JP2980915B2 - 鋳造装置 - Google Patents
鋳造装置Info
- Publication number
- JP2980915B2 JP2980915B2 JP1135082A JP13508289A JP2980915B2 JP 2980915 B2 JP2980915 B2 JP 2980915B2 JP 1135082 A JP1135082 A JP 1135082A JP 13508289 A JP13508289 A JP 13508289A JP 2980915 B2 JP2980915 B2 JP 2980915B2
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- JP
- Japan
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- molten metal
- wall
- auxiliary
- cavity
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- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
- Molds, Cores, And Manufacturing Methods Thereof (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はシリンダブロックのような横長或いは幅広形
状の製品を製造するのに好適な鋳造装置に関する。
状の製品を製造するのに好適な鋳造装置に関する。
(従来の技術) Al合金等によってシリンダブロックを鋳造するには、
従来からスリーブ内に貯溜するAl合金の溶湯をプランジ
ャにて加圧することで、湯口及びこの湯口に連続するラ
ンナーを介してキャビティ内に充填するようにしてい
る。
従来からスリーブ内に貯溜するAl合金の溶湯をプランジ
ャにて加圧することで、湯口及びこの湯口に連続するラ
ンナーを介してキャビティ内に充填するようにしてい
る。
(発明が解決しようとする課題) 一般に多数の気筒を有するシリンダブロックの形状は
横長或いは幅広となっており、このような形状の製品を
前記した従来法によって鋳造すると、キャビティ内の両
側部は湯口からの距離が中央部に比べ遠くなるので湯廻
り性が悪く、充填不良による鋳造欠陥が生じやすい。
横長或いは幅広となっており、このような形状の製品を
前記した従来法によって鋳造すると、キャビティ内の両
側部は湯口からの距離が中央部に比べ遠くなるので湯廻
り性が悪く、充填不良による鋳造欠陥が生じやすい。
(課題を解決するための手段) 上記課題を解決すべく請求項1は、横長のキャビティ
へ扇形のランナーを介して射出スリーブから溶湯を供給
する鋳造装置であって、ランナーの中央に溶湯を左右に
分流するとともに先端が前記キャビティに達する十分に
長い分流壁を立て、この分流壁の左右に溶湯を整流する
補助分流壁を立て、これらの補助分流壁と前記分流壁と
の間の流路に対して、補助分流壁の外側の流路を深くす
ることで、補助分流壁の外側の流路抵抗を少なくしたこ
とを特徴とする。
へ扇形のランナーを介して射出スリーブから溶湯を供給
する鋳造装置であって、ランナーの中央に溶湯を左右に
分流するとともに先端が前記キャビティに達する十分に
長い分流壁を立て、この分流壁の左右に溶湯を整流する
補助分流壁を立て、これらの補助分流壁と前記分流壁と
の間の流路に対して、補助分流壁の外側の流路を深くす
ることで、補助分流壁の外側の流路抵抗を少なくしたこ
とを特徴とする。
(作用) 長い分流壁で左又は右における湯回り不足を解消する
ことができる。
ことができる。
補助分流壁で、乱流になりやすい湯を整流化して、乱
れを抑えることができる。
れを抑えることができる。
中央側の流路より外側の流路の流路抵抗を少なくした
ので、キャビティの左右端へも不足なく溶湯を供給する
ことができる。
ので、キャビティの左右端へも不足なく溶湯を供給する
ことができる。
(実施例) 以下に本発明の実施例を添付図面に基づいて説明す
る。
る。
第1図は参考のための鋳造装置の縦断面図、第2図は
第1図のA−A方向矢示図であり、鋳造装置は固定型
1、可動型2及び摺動型3によってシリンダブロックを
鋳造するためのキャビティ4を形成し、このキャビティ
4内にウォータジャケット部等を成形するための金型5a
をセットし、また鋳抜きピン5bを臨ませている。
第1図のA−A方向矢示図であり、鋳造装置は固定型
1、可動型2及び摺動型3によってシリンダブロックを
鋳造するためのキャビティ4を形成し、このキャビティ
4内にウォータジャケット部等を成形するための金型5a
をセットし、また鋳抜きピン5bを臨ませている。
また固定型1には溶湯Mを貯溜するスリーブ6が取付
けられている。このスリーブ6内には図示しない供給装
置から一定量ずつ溶湯Mが供給され、またスリーブ6内
には溶湯Mを押出すためのプランジャ7を摺動自在に配
設している。更にスリーブ6の先端部には湯口カラー8
が設けられ、この湯口カラー8内に分流子9を嵌着し、
分流子9と湯口カラー8との間に溶湯流路10を形成して
いる。
けられている。このスリーブ6内には図示しない供給装
置から一定量ずつ溶湯Mが供給され、またスリーブ6内
には溶湯Mを押出すためのプランジャ7を摺動自在に配
設している。更にスリーブ6の先端部には湯口カラー8
が設けられ、この湯口カラー8内に分流子9を嵌着し、
分流子9と湯口カラー8との間に溶湯流路10を形成して
いる。
また前記固定型1と可動型2との間には型を閉じた状
態で、ランナー11が形成される。このランナー11はその
流路深さが比較的浅く、且つ湯口カラー8の部分からキ
ャビティ4の両側部に向って扇状に拡開し、更にランナ
ー11の中央には分流子9から伸びる分流壁12を配置し、
湯口の流路10から流出する溶湯Mを乱流を抑制しつつ左
右に分け、キャビティ4の両側部に十分に廻り込むよう
にしている。
態で、ランナー11が形成される。このランナー11はその
流路深さが比較的浅く、且つ湯口カラー8の部分からキ
ャビティ4の両側部に向って扇状に拡開し、更にランナ
ー11の中央には分流子9から伸びる分流壁12を配置し、
湯口の流路10から流出する溶湯Mを乱流を抑制しつつ左
右に分け、キャビティ4の両側部に十分に廻り込むよう
にしている。
第3図は本発明に係る鋳造装置の断面図であり、この
実施例にあっては中央の分流壁12に更に左右の補助分流
壁13,13を追加し、両側部への溶湯Mの流れを強化する
とともに整流効果を高めるようにし、更に第3図のB−
B線断面図である第4図に示すように分流壁12,13間に
形成されるランナー11内の中央寄りの流路14の深さより
も、分流壁13外側の流路15の深さを深くすることで、キ
ャビティ4両側部へ向う溶湯Mの流路抵抗を少なくし、
両側部へ十分に廻り込むようにしている。
実施例にあっては中央の分流壁12に更に左右の補助分流
壁13,13を追加し、両側部への溶湯Mの流れを強化する
とともに整流効果を高めるようにし、更に第3図のB−
B線断面図である第4図に示すように分流壁12,13間に
形成されるランナー11内の中央寄りの流路14の深さより
も、分流壁13外側の流路15の深さを深くすることで、キ
ャビティ4両側部へ向う溶湯Mの流路抵抗を少なくし、
両側部へ十分に廻り込むようにしている。
また第5図に示す参考例にあっては補助分流壁13を左
右に2本ずつ設けることにより細かな分流コントロール
を行うようにしている。特に分流壁による効果は湯口か
ら延長する場合に十分に発揮されるため、第5図に示す
参考例にあっては補助分流壁13についてはキャビティ4
まで延ばさないようにして、抵抗が少なくなるようにし
ている。
右に2本ずつ設けることにより細かな分流コントロール
を行うようにしている。特に分流壁による効果は湯口か
ら延長する場合に十分に発揮されるため、第5図に示す
参考例にあっては補助分流壁13についてはキャビティ4
まで延ばさないようにして、抵抗が少なくなるようにし
ている。
第6図は別の参考図であって、4気筒のシリンダブロ
ックを鋳造する場合を示し、この参考例にあっては湯口
からランナー11の途中まで1本の分流壁12を伸ばし、こ
の分流壁12が切れた部分でランナー11を合流せしめてい
る。
ックを鋳造する場合を示し、この参考例にあっては湯口
からランナー11の途中まで1本の分流壁12を伸ばし、こ
の分流壁12が切れた部分でランナー11を合流せしめてい
る。
(発明の効果) 以上に述べたとおり、請求項1によれば長い分流壁で
左又は右における湯回り不足を解消することができ、補
助分流壁で、分流により乱流になりやすい湯を整流化し
て、乱れを抑えることができ、更に中央側の流路より外
側の流路の流路抵抗を少なくしたので、キャビティの左
右端へも不足なく溶湯を供給することができるので、鋳
造欠陥のない高品質の製品が得られる。
左又は右における湯回り不足を解消することができ、補
助分流壁で、分流により乱流になりやすい湯を整流化し
て、乱れを抑えることができ、更に中央側の流路より外
側の流路の流路抵抗を少なくしたので、キャビティの左
右端へも不足なく溶湯を供給することができるので、鋳
造欠陥のない高品質の製品が得られる。
第1図は参考のための鋳造装置の縦断面図、第2図は第
1図のA−A方向矢示図、第3図は本発明に係る鋳造装
置の縦断面図、第4図は第3図のB−B線断面図、第5
図は参考例を示す図、第6図は別の参考図である。 尚、図面中1は固定型、2は可動型、4はキャビティ、
8は湯口カラー、11はランナー、12は分流壁、13は補助
分流壁、Mは溶湯である。
1図のA−A方向矢示図、第3図は本発明に係る鋳造装
置の縦断面図、第4図は第3図のB−B線断面図、第5
図は参考例を示す図、第6図は別の参考図である。 尚、図面中1は固定型、2は可動型、4はキャビティ、
8は湯口カラー、11はランナー、12は分流壁、13は補助
分流壁、Mは溶湯である。
フロントページの続き (72)発明者 伊藤 修歩 埼玉県狭山市新狭山1丁目10番地1 ホ ンダエンジニアリング株式会社内 (56)参考文献 実開 昭55−88356(JP,U) 実開 昭58−130717(JP,U) 実開 昭61−167256(JP,U) 実開 昭62−101653(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B22D 17/22
Claims (1)
- 【請求項1】横長のキャビティへ扇形のランナーを介し
て射出スリーブから溶湯を供給する鋳造装置であって、 ランナーの中央に溶湯を左右に分流するとともに先端が
前記キャビティに達する十分に長い分流壁を立て、この
分流壁の左右に溶湯を整流する補助分流壁を立て、これ
らの補助分流壁と前記分流壁との間の流路に対して、補
助分流壁の外側の流路を深くすることで、補助分流壁の
外側の流路抵抗を少なくしたことを特徴とする鋳造装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1135082A JP2980915B2 (ja) | 1989-05-29 | 1989-05-29 | 鋳造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1135082A JP2980915B2 (ja) | 1989-05-29 | 1989-05-29 | 鋳造装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03455A JPH03455A (ja) | 1991-01-07 |
JP2980915B2 true JP2980915B2 (ja) | 1999-11-22 |
Family
ID=15143416
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1135082A Expired - Fee Related JP2980915B2 (ja) | 1989-05-29 | 1989-05-29 | 鋳造装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2980915B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5731831B2 (ja) * | 2011-01-18 | 2015-06-10 | 本田技研工業株式会社 | 鋳造用金型 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5588356U (ja) * | 1978-12-15 | 1980-06-18 | ||
JPS58130717U (ja) * | 1982-02-26 | 1983-09-03 | 日産自動車株式会社 | 射出成形金型 |
-
1989
- 1989-05-29 JP JP1135082A patent/JP2980915B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03455A (ja) | 1991-01-07 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |