JPH0127104B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0127104B2
JPH0127104B2 JP55133123A JP13312380A JPH0127104B2 JP H0127104 B2 JPH0127104 B2 JP H0127104B2 JP 55133123 A JP55133123 A JP 55133123A JP 13312380 A JP13312380 A JP 13312380A JP H0127104 B2 JPH0127104 B2 JP H0127104B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weight
ptfe
petp
molding
flame
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP55133123A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5659865A (en
Inventor
Burinku Tetsudo
Arubaatasu Herarudasu De Furafu Sutefuanasu
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Akzo NV
Original Assignee
Akzo NV
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Akzo NV filed Critical Akzo NV
Publication of JPS5659865A publication Critical patent/JPS5659865A/ja
Publication of JPH0127104B2 publication Critical patent/JPH0127104B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K5/00Use of organic ingredients
    • C08K5/04Oxygen-containing compounds
    • C08K5/09Carboxylic acids; Metal salts thereof; Anhydrides thereof
    • C08K5/098Metal salts of carboxylic acids
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K5/00Use of organic ingredients
    • C08K5/04Oxygen-containing compounds
    • C08K5/09Carboxylic acids; Metal salts thereof; Anhydrides thereof
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L27/00Compositions of homopolymers or copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and at least one being terminated by a halogen; Compositions of derivatives of such polymers
    • C08L27/02Compositions of homopolymers or copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and at least one being terminated by a halogen; Compositions of derivatives of such polymers not modified by chemical after-treatment
    • C08L27/12Compositions of homopolymers or copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and at least one being terminated by a halogen; Compositions of derivatives of such polymers not modified by chemical after-treatment containing fluorine atoms
    • C08L27/18Homopolymers or copolymers or tetrafluoroethene
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L67/00Compositions of polyesters obtained by reactions forming a carboxylic ester link in the main chain; Compositions of derivatives of such polymers
    • C08L67/02Polyesters derived from dicarboxylic acids and dihydroxy compounds

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Fireproofing Substances (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、難燃添加剤としてシユウ酸の錯塩を
含有する難燃性ポリエチレンテレフタレート成形
組成物及びそれから作られた製品に関する。この
成形組成物は射出成形、押出し成形、回転成形等
により様々の形状の成形物に加工するに適してい
る。 ポリエチレンテレフタレート成形組成物を難燃
化するのに特定のシユウ酸錯塩を用いることはオ
ランダ国特許出願第7612884号に知られている。
それに依ると、かゝる特定のシユウ酸塩の使用は
通常採用されているハロゲン類、燐、窒素を基に
した難燃物質(この中ハロゲン化合物が最も重要
である)を使用した場合に比べ、大きな利点をも
つ事が例証されている。それは難燃性について満
足なものである上に、燃焼した時に多量の煙が発
生することが無く、良好な加工性をもち、かつ非
毒性であるという利点を兼ねそなえている。 ポリエチレンテレフタレート(PETP)成形組
成物は特定のシユウ酸錯塩を添加することにより
耐火性及び難燃性を付与できるけれども、この成
形組成物で作つた物体の好ましい機械特性を減じ
ることなしにこれら性能を一層向上させたいとい
う要望が広く存在する。 殊に、最も厳しい不燃性規格に合致するPETP
ベース成形組成物が求められている。一般に受け
入れられている試験方法がアンダーライター実験
室の報告94(UL―94)に記載されている。この試
験方法によると、もし基準試験片が試験火災を除
去した後平均5秒以内に自己消火し、かつその試
験片の下方に置かれた乾燥した外科用吸収綿を発
火させるような有炎燃焼粒を滴下しないなら、そ
の材料は、不燃性について最高の格付けである
UL―94―Vo級とされる。人為的に経時変化させ
た材料について行なう試験でも同一結果が得られ
るべきである。試験方法の細部については、以下
の説明中に詳述する。 米国特許第3671487号明細書によると、難燃剤
及び組成物全量基準で0.9〜1.9重量%のポリテト
ラフルオロエチレン(PTFE)を含有するグラス
繊維強化PETP成形コンパウンドが明らかにされ
ている。この特許明細書中に述べられた試験方法
は、殊に経時変化した材料が試験されていないと
言う点で現在のUL94法と異なつており、これは
材料が、あまり過酷でない条件で試験されている
ことを概ね意味している。というのは、経時変化
前にVO規格に合致した試験片が経時変化後には
もはや可燃性要件に合致しないことがしばしば見
られる。その上、この試験法では、3.2mm(1/8″)
厚みの試験片が用いられていたが、不燃性とする
ことがなかなか難しい1.6mm(1/16″)及び0.8mm
(1/32″)の薄い試験片で試験した時にのみ、不燃
性について最高級と格付けできるものである。成
形コンパウンドの中には、0.8mm(1/32″)厚みの
試験片に射出成形するに適していない物があり、
その場合は1.6mm(1/16″)厚みでのUL94VO級
が、得られる最高の格付けとなる。 グラス繊維の如き繊維状物質が難燃剤含有ポリ
マー成形コンパウンド中に存在すると、燃焼物の
滴下を防止するという点で効果があることが知ら
れている。従つて、グラス繊維の如き繊維状材料
を含有していないポリエステル成形コンパウンド
で作られた物体が、極めて高比率、通常15重量%
以上の難燃剤が添加されないかぎり、1.6mm(1/1
6″)及び0.8mm(1/32″)厚みでUL94試験の最高
要件に合致することは、もし有るとしても稀なこ
とである。しかし、かゝる高比率の難燃剤は、機
械特性、特に衝撃強さに非常に有害な影響がある
ので、出来た材料は事実上用途が見つからない。 ドイツ国特許出願第2433966号には、ハロゲン
化合物と三酸化アンチモンとの混合物から成る難
燃剤を12〜21重量%及び、ポリテトラフルオロエ
チレン(PTFE)を0.5〜1.0重量%含有し、これ
に不燃性のチタン酸カリウムフアイバーを0.5〜
1.0重量%添加されたポリブチレンテレフタレー
ト(PBTP)成形コンパウンドについて、一連の
実験が記述されている。それに依ると、該フアイ
バーを添加しない場合、3.2mm(1/8″)試験片は
可燃性試験に付した時に滴下が起り、この材料は
3.2mm(1/8″)についてUL94VOに合格しないと
述べられている。該フアイバーが添加される迄
は、この材料が、3.2mm(1/8″)について
UL94VO級に格付けされることは無かつた。 オランダ国特許出願第7603771号には、ハロゲ
ン化合物の混合物より成る難燃剤を18重量%及び
ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)を0.1〜
4.0重量%含有するPBTP成形コンパウンドにつ
いて、一連の実験が記述されており、この材料の
試験片は1.6mm(1/16″)厚みでUL94VO級に格付
けされている。しかしながら、そのためには、過
度に大比率で難燃剤が必要である。更に実験によ
ると、PBTP成形コンパウンドにグラス繊維を30
重量%添合したPTFFは存在しないが、難燃剤を
18重量%存在させると、この材料も1.6mm(1/1
6″)厚みでUL94VO要件に合致させうることが
わかつている。 本発明の目的は、繊維状材料を含有しないか、
又は極く少量含有し、3.2mm(1/8″)、1.6mm(1/1
6″)及び0.8mm(1/32″)の厚みにおけるUL94VO
試験に従う可燃性の最高要件を満足させ、かつそ
の材料が成形された物体に付与される優れた機械
的、物理的特性を減じることのない、PETP成形
組成物を提供することにある。 本発明は成形コンパウンドが組成物全量基準
で、下記を含有することを特徴とする: (a) K3[Al(C2O43],K2[Mg(C2O42]及びRb3
[Al(C2O43]から成るシユウ酸塩群の中、少
くとも1つを5〜15重量%、 (b) 数平均分子量nが105より大であるポリテ
トラフルオロエチレン(PTFE)を0.1〜0.5重
量%、および (c) PETP成形組成物用通常の添加剤。 こゝで通常の添加剤とは顔料、離型剤、造核
剤、結晶化促進剤、熱安定剤及び紫外線安定剤等
の物質であると解釈されて良い。 比較的少量のPTFEと比較的少量の前記群の難
燃剤との組合わせは、非強化PETPに優れた不燃
特性を付与し、かつその好ましい機械的、物理的
特性に悪い影響を及ぼさないことが見出された。
更に詳細には、少量のPTFEの存在によつて、単
に滴下性向が抑止されるのみならず、難燃剤の効
果が増強されて、これを含有する成形コンパウン
ドは、1.6mm(1/16″)で、又0.8mm(1/32″)の厚
みですら、UL94VO級に格付けされる程であり、
一方、衝撃強さの様な好ましい機械特性は保持さ
れることが見出された。 その上に、この成形組成物で造られた物体の熱
変形温度は高い水準にあることが見出されてい
る。更に詳細には、その熱変形温度は同じく多量
のハロゲンベースの難燃剤とPTFEとを組合せて
含有する成形組成物で造られた物体の熱変形温度
より高いのである。 少量の選択したシユウ酸錯塩と、105より大き
い分子量nを持つ少量のPTFEとを組合せて使
用すると、PETP成形組成物の不燃性を最大限の
UL94級に到達させるのに極めて効果的であるこ
とが見出されたが、この効果が、他の点でむしろ
大いに関係のあるPBTP成形コンパウンドにおけ
る効果より、ずつと強力である事実は殊に驚くべ
きことである。もしPBTPにおいて不燃性に関す
るかぎり、同様の効果を得ようとすれば、該組合
わせ又はハロゲンベースの旧来の化合物をPTFE
と共に大量に使用する必要があり、これでは機械
的、物理的特性が悪化してしまうことになる。成
形組成物は錯塩K3[Al(C2O43]を8〜12重量%
含有していることが好ましい。一般には、僅か
0.15〜0.3重量%のPTFEが成形コンパウンド中に
添合される必要がある。かゝるPETP成形コンパ
ウンドは、1.6mm(1/16″)厚みにてUL94VO級に
格付けされ、ISO―R179に従つたシヤルピー衝
撃強さが、少くとも30KJ/m2となることを特徴
としている。 K3[Al(C2O43]を使用することは、その効果
が強力であり、この塩の価格が比較的安いので好
適である。シユウ酸錯塩の調製については、前述
のオランダ国特許出願第7612884号が参考になる。 使用するPTFEは、分子量nが少くとも105
であるべきである。これより低い分子量のPTFE
はシユウ酸錯塩の難燃化性能の向上及び燃焼物の
滴下性向の抑止に、殆んど役立たない。 適切なPTFEは粉末状及び水分散液として市販
されている。適切な粉末はヘキスト社の
HOSTAFLON TF 1400及び1700、デユポン・
ド・ヌムール社のTEFLONNo.6であり、適切な
分散液はICI社のFLUON GP1及びヘキスト社の
TOSTAFLON TF5032及び5034である。 本発明の主たる目的は不燃性の最高規格に合致
する非強化PETP組成物を提供することにある
が、たとえば成形組成物中に繊維状材料を添合し
ても、結果的に好ましい特性は保持される。こゝ
で繊維状材料としてはグラス繊維、金属繊維、合
成繊維、カーボン繊維の様な通常の強化ポリマー
に用いられる繊維類と理解して良い。しかしなが
ら、妙なことに、10%以上のグラス繊維の添加は
難燃性に負の効果を持つことが見出されている。 ところが、成形組成物中に充填材を添合して
も、好ましい耐火性及び難燃性は完全に維持され
る。こゝで充填剤とは細かく分割した粒形状を持
ち、明白な繊維性を持たない物質と理解して良
い。こゝで挙げた充填材は、成形材の引張強さ又
は曲げ強さを強化することは無いが、剛性は増強
させる。これは繊維状充填材が引張強さや曲げ強
さをも増強させるという点と比べて対照をなして
いる。適切な充填材の例としてはグラス球、タル
ク、カオリン、珪灰石、白亜、雲母、金属粉等が
挙げられ、成形組成物基準で1〜40重量%量が使
用される。鉱物珪灰石粒子は幾分細長く伸びた形
状をしているが、これは例えばグラス繊維の様な
強化繊維の特徴である明白な繊維性をもつていな
いことを付記しておく。 PETP中に於ける、選ばれたシユウ酸塩と
PTFEとの組合せの効果は成形組成物中の繊維含
量が増すにつれて減少することが見出されてい
る。30%グラス繊維を含有する成形組成物では、
効果が非常に減少することがわかつた。PBTP成
形組成物では、強化量のグラス繊維含有の有無に
かゝわりなく、際だつた効果を生むことは無い
が、繊維状物質を含有しないか、又は小量含有し
ているPETP形成コンパウンドについてはこの効
果が生まれることがわかつたのであり、それは予
想外に好ましいことと考えられねばならない。 シユウ酸錯塩の難燃効果は少くとも部分的には
CO2の分離とその結果O2の供給遮断に基づくもの
である。防護ガスの生成はこれら離燃剤含有
PETPの燃焼物体の表面で大量に起泡しているこ
とから明白である。材料が燃焼する時に、ポリエ
チレンテレフタレート分子又はその残基との間に
化学結合を起こす様な手段を成形コンパウンド中
に添加することにより、耐火性が向上し、燃焼材
料の滴下が阻止されることは明らかにされてい
た。この目的のために適切な物質は、例えば、
Ca(OH)2であり、これをハロゲン含有有機難燃
剤と組合せて使用すると、ポリマー鎖のカプリン
グによつて有効分子量が増大する結果として、成
形物の滴下性向が非常に抑止されることが知られ
ている。ドイツ国特許出願第2524195号によると、
難燃剤としての9重量%のデカブロモジフエニル
エーテルと4重量%の酸化アンチモンとの混合物
を含有するPBTP成形コンパウンドが非滴下性と
なり、かつ、UL94―SE―O級に格付けされる為
には、2重量%のCa(OH)2を使用すれば十分で
あるとされている。たゞしこの場合、試験片の厚
みについては記載がない。UL94―SE試験では、
軽時変化した材料はテストされない。したがつて
その結果は、その他の点で類似のUL94―VO試
験の場合より、一般に幾分有利なものになつてい
る。 ところが本発明では、PETP成形コンパウンド
中に難燃剤としてシユウ酸塩と組合せてCa
(OH)2を使用しても、燃焼物の滴下を抑止する
のに何らの効果も生じないことが見出された。そ
れ故にPTFE、より詳細にはその分子量nが
105より大であるPTFEがシユウ酸錯塩の効果を
増強させる事がわかつたことは、殊にPTFEが極
めて不活性であり、PTFE分子又はその残基との
間に化学結合を生成したり、或いは生成せしめた
りしないことを考えると、驚くべきである。 更に、グラス繊維の如き繊維類やCa(OH)2
みならず他の物質、例えばコロイド状SiO2、酢
酸ソーダ及び塩化カルシウムも、熱可塑性ポリマ
ー中で難燃剤の効果の一助となることが知られて
いる。しかしながら105より大きい分子量nを
持つPTFEが、PETP成形組成物中でシユウ酸錯
塩の作用に予想外の極めて強い効果を与え、一
方、コロイド状SiO2,Ca(OH)2,CaCl2及び酢酸
ソーダはPETP中で該シユウ酸塩と組合せても、
さしたる効果が無いことがわかつた。105より小
さい分子量nを持つPTFEは事実上全く前記好
ましい効果を持たない。更に、分子量nが105
より大のものが選ばれる限り、小粒子形状例えば
0.1〜50μmのPTFEは、より粗粒子形状、例えば
300―500μmで用いられた場合と同じく強力な効
果を生むことが見出された。 PETPの調製法については、技術文献を参照さ
れたい、成形物に加工するに適したPETPの分子
量は低すぎてはならない。低すぎるとこの材料は
衝撃強さが不十分となる。通常、相対粘度が1.75
より大きいものが選ばれる。相対粘度とはPETP
の1%メタクレゾール溶液の25℃に於ける粘度と
して示される。該PETPは比較的少量の、好まし
くは5重量%以下の他の熱可塑性ポリマー、例え
ばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミド、
ポリブチレン・テレフタレート、並びにテレフタ
ル酸と1,3―プロパンジオーの如き他のジオー
ルとのエステルにエチレンテレフタレートを共重
合したコポリマーを含有してもよい。 本発明による成形コンパウンドは、熱可塑性プ
ラスチツクに添加剤を練込む時に普通用いられる
混合法により調製出来る。即ち、シユウ酸塩、
PTFE、必要なら他の添加剤及びPETP顆粒は押
出機に供給される前に予備配合しても、あるいは
しなくても良い。添加物が溶融ポリマーと混合さ
れた後、得られた混合物は押出され、冷却されて
再度、顆粒化される。あるいは他の方法として
PETP顆粒はシユウ酸塩及び粉末状又は分散液状
PTFEで被覆され、続いて加工されるが、又は再
度顆粒にしてもよい。しかしながら、重縮合プロ
セスに先立つて、エチレングリコール中に分散し
た形でシユウ酸塩が重縮合混合物中に供給される
ことも可能である。 タルクや珪灰石の如き充填剤は常法によつて押
出機の供給口に均一速度で計量フイードされ、適
切に混合されながら成形コンパウンド中に練込ま
れていく。 材料の可燃性試験は以下の手順で行なわれる。
アンダーライター実験室のUL94(1979)試験法に
従つて、材料は127×12.7×1.6mm(1/16″)及び
127×12.7×08mm(1/32″)の寸法の試験片(test
bar)に射出成形される。各試験毎に23±2℃、
50%R.H.にて48時間状態調節した5試験片及び、
70℃の空気中に7日間暴露して人工的に経時変化
させた5試験片の測定結果から平均値が決められ
る。各試験片は垂直に吊され、その下端に対して
10秒間火炎を当てる。試験片の有炎燃焼が止つた
時には、この手順が繰り返される。或る材料が
UL94―VO又はVI級に格付けされるには、夫々
以下の様な要件に従うことが必要である。 (a) 10試験片は何れも、第1回及び第2回目の火
炎除去後10秒間(30秒間)以上燃焼しないこ
と; (b) 各組の5試験片に対し10回火炎を付けた時
に、有炎燃焼が合計50秒(250秒)を越えぬこ
と; (c) 試験片は何れも、その300mm下方に置いた外
科用吸収綿を発火させるような有炎燃焼粒を滴
下しないこと; (d) 試験片は何れも、試験火炎を第2回目に除去
した後30秒(60秒)を越えて持続する様な無炎
燃焼を示さぬこと。 成形コンパウンドLOI(限界酸素指数)は、
ASTM―D2863に従つて英国のスタントン・レ
ツドクロフト(Stanton Redcroft)製の試験機
を用いて測定される。LOI値とは、垂直にクラン
プされた試験片の頂部に火炎を接触した時に、試
験片の燃焼を丁度保持する様な酸素と窒素との混
合物の、百分率表示酸素濃度と定義される。 成形コンパウンドのポリエステルの粘度は次の
手順に従つて求められる。成形コンパウンドの
PETPの相対粘度は、重量比で72:100のトリク
ロロフエノールとフエノールとの混合物100ml中
に1gのPETPを溶解し、25±0.05℃にてウベロ
ーデ式毛管粘度計を用いて測定される。測定値は
m―クレゾール溶液の場合の粘度値に次の公式を
用いて換算される。 ηrel.(m―クレゾール)= 0.795ηrel
(リクロロフエノール/フエノール)+0.219 PBTP成形コンパウンドの相対粘度は、100ml
のm―クレゾール中に1gのPBTPを溶解し、25
±0.05℃にて同様の方法で測定される。 PTFEの分子量nの測定は、Suwa,
Takahisa及びMachiによる、J.Appl.Pol.Sci 17
(1978);pp.3253―3257.に記載された方法に従つ
て行なわれる。この方法は分子量nと結晶化熱
との相関関係に基づくものであり、後者は示差熱
分析により測定される。その関係式は次の通りで
ある: n=2.1×1010△HC-5.16 (△HcはCal/g) 本発明につき以下実施例中で、更に説明する。 実施例 1 本実施例では、シユウ酸錯塩とPTFEとを組合
わせて含有する場合及びPTFE無しの場合の
PETP成形組成物の難燃性が、等しい量の通常用
いられるハロゲン含有難燃剤と相当する量の
PTFEとを組合わせて含有する場合及びPTFE無
しの場合のPETP成形組成物の難燃性と比較され
るハロゲン含有難燃剤としては、熱可塑性ポリエ
ステルに対して殊に有効な難燃剤であると知られ
ている。デカブロモジフエニルエーテル
(DBDE)50重量%と、酸化アンチモン50重量%
との混合物が用いられる。下記の材料が加工に供
される: 相対粘度が1.98のPETP顆粒、 粉末状シユウ酸アルミニウム―カリウム, K3[Al(C2O43],(K,Al.OX)この調整法の
詳細については、オランダ国特許出願第7612884
号を参照。 デカブロモジフエニルエーテル,C12Br10O
(DBDE) 三酸化アンチモン,Sb2O3 ポリテトラフルオロエチレン、ヘキスト社の
Hostaflon TF 1740 タイプ、分子量n約3.2
×106、平均粒子径40μm(PTFE) 回転ミキサー中で、PTFE粉末がPETP顆粒の
表面に散布される。この顆粒とK.Al.OXとが均
一速度でWerner und Pfleiderer,ZDSK53型の
2軸スクリユー押出機中に供給される。シリンダ
ー温度は265〜270℃に設定される。溶融物は押出
され再度顆粒化される。次いで通常量の離型剤と
結晶化促進剤が添加される。この顆粒はSKM51
型のStubbe射出成形機にて厚み0.8mm(UL1/32″)
又は1.6mm(UL1/16″)の試験片に射出成形され
る。DBDEを含有するPETP成形コンパウンド及
びその試験片が同様の方法で作られる。UL94及
びASTM D2863の手段で試験を行つた結果が表
に要約されている。
【表】 上記結果によると、僅か10重量%のシユウ酸ア
ルミニウム―カリウム錯塩と0.25重量%のn3.2
×106のPTFEとを含有するPETP成形組成物が
最も薄い試験片に就いて既に最高のUL難燃要件
に合致しており、シユウ酸塩の代りに既知の効果
的な難燃剤の組合わせであるDBDEとSb2O3とが
等しく大量に添合されたPETP成形組成物と対照
をなしている。加えてPTFEは成形物を経時変化
させた後のシユウ酸塩の難燃効果を増強させるこ
とが特に明白である。しかしPTFEはPETP成形
コンパウンド中のDBDE―Sb2O3組合わせの難燃
効果を減じている。 実施例 2 本実施例では、PETP成形組成物中で滴下抑止
剤としてのPTFE及び難燃剤としてのシユウ酸ア
ルミニウム―カリウムの効果が、ポリエステルに
用いられる既知の滴下抑止剤の効果と比較され
る。 実施例1に記載の方法で、10重量%のK3[Al
(C2O43]を含有すPETP成形組成物から顆粒が
調製される。顆粒の表面に均一に散布する方法
で、以下の物質が夫々添合される。 1.0重量%酢酸ソーダ(NaOOCCH3) 0.5重量%水酸化カルシウム(Ca(OH)2) 1.0重量%塩化カルシウム(CaCl2) 1.0重量%コロイド状酸化珪素(SiO2) このSiO2は、シユウ酸塩と一緒に添加される。 この様にして出来た顆粒は実施例1に記載の方
法で試験片に成形される。PTFEを含有する成形
組成物が実施例1に従つて調製される。UL94の
手順に従つて行つた試験結果は表2に要約されて
いる。
【表】 上記結果の示す所によると、PETP中の難燃剤
として10%のシユウ酸アルミニウム―カリウムと
0.25%PTFEとを組合わせた効果は、10%シユウ
酸アルミニウム―カリウムと、その自体既知の他
の薬剤とを組合わせた時の効果よりはるかに強力
である。更に、他の薬剤と対照してPTFEはシユ
ウ酸塩の難燃効果を相当に向上させることが見出
された。 実施例 3 本実施例は難燃剤としてシユウ酸塩―PTFEの
組合せを含有する非充填PETP成形コンパウンド
及び、難燃剤としてデカブロモージフエニル・エ
ーテル―酸化アンチモンの混合物(重量比1:
1)とPTFEとを含有するPETP並びにPBTP、
について最も重要な機械的特性が比較される。 回転ミキサー中で、PETP顆粒は減圧下に顆粒
温度220℃にて、表3に記す粘度になる迄重縮合
を起こさせる。試験片は実施例1に記載の方法で
得られる。PBTPの当初の相対粘度は2.10であ
る。結果は表3に示されている。
【表】
【表】 上記の結果の示すところによると、僅か10重量
%のシユウ酸アルミニウム―カリウムと0.25重量
%のPTFEとを含有する非強化PETP成形組成物
が表1に示す如き優れた難燃性を持つのみなら
ず、大変好適な機械特性をも持つことがわかる。 実施例 4 本実施例は難燃剤としてシユウ酸アルミニウム
―カリウム錯塩とPTFEとを含有するPETP成形
組成物の難燃剤に対して、タルク、珪灰石及びグ
ラス繊維の如き充填材の及ぼす影響に関する。充
填材は押出機の供給口に計量フイードされる。調
製法としては、PETPの出発原料が相対粘度1.65
のものであることを除き実施例1で述べたのと同
じ条件が適用さる。 試験結果は表4に示されている。
【表】 本例に示す所によると、僅か8〜10重量%のシ
ユウ酸アルミニウム―カリウムと0.25重量%の
PTFEの組合せが、25〜30重量%の非繊維充填材
を含有するPETP成形コンパウンドを、1.6cm
(1/16″)にてUL94―VO要件に合致させるに十
分である。この格付けは、充填材がガラス繊維の
場合到達されていない。 実施例 5 本実施例ではPETP成形組成物の難燃性に対し
て、PTFEの分子量nの及ぼす影響について調
べられた。成形組成物の調製法は実施例1と同様
である。結果は表5に要約される。以下のタイプ
のPTFEが試験された。 (A) Polmist F5A、アライド・ケミカル社製、
粉末、n約2.3×104。 (B) Fluon GPI,ICI社製、水分散液、n約8.5
×106、粒子径0.2−0.5μm。 (C) Hostaflon TF1740、ヘキスト社製、n約
3.2×106、粒子径40μm。
【表】
【表】 上記結果の示す所は、難燃性に及ぼす前述の効
果が、105より大なる分子量(n)を持つ
PTFEタイプについてのみ見られるということで
ある。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 難燃添加剤として蓚酸の錯塩を含有する難燃
    性ポリエチレンテレフタレート成形組成物であつ
    て組成物全量を基準として、 (a) K3[Al(C2O43],K2[Mg(C2O42]、および
    Rb3[Al(C2O43]よりなる群から選ばれた一以
    上の蓚酸錯塩を5〜15重量%、 (b) 数平均分子量nが105よりも大であるポリ
    テトラフルオロエチレンを0.1〜0.5重量%、 (c) いかなる場合であつてもガラス繊維は10重量
    %以下の添加量に限定して、繊維質が非繊維質
    の填料を0〜40重量%、および (d) ポリエチレンテレフタレート成形組成物に通
    常使われる添加剤を含有することを特徴とする
    可燃性を減じたポリエチレンテレフタレート成
    形組成物。 2 錯塩K3[Al(C2O43]を8〜12重量%含有す
    る請求項1記載の成形組成物。 3 ポリテトラフルオロエチレンを0.15〜0.3重
    量%含有する請求項1、または2記載の成形組成
    物。
JP13312380A 1979-10-08 1980-09-26 Combustibilityyreduced polyethylene terephthalate forming composition and formed product Granted JPS5659865A (en)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
NL7907435A NL7907435A (nl) 1979-10-08 1979-10-08 Polyethyleentereftalaat vormmassa met verminderde brandbaarheid, en daaruit vervaardigde vormstukken.

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5659865A JPS5659865A (en) 1981-05-23
JPH0127104B2 true JPH0127104B2 (ja) 1989-05-26

Family

ID=19833975

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13312380A Granted JPS5659865A (en) 1979-10-08 1980-09-26 Combustibilityyreduced polyethylene terephthalate forming composition and formed product

Country Status (5)

Country Link
US (1) US4356281A (ja)
EP (1) EP0026956B1 (ja)
JP (1) JPS5659865A (ja)
DE (1) DE3064952D1 (ja)
NL (1) NL7907435A (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3422862A1 (de) * 1984-06-20 1986-01-02 Bayer Ag, 5090 Leverkusen Thermoplastische formmassen auf basis von polyalkylenterephthalat und polymerisat sowie verfahren zu ihrer herstellung
JP2846336B2 (ja) * 1989-04-07 1999-01-13 ポリプラスチックス株式会社 難燃性ポリエステル樹脂組成物及びその調製法
BE1009351A3 (nl) * 1995-04-28 1997-02-04 Dsm Nv Halogeenvrije vlamdovende thermoplastische polyestersamenstelling.
US8043548B2 (en) 2004-01-06 2011-10-25 Iowa State University Research Foundation, Inc. Polymer mortar composite pipe material and manufacturing method
CN108424629A (zh) * 2018-01-31 2018-08-21 华南理工大学 一种隔热阻燃塑料及其制备方法

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS51127150A (en) * 1975-04-10 1976-11-05 Ici Ltd Method of producing fire retardant polyester compound
JPS5265553A (en) * 1975-11-22 1977-05-31 Akzo Nv Flame resistant and self extinguishing polyester compound and its producing method

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE1694217U (de) 1954-12-22 1955-03-03 Voigt & Haeffner Ag Schraubselbstschalter bzw. schraubsicherung zur verwendung in einem sicherungen hoeherer nennstromstaerke zugeordneten sicherungssockel.
NL112074C (ja) 1957-12-10 1900-01-01
US3671487A (en) 1971-05-05 1972-06-20 Gen Electric Glass reinforced polyester resins containing polytetrafluoroethylene and flame retardant additives
US3723373A (en) * 1971-10-04 1973-03-27 American Cyanamid Co 0.1% to about 2.0% by weight polytetrafluoroethylene emulsion modified polyethylene terephthalate with improved processing characteristics
CA1045269A (en) 1973-07-30 1978-12-26 Tai M. Chang Flame retardant and drip resistant thermoplastics
DE2452329A1 (de) 1974-11-05 1976-05-06 Basf Ag Polybutylenterephthalat-formmassen mit erhoehter verschleissfestigkeit
US4191678A (en) * 1975-04-10 1980-03-04 Imperial Chemical Industries Limited Fire retardant polyester-polytetrafluoroethylene compositions
US4169827A (en) * 1975-11-22 1979-10-02 Akzona Incorporated Flame resistant and self-extinguishing polymer compositions
JPS5365105A (en) 1976-11-19 1978-06-10 Fuji Photo Film Co Ltd Method of marking by powder marking agent
US4257929A (en) * 1979-08-16 1981-03-24 General Electric Company Poly(butylene terephthalate) molding resin

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS51127150A (en) * 1975-04-10 1976-11-05 Ici Ltd Method of producing fire retardant polyester compound
JPS5265553A (en) * 1975-11-22 1977-05-31 Akzo Nv Flame resistant and self extinguishing polyester compound and its producing method

Also Published As

Publication number Publication date
US4356281A (en) 1982-10-26
EP0026956B1 (en) 1983-09-21
JPS5659865A (en) 1981-05-23
EP0026956A1 (en) 1981-04-15
NL7907435A (nl) 1981-04-10
DE3064952D1 (en) 1983-10-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5276000B2 (ja) 難燃性ポリアミド組成物
CA1338392C (en) Fire-retardant polyamide composition having good heat resistance
JP6924825B2 (ja) 難燃性ポリエステル組成物
EP0065777B1 (en) Flame-retardant resin composition
CN110951207A (zh) 一种阻燃abs复合材料
JP2007524731A (ja) 難燃性ポリカーボネート樹脂組成物
JP2004533532A (ja) 難燃性熱可塑性プラスチック成形材料
JPH1067932A (ja) 改良された熱安定性を有する難燃性高温ポリフタルアミド類
WO2018073819A1 (en) Flame-retarded polyester formulations
WO2014069489A1 (ja) ポリブチレンテレフタレート樹脂組成物
JP2004502828A (ja) 高トラッキングインデックス液晶ポリマーおよび関連用途
WO2004003071A1 (en) Flame retardant compositions
JPH0127104B2 (ja)
JPS62172050A (ja) 難燃性樹脂組成物
JP3404154B2 (ja) 難燃性ポリエステル系樹脂組成物
KR0163032B1 (ko) 난연성 중합체 조성물
JPS60192742A (ja) 難燃性ポリオレフイン系樹脂組成物
JPH02274767A (ja) 難燃性組成物
JPH0657774B2 (ja) 難燃性ポリプロピレン樹脂組成物
JPS5937295B2 (ja) ポリオレフイン組成物
JP3020708B2 (ja) ポリエチレンテレフタレート樹脂組成物
JP2677236B2 (ja) 難燃性ポリアミド樹脂組成物
JPH0556782B2 (ja)
JPS5938266B2 (ja) ポリカ−ボネ−ト樹脂組成物
JPS5910697B2 (ja) 電気特性改良強化難燃性樹脂組成物