JP2979545B2 - ハロゲン含有ビニル樹脂用難燃剤及びその製造方法 - Google Patents

ハロゲン含有ビニル樹脂用難燃剤及びその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、五酸化アンチモンを主成分とするハロゲン
含有ビニル樹脂用難燃剤及びその製造方法に関するもの
である。更に詳しく述べると、ハロゲン含有ビニル樹脂
の透明性と熱安定性等を損なわない、五酸化アンチモン
(Sb2O5)を主成分とするハロゲン含有ビニル樹脂用難
燃剤及びその製造方法に関するものである。
(従来技術と問題点) ハロゲン含有ビニル樹脂はそれ自身優れた難燃性を有
するが、例えばジオクチルフタレートのような可塑剤で
可塑化されたいわゆる軟質塩化ビニル樹脂、あるいは可
燃性樹脂を配合したハロゲン含有ビニル樹脂は容易に燃
焼する。自動車の内装材、電気、電子部品、建築資材な
どとして広く使用されているレザー、帆布、電線、フィ
ルム、シート等の軟質塩化ビルニ製品、あるいは衝撃強
化材を配合した軟質塩化ビニル製品は特に難燃化が不可
欠である。
これらの樹脂を難燃化するために各種の難燃剤が使用
されている。三酸化アンチモン(Sb2O3)、アンチモン
酸ソーダ、水酸化アルミニウム、酸化ジルコニウム、硼
酸亜鉛、硼砂等の無機物やトリクレンジルフォスフェー
ト、トリクロロエチルフォスフェート、塩素化パラフィ
ン等の有機化合物が使用されている。これらは、難燃効
果、透明性、熱安定性、熱老化性、耐候性、耐寒性、耐
ブリード・ブルーム性等の面から一長一短がある。
三酸化アンチモンは優れた難燃性を示すが、通常粒子
径が0.5〜10μm程度で、屈折率が大きいこと、光の透
過率が小さいことから隠蔽性が極めて大きいために、ハ
ロゲン含有ビニル樹脂の最大の特徴である透明性を完全
に失なってしまう。
又、顔料を添加して着色する場合にはこの隠蔽性のた
めに顔料を多く必要としたり、得られる色の種類に制限
を受けるなどの欠点がある。
この欠点を改良するために粒子径を極端に小さくした
り(特公昭5−14358号)、単結晶化して粒子径を大き
くしたりすることが提案されている。これらはいずれも
光の透過率を向上させるためのものであり、前者の方法
では透過性は著しく向上するものの、顔料を添加した場
合には隠蔽性は大きく、樹脂の熱安定性を悪くし、コス
トも高い。又、後者の方法では充分な透明性は得られな
い。
水酸化アルミニウム、酸化ジルコニウム、硼酸亜鉛、
硼砂などの無機物は三酸化アンチモンに比べ難燃効果が
劣り、かつ透明性を失うことは三酸化アンチモンと同様
である。樹脂の透明性を失なわず、しかも可塑化効果も
あるトリクレジルフォスフェートなどの燐系可塑剤や塩
素化パラフィンは難燃効果が三酸化アンチモンより劣る
ので、添加量を多くしなければならない。その結果、ブ
リードを起しやすくなりかつ耐寒性も悪くなる。
ハロゲン含有ビニル樹脂に適用して樹脂の透明性を損
わないアンチモン系難燃剤として五酸化アンチモンがあ
る(ジャーナル コーテッド ファブリック 第11巻13
7頁1982年発行(J.Coated Fabric Vol.11,P.137,198
2))。これは五酸化アンチモンゾル(粒子径20〜100×
10-3μm)をスプレードライ等により粉末化したもの
で、五酸化アンチモン四水和物である。この五酸化アン
チモン四水和物は屈折率が小さく、一次粒子が極めて微
小粒子であるために光の透過率が大きいことから透明性
は非常に良くなる。しかし、この五酸化アンチモンは樹
脂の熱安定性を著しく悪化させるという大きな欠点を持
っている。
この欠点を補うためにBa−Cd−Zn系安定剤あるいはス
ズメルカプタイド系安定剤の使用が提案されている(ジ
ャーナル コーテッド ファブリック 第11巻137頁198
2年発行(J.Coated Fabric Vol.11,P.137,1982))。し
かし、前者はカドミウムの毒性及びブリード・ブルーム
の発生のため、後者は耐候性が悪く実際には使用出来な
い。
本発明者等は上述の問題は、五酸化アンチモンゾルを
スプレードライ等により粉末化して得た五酸化アンチモ
ンは強い陽イオン交換能を有しているために、五酸化ア
ンチモン粒子の内部にハロゲン含有ビニル樹脂の安定剤
に使用される金属を採り込むために、ハロゲン含有ビニ
ル樹脂の熱安定性等が悪くなり使用することが出来ない
と考え、既に特開昭60−58453号(対応米国特許4,608,1
98)でこれらの欠点を改良した五酸化アンチモン系難燃
剤を提案した。
即ち、アルカリ金属、アルカリ土類金属及び/又は亜
鉛、鉛、更に有機酸、燐酸及び/又は燐酸アルカリ塩を
含有する五酸化アンチモンで特に熱安定性を大巾に改良
することが出来た。
しかし、この改良された五酸化アンチモン系難燃剤で
は難燃性を高めるために添加量を増大すると透明性、熱
安定性及び耐候性が低下する傾向を有していることが明
らかになった。
近年、ハロゲン含有ビニル樹脂も需要の多様化に伴な
い、透明性や着色性の優れた難燃ハロゲン含有ビニル樹
脂の要望が益々増加して来ている。
本発明者等はこの要望に応えるべく、透明性がより優
れ、一方樹脂の熱安定性及び耐候性等の諸物性を悪化さ
せない五酸化アンチモン系難燃剤の提供を目的として研
究を行なった。
五酸化アンチモンコロイドの表面は酸性であるため、
アミン等の有機塩基と強く結合する性質を有しており、
疎水性アミンを結合させることにより五酸化アンチモン
コロイドを疎水化させ、この疎水化した五酸化アンチモ
ンコロイドはジオクチルフタレート(DOP)のような可
塑剤中に極めて良く分散する。従って、本発明者等は五
酸化アンチモンのイオン交換能を封鎖し、五酸化アンチ
モンコロイドを疎水化して得た難燃剤は、ハロゲン含有
ビニル樹脂中に極めて均一にコロイドの状態で分散し、
ハロゲン含有ビニル樹脂の透明性をより高く出来ると考
え、本発明を完成した。
即ち、五酸化アンチモンコロイドにアルカリ金属の水
酸化物と過塩素酸化合物を添加した後、疎水性アミンを
添加して五酸化アンチモンのコロイド粒子が疎水化され
たスラリーを得、このスラリーを乾燥して得た粉末は、
ハロゲン含有ビニル樹脂の難燃剤として使用すると、透
明性が著しく優れ、熱安定性、熱老化性、初期着色性及
び耐候性を驚く程向上出来ることを見い出した。
(課題を解決するための手段) 本発明は、五酸化アンチモン(Sb2O5)100重量部に対
して、 (A)リチウム、ナトリウム及びカリウムのアルカリ金
属化合物中から選ばれた少なくとも1種を一般式M2O
(Mは前記のアルカリ金属)として5〜30重量部、 (B)過塩素酸化合物をCO4として0.2〜10重量部、 (C)疎水性アミン化合物、炭素数12以上の高級脂肪酸
のエステル、前記脂肪酸のアミド及びエーテル型非イオ
ン界面活性剤のリン酸エステルの中から選ばれた少なく
とも1種の沸点或いは分解温度が200℃以上の疎水性分
散剤を1〜50重量部 含有することを特徴とする粉末状のハロゲン含有ビニル
樹脂用難燃剤に関する。
また、本発明は五酸化アンチモンゾル中の五酸化アン
チモン(Sb2O5)100重量部に対して、 (A)リチウム、ナトリウム及びカリウムのアルカリ金
属化合物中から選ばれた少なくとも1種を一般式M2O
(Mは前記のアルカリ金属)として5〜30重量部、 (B)過塩素酸化合物をCO4として0.2〜10重量部、 (C)疎水性アミン化合物、炭素数12以上の高級脂肪酸
のエステル、前記脂肪酸のアミド及びエーテル型非イオ
ン界面活性剤のリン酸エステルの中から選ばれた少なく
とも1種の沸点或いは分解温度が200℃以上疎水性分散
剤を1〜50重量部 を添加し、得られたスラリーより固形分を分離乾燥し、
必要に応じて粉砕することを特徴とする粉末状のハロゲ
ン含有ビニル樹脂用難燃剤の製造方法に関する。
以下本発明を詳細に説明する。本発明において使用す
る五酸化アンチモンゾルは三酸化アンチモンと水酸化カ
リウムを反応させアンチモン酸カリウムとし、これを脱
イオンする方法(特公昭57−11848号)、アンチモン酸
アルカリをイオン交換樹脂で脱イオンする方法(米国特
許4110247号)アンチモン酸アルカリを無機酸と反応さ
せた後に解膠する方法(特開昭60−41536号、特開昭61
−227918号)などの方法により製造された一次粒子径が
5〜100×10-3μmの五酸化アンチモンゾルである。こ
れらの方法で製造した五酸化アンチモンはSb2O5(Na
2O)・nH2Oと表記することができ、一般にx=0〜0.
4、n=2〜4である。
本発明の難燃剤の(A)成分であるアルカリ金属化合
物としては、リチウム、ナトリウム、カリウムから選ば
れた少なくとも1種のアルカリ金属の水酸化物或いは塩
類が挙げられる。しかし、塩類の中で塩化物を使用した
場合には、塩素イオンのアニオンを洗浄等で除去しなけ
ればならないことからアルカリ金属の水酸化物や炭酸塩
が好ましく、特に水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウムが
好ましい。
上記のアルカリ金属化合物の添加量はM2O/Sb2O5モル
比として0.6〜1.2になるのが好ましく、M2O(M=Li,N
a,K)として五酸化アンチモン(Sb2O5)100重量部に対
して5〜30重量部が好ましい。5重量部未満では陽イオ
ン交換能を充分に封鎖することができず、難燃剤として
好ましくない。また、30重量部を越えても効果はある
が、これを越えるとアルカリが残存して強アルカリとな
るために取扱いにくくなるために好ましくない。
また、このアルカリ金属化合物の一部をアルカリ土類
金属(Mg,Ca,Sr,Ba)及び亜鉛、鉛の可溶性水酸化物ま
たは亜鉛、鉛の塩に変えることは可能である。例えば、
塩基性炭酸亜鉛、安息香酸亜鉛等が使用可能である。五
酸化アンチモンゾルにアルカリ金属をM2O/Sb2O5モル比
で0.8以上添加しても五酸化アンチモン水和物の構造を
保持しておりアンチモン酸塩にはなってない。
本発明の難燃剤の(B)成分である過塩素酸化合物と
してはいかなるものでもよいが、水溶液の型で添加する
のが好ましい。例えば、過塩素酸、過塩素酸ナトリウ
ム、過塩素酸カリウム、過塩素酸アミン、過塩素酸アン
モニウム、過塩素酸マグネシウム、過塩素酸リチウム、
過塩素酸バリウム、過塩素酸ストロンチウム、過塩素酸
鉛、過塩素酸セシウム及び過塩素酸ルビジウムなどが挙
げられる。
過塩素酸アミンとしては、沸点或いは分解温度が200
℃以上の脂肪族アミン、芳香族アミン、アラルキルアミ
ン、アルカノールアミン及びエチレンオキサイドの平均
付加モル数が1〜20のアミン系界面活性剤の中から選ば
れた少なくとも1種の化合物のアミンより得た過塩素酸
塩である。前記の脂肪族アミンとしては、ドデシルアミ
ン、テトラデシルアミン、オクタデシルアミン等の炭素
数9以上の脂肪族アミンが挙げられる。芳香族アミンと
しては、ジフェニルアミン、ナフチルアミン等が挙げら
れる。アラルキルアミンとしてはジベンジルアミン、ト
リベンジルアミン、フェニルエチルアミン等が挙げられ
る。アルカノールアミンとしてはトリエタノールアミ
ン、ジエタノールアミン等が挙げられる。更に、エチレ
ンオキサイドの平均付加モル数が1〜20のアミン系界面
活性剤としてはエチレンオキサイドの付加モル数が1〜
20のアルキルアミン酸化エチレン誘導体等が挙げられ
る。例えば、オキシエチレンドデシルアミン、ポリオキ
シエチレンドデシルアミン、ポリオキシエチレンオクタ
デシルアミン、ポリオキシエチレン牛脂アルキルアミ
ン、ポリオキシエチレン牛脂アルキルプロピレンジアミ
ン等のエチレンオキサイドの付加モル数が1〜20のアル
キルアミン酸化エチレン誘導体等が挙げられる。
前記の過塩素酸化合物の添加量は五酸化アンチモン
(Sb2O5)100重量部に対してCO4として0.2〜10重量
部、特に2〜8重量部が好ましい。0.2重量部未満では
熱安定性、熱老化性等を充分に良くすることができな
い。また、10重量部を越えて添加しても良いが、それ以
上加えても熱安定性、熱老化性等は良くならない事から
経済的に意味がない。
本発明の難燃剤の(C)成分としては、疎水性アミン
化合物、炭素数12以上の高級脂肪酸のエステル、前記脂
肪酸のアミド及びエーテル型非イオン界面活性剤のリン
酸エステルの中から選ばれた少なくとも1種の沸点或い
は分解温度が200℃以上の疎水性分散剤が用いられる。
この前記の疎水性分散剤中で疎水性アミン化合物は、難
燃剤のハロゲン含有樹脂への分散がより向上し、透明性
が向上する傾向があるので好ましい。
疎水性アミン化合物としては、先に述べた過塩素酸ア
ミンのアミンと同様に沸点或いは分解温度が200℃以上
の脂肪族アミン、芳香族アミン、アラルキルアミン、又
はエチレンオキサイドの平均付加モル数が1〜5のアミ
ン系界面活性剤が挙げられる。沸点或いは分解温度が20
0℃以上の脂肪族アミンもしくは芳香族アミンとして
は、例えばドデシルアミン、テトラデシルアミン、オク
タデシルアミン等の炭素数9以上の脂肪族アミンジフェ
ニルアミン、ナフチルアミン等が挙げられる。アラルキ
ルアミンとしてはジベンジルアミン、トリベンジルアミ
ン、フェニルエチルアミン等が挙げられる。
エチレンオキサイドの平均付加モル数が1〜5のアミ
ン系界面活性剤としては、オキシエチレンドデシルアミ
ン、ポリオキシエチレンドデシルアミン、オリオキシエ
チレンオクタデシルアミン、ポリオキシエチレン牛脂ア
ルキルアミン、ポリオキシエチレン牛脂アルキルプロピ
レンジアミン等のエチレンオキサイドの付加モル数が1
〜5のアルキルアミン酸化エチレン誘導体等が挙げられ
る。
これらの疎水性アミン化合物の中でエチレンオキサイ
ドの平均付加モル数が1〜5のアミン系界面活性剤が好
ましい。エチレンオキサイドの付加モル数が6を越える
とポリオキシエチレンアルキルアミンの疎水性が小さく
なり、難燃剤のハロゲン含有樹脂への分散性が悪くなる
ため好ましくない。
炭素数12以上の高級脂肪酸のエステル、及び前記脂肪
酸のアミドとしては、ソルビタンステアレート、ソルビ
タンパルミテート、ソルビタンラウレート、ソルビタン
オレート、ソルビタントリステアレート、ソルビタンベ
ヘネート、ソルビタンセスキオレート、ソルビタントリ
オレートのようなソルビタン脂肪酸エステル、グリセリ
ンオレート、グリセリンステアレート、グリセリンラウ
レートのようなグリセリン脂肪酸エステル、ネオペンチ
ルポリオールの脂肪酸エステル、高級脂肪酸のエチレン
ビスアミド、高級脂肪酸のモノアミド等が挙げられる。
エーテル型非イオン界面活性剤の燐酸エステルとして
は、またモノあるいはジアルキル燐酸エステル、モノあ
るいはジアリール燐酸エステル、モノあるいはジアルキ
ルアリール燐酸エステルのポリオキシエチレン付加物
(例えば、東邦化学社製商品名 GAFAC等)が挙げられ
る。
更に、前記の疎水性分散剤に更にカルバナワックスの
ような天然ワックス、合成ワックス、高融点のパラフィ
ンワックス等の滑剤、更に疎水性分散剤として、液状の
エポキシ化大豆油、シリコーン油やジオクチルフタレー
ト、燐系可塑剤等の可塑剤等も使用することが出来る
が、添加量が多くなると得られる粉末が乾燥しなくなる
ので好ましくない。
本発明において疎水性分散剤の添加量は使用する五酸
化アンチモンゾルの五酸化アンチモンコロイドの一次粒
子径により異なり、粒子径が小さく成るほど疎水化に必
要な疎水性分散剤の量は多くなるし、また用いる化合物
の分子量によっても異なってくるが五酸化アンチモン
(Sb2O5)100重量部に対して1〜50重量部、特に4〜35
重量部が好ましい。50重量部を越えると分散性の向上効
果はあまりなく経済的に意味がない。疎水性アミンのみ
の場合は50重量部を越えると過剰のアミンが存在するた
めにハロゲン含有ビニル樹脂への混練時にロールへの付
着性が大きくなったり、得られたハロゲン含有ビニル樹
脂の耐候性等の物性が悪くなるなどの欠点が出てくる。
また、疎水性分散剤の含有量が五酸化アンチモン100重
量部に対して1重量部未満ではハロゲン含有ビニル樹脂
への分散性が悪くなるため、良い透明性が得られない。
本発明において疎水性分散剤と、アルカリ金属化合物
及び過塩素酸化合物の添加順序は特に限定することはな
い。同時に添加しても良い。過塩素酸化合物は、疎水性
分散剤とアルカリ金属化合物の添加前に加えるとカチオ
ンが五酸化アンチモンコロイド粒子に取り込まれ、過塩
素酸となり、強酸性を示す。そのためアルカリ金属化合
物の添加後に過塩素酸化合物を加えることが好ましい。
本発明において五酸化アンチモンゾルに上述の疎水性
分散剤、アルカリ金属化合物及び過塩素酸塩の添加及び
撹拌は室温から100℃で可能である。疎水性アミン以外
の疎水性分散剤の添加は50〜100℃で行うのが好まし
く、これらの分散剤を混合する際に、均一に混合できる
ように場合によってはメタノール、エタノール、イソプ
ロパノール、n−プロパノール等の低級アルコール或い
はメチルセルソルブ等の親水性有機溶剤を添加すること
が好ましい。
上述のように五酸化アンチモンゾルにアルカリ金属化
合物、過塩素酸化合物、疎水性分散剤を添加して得られ
るものはスラリー状である。該スラリーは五酸化アンチ
モンが疎水性凝集体を形成しており、静置すると水層が
分離してくる。得られたスラリーより固形分を分離、乾
燥し、本発明の粉末状の難燃剤が得られる。その方法と
しては通常良く行われる方法が適用できる。
即ち、該スラリーをそのままスプレードライヤー、ド
ラムドライヤー、凍結乾燥機などにより乾燥して粉末と
しても良い。この際の乾燥温度は特に限定するものでは
ないが、品温が最高200℃付近を越えない範囲内で、遊
離の水を除去できればよい。また、他の方法として、該
スラリーをフィルタープレス、遠心濾過機、吸引濾過な
どにより濾過して、得られたウエットケーキを熱風乾燥
機、真空乾燥機等で乾燥しても良い。この乾燥後に該乾
燥品を必要に応じて粉砕して粉末としても良い。
また、スプレードライヤー等で得られた粉末も必要に
応じて粉砕して、より細かい粉末としても良い。
このようにして得られた本発明の難燃剤の粒子径は0.
2〜40μmの範囲である。本発明の難燃剤は非常に粉砕
し易いのでリボンミキサー、ヘンシェルミキサー等でハ
ロゲン含有樹脂と混合する際にも容易に粉砕される特徴
をもっている。しかも熱ロール混練時に可塑剤中に良い
分散性を示すことから40μmを越えた粉末を用いても目
的とする透明性、難燃性等を得ることが出来る。
このようにして得た本発明の難燃剤をハロゲン含有ビ
ニル樹脂にジオクチルフタレート(DOP)等の可塑剤、B
a−Zn系安定剤及びエポキシ化大豆油などの添加剤とと
もに配合する方法は公知の方法、例えば、ハロゲン含有
ビニル樹脂、粉末の安定剤、難燃剤を混合し、ヘンシェ
ルミキサーで撹拌しながら、これにエポキシ化大豆油を
予め溶解したDOPを添加し、105〜115℃になるまで混合
する方法により行われる。この際、本発明の難燃剤の配
合量はハロゲン含有ビニル樹脂100重量部に対して0.5〜
20重量部である。
また、本発明の粉末状の難燃剤で、疎水性分散剤とし
てアミンを含有する場合は、疎水性有機溶媒に添加する
と解膠してオルガノゾルとなる性質を有している。ハロ
ゲン含有ビニル樹脂の可塑剤として使われるフタール酸
ジエステル等にも本発明の粉末状の難燃剤添加するとゾ
ルとなって分散するので、難燃性ハロゲン含有ビニル樹
脂を得るのに、予め本発明の難燃剤をゾル状態で含有す
る可塑剤を使用しても良い。
本発明において、ハロゲン含有ビニル樹脂とは塩化ビ
ニル樹脂及びその共重合体を意味する。塩化ビニル樹脂
との共重合体とはエチレン、プロピレン、塩化ビニリデ
ン、酢酸ビニル、ビニルアルコール、アクリル酸エステ
ル、メタアクリル酸エステル、スチレン、アクリロニト
リル等の共重合体であり、又、塩化ビニルグラフト共重
合体、例えばポリスチレン酢酸ビニル、ポリエステル、
ポリウレタン、ポリスチレン等とのグラフト共重合体を
含む。ここで用いる共重合体とは2種又はそれ以上の単
量体を含む重合体をいう。
本発明の難燃剤をハロゲン含有ビニル樹脂、可塑剤、
Ba−Zn系安定剤をヘンシェルミキサーにて混合後、170
℃の2本ロールで厚さ0.7〜0.8mmの素練シートを作成
し、更にこのシートの熱安定性をギアーオーブン法で試
験した。
その結果、本発明の難燃剤は多量の疎水性アミン等の
分散剤が添加されているにもかかわらず驚くべきことに
混練時に何等異常もなく、また得られたシートの熱安定
性も極めて良好であった。
更に、上記の混練シートをプレスして得たシートの透
明性は著しく良好であり、添加量の少ないところでは、
透明性はほとんど難燃剤を添加してない時と同等であっ
た。本発明者等が既に提案した特開昭60−58453に記載
の難燃剤の時の透明性(評価方法は以下に記載する方法
と同じ)は同公報の実施例に記載のように33〜48%であ
ったが、本発明の難燃剤では実施例に示しているように
62〜87%と約2倍も透明性が高くなっている。
また、本発明の難燃剤は以下の実施例での評価試験で
示しているように熱老化性試験、初期着色性及び耐候性
試験においても非常に良好であった。
即ち、本発明の難燃剤はハロゲン含有ビニル樹脂の透
明性を損なわず、又熱安定性、熱老化性、初期着色性及
び耐候性を悪化させない効果がある。
以下に実施例、比較例により本発明を具体的に説明す
るが、本発明はこれに限定されるものではない。実施例
及び比較例で得られた難燃剤を表−1に示すように配合
し、以下に述べる評価法に従って評価を行った。その結
果を表−3に示す。
尚、実施例、比較例での組成の%は重量%で示す。先
ず難燃剤の評価方法を述べる。
〔難燃剤の評価方法〕
評価方法は次の通りである。
熱安定性(黒化時間):試験片は表−1に記載の配合処
方Aに従ってヘンシェルミキサーにて混合後、170℃で
3分間2本ロールで混練し、厚さ0.7〜0.8mmのシートを
作成し、オーブン温度185℃で黒化に至る時間を測定し
た。
初期着色性(YI値):試験片は表−1に記載の配合処方
Aに従ってヘンシェルミキサーにて混合後、165℃で3
分間2本ロールで混練し、その後に180℃で3分間プレ
スし1mm厚のプレスシートを作成した。このプレスシー
トの反射光による色差を測定し、YI値(イエロー値)で
着色性を示した。
透明性:試験片は表−1に記載の配合処方Bに従って上
記試験と同じ方法で作成した1mm厚のプレスシートの透
過光による透過率(L値)を測定した。
ブリード性:試験片は配合処方Aに従って、初期着色性
の試験の時と同じ方法で作成した1mm厚のプレスシート
を80℃、湿度99%中に7日間放置し、シート表面に液体
がにじみ出るか否か目視観察する方法で測定した。
判定基準 ○;にじみ無し △;にじみやや有り ×;にじみ有り 熱老化性:試験片は表−1に記載の配合処方Cに従っ
て、初期着色性の試験の時と同じ方法で0.5mmのプレス
シートを作成し、120℃のオーブン中に400時間吊した
後、引張り伸びの残率を求めた。
耐候性:試験片は表−1に記載の配合処方Cに従って、
熱安定性試験の時と同じ方法で0.2mmのフィルムを作成
し、QUVで250時間照射後、引張り伸びの残率を求めた。
QUV:DPWL−5R型(スガ試験機(株)) 放射照度:3.5mW/cm2 ブラックパネル温度:60℃ 湿潤時温度:50℃ 難燃性:試験片は表−1に記載の配合処方Bに従って、
初期着色性の試験の時と同じ方法で0.45mmのプレスシー
トを作成し、MVSS−302法に従って水平燃焼速度を測定
した。
酸素指数:試験片は表−1に記載の配合処方Dに従って
初期着色性試験の時と同じ方法で3.2mmのプレスシート
を作成し、JIS K 7201に準じて測定した。
実施例1 特開昭61−227918号公報に記載の方法で得た、電子顕
微鏡観察での粒子径が20〜40×10-3μmの五酸化アンチ
モンゾル(Sb2O513.1%、Na2O0.98%、Na2O/Sb2O5モル
比0.39、粘度4.5c.p.、pH1.90)977gに93%NaOH8.6gを
添加し85℃で1時間撹拌した。室温まで冷却した後20%
NaClO4水溶液27.6gを添加し、30分間撹拌し、さらにエ
チレンオキサイドの付加モル数が2のポリオキシエチレ
ンドデシルアミン(日本油脂株式会社製 商品名 ナイ
ミーンL−202)16.7gを添加し35分間撹拌した。得られ
たスラリーは、五酸化アンチモンが疎水性凝集体を形成
しており、静置すると水層と五酸化アンチモン含有層と
に分離する。このスラリーはpH7.8、粘度320c.p.であっ
た。
このスラリーを撹拌しながら均一化し、スプレードラ
イヤーで乾燥し、粉末状の難燃剤を得た。
この難燃剤は五酸化アンチモン(Sb2O5)68.1%、Na2
O9.14%、CO4として2.38%、ポリオキシエチレンド
デシルアミン8.85%、水分(結晶水も含む)11.53%で
あった。
この難燃剤はSb2O5100重量部に対してはNa2Oとして1
3.4重量部、ポリオキシエチレンドデシルアミン13.0重
量部、過塩素酸塩はCO4として3.5重量部であった。
得られた難燃剤の平均粒子径は11.6μmであった。こ
の難燃剤を塩化ビニル樹脂に配合して先に述べた評価試
験をした。
得られた難燃剤の組成を表−2に、評価結果を表−3
に示す。水分含量は示差熱分析による。
実施例2 アンチモン酸ソーダを原料としてイオン交換法により
製造した五酸化アンチモンゾル(比重1.127、pH2.5、粘
度3.0c.p.、Sb2O512%、Na2O0.74%、Na2O/Sb2O5モル比
0.32、粒子径40〜60×10-3μm)1500gに93%NaOH17.9g
を添加し50℃で1時間撹拌した。冷却後、20%NaClO4
溶液38.8gを添加し、30分撹拌後、さらに実施例1と同
じポリオキシエチレンドデシルアミン14.4gを添加し30
分間撹拌した。
得られたスラリーは、実施例1と同様なスラリーであ
った。このスラリーはpH8.5、粘度300c.p.であった。こ
のスラリーを実施例1と同じ方法で乾燥し、粉末状の難
燃剤を得た。
この難燃剤は五酸化アンチモン(Sb2O5)70.3%、Na2
O10.1%、CO4として24.6%、ポリオキシエチレンド
デシルアミン5.63%、水分(結晶水も含む)11.51%で
あった。Sb2O5100重量部に対しての各配合物の割合は表
−2に示す。
得られた難燃剤の平均粒子径は15μmであった。この
難燃剤の評価を実施例1と同様に行った。結果を表−3
に示す。
更にこの難燃剤をピンデイスミルで粉砕して平均粒子
径が3.0μmの難燃剤を得た。
実施例3 実施例1と同じ方法で得た五酸化アンチモンゾル(比
重1.142、pH1.75、粘度5.6c.p.、Sb2O513.4%、Na2O0.0
2%、Na2O/Sb2O5モル比0.01、粒子径5〜15×10-3μ
m)1200gに93%NaOH30.06gを添加し85℃で1時間撹拌
した。冷却後20%NaClO4水溶液52.9gを添加し、30分撹
拌後、さらに実施例1と同じポリオキシエチレンドデシ
ルアミン48.24gを添加し30分間撹拌した。
得られたスラリーは、実施例1と同様のスラリーであ
った。このスラリーはpH8.7、粘度500c.p.であった。こ
のスラリーを実施例1と同じ方法で乾燥し、粉末状の難
燃剤を得た。
この難燃剤は五酸化アンチモン(Sb2O5)58.4%、Na2
O8.95%、CO4として3.12%、ポリオキシエチレンド
デシルアミン17.5%、水分(結晶水も含む)12.03%で
あった。Sb2O5100重量部に対しての各配合物の割合は表
−2に示す。
得られた難燃剤の平均粒子径は13μmであった。この
難燃剤の評価を実施例1と同様に行った。結果を表−3
に示す。
実施例4 実施例1と同じ方法て得た五酸化アンチモンゾル(比
重1.145、pH1.90、粘度4.4c.p.、Sb2O513.1%、Na2O0.9
8%、Na2O/Sb2O5モル比0.39、粒子径20〜40×10-3μ
m)1500gに93%NaOH18.4gを添加し85℃で1時間撹拌し
た。冷却後20%NaClO4水溶液42.4gを添加し、30分撹拌
後、さらにエチレンオキサイドの付加モル数が2のポリ
オキシエチレン牛脂アルキルアミン(日本油脂株式会社
製 商品名ナイミーンT2−202)32.4gを添加し30分間撹
拌した。
得られたスラリーは、実施例1と同様のスラリーであ
った。このスラリーはpH9.0、粘度360c.p.であった。こ
のスラリーを実施例1と同じ方法で乾燥し、粉末状の難
燃剤を得た。
この難燃剤は五酸化アンチモン(Sb2O5)65.4%、Na2
O10.0%、CO4として2.29%、ポリオキシエチレン牛
脂アルキルアミン10.8%、水分(結晶水も含む)11.51
%であった。Sb2O5100重量部に対しての各配合物の割合
は表−2に示す。
得られた難燃剤の平均粒子径は12μmであった。この
難燃剤の評価を実施例1と同様に行った。結果を表−3
に示す。
更にこの難燃剤をピンデイスミルで粉砕し平均粒子径
が2.5μmの難燃剤を得た。
実施例5 実施例1と同じ方法で得た五酸化アンチモンゾル(比
重1.145、pH1.90、粘度4.5c.p.、Sb2O513.1%、Na2O0.8
8%、Na2O/Sb2O5モル比0.35、粒子径20〜40×10-3μ
m)1500gに93%NaOH18.4gを添加し70℃で1時間撹拌し
た。次いで20%NaClO4水溶液42.4gを添加し、30分撹拌
後さらに実施例1と同じポリオキシエチレンドデシルア
ミン25.5g、ステアリン酸ソルビタンエステル(理研ビ
タミン社製 商品名 リケマールS−300)11.2g、およ
びこのステアリン酸ソルビタンエステルの可溶化剤とし
てイソプロパノール8.3gを添加し30分撹拌を行った。
得られたスラリーは、実施例1と同様なスラリーであ
った。このスラリーはpH8.9、粘度420c.p.であった。こ
のスラリーを実施例1と同じ方法で乾燥し、粉末状の難
燃剤を得た。
この難燃剤は五酸化アンチモン(Sb2O5)64.8%、Na2
O9.44%、CO4として2.27%、ポリオキシエチレンド
デシルアミン8.41%、ステアリン酸ソルビタンエステル
3.69%、水分(結晶水も含む)11.39%であった。Sb2O5
100重量部に対しての各配合物の割合は表−2に示す。
得られた難燃剤の平均粒子径は13μmであった。この
難燃剤の評価を実施例1と同様に行った。評価結果を表
−3に示す。
実施例6 実施例5と同じ五酸化アンチモンゾル1500gに93%NaO
H15.3%、85%KOH16.0gを添加し80℃で1時間撹拌し
た。冷却後20%NaClO4水溶液42.4gを添加し、30分撹拌
後さらに実施例4と同じポリオキシエチレン牛脂アルキ
ルアミン32.4gを添加し30分撹拌を行った。
得られたスラリーは、実施例1と同様に五酸化アンチ
モンが疎水性凝集体を形成しており、静置すると層が分
離するスラリーであった。このスラリーはpH9.2、粘度3
50c.p.であった。このスラリーを実施例1と同じ方法で
乾燥し、粉末状の難燃剤を得た。
この難燃剤は五酸化アンチモン(Sb2O5)63.4%、Na2
O8.50%、K2O3.69%、CO4として2.22%、ポリオキシ
牛脂アルキルアミン10.45%、水分(結晶水も含む)11.
74%であった。Sb2O5100重量部に対しての各配合物の割
合は表−2に示す。
得られた難燃剤の平均粒子径は12μmであった。この
難燃剤の評価を実施例1と同様に行った。結果を表−3
に示す。
実施例7 実施例1と同じ五酸化アンチモンゾル1000gに93%NaO
H8.6%を添加し85℃で1時間撹拌した。室温まで冷却し
た後、20%NaClO4水溶液28.2gを添加し、30分間撹拌
後、実施例1と同じポリオキシエチレンドデシルアミン
14.4gを添加し35分間撹拌した。得られたスラリーに、
更に無水炭酸ナトリウム13.1gを添加し30分攪拌した。
得られたスラリーは、実施例1と同様に五酸化アンチ
モンが疎水性凝集体を形成しており、静置すると層が分
離するスラリーであった。このスラリーはpH9.9、粘度2
00c.p.であった。
このスラリーを実施例1と同じ方法で乾燥し、粉末状
の難燃剤を得た。
この難燃剤は五酸化アンチモン(Sb2O5)63.5%、Na2
O12.17%、CO4として2.22%、ポリオキシエチレンド
デシルアミン8.24%、水分(結晶水を含む)11.23%で
あった。Sb2O5100重量部に対しての各配合物の割合は表
−2に示す。
得られた難燃剤の平均粒子径は11.6μmであった。こ
の難燃剤の評価を実施例1と同様に行った。結果を表−
3に示す。
実施例8 実施例1と同じ五酸化アンチモンゾル1390gに93%NaO
H18.1gを添加し85℃で1時間攪拌した。室温まで冷却し
た後、実施例1と同じエチレンオキサイドの付加モル数
が2のポリオキシエチレンドデシルアミン6.35gを添加
し、更に以下に述べる方法で得た同付加モル数のポリオ
キシエチレンドデシルアミンの過塩素酸塩23.7gを添加
し35分間撹拌した。得られたスラリーは、五酸化アンチ
モンが疎水性凝集体を形成しており、静置すると水層と
五酸化アンチモン含有層とに分離する。このスラリーは
pH7.8、粘度350c.p.であった。
このスラリーを撹拌しながら均一化し、スプレードラ
イヤーで乾燥し、粉末状の難燃剤を得た。
この難燃剤は五酸化アンチモン(Sb2O5)68.1%、Na2
O9.14%、CO4として2.38%、ポリオキシエチレンド
デシルアミン8.85%、水分(結晶水も含む)11.53%で
あった。Sb2O5100重量部に対しての各配合物の割合は表
−2に示す。
得られた難燃剤の平均粒子径は11.6μmであった。こ
の難燃剤の評価を実施例1と同様に行った。結果を表−
3に示す。
〔ポリオキシエチレンドデシルアミンの過塩素酸塩の調製法〕
実施例1で用いたエチレンオキサイドの付加モル数が
2のポリオキシエチレンドデシルアミン75.0gをイソプ
ロパノール36gに溶解し、攪拌しながら60%過塩素酸水
溶液を加えて中和した。次にこの中和塩溶液を真空乾燥
し溶媒を除去した。無色、粘稠な付加モル数が2のポリ
オキシエチレンドデシルアミンの過塩素酸塩を得た。
実施例9 アンチモン酸ソーダを原料としてイオン交換法により
製造した五酸化アンチモンゾル(比重1.127、pH2.5、粘
度3.0c.p.、Sb2O512%、Na2O0.74%、Na2O/Sb2O5モル比
0.32、粒子径40〜60×10-3μm)1500gに93%NaOH20.6g
を添加し50℃で1時間撹拌した。冷却後、実施例8と同
じポリオキシエイレンドデシルアミン過塩素酸塩23.4g
を添加し30分間撹拌した。
得られたスラリーは、実施例1と同様なスラリーであ
った。このスラリーはpH8.5、粘度300c.p.であった。こ
のスラリーを実施例1と同じ方法で乾燥し、粉末状の難
燃剤を得た。
この難燃剤は五酸化アンチモン(Sb2O5)69.1%、Na2
O9.94%、CO4として2.39%、ポリオキシエチレンド
デシルアミン6.56%、水分(結晶水も含む)11.98%で
あった。Sb2O5100重量部に対しての各配合物の割合は表
−2に示す。
得られた難燃剤の平均粒子径は15μmであった。この
難燃剤の評価を実施例1と同様に行った。結果を表−3
に示す。
更にこの難燃剤をピンデイスミルで粉砕して平均粒子
径が3.0μmの難燃剤を得た。
実施例10 実施例3と同じ五酸化アンチモンゾル1200gに93%NaO
H33.78gを添加し85℃で1時間撹拌した。室温まで冷却
した後、実施例1と同じエチレンオキサイドの付加モル
数が2のポリオキシエチレンドデシルアミン24.62gを添
加し、更に実施例8と同じポリオキシエチレンドデシル
アミンの過塩素酸塩32.3gを添加し30分間撹拌した。得
られたスラリーは、実施例1と同様のスラリーであっ
た。このスラリーはpH8.7、粘度500c.p.であった。
このスラリーを撹拌しながら均一化し、スプレードラ
イヤーで乾燥し、粉末状の難燃剤を得た。
この難燃剤は五酸化アンチモン(Sb2O5)5.84%、Na2
O8.95%、CO4として3.12%、ポリオキシエチレンド
デシルアミン17.5%、水分(結晶水も含む)12.0%であ
った。Sb2O5100重量部に対しての各配合物の割合は表−
2に示す。
得られた難燃剤の平均粒子径は13μmであった。この
難燃剤の評価を実施例1と同様に行った。結果を表−3
に示す。
実施例11 実施例5と同じ五酸化アンチモンゾル1500gに93%NaO
H21.4gを添加し70℃で1時間撹拌した。室温まで冷却し
た後、実施例1と同じポリオキシエチレンドデシルアミ
ン6.6gを添加し、更に実施例8と同じポリオキシエチレ
ンドデシルアミンの過塩素酸塩25.9gを添加し20分間撹
拌した後、グリセリンモノ12−ヒドロキシステアレート
(理研ビタミン社製 商品名リケマールHC−100)11.2
g、及びこのグリセリンモノ12−ヒドロキシステアレー
トの可溶化剤としてイソプロパノール8.3gを添加し、20
分攪拌を行った。
得られたスラリーは、実施例1と同様のスラリーであ
った。このスラリーはpH8.9、粘度420c.p.であった。
このスラリーを実施例1と同じ方法で乾燥し、粉末状
の難燃剤を得た。
この難燃剤は五酸化アンチモン(Sb2O5)64.8%、Na2
O9.44%、CO4として2.27%、ポリオキシエチレンド
デシルアミン8.41%、グリセリンモノ12−ヒドロキシス
テアレート3.69%、水分(結晶水も含む)11.39%であ
った。Sb2O5100重量部に対しての各配合物の割合は表−
2に示す。
得られた難燃剤の平均粒子径は13μmであった。この
難燃剤の評価を実施例1と同様に行った。結果を表−3
に示す。
実施例12 粒子径が40〜70×10-3μmの五酸化アンチモンゾル
(Sb2O520.1%、Na2O1.43%、Na2O/Sb2O5モル比0.37)8
26gに93%NaOH24.4gを添加し70℃で1時間撹拌した。室
温まで冷却した後、塩基性炭酸亜鉛10.0gを加え、30分
攪拌し、実施例8と同じポリオキシエチレンドデシルア
ミンの過塩素酸塩15.1gを添加し、更に実施例10と同じ
ステアリン酸ソルビタンエステル7.5g、及びこのステア
リン酸ソルビタンエステルの可溶化剤としてイソプロパ
ノール7.5gを添加し、20分攪拌し、最後に安息香酸亜鉛
7.9gを添加し1時間攪拌した。
得られたスラリーは、実施例1と同様のスラリーであ
った。このスラリーはpH10.2、粘度780c.p.であった。
このスラリーを実施例1と同じ方法で乾燥し、粉末状
の難燃剤を得た。
この難燃剤は五酸化アンチモン(Sb2O5)62.19%、Na
2O11.01%、塩基性炭酸亜鉛3.75%、安息香酸亜鉛2.96
%、CO4として1.53%、ポリオキシエチレンドデシル
アミン4.12%、ステアリン酸ソルビタンエステル2.81
%、水分(結晶水も含む)11.63%であった。Sb2O5100
重量部に対しての各配合物の割合は表−2に示す。
得られた難燃剤の平均粒子径は13μmであった。この
難燃剤の評価を実施例1と同様に行った。結果を表−3
に示す。
実施例13 実施例11と同じ五酸化アンチモンゾル826gに93%NaOH
24.4gを添加し70℃で1時間撹拌した。次いで、同温度
で、塩基性炭酸亜鉛10.0gを加え、30分攪拌し、実施例
8と同じポリオキシエチレンドデシルアミンの過塩素酸
塩7.5gを添加し、更に実施例10と同じステアリン酸ソル
ビタンエステル7.5g、及びこのステアリン酸ソルビタン
エステルの可溶化剤としてイソプロパノール7.5gを添加
し、20分攪拌し、最後に安息香酸亜鉛7.9gを添加し1時
間攪拌した。
得られたスラリーは、実施例1と同様のスラリーであ
った。このスラリーほpH10.2、粘度780c.p.であった。
このスラリーを実施例1と同じ方法で乾燥し、粉末状
の難燃剤を得た。
この難燃剤は五酸化アンチモン(Sb2O5)64.42%、Na
2O11.41%、塩基性炭酸亜鉛3.88%、安息香酸亜鉛3.07
%、CO4として0.77%、ポリオキシエチレンドデシル
アミン2.12%、ステアリン酸ソルビタンエステル2.91
%、水分(結晶水も含む)11.84%であった。Sb2O5100
重量部に対しての各配合物の割合は表−2に示す。
得られた難燃剤の平均粒子径は13μmであった。この
難燃剤の評価を実施例1と同様に行った。結果を表−3
に示す。
実施例14 実施例11と同じ五酸化アンチモンゾル826gに93%NaOH
24.4gを添加し70℃で1時間撹拌した。次いで、同温度
で、塩基性炭酸亜鉛10.0gを加え、30分攪拌し、70%過
塩素酸8.72g、更に実施例10と同じステアリン酸ソルビ
タンエステル7.5g、及びこのステアリン酸ソルビタンエ
ステルの可溶化剤としてイソプロパノール7.5gを添加
し、20分攪拌し、最後に安息香酸亜鉛7.9gを添加し1時
間攪拌した。
得られたスラリーは、実施例1と同様のスラリーであ
った。このスラリーはpH9.5、粘度740c.p.であった。
このスラリーを実施例1と同じ方法で乾燥し、粉末状
の難燃剤を得た。
この難燃剤は五酸化アンチモン(Sb2O5)64.77%、Na
2O11.47%、塩基性炭酸亜鉛3.90%、安息香酸亜鉛3.08
%、CO4として2.36%、ステアリン酸ソルビタンエス
テル2.93%、水分(結晶水も含む)11.51%であった。S
b2O5100重量部に対しての各配合物の割合は表−2に示
す。
得られた難燃剤の平均粒子径は13μmであった。この
難燃剤の評価を実施例1と同様に行った。結果を表−3
に示す。
比較例1 実施例5と同じ五酸化アンチモンゾル1500gに93%NaO
H20.5gを添加し85℃で1時間撹拌した。冷却後20%NaCl
O442.4gを添加し、30分撹拌後さらに実施例1と同じポ
リオキシエチレンドデシルアミン0.88gを添加し30分撹
拌を行った。
得られたスラリーは、実施例1と同様なスラリーであ
った。このスラリーはpH8.5、粘度340c.p.であった。こ
のスラリーを実施例1と同じ方法で乾燥し、粉末状の難
燃剤を得た。
この難燃剤は五酸化アンチモン(Sb2O5)72.9%、Na2
O11.0%、CO4として2.6%、ポリオキシドデシルアミ
ン0.3%、水分(結晶水も含む)13.0%であった。
Sb2O5100重量部に対しての各配合物の割合は表−2に
示す。
得られた難燃剤の平均粒子径は15μmであった。この
難燃剤の評価を実施例1と同様に行った。結果を表−3
に示す。
比較例2 実施例1と同様に製造した五酸化アンチモンゾル(比
重1.145%、pH1.90、粘度4.5c.p.、Sb2O513.1%、Na2O
0.5%、Na2O/Sb2O5モル比0.20、粒子径20〜40×10-3μ
m)1500gに20%NaClO442.4gを添加し、30分撹拌後さら
に実施例1と同じポリオキシエチレンドデシルアミン2
5.6gを添加し30分撹拌を行った。
得られたスラリーは、実施例1と同様なスラリーであ
った。このスラリーはpH6.5、粘度310c.p.であった。こ
のスラリーを実施例1と同じ方法で乾燥し、粉末状の難
燃剤を得た。
この難燃剤は五酸化アンチモン(Sb2O5)72.4%、Na2
O3.57%、CO4として2.54%、ポリオキシドデシルア
ミン9.43%、水分(結晶水も含む)12.06%であった。
Sb2O5100重量部に対しての各配合物の割合は表−2に
示す。
得られた難燃剤の平均粒子径は12μmであった。この
難燃剤の評価を実施例1と同様に行った。結果を表−3
に示す。
比較例3 実施例4と同じ五酸化アンチモンゾル1500gに93%NaO
H21.3gを添加し85℃で1時間撹拌した。冷却後20%NaCl
O41.2gを添加し、30分撹拌後さらに実施例1と同じポリ
オキシエチレンドデシルアミン25.6gを添加し30分撹拌
を行った。
得られたスラリーは、実施例1と同様なスラリーであ
った。このスラリーはpH8.7、粘度330c.p.であった。こ
のスラリーを撹拌しながら均一化しスプレードライヤー
で乾燥し、粉末状の難燃剤を得た。
この難燃剤は五酸化アンチモン(Sb2O5)69.0%、Na2
O10.58%、CO4として0.069%、ポリオキシドデシル
アミン8.99%、水分(結晶水も含む)11.36%であっ
た。
Sb2O5100重量部に対しての各配合物の割合は表−2に
示す。
得られた難燃剤の平均粒子径は12μmであった。この
難燃剤の評価を実施例1と同様に行った。結果を表−3
に示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08L 27/04 C08L 27/04 (72)発明者 宍戸 浩二 千葉県船橋市坪井町722番地1 日産化 学工業株式会社中央研究所内 審査官 原 賢一 (56)参考文献 特開 昭63−277259(JP,A) 特開 昭60−259678(JP,A) 特開 昭50−9647(JP,A) 特開 昭51−58449(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C08K 3/18 C08K 5/10 C08K 5/17 C08K 5/20 C08K 5/521 C08L 27/04

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】五酸化アンチモン(Sb2O5)100重量部に対
    して、 (A)リチウム、ナトリウム及びカリウムのアルカリ金
    属化合物中から選ばれた少なくとも1種を一般式M2O
    (Mは前記のアルカリ金属)として5〜30重量部、 (B)過塩素酸化合物をCO4として0.2〜10重量部、 (C)疎水性アミン化合物、炭素数12以上の高級脂肪酸
    のエステル、前記脂肪酸のアミド及びエーテル型非イオ
    ン界面活性剤のリン酸エステルの中から選ばれた少なく
    とも1種の沸点或いは分解温度が200℃以上の疎水性分
    散剤を1〜50重量部 含有することを特徴とする粉末状のハロゲン含有ビニル
    樹脂用難燃剤。
  2. 【請求項2】アルカリ金属化合物がアルカリ金属の水酸
    化物または炭酸塩である請求項1記載のハロゲン含有ビ
    ニル樹脂用難燃剤。
  3. 【請求項3】過塩素酸化合物が過塩素酸、過塩素酸ナト
    リウム、過塩素酸カリウム、過塩素酸アミン、過塩素酸
    アンモニウム、過塩素酸マグネシウム、過塩素酸リチウ
    ム、過塩素酸バリウム、過塩素酸ストロンチウム、過塩
    素酸鉛、過塩素酸セシウム及び過塩素酸ルビジウムの中
    から選ばれた少なくとも1種の化合物である請求項1記
    載のハロゲン含有ビニル樹脂用難燃剤。
  4. 【請求項4】疎水性アミン化合物が脂肪族アミン、芳香
    族アミン、アルカノールアミン及びエチレンオキサイド
    の平均付加モル数が1〜5のアミン系界面活性剤の中か
    ら選ばれた少なくとも1種の化合物である請求項1記載
    のハロゲン含有ビニル樹脂用難燃剤。
  5. 【請求項5】炭素数12以上の高級脂肪酸のエステル及び
    前記脂肪酸のアミドが、ソルビタン脂肪酸エステル、ネ
    オペンチルポリオールの脂肪酸エステル、グリセリン脂
    肪酸エステル、ネオペンチルポリオールの脂肪酸のモノ
    アミドの中から選ばれた少なくとも1種の化合物である
    請求項1記載のハロゲン含有ビニル樹脂用難燃剤。
  6. 【請求項6】エーテル型非イオン界面活性剤の燐酸エス
    テルが、モノあるいはジアルキル燐酸エステル、モノあ
    るいはジアリール燐酸エステル及びモノあるいはジアル
    キルアリール燐酸エステルのポリオキシエチレン付加物
    の中から選ばれた少なくとも1種の化合物である請求項
    1記載のハロゲン含有ビニル樹脂用難燃剤。
  7. 【請求項7】五酸化アンチモンゾル中の五酸化アンチモ
    ン(Sb2O5)100重量部に対して、 (A)リチウム、ナトリウム及びカリウムのアルカリ金
    属化合物中から選ばれた少なくとも1種を一般式M2O
    (Mは前記のアルカリ金属)として5〜30重量部、 (B)過塩素酸化合物をCO4として0.2〜10重量部、 (C)疎水性アミン化合物、炭素数12以上の高級脂肪酸
    のエステル、前記脂肪酸のアミド及びエーテル型非イオ
    ン界面活性剤のリン酸エステルの中から選ばれた少なく
    とも1種の沸点或いは分解温度が200℃以上疎水性分散
    剤を1〜50重量部 を添加し、得られたスラリーより固形分を分離乾燥し、
    必要に応じて粉砕することを特徴とする粉末状のハロゲ
    ン含有ビニル樹脂用難燃剤の製造方法。
  8. 【請求項8】アルカリ金属化合物がアルカリ金属の水酸
    化物または炭酸塩である請求項7記載のハロゲン含有ビ
    ニル樹脂用難燃剤の製造方法。
  9. 【請求項9】過塩素酸化合物が過塩素酸、過塩素酸ナト
    リウム、過塩素酸カリウム、過塩素酸アミン、過塩素酸
    アンモニウム、過塩素酸マグネシウム、過塩素酸リチウ
    ム、過塩素酸バリウム、過塩素酸ストロンチウム、過塩
    素酸鉛、過塩素酸セシウム及び過塩素酸ルビジウムの中
    から選ばれた少なくとも1種の化合物である請求項7記
    載のハロゲン含有ビニル樹脂用難燃剤の製造方法。
  10. 【請求項10】疎水性アミン化合物が脂肪族アミン、芳
    香族アミン、アルカノールアミン及びエチレンオキサイ
    ドの平均付加モル数が1〜5のアミン系界面活性剤の中
    から選ばれた少なくとも1種の化合物である請求項7記
    載のハロゲン含有ビニル樹脂用難燃剤の製造方法。
  11. 【請求項11】炭素数12以上の高級脂肪酸のエステル及
    び前記脂肪酸のアミドが、ソルビタン脂肪酸エステル、
    ネオペンチルポリオールの脂肪酸エステル、グリセリン
    脂肪酸エステル、ネオペンチルポリオールの脂肪酸のモ
    ノアミドの中から選ばれた少なくとも1種の化合物であ
    る請求項7記載のハロゲン含有ビニル樹脂用難燃剤の製
    造方法。
  12. 【請求項12】エーテル型非イオン界面活性剤の燐酸エ
    ステルが、モノあるいはジアルキル燐酸エステル、モノ
    あるいはジアリール燐酸エステル及びモノあるいはジア
    ルキルアリール燐酸エステルのポリオキシエチレン付加
    物の中から選ばれた少なくとも1種の化合物である請求
    項7記載のハロゲン含有ビニル樹脂用難燃剤の製造方
    法。
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