JP2979965B2 - 電子式計数値記憶装置 - Google Patents

電子式計数値記憶装置

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JP2979965B2
JP2979965B2 JP6173561A JP17356194A JP2979965B2 JP 2979965 B2 JP2979965 B2 JP 2979965B2 JP 6173561 A JP6173561 A JP 6173561A JP 17356194 A JP17356194 A JP 17356194A JP 2979965 B2 JP2979965 B2 JP 2979965B2
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範夫 関
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、測定個所に設置された
変化検出手段からのパルス信号のパルス数を計数して前
記測定個所の変化に応じた計数値を求め、前記計数値に
応じたデータを記憶手段に記憶させて前記記憶手段を更
新し、記憶している前記データから最新の前記計数値を
求めてデジタル表示を行うための電子式計数値記憶装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】電子式計数装置として、特公平1−29
407号公報で開示されているような電子式オドメータ
がある。これは、車輪(測定個所)の回転数に応じたパ
ルス信号のパルス数を計数して求まる走行距離(計数
値)が所定の単位走行距離毎に、EEPROMのような
不揮発性メモリで記憶しているそれまでの走行距離に応
じたデータに前記単位走行距離に応じたデータを加える
ことにより記憶しているデータを更新し、同時に、前記
データから求まる更新された最新の走行距離を求めるも
のである。
【0003】なお、前記計数値(走行距離)を記憶する
構成としては、特開平4−140609号公報で開示さ
れているような、走行距離の上位桁側をデータとして記
憶させ、下位桁側を前記不揮発性メモリの当該アドレス
自体の数値を利用するものが知られている。
【0004】斯かる電子式オドメータでは、車両の停車
時すなわちイグニッションスイッチをオフにした時に
は、前記パルス数が単位走行距離に満たない走行距離
相当す る値であっても、これを何らかの手段で保持して
おき、再度の車両の走行時すなわちイグニッションスイ
ッチをオンにした時には、新たに発生するパルス信号の
パルス数を前記保持したパルス数に連続して加算しない
と、正確な走行距離を計数できない。このため、通常は
単位走行距離に満たない走行距離に相当するパルス数を
RAMのような揮発性メモリで保持しており、この揮発
性メモリは、常時バッテリにより電源が供給されている
ため、その揮発性メモリが保持している内容は、バッテ
リが正常である限り維持されるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように、バッテリ
を搭載し、かつ、そのバッテリが安定状態を保つことを
前提としているため、例えばバッテリを搭載しないオフ
ロードタイプのオートバイ,スノーモービル、又はジェ
ットスキー等には使用できないばかりか、バッテリを搭
載しているものであっても、バッテリに異常(電圧低下
や外れ等)が生じると、前記単位走行距離に満たない走
行距離に相当するパルス数が消失して、この消えたパル
ス数が誤差となってしまうという問題があり、これは前
記不揮発性メモリのアドレスを利用する場合であっても
同様である。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
本発明は請求項1に記載した通り、測定個所に設置され
た変化検出手段からのパルス信号のパルス数を計数して
前記測定個所の変化に応じた計数値を求め、前記計数値
に応じたデータを記憶手段に記憶させて前記記憶手段を
更新し、記憶している前記データから最新の表示値を求
めてデジタル表示を行うための電子式計数値記憶装置に
おいて、上位桁側と下位桁側とで構成される前記計数値
の前記上位桁側の表示値に応じた計数値データを記憶す
ると共に前記下位桁側の表示値を含む前記上位桁側の最
小表示値未満に対応する前記パルス数に応じたパルス数
データを記憶するために、上位桁側用の領域と下位桁側
用の領域の少なくとも2つ以上の領域に区分けされた不
揮発性メモリからなる記憶手段と、前記パルス数が前記
下位桁側の最小表示値に相当する単位パルス数に達した
第1の更新タイミング毎では、前記パルス数データを前
記下位桁側用の領域 における前回の更新タイミングで更
新されたアドレスの次のアドレスに書き込むと共に、こ
の際の最新の前記計数値において前記下位桁側から前記
上位桁側への桁上がりが生じた場合には前記計数値デー
タを前記上位桁側用の領域における前回更新されたアド
レスの次のアドレスに書き込み、前記上位桁側用の領域
の最新に更新されたアドレスの前記計数値データと前記
下位桁側用の領域の最新に更新されたアドレスの前記パ
ルス数データとから最新の前記表示値を求める処理を行
い、電源のオフを検出した第2の更新タイミングでは、
前記下位桁側用の領域における前回の更新タイミング以
降に計数した前記パルス数に応じた前記パルス数データ
を前回の更新タイミングで更新されたアドレスの次のア
ドレスに書き込み、電源のオンを検出すると前記上位桁
側用の領域の最新に更新されたアドレスの前記計数値デ
ータと前記下位桁側用の領域における前回に更新された
アドレスの前記パルス数データとから最新の前記表示値
を求める処理を行い、前記下位桁側用の領域における前
記最新に更新されたアドレスの前記パルス数データと前
記第1の更新タイミングに相当する前記パルス数データ
との差に相当するパルス数を計数した時には前記第1の
更新タイミングにおける前記処理を行う処理手段と、を
有するものであり、特に、電源のオン・オフを検出する
電源検出手段を有するものである(請求項2)。
【0007】
【作用】単位パルス数に満たないパルス数も記憶手段で
保持することができるため、バッテリを搭載しないオフ
ロードタイプのオートバイ,スノーモービル、又はジェ
ットスキー等の車両に好適であるばかりか、バッテリを
搭載している車両であっても、バッテリに異常が生じた
際の計数値の消失を防ぐことができる。
【0008】
【実施例】以下本発明に関し、バッテリを搭載しない車
両用電子式オドメータに適用した添付図面に記載の実施
例に基づき説明する。図1は構成を説明するための概略
ブロック図、図2は記憶手段の全体構成を説明する説明
図、図3は記憶手段の一部構成を説明する説明図、図4
は処理手段による記憶手段への更新の処理を説明する説
明図、図5は処理手段による記憶手段への更新の処理を
説明する説明図である。
【0009】図1において、1は走行距離に比例するパ
ルス信号を出力する距離検出手段(変化検出手段)、2
は距離検出手段1からのパルス信号を入力して後述する
処理を行う処理手段、3は処理手段2からの指示により
それまでの走行距離(計数値)に応じたデータを記憶す
ると共に単位走行距離毎に更新される記憶手段、4は処
理手段2からの指示により0.1kmを最小表示値とする
「x1x2x3x4x5.x6(x1〜x6は、夫々0
〜9の何れか)」kmのように6桁表示を行う表示手段5
を駆動するための駆動手段、6はイグニッションスイッ
チのオン・オフを検出して処理手段2へ出力するイグニ
ッション検出手段(電源検出手段)である。以下の説明
において、表示手段5における表示値である「x1x2
x3x4x5.x6」kmの内、x1〜x5を上位桁側の
表示値、x6を下位桁側の表示値と言う。
【0010】距離検出手段1は、車両のトランスミッシ
ョン等の走行距離測定個所(測定個所)に設置されて、
1km走行に対して5200パルスの割合(積算率)でパ
ルス信号を出力する磁気センサ等の検出素子、及び波形
整形回路等の付属回路を含んでいる。
【0011】処理手段2は、距離検出手段1からのパル
ス信号のパルス数を計数するカウンタ,所定の処理プロ
グラムが記憶されたRAM,その処理プログラムに従い
所定の処理を実行するCPU等を有するマイクロコンピ
ュータからなり、本実施例では計数したパルス数が、下
位桁側の最小表示値(0.1km)に相当するパルス数
なわち520パルス(単位パルス)に達した時、又は、
イグニッションスイッチのオフを検出した時(これらを
更新タイミングといい、パルス数に係る前者を第1の更
新タイミング、電圧に係る後者を第2の更新タイミング
という。ただし、これらの更新タイミングは、後述する
ように、記憶手段3のエリアa,bを必ずしも同時に更
新させるものではない)に、後述する手順により、記憶
手段3のアドレスを移動しながらデータを書き込み、記
憶手段3で記憶しているデータを更新する。同時に、更
新された最新のデータにより求まる走行距離を表示手段
5でデジタル表示するように駆動手段4を制御する。こ
の処理手段2は、本実施例のようにバッテリを搭載して
ない車両においては、イグニッションスイッチのオフを
検出した第2の更新タイミングにおいて記憶手段3の更
新を行うために電解コンデンサ等の補助電源を有する構
成であるが、バッテリを搭載している車両においては、
常時電源が供給されている構成、又は、バッテリを搭載
していない車両における前記構成の何れかを採る。
【0012】記憶手段3は、不揮発性メモリ例えば容量
1キロビットの汎用シリアルEEPROM(沖電気工業
株式会社の商品名MSM16951RS)を1個使用
し、図2で示すように、2バイト(b16〜b1の16ビ
ット)×64ワード(アドレス00〜63)構成となっ
ている。なお、本実施例において、アドレス50〜63
は未使用である。
【0013】アドレス00〜09のエリアaは、走行距
離の上位桁側用の領域であって、走行距離の上位1〜5
桁目(
【0009】における「x1x2x3x4x5」)を、
図3(a)で示すように、各アドレスの4ビット単位
(b16〜b13,b12〜b9,b8〜b5,b4〜b1)
により上位1〜4桁目(
【0009】における「x1x2x3x4」)の数値を
各々10進数で記憶(所謂BCD:Binary CodedDecima
l)し、アドレスの下位1桁を走行距離の上位5桁目(
【0009】における「x5」)として利用しており、
このエリアaのデータを最大2種類として、その切り変
わりのアドレスを検出することにより、前回の更新タイ
ミングで使用したアドレスの検出を行う(詳しくは後述
する)。すなわち、走行距離の上位桁側の最小表示値
は、上位5桁目で表示される最小値の1kmである。この
エリアaで記憶される走行距離の上位桁側の値に応じた
データを計数値データと言う。
【0014】また、アドレス10〜49のエリアbは、
走行距離の下位桁側用の領域であっ て、走行距離の上位
6桁目(
【0009】における「x6」)の値を含む上位桁側の
最小表示値(1km)未満に対応するパルス数(上位6桁
目を含む1km未満の走行距離に積算率を乗算して求ま
る)を、図3(b)で示すように、各アドレスの下位1
3ビット(b13〜b1)により16進数で記憶し、残り
の上位3ビットb16,b15,b14は「0,0,0」
「1,1,1」のどちらかとして、この「0」と「1」
との切り変わりのアドレスを検出することにより、前回
の更新タイミングで使用したアドレスの検出に使用する
(詳しくは後述する)。すなわち、走行距離の下位桁側
の最小表示値は、上位6桁目で表示される最小値の0.
1kmである。このエリアbで記憶される走行距離の下位
桁側の値に応じたデータをパルス数データと言う。
【0015】この記憶手段3の更新(書き込み)回数
は、最大記憶走行距離9999.9kmにおいて、イグニ
ッションスイッチのオン・オフを60万回(10年×1
65回/日)繰り返すと仮定すると、エリアaの同一ア
ドレスには、99999.9km÷1km÷10アドレス≒
1万回、エリアbの同一アドレスには、99999.9
km÷0.1km÷40アドレス+60万回÷40アドレス
≒4万回となり、使用する前記汎用の不揮発性メモリの
更新制限回数である5万回よりも少なく、使用に際して
問題ないことが分かる。なお、イグニッションスイッチ
のオフを検出した時に前回のイグニッションスイッチの
オンを検出した時からパルス信号が入力されていない場
合には更新をしないものとしている。
【0016】表示手段5は、蛍光表示管や液晶表示素子
や発光ダイオード等のデジタル式表示部材からなり、制
御手段2が駆動手段4を制御することにより前記イグニ
ッションスイッチがオンの時のみ、前記の更新タイミン
グで更新され最新の走行距離「xxxxxx.x(xは
0〜9)」kmを表示する。
【0017】次に、処理手段2による記憶手段3への実
際の更新について、図4を用いながら説明する。
【0018】初期状態(走行距離が00000.0km)
の記憶手段3のデータは、図4(a)のように、エリア
aでは、前記走行距離の上位1〜4桁目の「0000」
計数値データとして、走行距離の上位5桁目の「0」
で決まるアドレス00に記憶しており、走行が開始する
と走行距離に応じてアドレス01以降のアドレスを指定
しながらそのアドレスの計数値データを更新するため、
アドレス00以外のアドレス01〜09には、アドレス
00のとは異なるである「9999」がセットされ
ている。このデータは、アドレス00のとは異なれば
良く、「9999」に限らない。
【0019】また、エリアbでは、走行距離の下位桁側
(100mの桁の走行距離)の表示値を含む上位桁側の
最小表示値(1km)未満に対応するパルス数(初期状態
では1km未満の走行距離は0mだからパルス数も0パル
ス)を16進数で「0000(0000、このカッコ内
の数値は10進数で表したものである。以下同じ)」
として最初のアドレス10の下位13ビットに記憶して
おき、残りの上位3ビットでこのアドレス10を切り変
えたことを示す「0(実際は3ビットにより「000」
と記憶しているが、説明の簡素化のために1桁で示し、
下線を付す。以下同じ。)」をパルス数データとして記
憶しており、走行が開始すると、走行距離に応じてアド
レス11以降のアドレスを指定しながらそのアドレスの
パルス数データを更新するために、アドレス10以外の
アドレス11〜49には、アドレス10のとは異なる
として「1FFF」がセットされている。このデー
タの先頭の「(前述の通り、実際は3ビットにより
「111」と記憶している。以下同じ。)」は、アドレ
ス11以降のパルス数データが更新されていないことを
示している。また、他の値である「1FFF」は、アド
レス10のである「0000」と異なれば良く「1F
FF」に限らない。なお、パルス数データの先頭の
」又は「」は、アドレス10〜49が更新されて
一周するとその意味は反対となり、「」がそのアドレ
スを切り変えたことを示し、もう一周すると再び「
がそのアドレスを切り変えたことを示し、以後同様動作
を繰り返す。
【0020】イグニッション検出手段6(図1参照、以
下同じ)でイグニッションスイッチがオンされたこと
を処理手段2(図1参照、以下同じ)が受けると、記
憶手段3のエリアaの計数値データの切り変わりアドレ
ス00とその計数値データ「0000」より前回の更新
タイミングでの走行距離の上位1〜5桁である0000
0kmを求め、エリアb上位3ビットの切り変わりアド
レス10とその下位13ビットに記憶されているパルス
数データ「0000」のパルス数と積算率より前回の更
新タイミングでの走行距離の上位6桁である0kmを求
め、エリアa,bの合計により前回の更新タイミングで
の走行距離00000.0kmを得る。同時に、この走行
距離を駆動手段4(図1参照、以下同じ)を介して表
示手段5で表示させる(このように記憶手段3の更新と
同時に表示手段5の表示も変わるが、以下の説明では特
に必要と認められない限り、表示についての説明は省略
する)。
【0021】そして、車両が走行を開始すると、距離検
出手段1(図1参照、以下同じ)が走行に応じて出力
するパルス信号を処理手段2が計数する。車両が0.1
km(下位桁側の最小表示値)走行すると、距離検出手段
1から処理手段2へ520パルス(単位パルス数)が入
力され、これを受けて処理手段2は記憶手段3のエリア
bのアドレス11の上位3ビットに切り変わりを示す
」を、下位13ビットにパルス数である「0208
(0520)」を夫々パルス数データとして書き込む
(図4(b)参照)。
【0022】更に、車両が0.1km(当初より0.2k
m)走行すると、距離検出手段1から処理手段2へ52
0パルスが入力され、これを受けて処理手段2は記憶手
段3のエリアbのアドレス12の上位3ビットに切り変
わりを示す「」を、下位13ビットにパルス数である
「0410(1040)」を、夫々パルス数データとし
て書き込む(図4(c)参照)。
【0023】このように、車両が当初より0.9km走行
すると、この走行の間において、距 離検出手段1からの
パルス信号のパルス数が下位桁側の最小表示値(0.1
km)に相当する単位パルス数(520パルス)に達した
第1の更新タイミング毎に記憶手段3のエリアbのアド
レスを順次更新しながら書き込みを繰り返し、記憶手段
3のエリアbは、アドレス10〜19の上位3ビットに
切り変わりを示す「」を有し、アドレス10〜19の
下位13ビットには0.1km走行毎に520パルスずつ
加算されたパルス数データが、夫々書き込まれている。
アドレス20〜49は、初期状態のままである(図4
(d)参照)。
【0024】そして、車両が当初より1.0km走行する
と、エリアbのアドレス20の上位3ビットに切り変わ
りを示す「」を、下位13ビットにはアドレス19に
記憶されている前回のパルス数データである「1248
(4680)」に520パルスを加えた「1450(5
200)」ではなく「0000(0000)」を、夫々
パルス数データとして書き込む。この場合は、下位桁側
に上位桁側への桁上がりが生じた場合であり、処理手段
2は、記憶手段3のエリアaへ走行距離の1km以上の走
行距離を記憶させるため、計数値データの切り変わりア
ドレスとして、計数値データである「0000」と「9
999」の境目のアドレス00を求め、このアドレス0
0を前回の更新タイミングで使用したアドレスとして、
アドレス00の計数値データである「0000」から前
回の書き込みが0000kmで行われたことを求め、これ
にエリアbから繰り上がってきた1kmを加算して最新の
走行距離を0001kmとして、上位5桁目の「1」より
アドレス01を指定してそのアドレス01に計数値デー
タである「0000」を書き込む(図4(e)参照)。
【0025】次に、処理手段2による記憶手段3への他
の更新タイミングにおける処理について図5を用いな
がら説明する。
【0026】図5(a)は、走行距離が12341.8
kmの場合の記憶手段3の状態を示している。
【0027】この時から車両が0.3km走行した後で
は、記憶手段3の状態は図5(b)のようになる。すな
わち、下位桁側の最小表示値(0.1km)に相当する単
位パルス数(520パルス)に達した第1の更新タイミ
ング毎に、エリアbでは前回の更新タイミングで更新さ
れたアドレスの次のアドレスに520パルスずつ加算し
たパルス数データが下位13ビットに書き込まれ、上位
3ビットはそのアドレスが更新されたことを示す「
に変えられている。途中、走行距離12342.0kmの
更新タイミングにおいて、0.9kmから0.0kmへ変わ
る桁上げ、すなわち、1km桁への桁上げが行われ、エリ
アaのアドレス02の計数値データが更新されている。
【0028】そして、0.05km走行後にイグニッショ
ンスイッチのオフである第2の更新タイミングの発生を
イグニッション検出手段6を介して処理手段2が検出す
ると、0.05kmに積算率を乗算したパルス数である2
60パルスを、エリアbの前回の更新タイミングで更新
されたアドレスの次のアドレスに書き込むもので、記憶
手段3のパルス数データの状態は図5(c)のようにな
る。この時、当然に表示手段5での表示は消える。
【0029】再びイグニッションスイッチのオンをイグ
ニッション検出手段6を介して処理手段2が検出する
と、処理手段2は記憶手段3のエリアaの最新に更新さ
れたアドレスの計数値データとエリアbにおける前回に
更新されたアドレスのパルス数データとから最新の表示
値を求める処理を行うもので、すなわち、エリアa,b
の前回の更新タイミングで更新された夫々のアドレス0
2,XX+4を求め、前者の計数値データ及びアドレス
の下位1桁より走行距離の上位桁側である12342km
を求め、一方、後者のパルス数データである030C
(0780)パルスは0.1kmの整数倍に積算率を乗算
した値ではないことから、その一つ前のアドレスXX+
3のパルス数データである0208(0520)パルス
より走行距離の下位桁側である0.1kmを求め、合計に
より前回の更新タイミング(イグニッションスイッチの
オフを検出した時)で表示していた走行距離を1234
2.1kmとして求め、表示手段5で表示させる。
【0030】しかし、処理手段2は、エリアbの最新の
更新アドレスがアドレスXX+4であることを認識して
おり、そのパルス数データである780パルスから単位
パルス数である520パルスを減算して260パルス=
0.05kmを求め、この結果、このまま走行すれば0.
05km走行後に第1の更新タイミングを迎えることを認
識する。すなわち、エリアbにおける最新に更新された
アドレスXX+4のパルス数データと第1の更新タイミ
ングに相当するパルス数データとの差に相当するパルス
数を計数した時には第1の更新タイミングにおける前記
処理を行う。
【0031】0.05km走行後の第1の更新タイミング
を迎える前にイグニッションスイッチがオフされた第2
の更新タイミングを検出した場合には、その時まで計数
したパルス数を、エリアbの次のアドレスXX+5に書
き込む。
【0032】このように、斯かる電子式オドメータで
は、単位走行距離に満たない走行距離も保持することが
できるため、バッテリを搭載しないオフロードタイプの
オートバイ,スノーモービル、又はジェットスキー等の
車両に好適であるばかりか、バッテリを搭載している車
両であっても、バッテリに異常が生じた際の走行距離の
消失を防ぐことができる。
【0033】特に、下位桁側の表示値(100mの桁)
を含む上位桁側の最小表示値未満に対応するパルス数を
1パルス単位で記憶することができるため、精度良く走
行距離を保持することができる。
【0034】なお、前記実施例では、記憶手段3が2つ
の領域(エリアa,b)に区分けされていたが、頻繁に
更新される領域(前記実施例ではエリアb)を分割し
て、合計で3つ以上の領域として構成しても良い。これ
により、同一アドレスにおける更新制限回数を更に少な
くすることができる。
【0035】また、記憶手段3での記憶方法として、本
願出願人の先顔である米国特許第5103411号に記
載のように、アドレスの2桁を走行距離の何れか2桁と
して利用しながら記憶する方法でもよい。
【0036】また、前記実施例では、走行距離(計数
値)の上位桁側の表示値に応じた計数値データをエリア
aへ10進数で記憶し、下位桁側の表示値を含む上位桁
側の最小表示値未満に対応するパルス数に応じたパルス
数データをエリアbへ16進数で記憶しているが、どち
らも10進数,16進数、あるいは、他の形式の何れに
よる書き込みを選択できる。
【0037】また、本発明は、前記実施例で述べた車両
用電子式オドメータの他にも、例えば車両の使用時間を
計数値として記憶及び表示するアワメータにも実施する
ことができる等、その利用分野は広い。
【0042】
【発明の効果】本発明によれば、単位パルス数に満たな
いパルス数も記憶手段で保持することができるため、バ
ッテリを搭載しないオフロードタイプのオートバイ,ス
ノーモービル、又はジェットスキー等の車両に好適であ
るばかりか、バッテリを搭載している車両であっても、
バッテリに異常が生じた際の計数値の消失を防ぐことが
でき、特に計数値である走行距離に関するデータが頻繁
に更新され、かつ、精度良く保持することが要求される
車両用電子式オドメータとして利用するのに好適であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例の構成を説明するための概略
ブロック図。
【図2】 同上実施例の記憶手段の全体構成を説明する
説明図。
【図3】 同上実施例の記憶手段の一部構成を説明する
説明図。
【図4】 同上実施例の処理手段による記憶手段への更
新の処理を説明する説明図。
【図5】 同上実施例の処理手段による記憶手段への更
新の処理を説明する説明図。
【符号の説明】
1 距離検出手段(変化検出手段) 2 処理手段 3 記憶手段 4 駆動手段 5 表示手段 6 イグニッション検出手段(電源検出手段)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 測定個所に設置された変化検出手段から
    のパルス信号のパルス数を計数して前記測定個所の変化
    に応じた計数値を求め、前記計数値に応じたデータを記
    憶手段に記憶させて前記記憶手段を更新し、記憶してい
    る前記データから最新の表示値を求めてデジタル表示を
    行うための電子式計数値記憶装置において、 上位桁側と下位桁側とで構成される前記計数値の前記上
    位桁側の表示値に応じた計数値データを記憶すると共に
    前記下位桁側の表示値を含む前記上位桁側の最小表示値
    未満に対応する前記パルス数に応じたパルス数データを
    記憶するために、上位桁側用の領域と下位桁側用の領域
    の少なくとも2つ以上の領域に区分けされた不揮発性メ
    モリからなる記憶手段と、 前記パルス数が前記下位桁側の最小表示値に相当する単
    位パルス数に達した第1の更新タイミング毎では、前記
    パルス数データを前記下位桁側用の領域における前回の
    更新タイミングで更新されたアドレスの次のアドレスに
    書き込むと共に、この際の最新の前記計数値において前
    記下位桁側から前記上位桁側への桁上がりが生じた場合
    には前記計数値データを前記上位桁側用の領域における
    前回更新されたアドレスの次のアドレスに書き込み、前
    記上位桁側用の領域の最新に更新されたアドレスの前記
    計数値データと前記下位桁側用の領域の最新に更新され
    たアドレスの前記パルス数データとから最新の前記表示
    値を求める処理を行い、電源のオフを検出した第2の更
    新タイミングでは、前記下位桁側用の領域における前回
    の更新タイミング以降に計数した前記パルス数に応じた
    前記パルス数データを前回の更新タイミングで更新され
    たアドレスの次のアドレスに書き込み、電源のオンを検
    出すると前記上位桁側用の領域の最新に更新されたアド
    レスの前記計数値データと前記下位桁側用の領域におけ
    る前回に更新されたアドレスの前記パルス数データとか
    ら最新の前記表示値を求める処理を行い、前記下位桁側
    用の領域における前記最新に更新されたアドレスの前記
    パルス数データと前記第1の更新タイミングに相当する
    前記パルス数データとの差に相当するパルス数を計数し
    た時には前記第1の更新タイミングにおける前記処理を
    行う処理手段と、 を有することを特徴とする電子式計数
    値記憶装置。
  2. 【請求項2】 電源のオン・オフを検出する電源検出手
    段を有することを特徴とする請求項1に記載の電子式計
    数値記憶装置。
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