JP2515310B2 - 熱転写シ−ト - Google Patents

熱転写シ−ト

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JP2515310B2
JP2515310B2 JP61298505A JP29850586A JP2515310B2 JP 2515310 B2 JP2515310 B2 JP 2515310B2 JP 61298505 A JP61298505 A JP 61298505A JP 29850586 A JP29850586 A JP 29850586A JP 2515310 B2 JP2515310 B2 JP 2515310B2
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研一 朝比奈
勝章 真鍋
▲やす▼久 渡辺
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    • B41MPRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
    • B41M5/00Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
    • B41M5/26Thermography ; Marking by high energetic means, e.g. laser otherwise than by burning, and characterised by the material used
    • B41M5/382Contact thermal transfer or sublimation processes
    • B41M5/392Additives, other than colour forming substances, dyes or pigments, e.g. sensitisers, transfer promoting agents
    • B41M5/395Macromolecular additives, e.g. binders

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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は熱転写シートに関し、更に詳しくは、サーマ
ルヘッドあるいはレーザーなどにより画像情報に応じた
加熱印字を行ない被熱転写シートに画像を得るのに特に
適した熱転写シートに関する。
〔発明の背景〕
サーマルヘッドあるいはレーザーなどの加熱印字手段
を用いて、画像情報に応じて画像を得るには、従来主と
して感熱発色紙が用いられてきた。この感熱発色紙にお
いては、基紙上に設けられた常温で無色または淡色のロ
イコ染料と顕色剤とが、加熱により接触されて発色画像
が得られる。このような顕色剤としては、フェノール性
化合物、サリチル酸亜鉛誘導体、ロジンなどが一般的に
使用されている。ところが上記のような感熱発色紙は、
得られた発色画像を長期間保存すると消色するという致
命的な欠点があり、またカラー印字は2色までが限界で
あって連続的な階調を有するカラー画像を得ることはで
きなかった。
一方、基紙上に、顔料が分散されてなる熱溶融性ワッ
クス層を設けた感熱転写紙が近年用いられ始めた。この
感熱転写紙と被転写紙とを重ね合わせ、感熱転写紙の背
面から加熱印字を行なうと、顔料が含まれたワックス層
が被転写紙上に移行して画像が得られる。このような印
字方法によれば、耐久性のある画像が得られるととも
に、三原色の顔料が含まれた感熱転写紙を用いて複数回
印字することにより、多色画像が得られるが、本質的に
連続的な階調を有する写真のような画像を得ることはで
きない。
ところで近年、電気信号から直接カラー写真のような
画像を得たいという要求が高まり、種々の試みがなされ
ている。このような試みの1つは、CRT上に画像を映
し、これを銀塩フィルムで撮影する方法であるが、銀塩
フィルムがインスタントフィルムである場合にはランニ
ングコストが嵩むという欠点があり、また銀塩フィルム
が35mmフィルムである場合には撮像後現像処理が必要で
あるため即時性がないという欠点がある。さらに別の方
法として、インパクトリボン方式あるいはインクジェッ
ト方式も提案されているが、前者は画質が悪いという欠
点があり、後者は画像処理を必要とするため簡便に写真
のような画像を得ることは難しいという欠点がある。
このような欠点を解決するため、加熱により移行する
性質を有する昇華性分散染料層が設けられた熱転写シー
トを被熱転写シートと組合せて用い、該昇華性分散染料
をコントロールしながら被熱転写シート上に移行させて
階調のある写真のような画像を得る方法が提案されてい
る(画像電子学会誌第12巻第1号(1983))。この方法
によれば、テレビ信号から簡単な処理で連続的な階調を
有する画像が得られ、しかもその際用いられる装置が複
雑ではないため、注目を集めている。このような方法に
近い従来技術の1つとして、ポリエステル繊維の乾式転
写捺染法が挙げられ、この乾式転写捺染法は、昇華性の
分散染料などの染料を合成樹脂溶液中に分散ないし溶解
させて塗料とし、この塗料を薄葉紙などにパターン状に
塗布し乾燥させて熱転写シートとし、この熱転写シート
を被熱転写シートであるポリエステル繊維と重ね合わせ
て密着加熱し、ポリエステル繊維上に分散染料を染着さ
せて画像を得る方法である。ところが、ポリエステル繊
維の乾式転写捺染法に従来用いられた熱転写シートをそ
のまま用いてサーマルヘッド等により加熱印字しても高
濃度の発色画像を得る事は困難である。その理由として
は、主として、熱転写シートの熱感度が高くない事及び
被熱転写シートの染料の染着能力が低い事が挙げられ
る。これらの欠点のうち、被熱転写シート側に起因する
ものについては、−100℃〜20℃のガラス転移温度を有
し、極性基を有する合成樹脂からなる互いに独立した島
部分と40℃以上のガラス転移温度を有する合成樹脂から
なる海部分とが海島状に形成された被熱転写層を有する
被熱転写シート(特願昭58−135627号)により解決され
ることが見い出されたが、熱転写シート側に起因するも
のについては未だ解決されていない。これは、従来の繊
維等への捺染方法では、例えば200℃で1分間程度、加
熱する事により染料の移行・染着が達成されるのに対
し、サーマルヘッドによる加熱は約400℃で数msec程度
と短いことに原因があるからである。
本発明者等はサーマルヘッド等により加熱印字してカ
ラー写真調の画像を得るため、被熱転写シート、特に前
記した特願昭58−135627号の被熱転写シートと組み合わ
せて使用するのに適した熱転写シートを得るために種々
研究を重ねた結果、以下のような事実を見い出した。
従来、一般的に用いられている熱転写シートにおいて
は分散染料はバインダー中に粒状に分散した状態にあ
り、この様な状態の染料分子を加熱して昇華させるに
は、結晶内の相互作用を打ち破り、更にバインダーとの
相互作用を上回る熱エネルギーを染料分子に与えて、被
熱転写シートへ昇華させて染着させなければならない
為、高いエネルギーを必要とすること。また、高濃度の
発色画像を得るために、染料をバインダー樹脂に対して
高い割合で含ませた場合には、ある程度の高濃度の画像
が得られるものの、熱転写シートの熱転写層中における
結合力が弱くなるため、被熱転写シートと重ねてサーマ
ルヘッド等で印字した後にはがすと、樹脂ごと、被熱転
写シートに取られる現象が発生しやすいこと。更に、染
料は価格的にも高価なものであり、OA機器やホームユー
スを目的とする見地に立てば、染料を必要以上に含有さ
せる事は経済的にも不利であること。
一方、染料をバインダー中に粒状ではなく分子状分散
の形で保持する事が可能ならば、粒子状に分散した場合
の様な結晶内の相互作用がない分だけ熱感度の向上が期
待される。しかしながら、単にバインダー中でその様な
状態を達成しても、実用性のある転写紙は得られない。
即ち、熱昇華性の染料分子は、分子量が150〜550位と比
較的小さく、バインダー中で動きやすいものである。従
って、例えばガラス転移温度(Tg)の低いバインダーを
用いると、経時的に凝集し、析出する現像が生じ、結局
は前述した様な、染料を粒子状に分散した様な状態にな
ったり、あるいは熱転写層の表面にブリードしてくる
為、記録時にサーマルヘッドとプラテン(圧盤)との間
の圧力により加熱部分の周囲へも染料が付着して地汚れ
を発生させ、画像品質を著しく劣下させてしまう。
また、バインダーのガラス転移温度(Tg)が高くて
も、バインダーの分子量がある程度大きくないと染料分
子を保持しておく事ができない。更には、ガラス転移温
度(Tg)が高く、かつ分子量がある程度大きいバインダ
ー中に染料を分子状に溶解させておいても、経時安定性
のある状態を達成するには染料分子とバインダーとの親
和性が必要である。
このような点に鑑みて、従来、画像品質の改良を目的
とした種々の熱転写シートが提案されている。たとえ
ば、特開昭60−101087号公報に記載されているように、
インキ組成物中のバインダー成分として特定のポリビニ
ルブチラール樹脂を用いることによって、印字品質、経
時安定性の向上を図ることができることが知られてい
る。しかしながら、これら従来の熱転写シートは、保存
性の点でも必ずしも充分満足のいくものではない。
一般に、熱転写シートに要求される条件としては、印
字感度、解像度等の画像品質に関与する諸特性とともに
熱転写シート自体の保存性が重要である。しかしなが
ら、印字感度と保存性とは互いに相殺し合う傾向が大き
く、これらの特性を双方とも向上させることは困難であ
る。
〔発明の概要〕
本発明は、上述した点に鑑みてなされたものであり、
印字品質を低下させることなく、保存性を飛躍的に向上
させた熱転写シートを提供することを目的としている。
本発明に係る熱転写シートは、基材シート上に、加熱
により移行して被転写紙上に転写される染料を含有する
熱転写層が積層されてなる熱転写シートであって、前記
熱転写層が、バインダー成分としてポリビニルアセトア
セタール樹脂を含有することを特徴としている。更に、
上記バインダー成分としてのポリビニルアセトアセター
ル樹脂は、アセタール部分の重量%がポリマー全量に対
して50%以上であって、しかも該アセタール部分の80重
量%以上がポリビニルアセトアセタールからなることが
好ましい。また、用いられる染料は分散染料であり、該
分散染料はバインダー中において実質的に溶解状態にあ
ることが好ましい。
〔発明の具体的説明〕
以下に、本発明を図面を用いながら具体的に説明す
る。
本発明に係る熱転写シート1は、第1図に示す様に、
基体シート2上に熱転写層3を設けて構成される。
基体シート 基体シート2としてはコンデンサーペーパー、ポリエ
ステルフィルム、ポリスチレンフィルム、ポリサルフォ
ンフィルム、ポリイミドフィルム、ポリビニルアルコー
ルフィルム、セロファン等アラミドフィルム、ポリエー
テルイミドフィルム、ポリエーテルエーテルケトンフィ
ルム、ポリパルバン酸フィルム等の紙もしくはフィルム
が用いられ、その厚みは1.5〜50μm好ましくは2〜9
μmである。これらの紙やフィルムのなかで価格面およ
び未処理状態での耐熱性を要求される場合は、コンデン
サーペーパーが用いられ、一方機械的強度を有し熱転写
シート作成時の取扱いやサーマルプリンター内で走行さ
せた場合に破断しない事、表面が平滑である事を重要視
する場合には、ポリエステルフィルムが好ましく用いら
れる。
熱転写層 熱転写層3は、染料およびバインダーから主としてな
る。
染料は、熱により溶融、拡散もしくは昇華して移行す
る染料であって、特に分散染料が好ましく用いられる。
これら染料は、約150〜550程度の分子量を有するもので
あり、昇華(溶融)温度、色相、耐光性、インキおよび
バインダー樹脂中での溶解性などを考慮して選択され、
一般的には、ヂアリールメタン系、トリアリールメタン
系、チアゾール系、メチン系、アゾメチン系、キサンチ
ン系、オキサジン系、チアジン系、アジン系、アクリジ
ン系、アゾ系、スピロジピラン系、イソドリノスピロピ
ラン系、フルオラン系、ローダミンラクタム系、アント
ラキノン系等のものが代表的であり、具体的には、以下
の様な染料が好ましく用いられ得る。
C.I.(Color Index)イエロー51,3,54,79,60,23,7,14
1 C.I.ディスパースブルー24,56,14,301,334,165,19,7
2,87,287,154,26 C.I.ディスパースレッド135,146,59,1,73,60,167 C.I.ディスパースバイオレット4,13,26,36,56,31 C.I.ソルベントバイオレット13,C.I.ソルベントブラ
ック3,C.I.ソルベントグリーン3 C.I.ソルベントイエロー56,14,16,29 C.I.ソルベントブルー70,35,63,36,50,49,111,105,9
7,11 C.I.ソルベントレッド135,81,18,25,19,23,24,143,14
6,182 具体的には、例えば、3,3′−ジエチルオキサチアシ
アニン・アイオダイド、アストラゾンピンクFG(バイエ
ル社製、C.I.48015)、2,2′−カルボシアニン(C.I.80
8)、アストラフイロキシンFF(C.I.48070)、アストラ
ゾン・イエロー7GLL(C.I.ベーシックイエロー21)、ア
イゼン・カチロンエロー3GLH(保土谷化学製、C.I.4805
5)、アイゼン・カチロンレッド6BH(C.I.48020)等の
如きモノメチン系、ジメチン系またはトリメチン系等の
メチン(シアニン)系塩基性染料類;オーラミン(C.I.
655)等の如きジフェニルメタン系塩基性染料類;マラ
カイト・グリーン(C.I.42000)、ブリリアント・グリ
ーン(C.I.42040)、マジェンタ(C.I.42510)、メチル
・バイオレット(C.I.42535)、クリスタル・バイオレ
ット(C.I.42555)、メチル・グリーン(C.I.684)、ビ
クトリア・ブルーB(C.I.44045)等のトリフェニルメ
タン系塩基性染料;ビロニンG(C.I.739)、ローダミ
ンB(C.I.45170)、ローダミン6G(C.I.45160)等のキ
サンテン系塩基性染料;アクリジン・イエローG(C.I.
785)、レオニンAL(C.I.46075)、ベンゾフラビン(C.
I.791)、アフイン(C.I.46045)等のアクリジン系塩基
性染料;ニュートラル・レッド(C.I.50040)アストラ
ゾン・ブルーBGE/x125%(C.I.51005)、メチレン・ブ
ルー(C.I.52015)等のキノンイミン系塩基性染料;そ
の他第4級アミンをもったアントラキノン系塩基性染料
等の塩基性染料類等があげられる。これらの染料は、そ
のままの形態で、あるいはこれらの染料をアルカリ処理
した形態で用いることができ、またこれらの染料の対イ
オン交換体あるいはロイコ体も用いることができる。常
態では無色あるいは淡色であるロイコ染料等を使用する
場合は、被転写シートに顕色剤を包含させておけばよ
い。
また、染料は、実質的にバインダー樹脂中に溶解して
いることが肝要である。
本発明においては、バインダー成分として、特定のポ
リビニルアセトアセタール樹脂を用いることを特徴とし
ている。このようなポリビニルアセトアセタール樹脂
は、ポリビニルアルコールをアセタール化することによ
り得られるが、一般に下記の構造式で表され得る。
ポリビニルアルコール(PVA)をアセタール化する場
合、上式に示すように、PVAを完全にアセタール化する
ことは困難であり、部分的にアセチル基や水酸基が不可
避的に残存する。本発明者らの研究によれば、特定の量
範囲でアセタール化部分を有する樹脂が、保存性と印字
特性の双方の向上において特にすぐれていることが明ら
かにされた。すなわち、バインダー成分としてのポリビ
ニルアセトアセタール樹脂は、そのアセタール部分の重
量%がポリマー全量に対して50%以上、好ましくは62%
以上、更に好ましくは70%以上であり、しかも、該アセ
タール部分の80重量%以上、好ましくは90重量%以上が
ポリビニルアセトアセタールであることが、保存性なら
びに印字特性を向上させる上で望ましい。
上記ポリビニルアセトアセタール樹脂のアセタール部
分の重量%がポリマー全量に対して50%未満であるかま
たは(および)該アセタール部分の20重量%を超える量
がポリビニルアセトアセタール以外のものである場合
は、トルエン、MEKなどの染料をよく溶解する溶媒に対
する溶解性が低くなり、インキ化が不可能になる場合が
ある。また、熱転写シートの保存性と密接な関係のある
ガラス転移温度が低いため、保存後の印字濃度も低く、
染料の析出も見られるなどの欠点がある。
上記の様な樹脂を得る際のアセタール化反応に用いる
アルデヒドとしては、通常アセトアルデヒドが用いられ
るが、基体シートとバインダー樹脂との親和性やバイン
ダー樹脂の溶剤に対する溶解性の改良ないし残留溶剤の
減少等の目的で、これ以外のアルデヒドを、アセタール
化部分の重量比で20%以下で使用することができる。こ
のような目的で使用され得るアルデヒドとしては、ホル
ムアルデヒド、プロピオンアルデヒド、ヘキシルアルデ
ヒド、2−エチルヘキシルアルデヒド等が例として挙げ
られるが、これらに限定されるものではない。
更に、ポリビニルアストアセタール樹脂中に残存する
アセチル基の量は、本発明の目的を達成する上で本質的
な影響を及ぼすものではなく、上述した本発明の範囲内
で任意に選択することができる。
また、ポリニビルアセトアセタール樹脂の分子量は、
諸特性の向上を目的として適宜選択され得るが、たとえ
ば、染料の粘度調整、印刷適正の改善を目的として、重
合度の異なるポリビニルアルコールを使用して夫々アセ
タール化反応を別々に行なって得た樹脂を混合してもよ
く、また、原料の段階で異なる重合度のポリビニルアル
コールを混合したものを用いてもよい。
染料の熱転写層中に含有される割合は、染料の昇華
(溶融)温度、発色した状態でのカバリングパワー(演
色性)の大小にもよるが、上記バインダー成分に対する
染料の重量比(染料/バインダー比)が0.3以上が好ま
しく、更に好ましくは0.3〜3.0であり、最も好ましくは
0.55〜2.5である。染料/バインダー比が0.3未満では印
字濃度、熱感度等の画像品質において好ましくなく、一
方、3.0を超えるとフィルムへの密着性および保存性が
低下する傾向がある。
なお、バインダー樹脂中には熱転写層を塗布形成する
際の乾燥性を向上させる意味でセルロース系樹脂をバイ
ンダー樹脂の重量中10%まで置換しても良い。セルロー
ス系樹脂としてはエチルセルロース、ヒドロキシエチル
セルロース、エチルヒドロキシセルロース、エチルヒド
ロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロー
ス、ニトロセルロースなどが挙げられる。
熱転写層3を基材2上に設けるには、染料及びバイン
ダー樹脂を溶剤とともに溶解して熱転写層形成用インキ
組成物とし、これを適当な印刷方法あるいは塗布方法に
より基材2上に設ければよい。なお、必要に応じて、熱
転写層形成用インキ組成物中に任意の添加剤を加えても
良い。
熱転写シートの基本的な構成は上記のとおりである
が、サーマルヘッドのような接触型の加熱手段により、
基体シートの表面を直接加熱する場合には、第2図に示
すように、支持体2の熱転写層3が設けられていない側
にワックスなどの滑剤あるいは離型剤を含む滑性層4を
設けることによって、サーマルヘッドなどの加熱手段と
基体シートとの融着を防止するとともにすべりを良好に
することができる。
熱転写シートは、所要の寸法に裁断した枚葉シート状
であってもよく、また連続状あるいは巻取り状であって
もよく、さらに幅の狭いテープ状であってもよい。
基体シート2上へ熱転写層3を設けるに際して、基体
シート2の表面に同一の色材が含まれた熱転写層用塗料
組成物を全面的に塗布してもよいが、場合によっては、
異なる色材をそれぞれ含む複数の熱転写層用インキ組成
物を、それぞれ基体シート2の表面の異なる区域に形成
してもよい。たとえば第3図に示すような、黒色の熱転
写層5と赤色の熱転写層6とを基体シート2上に平行に
積層した熱転写シート、あるいは第4図に示すような、
黄色の熱転写層7、赤色の熱転写層8、青色の熱転写層
9、黒色の熱転写層10を基体シート2上に繰り返して設
けた熱転写シートが用いられうる。このような複数の色
相の異なる熱転写層が設けられた熱転写シートを使用す
ることによって、一枚の熱転写シートにより多色画像が
得られるという利点が生ずる。
なお、熱転写シートに、パーフォレーションを形成し
たり、あるいは色相の異なる区域の位置を検出するため
の見当マークなどを設けることによって、使用時の便を
図ることもできる。
上記のようにして準備された熱転写シートおよび被熱
転写シートは、例えば第5図に示すごとく熱転写シート
1の熱転写層3と被熱転写シートの基体シート12上の受
容層13とが接するように向かい合わせて重ね合わされ、
熱転写層と受容層の界面に画像情報に応じた熱エネルギ
ーを与えることにより、熱転写層中の染料を受容層に移
行させる。
熱エネルギーを与える熱源としては、サーマルヘッド
14のほかにレーザー光、赤外線フラッシュ、熱ベンなど
の公知のものが使用できる。熱エネルギーの与え方とし
ては熱転写シート側から行なうほか、被熱転写シート側
から行なっても、或いは両側から行なってもよいが、熱
エネルギーの有効利用の観点からは熱転写シート側から
行なうのがよい。しかしながら、被熱転写シート側から
熱エネルギーを与える方が、与える熱エネルギーを制御
して画像の濃淡の階調を表現したり、或いは色材が被熱
転写シート上で拡散するのを促進して画像の連続階調の
表現をより確実化する意味で好ましく、又、両側から熱
エネルギーを与える方法においては前記両者の方法の利
点を同時に享受できる。
熱エネルギーを与える熱源としてサーマルヘッドを用
いるときは、サーマルヘッドに印加する電圧あるいはパ
ルス幅を変調することにより、与える熱エネルギーを連
続的にあるいは多段階に変化させることができる。
エネルギーを与える熱源としてレーザー光を用いると
きは、レーザー光の光量や照射面積を変化させることに
より与える熱エネルギーを変化させることができる。音
響光学素子を内蔵したドットジェネレーターを用いれば
網点の大小に応じた熱エネルギーを与えることもでき
る。なお、レーザー光を用いるときは熱転写シートと被
熱転写シートとを充分に密着させて行なうとよく、ま
た、レーザー光を照射する面はレーザー光の吸収をよく
するためにたとえば黒色に着色しておくとよい。
或いは、熱転写層3中に非昇華性のレーザー光を吸収
し熱に変換する物質を添加しておけば、より染料への熱
伝達が効率良く行なわれ、かつ分解能が高くなる。
熱エネルギーを与える熱源として赤外線フラッシュラ
ンプを用いるときは、レーザー光を用いる場合と同様に
行なうとよく、あるいは黒色などの、画像の濃淡を連続
的に表現したパターンあるいは網点パターンを用いて、
これらのパターンを介して行なってもよく、あるいは一
面の黒色などの着色層と、前記のパターンのネガに相当
するネガパターンを組み合わせて行なってもよい。
以上のようにして熱転写層と受容層の界面に熱エネル
ギーを与えると、熱転写層中の染料は与えられた熱エネ
ルギーに応じた量が受容層13に熱移行され受容される。
以上の熱転写記録により、熱エネルギーに応じた染料
が受容層に熱転写されて、1色の画像を記録することが
できるが、以上の方法を熱転写シートを取り換えて、た
とえば黄色、赤色、藍色および必要に応じて黒色の熱転
写シートを順次取り換えて、各色に応じた熱転写を行な
うことにより、各色のかけあわせからなるカラー写真調
のカラー画像を得ることもできる。なお、このように各
色の熱転写シートを用いるかわりに、第4図に示すよう
に予め各色に塗り分けて形成した区域を有する熱転写シ
ートを用い、まず黄色の区域を用いて黄色の分色画像を
熱転写し、次に熱転写シートの赤色の区域を用いて行な
い、以下、順次に繰り返すことにより黄色、赤色、藍
色、及び必要により黒色の分色画像を熱転写する方法を
採ると、熱転写シートの交換が不要になるという利点が
ある。
なお、熱エネルギーを与えるのに用いる熱源の大き
さ、熱転写シートと被熱転写シートとの密着性、熱エネ
ルギーを適宜に調整することにより得られる画像の品質
を向上させることができる。
本発明に係る熱転写シートは、被熱転写シートと組み
合わせることにより、熱印字方式の各種のプリンターを
用いた印字、ファクシミリ、あるいは磁気記録方式によ
る写真のプリント作成、テレビジョン画面からのプリン
ト作成などに利用できる。
たとえば受信したテレビジョンの一画面を、磁気テー
プあるいは磁気ディスク等の記録媒体に、黄色、赤色、
藍色、および必要に応じ黒色の各部色パターンの信号と
して記憶させておき、記憶された各分色パターンの信号
を出力させ、この信号に応じた熱エネルギーをサーマル
ヘッド等の前記した熱源により熱転写シートと被熱転写
シートとの重み合わせ体に付与して、各色毎に逐次熱転
写を行なうと、テレビジョンの画面をシート状のプリン
トとして再生できる。このようなテレビジョンの画面の
プリントアウトに、被熱転写シートと本発明に係る熱転
写シートの組合せ体を利用するときは通常、被熱転写シ
ートとしては白色の受容層単独のものか、または無色透
明な受容層を紙などの基材で裏打ちしたもの、もしくは
白色の受容層を紙などの基材で裏打ちしたものなどを用
いると反射画像を得るのに都合がよい。
なお上記と同様なことはコンピュータの操作によりCR
T画面上に形成された文字、図形、記号及び色彩等の組
み合わせ、グラフィックパターンを原画として利用する
ときにも行なうことができ、また、原画の絵画、写真、
印刷物などの固定画像あるいは人物、静物、風景等の実
際の物であるときは、ビデオカメラ等の適宜な手段を媒
介として用いることにより、上記と同様に行なえる。さ
らに原画から各分色パターンの信号を作り出すに際し、
印刷の写真製版用に用いられる電子製版機(カラースキ
ャナー)を用いてもよい。
以下本発明を実施例により説明するが、本発明はこれ
ら実施例により限定されるものではない。
製造例1 バインダー成分としてのポリビニルアセトアセタール
樹脂を、次に示す方法で製造した。
まず、5リッターのセパラブルフラスコに純水2790g
を入れ、これにポリビニルアルコール(重合度2400、数
平均分子量は約13.5万、ケン化度98.2mol%)を220g加
えて、完全に溶解させた。次に、この水溶液の液温を20
℃に保持し、これに、35%塩酸650gを加えた後、液温を
10℃まで下げ、アセトアルデヒド137gを適宜加えて無色
粉末を析出させた。ついで、反応系を30℃に昇温し、3
時間加熱恒温保持したのち、水洗中和して触媒及び未反
応アルデヒドを除去し、ポリビニルアセトアセタール樹
脂を得た。このポリビニルアセトアセタール樹脂は、ア
セタール化度74.1mol%(wt%)、ビニルアルコール部
分の重量%は19.5%、ガラス転移温度(Tg)は131℃で
あった。
製造例2 ポリビニルアルコールとして重合度500、数平均分子
量約3万、ケン化度98.2mol%のものを用いた以外は、
製造例1と同様な方法で実施し樹脂を得た。尚、樹脂の
特性は、表1の通りである。
製造例3 ポリビニルアルコールとして重合度3500、数平均分子
量約20万、ケン化度98.2mol%のものを用いた以外は、
製造例1と同様に行ない樹脂を得た。又、樹脂の特性
は、表1の通りである。
製造例4 使用するアセトアルデヒドの仕込み量を80gとした以
外は、製造例1と同様な方法で樹脂をえた。
製造例5 使用するアセトアルデヒドの仕込み量を179gとし、無
色粉末を析出させたのち、反応系を35℃にし、6時間恒
温保持した以外は、製造例1と同様にして樹脂をえた。
製造例6 ポリビニルアルコールとして重合度1700、数平均分子
量約10万、ケン化度99.6mol%のものを用いた以外は製
造例1と同様におこなった。
製造例7 ポリビニルアルコールとして重合度1700、数平均分子
量約10万、ケン化度88.0mol%のものを用い、使用する
アセトアルデヒドの仕込み量を111gとした以外は、製造
例1と同様の方法で実施し樹脂を得た。
製造例8 使用するアルデヒドとして、ブチルアルデヒド10g
と、アセトアルデヒド94gを適宜加えて反応をおこなっ
た以外は、製造例1と同様の方法で実施し樹脂を得た。
製造例9 使用するアルデヒドとして、オクチルアルデヒド25g
と、アセトアルデヒド80gを適宜加えて反応を行なった
以外は、製造例1と同様の方法で樹脂をえた。
製造例10 使用するアルデヒドとして、ブチルアルデヒド20g
と、アセトアルデヒド111gを適宜加えて反応を行なった
以外は、製造例1と同様に樹脂を得た。
製造例11 使用するアセトアルデヒドの仕込み量を63gとした以
外は、製造例1と同様にして樹脂を得た。
製造例12 ポリビニルアルコールとして重合度2400、数平均分子
量約13.5万、ケン化度88.0mol%のものを用い、使用す
るアセトアルデヒドの仕込み量を63gとし、無色粉末を
析出させたのち、反応系を35℃にし、6時間恒温保持し
た以外は、製造例1と同様の方法で実施し樹脂を得た。
上記製造例1〜12で得られた樹脂の特性を下記表1に
示す。
比較製造例1 使用するアセトアルデヒドの仕込み量を53gとした以
外は、製造例1と同様の方法で実施し樹脂を得た。
比較製造例2 バインダー用樹脂として、電気化学(株)製デンカブ
チラール「6000C」を使用した。
比較製造例3 使用するアルデヒドとして、ブチルアルデヒド30g
と、アセトアルデヒド111gを適宜加えて反応を行なった
以外は、製造例1と同様にして樹脂を得た。
上記比較製造例における樹脂の特性を下記表に示す。
実施例1 支持体として片面にコロナ処理を施した厚み6μmの
ポリエチレンテレフタレートフィルム(東レ(株)製、
熱転写用フィルム)に、下記組成の熱転写層用インキ組
成物をワイヤーバーコーティングにより乾燥時の塗布重
量が1.3g/m2となる様に塗布・乾燥し、背面にシリコー
ンオイル(信越シリコーン(株)製、X−41・4003A)
をスポイトにて一滴たらした後全面にひろげることによ
り背面処理を施し、熱転写シートとした。バインダーと
しては、製造例1で得た樹脂を用いた。
熱転写層用インキ組成物: 染料(C.I.ソルベントブルー63) ……4.5重量部 バインダー ……4.3重量部 トルエン ……45 重量部 メチルエチルケトン 40 重量部 イソブタノール 5 重量部 得られた熱転写シートの熱転写層は透明であり、顕微
鏡(倍率400)で観察しても何ら粒子は認められなかっ
た。
別に、基材として150μmの合成紙(王子油化合成紙
(株)製、ユポFPG150)を用いて、下記組成の受容層
(受像層)形成用インキ組成物をワイヤーバーコーティ
ングを用いて、乾燥時の厚みが7g/m2となるよう塗布
し、ハンドドライヤーで仮乾燥後、100℃のオーブン中
で1時間行ない、溶剤を充分揮発させ、被熱転写シート
とした。この乾燥により、アミノ変性シリコーオイルと
エポキシ変性シリコーンオイルの一部は表面にブリード
し、架橋反応して、離型層となった。
受容層形成用インキ組成物: ポリエステル樹脂(東洋紡績(株)製、バイロン200と
バイロン290との重量比1:1の混合物)……10 重量部 アミノ変性シリコーンオイル(信越シリコーン(株)
製、KF−393) ……0.125重量部 エポキシ変性シリコーンオイル(信越シリコーン(株)
製、X−22−343) ……0.125重量部 トルエン ……70 重量部 メチルエチルケトン ……10 重量部 シクロヘキサノン ……20 重量部 上記のようにして得られた熱転写シートと被熱転写シ
ートとを熱転写層と受容層とが接するように重ね、サー
マルヘッド(京セラ(株)製、KMT−85−6MPD2、部分グ
レーズの薄膜型ヘッド)を備えた熱転写プリンターを用
いて下記の条件により、熱転写を行なった。
熱転写条件: ヘッド印可電圧:11.25V パルス幅:1.0〜16.0msec 印字速度:33.3msec/1ine 密度:6本/mm プラテン硬度:70゜ プラテン径:25mm 線圧:4kg/10cm 送り速度:5.0mm/秒 熱転写後、熱転写シートと被熱転写シートとを剥がす
際に熱転写層の転移は全くなく、また非印字部も地汚れ
も一切なかった。
熱転写直後、被熱転写シート上に形成された画像の通
電パルス幅14msecに相当する箇所の濃度を反射濃度計
(マクベス濃度計RD−918)を用いて測定した。
保存性試験 シリコーンオイルを塗布しなかった以外は上記と同様
に製造した熱転写シートと、上記被熱転写シートの基材
と同様な合成紙とをいずれも同じ大きさにカットし、合
成紙上に熱転写シートの熱転写層側が接するようにして
重ねた後、それらのシートとほぼ同じ大きさの、PET/PE
/アルミニウム/PEの構成の防湿性包装袋に重ねたまま入
れて、熱シールして密封し、その後、包装袋の外側から
17g/m2の圧力をかけつつ、60℃のオーブン中に48時間の
間静置し、保存性試験を行なった。
その後、オーブンから取り出して、放置により室温ま
で冷却した後、包装袋を開封して、中の熱転写シートお
よび被熱転写シートを取り出し、熱転写シートの熱転写
層の状態を観察したところ、外観上の変化は認められな
かった。
また、保存性試験後、合成紙上に転移した染料の濃度
を、前記と同様にして反射濃度計で測定した。
さらに、保存性試験後の熱転写シートの背面に、前記
と同様な方法で背面処理を施した後、前記と同様な条件
で印字し、形成された画像の濃度を反射濃度計で測定し
たところ、保存性試験前の熱転写シートを用いた場合と
同様な印字濃度が得られた。
以上のような評価を、染料を次のものに変えた熱転写
シートを使用して行なっても同様な結果を得た。
ディスパースレッド 60 ソルベントブルー 36 ソルベントブルー 35 ディスパースブルー 14 ディスパースブルー 24 ディスパースレッド 4 ソルベントイエロー 14 実施例2〜12 前記製造例2〜12で得た樹脂をバインダーとして用い
た他は実施例1と同様にして熱転写シートを製造し、印
字特性ならびに保存性を調べた。結果を下記表3に示
す。なお、下表(第4表も同様)において、「良好」と
は熱転写層の表面が光沢面になる場合を意味し、「良」
とは染料の析出は生じないが表面がややマットになる場
合を意味する。
比較例1〜3 バインダーとして前記比較製造例1〜3で得た樹脂を
用いた他は実施例1と同様にして熱転写シートを製造
し、印字特性ならびに保存性を調べた。結果を下記表4
に示す。
〔発明の効果〕 上記実施例の結果からも理解されるように、本発明の
熱転写シートは、熱転写層を構成するバインダー成分と
して、特定のポリビニルアセトアセタール樹脂を用いて
いるので、画像品質と保存性の双方にすぐれており、特
に長期保存性において飛躍的な向上効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第4図は本発明の熱転写シートの実施例を示す
もので第1図および第2図は断面図、第3図および第4
図は斜視図であり、第5図は本発明の熱転写シートを用
いて転写する方法を例示する説明図である。 1……熱転写シート 2……基体シート 3……熱転写層 11……被熱転写シート 12……基体シート 13……受容層 14……サーマルヘッド 15……プラテンロール。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 真鍋 勝章 滋賀県甲賀郡水口町泉1259番地 (72)発明者 渡辺 ▲やす▼久 京都府宇治市伊勢田町砂田6番地の41 (56)参考文献 特開 昭60−101087(JP,A) 特開 昭61−94794(JP,A) 特開 昭58−199186(JP,A) 特開 昭63−51190(JP,A)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基体シート上に、加熱により移行して被転
    写紙上に転写される染料を含有する熱転写層が積層され
    てなる熱転写シートであって、前記熱転写層が、バイン
    ダー成分としてポリビニルアセトアセタール樹脂を含有
    し、該ポリビニルアセトアセタール樹脂のアセタール部
    分の重量%がポリマー全量に対して50%以上であって、
    かつ、該アセタール部分の80重量%以上がポリビニルア
    セトアセタールからなることを特徴とする熱転写シー
    ト。
  2. 【請求項2】染料が、実質的にバインダー樹脂中に溶解
    している、特許請求の範囲第1項の熱転写シート。
  3. 【請求項3】熱転写層中の、バインダーに対する染料の
    重量比(染料/バインダー比)が0.3以上である、特許
    請求の範囲第1項または第2項に記載の熱転写シート。
  4. 【請求項4】染料が、分散染料からなる、特許請求の範
    囲第1項ないし第3項のいずれか1項に記載の熱転写シ
    ート。
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