JP2980633B2 - 窒素酸化物除去用触媒 - Google Patents

窒素酸化物除去用触媒

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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明はボイラ、ガスタービン、ディーゼルエンジン
及び各種工業プロセスから排出される排ガス中に含まれ
る窒素酸化物(以下、NOXという)の除去用触媒に関す
る。
特に、本発明は、NOXを含有する排ガスに還元剤とし
てアンモニア等を加え、400℃以上の高温で効率よくNOX
を無害な窒素と水に還元し、しかも耐久性の優れた触媒
に関する。
<従来の技術> 現在、排気ガス中のNOXを除去する方法としては、高
濃度の酸素を含む排ガスでもNOXを選択的に除去でき、
また使用する還元剤も少量ですみ、経済的であるため、
アンモニアを還元剤として用いる選択的接触還元法が主
流となっている。
アンモニアを還元剤とする選択的接触還元法に用いら
れる触媒としてアルミナ、シリカ、ゼオライトまたは酸
化チタン等の担体にバナジウム、銅、タングステン、モ
リブデン、鉄等の酸化物を担持した触媒がこれまで数多
く提案されているが中でも、チタンを主成分とする触媒
は排ガス中のSOxの影響を受けず、また、排ガス中のSO2
からSO3への酸化能力が低いことから現在では広く実用
化されている。一方、ガスタービン排ガスやディーゼル
エンジン排ガスのように、排ガス温度が500℃を越える
ものもあり、これ等の高温排ガス中のNOXを処理するた
めの触媒が特開昭55−167044号公報及び特開昭56−1274
26号公報に既に開示されている。
<発明が解決しようとする課題> しかし、上記公報に記載された触媒は高温において
は、アンモニアの酸化(または分解)反応がNOXの還元
と同時に起こるため脱硝活性が今一つ充分でなく、ま
た、耐熱性にも問題があり、実用触媒としては決して満
足できるものでないのが現状である。
そこで、本発明の目的は400℃以上の高温において、
高い脱硝活性を有し、かつ長期間に亘って効率良くNOX
を除去できる触媒を提供することにある。
<課題を解決するための手段> 本発明者等は上記目的を達成するために鋭意検討した
結果、本発明を完成させた。
すなわち、本発明は、排ガス中の窒素酸化物をアンモ
ニア等の還元剤と反応せしめて接触的に還元して窒素酸
化物を除去する触媒において、該触媒がチタン(Ti)お
よびケイ素(Si)からなる二元系酸化物および/または
チタン(Ti)、ジルコニウム(Zr)およびケイ素(Si)
からなる三元系酸化物を触媒A成分とし、タングステン
(W)、セリウム(Ce)およびスズ(Sn)から選ばれた
少なくとも一種の元素の酸化物を触媒B成分とし、さら
に、予め500〜1000℃の温度範囲で焼成された、酸化ア
ルミニウム(Al2O3)に対する酸化ケイ素(SiO2)の比
が8以上のゼオライトを触媒C成分としてなり、該触媒
A成分および触媒C成分、または触媒A成分、触媒B成
分および触媒C成分を含有してなることを特徴とする窒
素酸化物除去用触媒に関する。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明者等はチタンおよびケイ素からなる二元系複合
酸化物(以下、TiO2−SiO2と略記する)ならびにチタ
ン、ジルコニウムおよびケイ素からなる三元系複合酸化
物(以下TiO2−ZrO2−SiO2と略記する)を主成分とする
触媒を特開昭52−122293号公報に提案している。また、
チタン、リンおよびケイ素からなる三元系複合酸化物
(以下、TiO2−P2O5−SiO2と略記する)ならびにチタ
ン、リン、ジルコニウムおよびケイ素からなる四元系複
合酸化物、(以下、TiO2−P2O5−ZrO2−SiO2と略記す
る)を主成分とする触媒も特開昭57−127426号公報に既
に提案している。
本発明者らは、上記触媒の400〜700℃程度の高温度領
域における脱硝活性について改良を試みた結果、TiO2
SiO2および/またはTiO2−ZrO2−SiO2(触媒A成分)と
タングステン、セリウムおよび/またはスズの酸化物
(触媒B成分)とさらに、予め600〜1000℃好ましくは6
00〜800℃の温度範囲で焼成されたAl2O3に対するSiO2
比が8以上のゼオライト(触媒C成分)を含有してなる
触媒は高温における脱硝活性の向上が顕著であり、特
に、耐熱性が大幅に改善されたものになることを見い出
した。
本発明の触媒の高温活性の向上および耐熱性の向上の
作用機構については、現時点では定かではないが、以下
の如く推察される。しかし、この推察の当否によって本
発明が限定されるものではない。
ゼオライトは、一般に高温にさらされると経時的にゼ
オライトのもつ酸性質が減少するばかりでなく、ゼオラ
イト構造自体も変化するために、脱硝活性が低下する傾
向が認められることは周知の事実である。しかし、本発
明の触媒の如く予め600〜1000℃、好ましくは600〜800
℃の温度範囲で焼成されたゼオライトは、高温に長期間
さらされても、その酸性質の変化は少なく、ゼオライト
の構造も変化しないことにより、完成触媒の耐熱性が著
しく向上するものと考えられる。
一方、本発明の触媒を構成する触媒A成分すなわちTi
O2−SiO2およびTiO2−ZrO2−SiO2自体も固体酸として知
られ、構成するおのおの単独の酸化物にみられない顕著
な酸性を示し、又高い比表面積を有している。また、ゼ
オライトも比表面積が大きく固体酸としての性質を示す
ことは良く知られている。しかし、本発明の如くTiO2
SiO2および/またはTiO2−ZrO2−SiO2(触媒A成分)
と、予め600〜1000℃、好ましくは600〜800℃の温度範
囲で焼成されて、酸性質が安定化されたゼオライト(触
媒C成分)とが均密に混合されることにより、あるいは
触媒A成分に触媒C成分が高分散担持されることによ
り、各触媒成分を単独で使用する場合よりも、完成触媒
の酸性質が最適にコントロールされ、好ましい酸分布が
得られることになる。そして、このことにより高温で通
常起こることされているNH3のNOXへの酸化(またはN2
の分解)が極力抑制され、それ故400〜700℃程度の高温
領域における脱硝活性および耐熱性が著しく向上するも
のと考えられる。
触媒A成分であるTiO2−SiO2またはTiO2−ZrO2−SiO2
の含有量が40重量%未満では耐熱性が悪くなり、95重量
%を越えると400℃以上でNH3の酸化(または分解)が起
こり、脱硝活性が低下するため、本発明においては触媒
A成分の全触媒中に占める割合は40〜95重量%が好まし
い結果を与える。
触媒A成分の組成は原子百分率でチタンが40〜95%ケ
イ素および/またはジルコニウムが5〜60%の範囲が好
ましく、比表面積は30m2/g以上、特に、50m2/g以上が好
ましい。
触媒B成分の完成触媒に占める量は15重量%を越える
と、脱硝活性の向上もあまり期待できず、触媒の原料費
が高くなるために、0〜15重量%が好ましく、さらに好
ましくは0.1〜10重量%である。
また、触媒C成分として用いられるゼオライトは、Si
O2/Al2O3比が8未満の場合、排ガス中のSOXとAl2O3が反
応してその構造を破壊するのみならず、脱硝性能も低い
水準のためSiO2/Al2O3比は8以上であるものを使用する
必要がある。このような好適なゼオライトとしては、例
えばモルデナイト、フェリエライト、ZSM−5等が挙げ
られる。触媒C成分においてゼオライトを予め焼成する
温度として、600℃未満では、ゼオライトのもつ酸性質
を安定化できず、酸性質が変化することにより耐熱性が
悪く、1000℃を越えるとゼオライト構造の変化が著しく
なることにより、脱硝性能が著しく低下するため、予め
焼成する温度は600〜1000℃、好ましくは600〜800℃が
良い。触媒C成分の含有量が5重量%未満では、脱硝性
能が充分でなく、また60重量%を越えると耐熱性が悪く
なり、さらに成形性も劣るため5〜60重量%の範囲が好
ましい結果を与える。
本発明において用いられるTiO2−SiO2を調製するに
は、まずチタン源として塩化チタン類、硫酸チタンなど
の無機性チタン化合物および蓚酸チタン、テトライソプ
ロピルチタネートなどの有機性チタン化合物などから選
ぶことができ、またケイ素源としてはコロイド状シリ
カ、水ガラス、四塩化ケイ素などの無機性のケイ素化合
物およびテトラエチルシリケートなど有機ケイ素化合物
などから選ぶことができる。そしてこれら原料中には、
微量の不純物、混入物のあるものがあるが、えられるTi
O2−SiO2の物性に大きく影響を与えるものでない限り問
題とならない。
好ましいTiO2−SiO2の調製法としては、以下の方法が
挙げられる。
四塩化チタンをシリカゾルと共に混合し、アンモニ
アを添加して沈澱を生成しせめ、この沈澱を洗滌、乾燥
後300〜650℃で焼成せしめる方法。
四塩化チタンにケイ酸ナトリウム水溶液を添加し、
反応せしめて沈澱を生成させ、これを洗浄乾燥後300〜6
50℃で焼成せしめる方法。
四塩化チタンの水−アルコール溶液にエチルシリケ
ート〔(C2H5O)4Si〕を添加し加水分解反応せしめ沈澱
を形成させ、これを洗浄、乾燥後300〜650℃で焼成せし
める方法。
酸化塩化チタン(TiOCl2)とエチルシリケートの水
−アルコール溶液にアンモニアを加えて沈澱を形成せし
め、これを洗浄乾燥後300〜650℃で焼成せしめる方法。
以上の好ましい方法のうちでもとくにの方法が好ま
しく、この方法は具体的には以下のごとく実施される。
すなわち、上記チタン源およびケイ素源の化合物をTiO2
とSiO2のモル比が所定量になるようにとり、酸性の水溶
液状態またはゾル状態でチタンおよびケイ素を酸化物換
算して1〜100g/の濃度とし10〜100℃に保つ。
その中へ攪拌下中和剤としてアンモニア水を滴下し、
10分間ないし3時間pH2〜10にてチタンおよびケイ素よ
りなる共沈化合物を生成せしめ、濾別しよく洗浄したの
ち80〜140℃で1〜10時間乾燥し、450〜700℃で1〜10
時間焼成してTiO2−SiO2ができる。
また、TiO2−ZrO2−SiO2については、TiO2−SiO2と同
様の方法で調製されるものであり、ジルコニウム源とし
て、塩化ジルコニウム、硫酸ジルコニウムなどの無機性
ジルコニウム化合物および蓚酸ジルコニウムなど有機性
ジルコニウム化合物のなかから選ぶことができる。すな
わち、ジルコニウム化合物をチタン化合物と共に上述の
方法と同様に扱うことによりTiO2−ZrO2−SiO2は容易に
調製しうるのである。そして、このジルコニウムの存在
量は、TiO2+ZrO2+SiO2の合計量に対しZrO2に換算して
30重量%までの範囲内にあるのが好ましい。
つぎに、TiO2−SiO2、およびTiO2−ZrO2−SiO2と共に
用いる他の触媒成分の出発原料としては酸化物、水酸化
物、アンモニウム塩、シュウ酸塩、ハロゲン化物、硫酸
塩、硝酸塩などから適宜選ばれる。
以下、本発明触媒の調製法の一例を示す。
ゼオライトを予め600℃〜1000℃、好ましくは600℃〜
800℃の温度範囲で1時間ないし10時間、不活性ガス又
は空気雰囲気下で焼成する。つぎにこの予め焼成したゼ
オライトと上述の方法で得たTiO2−SiO2の粉体に、モノ
エタノールアミンを含む水溶液にパラタングステン酸ア
ンモニウムを溶解させた溶液と、成形助剤を加え、混
合、混練し、押し出し成形機でハニカム状に成形する。
次いで、成型物を50〜120℃の温度範囲で乾燥後、400〜
700℃の温度範囲、好ましくは500〜650℃の温度範囲で
1〜10時間、好ましくは2〜6時間空気流中で焼成して
触媒を得ることができる。
また、別法としてTiO2−SiO2の粉体と、予め600〜100
0℃、好ましくは600〜800℃の温度範囲で焼成したゼオ
ライトの粉体を予めハニカム状とし、これにタングステ
ンを含む水溶液を含浸させて担持させる方法も採用でき
る。また、さらに担体を使用することも可能である。担
体としては、例えばアルミナ、シリカ、シリカアルミ
ナ、ベントナイト、ケイソウ土、シリコンカーバイド、
チタニア、ジルコニア、マグネシア、コーディライト、
ムライト、軽石、無機繊維などを用いることができ、例
えば粒状のシリコーンカーバイドにTiO2−SiO2と予め60
0〜1000℃、好ましくは600〜800℃の温度範囲で焼成し
たゼオライト粉体および他の触媒成分をスラリー状とし
それを含浸法により担持させる方法で調製することがで
きる。もちろん触媒調製法はこれらの方法に限定される
ものではない。
触媒形状としては上記のハニカム状にとどまらず、円
柱状、円筒状、板状、リボン状、波板状、パイプ状、ド
ーナツ状、格子状、その他一体化成形されたもの等適宜
選択することができる。
本発明の触媒が使用される処理の対象となる排ガスの
組成としては、通常SOX 0〜3000ppm、酸素1〜20容量
%、炭酸ガス1〜15容量%、水蒸気5〜15容量%、煤塵
0.01〜30g/Nm3およびNOX(主にNO)20〜1000ppmの程度
に含有するものである。通常のボイラー排ガスはこの範
囲に入るが、特にガス組成を限定しない。本発明の触媒
は、例えばSOXを含まない含NOX排ガス、およびハロゲン
化合物を含む含NOX排ガス等の特殊な排ガスをも処理す
ることができるからである。
また、処理条件としては排ガスの種類、性状によって
異なるが、まずアンモニア(NH3)の添加量は、NOX1部
に対して0.5〜3部が好ましい。例えばボイラーの排ガ
ス組成ではNOXのうちの大部分がNOであるので、NOとNH3
のモル比1:1の近辺が特に好ましい。過剰のNH3は未反応
分として排出されないよう留意しなければならないから
である。さらに、未反応分のNH3を極力抑制する必要の
ある場合はNH3/NOXのモル比を1以下で使用することが
好ましい。次に、反応温度は300〜700℃、特に400〜650
℃が好ましく、空間速度は1000〜100000Hr-1、特に3000
〜30000Hr-1の範囲が好適である。圧力は特に限定はな
いが0.01〜10kg/cm2の範囲が好ましい。
反応器の形式としては特に限定はないが、通常の固定
床、移動床、流動床等の反応器が適用できる。
<実施例> 以下に実施例および比較例を用いて本発明をさらに詳
細に説明するが、本発明はこれら実施例のみに限定され
るものではない。
実施例1 TiO2−SiO2を以下に述べる方法で調製した。
水80に四塩化チタン(TiCl4)11.4kgを氷冷攪拌下
徐々に滴下し、次にスノーテックス−O(日産化学
(株)製シリカゾルSiO2として20〜21重量%含有)4.5k
gを加えた。これを温度約30℃に保持しつつよく攪拌し
ながらアンモニア水を徐々に滴下し、pHが7になるまで
加え、さらにそのまま放置して、2時間熟成した。
かくして得られたTiO2−SiO2ゲルを濾過し、水洗後12
0℃で10時間乾燥し、さらに水洗した後600℃で3時間焼
成した。得られた粉体の組成は酸化物としてTiO2/SiO2
=4(モル比)で、BET表面積は180m4/gであった。ここ
で得られた粉体を以後TS−1と呼ぶ。
次に東ソー製水素型モルデナイト(TSZ−600HOA)300
gを800℃で10時間空気雰囲気中で焼成した。ここで得ら
れた粉体を以後C−Mと呼ぶ。モノエタノールアミン21
mlを水21mlと混合し、これにパラタングステン酸アンモ
ニウム58.3gを加え溶解させ、均一な溶液とした。次い
でこの溶液を上記の粉体TS−1 650gとC−M300gとを
ニーダでよく混合したものに加えた後、適量の水を添加
しつつよく混合、混練した。次いで、得られた混練物を
押し出し成形機で直径4mm、長さ5mmのペレット状に成型
した。
次いで、成型物を60℃で乾燥した後、600℃で5時間
空気流通下で焼成した。得られた完成触媒中のTS−1,C
−MおよびWO3の含有量は重量%でそれぞれ65%、30
%、5%であった。
実施例2 4塩化チタン11.4kg、酸塩化シルコニウム〔ZrOCl2
8H2O〕1.2kgおよびスノーテックス−O 3.4kgを用いた
以外は実施例1に準じてTiO2−ZrO2−SiO2を調製した。
得られた粉体の組成は酸化物としてTiO2:ZrO2:SiO2=8
0:5:15(モル比)でBET表面積は210m2/gであった。得ら
れた粉体をTZS−1と呼び、このTZS−1を用いて実施例
1と同様にして同様の組成の触媒を調製した。得られた
完成触媒中のTZS−1,C−MおよびWO3の含有量は重量%
でそれぞれ65%、30%、5%であった。
実施例3〜7 実施例1で得られたTiO2−SiO2粉体(TS−1)を用い
てWO3、CeO2、およびSnO2の含有量、さらに予め焼成し
たゼオライトの含有量を変えて実施例1に準じて触媒を
調製した。得られた触媒組成を表1に示す。尚、表中に
おける数値は重量%を示す。
<触媒の活性テスト> 次に、実施例1〜8の各触媒について以下の方法で脱
硝率を求めた。
触媒20mlを電気炉に投入した内径16mmの石英製反応管
に充填し、下記組成の合成ガスを触媒層に導入した。反
応器の入口および出口ガス中のNOX濃度を柳本製作所製
化学発光式NOX計(ECL−77A型)により測定し、次式に
従って脱硝率を算出した。
反応ガス条件 ガス量 3.33Nl/min 空間速度(SV) 10000 Hr-1 NH3/NOX(モル比) 1.0 ガス組成 NOX 100 ppm O2 15 % SO2 200 ppm H2O 10 % N2 残り 得られた結果を表2に示す。
又実施例1,5,6について次のような方法で耐久試験を
行なった。脱硝率を求めた同一装置および同一ガスを用
いて流通下で600℃の熱暴露を行なった後、500℃におけ
る経過時間に伴う脱硝率の変化を調べた。得られた結果
を表3に示す。
<発明の効果> 本発明における触媒は、400〜700℃程度の高温におい
て高い脱硝性能を有し、かつ長期間に亘って効率良くNO
Xを除去できる触媒である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き 審査官 関 美祝 (56)参考文献 特開 昭63−123449(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B01J 21/00 - 38/74 B01D 53/86 - 53/94

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】排ガス中の窒素酸化物をアンモニア等の還
    元剤と反応せしめて接触的に還元して窒素酸化物を除去
    する触媒において、該触媒がチタン(Ti)およびケイ素
    (Si)からなる二元系酸化物および/またはチタン(T
    i)、ジルコニウム(Zr)およびケイ素(Si)からなる
    三元系酸化物を触媒A成分とし、タングステン(W)、
    セリウム(Ce)およびスズ(Sn)から選ばれた少なくと
    も一種の元素の酸化物を触媒B成分とし、さらに、予め
    600〜1000℃の温度範囲で焼成された、酸化アルミニウ
    ム(Al2O3)に対する酸化ケイ素(SiO2)の比が8以上
    のゼオライトを触媒C成分としてなり、該触媒A成分お
    よび触媒C成分、または触媒A成分、触媒B成分および
    触媒C成分を含有してなることを特徴とする窒素酸化物
    除去用触媒。
  2. 【請求項2】触媒A成分が40〜95重量%、触媒B成分は
    0〜15重量%および触媒C成分は5〜60重量%の範囲で
    あり、さらに触媒A成分の組成が原子百分率でチタン
    (Ti)が40〜95%であり、ケイ素(Si)および/または
    ジルコニウム(Zr)が5〜60%の範囲である請求項
    (1)記載の窒素酸化物除去用触媒。
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