JP3081631B2 - 昇華熱転写用受像媒体 - Google Patents

昇華熱転写用受像媒体

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JP3081631B2 JP02225579A JP22557990A JP3081631B2 JP 3081631 B2 JP3081631 B2 JP 3081631B2 JP 02225579 A JP02225579 A JP 02225579A JP 22557990 A JP22557990 A JP 22557990A JP 3081631 B2 JP3081631 B2 JP 3081631B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 本発明は、熱昇華性染料を含有した転写層を有する熱
転写記録媒体と組合せて使用される昇華熱転写用受像媒
体に関する。
〔従来技術〕
熱昇華性染料を含有した転写層を有する熱転写記録媒
体と該記録媒体の裏面からの熱印字によって昇華した染
料を受容する受像媒体とを用いる昇華型熱転写記録方式
は、優れた中間調記録が可能で、カラー写真に近いフル
カラーハードコピーを提供するものとして、近年注目さ
れている。
この記録方式で用いられる受像媒体は昇華性染料に対
して強い染着性を示す樹脂として、塩化ビニル/酢酸ビ
ニル共重合体とポリエステル樹脂を用いた受像層が感
度、保存性、剥離性などで良好であることが知られる
が、これら従来の受容層は高エネルギー印加時に光沢が
低下し、従って、非印字部の光沢が高い場合、非印加時
と印字時の差が大きく、著しく記録画像の品質を劣化さ
せるという欠点がある。
〔目的〕
予め、受容層を硬化させておくと、高エネルギー部の
光沢低下を抑えられるが、従来知られている受容層の種
類ではまだ十分ではない。そこで本発明では、非印字部
と印字部の光沢度の差の極めて少ない、画像光沢の均一
性に優れた受像媒体の提供を目的としている。
〔構成〕
本発明によれば、基体上に、(a)ポリエステル樹脂
とイソシアネート、及び(b)塩化ビニル/酢酸ビニル
共重合体樹脂からなる染着層を設けたことを特徴とする
昇華熱転写用受像媒体が提供される。
即ち、本発明の昇華熱転写用受像媒体は基材上に設け
られた昇華染料に対して染着しやすい物質として、ポリ
エステルと塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体を使用し
た。塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体とポリエステル樹
脂の非相溶性によって受容相の光沢の低減を可能にし、
イソシアネートにより受容層を硬化させることによって
高エネルギー印加部の光沢の低下を防止することが出来
るので、画像光沢を均一にすることができる。
本発明を図面により説明すると、具体的構成及び作用
は以下の通りである。
第1図において、本発明の受像媒体は基材A及び染着
層Bから構成されている。即ち、基材Aの表面に染着層
Bが設けられており、染着層Bは昇華染料に対して染着
し易い樹脂(主染着材)と硬化剤、離型助剤とからな
り、しかも該樹脂は染着層Bの少なくとも表層部には存
在しているという構成になっている。また、1はサーマ
ルヘッドを示し、昇華熱転写記録媒体はベースフィルム
2及び染料転写層3から構成されている。
サーマルヘッド1からの加熱により、昇華熱転写記録
媒体の染料転写層3から熱昇華性染料が昇華及び拡散、
昇華した染料は受像媒体の染着層Bに転移する。受像媒
体へ移った昇華染料は、染着層Bを形成する染料染着性
樹脂中を拡散し、染着する。
本発明の受像媒体は、染着層Bにおいて、互に非相溶
の2種の染着性樹脂が用いられているので非印字部が低
光沢になっている。しかも染着性樹脂の硬化を行うので
非印字部の低光沢を保ったまま、高エネルギー印加部分
の光沢の低下を抑えることが出来る。
本発明の受像媒体において染着層を構成する染着材と
しては、塩化ビニル/酢酸ビニル系共重合体とポリエス
テル系樹脂である。ただし、ガラス転移温度が80℃以下
のものが好ましい。市販品としては、塩化ビニル/酢酸
ビニル系共重合体樹脂では例えば、ユニオンカーバイド
社製のVYHH,VYHD,VYLF,VYLF,VYNSなどや、電気化学工業
社製のデンカビニル、#1000A,#1000ASなどがあり、ポ
リエステル系樹脂としては、東洋紡績のバイロン200、
バイロン600、GK130等、また、ユニチカのエリーテル32
00、エリーテル3600等が挙げられる。
また、染着層で硬化剤として用いられるイソシアネー
ト化合物として、トリレンジイソシアネート、ヘキサメ
チレンジイソシアネーシアネートチ、チジフェニルメタ
ンジイソシアネート、トリフェニルメタントリイソノア
ネートなどの各種イソシアネート類を用いた染料受容層
を設けた構成としたことから、塩化ビニル/酢酸ビニル
系共重合体系樹脂によって、染着性、剥離性、耐光性及
び保存性に優れた特性を有し、しかも、ポリエステル樹
脂のOH基とイソシアネート化合物による硬化反応によっ
て、更に剥離性が向上したものとなる。
また、染着層で離型助剤としては、シリコーンオイル
等を使用することが好ましい。例えば、市販品としては
信越化学のKF351、KF352、KF353、KF354などや東レダウ
コーニングシリコーンの、SF8410、SF3749等があるが、
非イソシアネート架橋型であることが好ましい。受像層
固型分に対するシリコーンオイル等の離型助剤は0.5〜2
0%がよい。
また、本発明においては、染着層には、界面活性剤、
各種微粒子(例えば、SiO2、TiO2、CaCO3等の無機微粒
子や弗素系樹脂等の有機微粒子など)、紫外線吸収剤、
酸化防止剤等を適宜含有させることもできる。
なお、染着層の厚さは1〜20μm程度が好ましく、特
に1〜10μmの範囲が好ましい。
また、本発明の受像媒体における基板Aとしては、合
成紙、アート紙、上質紙、コート紙、グラビア紙、バラ
イタ紙、セルロース繊維紙、プラスチックフィルム等が
単独で又はそれらの積層体で、好適に使用される。
なお、上記基板上への染着層の塗布量は、固形分量で
0.1〜20g/m2が好適である。
〔実施例〕
次に本発明を実施例によりさらに詳細に説明する。な
お以下において示す部はいずれも重量基準である。
実施例1 下記組成の各混合物を、充分混合分散させ、染着用塗
剤〔A剤〕を調整した。
〔A液〕
塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体 10部 (商品名:VYHH;ユニオンカーバイド社製) ポリエステル樹脂 8.8部 (商品名:バイロン600;東洋紡績社) イソシアネート 2.2部 (商品名:コロネートL;日本ポリウレタン工業製) シリコンオイル 2部 (商品名:SF8410;東レダウコーニングシリコーン製) メチルエチルレトン 40部 トルエン 40部 次に〔A液〕をワイヤーバーを用いて、厚さ約150μ
mの合成紙(商品名:ユポFPG−150;王子油化合成紙社
製)上に塗布し、乾燥温度75℃で1分間乾燥して、厚さ
約4μmの染着層を形成させて、60℃で24時間加熱して
本発明の受像媒体を作成した。
一方、昇華転写記録媒体として、バック層としてシリ
コーン硬化樹脂膜(厚さ約1μm)を設けた厚さ6μm
のPETフィルム上に、下記処方のインク層用塗剤〔B
剤〕を、約1μmの厚さに塗布して、転写記録媒体を得
た。
〔B液〕
ポリビニルブチラール樹脂 10部 (商品名:BX−1;積水化学社製) シアン用昇華分散染料 6部 (商品名:カヤセット714;日本化薬社製) メチルエチルケトン 95部 トルエン 95部 得られた転写記録媒体と受像媒体とを、転写記録媒体
のインク層(即ち染料転写層)と受像媒体の染着層とが
対面するように重ね合わせ、転写記録媒体の裏面からサ
ーマルヘッドで加熱エネルギーを変えて、画像記録を行
なった。なお、サーマルヘッドの記録密度は6ドット/m
mであり、記録出力は0.42W/ドットであった。
実施例2 実施例1において、〔A液〕の代わりに下記〔C液〕
を用いた以外は、実施例1と同様にして染着層を形成さ
せて、本発明の受像媒体を作成した。
〔C液〕
塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体 10部 (商品名:1000D;電気化学工業社製) ポリエステル樹脂 8.8部 (商品名:バイロン600;東洋紡績社製) イソシアネート 2.2部 (商品名:コロネートL;日本ポリウレタン工業製) シリコンオイル 2部 (商品名:SF8410;東レダウコーニングシリコン社製) メチルエチルケトン 40部 トルエン 40部 続いて、実施例1と同様にして画像記録を行なった。
実施例3 実施例1において、〔A液〕の代わりに下記〔D液〕
を用いた以外は、実施例1と同様にして染着層を形成さ
せて、本発明の受像媒体を作成した。
〔D液〕
塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体 10部 (商品名:VYHH;ユニオンカーバイド社製) ポリエステル樹脂 8.8部 (商品名:エリーテル3201;ユニチカ製) イソシアネート 1.1部 (商品名:コネロートL;日本ポリウレタン工業製) シリコンオイル 2部 (商品名:SF8410;東レダウコーニングシリコン社製) メチルエチルケトン 40部 トルエン 40部 続いて、実施例1と同様にして画像記録を行なった。
実施例4 実施例1において、〔A液〕の代わりに下記〔E液〕
を用いた以外は、実施例1と同様にして染着層を形成さ
せて、本発明の受像媒体を作成した。
〔E液〕 塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体 10部 (商品名:1000D;電気化学工業社製) ポリエステル樹脂 8.8部 (商品名:エリーテル3201;ユニチカ製) イソシアネート 1.1部 (商品名:コネロートL;日本ポリウレタン工業製) シリコンオイル 2部 (商品名:SF8410;東レダウコーニングシリコン社製) メチルエチルケトン 40部 トルエン 40部 続いて、実施例1と同様にして画像記録を行なった。
比較例1 実施例1において、〔A液〕の代わりに下記〔F液〕
を用いた以外は、実施例1と同様にして染着層を形成さ
せて、本発明の受像媒体を作成した。
〔F液〕
塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体 20部 (商品名:VYHH;ユニオンカーバイド社製) シリコンオイル 2部 (商品名:SF8410;東レダウコーニング社製) メチルエチルケトン 40部 トルエン 40部 続いて、実施例1と同様にして画像記録を行なった。
比較例2 実施例1において、〔A液〕の代わりに下記〔G液〕
を用いた以外は、実施例1と同様にして染着層を形成さ
せて、本発明の受像媒体を作成した。
〔G液〕
塩化ビニル/酢酸ビニル/ビニルアルコール共重合体 10部 (商品名:VAGH;ユニオンカーバイド社製) ポリエステル樹脂 10.3 (商品名:バイロン600;東洋紡績社製) イソシアネート 2.2部 (商品名:コロネートL;日本ポリウレタン工業製) シリコンオイル 2部 (商品名:SF8410;東レダウコーニングシリコン社製) メチルエチルケトン 40部 トルエン 40部 続いて、実施例1と同様にして画像記録を行なった。
比較例3 実施例1において、〔A液〕の代わりに下記〔H液〕
を用いた以外は、実施例1と同様にして染着層を形成さ
せて、本発明の受像媒体を作成した。
〔H液〕
塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体 10部 (商品名:VAGH;ユニオンカーバイド社製) ポリエステル樹脂 10部 (商品名:バイロン600;東洋紡績社製) シリコンオイル 2部 (商品名:SF8410;東レダウコーニングシリコン社製) メチルエチルケトン 40部 トルエン 40部 実施例1〜4と比較例1〜3の記録画像の光沢の測定
結果(高エネルギー印加部と非印字部)を表1A、及びB
に示す。
実施例1〜4は、高エネルギー印加部と非印字部分の
光沢の差が小さく、比較例1〜3では差が大きい。本発
明の昇華型熱転写用受像媒体は良好な記録画像を得るこ
とが出来た。
〔効果〕 〔発明の効果〕 本発明の昇華熱転写用受像媒体は、基材上に昇華染料
に対して染着し易い物質として、ポリエステル樹脂とイ
ソシアネート及び塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体樹脂
からなる染着層を設けた構成としたことにより、従来の
受像媒体にみられた非印字部と高エネルギー印字部の光
沢度の差をなくした画像が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る昇華熱転写用受像媒体の受像機構
を示すための模式断面図での、昇華熱転写記録媒体の模
式断面図も含んでいる。 A……基材、B……染着層、1……サーマルヘッド、2
……転写記録媒体のベースフィルム、3……転写記録媒
体の染料転写層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−95891(JP,A) 特開 平2−108591(JP,A) 特開 平2−166882(JP,A) 特開 平4−62189(JP,A) 特開 平3−126587(JP,A) 特開 平3−218893(JP,A) 特開 平3−142283(JP,A) 実開 昭60−182139(JP,U) 実開 平3−73922(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41M 5/38 - 5/40

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基体上に、(a)ポリエステル樹脂とイソ
    シアネート、及び(b)塩化ビニル/酢酸ビニル共重合
    体樹脂からなる染着層を設けたことを特徴とする昇華熱
    転写用受像媒体。
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