JP2001081306A - 難燃性ポリケトン樹脂組成物および成形品 - Google Patents

難燃性ポリケトン樹脂組成物および成形品

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JP2001081306A
JP2001081306A JP2000197570A JP2000197570A JP2001081306A JP 2001081306 A JP2001081306 A JP 2001081306A JP 2000197570 A JP2000197570 A JP 2000197570A JP 2000197570 A JP2000197570 A JP 2000197570A JP 2001081306 A JP2001081306 A JP 2001081306A
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magnesium hydroxide
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polyketone resin
polyketone
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Tsutomu Nosu
勉 野須
Yoshiharu Sawa
義治 澤
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Kyowa Chemical Industry Co Ltd
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Kyowa Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 難燃性を有し、各種成形品に適したポリケト
ン樹脂組成物を提供する。 【解決手段】 ポリケトン樹脂に、BET法比表面積が
1〜15m2/g以下でかつ平均二次粒子径が0.2〜
5ミクロンの表面被覆された水酸化マグネシウム15〜
60重量%含有した難燃性樹脂組成物およびその成形
品。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はOA機器・家電機器
の電気・電子部品およびそれらのハウジング部品、自動
車部品、機械部品などとして有用なポリケトン樹脂の難
燃化に関するものである。さらに詳しくはポリケトン樹
脂に特定の水酸化マグネシウム粒子を配合した難燃性ポ
リケトン樹脂組成物およびその成形品に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリケトン樹脂は一酸化炭素およびオレ
フィンから合成された、近年開発された新しい樹脂で、
その機械的物性はエンジニアリングプラスチックの範疇
に入る。米国特許4,843,144号公報および米国特
許4,880,903号公報には、エチレン、およびプロ
ピレン等のオレフィンと一酸化炭素とから合成される線
状交互ケトンターポリマーの製法が開示されている。こ
のようにして得られたポリケトン樹脂は耐衝撃性に優
れ、室温および低温時のいずれにも反発弾性が高く、優
れたクリープ特性を持っている。しかしながら、押出お
よびインジェクション等の加工に際して架橋反応を受け
やすく溶融安定性が悪く、また、加工中に変色する問題
がある。これらを解決するために特開平11−1167
95号公報では一酸化炭素および少なくとも1種のエチ
レン性不飽和炭化水素より合成された脂肪族ケトンポリ
マー中に、ポリオールおよびアルミニウム水酸化物化合
物を含む安定剤を添加することにより、溶融加工時の安
定化と変色を軽減することができると開示している。さ
らに加えて、耐衝撃改善剤、難燃剤、強化用充填剤、酸
化防止剤、他のポリマーを添加することが記載されてい
る。しかしこのポリマーの難燃化について具体的説明は
ない。
【0003】また、特開平11−71513号公報では
ハウジング部品として有用な薄肉流動性と耐熱性、耐有
機溶媒性、成形性を改善するためにポリケトン樹脂10
0重量部に液晶性樹脂0.01から50重量部を配合
し、さらに、難燃剤0.01から60重量部含有させた
ポリケトン樹脂組成物が開示されている。この公報には
難燃剤として有機臭素化物、有機燐化合物、赤燐等が挙
げられ、赤燐としては水酸化マグネシウム等の金属水酸
化物の被膜で被覆したものを使うこともできると記載さ
れている。しかしながら、今日の安全性志向から有機ハ
ロゲン含有難燃剤は敬遠されつつあり、また赤燐等リン
含有難燃剤も加工時のフォスフィンガスの発生、臭いお
よび着色の問題等で満足のいくものではなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、ポリ
ケトン樹脂組成物の難燃化において作業環境に支障がな
くかつ成形加工性がよく、樹脂物性を低下させることな
く、外観の優れたOA機器・家電機器の電気・電子部品
およびそれらのハウジング部品、自動車部品、機械部品
などとして有用な難燃性ポリケトン樹脂組成物を提供す
ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために、種々研究を重ねた結果、ポリケトン
樹脂に特定の水酸化マグネシウム粒子を所定量配合する
ことで本発明を完成するに至った。本発明で用いられる
水酸化マグネシウム粒子は結晶がよく成長し、かつ凝集
の少ないものであって、表面が被覆されたものである。
樹脂用添加剤または難燃剤としての水酸化マグネシウム
粒子の製法は既に公知となっており、結晶がよく成長し
かつ凝集の少ない水酸化マグネシウム粒子は、良好な成
形性、機械的強度、難燃性を発揮せしめることができ
る。その製法は塩化マグネシウム等の水溶性マグネシウ
ム塩と苛性ソーダ等のアルカリの反応によって合成され
る。また、酸化マグネシウムを再水和させた水酸化マグ
ネシウム粒子または天然の水酸化マグネシウムでも難燃
剤として利用することができる。
【0006】しかしながら、従来の水酸化マグネシウム
粒子や、樹脂への分散性をよくさせるために結晶を十分
成長させた水酸化マグネシウム粒子をポリケトン中に配
合した場合、成形加工時の熱でポリケトンが劣化し、機
械的物性および着色に影響を与えるため、本発明では表
面処理された水酸化マグネシウム粒子が使用される。
【0007】本発明者らの研究によれば、前記本発明の
目的は、(1)ポリケトン樹脂が組成物当り40〜85
重量%および(2)(a)BET法により測定された比
表面積が1〜15m2/gであり、(b)平均二次粒径
が0.2〜5μmでありかつ(c)表面が表面処理剤で
被覆された水酸化マグネシウム粒子が組成物当り15〜
60重量%より実質的になる難燃性ポリケトン樹脂組成
物によって達成される。
【0008】以下本発明の樹脂組成物についてさらに詳
しく説明する。本発明に使用されるポリケトン樹脂は、
通常脂肪族ポリケトン樹脂と称されるものである。ポリ
ケトン樹脂は、前述したようにエチレンを主体とするオ
レフィンと一酸化炭素とを反応させることによって得ら
れる。ポリケトン樹脂は成形用として使用することがで
きるものであればよく、その製造法には制限されない。
【0009】ポリケトン樹脂としては、エチレンおよび
他のオレフィンの少割合を含むオレフィン混合物と一酸
化炭素とを反応させることにより得られた樹脂が好まし
い。特に好ましいポリケトン樹脂は、主鎖中の下記繰返
し単位(X)および(Y) −CO(CH2−CH2)− (X) −CO(D)− (Y) (ただしDは、エチレン鎖(−CH2−CH2−)以外の
アルキレン鎖を示す)のモル比(Y/X)が、0.01
〜0.2の範囲、好ましくは0.02〜0.1の範囲の線
状交互ケトンターポリマーである。前記繰返し単位にお
いて、Xはエチレンに基づく単位であり、Yはエチレン
以外のオレフィンに基づく単位である。このY中のD
は、具体的にはプロピレン、ブチレン、ペンテンあるい
はスチレンに基づくアルキレン鎖であり、特にプロピレ
ンに基づくアルキレン鎖が好ましい。
【0010】本発明において、前記ポリケトン樹脂に配
合される水酸化マグネシウム粒子は、BET法により測
定された比表面積が1〜15m2/g、好ましくは2〜
10m2/gである。また水酸化マグネシウム粒子は、
レーザー光回折散乱法により測定された平均二次粒子径
が0.2〜5μm、好ましくは0.5〜3μmである。前
記形状の水酸化マグネシウム粒子は、難燃性を付与する
に十分な量をそのままポリケトン樹脂中に配合すると、
流動性が極めて低下し、成形加工性が劣り、物性も低く
なる。
【0011】本発明では、前記形状の水酸化マグネシウ
ム粒子は表面処理剤で表面を被覆して使用される。表面
被覆処理された水酸化マグネシウム粒子を使用すると、
樹脂組成物は、流動性が改良されて成形加工性が優れ、
しかも得られた成形品は物理的強度および着色性が改良
されたものとなる。当然のことながら難燃性はUL94
規格に基づいて少なくともV−1が達成され、ほとんど
の場合V−0が達成される。
【0012】水酸化マグネシウム粒子の表面被覆に使用
される表面処理剤として、(a)例えば、C14〜C24
高級脂肪族およびそのアルカリ金属塩;(b)例えばリ
ン酸エステル類;(c)例えば、ステアリルアルコー
ル、オレイルアルコール等の高級アルコールの硫酸エス
テル塩;(d)例えば、ビニルエトキシシラン、γ−メ
タクリロキシプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノ
プロピルメトキシシラン等のシランカップリング剤;
(e)例えばスチレン−アクリル系低分子量ポリマー等
のポリマー等を例示できる。表面処理剤として、前記
(b)のリン酸エステルがより優れた効果を有している
が、本発明者の研究によれば、下記式(1)で表される
リン酸エステルが特に好ましいことが判明した。
【0013】
【化3】
【0014】(ただしRは炭素原子数1〜24のアルキ
ル基または炭素原子数2〜24のアルケニル基、Aは炭
素原子数2〜4のアルキレン基、nは0〜6の整数、m
は1または2、Mはカチオンを示す。そのカチオンは、
アルカリ金属、炭素原子数1〜4のアルキルアミンまた
は下記式で表されるアルカノールアミンのカチオンを示
す。
【0015】
【化4】
【0016】ここでR1は水素原子または炭素原子数1
〜3のアルキル基を示し、Bは炭素原子数2〜4のアル
キレン基を示し、rは1〜3の整数を示す。)前記式で
表されるリン酸エステル中、ことにステリアルアルコー
ルリン酸エステルのナトリウム塩が好適である。
【0017】表面処理方法は、水中に分散させた水酸化
マグネシウム粒子を該表面処理剤が溶解するかまたはエ
マルジョン化する温度以上に保ち、攪拌下に該表面処理
剤の水溶液を徐々に注加し、注加終了後も15〜30分
攪拌を続ける。得られた表面処理後の水酸化マグネシウ
ム粒子のスラリーは、常法に従い、脱水、水洗、乾燥す
る。また、高級脂肪酸のように水性溶媒に溶けない場合
は、熱または有機溶剤で溶かしたものを、水酸化マグネ
シウム粉末中に、ヘンシェルミキサー等を用いて乾式法
で表面処理することもできる。そして、表面処理剤の処
理量は、水酸化マグネシウム粒子に対して0.5〜5重
量%の範囲、好ましくは2〜4重量%の範囲である。
【0018】表面処理された水酸化マグネシウム粒子
は、樹脂組成物中に15〜60重量%、好ましくは20
〜50重量%含有せしめることにより、好適な樹脂物
性、着色の少ないポリケトン樹脂組成物が得られる。水
酸化マグネシウム粒子の含有量が上記範囲よりも少ない
と難燃性が不十分となり、また上限を越えると樹脂流動
性が悪く樹脂の成形性、機械的強度が不十分となるので
好ましくない。
【0019】また、本発明の難燃性樹脂組成物中には、
物性や外観を阻害しない範囲で他のポリマーを添加する
ことができる。例えば、ポリエステル系樹脂、ポリアミ
ド系樹脂、ポリアセタール、ポリエチレン、ポリプロピ
レン、ABS、ポリスチレン等を配合させることもでき
る。これらを併用する場合、ポリケトンの分子中または
末端の一部に、水酸基、カルボン酸基、カルボン酸エス
テル基、カルボン酸無水物基等の1種を付加させたもの
を用いることが望ましい。これら他のポリマーは本発明
の樹脂組成物当り20重量%以下、好ましくは10重量
%以下が望ましい。さらに、本発明の難燃性ポリケトン
樹脂組成物には必要に応じて、酸化防止剤、老化防止
剤、熱安定剤、紫外線吸収剤、光安定剤、滑剤、離型
剤、着色剤、顔料、結晶化核剤、可塑剤および有機リン
化合物、三酸化アンチモン等の他の難燃剤を添加するこ
ともできる。
【0020】本発明の難燃性ポリケトン樹脂組成物は通
常公知の方法で製造される。例えば、ポリケトン樹脂と
表面処理された水酸化マグネシウム粒子、およびその他
の必要な添加剤を混合し、またはそれぞれ単独に押出機
等に供給し150℃〜350℃の温度範囲で溶融混練す
ることにより得られる。混練機はミキシング部を持った
単軸押出機または二軸押出機等でよく、またニーダタイ
プの混練機を用いることもできる。
【0021】
【実施例】以下実施例に基づき本発明をさらに具体的に
説明する。各種特性値の測定方法を次に示す。 (1)平均二次粒子径:得られた乾燥水酸化マグネシウ
ム粉末をハンマーミルで粉砕後、エタノールに湿らせた
サンプルを、ヘキサメタリン酸水溶液中に投入し、1重
量%の水性スラリーとし、超音波で3分間分散処理した
後マイクロトラック(レーザー光回折散乱法:日機装
(株)製)循環液中に1ml投入し測定した。 (2)樹脂流動性(MFR):JIS K 7210
試験法の手動切り取り法に順じて、240℃、2.16
Kgf試験加重で測定した。 (3)引張り強度:JIS K 7113 に準じて測
定。条件は1号試験片を5mm/minの速度で測定。 (4)伸び:JIS K 7113 に準ずる。引張り
強度と同条件で測定。 (5)アイゾット衝撃試験:JIS K 7110。 (6)デュポン衝撃試験:JIS K 5400 に準
じ、衝撃変形試験器にて撃心先端径3/16インチの撃
心で測定。 (7)着色性(Y.I):日本電色工業(株)製のZE
−2000にて測定。 (8)難燃性試験:UL94Vの耐炎性試験規格に従っ
て測定した。評価結果はV−0,V−1,V−2,規格外
となる。
【0022】なお、引張り強度、伸び、デュポン落球衝
撃試験、着色性(Y.I)、難燃性試験は射出成形後の
試験品で測定した。
【0023】水酸化マグネシウム粒子評価用サンプルの
調整 (サンプル1)塩化マグネシウムと水酸化ナトリウムと
の反応により合成された、水酸化マグネシウム粒子を1
00g/L濃度の水性スラリー10L作成し、攪拌しな
がら170℃で5時間加熱熟成し、冷却し取出した後、
再び80℃に加温、あらかじめ温水に溶かしたステアリ
ン酸ソーダ35gを攪拌下で水酸化マグネシウム粒子ス
ラリーに徐々に注加し、そのまま30分攪拌を継続し
た。冷却後固液分離し、洗浄後120℃で乾燥し、試験
用ハンマーミルで粉砕したものは、BET法比表面積6
2/g、平均二次粒子径0.9ミクロンであった。ま
た、ステアリン酸ソーダの被覆量は、水酸化マグネシウ
ム粒子に対し3.1重量%であった。
【0024】(サンプル2)ステアリン酸ソーダの代わ
りにステアリルアルコールリン酸エステルのナトリウム
塩に変えただけで、全てサンプル1と同様に処理したも
のをサンプルとした。BET法比表面積は5.8m2
g、平均二次粒子径は0.9ミクロンであった。またリ
ン酸エステルの被覆量は、水酸化マグネシウム粒子に対
して3.0重量%であった。 (サンプル3)サンプル1の表面処理前のものを使用
し、BET法比表面積は6.8m2/g、平均二次粒子径
は0.9であった。
【0025】(サンプル4)塩化マグネシウムと水酸化
カルシウムとの反応により合成されたBET法比表面積
が35m2/g、平均二次粒子径が0.5ミクロンの水酸
化マグネシウムを用いてサンプル2と同じ処理を行っ
た。またリン酸エステルの被覆量は、水酸化マグネシウ
ム粒子に対して3.0重量%であった。
【0026】実施例1〜3および比較例1〜6 上記水酸化マグネシウムの各サンプルをそれぞれ表に示
した配合にて粉末混合し、220℃〜240℃に調節さ
れた二軸押出機にてペレットを作成した。得られたペレ
ットを60℃、16時間真空乾燥し、シリンダー部22
0℃〜245℃、金型温度60℃、射出圧60Kg/c
2に調整した射出成形機にて各テスト用サンプルを得
た。その結果を下記表に示す。ポリケトンは、Shel
l chemical社製のCarilon(D26V
M 100)を用いた。
【0027】
【表1】
【0028】
【発明の効果】実施例の結果から明らかなように、本発
明の樹脂組成物は難燃性が高く、かつ、流動性がよいた
め成形加工性もよく、耐衝撃性の高い成形品が得られ
る。従って、OA機器・家電機器の電気・電子部品およ
びハウジング部品、自動車部品、機械部品などとして有
用な難燃化したポリケトン樹脂成形物を得ることができ
る。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (1)ポリケトン樹脂が組成物当り40
    〜85重量%および(2)(a)BET法により測定さ
    れた比表面積が1〜15m2/gであり、 (b)平均二次粒径が0.2〜5μmでありかつ(c)
    表面が表面処理剤で被覆された水酸化マグネシウム粒子
    が組成物当り15〜60重量%より実質的になる難燃性
    ポリケトン樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 ポリケトン樹脂は、下記繰返し単位
    (X)および(Y) −CO(CH2−CH2)− (X) −CO(D)− (Y) (ただしDは、エチレン鎖(−CH2−CH2−)以外の
    アルキレン鎖を示す)のモル比(Y/X)が、0.01
    〜0.2の範囲である請求項1記載の樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 表面処理剤が下記式(1)で表されるリ
    ン酸エステルである請求項1記載の樹脂組成物。 【化1】 (ただしRは炭素原子数1〜24のアルキル基または炭
    素原子数2〜24のアルケニル基、Aは炭素原子数2〜
    4のアルキレン基、nは0〜6の整数、mは1または
    2、Mはカチオンを示す。そのカチオンは、アルカリ金
    属、炭素原子数1〜4のアルキルアミンまたは下記式で
    表されるアルカノールアミンのカチオンを示す。 【化2】 ここでR1は水素原子または炭素原子数1〜3のアルキ
    ル基を示し、Bは炭素原子数2〜4のアルキレン基を示
    し、rは1〜3の整数を示す。)
  4. 【請求項4】 水酸化マグネシウム粒子は、BET法に
    より測定された比表面積が2〜10m2/gである請求
    項1記載の樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 水酸化マグネシウム粒子は、平均二次粒
    子径が0.5〜3μmである請求項1記載の樹脂組成
    物。
  6. 【請求項6】 樹脂組成物当り、ポリケトン樹脂が50
    〜80重量%および水酸化マグネシウム粒子が20〜5
    0重量%含有される請求項1記載の樹脂組成物。
  7. 【請求項7】 M.F.R値が15〜60g/10mi
    n.である請求項1記載の樹脂組成物。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の樹脂組成物より形成され
    た成形品。
  9. 【請求項9】 UL94規格に基づく難燃グレートでV
    −1もしくはV−0を有する請求項8記載の成形品。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010174113A (ja) * 2009-01-29 2010-08-12 Autonetworks Technologies Ltd 難燃剤、難燃性樹脂組成物及び絶縁電線
WO2016010406A3 (ko) * 2014-07-18 2016-03-10 (주) 효성 내수성이 우수한 폴리케톤 수지 조성물
KR101867941B1 (ko) * 2017-07-03 2018-07-18 주식회사 효성 난연성 폴리케톤 수지 조성물
KR20190054718A (ko) 2017-11-14 2019-05-22 효성화학 주식회사 폴리케톤 산업용 단추 부품

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