JP2981566B2 - 熱転写記録用受像体 - Google Patents
熱転写記録用受像体Info
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- Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)
- Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
Description
ー樹脂を主成分とする色材層を有する転写記録用シート
を、サーマルヘッドなどの加熱手段により加熱し、色素
を、色素染着性の樹脂を主成分とする受像層を基体の表
面に有する受像体上に転写し、記録を行なう色素転写型
感熱転写記録に於ては、受像体には下記のような性能が
要求される。
記録後転写記録用シートとの剥離が容易で階調性の良好
な記録が得られること。
で、記録後色素の移行が生じにくいこと。
ること。
成のための用いられる樹脂の選択が重要で、従来、種々
の樹脂が提案されているが、未だ充分なものがない。
の記録ができ、記録後色素の移行が生じにくく、記録物
の耐光性、暗退色性などの保存安定性の良好な色素転写
型熱転写記録用受像体の提供を目的とする。
受像層を基体の表面に有する色素転写型熱転写記録用受
像体に於て、下記一般式(I) (式中、Rはそれぞれ置換基を有していてもよいアラル
キル基あるいはアリール基含有ビニル基を表わし、、
m、nは式中の各構造単位のパーセントを表わし、50<
<85、10<m<50、0<n<30の範囲である)で表わ
されるポリビニルアセタール系樹脂を主成分とする受像
層を有することを特徴とする受像体を要旨とする。
構造式は、単に樹脂の各構成要素の量比を表わす為の式
であり、その並び方(例えばブロック構造等)を特定す
るものではない。また一般式(I)で表わされるポリビ
ニルアセタール系樹脂中に、本発明の目的を失わない限
り、若干量の他の構成要素が含まれていてもかまわな
い。
リビニルアルコールを下記一般式(II) R−CHO (II) (式中Rは前示す一般式(I)と同じ意味を示す) で表わされるアルデヒド類で公知の方法によりアセター
ル化することにより得ることができる。
皮アルデヒド類及びフェニル基あるいはナフチル基を有
するアルキルアルデヒド類が挙げられるが、これらのア
ルデヒド類に於て、ベンゼル環及びナフタレン環は置換
基としてアルキン基、アルコキシ基、アシノ基、アルキ
ルアミノ基、アシルアミノ基、カルボキシル基、カルボ
ン酸エステル基、ヒドロキシ基、ハロゲン原子などを持
つものも使用できる。これらのアルデヒド類の中で特に
適当なものとしては、α−トルアルデヒド、3−フェニ
ルプロピオンアルデヒド、ケイ皮アルデヒド、α−n−
ヘキシルケイ皮アルデヒドなどが挙げられる。
当である。原料のポリビニルアルコールの重合度は300
〜3000のものが適当であり、未けん化のアセチル基を一
部含んでいても良いが、その量は30モル%以下が望まし
い。
は混合物の形で使用されていても良い。又本発明の受像
層は上記の樹脂を主成分とするが、その他に場合によっ
ては飽和ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、メタクリル
樹脂、スチレン樹脂、ポリカーボネート樹脂、酢酸セル
ロース、ポリビニルブチラール、塩化ビニル樹脂、塩化
ビニル、酢酸ビニル共重合樹脂、ポリアリレート樹脂、
AS樹脂などを含んでいても良い。
よる融着を防ぎ、転写後の両者の剥離性を良くするため
に、離型剤を含有することが望ましく、この目的のため
には特に好ましくはシリコーン系の化合物が用いられる
が、その他各種のワックス類、フッ素系化合物、微粒子
なども有効に用いられる。又、剥離性を出すためには、
これらの離型剤を含む層を受像層上に形成しても良い。
中には、紫外線吸収剤、光安定剤、酸化防止剤、螢光増
白剤、帯電防止剤などが添加されていても良い。
り形成された種々の紙、合成樹脂より合成された種々の
合成紙及びプラスチックフィルム及びこれらの積層体な
どがあげられる。
アセタール樹脂を適当な溶媒に溶解し、適当な離型剤を
添加し、更に必要に応じて他の樹脂及び前記の各種添加
剤を加え、塗布液を調整し、基体上に塗布し、乾燥すれ
ば良い。
られるポリビニルアセタール樹脂に対する溶解性が良好
である各種の有機溶剤を用いることができるが、メタノ
ール、エタノール、プロパノール、ブタノールなどのア
ルコール系溶剤、メチルセロソルブ、エチルセロソル
ブ、ブチルセロソルブなどのセロソルブ系溶剤、トルエ
ン、キシレンなどの芳香族系溶剤、アセトン、メチルエ
チルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノ
ンなどのケトン系溶剤、酢酸エチル、酢酸ブチルなどの
エステル系溶剤、塩化メチレン、トリクロロエチレン、
クロロベンゼンなどのハロゲン系溶剤、テトラヒドロフ
ラン、ジオキサンなどのエーテル系溶剤、ジメチルホル
ムアミド、N−メチルピロリドンなどのアミド系溶剤な
どが用いられる。
に選ぶことが出来、たとえばリバースロールコータ、グ
ラビアコータ、ロッドコータ、エアドクタコータ、ダイ
コータ等を用いる方法(これらの詳細は原崎勇次著「コ
ーティング方式」、槙書店1977年発行参照)等が用いら
れる。基体上に形成せしめる受像層の厚さは乾燥塗膜と
して通常の0.1〜20μm、好ましくは1〜10μmであ
る。
のカラーシートに使用される熱移行性色素としては、ア
ゾ系、アントラキノン系、ニトロ系、スチリル系、ナフ
トキノン系、キノフタロン系、アゾメチン系、クマリン
系、縮合多環系等の種々の非イオン性の熱移行性色素が
用いられる。
実施例は本発明を何等限定するものではない。
トン15重量部、トルエン15重量部に溶解し、その溶液中
にアミノ変性シリコーン“KF−393"(商品名:信越化学
工業株式会社製)0.5重量部を添加して調整した受像層
塗工液を、150μm厚のポリプロピレン製合成紙にワイ
ヤバーで塗布、乾燥し、乾燥膜厚約5μmの受像層を形
成させ受像体を作成した。
ール(けん化度99モル%、重合度1,700)。をフェニル
アセトアルデヒドでアセタール化することにより得た。
リエチレンテレフタレートフィルム(6μm厚)に下記
構造式(A)で表わされるマゼンタ系昇華性色素5重量
部、ポリカーボネート樹脂10重量部、トルエン85重量部
からなるインキを塗布、乾燥し、乾燥膜厚が約1μmの
色材層を形成し、カラーシートを作製した。
成した受動体の受像層面と重ね8ドット/mmの発熱抵抗
体密度を有する薄膜型ラインサーマルヘッドを使用し
て、下記条件で記録を行ない後記表1に示した色濃度の
記録物を得た。
光し、露光後の変退色の程度を色差計で測定した結果を
後記表1に示した。
保持し、その後記録物の色のにじみの程度を顕微鏡によ
り観察した結果を表1に示した。
(B)で表わされるイエロー色素を用いてカラーシート
を作成した以外は実施例1と同様の方法により受像体及
びカラーシートを作成し、試験を行ない後記表1に示し
た結果を得た。
(C)で表わされるシアン色素を用いてカラーシートを
作成した以外は実施例1と同様の方法のより、受像体及
びカラーシートを作成し、試験を行なった。その結果は
表1に示した。
りに下記構造式の ポリビニルアセタール樹脂を用いて、受像体を作成し
た以外は、実施例1〜3と同様の方法により受像体及び
カラーシートを作成し、試験を行ない、その結果を後記
表1に示した。
コール(けん化度98モル%、重合度2,400)をベンズア
ルデヒドでアセタール化することにより得た。
に下記構造式の ポリビニルアセタール樹脂を用いて受像体を作成した
以外は実施例1〜3と同様の方法により受像体及びカラ
ーシートを作成し、試験を行ない、その結果を後記表1
に示した。
コール(けん化度80モル%、重合度2,000)をp−トル
アルデヒドでアセタール化することのより得た。
りに下記構造式の ポリビニルアセタール樹脂を用いて受像体を作成した
以外は実施例1〜3と同様の方法により受像体及びカラ
ーシートを作成し、試験を行ない、その結果を後記表1
に示した。
コール(けん化度80モル%、重合度2,000)をo−クロ
ロベンズアルデヒドでアセタール化することにより得
た。
りに下記構造式の ポリビニルアセタール樹脂を用いて受像体を作成した
以外は実施例1〜3と同様の方法により受像体及びカラ
ーシートを作成し、試験を行ない、その結果を後記表1
に示した。
コール(けん化度99モル%、重合度1,700)を3−フェ
ニルプロピオンアルデヒドでアセタール化することによ
り得た。
りに下記構造式の ポリビニルアセタール樹脂を用いて受像体を作成した
以外は実施例1〜3と同様の方法により受像体及びカラ
ーシートを作成し、試験を行ない、その結果を後記表1
に示した。
ール(けん化度99モル%、重合度1,700)をα−(n)
ヘキシルケイ皮アルデヒドでアセタール化することによ
り得た。
製)10重量部をテトラヒドロフラン100重量部に溶解
し、その溶液中にアミノ変性シリコーン“KF393"(商品
名:信越化学工業(株)製)を0.5重量部添加して調整
した塗工液を150μm厚のポリプロピレン製合成紙にワ
イヤバーで塗布、乾燥し、乾燥膜約く5μmの受像層を
形成させ受像体を作成した。カラーシートの作成は各々
実施例1〜3と同様の方法により作成し、上記受像体を
用いて各々実施例1、実施例2、実施例3と同様の方法
により試験を行ない、後記表1に示した結果を得た。
脂(商品名:バイロン200:東洋紡株式会社製)を用いて
受像体を作成した以外は実施例1〜3と同様の方法によ
り受像体及びカラーシートを作成し、試験を行ない、そ
の結果を後記表1に示した。
り、昇華型感熱転写記録用の受像体として本発明の受像
体を用いた場合、高濃度の記録ができ、耐光性、定着性
など保存安定性の良好な記録物を得ることができる。
リンタ、複写機等のOA端末機におけるカラー記録やテレ
ビ画像のカラー記録用等に有利に使用できる。
Claims (1)
- 【請求項1】下記一般式(I) (式中、Rはそれぞれ置換基を有していても良いアラル
キル基あるいはアリール基含有ビニル基を表わし、、
m、nは式中の各構造単位のパーセントを表わし、50<
<85、10<m<50、0<n<30の範囲である) で表わされるポリビニルアセタール系樹脂を主成分とす
る受像層を基体の表面に有することを特徴とする感熱転
写記録用受像体。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2132380A JP2981566B2 (ja) | 1989-08-03 | 1990-05-22 | 熱転写記録用受像体 |
US07/561,329 US5139995A (en) | 1989-08-03 | 1990-08-01 | Image receiving sheet for thermal transfer recording and thermal transfer recording method |
DE69004759T DE69004759T2 (de) | 1989-08-03 | 1990-08-02 | Bildempfangendes Band für thermische Transferaufnahme und Methode. |
EP19900114903 EP0411650B1 (en) | 1989-08-03 | 1990-08-02 | Image receiving sheet for thermal transfer recording and thermal transfer recording method |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1-202070 | 1989-08-03 | ||
JP20207089 | 1989-08-03 | ||
JP2132380A JP2981566B2 (ja) | 1989-08-03 | 1990-05-22 | 熱転写記録用受像体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03162989A JPH03162989A (ja) | 1991-07-12 |
JP2981566B2 true JP2981566B2 (ja) | 1999-11-22 |
Family
ID=26466965
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2132380A Expired - Lifetime JP2981566B2 (ja) | 1989-08-03 | 1990-05-22 | 熱転写記録用受像体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2981566B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006022160A (ja) * | 2004-07-06 | 2006-01-26 | Sekisui Chem Co Ltd | 変性ポリビニルアルコール |
JP4495662B2 (ja) * | 2005-09-30 | 2010-07-07 | 大日本印刷株式会社 | 昇華型熱転写受像シート |
GB2521997A (en) | 2013-09-06 | 2015-07-15 | Biocompatibles Uk Ltd | Radiopaque polymers |
EP4163307A4 (en) * | 2020-07-14 | 2024-07-17 | Sekisui Chemical Co Ltd | MODIFIED POLY(VINYL ACETAL) RESIN, STORAGE BATTERY ELECTRODE COMPOSITION, PIGMENT COMPOSITION |
JP7000614B1 (ja) * | 2020-07-14 | 2022-01-19 | 積水化学工業株式会社 | 変性ポリビニルアセタール樹脂、蓄電池電極用組成物、顔料組成物、及び、変性ポリビニルアルコール樹脂 |
-
1990
- 1990-05-22 JP JP2132380A patent/JP2981566B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03162989A (ja) | 1991-07-12 |
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