JP2980449B2 - ラインガード構成体の巻付装置 - Google Patents

ラインガード構成体の巻付装置

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JP2980449B2 JP8726992A JP8726992A JP2980449B2 JP 2980449 B2 JP2980449 B2 JP 2980449B2 JP 8726992 A JP8726992 A JP 8726992A JP 8726992 A JP8726992 A JP 8726992A JP 2980449 B2 JP2980449 B2 JP 2980449B2
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敏彦 大倉
時夫 川鍋
実 白潟
至行 児玉
英二 草深
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、通信ケーブル
の架空敷設における通信ケーブルやメッセンジャーワイ
ヤー等(長尺の線状体)の外周面にラインガード構成体
を巻き付けてラインガードを構成するラインガード構成
体の巻付装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】通信ケーブルを架空敷設する場合には、
通信ケーブルを電柱に固定する部分などでこれにライン
ガードを巻き付けて保護し、電柱に取付けてある吊架金
物に固定する。ラインガードは通信ケーブルの径に合わ
せた数本のラインガード構成体をケーブル外被に隙間な
く巻き付けたもので、ラインガード構成体は複数本の鋼
線を並べて帯状に一体化したものを、巻付け状態に撚り
をかけたものである。
【0003】図6は未公開ではあるが本願出願人が従前
に出願したラインガード構成体の巻付装置である。同図
に示すようにこの巻付装置は、フレーム61の左右両側
板61a,61aに回転自在に取付けられた一対の回転
体62,62を対面状態で備えており、この回転体6
2,62間に3本のラインガード構成体63が掛け渡さ
れると共に、その軸心に長尺の線状体64が配設されて
いる。そして、この状態で両回転体62,62を逆方向
に回転させることでラインガード構成体63の線状体6
4への巻き付けが行われる。このため、両回転体62,
62はフレーム61の左右両側板61a,61aにそれ
ぞれ取付けた駆動モータ65により逆方向に同期回転さ
れる。各回転体62の外周面にはギヤが形成されてお
り、このギヤ部66に上下各一対のガイドギヤ67,6
7,67,67が噛合っている。下部の両ガイドギヤ6
7,67はアイドルギヤを兼ねており、これに駆動モー
タ65の駆動ギヤ68が噛合って駆動モータ65から回
転体62に動力が伝達される。また、各回転体62の一
部には径方向に延びるスリット69が形成され、このス
リット69を介して回転体62と同軸上に線状体64が
セットされる(同図(b)参照)。
【0004】一方、回転体62の対面側には軸心から3
方向に延びる係合溝70が形成されており、この各係合
溝70にラインガード構成体63の端部が差込まれるよ
うにしてセットされる(この場合は3本のラインガード
構成体63がセットされる)。また、同時に両回転体6
2,62は、フレーム61との間に介在させたスプリン
グ71により互いにラインガード構成体63を押し合う
ように付勢することでこれを保持している。各係合溝7
0は軸心寄りの溝底70aが斜面となっていて、ライン
ガード構成体63の端部が軸心側に移動してくると、こ
の斜面によりラインガード構成体63が係合溝70から
自然に外れる構造となっている(同図(c)参照)。な
お、図中の符号72はガイドロッドであり、ガイドロッ
ド72の両端に設けられた調整ねじ73,73により両
回転体62,62間の対面距離が調整できるようになっ
ている。
【0005】このように構成された従来の巻付装置で
は、ラインガード構成体63の長さに応じて両回転体6
2,62間の対面距離が調整された後、3本のラインガ
ード構成体63がセットされると同時に線状体64がセ
ットされる(図5参照)。次いで駆動モータ65により
両回転体62,62が逆方向に回転されて、ラインガー
ド構成体63が線状体64に均一に巻き付けられて行
く。この場合、巻き付けが進むにつれラインガード構成
体63の軸心方向の長さがいったん短くなるが、両回転
体62,62はスプリング71により付勢されてこの長
さ方向のずれに追従して行く。一方、ラインガード構成
体63の巻き付けが最終段階に達すると、ラインガード
構成体63の端部は軸心側に移動して行き、最終的に係
合溝70から外れるようにして長尺線状体64に巻き付
けられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来例では、3
本のラインガード構成体63が保持される3つの係合溝
70が、一体に構成された回転体62に形成されている
ので、ラインガード構成体63自体に長さのバラツキが
あると、ラインガード構成体63の端部が係合溝70か
らうまく外れない問題がある。すなわち、両回転体6
2,62間の対面距離を3本のラインガード構成体63
の内の長いものに合わせると短いものが係合溝70から
早めに外れてしまったり、逆に短いものに合わせると長
いものが係合溝70から最後まで外れずに装置の駆動部
を損傷する虞があった。
【0007】本発明は、係る欠点を解決するためになさ
れたもので、ラインガード構成体に製品のバラツキがあ
っても、線状体への適切な巻き付けを可能にするライン
ガード構成体の巻付装置を提供することをその目的とし
ている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく本
発明は、フレームに対面状態で取り付けられた一対の回
転体間に、予め巻付け状態に撚りがかかったラインガー
ド構成体を所定本数掛け渡すと共に、回転体の軸心にラ
インガード構成体が巻き付けられる線状体を配設し、一
対の回転体を互い逆方向に回転させて線状体にラインガ
ード構成体を巻き付けるようにしたラインガード構成体
の巻付装置において、各回転体は、各ラインガード構成
体の端部を保持すると共にラインガード構成体の本数に
対応させた個数の保持手段を、その対面側に備え、保持
手段はラインガード構成体の端部を抜差自在に保持する
と共に、対面方向に変位可能に構成された保持部材と、
保持部材を対面方向に付勢する付勢部材と、巻き付けに
伴うラインガード構成体端部の線状体側に向かう応力に
対応させて、保持部材を線状体側に移動させる移動部材
と、保持部材の移動を線状体の近傍で停止させるストッ
パとを有することを特徴とする。
【0009】この場合、保持部材の変位ストロークは、
ラインガード構成体を回転体の軸心に平行にセットした
状態を最大とし、セット後に回転体が回転を始めて巻付
が開始される状態を最小とした場合の軸方向の寸法差で
あることが好ましい。
【0010】
【作用】ラインガード構成体は、対面方向に変位可能な
保持部材に差込まれるようにしてセットされ、かつ、付
勢部材により対面方向に付勢される。したがって、保持
部材の変位ストロークの範囲ではラインガード構成体は
両側から付勢されて適切に保持される。また、ラインガ
ード構成体の巻き付けが進むと、ラインガード構成体の
端部は線状体側に移動してゆき、移動部材により適宜線
状体の近傍まで移動される。ここで、保持部材はストッ
パでその移動が停止されるが、ラインガード構成体の端
部はさらに線状体に近付いて行く。すると、ラインガー
ド構成体の端部は、線状体の近傍で保持部材から自動的
に外れて線状体に完全に巻き付けられる。この場合、保
持部材、付勢部材、移動部材およびストッパを有する保
持手段が、線状体のラインガード構成体の本数に対応し
て設けられているので、各ラインガード構成体の製品バ
ラツキが他のラインガード構成体の巻き付け動作に影響
を及ぼすことがない。
【0011】また、保持部材の変位ストロークを、ライ
ンガード構成体を回転体の軸心に平行にセットした状態
を最大とし、セット後に回転体が回転を始めて巻付が開
始される状態を最小とした場合の軸方向の寸法差とする
ことで、巻き付け開始から完了までのラインガード構成
体の軸方向の長さ変化に対応させて、保持部材を変位さ
せることができ、ラインガード構成体を巻き付け開始か
ら完了まで適切に保持できる。
【0012】
【実施例】以下、図1乃至図4に基づいて、本発明の一
実施例に係るラインガード構成体の巻付装置について説
明する。図1は巻付装置の正面図であり、図2は巻付装
置の回転体の正面図であり、図3は回転体に設けた保持
手段の斜視図であり、図4は保持手段の側面図である。
【0013】図1に示すように、この巻付装置は、障立
させた板状の本体フレーム2と、本体フレーム2の両端
に取り付けた左右一対の側板3,3と、この両側板3,
3間に渡された4本の支持ロッド4とから成るフレーム
1を備え、本体フレーム2には巻付装置の動力部が、両
側板3,3には巻付装置の主要部が取り付けられてい
る。この主要部は両側板3,3に対面状態で取り付けら
れた一対の回転体5,5を備えており、この両回転体
5,5間にラインガード構成体Aとこれが巻き付けられ
る通信ケーブルなどの長尺線状体Bが掛け渡されるよう
になっている。
【0014】ラインガード構成体Aは、長尺線状体Bの
表面に隙間無く巻き付けられラインガードとして長尺線
状体Bを保護する。ここで用いられるラインガード構成
体Aは複数本の鋼線を並べて帯状に一体化したもので、
予め巻付けた状態に撚りがかけられている。
【0015】巻付装置の動力部は、本体フレーム2の左
上(図1中の左上)に設けた制御盤6と、中央部に設け
た駆動モータ7と、この駆動モータ7の動力を回転体5
に伝達する動力伝達軸8とを備えている。駆動モータ7
は制御盤6により制御され、その出力はタイミングベル
ト9を介して動力伝達軸8に伝達され、ここで2方向に
分岐されて両回転体5,5に出力される。すなわち、動
力伝達軸8は駆動モータ7の動力が入力される入力軸1
0と、各回転体5にその動力を出力する出力軸11とで
構成され、駆動モータ7の動力は入力軸10の中間部に
入力されて2方向に分岐される。そして、一方の出力軸
11は可撓継手12を介して入力軸10と接続されて駆
動モータ7と同一方向に回転され、他方の出力軸11は
かさ歯車列13を介して入力軸10と接続され駆動モー
タ7と逆方向に回転される。したがって、両出力軸1
1,11からそれぞれ動力が伝達されるそれぞれの回転
体5,5は相互に逆方向に回転される。
【0016】一方、各回転体5はフレーム1の側板3に
固定された本体21と、本体21から対面方向に延びる
回転筒22と、回転筒22に着脱自在に設けたホルダー
23とで構成されている。回転筒22にはその外周面に
歯車24が取り付けられ、この歯車24に上下各一対の
ガイド歯車14がこれを囲うようにして噛合っている。
上部の一方のガイド歯車14はアイドルギヤを兼ねてお
り、これにタイミングベルト15を介して出力軸11か
らの動力が伝達される。
【0017】ホルダー23の全面には対面プレート25
が固定され、この対面プレート25にラインガード構成
体Aを保持する保持手段26が取り付けられている。ま
た、各ホルダ23の中間外周部には略六角形(図2参
照)の支持プレート31が固定されている。そして、左
右の両支持プレート31,31はそれらの四隅に配設さ
れた4本の調整ロッド32,32,32,32で連結さ
れており、その各連結部分はダブルナット33で締め付
け固定されている。すなわち、このダブルナット33を
適宜締め付け調整することで、支持プレート31を介し
て両対面プレート25,25間の距離が自在に調整でき
るようになっている。この調整操作に対応して対面プレ
ート25は回転筒22に対し所定の範囲内で摺動可能と
なっている。したがって、ラインガード構成体Aの長さ
に合わせて両対面プレート25,25間、すなわち対応
する保持手段26間の距離を調整し、ラインガード構成
体Aの適切な保持ができるようになっている。
【0018】一方、調整ロッド32の中間部分には、こ
の4本の調整ロッド32に支持されるように巻付調整機
構34が設けられている。巻付調整機構34には、中央
に位置する長尺線状体Bに三方から臨む把持手段35,
35,35がサブフレーム36上に設けられており、ラ
インガード構成体Aの巻付け開始部分である中間部分を
この把持手段35で把持することで、巻付けを開始する
ときにラインガード構成体Aが適切な姿勢を保てるよう
になっている。
【0019】次に、図2から図4を参照して対面プレー
ト25回りについて詳細に説明する。対面プレート25
には、任意の一箇所に径方向に延びるスリット27が形
成され、このスリット27に差し入れるように対面プレ
ート25と同軸上に長尺線状体Bがセットされるように
なっている。一方、対面プレート25の前面にはこのス
リット27を逃げるようにして3組の保持手段26,2
6,26が周方向に等間隔に取り付けられている。
【0020】各保持手段26は、対面プレート25から
延びる片持ちの支軸42に回動自在に取り付けられた移
動部材41と、この移動部材41の先端に前後方向に回
動自在に取り付けられた保持部材43と、この保持部材
43を前方の対面方向に付勢するコイルスプリング(付
勢部材)44と、移動部材41の長尺線状体B側への回
動を規制するストッパピン45とで構成されている。移
動部材41は支軸42に取り付けられた部材本体46
と、部材本体46から後方に「L」字状に延びるスプリ
ング受部47とから成り、支軸42を中心に対面プレー
ト25の略径方向、すなわちセットされた長尺線状体B
に向かって回動されるようになっている。この回動は長
尺線状体Bの近傍に設けたストッパピン45で規制され
ている。このため、移動部材41は一方でストッパピン
45により回動を規制され、他方で対面プレート25の
周縁に立設したピン48との間に設けたスプリング49
によりホームポジション側に付勢されている。したがっ
て後述するように、この移動部材41はラインガード構
成体Aの巻付が進むにつれて徐々に長尺線状体B方向に
回動して行き、巻付け完了の直前でストッパピン45に
より回動を停止され、ラインガード構成体Aが外れると
同時にスプリング49の付勢力によりホームポジション
に引き戻されることとなる。
【0021】保持部材43は基部で移動部材41に回動
自在に取り付けられており、先端部にラインガード構成
体Aの端部を保持する保持部50が設けられている。こ
の保持部50は前端に円形溝50aが形成され、この円
形溝50aにラインガード構成体Aの端部が差し込まれ
て保持されるようになっている。すなわち、円形溝50
aはラインガード構成体Aの端部が緩挿できるようにそ
の端部の幅より十分に大径に形成されている。また、一
方で保持部材43の後面と移動部材41のスプリング受
部47との間に掛け渡したコイルスプリング44により
保持部材43が前方に付勢されることで、ラインガード
構成体Aを長さ方向に挟み込むようにして保持できるよ
うになっている。この場合、両保持部材の変位ストロー
クは、ラインガード構成体Aを回転体5の軸心に平行に
セットした状態を最大とし、セット後に回転体5が回転
を始めて巻付が開始される状態を最小とした場合の軸方
向の寸法差としているので、ラインガード構成体Aの保
持がより一層確実に行われる。一方、円形溝50aの内
壁はテーパー状に斜めに形成されており、後述するよう
に巻付け完了の直前にラインガード構成体Aがこの円形
溝50aから円滑に外れるように構成されている。
【0022】次に、図5を参照してこの巻付装置による
ラインガード構成体Aの巻き付け動作を説明する。調整
ロッド32の両端に設けたダブルナット33の調整によ
り、対面する対面プレート25,25間の対面距離をラ
インガード構成体Aの長さに対応させて調整した後、3
本のラインガード構成体Aを互いに平行になるようにそ
のぞれ対応する保持部材43の保持部50にセットす
る。この際、各ラインガード構成体Aの中間部も巻付調
整機構34の把持手段35にセットしておく。この状態
で、例えば通信ケーブル等の長尺線状体Bの巻き付け位
置までこの巻付装置自体を移動させ、更に長尺線状体B
が回転体5と同軸上に位置するように巻付装置を移動調
整する(図5(a))。
【0023】次に、両回転体5,5を互いに逆方向に回
転させて、ラインガード構成体Aを巻き始める。この
時、各ラインガード構成体Aは長尺線状体Bに対して平
行状態から斜めに変位してゆき、その中間部で長尺線状
体Bに接触してこの部分から外部に向かって巻き付けが
始まる。したがって、把持手段35はラインガード構成
体Aの中間部が長尺線状体Bに近付いて行くに従って、
その中間部を把持した状態で長尺線状体Bに近付いて行
く。この場合、ラインガード構成体Aの中間部が長尺線
状体Bに接触する直前に、把持手段35が図外のストッ
パで移動規制されるようになっていて、ここで把持手段
35の把持力は巻付力に負けて、ラインガード構成体A
は所望の姿勢を保った状態で把持手段35から外れる。
すなわちラインガード構成体Aの面側が長尺線状体Bに
接して巻付けが適切に開始される。一方、上述のように
ラインガード構成体Aが平行状態から斜めに変位してゆ
くと、対面プレート25,25間の距離に対してライン
ガード構成体Aの対面方向の長さが短くなる。これに伴
って、保持手段26の保持部材43はコイルスプリング
44の付勢力により前方に傾動してゆき、ラインガード
構成体Aの保持状態が維持される(図5(b))。
【0024】ラインガード構成体Aが中間部から両外端
に向かって巻き付けられてゆくと、ラインガード構成体
Aの両外端は、その撚り癖により長尺線状体Bに向かっ
て寄って行く。この寄って行く力は保持手段26に加わ
るので、保持手段26の移動部材41と共に保持部材4
3が長尺線状体Bに向かって徐々に回動していく。ま
た、巻付け開始直後に一端短くなったラインガード構成
体Aの対面方向の長さは、ラインガード構成体A自体が
長尺線状体Bと平行に近付いて行くので、徐々に長くな
っていく。これに対して保持部材43はコイルスプリン
グ44の付勢力に抗して後方に起立復帰してゆく(図5
(c))。
【0025】ラインガード構成体Aの巻き付けが最終段
階に入ると、最後に残されたラインガード構成体Aの両
端部は益々長尺線状体Bに近付いて行く。ここで移動部
材41、すなわち保持部材43はその長尺線状体Bに向
かう回動をストッパピン45により規制される。する
と、保持部材43の保持力に巻付力が勝って、ラインガ
ード構成体Aの両端部は保持部材43の円形溝50aか
ら外れて、瞬時に長尺線状体Bに巻き付けられる。そし
て、ラインガード構成体Aが円形溝50aから外れる
と、ピン48との間に設けたスプリング49の力により
移動部材41、すなわち保持部材43がホームポジショ
ンに引き戻される(図5(d))。
【0026】このように本実施例では、ラインガード構
成体Aの本数に対応させて保持手段26を設けるように
し、また、保持手段26は前方へ付勢されている保持部
材43と、この保持部材43を長尺線状体B方向に回動
させる移動手段41とを備えているので、ラインガード
構成体Aの巻き付け状態に応じてこれを保持している保
持部材43を変位させることができる。したがって、巻
き付け状態にあるラインガード構成体Aを無理なく確実
に保持することができる。しかも、各保持手段26はそ
れぞれ独立して変位するので、3本のラインガード構成
体Aの長さにバラツキがあっても、これらが相互に影響
しあうことがないので、ラインガード構成体Aを長尺線
状体Bに極めて良好に巻き付けることができる。
【0027】なお、この実施例においては、3本のライ
ンガード構成体Aを用いる巻付装置について説明した
が、各種個数の保持手段26を取り付けた対面プレート
25を用意しておきこれを適宜交換することで、他の本
数のラインガード構成体Aを扱う巻付装置とすることが
できることはいうまでもない。
【0028】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、保持手段
がラインガード構成体の本数に対応させて設けられてお
り、かつ、保持手段はラインガード構成体の端部を保持
すると保持部材と、保持部材を軸方向の内方に付勢する
付勢部材と、保持部材を軸心方向に移動させる移動部材
と、移動部材の移動を規制するストッパとで構成されて
いるので、巻き付けられてゆくラインガード構成体の適
切な保持と、適切な切り離しとができると共に、各ライ
ンガード構成体の製品バラツキが吸収できて、良好な巻
き付けが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係るラインガード構成
体巻付装置の正面図である。
【図2】回転体の正面図である。
【図3】対向する保持手段の斜視図である。
【図4】保持手段の側面図である。
【図5】ラインガード構成体の巻付け状態を表した説明
図である。
【図6】従来のラインガード構成体巻付装置の構造図で
ある。
【符号の説明】
1…フレーム、5…回転体、25…対面プレート、26
…保持手段、41…移動部材、43…保持部材、44…
コイルスプリング、45…ストッパピン、50…保持
部、A…ラインガード構成体、B…長尺線状体。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大倉 敏彦 神奈川県横浜市栄区田谷町1番地 住友 電気工業株式会社 横浜製作所内 (72)発明者 川鍋 時夫 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 日本電信電話株式会社内 (72)発明者 白潟 実 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 日本電信電話株式会社内 (72)発明者 児玉 至行 兵庫県伊丹市北河原字当田20番地の2 朝日金属精工株式会社内 (72)発明者 草深 英二 兵庫県伊丹市北河原字当田20番地の2 朝日金属精工株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−38013(JP,A) 特開 平4−33508(JP,A) 特開 平3−7009(JP,A) 特開 平2−119512(JP,A) 特公 昭38−10790(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H02G 1/02 H02G 7/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フレームに対面状態で取り付けられた一
    対の回転体間に、予め巻付け状態に撚りがかかったライ
    ンガード構成体を所定本数掛け渡すと共に、当該回転体
    の軸心に当該ラインガード構成体が巻き付けられる線状
    体を配設し、前記一対の回転体を互い逆方向に回転させ
    て当該線状体に当該ラインガード構成体を巻き付けるよ
    うにしたラインガード構成体の巻付装置において、 前記各回転体は、前記各ラインガード構成体の端部を保
    持すると共に当該ラインガード構成体の本数に対応させ
    た個数の保持手段を、その対面側に備え、 当該保持手段は前記ラインガード構成体の端部を抜差自
    在に保持すると共に、対面方向に変位可能に構成された
    保持部材と、 当該保持部材を対面方向に付勢する付勢部材と、 巻き付けに伴う前記ラインガード構成体端部の前記線状
    体側に向かう応力に対応させて、前記保持部材を当該線
    状体側に移動させる移動部材と、 前記保持部材の移動を前記線状体の近傍で停止させるス
    トッパとを有することを特徴とするラインガード構成体
    の巻付装置。
  2. 【請求項2】 前記保持部材の変位ストロークは、前記
    ラインガード構成体を前記回転体の軸心に平行にセット
    した状態を最大とし、前記セット後に前記回転体が回転
    を始めて巻付が開始される状態を最小とした場合の軸方
    向の寸法差であることを特徴とする請求項1に記載のラ
    インガード構成体の巻付装置。
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