JP2979156B2 - ゴムコートガスケット用積層物 - Google Patents

ゴムコートガスケット用積層物

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力人 江口
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ゴムコートガスケット用積層物に関する。
更に詳しくは、耐冷凍機油性・耐フロン性にすぐれたゴ
ムコートガスケット用積層物に関する。
〔従来の技術〕
従来のゴムコートガスケット用積層物は、金属板面上
にノボラックフェノール樹脂を主成分とするプライマー
を介して、イオウ加硫系ニトリルゴムを接着積層したも
のである。
しかるに、冷凍機油としてグリコール油が用いられる
ようになってくると、プライマー層が膨潤、溶解して剥
離し易くなり、またイオウ加硫系ニトリルゴムでは、グ
リコール油に混じり易い水により、加硫促進剤系からア
ミン化合物が抽出され、それがノボラックフェノール樹
脂の加水分解および金属面での腐食を発生させるなどの
問題がみられる。また、耐フロン性にも問題がみられ
た。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明の目的は、グリコール系冷凍機油やフロンに対
して剥がれを生じないゴムコートガスケット用積層物を
提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕 かかる本発明の目的は、リン酸亜鉛皮膜処理された金
属板面上に、クレゾールノボラックフェノール樹脂−シ
ラン処理シリカ含有パーオキサイド加硫系ニトリルゴム
混合物からなるプライマーを介して、シラン処理シリカ
含有パーオキサイド加硫系ニトリルゴム配合物を接着積
層してなるゴムコートガスケット用積層物によって達成
される。
リン酸亜鉛皮膜処理された金属板は、鋼板、ステンレ
ス鋼板などの金属板の片面または両面に、リン酸亜鉛の
化成皮膜処理法を適用し、そこに厚さ約0.5〜5μmの
皮膜を形成させることによって得られ、そこにはクレゾ
ールノボラックフェノール樹脂−シラン処理シリカ含有
パーオキサイド加硫系ニトリルゴム混合物からなるプラ
イマーが、約1〜20μm、好ましくは約3〜10μmの厚
さで塗布される。なお、ステンレス鋼が用いられる場合
には、リン酸亜鉛の皮膜形成前に亜鉛メッキ層を形成さ
せておくと有効である。また塗布型クロメート処理も使
用できる。
クレゾールノボラックフェノール樹脂は、クレゾール
(o−,m−の任意の比率の混合物)とこれに対してモル
比1未満のホルムアルデヒドとを酸触媒の存在下で反応
させることにより、アルコール、ケトンなどの有機溶剤
に可溶な松や状物として得られ、本発明においては、融
点が約100〜120℃、分子量が数100〜数1000程度、好ま
しくは1000程度であって、フリーのクレゾールが約3%
以下のものが一般に用いれる。
また、シラン処理シリカ含有パーオキサイド加硫系ニ
トリルゴムとしては、例えば次のような組成の配合物が
用いられる。
ニトリルゴム 100重量部 酸化亜鉛 3〜15 〃 ステアリン酸 0.5〜1.5 〃 MTカーボンブラック 20〜200 〃 シラン処理シリカ 20〜50 〃 老化防止剤 1〜10 〃 有機過酸化物 0.5〜5 〃 コーエージェント 0.5〜5 〃 ここで、シラン処理シリカは、粒径が約0.1〜10μm
の微粒子状粉末シリカを有機シラン、例えばアミノシラ
ン、ビニルシラン、エポキシシランなど、好ましくはビ
ニルシランで予め処理したものであり、微粒子状粉末シ
リカと有機シランを一緒に混合したものであってもよ
い。また、有機過酸化物としては、ジクミルパーオキサ
イド、2,5−ジメチル−2,5−ジ第3ブチルパーオキシヘ
キサン、2,5−ジメチル−2,5−ジ第3ブチルパーオキシ
ヘキシン−3、ジ第3ブチルパーオキシイソプロピルベ
ンゼンなどが用いられる。更に、コーエージェントとし
ては、トリアリルイソシアヌレート、トリアリルシアヌ
レートなどが用いられる。
プライマー混合物を形成するクレゾールノボラックフ
ェノール樹脂とシラン処理シリカ含有パーオキサイド加
硫系ニトリルゴムとは、重量比で約90:10〜約60:40、好
ましくは約80:20〜70:30の割合で用いらる。前者の割合
がこれ以上になると、皮膜が硬くなり、金属板の曲げ加
工で剥離を生ずるようになる。一方、後者の割合がこれ
以上になると、金属板面との接着性に欠けるようにな
る。
かかる混合物よりなるプライマーは、リン酸亜鉛皮膜
処理された金属板面上に塗布された後、約120〜220℃に
約5〜30分間加熱して焼付処理される。
その後、メチルエチルケトン−トルンエン混合溶媒な
どにシラン処理シリカ含有パーオキサイド加硫系ニトリ
ルゴムを溶解させたゴムコート液を、厚さが約10〜200
μm程度のゴム層を形成させるように塗布し、約80〜10
0℃で乾燥させた後、約160〜200℃に加熱して加圧加硫
が行われる。
〔発明の効果〕
クレゾールノボラックフェノール樹脂およびシラン処
理シリカを含有する加硫接着剤組成物は、先に本出願人
によって提案されており(特開昭61−278,579号公
報)、この加硫接着剤組成物は、金属とニトリルゴムと
の間の接着などに有効であるとされている。
しかしながら、この加硫接着剤組成物は、イオウを加
硫剤とするニトリルゴム配合物の接着目的に向けられて
おり、しかるにイオウ加硫系では焼付時に既に加硫反応
の一部が進行してしまうが、本発明に係るパーオキサイ
ド加硫系では、焼付温度が多少高くなっても接着反応に
影響を及ぼすようなことはない。
接着性については、シリカを処理しているシランとパ
ーオキサイドとの反応により、ニトリルゴムとプライマ
ー成分との間に反応が起こり、その結果として安定した
接着物が得られ、特に含水グリコール油に対する耐性も
大きく改善される。
従って、本発明に係るゴムコートガスケット用積層物
は、カーエアコンのコンプレッサ用ガスケットなどに有
効に使用することができる。
〔実施例〕
次に、実施例について本発明を説明する。
実施例 厚さ0.6mmの冷間圧延鋼板の両面上にリン酸亜鉛皮膜
処理を行い、そこにクレゾールノボラックフェノール樹
脂(群栄化学製品PSF−2803にヘキサミン10phrを配合し
たもの)と下記配合組成のシラン処理シリカ含有パーオ
キサイド加硫系ニトリルゴムとの混合物(重量比70:3
0)よりなるプライマーを塗布し、180℃で10分間加熱処
理を行った。
ニトリルゴム(日本ゼオン製品ニポール1041) 100重量部 酸化亜鉛 5 ステアリン酸 1 MTカーボンブラック 100 ビニルシラン処理シリカ 30 老化防止剤(住友化学製品アンチゲンRD)2 有機過酸化物(日本油脂製品パーブチルP) 2 トリアリルイソシアヌレート 2 次に、上記配合組成のシラン処理シリカ含有パーオキ
サイド加硫系ニトリルゴム30重量%をメチルエチルケト
ン−トルエン(7重量%:63重量%)混合溶媒に溶解さ
せたゴムコート液を、ロールコート法により前記プライ
マー層上に塗布し、80℃で10分間乾燥した後、180℃で1
0分間加圧加熱加硫を行い、厚さ120μmのゴム層を両面
に形成させ、全厚が0.84mmのゴムコートガスケット用積
層物を得た。
この積層物を、次の各浸漬液(フロン冷媒と冷凍機油
との混合液)中に浸漬し(25℃、24時間)、描画試験法
(JIS K−6894)により接着性の評価を行った。
浸漬液I:フロンR12(CCl2F2)−パラフィン油等重量混
合液 〃 II:フロンR134a(CH2FCF3)−グリコール油等重
量混合液 〃 III:3%の水を添加した浸漬液II 〃 IV:10%の水を添加した浸漬液II 比較例1 実施例において、プライマーおよびゴムコート液の調
製に際し、シラン処理シリカがいずれも用いられなかっ
た。
比較例2 実施例において、プライマーがクレゾールノボラック
フェノール樹脂のみから調製されて用いられた。
比較例3 実施例において、プライマーがノボラックフェノール
樹脂のみから調製されて用いられた。
比較例4 比較例3において、ニトリルゴムの加硫がイオウによ
って行われた。
以上の実施例および各比較例における測定結果は、次
の表に示される。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】リン酸亜鉛皮膜処理された金属板面上に、
    クレゾールノボラックフェノール樹脂−シラン処理シリ
    カ含有パーオキサイド加硫系ニトリルゴム混合物からな
    るプライマーを介して、シラン処理シリカ含有パーオキ
    サイド加硫系ニトリルゴム配合物を接着積層してなるゴ
    ムコートガスケット用積層物。
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