JP3062239B2 - 昇華型熱転写用受像媒体 - Google Patents

昇華型熱転写用受像媒体

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JP3062239B2 JP2314338A JP31433890A JP3062239B2 JP 3062239 B2 JP3062239 B2 JP 3062239B2 JP 2314338 A JP2314338 A JP 2314338A JP 31433890 A JP31433890 A JP 31433890A JP 3062239 B2 JP3062239 B2 JP 3062239B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、熱昇華性染料を含有した転写層を有する熱
転写記録媒体と組合わせて使用される昇華型熱転写用受
像媒体に関する。
[従来の技術] 熱昇華性染料を含有した転写層を有する熱転写記録媒
体と、該記録媒体の裏面からの熱印字によって昇華した
染料を受容する受像媒体とを用いる昇華型熱転写記録方
式は、優れた中間調記録が可能で、カラー写真に近いフ
ルカラーハードコピーを提供するものとして、近年注目
されている。
この記録方式で用いられる受像媒体は、樹脂とともに
イソシアネートなどの硬化剤を用いて、受容層又は中間
層もしくはその両方を形成する場合がある。受容層及び
中間層をそのような構成にすることによって、高エネル
ギー印加時に光沢が低下するのを防げることが知られて
いる。
高エネルギー印加時の光沢低下を防止するために、受
容層と中間層のどちらか、もしくは両方にイソシアネー
トによって硬化した樹脂を使用した従来の昇華型熱転写
用受像媒体は、高エネルギー印加部の光沢低下防止がで
きた反面で、低エネルギー印加部のO.D.が低下してしま
うといった問題がある。
[発明が解決しようとする課題] 本発明では、高エネルギー印加部の光沢低下防止と低
エネルギー印加部のO.D.低下防止をしようとするもので
ある。
上記課題を解決するための本発明の構成は、基体上に
中間層及び受容層を有する昇華型熱転写用受像媒体にお
いて、中間層はイソシアネート基(−NCO)を含む硬化
剤成分と水酸基(−OH)を含む樹脂成分との硬化反応に
よって得られたものであるとともに、前記各成分のイソ
シアネート基(−NCO)と水酸基(−OH)とのモル比を
−NCO/−OH≧0.5とし、 更に、受容層はイソシアネート基(−NCO)を含む硬
化剤成分と水酸基(−OH)を含む樹脂成分との硬化反応
によって得られたものを主成分として、前記各成分のイ
ソシアネート基(−NCO)と水酸基(−OH)とのモル比
を−NCO/−OH≦0.5としたことを特徴とする昇華型熱転
写用受像媒体。
即ち、本発明の昇華型熱転写用受像媒体は、基体上に
設けた中間層と受容層の硬化の度合いを調節することに
よって、記録画像の高エネルギー印加部分の光沢の低下
防止と同時に、低エネルギー印加部分の感度低下を防ぐ
ことができる。
本発明を図面により説明すると、本発明の具体的構成
及び作用は以下の通りである。
第1図において本発明の受像媒体は基体A、中間層
B、受容層Cから構成されている。
即ち、基体Aの表面に受容層Cを有する構造を有して
おり、中間層Bを基体Aと受容層Cの間に有している。
また、1はサーマルヘッドを示し、サーマルヘッド1か
らの加熱により、昇華熱転写記録媒体の染料の染料転写
層3から熱昇華性染料が昇華及び拡散し、昇華した染料
は受像媒体の受容層Cに転移する。受像媒体へ移った昇
華染料は、受容層Cを形成する染料染着性樹脂中を拡散
し、染着する。
本発明の受像媒体の中間層Bは活性水素を含む樹脂と
イソシアネートからなり、その配合比は−NCO基と−OH
基のモル比が、NCO/OH≧0.5である。このときに高エネ
ルギー印加部の光沢が維持できる。
受容層Cは活性水素を含む染着性樹脂とイソシアネー
トを主成分としており、それらの配合比は−NCO基と−O
H基のモル比がNCO/OH≦0.5であり、このときには印加エ
ネルギーが低くても感度は低下しない。イソシアネート
が含有されていない場合は染着性樹脂は活性水素を含有
していなくてもよい。
また、受容層Cはその表層部に離型剤を含有してるの
が好ましい。
活性水素を含む染着性樹脂としては、OH基を含む塩化
ビニル−酢酸ビニル共重合体、COOH基を含む塩化ビニル
−酢酸ビニル共重合体、ポリエステル樹脂等がある。市
販品としては、例えばユニオンカーバイド社製のVAGH、
VROH、VMCC、VMCH、電気化学工業社製のデンカビニル10
00GKT、1000GK、1000GKS、1000C、1000CK、1000CS、バ
イロンRV550、RV300、RV103、RV600、RV200、PCR939、R
V220、RV280、RV290、(以上東洋紡)、エリーテル360
0、3200、3201、3210、3220(以上ユニチカ)等が挙げ
られる。
又、イソシアネート化合物としてはトリレンジイソシ
アネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、4,4−ジ
フェニルメタンジイソシアネート、トリフェニルメタン
トリイソシアネート等の各種イソシアネート化合物が用
いられ、又それらとヘキサントリオール等との付加物を
用いることもできる。
又、本発明の受像媒体における基体Aとしては、合成
紙、アート紙、上質紙、コート紙、RC紙、バライタ紙、
セルロース紙、プラスチックフィルム等が単独で又はそ
れらの積層体で好適に使用される。
なお、染料受容層には、必要に応じて、各種シリコー
ンレジン、アミノ変性シリコーン、エポキシ変性シリコ
ーン、アルキッド変性シリコーン等の離型剤を含有させ
ることができるし、また、シリカ、酸化チタン、炭酸カ
ルシウム等の充填剤を含有させることもできる。
その他、染料受容層には、界面活性剤、紫外線吸収
剤、酸化防止剤等を適宜含有させることもできる。
[実施例] 次に本発明を実施例により更に詳細に説明する。なお
以下において示す%及び部はいずれも重量基準である。
実施例1 下記成分の各混合物を充分混合分散させ、中間層用塗
液[A液]及び染料受容層用塗液[B液]を調製した。
[A液] 塩化ビニル/酢酸ビニル/ビニルアルコール共重合体
(商品名VAGH:ユニオンカーバイド社製) 15部 イソシアネート(商品名コロネートL:日本ポリウレタ
ン工業製) 6部 トルエン 40部 メチルエチルケトン 40部 [B液] 塩化ビニル/酢酸ビニル/ビニルアルコール共重合体
(商品名VAGH:ユニオンカーバイド社製) 7部 塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体(商品名VYHH:ユニ
オンカーバイド社製) 7部 シリコーンオイル(商品名:KF393;信越化学社製) 1部 イソシアネート(商品名コロネートL:日本ポリウレタ
ン工業製) 1部 トルエン 40部 メチルエチルケトン 40部 次に[A液]をワイヤーバーを用いて、厚さ約180μ
mの合成紙(ユポ;王子油化合成紙製)上に塗布し、厚
さ約2μmの中間層を形成させた後、[B液]をワイヤ
ーバーを用いて中間層上に塗布し、厚さ約3μmの染料
受容層を形成させて、本発明の受像媒体を作製した。
一方、昇華熱転写記録媒体として、バック層としてシ
リコーン硬化樹脂膜(厚さ約1μm)を設けた厚さ6μ
mのPETフィルム上に、下記処方のインク層(即ち染料
転写層)用塗液[C液]を、約2μmの厚さに塗布して
転写媒体を得た。
[C液] ポリビニルブチラール(商品名BX−1;積水化学社製) 10部 シアン用昇華分散染料(商品名カヤセット714;日本化
薬社製) 6部 ポリエチレンワックス(商品名;320P三井石油化学
製) 3部 メチルエチルケトン 45部 トルエン 45部 得られた転写媒体と受像媒体とを、転写媒体のインク
層と受像媒体の染料受容層とが対面するように重ね合わ
せ、転写媒体の裏面からサーマルヘッドで加熱エネルギ
ーを変えて、画像記録を行い、画像濃度及び光沢度の測
定を行った。
実施例2 実施例1において、夫々[A液]および[B液]の代
りに下記[D液]及び[E液]を用いた以外は、実施例
1と同様にして、本発明の受像媒体を作製した。
[D液] ポリエステル樹脂(バイロン200;東洋紡製) 18部 イソシアネート(コロネートL;日本ポリウレタン工業
社製) 2部 トルエン 40部 メチルエチルケトン 40部 [E液] ポリエステル樹脂(バイロン200) 15部 シリコーンオイル(商品名:KF393;信越化学社製) 1部 イソシアネート(商品名コロネートL:日本ポリウレタ
ン工業社製) 0.2部 トルエン 40部 メチルエチルケトン 40部 得られた転写媒体と受像媒体とを用いて実施例1と同
様に印字、測定を行った。
実施例3 実施例1において、[A液]の代りに、実施例2の
[D液]を用いた以外は実施例1と同様にして、本発明
の受像媒体を作製し、印字、測定を行った。
実施例4 実施例1において、[B液]の代りに、実施例2の
[E液]を用いた以外は実施例1と同様にして行った。
比較例1 実施例1において、[A液]の代りに、下記[F液]
を用いた以外は実施例1と同様にして行った。
[F液] 塩化ビニル/酢酸ビニル/ビニルアルコール共重合体
(商品名VAGH;ユニオンカーバイド社製) 15部 イソシアネート(商品名コロネートL;日本ポリウレタ
ン工業社製) 4部 トルエン 40部 メチルエチルケトン 40部 比較例2 実施例1において[B液]の代りに下記[G液]を用
いた以外は全て実施例1と同様にして行った。
[G液] 塩化ビニル/酢酸ビニル/ビニルアルコール共重合体
(商品名VAGH;ユニオンカーバイド社製) 7部 塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体(商品名VYHH;ユニ
オンカーバイド製) 7部 シリコーンオイル(商品名KF393;信越化学社製)1部 イソシアネート(商品名コロネートL;日本ポリウレタ
ン工業社製) 3部 比較例3 実施例1において、夫々[A液]および[B液]の代
わりに比較例1の[F液]及び比較例2のG液を用いた
以外は、実施例1と同様にして行った。
以上の結果を表1に示す。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明の昇華型熱転写記録用受
像体は、基材上に設けた中間層と受容層がそれぞれ含有
するイソシアネートの量が、樹脂のOH基に対して、前記
の様になっているために、従来の受像媒体にみられた記
録画像の高エネルギー印加部の光沢低下がなく、かつ、
低エネルギー印加部の記録濃度も充分である。
【図面の簡単な説明】
第1図は昇華型熱転写記録用転写媒体と受像媒体の層構
成およびそれらの関係を示す図。 1……サーマルヘッド、2……耐熱層、 3……転写基体、4……染料転写層、A……基体、 B……中間層、C……受容層。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−108591(JP,A) 特開 平2−273292(JP,A) 特開 平2−43092(JP,A) 特開 平3−108582(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41M 5/38 - 5/40

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基体上に中間層及び受容層を有する昇華型
    熱転写用受像媒体において、中間層はイソシアネート基
    (−NCO)を含む硬化剤成分と水酸基(−OH)を含む樹
    脂成分との硬化反応によって得られたものであるととも
    に、前記各成分のイソシアネート基(−NCO)と水酸基
    (−OH)とのモル比を−NCO/−OH≧0.5とし、 更に、受容層はイソシアネート基(−NCO)を含む硬化
    剤成分と水酸基(−OH)を含む樹脂成分との硬化反応に
    よって得られたものを主成分として、前記各成分のイソ
    シアネート基(−NCO)と水酸基(−OH)とのモル比を
    −NCO/−OH≦0.5としたことを特徴とする昇華型熱転写
    用受像媒体。
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