049】次に、既設壁体58の出隅部分57の遮音
壁構造体A2を、半割体からなる前記第2の支持部材1
bの三本を立設して構成する要領の一例を具体的に説明
する。なお各第2の支持部材1bには、その立設に先立
ち、図5に示すように、前記ボード補強部材45を装着
しておくものとする。
壁構造体A2を、半割体からなる前記第2の支持部材1
bの三本を立設して構成する要領の一例を具体的に説明
する。なお各第2の支持部材1bには、その立設に先立
ち、図5に示すように、前記ボード補強部材45を装着
しておくものとする。
【0050】先ず図12、図27に示すように、前記支
持部材の一つ目1b1を、その背面板16を前記遮音壁
構造体A1の後のボード3の外面100に当接状態とし
且つその上下端部分101,102(図27)を、夫
々、天井側に固定された下端開放の溝形の受部材63の
溝部65と床側に固定された上端開放の溝形の受部材6
6の溝部67に嵌入させ、且つ該上下端部分101,1
02を前記受部材63,66にビス固定する。
持部材の一つ目1b1を、その背面板16を前記遮音壁
構造体A1の後のボード3の外面100に当接状態とし
且つその上下端部分101,102(図27)を、夫
々、天井側に固定された下端開放の溝形の受部材63の
溝部65と床側に固定された上端開放の溝形の受部材6
6の溝部67に嵌入させ、且つ該上下端部分101,1
02を前記受部材63,66にビス固定する。
【0051】その後図12、図27に示すように、前記
第2の支持部材の二つ目1b2を、前記一つ目の支持部
材1b1に隣り合わせて、小幅の前のボード2の幅に略
等しい間隔をおいて立設するのであるが、その際、該ボ
ード2の両端部分39,39を、挿入凹所32,32に
挿入し、該端部分39を前記傾斜突出部31で受けさせ
る。然る後図6に示すと同様に、前記操作片52を折り
曲げて、前記後面覆片50を端部分39の後側の面55
に重ねる。その後、該端部分39を前の支持部5にネジ
釘41で固定する(図12)。これにより前記二つ目の
支持部材1b2は、前記ボード2を介して固定状態にな
る。該二つ目の支持部材1b2の上下端部分101,1
02は、前記上下の受部材63,66(図27)にビス
固定するのがよい。
第2の支持部材の二つ目1b2を、前記一つ目の支持部
材1b1に隣り合わせて、小幅の前のボード2の幅に略
等しい間隔をおいて立設するのであるが、その際、該ボ
ード2の両端部分39,39を、挿入凹所32,32に
挿入し、該端部分39を前記傾斜突出部31で受けさせ
る。然る後図6に示すと同様に、前記操作片52を折り
曲げて、前記後面覆片50を端部分39の後側の面55
に重ねる。その後、該端部分39を前の支持部5にネジ
釘41で固定する(図12)。これにより前記二つ目の
支持部材1b2は、前記ボード2を介して固定状態にな
る。該二つ目の支持部材1b2の上下端部分101,1
02は、前記上下の受部材63,66(図27)にビス
固定するのがよい。
【0052】然る後図12、図28に示すように、前記
第2の支持部材の最後のもの1b3を、その背面板16
を前記二つ目の支持部材1b2の前の支持部5の外面1
03に当接状態とし、且つ前の支持部5の外面105が
既設壁体58の出隅部分を形成する壁面106と平行す
るように立設する。この立設も、図28に示すように、
支持部材1b3の上下の端部分101,102を上下の
受部材63,66の溝部65,67に嵌入させ、且つ該
上下端部分101,102を前記受部材63,66にビ
ス固定して行う。
第2の支持部材の最後のもの1b3を、その背面板16
を前記二つ目の支持部材1b2の前の支持部5の外面1
03に当接状態とし、且つ前の支持部5の外面105が
既設壁体58の出隅部分を形成する壁面106と平行す
るように立設する。この立設も、図28に示すように、
支持部材1b3の上下の端部分101,102を上下の
受部材63,66の溝部65,67に嵌入させ、且つ該
上下端部分101,102を前記受部材63,66にビ
ス固定して行う。
【0053】そして図9に示すように、中間に位置する
第1の支持部材1a6を、前記三つ目の第2の支持部材
1b3に隣り合わせて、前のボード2の幅に略等しい間
隔をおいて立設するのであるが、その際、該ボード2の
両端部分39,39を挿入凹所32に挿入し、該端部分
39を傾斜突出部31で受けさせる。然る後図6に示す
と同様に、前記後面覆片50を端部分39の後側の面5
5に重ねる。その後、端部分39を前の支持部5にネジ
釘41で固定する。これにより前記中間の支持部材1a
6は、前記前のボード2を介して固定状態になる。該支
持部材1a6の上下端部分は、前記上下の受部材にビス
固定する。
第1の支持部材1a6を、前記三つ目の第2の支持部材
1b3に隣り合わせて、前のボード2の幅に略等しい間
隔をおいて立設するのであるが、その際、該ボード2の
両端部分39,39を挿入凹所32に挿入し、該端部分
39を傾斜突出部31で受けさせる。然る後図6に示す
と同様に、前記後面覆片50を端部分39の後側の面5
5に重ねる。その後、端部分39を前の支持部5にネジ
釘41で固定する。これにより前記中間の支持部材1a
6は、前記前のボード2を介して固定状態になる。該支
持部材1a6の上下端部分は、前記上下の受部材にビス
固定する。
【0054】又、該中間の支持部材1a6に隣り合うよ
うに、入隅部分56cに第1の支持部材1a7を立設
し、その上下端部分を上下の受部材にビス固定する。前
記中間に位置する第1の支持部材1a6とこれに隣り合
うように入隅部分に立設された第1の支持部材1a7の
挿入凹所に前のボードの端部分39,39を挿入するに
は、図16に示すと同様にして、ボード長さ方向中央線
に沿って背割り69(図15)した前のボード2aを用
い、このボード2aをくの字状に屈曲させて行う。その
後、該ボード2aを押圧して平板状にすることにより、
ボード2aの両端部分39,39を完全な挿入状態とす
る。然る後図6に示すと同様に、後面覆片50を端部分
の後側の面55に重ね、該端部分39を前の支持部5に
ネジ釘41で固定する。
うに、入隅部分56cに第1の支持部材1a7を立設
し、その上下端部分を上下の受部材にビス固定する。前
記中間に位置する第1の支持部材1a6とこれに隣り合
うように入隅部分に立設された第1の支持部材1a7の
挿入凹所に前のボードの端部分39,39を挿入するに
は、図16に示すと同様にして、ボード長さ方向中央線
に沿って背割り69(図15)した前のボード2aを用
い、このボード2aをくの字状に屈曲させて行う。その
後、該ボード2aを押圧して平板状にすることにより、
ボード2aの両端部分39,39を完全な挿入状態とす
る。然る後図6に示すと同様に、後面覆片50を端部分
の後側の面55に重ね、該端部分39を前の支持部5に
ネジ釘41で固定する。
【0055】そして、上下の受部材63,66と、支持
部の、前記既設壁体58と対向する外面を図20〜21
に示すように、耐火被覆部材60で被覆し、薄肉鋼板か
らなる支持部材等の外面の耐火性向上を図る。該耐火被
覆部材60は、前記と同様、鋼板を折曲して形成されて
いる。前記下の受部材66の端部107や前の立片79
の外面73の被覆は、係合溝81を有する前記耐火被覆
部材60(図19)を用いて行なう。
部の、前記既設壁体58と対向する外面を図20〜21
に示すように、耐火被覆部材60で被覆し、薄肉鋼板か
らなる支持部材等の外面の耐火性向上を図る。該耐火被
覆部材60は、前記と同様、鋼板を折曲して形成されて
いる。前記下の受部材66の端部107や前の立片79
の外面73の被覆は、係合溝81を有する前記耐火被覆
部材60(図19)を用いて行なう。
【0056】又前記一つ目と三つ目の支持部材1b1,
1b3の前の支持部5,5の外面を被覆する耐火被覆部
材60は、図12、図20〜21、図29〜31に示す
ように、互いに直角に交わる外面を同時に耐火被覆部材
60で覆うものであって、前の支持部5,5を小間隔を
置いて被覆するL字板状覆い部109の一方の端部に、
前記係合溝37(図30)に嵌入し得る係合片110を
有した係合部111を設けると共に、L字板状覆い部1
09の他方の端部には、前記支持部5の端部分85を弾
性的に嵌入させるための凹溝86を有した係合部112
を設けてなり、前記上下の受部材63,66間で前の支
持部5,5を被覆する。
1b3の前の支持部5,5の外面を被覆する耐火被覆部
材60は、図12、図20〜21、図29〜31に示す
ように、互いに直角に交わる外面を同時に耐火被覆部材
60で覆うものであって、前の支持部5,5を小間隔を
置いて被覆するL字板状覆い部109の一方の端部に、
前記係合溝37(図30)に嵌入し得る係合片110を
有した係合部111を設けると共に、L字板状覆い部1
09の他方の端部には、前記支持部5の端部分85を弾
性的に嵌入させるための凹溝86を有した係合部112
を設けてなり、前記上下の受部材63,66間で前の支
持部5,5を被覆する。
【0057】又前記上の受部材63の端部108や垂下
片95の外面72の被覆は、前記と同様、屈曲部99を
有する耐火被覆部材60を用いて行なう。
片95の外面72の被覆は、前記と同様、屈曲部99を
有する耐火被覆部材60を用いて行なう。
【0058】そして、これらの耐火被覆部材60は、支
持部材の立設と並行しながら取り付ける。
持部材の立設と並行しながら取り付ける。
【0059】このようにして前のボード2を張設した
後、図9、図12、図20〜21に示すように、一つ目
と二つ目の支持部材1b1,1b2の後の支持部6,6
に後のボード3を当接させ、該ボード3を前記支持部
6,6にネジ釘41で固定する。又、三つ目の第2の支
持部材1b3と中間の第1の支持部材1a6と入隅部分
の支持部材1a7の後の支持部6,6,6の夫々に後の
ボード3を支持させ、このボード3を、前記二つ目の支
持部材1b2の背面板16を覆うように延長し、該ボー
ド3を後の支持部6及び背面板16にネジ釘41で固定
することによって、前記出隅部分の遮音壁構造体A2が
構成されることとなる。
後、図9、図12、図20〜21に示すように、一つ目
と二つ目の支持部材1b1,1b2の後の支持部6,6
に後のボード3を当接させ、該ボード3を前記支持部
6,6にネジ釘41で固定する。又、三つ目の第2の支
持部材1b3と中間の第1の支持部材1a6と入隅部分
の支持部材1a7の後の支持部6,6,6の夫々に後の
ボード3を支持させ、このボード3を、前記二つ目の支
持部材1b2の背面板16を覆うように延長し、該ボー
ド3を後の支持部6及び背面板16にネジ釘41で固定
することによって、前記出隅部分の遮音壁構造体A2が
構成されることとなる。
【0060】以上のようにして構成された一連の遮音壁
構造体A1,A2の両端に、直角に折れ曲がる遮音壁構
造体A3,A4を構成するには、図9に示すように、半
割体からなる前記第2の支持部材1b4を立設する。な
おその立設に先立ち、図5に示すように前記ボード補強
部材45を装着しておく。その際、背面板16を前記遮
音壁構造体A1,A2の後のボード3,3の外面に当接
状態とし且つその上下端部分を、前記と同様にして上下
の受部材に嵌入させビス固定する。
構造体A1,A2の両端に、直角に折れ曲がる遮音壁構
造体A3,A4を構成するには、図9に示すように、半
割体からなる前記第2の支持部材1b4を立設する。な
おその立設に先立ち、図5に示すように前記ボード補強
部材45を装着しておく。その際、背面板16を前記遮
音壁構造体A1,A2の後のボード3,3の外面に当接
状態とし且つその上下端部分を、前記と同様にして上下
の受部材に嵌入させビス固定する。
【0061】その後前記第2の支持部材1b4に隣り合
わせて、前のボード2の幅に略等しい間隔をおいて第1
の支持部材1a8を立設する。その際、該ボード2の両
端部分39,39を挿入凹所に挿入し、該端部分39を
前記傾斜突出部31で受けさせる。その後図6に示すと
同様に、前記後面覆片50を端部分39の後側の面55
に重ねる。然る後、端部分39を前の支持部5にネジ釘
で固定する。これにより前記中間の支持部材1a8は、
前記前のボード2を介して固定状態になる。この中間の
支持部材1a8も、その上下端部分を前記受部材にビス
固定して、該支持部材の立設の安定性を向上させるのが
よい。その後所要本数の第1の支持部材1aの立設と前
のボード2、後のボード3の張設を行い、前記遮音壁構
造体A3,A4を構成する。又上下の受部材及び支持部
材を、前記と同様に耐火被覆部材で被覆し、薄肉鋼板か
らなる支持部材等の外面の耐火性を向上する。
わせて、前のボード2の幅に略等しい間隔をおいて第1
の支持部材1a8を立設する。その際、該ボード2の両
端部分39,39を挿入凹所に挿入し、該端部分39を
前記傾斜突出部31で受けさせる。その後図6に示すと
同様に、前記後面覆片50を端部分39の後側の面55
に重ねる。然る後、端部分39を前の支持部5にネジ釘
で固定する。これにより前記中間の支持部材1a8は、
前記前のボード2を介して固定状態になる。この中間の
支持部材1a8も、その上下端部分を前記受部材にビス
固定して、該支持部材の立設の安定性を向上させるのが
よい。その後所要本数の第1の支持部材1aの立設と前
のボード2、後のボード3の張設を行い、前記遮音壁構
造体A3,A4を構成する。又上下の受部材及び支持部
材を、前記と同様に耐火被覆部材で被覆し、薄肉鋼板か
らなる支持部材等の外面の耐火性を向上する。
【0062】図32〜33は、前記遮音壁構造体Aを構
成するために用いる支持部材1の他の態様を示すもので
あり、大形の角筒部113の後面の中央に位置させて小
形の角筒部115を固定すると共に、該小形の角筒部1
15の後面に、左右逆方向に突出する突出板部26とそ
の先端で折り返された折り返し板部27とを有する板部
116を固着している。そして、該突出板部26と折り
返し板部27とにより前の支持部5を構成している。な
お前記左右の折り返し板部27,27は、前記と同様、
その先側の略2/3の部分が、前記小形の角筒部115
に向けて前方に傾斜する傾斜突出部31とされている。
又図32に示すように、該傾斜突出部31と前記大形の
角筒部の後面117との間に形成された挿入凹所32に
前のボード2の端部分39が挿入可能とされ、前記傾斜
突出部31が該端部分39を受ける。そして、前記大形
の角筒部113の後端面は、後のボード3を支持する後
の支持部6となる。
成するために用いる支持部材1の他の態様を示すもので
あり、大形の角筒部113の後面の中央に位置させて小
形の角筒部115を固定すると共に、該小形の角筒部1
15の後面に、左右逆方向に突出する突出板部26とそ
の先端で折り返された折り返し板部27とを有する板部
116を固着している。そして、該突出板部26と折り
返し板部27とにより前の支持部5を構成している。な
お前記左右の折り返し板部27,27は、前記と同様、
その先側の略2/3の部分が、前記小形の角筒部115
に向けて前方に傾斜する傾斜突出部31とされている。
又図32に示すように、該傾斜突出部31と前記大形の
角筒部の後面117との間に形成された挿入凹所32に
前のボード2の端部分39が挿入可能とされ、前記傾斜
突出部31が該端部分39を受ける。そして、前記大形
の角筒部113の後端面は、後のボード3を支持する後
の支持部6となる。
【0063】この支持部材1が遮音壁構造体Aを構成す
るために用いられる場合は、図33に示すように、前記
板部116の外面120が耐火被覆部材60で被覆され
る。該耐火被覆部材60は、前の支持部5を小間隔を置
いて被覆する平板部121の両側に、前記折り返し板部
の両端部分を弾性的に嵌入させるための凹溝123が設
けられた係合部125を具えている。
るために用いられる場合は、図33に示すように、前記
板部116の外面120が耐火被覆部材60で被覆され
る。該耐火被覆部材60は、前の支持部5を小間隔を置
いて被覆する平板部121の両側に、前記折り返し板部
の両端部分を弾性的に嵌入させるための凹溝123が設
けられた係合部125を具えている。
【0064】図34〜44は、遮音壁構造体を構成する
ために用いることのできる支持部材1の他の態様を示す
ものである。これらの支持部材1は、いずれも、中空の
本体7の前後に、前のボード2と後のボード3を支持す
るための支持部5,6を具えている。そして前の支持部
5は、前記と同様の折り返し板部27を具えている。図
34〜37に示す支持部材1にあっては、前記折り返し
板部27の全体が傾斜突出部31として形成されてい
る。又図38〜44に示す支持部材1にあっては、折り
返し板部の先側の部分が傾斜突出部31として形成され
ている。又、図34〜41に示すものは、傾斜突出部3
1が前後対向して設けられているため、方向性を考える
ことなく、いずれの傾斜突出部31も、前のボードの支
持部として利用できる。
ために用いることのできる支持部材1の他の態様を示す
ものである。これらの支持部材1は、いずれも、中空の
本体7の前後に、前のボード2と後のボード3を支持す
るための支持部5,6を具えている。そして前の支持部
5は、前記と同様の折り返し板部27を具えている。図
34〜37に示す支持部材1にあっては、前記折り返し
板部27の全体が傾斜突出部31として形成されてい
る。又図38〜44に示す支持部材1にあっては、折り
返し板部の先側の部分が傾斜突出部31として形成され
ている。又、図34〜41に示すものは、傾斜突出部3
1が前後対向して設けられているため、方向性を考える
ことなく、いずれの傾斜突出部31も、前のボードの支
持部として利用できる。
【0065】〔第2の実施の形態〕 図45〜47は、図49に示す耐火性遮音天井構造体B
を形成するために応用された支持部材1を示すものであ
り、中空の本体7の前後(上下)に、耐火性天井板とし
ての前(上)のボード2と後(下)のボード3を支持す
る前(上)の支持部5と後(下)の支持部6を具えてお
り、該前後の支持部の後側部分(下側部分)で前後のボ
ード2、3を支持するものであって、その外形は、前記
遮音壁体を構成するために用いる図1に示す支持部材の
外形に近似している。
を形成するために応用された支持部材1を示すものであ
り、中空の本体7の前後(上下)に、耐火性天井板とし
ての前(上)のボード2と後(下)のボード3を支持す
る前(上)の支持部5と後(下)の支持部6を具えてお
り、該前後の支持部の後側部分(下側部分)で前後のボ
ード2、3を支持するものであって、その外形は、前記
遮音壁体を構成するために用いる図1に示す支持部材の
外形に近似している。
【0066】より具体的には、該支持部材1は、垂直な
中央板127の両側に左右対称の状態で側面板129,
129を固着し、前記中央板127の上端部分130
を、側面板の上端から上方に稍突出させてなる。
中央板127の両側に左右対称の状態で側面板129,
129を固着し、前記中央板127の上端部分130
を、側面板の上端から上方に稍突出させてなる。
【0067】前記側面板129は、水平板状をなす下面
板部131の内端縁に、前記中央板127の下端部分に
当接状態で固着される固着片132を折曲形成すると共
に、前記下面板部131の外端縁には、下の垂直板部1
33を折曲形成し、その上端で、前記中央板127に向
けて上方に傾斜する傾斜板部135を連設し、その上端
で、上の垂直板部136を連設している。又図48に拡
大して示すように、該上の垂直板部136の上端におい
て、内方に向け突出して先端が前記中央板127に当接
する下の水平突出板部137が連設されると共に、その
先端で折り返され(水平突出板部137の上側で折り返
されている)、前記上の垂直板部136を越えて外方向
に延長し、その先端が前記下の垂直板部133の外面延
長線上に存する上の水平突出板部138が連設され、該
水平突出板部138の先端には、前記中央板127に向
けて突出する(水平突出板部138の下側で折り返され
ている)折り返し板部27が連設されている。そして本
実施の形態においては、該折り返し板部27の先側の略
2/3の部分が、その先端29が基端30よりも下方に
位置する傾斜突出部31として形成されている。なお該
傾斜突出部31の先端29は、前記上の垂直板部136
の外面から稍離れている。
板部131の内端縁に、前記中央板127の下端部分に
当接状態で固着される固着片132を折曲形成すると共
に、前記下面板部131の外端縁には、下の垂直板部1
33を折曲形成し、その上端で、前記中央板127に向
けて上方に傾斜する傾斜板部135を連設し、その上端
で、上の垂直板部136を連設している。又図48に拡
大して示すように、該上の垂直板部136の上端におい
て、内方に向け突出して先端が前記中央板127に当接
する下の水平突出板部137が連設されると共に、その
先端で折り返され(水平突出板部137の上側で折り返
されている)、前記上の垂直板部136を越えて外方向
に延長し、その先端が前記下の垂直板部133の外面延
長線上に存する上の水平突出板部138が連設され、該
水平突出板部138の先端には、前記中央板127に向
けて突出する(水平突出板部138の下側で折り返され
ている)折り返し板部27が連設されている。そして本
実施の形態においては、該折り返し板部27の先側の略
2/3の部分が、その先端29が基端30よりも下方に
位置する傾斜突出部31として形成されている。なお該
傾斜突出部31の先端29は、前記上の垂直板部136
の外面から稍離れている。
【0068】そして該支持部材1は、図45〜47に示
すように、前記前(上)の支持部5の耐火性を向上させ
るために用いる左右一対の耐火被覆部材139,139
を介して、天井下地部140に吊下される。該耐火被覆
部材139は、垂直片部141の下端で水平片部142
を外方に折曲形成し且つその先端に、前記前の支持部5
の端部分85を弾性的に嵌入させるための凹溝143を
具えた係合部145を下方向に折曲してなり、前記垂直
片部141,141の下側部分に設けた折曲爪144,
144で前記中央板の上端部分130を挾持する。そし
て、対向する垂直片部141,141には取付孔146
が設けられており、天井下地部140に吊下した保持部
材147と垂直片部141,141とがボルト149で
連結されるようになされている。或いは図46に示すよ
うに、天井下地部140に吊下したL形の保持部材15
0の下端部分151を前記取付孔146に挿入させるよ
うになされている。
すように、前記前(上)の支持部5の耐火性を向上させ
るために用いる左右一対の耐火被覆部材139,139
を介して、天井下地部140に吊下される。該耐火被覆
部材139は、垂直片部141の下端で水平片部142
を外方に折曲形成し且つその先端に、前記前の支持部5
の端部分85を弾性的に嵌入させるための凹溝143を
具えた係合部145を下方向に折曲してなり、前記垂直
片部141,141の下側部分に設けた折曲爪144,
144で前記中央板の上端部分130を挾持する。そし
て、対向する垂直片部141,141には取付孔146
が設けられており、天井下地部140に吊下した保持部
材147と垂直片部141,141とがボルト149で
連結されるようになされている。或いは図46に示すよ
うに、天井下地部140に吊下したL形の保持部材15
0の下端部分151を前記取付孔146に挿入させるよ
うになされている。
【0069】前記のように、保持部材147,150を
介して支持部材1を天井下地部140に取り付けるので
あるが、その際、平行して配置される各支持部材1の長
さ方向の両端部分152,152を、例えば図50に示
すように前記遮音壁構造体Aの上部壁面153に横向き
に固定した溝形の受部材155に嵌入状態で支持させ
る。そして該受部材155の上面156を、前記対向す
る係合部145,145(図45)を切除して形成した
耐火被覆部材139の上面部分157で覆い、又、平板
状の耐火被覆部材158で覆う。
介して支持部材1を天井下地部140に取り付けるので
あるが、その際、平行して配置される各支持部材1の長
さ方向の両端部分152,152を、例えば図50に示
すように前記遮音壁構造体Aの上部壁面153に横向き
に固定した溝形の受部材155に嵌入状態で支持させ
る。そして該受部材155の上面156を、前記対向す
る係合部145,145(図45)を切除して形成した
耐火被覆部材139の上面部分157で覆い、又、平板
状の耐火被覆部材158で覆う。
【0070】このようにして取り付けられた隣り合う支
持部材1,1に前(上)のボード2の両端部分39,3
9を固定するには、本実施の形態においては図47、4
8、図51に示すように、前記と同様構成のボード補強
部材45を用いて行い、図5に示すと同様にして、該ボ
ード補強部材45の挿入片46を前記上の水平突出板部
138と傾斜突出部31との間に挟み込むと共に、その
端面覆片49を前記上の垂直板部136に、後面覆片5
0を前記傾斜板部135に、又操作片52を前記下の垂
直板部133に夫々重ねる。
持部材1,1に前(上)のボード2の両端部分39,3
9を固定するには、本実施の形態においては図47、4
8、図51に示すように、前記と同様構成のボード補強
部材45を用いて行い、図5に示すと同様にして、該ボ
ード補強部材45の挿入片46を前記上の水平突出板部
138と傾斜突出部31との間に挟み込むと共に、その
端面覆片49を前記上の垂直板部136に、後面覆片5
0を前記傾斜板部135に、又操作片52を前記下の垂
直板部133に夫々重ねる。
【0071】その後、ボード2の両端部分39,39
を、前記傾斜突出部31と前記後面覆片50との間(挿
入凹所)32に挿入し、該端部分39を前記傾斜突出部
31で受けさせる。そのために、前記と同様の背割りし
たボード2a(図15)を用い、このボード2aを図5
1に一点鎖線で示すようにくの字状に屈曲させて行う。
然る後図6に示すと同様に、前記操作片52を折り曲げ
て前記後面覆片50を端部分39の下面159(端部分
の後側の面55)に重ねる(図48)。その後図48に
示すように、前記後面覆片50を貫通するネジ釘41
を、端部分39にねじ込んだ後、前記傾斜突出部31及
び上の水平突出板部138にねじ込み、これによりボー
ドの端部分39を前(上)の支持部5に固定するのであ
る。
を、前記傾斜突出部31と前記後面覆片50との間(挿
入凹所)32に挿入し、該端部分39を前記傾斜突出部
31で受けさせる。そのために、前記と同様の背割りし
たボード2a(図15)を用い、このボード2aを図5
1に一点鎖線で示すようにくの字状に屈曲させて行う。
然る後図6に示すと同様に、前記操作片52を折り曲げ
て前記後面覆片50を端部分39の下面159(端部分
の後側の面55)に重ねる(図48)。その後図48に
示すように、前記後面覆片50を貫通するネジ釘41
を、端部分39にねじ込んだ後、前記傾斜突出部31及
び上の水平突出板部138にねじ込み、これによりボー
ドの端部分39を前(上)の支持部5に固定するのであ
る。
【0072】このようにして前のボード2を張設した
後、図51に示すように、支持部材1の後(下)の支持
部(下面板部131,131)6の下面に後(下)のボ
ード3を当接させ、該ボード3を前記支持部6にネジ釘
41で固定する。これによって、図51に示す耐火性遮
音天井構造体Bが形成されることとなる。なお、該天井
構造体Bの安定性を向上させるために、隣り合う支持部
材相互を、図示しない継ぎ材で連結するのがよい。
後、図51に示すように、支持部材1の後(下)の支持
部(下面板部131,131)6の下面に後(下)のボ
ード3を当接させ、該ボード3を前記支持部6にネジ釘
41で固定する。これによって、図51に示す耐火性遮
音天井構造体Bが形成されることとなる。なお、該天井
構造体Bの安定性を向上させるために、隣り合う支持部
材相互を、図示しない継ぎ材で連結するのがよい。
【0073】〔第3の実施の形態〕 図52〜53は、図49に示す遮音床構造体Cを形成す
るために本発明を応用した場合を示すものであり、支持
部材1は、中空の本体7の前(下)後(上)に、床を構
成する前(下)のボード2を後側部分で受ける前(下)
の支持部5と後(上)のボード3を後側部分で受ける後
(上)の支持部6を具えており、前記遮音壁構造体を構
成するために用いる図1に示す支持部材と同様の構成を
有する。ただ、床板を支持する関係上、本体7は厚肉の
鋼板を用いて丈夫に構成されている。
るために本発明を応用した場合を示すものであり、支持
部材1は、中空の本体7の前(下)後(上)に、床を構
成する前(下)のボード2を後側部分で受ける前(下)
の支持部5と後(上)のボード3を後側部分で受ける後
(上)の支持部6を具えており、前記遮音壁構造体を構
成するために用いる図1に示す支持部材と同様の構成を
有する。ただ、床板を支持する関係上、本体7は厚肉の
鋼板を用いて丈夫に構成されている。
【0074】かかる構成を有する支持部材1は、図53
に示すように、前の支持部5が、コ字形をなす嵌入溝1
61を具えた受部材162で下方から支持され、所要間
隔を置いて平行して配設される。なお図53において符
号163は、支持部5を支持する防振ゴムである。
に示すように、前の支持部5が、コ字形をなす嵌入溝1
61を具えた受部材162で下方から支持され、所要間
隔を置いて平行して配設される。なお図53において符
号163は、支持部5を支持する防振ゴムである。
【0075】そして、このようにして配設された隣り合
う支持部材5,5に前(下)のボード2の両端部分3
9,39を固定する要領は、必要に応じて、前記と同様
構成のボード補強部材を用いて行う。図53において
は、ボード補強部材を用いることなく、ボード2の端部
分39を、前記傾斜突出部31で受けさせている。該下
のボード2としては、前記と同様の背割りしたボード2
a(図15)を用い、このボード2aをくの字状に屈曲
させ、その両端部分39,39を対向の挿入凹所32,
32に挿入させる。然る後、端部分39にねじ込んだネ
ジ釘41を、前記傾斜突出部31及び水平突出板部16
5にねじ込み、これによりボードの端部分39を前
(下)の支持部5に固定するのである。
う支持部材5,5に前(下)のボード2の両端部分3
9,39を固定する要領は、必要に応じて、前記と同様
構成のボード補強部材を用いて行う。図53において
は、ボード補強部材を用いることなく、ボード2の端部
分39を、前記傾斜突出部31で受けさせている。該下
のボード2としては、前記と同様の背割りしたボード2
a(図15)を用い、このボード2aをくの字状に屈曲
させ、その両端部分39,39を対向の挿入凹所32,
32に挿入させる。然る後、端部分39にねじ込んだネ
ジ釘41を、前記傾斜突出部31及び水平突出板部16
5にねじ込み、これによりボードの端部分39を前
(下)の支持部5に固定するのである。
【0076】このようにして前のボード2を張設した
後、図53に示すように、支持部材1の後(上)の支持
部6の上面に後(上)のボード3を載置し、該ボード3
を前記支持部6にネジ釘41で固定する。これによっ
て、図49に示す遮音床構造体Cが構成されることとな
る。
後、図53に示すように、支持部材1の後(上)の支持
部6の上面に後(上)のボード3を載置し、該ボード3
を前記支持部6にネジ釘41で固定する。これによっ
て、図49に示す遮音床構造体Cが構成されることとな
る。
【0077】なお、支持部の肉厚が厚いために通常のボ
ード用ネジ釘の使用が難しいときは、タッピングビス等
を使用することができる。
ード用ネジ釘の使用が難しいときは、タッピングビス等
を使用することができる。
【0078】〔その他の実施の形態〕 (1) 図54は、既設の壁体58を、本発明に係る支持部
材1を用いて構成した場合を示すものであり、それを構
築する施工法は、前記遮音壁構造体Aを構成する場合と
同様である。同図においては、遮音性向上を目的とし
て、前の支持部5の前側面にもボード167を張設し、
前のボード2とボード167との間にも空隙G3を形成
している。前記遮音壁構造体Aの施工を複数回繰り返す
ことにより、遮音性に一層優れる壁構造体を構成でき
る。その場合における別の遮音壁構造体Aの一部分が、
図54に一点鎖線で示されている。
材1を用いて構成した場合を示すものであり、それを構
築する施工法は、前記遮音壁構造体Aを構成する場合と
同様である。同図においては、遮音性向上を目的とし
て、前の支持部5の前側面にもボード167を張設し、
前のボード2とボード167との間にも空隙G3を形成
している。前記遮音壁構造体Aの施工を複数回繰り返す
ことにより、遮音性に一層優れる壁構造体を構成でき
る。その場合における別の遮音壁構造体Aの一部分が、
図54に一点鎖線で示されている。
【0079】(2) 本発明に係る支持部材及び本発明で用
いるボードの補強部材は、前記のように鋼板を折曲形成
して構成されることの他、目的に応じ、強度のある合成
樹脂素材を用いて押出成型等により構成されることもあ
る。
いるボードの補強部材は、前記のように鋼板を折曲形成
して構成されることの他、目的に応じ、強度のある合成
樹脂素材を用いて押出成型等により構成されることもあ
る。
【0080】(3) 前記遮音性壁構造体や天井構造体、床
構造体の構成にあたり、遮音性や断熱性の向上を目的と
して、張設されたボード面に別のボードを貼り合わせる
こともある。
構造体の構成にあたり、遮音性や断熱性の向上を目的と
して、張設されたボード面に別のボードを貼り合わせる
こともある。
【0081】(4) 前記ボード補強部材45は、支持部材
の全長に亘る長さに構成されることがある他、例えば1
0cm程度の短い長さに設定され、釘によるボード止着
部位においてのみ配設されることもある。
の全長に亘る長さに構成されることがある他、例えば1
0cm程度の短い長さに設定され、釘によるボード止着
部位においてのみ配設されることもある。
【0082】(5) 前の支持部5は、その先端が挿入凹所
の開放端から突出しないように構成するのが好ましい
が、突出することもある。
の開放端から突出しないように構成するのが好ましい
が、突出することもある。
【0083】(6) 図34〜44に示す支持部材と同様構
成のものを、天井部や床部の形成に用いることもある。
成のものを、天井部や床部の形成に用いることもある。
【0084】(7) 本発明は、建物に対しての他、冷蔵庫
や温蔵庫等の収納庫の分野を含む各種分野に応用でき
る。又、建物等の内部構造体に対してだけでなく外壁等
外部構造体に対しても応用できる。
や温蔵庫等の収納庫の分野を含む各種分野に応用でき
る。又、建物等の内部構造体に対してだけでなく外壁等
外部構造体に対しても応用できる。
【0085】(8) 本発明においてボードとは、基本的に
は板状を呈するものを言い、この中には、前記石膏ボー
ドの他、合板、金属板、ガラス板等を含み、表面に凹凸
があるものや吸音用、通気用等の孔が設けられているも
のもある。又、格子状等に枠材を組み合わせたパネル等
も含まれる。
は板状を呈するものを言い、この中には、前記石膏ボー
ドの他、合板、金属板、ガラス板等を含み、表面に凹凸
があるものや吸音用、通気用等の孔が設けられているも
のもある。又、格子状等に枠材を組み合わせたパネル等
も含まれる。
【0086】
【発明の効果】本発明によるときは、二重構造の壁構造
体や天井構造体或いは床構造体等を、熟練を要すること
なく高精度、高品質に施工でき、又、施工手間を大幅に
減じて工期を短縮できると共に施工コストの低減を期し
得る。それ故本発明は、室の断熱性向上や耐火性向上を
図るために応用して好適であるのは勿論、例えば特殊な
音響用の部屋やピアノ練習室、カラオケ娯楽室等の遮音
性を要する壁や天井、床等の構成に応用して特に好都合
であり、一般住宅への普及も含め、これら特殊構造体の
一層の普及に大きく寄与し得る高い実用性を有してい
る。以下これを具体的に説明する。
体や天井構造体或いは床構造体等を、熟練を要すること
なく高精度、高品質に施工でき、又、施工手間を大幅に
減じて工期を短縮できると共に施工コストの低減を期し
得る。それ故本発明は、室の断熱性向上や耐火性向上を
図るために応用して好適であるのは勿論、例えば特殊な
音響用の部屋やピアノ練習室、カラオケ娯楽室等の遮音
性を要する壁や天井、床等の構成に応用して特に好都合
であり、一般住宅への普及も含め、これら特殊構造体の
一層の普及に大きく寄与し得る高い実用性を有してい
る。以下これを具体的に説明する。
【0087】(1) 本発明に係る支持部材によるときは、
これを壁や天井或いは床の構成に応用した場合、熟練者
であっても多大の手間と時間を要し又そのために施工コ
ストが嵩み、その割りには品質の良い施工が困難であっ
た従来の下地構造物を形成することを全く要さず、前後
の支持部に前後のボードを直接支持させて二重構造の壁
構造体や天井構造体或いは床構造体等を構成できる。そ
して、支持部材の同一側から前後のボードを張設できる
ため、例えば角筒状の支柱部材を用いてその対向側でボ
ードを支持させる場合のように、裏側に回ってボード張
り施工を行わなければならないといった不便がない。従
って、張設するボードを支持部材の裏側にも運搬する等
のボード取り扱い上の面倒さがないと共に、同方向から
のボード張り作業だけで済ますことができる等、作業性
が非常によい。このように本発明によるときは、熟練を
要することなく、精度のよい高品質の施工を、施工手間
を大幅に減じて短工期で能率的に行うことができる。か
かる利点によって、特に遮音壁構造体の構成について言
えば、二重構造の遮音壁構造体を所要間隔を置いて複数
形成することも可能なのであり、多重空間を有する高性
能の遮音壁構造体を構成できることとなる。もしも、前
記した従来施工によるときは、壁下地構造物を所要間隔
を置いて4枚以上形成する必要が生じ、施工手間や工
期、施工コスト等の面から施工は事実上不可能なことで
あった。
これを壁や天井或いは床の構成に応用した場合、熟練者
であっても多大の手間と時間を要し又そのために施工コ
ストが嵩み、その割りには品質の良い施工が困難であっ
た従来の下地構造物を形成することを全く要さず、前後
の支持部に前後のボードを直接支持させて二重構造の壁
構造体や天井構造体或いは床構造体等を構成できる。そ
して、支持部材の同一側から前後のボードを張設できる
ため、例えば角筒状の支柱部材を用いてその対向側でボ
ードを支持させる場合のように、裏側に回ってボード張
り施工を行わなければならないといった不便がない。従
って、張設するボードを支持部材の裏側にも運搬する等
のボード取り扱い上の面倒さがないと共に、同方向から
のボード張り作業だけで済ますことができる等、作業性
が非常によい。このように本発明によるときは、熟練を
要することなく、精度のよい高品質の施工を、施工手間
を大幅に減じて短工期で能率的に行うことができる。か
かる利点によって、特に遮音壁構造体の構成について言
えば、二重構造の遮音壁構造体を所要間隔を置いて複数
形成することも可能なのであり、多重空間を有する高性
能の遮音壁構造体を構成できることとなる。もしも、前
記した従来施工によるときは、壁下地構造物を所要間隔
を置いて4枚以上形成する必要が生じ、施工手間や工
期、施工コスト等の面から施工は事実上不可能なことで
あった。
【0088】(2) 本発明に係る支持部材によるときは、
支持部材の同一側から前後のボードを支持させる作業を
行なうことができるため、既設の壁体等に近接させて二
重構造の壁体等を構成する場合も、支持部材の裏側での
作業を全く不要として極めて容易に施工できる利点があ
る。このような施工を行わんとするとき、従来において
は、多くの手間や時間を要し又施工コストが嵩む等の問
題のあった前記下地構造物を各ボードについて二重に形
成せざるを得なかったのであるが、本発明によるとき
は、このような問題点を容易に解決できる。
支持部材の同一側から前後のボードを支持させる作業を
行なうことができるため、既設の壁体等に近接させて二
重構造の壁体等を構成する場合も、支持部材の裏側での
作業を全く不要として極めて容易に施工できる利点があ
る。このような施工を行わんとするとき、従来において
は、多くの手間や時間を要し又施工コストが嵩む等の問
題のあった前記下地構造物を各ボードについて二重に形
成せざるを得なかったのであるが、本発明によるとき
は、このような問題点を容易に解決できる。
【0089】(3) 形成した壁下地構造物にボードを張設
する従来施工によるときは、該壁下地構造物の厚さが少
なくとも10cm程度はあるために、二重構造の壁構造
体を構成するときは、下地構造物だけで少なくとも20
cm幅のスペースを要し、従ってその壁構造体は分厚い
ものとなる。これに対して本発明によるときは、支持部
材をコンパクトに構成可能であるため、所望の遮音性や
断熱性等を確保しつつ壁厚を削減でき、従って、部屋の
スペース減少を最小限度に抑制できることとなる。
する従来施工によるときは、該壁下地構造物の厚さが少
なくとも10cm程度はあるために、二重構造の壁構造
体を構成するときは、下地構造物だけで少なくとも20
cm幅のスペースを要し、従ってその壁構造体は分厚い
ものとなる。これに対して本発明によるときは、支持部
材をコンパクトに構成可能であるため、所望の遮音性や
断熱性等を確保しつつ壁厚を削減でき、従って、部屋の
スペース減少を最小限度に抑制できることとなる。
【0090】(4) 本発明に係る支持部材を用いるとき
は、縦下地材と横下地材の組み合わせからなる壁下地構
造物を形成してボードを張設するのではなく、支持部材
を立設しながらボードを順次張設する施工法を採用でき
るため、立設した支持部材の裏側空間を確認しつつこの
裏側空間に物を残さないでボードを張設でき、従って、
高性能の遮音壁構造体等を構成できることとなる。
は、縦下地材と横下地材の組み合わせからなる壁下地構
造物を形成してボードを張設するのではなく、支持部材
を立設しながらボードを順次張設する施工法を採用でき
るため、立設した支持部材の裏側空間を確認しつつこの
裏側空間に物を残さないでボードを張設でき、従って、
高性能の遮音壁構造体等を構成できることとなる。
【0091】(5) 前のボードを支持する支持部を、折り
返し板部を具えるものとして構成することにより、該支
持部の剛性を増大させ得る。従って、突出する支持部が
輸送時に変形する恐れを防止できると共に、ボードの支
持強度を向上させて安定した二重構造の壁構造体等を構
成できることになる。又ネジ釘を、折り返し板部を貫通
させた後に突出板部にねじ込ませることが可能となるた
め、通常のボード用ネジ釘を用いても、ネジ釘止めを容
易に行うことができる。因みにこのような支持部の剛性
向上は、支持部の肉厚を厚くすることによっても達成で
きるが、このようにするときは、ボードの端部分を支持
部にネジ釘止め際、通常のボード用ネジ釘ではこれを支
持部にねじ込ませることが困難であるため、タッピング
ビス等の特殊なネジ釘を用いることが必要となる。
返し板部を具えるものとして構成することにより、該支
持部の剛性を増大させ得る。従って、突出する支持部が
輸送時に変形する恐れを防止できると共に、ボードの支
持強度を向上させて安定した二重構造の壁構造体等を構
成できることになる。又ネジ釘を、折り返し板部を貫通
させた後に突出板部にねじ込ませることが可能となるた
め、通常のボード用ネジ釘を用いても、ネジ釘止めを容
易に行うことができる。因みにこのような支持部の剛性
向上は、支持部の肉厚を厚くすることによっても達成で
きるが、このようにするときは、ボードの端部分を支持
部にネジ釘止め際、通常のボード用ネジ釘ではこれを支
持部にねじ込ませることが困難であるため、タッピング
ビス等の特殊なネジ釘を用いることが必要となる。
【0092】(6) 前のボードを支持する支持部が折り返
し板部を具える場合、該折り返し板部が傾斜突出部を有
する如く構成することにより、該支持部の剛性を増大さ
せて、突出する支持部が輸送時に変形する恐れを防止で
きると共に、ボードの支持強度を向上させて安定した二
重構造の壁構造体等を構成できることになるのは元よ
り、ボードの端部分を支持部にネジ釘止めするに際し、
そのネジ釘止めを、より一層安定状態で容易に行うこと
ができる。これをより具体的に説明すると、ボードの端
部分を支持部にネジ釘で固定する際、ネジ釘を斜めにし
てねじ込むときに、ネジ釘のねじ込み方向に対し直角乃
至直角に近い角度の傾斜突出部にネジ釘の先端が当たる
ことになるため、ネジ釘先端が滑りにくい状態でネジ釘
が傾斜突出部を安定的に貫通できる。その後ネジ釘は、
この傾斜突出部に保持された状態で、前側にある残りの
一枚(突出板部)に突き刺さりこの突出板部にねじ込ま
れる。もしも、折り返し板部が、左右方向に延びる平板
状であると、斜めにねじ込んだネジ釘の先端が折り返し
板部面で滑りやすく、ネジ釘止めを行いにくい恐れがあ
る。因みに後述のように、支持部材の輸送時やその梱包
時における有利性を考慮したとき、前の支持部の突出長
さを、その先端が本体の側面から突出しないように短く
設定するのが好ましいが、このように短く設定したとき
にはネジ釘のねじ込み方向を、前記のように斜め状態に
せざるを得ないのである。
し板部を具える場合、該折り返し板部が傾斜突出部を有
する如く構成することにより、該支持部の剛性を増大さ
せて、突出する支持部が輸送時に変形する恐れを防止で
きると共に、ボードの支持強度を向上させて安定した二
重構造の壁構造体等を構成できることになるのは元よ
り、ボードの端部分を支持部にネジ釘止めするに際し、
そのネジ釘止めを、より一層安定状態で容易に行うこと
ができる。これをより具体的に説明すると、ボードの端
部分を支持部にネジ釘で固定する際、ネジ釘を斜めにし
てねじ込むときに、ネジ釘のねじ込み方向に対し直角乃
至直角に近い角度の傾斜突出部にネジ釘の先端が当たる
ことになるため、ネジ釘先端が滑りにくい状態でネジ釘
が傾斜突出部を安定的に貫通できる。その後ネジ釘は、
この傾斜突出部に保持された状態で、前側にある残りの
一枚(突出板部)に突き刺さりこの突出板部にねじ込ま
れる。もしも、折り返し板部が、左右方向に延びる平板
状であると、斜めにねじ込んだネジ釘の先端が折り返し
板部面で滑りやすく、ネジ釘止めを行いにくい恐れがあ
る。因みに後述のように、支持部材の輸送時やその梱包
時における有利性を考慮したとき、前の支持部の突出長
さを、その先端が本体の側面から突出しないように短く
設定するのが好ましいが、このように短く設定したとき
にはネジ釘のねじ込み方向を、前記のように斜め状態に
せざるを得ないのである。
【0093】(7) 支持部材を、中空の本体の前後に支持
部を設ける構成とすることにより、該中空本体による支
持部材の剛性向上が図られ、壁板や天井板等としてのボ
ードの支持の安定性が図られる。又輸送時においても変
形しにくく、更に中空部分が、遮音効果の向上にも寄与
することになる。
部を設ける構成とすることにより、該中空本体による支
持部材の剛性向上が図られ、壁板や天井板等としてのボ
ードの支持の安定性が図られる。又輸送時においても変
形しにくく、更に中空部分が、遮音効果の向上にも寄与
することになる。
【0094】(8) 前の支持部の突出長さを、その先端が
本体の側面から突出しないように短く設定することによ
り、支持部材を輸送する際において支持部が屈曲変形を
起こす恐れを防止できる。又、支持部の屈曲変形を招か
ないような特殊な梱包手段を採用する必要もなくなる。
本体の側面から突出しないように短く設定することによ
り、支持部材を輸送する際において支持部が屈曲変形を
起こす恐れを防止できる。又、支持部の屈曲変形を招か
ないような特殊な梱包手段を採用する必要もなくなる。
【0095】(9) ボードの端部分を、本体の側面部分を
凹ませて形成した挿入凹所に挿入する場合、該挿入凹所
の入口が拡大するように挿入凹所の後側の面を傾斜面と
して構成するときは、前記ネジ釘を斜め方向でねじ込む
操作が容易になる。又例えば図16に示すように、背割
りしたボードを、対向する収容部に挿入する際、該収容
部の後側の面が傾斜面になっていることは、その挿入を
容易とする。
凹ませて形成した挿入凹所に挿入する場合、該挿入凹所
の入口が拡大するように挿入凹所の後側の面を傾斜面と
して構成するときは、前記ネジ釘を斜め方向でねじ込む
操作が容易になる。又例えば図16に示すように、背割
りしたボードを、対向する収容部に挿入する際、該収容
部の後側の面が傾斜面になっていることは、その挿入を
容易とする。
【0096】(10)強度が必ずしも十分と言えない石膏ボ
ード等のボードを用い、該ボードの端部分をネジ釘で固
定するときには、該端部分が割れる恐れがあるが、前記
ボード補強部材を装着して後に端部分を取り付ける構成
を採用する場合は、折り曲げた後面覆片と前の支持部と
の間にボードの端部分を挟んだ状態で、該後面覆片に保
持された状態のネジ釘によってボードの端部分を支持部
に止着できる。従って、ネジ釘を直接端部分にねじ込む
場合に比し端部分の固定を安定的に行うことができ、ボ
ード端部分の割れを防止してボードの連結強度を向上さ
せ得る。特に前記のように釘を斜め状態にするときは、
ボードの端部分が割れる恐れがあるが、ボード補強部材
はこのような場合に用いて好適である。又前記ボード補
強部材は、その後面覆片が折り曲げ可能であるため、ボ
ードの厚さが多少異なるときにも、例えば図55に示す
ように、折り曲げの程度によって該後面覆片50をボー
ド2の後側の面55に当接させることができる。
ード等のボードを用い、該ボードの端部分をネジ釘で固
定するときには、該端部分が割れる恐れがあるが、前記
ボード補強部材を装着して後に端部分を取り付ける構成
を採用する場合は、折り曲げた後面覆片と前の支持部と
の間にボードの端部分を挟んだ状態で、該後面覆片に保
持された状態のネジ釘によってボードの端部分を支持部
に止着できる。従って、ネジ釘を直接端部分にねじ込む
場合に比し端部分の固定を安定的に行うことができ、ボ
ード端部分の割れを防止してボードの連結強度を向上さ
せ得る。特に前記のように釘を斜め状態にするときは、
ボードの端部分が割れる恐れがあるが、ボード補強部材
はこのような場合に用いて好適である。又前記ボード補
強部材は、その後面覆片が折り曲げ可能であるため、ボ
ードの厚さが多少異なるときにも、例えば図55に示す
ように、折り曲げの程度によって該後面覆片50をボー
ド2の後側の面55に当接させることができる。
【0097】(11)耐火性のボードを張設する場合、支持
部材の外面を前記のように耐火被覆部材で被覆すること
により、壁部や天井部等の耐火性を向上させ得る。又こ
の耐火被覆部材は、ボードの端部分を支持部にネジ釘等
の釘で固定したときに、釘先端の露出を防ぐ。従って例
えば天井部の形成にあって、釘先端が天井裏に突出する
のを防止でき、これにより、天井裏の作業の安全性を確
保できることにもなる。
部材の外面を前記のように耐火被覆部材で被覆すること
により、壁部や天井部等の耐火性を向上させ得る。又こ
の耐火被覆部材は、ボードの端部分を支持部にネジ釘等
の釘で固定したときに、釘先端の露出を防ぐ。従って例
えば天井部の形成にあって、釘先端が天井裏に突出する
のを防止でき、これにより、天井裏の作業の安全性を確
保できることにもなる。
【0098】(12)半割体の一体化によって支持部材を構
成するときは、図12に示すように、半割体単独を隅部
分のボード支持用に用いることにより、ボードの納まり
を向上させることが可能となる。このように半割体は、
単独使用と一体化使用の両方に利用できることになり、
製造コストの低減と支持部材の保管管理の簡素化に寄与
することとなる。
成するときは、図12に示すように、半割体単独を隅部
分のボード支持用に用いることにより、ボードの納まり
を向上させることが可能となる。このように半割体は、
単独使用と一体化使用の両方に利用できることになり、
製造コストの低減と支持部材の保管管理の簡素化に寄与
することとなる。
【図1】本発明に係る支持部材とボード補強部材を、ボ
ードと共に示す斜視図である。
ードと共に示す斜視図である。
【図2】支持部材によるボードの支持状態を示す断面図
である。
である。
【図3】支持部材を構成する半割体を示す斜視図であ
る。
る。
【図4】前の支持部に前のボードを固定した状態を示す
斜視図である。
斜視図である。
【図5】支持部材にボード補強部材を装着し、挿入凹所
にボードの端部分を挿入した状態を示す断面図である。
にボードの端部分を挿入した状態を示す断面図である。
【図6】ボード補強部材を介してボードの端部分を前の
支持部にネジ釘止めする直前の状態を示す断面図であ
る。
支持部にネジ釘止めする直前の状態を示す断面図であ
る。
【図7】ボードを固定するネジ釘の先端部分が前の支持
部の傾斜突出部に突き刺さった状態を示す断面図であ
る。
部の傾斜突出部に突き刺さった状態を示す断面図であ
る。
【図8】ボードの端部分が前の支持部にネジ釘止めされ
た状態を示す断面図である。
た状態を示す断面図である。
【図9】本発明を応用して構成した遮音壁構造体を示す
断面図である。
断面図である。
【図10】隣り合う支持部材間にボードを張設する工程
を説明する断面図である。
を説明する断面図である。
【図11】立設した支持部材の上下端部分を上下の受部
材の溝部に嵌入した状態を示す斜視図である。
材の溝部に嵌入した状態を示す斜視図である。
【図12】遮音壁構造体の入隅部分及び出隅部分の構成
を説明する断面図である。
を説明する断面図である。
【図13】遮音壁構造体の中間部分の構成を説明する断
面図である。
面図である。
【図14】中間に位置する支持部材間にボードを張設す
る工程を説明する断面図である。
る工程を説明する断面図である。
【図15】背割りされたボードを示す部分斜視図であ
る。
る。
【図16】背割りされたボードを、隣り合う支持部材間
で張設する工程を説明する説明図である。
で張設する工程を説明する説明図である。
【図17】遮音壁構造体の下側部分の耐火被覆状態を示
す斜視図である。
す斜視図である。
【図18】遮音壁構造体の上側部分の耐火被覆状態を示
す斜視図である。
す斜視図である。
【図19】下の受部材を被覆する耐火被覆部材を示す部
分斜視図である。
分斜視図である。
【図20】遮音壁構造体の入隅部分及び出隅部分におけ
る下端側の構造を、耐火被覆した状態で示す斜視図であ
る。
る下端側の構造を、耐火被覆した状態で示す斜視図であ
る。
【図21】遮音壁構造体の入隅部分及び出隅部分におけ
る上端側の構造を、耐火被覆した状態で示す斜視図であ
る。
る上端側の構造を、耐火被覆した状態で示す斜視図であ
る。
【図22】支持部材を被覆する耐火被覆部材を示す部分
斜視図である。
斜視図である。
【図23】その被覆状態を示す部分拡大断面図である。
【図24】その被覆状態を示す部分拡大断面図である。
【図25】支持部材を被覆する耐火被覆部材を示す部分
斜視図である。
斜視図である。
【図26】その被覆状態を示す部分拡大断面図である。
【図27】遮音壁構造体の出隅部分における支持部材の
上下端部分を受部材の溝部に嵌入した状態を示す斜視図
である。
上下端部分を受部材の溝部に嵌入した状態を示す斜視図
である。
【図28】遮音壁構造体の出隅部分における支持部材の
上下端部分を受部材の溝部に嵌入した状態を示す斜視図
である。
上下端部分を受部材の溝部に嵌入した状態を示す斜視図
である。
【図29】隣り合う支持部材を被覆する耐火被覆部材を
示す部分斜視図である。
示す部分斜視図である。
【図30】その被覆状態を示す部分拡大断面図である。
【図31】その被覆状態を示す部分拡大断面図である。
【図32】支持部材の他の態様を示す斜視図である。
【図33】その支持部材によるボードの支持状態を示す
断面図である。
断面図である。
【図34】支持部材のその他の態様を示す部分斜視図で
ある。
ある。
【図35】支持部材のその他の態様を示す部分斜視図で
ある。
ある。
【図36】支持部材のその他の態様を示す部分斜視図で
ある。
ある。
【図37】支持部材のその他の態様を示す部分斜視図で
ある。
ある。
【図38】支持部材のその他の態様を示す部分斜視図で
ある。
ある。
【図39】支持部材のその他の態様を示す部分斜視図で
ある。
ある。
【図40】支持部材のその他の態様を示す部分斜視図で
ある。
ある。
【図41】支持部材のその他の態様を示す部分斜視図で
ある。
ある。
【図42】支持部材のその他の態様を示す部分斜視図で
ある。
ある。
【図43】支持部材のその他の態様を示す部分斜視図で
ある。
ある。
【図44】支持部材のその他の態様を示す部分斜視図で
ある。
ある。
【図45】耐火性遮音天井構造体の構成に用いる支持部
材をその取り付け状態で示す斜視図である。
材をその取り付け状態で示す斜視図である。
【図46】耐火性遮音天井構造体の構成に用いる支持部
材をその取り付け状態で示す斜視図である。
材をその取り付け状態で示す斜視図である。
【図47】その支持部材を用いて構成した耐火性遮音天
井構造体を示す断面図である。
井構造体を示す断面図である。
【図48】その部分拡大図である。
【図49】本発明を応用して構成された天井部と床部を
示す断面図である。
示す断面図である。
【図50】天井部を構成する支持部材の端部分の固定状
態を示す斜視図である。
態を示す斜視図である。
【図51】隣り合う支持部材に天井板を張設する工程を
説明する断面図である。
説明する断面図である。
【図52】遮音性床構造体を構成する支持部材を示す部
分斜視図である。
分斜視図である。
【図53】その支持部材を用いて構成した遮音性床構造
体を示す断面図である。
体を示す断面図である。
【図54】本発明に係る支持部材を用いて構成した既設
壁体と遮音壁構造体を示す断面図である。
壁体と遮音壁構造体を示す断面図である。
【図55】ボード補強部材の他の使用状態を示す部分断
面図である。
面図である。
【図56】従来の遮音壁体の構造を示す部分斜視図であ
る。
る。
【符号の説明】 1 支持部材 2 ボード 3 ボード 5 前の支持部 6 後の支持部 7 本体 11 半割体 27 折り返し板部 31 傾斜突出部 39 前のボードの端部分 41 ネジ釘 45 ボード補強部材 46 挿入片 49 端面覆片 50 後面覆片 58 既設壁体 60 耐火被覆部材
Claims (15)
- 【請求項1】 平行状態で前後に所要間隔をおいて配置
されるボードを支持する金属製又は合成樹脂製の二重ボ
ード支持部材であって、後側部分で前のボードの端部分
を受ける前の支持部と後側部分で後のボードを受ける後
の支持部を本体の前後に設け、又前記前の支持部は、前
記本体から突出する突出板部とその先端で本体に向けて
折り返された折り返し板部とからなり、該折り返しは前
記突出板部の後側で行われており、又前記後の支持部は
前記本体の後端面であることを特徴とする二重ボード支
持部材。 - 【請求項2】 平行状態で前後に所要間隔をおいて配置
されるボードを支持する金属製又は合成樹脂製の二重ボ
ード支持部材であって、後側部分で前のボードの端部分
を受ける前の支持部と後側部分で後のボードを受ける後
の支持部を本体の前後に設け、又前記前の支持部は、前
記本体から突出する突出板部とその先端で本体に向けて
折り返された折り返し板部とからなり、該折り返しは前
記突出板部の後側で行われており、又前記折り返し板部
の全体又は先側の部分は、その先端が基端よりも後方に
位置する傾斜突出部として形成され、該傾斜突出部で前
記ボードを受けることを特徴とする二重ボード支持部
材。 - 【請求項3】 平行状態で前後に所要間隔をおいて配置
されるボードを支持する金属製又は合成樹脂製の二重ボ
ード支持部材であって、後側部分で前のボードの端部分
を受ける前の支持部と後側部分で後のボードを受ける後
の支持部を本体の前後に設け、又前記前の支持部は、前
記本体から突出する突出板部とその先端で本体に向けて
折り返された折り返し板部とからなり、該折り返しは前
記突出板部の後側で行われており、又前記本体の側面部
が内方に凹むことによって、前記前のボードの端部分を
挿入させるための挿入凹所が形成されており、本体の前
部で側方に突出する前記前の支持部の先端が、前記挿入
凹所の開放端から突出しないようにしたことを特徴とす
る二重ボード支持部材。 - 【請求項4】 平行状態で前後に所要間隔をおいて配置
されるボードを支持する金属製又は合成樹脂製の二重ボ
ード支持部材であって、後側部分で前のボードの端部分
を受ける前の支持部と後側部分で後のボードを受ける後
の支持部を本体の前後に設け、又前記前の支持部は、前
記本体から突出する突出板部とその先端で本体に向けて
折り返された折り返し板部とからなり、該折り返しは前
記突出板部の後側で行われた二重ボード支持部材におい
て、前記前の支持部の前側面が、耐火性を有する被覆部
材で被覆可能とされ、又前記ボードの端部分を前記前の
支持部に釘で止着する場合、前記被覆部材は、前記前側
面に突出した釘先端部の露出を覆うようになされている
ことを特徴とする二重ボード支持部材。 - 【請求項5】 平行状態で前後に所要間隔をおいて配置
されるボードを支持する金属製又は合成樹脂製の二重ボ
ード支持部材であって、後側部分で前のボードの端部分
を受ける前の支持部と後側部分で後のボードを受ける後
の支持部を本体の前後に設け、又前記前の支持部は、前
記本体から突出する突出板部とその先端で本体に向けて
折り返された折り返し板部とからなり、該折り返しは前
記突出板部の後側で行われている二重ボード支持部材
と、ボード補強部材とを具える二重ボード支持装置であ
って、 前記ボード補強部材は、前記突出板部と前記折り返し板
部との間に挿入される挿入片と、前記前のボードの端面
を覆う端面覆片と、前の支持部で受けられたボードの端
部分の後側の面に重なるように折り曲げ可能な後面覆片
とを具え、前記後側の面に重なるように折り曲げられた
後面覆片を貫く釘が、前記ボードの端部分を貫いて前記
前の支持部に釘止めされることを特徴とする二重ボード
支持装置。 - 【請求項6】 平行状態で前後に所要間隔をおいて配置
されるボードを支持する金属製又は合成樹脂製の二重ボ
ード支持部材であって、後側部分で前のボードの端部分
を受ける前の支持部と後側部分で後のボードを受ける後
の支持部を本体の前後に設け、又前記前の支持部は、前
記本体から突出する突出板部とその先端で本体に向けて
折り返された折り返し板部とからなり、該折り返しは前
記突出板部の後側で行われており、又前記折り返し板部
の全体又は先側の部分は、その先端が基端よりも後方に
位置する傾斜突出部として形成され、該傾斜突出部で前
記ボードを受ける二重ボード支持部材と、ボード補強部
材とを具える二重ボード支持装置であって、 前記ボード補強部材は、前記突出板部と前記折り返し板
部との間に挿入される挿入片と、前記前のボードの端面
を覆う端面覆片と、前の支持部で受けられたボードの端
部分の後側の面に重なるように折り曲げ可能な後面覆片
とを具え、前記後側の面に重なるように折り曲げられた
後面覆片を貫く釘が、前記ボードの端部分及び前記傾斜
突出部を貫き、且つ前記突出板部に釘止めされることを
特徴とする二重ボード支持装置。 - 【請求項7】 平行状態で前後に所要間隔をおいて配置
されるボードを支持する金属製又は合成樹脂製の二重ボ
ード支持部材であって、左右対称の半割体を用い、これ
を背中合わせ状態に一体化することにより構成されてお
り、後側部分で前のボードの端部分を受ける前の支持部
と後側部分で後のボードを受ける後の支持部を本体の前
後に有し、前記前の支持部は、前記本体の前部で左右逆
方向に突設されており、前記半割体は、後側部分で前の
ボードの端部分を受ける前の支持部と後側部分で後のボ
ードを受ける後の支持部を本体の前後に具えていること
を特徴とする二重ボード支持部材。 - 【請求項8】 前の支持部は、前記本体から突出する突
出板部とその先端で本体に向けて折り返された折り返し
板部とからなり、該折り返しは前記突出板部の後側で行
われていることを特徴とする請求項7記載の二重ボード
支持部材。 - 【請求項9】 前記折り返し板部の全体又は先側の部分
は、その先端が基端よりも後方に位置する傾斜突出部と
して形成され、該傾斜突出部で前記ボードを受けること
を特徴とする請求項7記載の二重ボード支持部材。 - 【請求項10】 後の支持部は、本体の後端面であるこ
とを特徴とする請求項7〜9のいずれかに記載の二重ボ
ード支持部材。 - 【請求項11】 請求項1、2、4、5、6、7、8、
9又は10記載の二重ボード支持部材において、前記本
体の側面部が内方に凹むことによって、前記前のボード
の端部分を挿入させるための挿入凹所が形成されてお
り、本体の前部で側方に突出する前記前の支持部の先端
が、前記挿入凹所の開放端から突出しないようにしたこ
とを特徴とする二重ボード支持部材。 - 【請求項12】 前記挿入凹所の入口が拡大するよう
に、該挿入凹所の後側の面を、外方に向け後側に傾斜す
る傾斜面としたことを特徴とする請求項3又は11記載
の二重ボード支持部材。 - 【請求項13】 前の支持部の前側面が、耐火性を有す
る被覆部材で被覆可能とされており、該被覆部材は、前
記ボードの端部分を前記前の支持部に釘で止着する場合
に、前記前側面に突出した釘先端部の露出を覆うように
構成することを特徴とする請求項1、2、3、5、6、
7、8、9、10、11又は12記載の二重ボード支持
部材。 - 【請求項14】 請求項8記載の二重ボード支持部材
と、ボード補強部材とを具える二重ボード支持装置であ
って、 前記ボード補強部材は、前記突出板部と前記折り返し板
部との間に挿入される挿入片と、前記前のボードの端面
を覆う端面覆片と、前の支持部で受けられたボードの端
部分の後側の面に重なるように折り曲げ可能な後面覆片
とを具え、前記後側の面に重なるように折り曲げられた
後面覆片を貫く釘が、前記ボードの端部分を貫いて前記
前の支持部に釘止めされることを特徴とする二重ボード
支持装置。 - 【請求項15】 請求項9記載の二重ボード支持部材
と、ボード補強部材とを具える二重ボード支持装置であ
って、 前記ボード補強部材は、前記突出板部と前記折り返し板
部との間に挿入される挿入片と、前記前のボードの端面
を覆う端面覆片と、前の支持部で受けられたボードの端
部分の後側の面に重なるように折り曲げ可能な後面覆片
とを具え、前記後側の面に重なるように折り曲げられた
後面覆片を貫く釘が、前記ボードの端部分及び前記傾斜
突出部を貫き、且つ前記突出板部に釘止めされることを
特徴とする二重ボード支持装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10059024A JP2983198B2 (ja) | 1998-02-23 | 1998-02-23 | 二重ボード支持部材及びそれを用いる二重ボード支持装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10059024A JP2983198B2 (ja) | 1998-02-23 | 1998-02-23 | 二重ボード支持部材及びそれを用いる二重ボード支持装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11241431A JPH11241431A (ja) | 1999-09-07 |
JP2983198B2 true JP2983198B2 (ja) | 1999-11-29 |
Family
ID=13101316
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10059024A Expired - Fee Related JP2983198B2 (ja) | 1998-02-23 | 1998-02-23 | 二重ボード支持部材及びそれを用いる二重ボード支持装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2983198B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
SE543796C2 (en) * | 2018-11-01 | 2021-07-27 | Saint Gobain Ecophon Ab | A planar suspended ceiling system and a method for installing the ceiling system |
-
1998
- 1998-02-23 JP JP10059024A patent/JP2983198B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
SE543796C2 (en) * | 2018-11-01 | 2021-07-27 | Saint Gobain Ecophon Ab | A planar suspended ceiling system and a method for installing the ceiling system |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11241431A (ja) | 1999-09-07 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2000309991A (ja) | モジュール式建築パネル及びそのパネルを用いた壁面建造方法 | |
US20070000204A1 (en) | Support device for orthogonal mounting of sheet material | |
US20090301026A1 (en) | Method and apparatus for connecting perpendicularly oriented structural building members | |
JP2983198B2 (ja) | 二重ボード支持部材及びそれを用いる二重ボード支持装置 | |
JPH08135053A (ja) | 間仕切壁ユニット及びパネル連結用ジョイント | |
US20090133346A1 (en) | Drywalls Joint | |
JP5447116B2 (ja) | 鋼構造用床パネル、鋼構造用床パネルの接合構造および鋼構造の床組 | |
JP3218309B2 (ja) | 木造建築物 | |
JP3834662B2 (ja) | パネルによる木造耐力壁およびその組立方法 | |
JP3869975B2 (ja) | 床下地材の固定構造 | |
JP2001059289A (ja) | 鉄骨躯体の耐火被覆構造および被覆用耐火パネルの取付け金具 | |
JP4187349B2 (ja) | 間仕切壁の構造及びその施工方法 | |
JPH11141023A (ja) | 壁パネルと床パネルとの接合構造及び建物ユニット | |
JP2024085601A (ja) | 間仕切壁の構築方法 | |
JP3289659B2 (ja) | 根太のはね出し構造及びその施工方法 | |
JP2001090327A (ja) | 床仕上げ材、床仕上げ方法及びユニット建物の床仕上げ方法 | |
JPH10159189A (ja) | 建築用板材の突合せ接合用具 | |
JP4057400B2 (ja) | 間仕切構造 | |
JP3150572U (ja) | 間仕切り壁構造 | |
JPH0813653A (ja) | 断熱壁下地の施工方法 | |
JP2006009357A (ja) | 間仕切壁 | |
JPH07305427A (ja) | 建物の耐火被覆構造 | |
JPH09242251A (ja) | 天井板の固定構造及び固定金具 | |
JP2000265638A (ja) | 外装材用の取付金具、外壁構造及び外装材の取付方法 | |
JPH1122077A (ja) | 組立式間仕切り壁構造とその構築方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19990831 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |