JP3125298B2 - 熱転写記録用受像体 - Google Patents

熱転写記録用受像体

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は熱転写記録用受像体に関する。
[従来の技術] 近年、カラーハードコピーを得るための方法として、
熱転写記録法がその簡便さ、装置の安価さ、メンテナン
スの容易さ等から急速に広まっているが、特に写真調の
高精細カラーハードコピーが得られることから、染料転
写方式が注目される様になってきた。この方式は、ベー
スフィルムの一方の面に熱拡散性染料とバインダー樹脂
を主成分とする色材層を有する転写記録用シートを背面
からサーマルヘッドなどの加熱手段により加熱し、色素
を、色素染着性の樹脂を主成分とする受像層を基体の表
面に有する受像体上に転写して記録を行うが、受像体に
は下記のような性能が要求される。
転写記録時、転写記録用シートと融着することなく、
記録後、転写記録用シートの剥離が容易なこと。
受像層での染料の染着性が良好で、高精度、高階調の
記録が可能なこと。
記録物の色素のにじみ、光退色性、暗退色性、耐溶剤
性、耐指紋性などの保存安定性が良好であること。
転写記録用受像体の上記の性能を満足するために、受
像層形成のための樹脂、離型剤、増感剤、光安定剤など
の各種添加剤が、種々提案されてきた。
さらに、最近プリントの高速化が求められ、そのため
サーマルヘッドに高エネルギーを短時間印加することに
より高速化がなされるようになってきた。又、さらに高
速化を行う方法として、転写記録シートの基材に導電性
フィルムを用いサーマルヘッドの代わりに記録電極を使
用し、記録電極より導電性フィルムの中に電流を流して
フィルム内でジュール熱を発生させ、熱効率を上げると
共に電極への蓄熱を防ぐことにより、プリントのさらな
る高速化が検討されている。
それらのことにより上記三つの特性の内の項目が特
に問題となってきており、いかに融着を起こさずに、剥
離をスムーズにおこなわさせるか工夫を要するところで
ある。
又、たとえ融着が起こらなくても、高温のために受像
層表面が熱変形を起こし、特にイエロー、マゼンタ、シ
アンと3回プリントされる黒色部に光沢がなくなり、画
像の品位が落ちるという問題も生じてきた。
それらの問題を解決する方法として、受像層にポリウ
レタンポリオールとポリイソシアネートの架橋物を使用
したり[特開昭61−132387号公報参照]、又、ポリエス
テル樹脂とイソシアネート、エポキシ、メラミン、フェ
ノール等の硬化剤との架橋物を使うことが提案されてい
る[特開昭62−25089号公報参照]。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、上記架橋物の受像層を使用した場合、
受像層表面が硬くなり、それにより、融着や熱変形が起
こりにくくなるものの、逆に硬くなったために染料に対
する染着性が悪くなり、画像濃度が低下するという問題
が生じる。又、画像濃度を上げるためには、架橋剤の添
加量を減らさなくてはならず、そうすると、逆に融着や
熱変形が起こりやすくなるという問題が生じ、両方の問
題を同時に解決することが不可能であった。又、単に受
像層に架橋物を使っただけでは、融着防止効果が不十分
であり、特に通電シートと電極を使った通電方式でプリ
ントしたときには、より高エネルギーがかかるため融着
が起こりやすかった。更に、上記ポリウレタン樹脂やポ
リエステル樹脂を使用した場合、耐光性が悪く保存性能
に問題があった。
そこで、本発明者らは鋭意検討の結果、受像層に特定
の5成分を併存させると、それぞれの効果がたがいの欠
点を補い、優れた相乗効果を持つ熱転写記録用受像体が
得られることを見出し、本発明に到達した。
すなわち本発明の目的は、転写体と融着が起こらず
に、簡単に剥離可能であり、印画後の受像層表面の熱変
形が少なく、なおかつ画像濃度が高い熱転写記録用受像
体を提供することにある。又、同時に耐光性、暗退色
性、ブリード、耐溶剤性、耐指紋性などの種々の良好な
保存性能を合わせもつ熱転写記録用受像体を提供するこ
とにある。
[課題を解決するための手段] しかしてかかる本発明の目的は、基材の上に昇華性染
料を受容する受像層が設けられた熱転写記録用受像体に
おいて、前記受像層がポリビニルアセタール系樹脂、ガ
ラス転移点が50℃を超えかつ水酸基を有する塩化ビニル
系樹脂、シリコン樹脂、シリコンオイル、及び、多官能
イソシアネート化合物を含有する組成物を熱硬化させる
ことにより形成されたものを主成分とすることを特徴と
する受像体により容易に達成される。
以下、本発明を詳細に記述する。
本発明に用いられる受像体の基体としては、たとえ
ば、セルロース繊維より形成された種々の紙、合成樹脂
より合成された種々の合成紙及びプラスチックフィル
ム、及び前記素材の複合体等があげられる。
本発明における受像層はポリビニルアセタール系樹
脂、ガラス転移点が50℃を超えかつ水酸基を有する塩化
ビニル系樹脂、シリコン樹脂、シリコンオイル及び多官
能イソシアネートの五成分を熱硬化させることにより形
成されたものを主成分としている。
ポリビニルアセタール系樹脂としては例えばポリビニ
ルアセタール、ポリビニルブチラール、ポリビニルホル
マール、ポリビニルベンザール、ポリビニルフェニルア
セタール等がある。これらの樹脂は、ポリビニルアルコ
ールを種々のアルデヒドでアセタール化することにより
合成することができる。これら樹脂は、通常、下記一般
式(I)で表され、10〜50モル%の水酸基を有してい
る。
(式中、Rは水素、アルキル基、置換基を有していても
良いフェニル基、またはベンジル基を表 し、l、m、nは式中の各構造単位のパーセントを表
し、50<l<85、10<m<50、0<n<30の範囲であ
る) ガラス転移点が50℃を超えかつ水酸基を有する塩化ビ
ニル系樹脂は、塩化ビニルを主単量体とするが、特に塩
化ビニルと共に酢酸ビニルを共重合して得られた塩化ビ
ニル酢酸ビニル系共重合樹脂が好ましい。塩化ビニル系
樹脂の水酸基は塩化ビニル等を共重合させた後、(一
部)加水分解することにより導入したり、あるいは重合
時に、塩化ビニル、酢酸ビニル以外の水酸基を有する成
分、例えば、メタアクリル酸−2−ヒドロキシルエチル
等を、添加して共重合させることにより導入される。
これらの樹脂における好ましい組成は、塩化ビニルか
ら誘導される単位が60〜95重量%、特に80〜95重量%、
酢酸ビニルに相当する単位が0〜39重量%、特に1〜19
重量%、水酸基を有する単量体に相当する単位が1〜40
重量%、特に1〜20重量%である。
これら樹脂は、市販品のものを利用することもでき
る。例えば、UCARソリューションビニルVAGH、VAGD、VA
GF、VAGC、VROH(ユニオンカーバイド社製)、デンカビ
ニール#1000GK、#1000GKT、#1000GSK(電気化学工業
製)、エスレックA(積水化学工業製)、ニッシンMPR
−TA、TA5(日信化学工業製)などがある。なお、水酸
基を有しない塩化ビニル系樹脂を使用すると、ポリビニ
ルアセタール系樹脂と相溶せず海島構造となり、耐溶剤
性、耐指紋性が良くない。
前記ポリビニルアセタール系樹脂のガラス転移点(以
下、Tgと略す)としては、0〜150℃、好ましくは40〜1
20℃が望ましい。また水酸基を有する塩化ビニル系樹脂
はTgが50℃を超えるものを用いるが、150℃以下が望ま
しく、好ましくは120℃以下である。Tgが低すぎると色
素の定着性が悪く、長期保存で画像のボケが発生する。
また、Tgが高すぎると色素の染着が悪く画像濃度が低
い。又、これら2種類の樹脂の混合比率は、(ポリビニ
ルアセタール系樹脂):(ガラス転移点が50℃を超えか
つ水酸基を有する塩化ビニル系樹脂)が100重量部:5〜1
00重量部、より好ましくは100重量部:20〜80重量部が望
ましい。ガラス転移点が50℃を超えかつ水酸基を有する
塩化ビニル系樹脂が5重量部より少ないと耐溶剤性、耐
指紋性を高める効果が見られず、又、100重量部より多
いとポリビニルアセタール系樹脂の耐光性、暗退色性が
良い利点を生かすことができず、耐光性が悪くなってし
まう。
シリコン樹脂としては、一部官能基として水酸基やア
ルコキシ基等を有した変性用シリコン樹脂、及びウレタ
ン変性シリコン樹脂、エポキシ変性シリコン樹脂、ポリ
エステル変性シリコン樹脂、アルキッド変性シリコン樹
脂、アクリル変性シリコン樹脂、メラミン変性シリコン
樹脂、フェノール変性シリコン樹脂等各種官能基を有し
た有機基で変性したシリコン樹脂が使用できる。なお、
これらシリコン樹脂は溶剤に溶かしたワニス状のものも
使用できる。シリコン樹脂の使用量は、ポリビニルアセ
タール系樹脂とガラス転移点が50℃を超えかつ水酸基を
有する塩化ビニル系樹脂の合計量100重量部にたいし
て、10から400重量部の割合で添加することが望まし
く、さらに20から200重量部の割合で添加するとより望
ましい。10重量部より少ないとイソシアネート架橋によ
る転写濃度低下を十分補うことができず、又400重量部
より多いと受像層にタック性がみられるようになり、色
材層と融着が起こる。
シリコンオイルとしては、ジメチルシリコンオイルの
他、各種変性シリコンオイル、例えばオレフィン変性シ
リコンオイル、フッ素変性シリコンオイル、ポリエーテ
ル変性シリコンオイル、アルコール変性シリコンオイ
ル、カルボキシ変性シリコンオイル、アミノ変性シリコ
ンオイル、メルカプト変性シリコンオイル、エポキシ変
性シリコンオイルなどをあげることができる。又、分子
の両末端に前記官能基をもつ変性シリコンオイルも好ま
しく使用できる。これら、シリコンオイルの使用量は、
ポリビニルアセタール系樹脂と、ガラス転移点が50℃を
超えかつ水酸基を有する塩化ビニル系樹脂の合計量100
重量部に対して、0.02〜20重量部、さらに好ましくは0.
1〜10重量部の割合で添加することが望ましい。0.02重
量部より少ないと、受像層と色材層の融着が起こりやす
く、20重量部より多いと色素の定着性が悪くなり、長期
間の保存で画像にボケが発生する。
多官能イソシアネート化合物としては、各種のジイソ
シアート、トリイソシアネート、ポリイソシアネートを
用いることができ、例えば、トリレンジイソシアネー
ト、キシレンジイソシアネート、4、4′−ジフェニル
メタンジイソシアネート、1、5−ナフチレンジイソシ
アネート、1、4−テトラメチレンジイソシアネート、
1、6−ヘキサメチレンジイソシアネート、イソプロピ
リデンシクロヘキシルジイソシアネート、イソホロンジ
イソシアネート、及びこれらの各種誘導体などが使用で
きる。これら多官能イソシアネート化合物の使用量は、
イソシアネート基の量が全樹脂中の官能基の量の0.1か
ら3倍、より好ましくは、0.2から2倍となるように選
ぶのがよい。通常は、ポリビニルアセタール系樹脂とガ
ラス転移点が50℃を超えかつ水酸基を有する塩化ビニル
系樹脂の合計100重量部に対して多官能イソシアネート
化合物を3〜200重量部、より好ましくは6〜140重量部
とするとよい。イソシアネート基の量が樹脂中の官能基
の量の0.1倍より少ないと架橋点が少なく、架橋の効果
が顕著に表れないため色材層との融着が発生しやすく、
又、印字後の熱変形が大きい。逆に3倍より多いと架橋
に時間がかかり画像濃度がなかなか安定しにくい。
本発明の受像体の受像層には、上記特性を損なわない
範囲で他の樹脂を混合して使用しても良い。例えば、ス
チレン樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリ
アリレート樹脂、AS樹脂等を含んでいてもよい。又、受
像層中には、紫外線吸収剤、光安定剤、酸化防止剤、蛍
光増白剤、帯電防止剤、架橋促進剤等が添加されていて
もよい。
本発明の受像層の形成方法としては前記のポリビニル
アセタール系樹脂、ガラス転移点が50℃を超えかつ水酸
基を有する塩化ビニル系樹脂、シリコン樹脂、シリコン
オイル、多官能イソシアネート化合物を適当な溶剤に溶
解し、必要に応じて他の樹脂、添加剤を加えて塗布液を
調製し、基体上に塗布乾燥し、その後適宜加熱して架橋
反応を行わせればよい。
本発明の特徴は、上述の5成分が可及的均一な分散、
もしくは希釈状態で、受像層中に分布していることにあ
り、いずれかの成分が単独で集中的に、例えば分層を成
して存在する様な、態様は避けるべきである。
塗布液を調製するための溶剤としては、本発明のポリ
ビニルアセタール系樹脂、ガラス転移点が50℃を超えか
つ水酸基を有する塩化ビニル系樹脂、シリコン樹脂、シ
リコンオイル、多官能イソシアネート化合物に対する溶
解性が良好である各種の有機溶剤を用いることができ
る。例えば、メタノール、エタノール、プロパノール等
のアルコール系溶剤;トルエン、キシレン等の芳香族系
溶剤;メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、
シクロヘキサノン等のケトン系溶剤;酢酸エチル、酢酸
ブチル等のエステル系溶剤;テトラヒドロフラン、ジオ
キサン等のエーテル系溶剤、あるいはこれらの混合溶剤
などが用いられる。
塗工方法としては、通常用いられている方法から任意
に選ぶことができ、例えば、リバースロールコータ、グ
ラビアコータ、ロッドコータ、エアドクタコータ等を用
いる方法が用いられる。基体上に形成せしめる受像層の
厚さは乾燥塗膜として通常0.1〜20μm、好ましくは1
〜10μmである。
なお、本発明の受像体とともに用いる感熱転写記録様
のカラーシートに使用される昇華性色素としては、アゾ
系、アントラキノン系、ニトロ系、スチリル系、ナフト
キノン系、キノフタロン系、アゾメチン系、クマリン
系、縮合多環系等の種々の非イオン性の昇華性色素が用
いられる。
[実施例] 以下、実施例及び比較例により、本発明を更に詳細に
説明するが、本発明は、その要旨を越えない限り以下の
実施例に限定されるものではない。なお実施例中、
「部」は「重量部」を示す。
「実施例1」 (a) 受像体の作成 上記組成の塗工液を、150μm厚のポリプロピレン製
合成紙にワイヤバーで塗布し、乾燥し、乾燥厚み約5μ
mの塗膜を得た。その後、100℃のオーブン中で12時間
加熱処理し、本発明の受像体を作成した。
上記のポリビニルフェニルアセタール樹脂はポリビニ
ルアルコール(鹸化度99モル%、重合度1700)をフェニ
ルアセトアルデヒドでアセタール化することにより得た
物であり、下記構造式であった。
(b) カラーシートの作成 インキ塗布面の背面が耐熱滑性加工された二軸延伸ポ
リエチレンテレフタレートフィルム(6μm厚)に下記
構造式(A)で表されるマゼンタ系昇華色素5部、AS樹
脂(電気化学工業(株)製、商品名デンカAS−S)10
部、トルエン85部、及びシクロヘキサノン10部からなる
インキを塗布、乾燥し、乾燥膜厚が1μmの色材層を形
成し、カラーシートを作成した。
(c) 転写記録試験 上記のカラーシートのインキ塗布面を上記(a)で作
成した受像体と重ね8ドット/mmの発熱抵抗体密度を有
する薄膜型ラインサーマルヘッドを使用して、下記条件
で記録を行ない、後記表1に示した色濃度の記録物を得
た。
記録ライン密度 8ライン/mm サーマルヘッドの印可電力 0.4W/ドット サーマルヘッドの印可パルス幅 5ミリ秒 (d) 記録物の表面観察及び保存安定試験 上記記録物の印画部表面を顕微鏡観察し、熱変形の跡
を観察した結果を後記表1に示した。
又、上記の記録物をキセノンフェードメーターで80時
間露光し露光後の変退色の程度を色差計で測定した結果
を後記表1に示した。
又、上記の記録物を、石油エーテル中に1時間浸漬し
て色濃度の残存率を測定した結果を後記表1に示した。
「比較例1」 実施例1において、塩化ビニル/酢酸ビニル/ビニル
アルコール共重合樹脂の代わりに、すべてポリビニルフ
ェニルアセタール樹脂を使用する以外は実施例1と同様
の方法により、受像体及びカラーシートを作成し、試験
を行った。その結果は表1に示した。
「実施例2」 上記組成の塗工液を、実施例1と同様にして受像体を
作成した。実施例1と同様にして試験を行い、その結果
を表1に示した。
上記のポリビニルベンザール樹脂は、ポリビニルアル
コール(鹸化度98モル%、重合度2400)をベンズアルデ
ヒドでアセタール化することにより得たものであり、下
記構造式であった。
「比較例2」 実施例1において、変性用シリコンワニスを使用しな
い以外は実施例1と同様の方法により、受像体及びカラ
ーシートを作成し、試験を行った。その結果は表1に示
した。
「比較例3」 実施例1において、多官能イソシアネート化合物を使
用しない以外は実施例1と同様の方法により、受像体及
びカラーシートを作成し、試験を行った。その結果は表
1に示した。
「比較例4」 実施例1において、変性用シリコンワニスをアミノ変
性シリコンオイル(信越化学製、KF−393)に代えた以
外は実施例1と同様の方法により、受像体及びカラーシ
ートを作成し、試験を行った。その結果は表1に示し
た。
「比較例5」 上記組成の塗工液を、実施例1と同様にして受像体を
作成した。実施例1と同様にして試験を行い、その結果
を表1に示した。
[発明の効果] 熱転写記録用の受像体として本発明品を用いた場合、
高濃度の記録ができ、色材層と受像層の融着が起こら
ず、印画後の受像層表面の熱変形が少なく、従って高エ
ネルギー印画時における受像層面の光沢低下が少なく、
なおかつ高温高湿下、露光下、溶剤浸漬下における画像
の保存性が良好な記録物を得ることができる。特に高速
記録のためにサーマルヘッドで高エネルギー印加を行っ
た場合や、さらに高速化をするために通電方式で印加を
行った場合に有効である。
従って、近年急速に普及しつつあるファクシミリ、プ
リンタ、複写機等のOA端末機におけるカラー記録やテレ
ビ画像のカラー記録用などに有利に使用できる。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基体の上に昇華性染料を受容する受像層が
    設けられた熱転写記録用受像体において、前記受像層が
    ポリビニルアセタール系樹脂、ガラス転移点が50℃を超
    えかつ水酸基を有する塩化ビニル系樹脂、シリコン樹
    脂、シリコンオイル、及び、多官能イソシアネート化合
    物を含有する組成物を熱硬化させることにより形成され
    たものを主成分とすることを特徴とする熱転写記録用受
    像体。
  2. 【請求項2】前記ポリビニルアセタール系樹脂100重量
    部に対し、ガラス転移点が50℃を超えかつ水酸基を有す
    る塩化ビニル系樹脂の重量比が5〜100重量部であるこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第(1)項記載の熱転写
    記録用受像体。
  3. 【請求項3】前記シリコン樹脂が、官能基として水酸基
    もしくはメトキシ基を有する有機樹脂変性用シリコン樹
    脂、ウレタン変性シリコン樹脂、エポキシ変性シリコン
    樹脂、ポリエステル変性シリコン樹脂、アルキッド変性
    シリコン樹脂、アクリル変性シリコン樹脂、メラミン変
    性シリコン樹脂、又は、フェノール変性シリコン樹脂で
    あることを特徴とする特許請求の範囲第(1)項記載の
    熱転写記録用受像体。
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