JP2978922B1 - 積み上げ式通信機器の構造 - Google Patents

積み上げ式通信機器の構造

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JP2978922B1
JP2978922B1 JP32466398A JP32466398A JP2978922B1 JP 2978922 B1 JP2978922 B1 JP 2978922B1 JP 32466398 A JP32466398 A JP 32466398A JP 32466398 A JP32466398 A JP 32466398A JP 2978922 B1 JP2978922 B1 JP 2978922B1
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Abstract

【要約】 【課題】 既設機器の上側に増設装置を積み上げる際、
狭いスペースでも容易に作業を行うことができて持ち運
び易い、作業性や搬送性の良好な、簡単な構成の積み上
げ式通信機器を提供する。 【解決手段】 筐体14の上面の左右端部にガイド部1
408が設けられている。筐体14の下面の左右端部に
ガイド部1408と相対する位置で、筐体14を下段の
筐体12に積載する際に、筐体12のガイド部1208
に案内される被ガイド部16が設けられている。筐体1
4の前面の左右端の下端部に、手前部分が、「コ」の字
形状に折り曲げられた把手部1802を有する棒状のハ
ンドル部材18が設けられている。筐体12の前面の左
右端の上端部に、上段の筐体14のハンドル部材18の
先端部を挿入するハンドル挿入孔1210を有し、その
先端部をロックして筐体12と前記上段の筐体14とを
連結する固定手段38が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、種々の通信装置を
内臓した、立方体、あるいは直方体形状の各通信機器
を、1個づつ積み上げた形で設置する、積み上げ式通信
機器の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、種々の通信装置を内臓した通
信機器は、積み上げ式のものが用いられている。この積
み上げ式通信機器の構造体は、図22に示すように、立
方体、あるいは直方体を形作る平行六面体形状の筐体5
2、筐体54等の複数の筐体が、1個づつ垂直方向に積
み上げられて成っており、同図は、2つの筐体52、筐
体54のみの例を示している。筐体52、及び筐体54
の上面側の四つ角部には、凹部5202、及び凹部54
02がそれぞれ形成されており、図23に示すように、
この凹部5202、凹部5402の部分は、その底部
に、より径の小さい凹部5204、凹部5404が形成
され、この凹部5204、凹部5404の底部に、さら
に径の小さい孔が垂直方向に形成された3段構成となっ
ている。この凹部5204、凹部5404の底部の孔
は、ボルト等が螺合するための螺条が形成されたボルト
孔5206、及びボルト孔5406とされている。
【0003】そして、同図に示すように、各々の筐体5
2、筐体54の底面側の四つ角部には、上記凹部520
2、凹部5402に相対する位置に、凸部5208(図
示しない)、凸部5408が設けられており、前記ボル
ト孔5206、及びボルト孔5406は、この凸部52
08、凸部5408の下端面まで貫通し、ここに開口す
るように形成されている。筐体52は、筐体52等の上
面側と同様の構成を有する架台60上に位置決めされ、
載置されている。上記構成において、システム拡張時に
おいて、既設機器である筐体52の上部に増設機器であ
る筐体54を積み上げて固定する際、筐体54の底面側
の凸部5408を、筐体52の上面側の凹部5402に
嵌合させて位置決めする。次に、締結部材であるボルト
56を筐体54上面側の凹部5402の開口より挿入し
て、凸部5408の下端の開口を介して筐体52のボル
ト孔5206に至らせ、ここでボルト56とボルト孔5
206を螺合させる。そして、ボルト56の頭部560
2が筐体54の凹部5404内に納まってしまうまで、
ネジ込みを行って締結することにより、上下の筐体5
2,54を連結し、固定する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
上記積み上げ式通信機器の構造においては、ボルト56
で締結する時には、工具を用いる必要があるが、作業ス
ペースが非常に狭い場合や、そのスペースがほとんど無
い場合には、作業が非常に困難になり、工具が使用でき
なくなる可能性がある。それに加えて、ボルト56を締
め忘れたり、紛失したり、無理な作業を行っている時
に、機器の一部を破損してしまう等の可能性もあって、
全体的に作業性が良くないという問題点があった。ま
た、通信機器は、比較的大重量のものが多いが、クレ−
ンやリフタ−等の搬入用の機械を使用することができな
い比較的狭い場所で、積み上げ作業を行う場合、図22
に示すように、筐体52(54)に設けられた把手52
10(5410)を持って、人手による搬入を行ってい
るが、この搬入作業の際に、不手際から機器を落下させ
て破損させてしまったり、そのはずみにケガをしたりと
いう危険性も大きいことから、搬送性が良くないという
問題点もあった。
【0005】本発明は、前記事情に鑑み案出されたもの
であって、本発明の目的は、既設機器の上側に増設装置
を積載する際、狭いスペースでも容易に作業を行うこと
ができて持ち運び易い、作業性や搬送性の良好な、簡単
な構成の積み上げ式通信機器を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明は、通信装置等を内臓した立方体、又は直方体
の同じ形状の筐体から成る複数の通信機器を、一個つづ
垂直に積み上げた形で設置する積み上げ式通信機器の構
造であって、前記筐体の上面の左右端部に両側面と平行
に設けられたガイド部と、当該筐体の下面の左右端部に
前記ガイド部と相対する位置に設けられ、当該筐体を下
段の筐体に積載する際に、下段の筐体の前記ガイド部に
案内される被ガイド部と、前記筐体を、その被ガイド部
を下段の筐体の前記ガイド部に案内させながら積載する
際に、2つの筐体の背面が同一面上に並ぶ位置で、当該
筐体のさらに後方、及び左右方向への振れを止めるもの
で、筐体の背面部に設けられたストッパー手段と、前記
筐体の前面の左右端の下端部に両側面と平行な方向に軸
支された棒状の部材であって、所定範囲にて回動、及び
前後方向の移動が自在で、手前部分が、先端部が筐体の
前面側を向いた「コ」の字形状に折り曲げられた把手部
を有するハンドル部材と、前記筐体の前面の左右端の上
端部に設けられ、上段の筐体の前記ハンドル部材の把手
部の先端部を挿入するハンドル挿入孔を有し、その先端
部をロックして当該筐体と前記上段の筐体とを連結する
固定手段とを備えることを特徴とする。
【0007】本発明によレバー、筐体を下段の筐体の上
側に積載する際に、筐体を、被ガイド部が下段の筐体の
ガイド部に案内されるように押し込んで行くと、ストッ
パー手段により2つの筐体の背面が同一面上に並ぶ位置
で、当該筐体の後方及び左右方向への振れが止められ、
その範囲での位置決めが行われる。次に、筐体のハンド
ル部材の把手部を持って、その先端部を下段の筐体のハ
ンドル挿入孔に押し込むと、固定手段によりその先端部
がロックされることにより、筐体の積載、及び固定が完
了する。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は本発明の実施の形態を示す
1個の積み上げ式通信機器である筐体14の斜視図、図
2は本発明の実施の形態を示す図1を矢印A方向から見
た斜視図、図3は本発明の実施の形態を示す積み上げた
2個の筐体12,14の斜視図、図4はカバー部分の内
部構成を示す分解斜視図、図5は図4を矢印B方向から
見た斜視図、図6は図1の筐体14の右側面部分を示す
部分拡大図、図7は固定手段を示す断面構成図、図8は
筐体14の前側部分を示す断面構成図を示す。図1、図
2、及び図6にも示すように、直方体形状の筐体14の
右側面1404と左側面1406の中央部には把手14
16が、その下端側には、被ガイド部である3つの車輪
から成るキャスター16がそれぞれ設けられ、右側面1
404と左側面1406の上端側には、上段の筐体(図
示しない)のキャスター16が嵌合してこれを案内移動
させるためのガイド部であるガイド溝1408がそれぞ
れ設けられている。このガイド溝1408には、キャス
ター16の輪止め用の凹部1424が、各キャスター1
6に相対する位置に設けられ、左右のガイド溝1408
後端の直後位置には、後述するシャフト付ブッシング3
0が嵌合するための位置決め穴であるブッシング嵌合穴
1426が設けられている。
【0009】筐体14の前面1402の左右端の下端部
には、その先端部が筐体14の前面側を向くように、手
前部分が「コ」の字形状に折り曲げられ、左右側面14
04,1406方向に筐体14内で軸支されたハンドル
部材であるハンドルシャフト18が配設され、前面14
02の左右端のハンドルシャフト18に近接した上側、
及び上端部には、このハンドルシャフト18を固定する
ための固定手段である固定具38がそれぞれ配設されて
おり、この上下の固定具38の上端部と下端部にはハン
ドル挿入孔であるハンドルシャフト挿入孔1410がそ
れぞれ設けられている。なお、ハンドルシャフト18は
上記のように手前部分が「コ」の字形状に折り曲げられ
ているが、見方を変えると、軸状の直線部の端部が
「L」の字形状に折り曲げられているとも言い換えるこ
とができ、直線部に対して最初に折り曲げられた部分が
把手部1802となり、把手部1802の先端から折り
曲げられた部分が先端部となっている。そして、筐体1
4の背面側の上端の中央部には、他の筐体を上側に積み
上げた際の連結、及び振れ止めのための構造であって、
背面の延長として上端辺と平行に、細長く突出するよう
に所定長さだけ、断面が逆L字状の筐体ストッパー部1
412が設けられ、筐体14の背面側の下端の中央部に
は、下段の筐体12の筐体ストッパー部1212(図示
しない)の先端部が挿入可能な位置に、その先端部が嵌
合する形状のストッパー挿入部1414が形成されてい
る。この筐体ストッパー部1412とストッパー挿入部
1414により、ストッパー手段が構成されている。
【0010】尚、図3に示すように、筐体12は、固定
具38を前面の左右端に配設した架台40の上側に既設
機器として設置されている。この個々の筐体の構造を、
筐体14を例に取ってさらに詳しく説明する。図4に示
すように、筐体14の右側面1404と左側面1406
の下端部はカバ−構造となっていて、内部に本発明の主
要部分が収納されており、この部分を外側から覆うカバ
ー20は、筐体14本体と一体的な形に形成されてい
る。このカバー20の内部は、前述したように、手前部
分に「コ」の字状の把手部1802が、折り曲げられた
先端部に凹部1804がそれぞれ形成されていて、後端
部に回動自在なローラ24が取り付けられると共に、そ
の中間位置にゴムクッション26、及びピン28を取り
付けたハンドルシャフト18を内臓した構成であって、
ハンドルシャフト18の前後の軸受部分となる前部軸受
部2002と後部軸受部2004が設けられ、それ以外
の部分はくり抜かれた中空部分2006とされている。
カバー20内側の、前部軸受部2002の直後位置に
は、ピン28の回動を規制するストッパー部2008
が、後部軸受部2004のさらに後部位置には、ブッシ
ング孔2010(後述する)が垂直方向にそれぞれ形成
されている。且つ、このカバー20内側の前後端部位置
には、筐体14本体側に設けたピン孔1430に嵌合さ
せるための位置決めピン2012が設けられている。
【0011】上記ブッシング孔2010には、カバー2
0の下面側(表側)から、管状の軸の内側面に雌ネジの
螺状が形成され、前記ブッシング嵌合穴1426に嵌合
するシャフト付きブッシング30が挿入され、コイルス
プリング32を介してカバー20の内側からツマミネジ
34によって螺合、締結されており、このシャフト付き
ブッシング30とツマミネジ34で位置決め部材が構成
されている。したがって、この位置決め部材は、上下方
向に移動自在で、コイルスプリング32により上方向に
付勢されている。このツマミネジ34の上側を覆うよう
に、第1板バネ部材である板バネ36が、上方向に付勢
された形で、その手前側端部をカバー20の内側にネジ
42でネジ留めされている。この位置決め部材、前記ロ
ーラ24、ブッシング嵌合穴1426、板バネ36によ
り位置決め手段が構成されている。一方、カバー20を
接合する筐体14の本体側の部分は、カバー20側の中
空部分2006、前部軸受部2002、後部軸受部20
04、及びストッパー部2008に相対する部分が、こ
れと対称な形状の中空部分1418、前部軸受部142
0、後部軸受部1422、及びストッパー部1428と
して形成されている。
【0012】このカバー20及び筐体14の左右のスト
ッパー部2008及び1428は、後述する図16及び
図17に示すように、3/4円形にくり抜かれた凹部形
状であって、ピン28は、この凹部内のみの回動に規制
され、270°の範囲で回動可能な構成になっている。
このカバー20の下側面は、図5にも示すように、前記
シャフト付きブッシング30を収納するためのブッシン
グ収納穴2014、前記キャスター16を填め込み、ネ
ジ44でネジ留めする(図4参照)ためのキャスター用
穴2016がそれぞれ設けられている。さらに、図6に
示すように、筐体14の前面の左右端部には、前記上下
の固定具38を取り付けるための固定具用凹部143
2,1434が配設され、前述の如く、この固定具用凹
部1432の上端部、及び固定具用凹部1434の下端
部には、各々ハンドルシャフト18用のハンドルシャフ
ト挿入孔1410が設けられている。
【0013】この上下の固定具38は、ハンドルシャフ
ト18を固定(ロック)するもので、例えば、下側の固
定具38は、図7にも示すように、固定具本体3802
と、この固定具本体3802内の上端部に配置された第
2板バネ部材である板バネ3806と、この板バネ38
06により下方向に付勢され、下端部に凸部3810を
有するロック部材3804と、このロック部材3804
に一体的に連結固定され、上下方向に移動可能なレバー
部材であるロックレバー3808とから成っており、ネ
ジ3812で固定具用凹部1432,1434にそれぞ
れ取り付けられている。上側の固定具38も、上下の向
きが逆に取り付けられているだけで全く同じ構成であ
る。このロック部材3804の凸部3810がハンドル
シャフト18の凹部1804に嵌合する。尚、この実施
例の筐体12及び筐体14に用いられる材料としては、
筐体の内部ユニットが重量物である場合は、主要部材を
鉄、ステンレス、アルミ、銅等の金属類で構成し、内部
ユニットが軽量物であレバー、ABS、ポリカ−ボネ−
ト等の樹脂系素材を主要部材に採用する等して、用途に
応じた材料を採用することが望ましい。
【0014】次に、上記構成における動作について説明
する。システム拡張の際に、図3に示したように、既設
機器である筐体12の上側に、増設装置である筐体14
を積み上げ、搭載する。この動作前の段階においては、
図8に示すように、筐体14の左右のハンドルシャフト
18の把手部1802は、筐体14自体のハンドルシャ
フト挿入孔1410に挿入されていて、固定具38によ
ってロックされた状態(後に詳述する)である。この状
態から、図9に示すように、ロックレバー3808を上
側に押すと、固定具38によるロックが解除され(後に
詳述する)、左右のハンドルシャフト18が自動的に手
前側へ押し出されて来て、ハンドルシャフト挿入孔14
10からハンドルシャフト18が外れる。この操作によ
り、図11に示すように、筐体14後端部の状態は、シ
ャフト付きブッシング30がコイルスプリング32の付
勢力によってブッシング収納穴2012に収納された状
態、即ち、シャフト付きブッシング30がキャスター1
6より内側に引っ込んだ状態となる。そこで、両方の把
手1416を持ち、キャスター16を利用して運搬し
て、図9に示すように、筐体12上面のガイド溝120
8に、筐体14のキャスター16を填め込むようにし
て、筐体14を奥側へ押して行き、図10に示すよう
に、キャスター16が輪止めである凹部1224に落ち
込んで、筐体14の前面部が筐体12の前面部と同一面
上にそろったところで、筐体14の搭載が完了する。筐
体14のキャスター16が筐体12の凹部1224に落
ち込むと、筐体14の下面と筐体12の上面との隙間は
無くなり、その下面と上面が完全に接合した状態とな
る。
【0015】この時の、筐体14の後端部の状態は、図
11に示す状態から、図15に示すように、筐体14の
背面部が筐体12の背面部と同一面上にそろったところ
で搭載完了となるが、この際、図12及び図13に示す
ように、筐体12の筐体ストッパー部1212が筐体1
4のストッパー挿入部1414に挿入されることになる
ので、筐体14と筐体12はこの部分によって連結さ
れ、筐体14が筐体12に対して、位置決めされ、且つ
後方や左右方向に振れないよう固定される。この段階
で、筐体14の左右のハンドルシャフト18の把手部1
802を180°回転させて、図14に示すように、そ
の先端部を筐体12のハンドルシャフト挿入孔1210
に挿入すべく把手部1802を手で押し込んで行くと、
板バネ3806の付勢力により、ロック部材3804の
凸部3810がハンドルシャフト18の凹部1804に
カチッという音と共に嵌合してハンドルシャフト18が
ロックされる。このハンドルシャフト18の押し込み動
作により、図11に示したように、ハンドルシャフト1
8の後端部のローラ24が板バネ36上を、図中、左水
平方向に押圧するように回転移動するので、板バネ36
にはツマミネジ34を下方向に加圧する力が作用して、
コイルスプリング32の付勢力に逆らってシャフト付ブ
ッシング30が下方向へ押し出され、図15に示すよう
に、これが筐体12のブッシング嵌合穴1226に嵌合
することになる。この構成により、筐体14の筐体12
に対する位置決めが行われ、筐体14の前後方向の振れ
が防止される。また、ハンドルシャフト18は、固定具
38によりロックされているので、コイルスプリング3
2や板バネ36の付勢力によってローラ24が押し戻さ
れ、ハンドルシャフト18が押し出されることはない。
以上の動作により、筐体14の、筐体12の上側への積
み上げ、固定作業は完了する。
【0016】次に、ハンドルシャフト18の固定具38
によるロックを解除する場合について説明する。図14
に示したように、固定具38のロックレバー3808を
下方向に動かすと、これにロック部材3804も連動す
るので、板バネ3806が縮み、ロック部材3804の
凸部3810がハンドルシャフト18の凹部1804か
ら外れると同時に、前記の如く、コイルスプリング32
や板バネ36の付勢力によってローラ24が回転しなが
ら前方向へ押し戻され、ハンドルシャフト18の把手部
1802が手前側に自動的に押し出されてくる。この押
し出された左右の把手部1802を持って、筐体14を
手前に引き出すことができるが、ある程度引き出したと
ころで、筐体14の左右側面にある把手1416に持ち
換えて床に降ろし、キャスター16を利用して運搬する
ことができる。その後、押し出された左右の把手部18
02を、例えば、180°時計方向、又は反時計方向に
回動させ、図8に示したように、筐体14自体のハンド
ルシャフト挿入孔1410に挿入することにより固定具
38でロックしておき、この状態で、筐体14を別の場
所に保管することができる。上記の如く、固定具38に
よるロックを解除した際、コイルスプリング32等の付
勢力によってハンドルシャフト18が押し出されたはず
みで、ローラ24部分が後部軸受部2004及び142
2に当たって衝撃を与え、経時的にはこの部分が破損し
てしまう可能性もあるが、図4及び図11に示したよう
に、前記ゴムクッション26が配置されているので、こ
のような衝撃をかなり吸収することができる。
【0017】また、図14に示したように、ハンドルシ
ャフト18を固定する際、その把手部1802を180
°回転させたが、カバー20及び筐体14に、ストッパ
ー部2008及び1428が設けられているので、ハン
ドルシャフト18に取り付けたピン28が、ストッパー
部2008等に規制されることにより、ハンドルシャフ
ト18の回動範囲が規制され、むやみに回転できないよ
うにされている。即ち、筐体14前面の左側のハンドル
シャフト18は、図8を矢印C方向から見た図16に示
すストッパー部2008等の規制により、図18に示す
右側半円180°と左側90°の範囲で回動可能であ
り、筐体14前面の右側のハンドルシャフト18は、同
じ方向から見た図17に示すストッパー部2008等の
規制により、図19に示す左側半円180°と右側90
°の範囲で回動可能である。言い替えると、筐体の積み
上げを行う際、左右のハンドルシャフト18の把手18
02を持って回動させる時は、どちらも筐体前面の内側
方向に180°回動させてロックし、固定するという構
成である。
【0018】次に、他の実施例について、図20及び図
21を参照して説明する。この実施例は、図20に示す
ように、筐体42上に筐体44を積み上げ、搭載したも
ので、上記実施例の構成と略同様であり、同一部材には
同一番号を付しており、その部分の説明は省略する。異
なっているのは、上記実施例の筐体12に設けたガイド
部であるガイド溝1206、及び筐体14に設けた被ガ
イド部であるキャスター16の代わりに、図21にも示
すように、筐体42の上面側の左右位置に、左右側面と
平行な方向に、T字形状のレール部4202を設け、筐
体44の下面側の、レール部4202が相対する左右位
置に、レール部4202が嵌合する溝部4404を設け
た点である。このレール部と溝部は、上記実施例と同様
に、各筐体の上面側と下面側に設けられている。図21
に示すように、このレール部4202を、溝部4403
に嵌合させることにより、筐体44が筐体42上に積載
されている。筐体42は架台50上に積載されている
が、架台50の上面側の左右位置には、上記T字形状の
レール部4202と同様のレール部5002が設けら
れ、溝部4204にレール部5002を嵌合させた形で
積載されている。
【0019】この構成において、筐体44を筐体42上
に積み上げ、搭載する際、筐体44の溝部4404の後
端部を、筐体42のレール部4202の前端部に当て
て、ここでこれらを嵌合させた後、筐体44を手で押し
込んで行くと、筐体44の溝部4404は、筐体42の
レール部4202に案内されて、奥まで進んで行き、筐
体44の前面部が筐体42の前面部と同一面上にそろっ
たところで筐体44の搭載が完了する。この時、筐体4
2の図示しない前記筐体ストッパー部が筐体44の図示
しない前記ストッパー挿入部に挿入され、筐体44が筐
体42に対して位置決めされ、左右方向に振れないよう
固定される。その後、上記実施例と同様の動作により、
筐体44が筐体42に対して固定される。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、通信装置
等を内臓した立方体、又は直方体の同じ形状の筐体から
成る複数の通信機器を、一個つづ垂直に積み上げた形で
設置する積み上げ式通信機器の構造において、前記筐体
の上面の左右端部に両側面と平行に設けられたガイド部
と、当該筐体の下面の左右端部に前記ガイド部と相対す
る位置に設けられ、当該筐体を下段の筐体に積載する際
に、下段の筐体の前記ガイド部に案内される被ガイド部
と、前記筐体の前面の左右端の下端部に両側面と平行な
方向に軸支された棒状の部材であって、所定範囲にて回
動、及び前後方向の移動が自在で、手前部分が、先端部
が筐体の前面側を向いた「コ」の字形状に折り曲げられ
た把手部を有するハンドル部材と、前記筐体の前面の左
右端の上端部に設けられ、上段の筐体の前記ハンドル部
材の把手部の先端部を挿入するハンドル挿入孔を有し、
その先端部をロックして当該筐体と前記上段の筐体とを
連結する固定手段とを備える構成とした。
【0021】そのため、増設装置である筐体を、既設機
器である筐体上に積み上げる作業を、前記ハンドル部材
の把手部を持って操作することにより、非常に簡単に行
うことができ、ボルト等の締結部材や締め付け作業、及
びそれに必要な工具等は全く不要で、現場での作業工数
を大幅に削減することができ、また、作業量を減らすこ
とができるので、作業者への負担が減って、ケガ等の災
害も極力防止することができる。したがって、作業性を
向上させることができる。さらに、前記被ガイド部とし
てキャスターを採用するならば、比較的重量物の多い通
信機器であっても、搬入等の運搬作業を容易に行うこと
ができ、クレーンやリフター等の搬入用機器が使用不可
能な狭い場所での搬送性を向上させることができる。こ
の点についても相乗効果で、ケガ等の災害も極力防止す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す1個の積み上げ式通
信機器(筐体)の斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態を示す図1を矢印A方向か
ら見た斜視図である。
【図3】本発明の実施の形態を示す積み上げた2個の筐
体の斜視図である。
【図4】カバー部分の内部構成を示す分解斜視図であ
る。
【図5】図4を矢印B方向から見た斜視図である。
【図6】図1の筐体の右側面部分及び固定手段を示す部
分拡大図である。
【図7】固定手段を示す断面構成図である。
【図8】筐体の前側部分を示す断面構成図である。
【図9】筐体を下段の筐体に積載する際の前側部分の状
態を示す断面構成図である。
【図10】筐体の下段の筐体への積載を完了した時の前
側部分の状態を示す断面構成図である。
【図11】筐体を下段の筐体に積載する際の後側部分の
状態を示す断面構成図である。
【図12】筐体を下段の筐体に積載する際の後部の筐体
ストッパー部付近の状態を示す断面構成図である。
【図13】筐体を下段の筐体に積載を完了した時の後部
の筐体ストッパー部付近の状態を示す断面構成図であ
る。
【図14】筐体を下段の筐体に固定する際にハンドル部
材をロックした前側部分の状態を示す断面構成図であ
る。
【図15】ハンドル部材をロックした時の筐体の後側部
分の状態を示す断面構成図である。
【図16】図8のストッパー部を矢印C方向から見た筐
体前面左側のストッパー部を示す図である。
【図17】図8をストッパー部を矢印C方向から見た筐
体前面右側のストッパー部を示す図である。
【図18】図16のストッパー部の規制によるハンドル
部材の回動範囲を示す説明図である。
【図19】図17のストッパー部の規制によるハンドル
部材の回動範囲を示す説明図である。
【図20】本発明の他の実施の形態を示す積み上げた2
個の筐体の斜視図である。
【図21】図20のレール部と溝部の嵌合状態を示す斜
視図である。
【図22】従来の積み上げ式通信機器(筐体)を示す斜
視図である。
【図23】従来の積み上げた筐体の角部の内部構造を示
す断面図である。
【符号の説明】
12,14……筐体、1404,1406……筐体の両
側面、1408……ガイド溝(ガイド部)、1410…
…ハンドル挿入孔、1412……筐体ストッパー部、1
414……ストッパー挿入部、1426……ブッシング
嵌合穴(位置決め穴)、16……キャスター(被ガイド
部)、18……ハンドルシャフト(ハンドル部材)、1
802……把手部、24……ローラ、30……シャフト
付きブッシング(位置決め部材)、32……コイルスプ
リング、36……板バネ(第1板バネ部材)、3804
……ロック部材、3806……板バネ(第2板バネ部
材)、3808……ロックレバー(レバー部材)。

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通信装置等を内臓した立方体、又は直方
    体の同じ形状の筐体から成る複数の通信機器を、一個つ
    づ垂直に積み上げた形で設置する積み上げ式通信機器の
    構造において、 前記筐体の上面の左右端部に両側面と平行に設けられた
    ガイド部と、当該筐体の下面の左右端部に前記ガイド部
    と相対する位置に設けられ、当該筐体を下段の筐体に積
    載する際に、下段の筐体の前記ガイド部に案内される被
    ガイド部と、 前記各筐体の背面部に設けられ、筐体を、その被ガイド
    部を下段の筐体の前記ガイド部に案内させながら積載す
    る際に、2つの筐体の背面が同一面上に並ぶ位置で、当
    該筐体の後方、及び左右方向への振れを無くすためのス
    トッパー手段と、 前記筐体の前面の左右端の下端部に両側面と平行な方向
    に軸支された棒状の部材であって、所定範囲にて回動、
    及び前後方向の移動が自在で、手前部分が、先端部が筐
    体の前面側を向いた「コ」の字形状に折り曲げられた把
    手部を有するハンドル部材と、 前記筐体の前面の左右端の上端部に設けられ、上段の筐
    体の前記ハンドル部材の把手部の先端部を挿入するハン
    ドル挿入孔を有し、その先端部をロックして当該筐体と
    前記上段の筐体とを連結する固定手段と、 を備えることを特徴とする積み上げ式通信機器の構造。
  2. 【請求項2】 前記ガイド部と、これに案内される前記
    被ガイド部は、溝と、この溝に嵌合して回転移動する複
    数のキャスターであることを特徴とする請求項1記載の
    積み上げ式通信機器の構造。
  3. 【請求項3】 前記ガイド部と、これに案内される前記
    被ガイド部は、断面が「T」字形状のレール部材と、こ
    のレール部材に嵌合する形状の溝部であることを特徴と
    する請求項1記載の積み上げ式通信機器の構造。
  4. 【請求項4】 前記ストッパー手段は、前記筐体の背面
    側の上端の中央部に、背面の延長として上端辺と平行
    に、細長く突出するように所定長さだけ設けられた、断
    面が逆Lの字状の筐体ストッパー部と、 前記筐体の、下段の筐体の前記筐体ストッパー部の先端
    部が相対する挿入可能な位置に設けられ、その先端部が
    嵌合する形状のストッパー挿入部と、 から成ることを特徴とする請求項1記載の積み上げ式通
    信機器の構造。
  5. 【請求項5】 前記ハンドル部材の軸の延長上の後部位
    置に、このハンドル部材の把手部の先端部を、前記把手
    部を持って下段の筐体の前記ハンドル挿入孔に押し込ん
    だ際に、ハンドル部材の後端部の動きに連動して、当該
    筐体の下段の筐体に対する位置決めが行われるような位
    置決め手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の積
    み上げ式通信機器の構造。
  6. 【請求項6】 前記位置決め手段は、前記ハンドル部材
    の後端部に回動自在に設けられたローラと、 このローラの後方位置の前記筐体側に、上方向に付勢さ
    れて、上下方向に移動自在に設けられ位置決め部材と、 当該筐体の下段の筐体の上面の、前記位置決め部材に相
    対する位置に設けられ、位置決め部材が嵌合する位置決
    め穴と、 前記ハンドル部材を前記把手部を持って押し込んだ際
    に、前記ローラがその上を移動して押圧することによっ
    て、前記位置決め部材が位置決め穴に嵌合するように、
    位置決め部材の上から覆うように手前側端部を筐体側に
    固定した形で設けられ、上方向に付勢された第1板バネ
    部材と、 から成ることを特徴とする請求項5記載の積み上げ式通
    信機器の構造。
  7. 【請求項7】 前記固定手段は、前記ハンドル部材の把
    手部の先端部に設けた凹部と、 この凹部に嵌合する凸部を有するロック部材と、このロ
    ック部材を前記ハンドル部材の凹部の方向へ付勢し、そ
    の付勢力で前記凸部を前記凹部へ嵌合させる第2板バネ
    部材と、 前記ロック部材に一体的に設けられ、前記凸部の前記凹
    部からの離脱を操作するための把手となるレバー部材
    と、 から成ることを特徴とする請求項1記載の積み上げ式通
    信機器の構造。
  8. 【請求項8】 前記固定手段は、前記筐体を別の場所に
    保管しておく際に、前記ハンドル部材の把手部の先端部
    を当該筐体自体に収納しておくために、前記筐体の前面
    の左右端の下端部の前記ハンドル部材の位置から前記ハ
    ンドル挿入孔に挿入可能な、ハンドル部材に近接した上
    側の位置にも、別に配設されていることを特徴とする請
    求項1記載の積み上げ式通信機器の構造。
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