JP2977826B2 - 昇華転写用受像媒体 - Google Patents
昇華転写用受像媒体Info
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- JP2977826B2 JP2977826B2 JP63235800A JP23580088A JP2977826B2 JP 2977826 B2 JP2977826 B2 JP 2977826B2 JP 63235800 A JP63235800 A JP 63235800A JP 23580088 A JP23580088 A JP 23580088A JP 2977826 B2 JP2977826 B2 JP 2977826B2
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Description
【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、昇華転写用受像媒体に関する。
［従来の技術］ 従来の受像媒体は、基体（紙、合成紙、プラスチック
フィルムなど）の上に、昇華性染料を染着する染料受容
層（ポリエステル樹脂など）を形成してなるものであ
る。
フィルムなど）の上に、昇華性染料を染着する染料受容
層（ポリエステル樹脂など）を形成してなるものであ
る。
しかし、従来の受像媒体では画像濃度が低く、ヘッド
に印加するエネルギーも高エネルギーを必要とするの
で、高速・高感度化を行うには十分といえなかった。
に印加するエネルギーも高エネルギーを必要とするの
で、高速・高感度化を行うには十分といえなかった。
［発明が解決しようとする課題］ 本発明はこうした事情に鑑み、転写された受像紙上で
の画像濃度が高く、ヘッドに印加するエネルギーが少な
くて済み、それにより高速・高感度な転写が実現可能な
受像媒体を提供すること解決すべき課題とするものであ
る。
の画像濃度が高く、ヘッドに印加するエネルギーが少な
くて済み、それにより高速・高感度な転写が実現可能な
受像媒体を提供すること解決すべき課題とするものであ
る。
［課題を解決するための手段］ 本発明者らは、上記課題を解決するため従来より研究
を重ねてきたが、重像媒体の染料受容層中に特定過冷却
物質を含有させることが有効であることを見出し、本発
明に至った。
を重ねてきたが、重像媒体の染料受容層中に特定過冷却
物質を含有させることが有効であることを見出し、本発
明に至った。
すなわち、本発明は基体上に昇華性染料が染着可能な
染料受容層を有する受像媒体において、前記受容層がベ
ンゾトリアゾール、トリベンジルアミン、アセトアニリ
ド、フェナセチン、セバチン酸、無水フタール酸、安息
香酸、クエン酸から選ばれる過冷却性物質を含有するこ
とを特徴とする昇華転写用受像媒体である。
染料受容層を有する受像媒体において、前記受容層がベ
ンゾトリアゾール、トリベンジルアミン、アセトアニリ
ド、フェナセチン、セバチン酸、無水フタール酸、安息
香酸、クエン酸から選ばれる過冷却性物質を含有するこ
とを特徴とする昇華転写用受像媒体である。
本発明における過冷却性とは、加熱により受容層が粘
着状態または溶融状態になり、しかも、冷却後もしばら
く前記粘着または溶融状態が続く性質であり、この性質
を有する物質として、ベンゾトリアゾール、トリベンジ
ルアミン、アセトアニリド、フェナセチン、セバチン
酸、無水フタノール酸、安息香酸、クエン酸を単独また
は複数で使用できる。
着状態または溶融状態になり、しかも、冷却後もしばら
く前記粘着または溶融状態が続く性質であり、この性質
を有する物質として、ベンゾトリアゾール、トリベンジ
ルアミン、アセトアニリド、フェナセチン、セバチン
酸、無水フタノール酸、安息香酸、クエン酸を単独また
は複数で使用できる。
受容層中に、前記過冷却物質を含有することで、印字
時の印加エネルギーを効率よく染料の転写に使用でき、
高速・高感度な記録が可能となる。
時の印加エネルギーを効率よく染料の転写に使用でき、
高速・高感度な記録が可能となる。
受容層を構成する樹脂としては、熱昇華性染料に対し
て染着し易い樹脂であれば、特に限定されず、例えばポ
リエステル系樹脂、塩化ビニル系樹脂、塩化ビニル−酢
酸ビニル共重合体系樹脂などが特に好ましい。
て染着し易い樹脂であれば、特に限定されず、例えばポ
リエステル系樹脂、塩化ビニル系樹脂、塩化ビニル−酢
酸ビニル共重合体系樹脂などが特に好ましい。
過冷却性物質の添加量は、受容層樹脂に対して、0.5
〜50重量％、好ましくは、５〜30重量％が良い。
〜50重量％、好ましくは、５〜30重量％が良い。
また、本発明においては、染料受容層中にアミノ変性
シリコーン、エポキシ変性シリコーン、アルキッド変性
シリコーン等の離型剤を含有させることができる。これ
らシリコーン類の使用により、転写媒体との熱融着防止
効果が更に向上する。しかし、シリコーン含有量が多く
なると、前記したように記録後の保存性が低下するの
で、その含有量は染料受容層の樹脂量に対して、10重量
％以下であることが望ましい。
シリコーン、エポキシ変性シリコーン、アルキッド変性
シリコーン等の離型剤を含有させることができる。これ
らシリコーン類の使用により、転写媒体との熱融着防止
効果が更に向上する。しかし、シリコーン含有量が多く
なると、前記したように記録後の保存性が低下するの
で、その含有量は染料受容層の樹脂量に対して、10重量
％以下であることが望ましい。
なお、染料受容層中には、充填剤を含有させることも
できる。充填剤としては、シリカ、酸化チタン、炭酸カ
ルシウム等の白色含量が挙げられ、その添加量は、該受
容層の樹脂量に対して、５〜60重量％が好ましい。その
他、染料受容層には、界面活性剤、紫外線吸収剤、酸化
防止剤等を適宜含有させても良い。
できる。充填剤としては、シリカ、酸化チタン、炭酸カ
ルシウム等の白色含量が挙げられ、その添加量は、該受
容層の樹脂量に対して、５〜60重量％が好ましい。その
他、染料受容層には、界面活性剤、紫外線吸収剤、酸化
防止剤等を適宜含有させても良い。
受像基体としては、合成紙、上質紙、アート紙、コー
ト紙、セルロース繊維紙、プラスチックフィルム等が単
独であるいはこれらの積層体として使用される。
ト紙、セルロース繊維紙、プラスチックフィルム等が単
独であるいはこれらの積層体として使用される。
基体上への染料受容層の塗布量は、固形分顔料で0.1
〜20g/cm2が適当である。
〜20g/cm2が適当である。
［実施例］ 次に実施例を挙げ、本発明をさらに詳細に説明する。
なお、部は重量基準である。
なお、部は重量基準である。
実施例１ 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 15部 （商品名:VYHH,ユニオンカーバイ製） ベンゾトリアゾール ３部 シリコーンオイル 0.1部 （商品名:KF393,信越化学製） メチルエチルケトン 40部 トルエン 40部 上記混合液をワイヤーバーを用いて厚さ約150μｍの
合成紙（ユポFPG−150、王子油化合成紙）上に塗布し、
乾燥温度75℃で１分間乾燥して、厚さ約５μｍの染着層
を形成し、本発明の受像媒体が作成された。
合成紙（ユポFPG−150、王子油化合成紙）上に塗布し、
乾燥温度75℃で１分間乾燥して、厚さ約５μｍの染着層
を形成し、本発明の受像媒体が作成された。
一方、昇華転写シートとてしは、下記処理のインク層
を、バック層としてシリコーン硬化樹脂膜約１μｍを設
けた６μｍ厚のPETフィルム上に約２μｍ塗布して転写
媒体を得た。
を、バック層としてシリコーン硬化樹脂膜約１μｍを設
けた６μｍ厚のPETフィルム上に約２μｍ塗布して転写
媒体を得た。
ポリビニルブチラール樹脂 （BX−1/積水化学製） 10部 シアン用昇華分散染料 （カヤセット714/日本化薬製） ６部 溶剤 メチルエチルケトン 45部 トルエン 45部 こうして得られた転写媒体のインク層が、受像媒体の
染着層と対面するように重ね合せ、転写媒体の裏面から
サーマルヘッドで加熱エネルギーを変えて画像記録を行
なった。サーマルヘッドの記録密度は６ドット/mmであ
り、記録出力は0.42W/ドットであった。
染着層と対面するように重ね合せ、転写媒体の裏面から
サーマルヘッドで加熱エネルギーを変えて画像記録を行
なった。サーマルヘッドの記録密度は６ドット/mmであ
り、記録出力は0.42W/ドットであった。
以下、同様に実施例２〜比較例１の液で受容層を形成
し記録した。
し記録した。
実施例２ ポリエステル樹脂 20部 （商品名：バイロン200,東洋紡積製） トリベンジルアイン ２部 シリコーンオイル （商品名:KF393,信越化学製） １部 トルエン 40部 メチルエチルケトン 40部 実施例３ ポリエステル樹脂 10部 （商品名：バイロン290,東洋紡績製） ポリ塩化ビニル（関東化学製） 10倍 アセトアニリド ４部 THF 80部 比較例１ ポリエステル樹脂 20部 （商品名：バイロン200,東洋紡績製） シリコーンオイル ２部 （商品名:KF393,信越化学製） トルエン 40部 メチルエチルケトン 40部 第１図に記録した画像の濃度を示す。
［発明の効果］ 以上説明したように、本発明の昇華転写用受像媒体
は、高感度な記録画像を得ることができる。
は、高感度な記録画像を得ることができる。
第１図は、実施例1,2,3及び比較例１において記録した
画像の濃度と加熱エネルギーとの関係を示すグラフであ
る。
画像の濃度と加熱エネルギーとの関係を示すグラフであ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 望月 秀洋 東京都大田区中馬込１丁目３番６号 株 式会社リコー内 (56)参考文献 特開 昭61−229594（ＪＰ，Ａ) 特開 昭59−158289（ＪＰ，Ａ) 特開 昭64−42284（ＪＰ，Ａ) 特開 平２−67193（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) B41M 5/38 - 5/40
Claims (1)
- 【請求項１】基体上に昇華性染料が染着可能な染料受容
層を有する受像媒体において、前記受容層がベンゾトリ
アゾール、トリベンジルアミン、アセトアニリド、フェ
ナセチン、セバチン酸、無水フタール酸、安息香酸、ク
エン酸から選ばれる過冷却性物質を含有することを特徴
とする昇華転写用受像媒体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63235800A JP2977826B2 (ja) | 1988-09-20 | 1988-09-20 | 昇華転写用受像媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63235800A JP2977826B2 (ja) | 1988-09-20 | 1988-09-20 | 昇華転写用受像媒体 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0281675A JPH0281675A (ja) | 1990-03-22 |
| JP2977826B2 true JP2977826B2 (ja) | 1999-11-15 |
Family
ID=16991442
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP63235800A Expired - Fee Related JP2977826B2 (ja) | 1988-09-20 | 1988-09-20 | 昇華転写用受像媒体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2977826B2 (ja) |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS59158289A (ja) * | 1983-02-28 | 1984-09-07 | Konishiroku Photo Ind Co Ltd | 熱転写材料における受像要素 |
| JP2548907B2 (ja) * | 1985-04-05 | 1996-10-30 | 大日本印刷株式会社 | 被熱転写シ−ト |
| JPH0267193A (ja) * | 1988-08-31 | 1990-03-07 | Nitto Denko Corp | 受像紙 |
-
1988
- 1988-09-20 JP JP63235800A patent/JP2977826B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0281675A (ja) | 1990-03-22 |
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Legal Events
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|---|---|---|---|
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