JP2977500B2 - 多段ブームの制振装置 - Google Patents

多段ブームの制振装置

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JP2977500B2
JP2977500B2 JP8260512A JP26051296A JP2977500B2 JP 2977500 B2 JP2977500 B2 JP 2977500B2 JP 8260512 A JP8260512 A JP 8260512A JP 26051296 A JP26051296 A JP 26051296A JP 2977500 B2 JP2977500 B2 JP 2977500B2
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昌明 柴田
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  • Structural Engineering (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多段ブームの制振
装置に関し、ブーム先端の振動を良好に低減することが
できるように工夫したものであり、例えばコンクリート
ポンプ車の多段ブームの制振に利用して好適なものであ
る。
【0002】
【従来の技術】コンクリートポンプ車の概要を、図8を
参照して説明する。同図に示すように、車体1に強固に
取り付けられたブーム回転支柱2には、第1段ブーム
3,第2段ブーム4,第3段ブーム5を直列接続して構
成した多段ブームが取り付けられている。多段ブームの
各ブーム3,4,5の関節部には、姿勢調整用油圧シリ
ンダ6,7,8が取り付けられている。
【0003】ブーム回転支柱2には、油圧モータで多段
ブーム全体を回転させる機構が取り付けられている。ま
た、車体1の後部には、ミキサー車から生コンを受ける
バケット9と、生コンを圧送するポンプ設備10があ
る。
【0004】コンクリートポンプ車は、建設・土木工事
現場でコンクリート打設に使用される設備である。この
コンクリートポンプ車では、生コンを輸送してきたミキ
サー車からバケット9で生コンを受け取る。そして姿勢
調整されたブーム3,4,5に添って配設された圧送配
管を介して、ポンプ設備10により生コンを圧送し、圧
送した生コンを打設場所に打設する。
【0005】長尺の多段ブームを備えたコンクリートポ
ンプ車の場合、多段ブームの最低次固有振動数は、0.
5Hz程度まで低下することがある。一方、ポンプ設備1
0のコンクリートポンプの吐出周波数は、0.3Hz〜
0.6Hzである。このため、共振状態になって多段ブー
ムのブーム先端が大きく振動することがある。
【0006】生コン打設作業時には、圧送配管の先端に
取り付けたゴムホースを操作する作業員が付くが、ホー
スが大きく振動すると作業性が悪く、また危険でもあ
る。
【0007】そこで、ブーム先端振動を低減させる制振
装置の開発が進められている。例えば、図8に示すよう
に、ブーム4,5の関節部に制振用油圧シリンダ11を
取り付けると共に、ブーム先端に加速度検出器12を取
り付ける。そして、加速度検出器12によりブーム先端
振動を検出し、この検出信号を基に、ブーム先端振動を
低減させる方向に先端のブーム5を振るように制振用油
圧シリンダ11を作動させて制振をしている。
【0008】ここで、従来の制振装置の制御装置のブロ
ック図を図9に示す。制振制御をするためには、制振用
油圧シリンダ11のシリンダの変位を示す制振用油圧シ
リンダ変位信号dを検出すると共に、加速度検出器12
によりブーム先端の加速度を示す加速度検出信号Xを検
出する。そして、ブーム先端の加速度検出信号Xには、
制振用油圧シリンダ11が作動したときのブーム先端加
速度との伝達関数によって決まる制御伝達特性を、伝達
特性乗算器20によって乗算する。そして伝達特性乗算
器20の出力信号と、制振用油圧シリンダ変位信号dを
加算器21により加算し、この加算器21の出力信号に
対してサーボアンプゲイン乗算器22でサーボアンプゲ
インを乗算し、サーボバルブ制御信号cとして出力す
る。
【0009】サーボバルブ制御信号cが制振用シリンダ
11に送られると、制振用シリンダ11はサーボバルブ
制御信号cに応じて作動して、ブーム先端振動を低減さ
せる方向に先端のブーム5を振らせる。このようにする
ことにより、ブーム先端の振動を低減することができ
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】生コン打設作業では、
打設場所に応じて多段ブームの姿勢が大きく変化する。
このように多段ブームの姿勢が変わると多段ブームの固
有振動数も変化し、長さ30m級の多段ブームの場合、
一次の固有振動数は0.5Hz〜0.9Hz、二次の固有振
動数は0.8Hz〜1.4Hzの範囲で変化する。
【0011】ここで多段ブームの振動モードの例を図7
に示す。同図に示すように、制振用油圧シリンダ11を
設置した位置と加速度検出器12を設置した位置(ブー
ム先端位置)とで、一次と二次の固有振動モードを比較
すると、一次の固有振動モードでは同位相であり、二次
の固有振動モードでは逆位相である。
【0012】生コン打設時のブーム振動成分は、ほとん
どが一次の固有振動成分であり、これを低減することが
重要である。また、ブーム先端の変位振幅は、固有振動
数が低い時ほど大きくなる。このため、制御伝達特性を
一次の固有振動数に合わせて、制御装置の調整をしたい
が、最も振動し易い一次固有振動数が0.5Hzの時、二
次の固有振動数が0.8Hzとなる。このため、一次固有
振動数が0.5Hzで且つ二次の固有振動数が0.8Hzの
時に、制御伝達特性を一次固有振動数に合わせて制振制
御をすると、一次に対しては大きな制振効果が得られる
が、二次は一次と振動モードが逆位相であるため不安定
になり、発振する現象が発生する。結果的にサーボアン
プゲインを上げられず、一次に対しても制振効果を上げ
られないという不具合がある。
【0013】本発明は、上記従来技術に鑑み、効果的な
制振効果が得られる多段ブームの制振装置を提供するこ
とを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明の構成は、複数のブームが直列接続されて構成され、
ブーム相互を連結する関節部には姿勢調整用油圧シリン
ダが取り付けられると共に、制御装置から出力されるサ
ーボバルブ制御信号に応じて作動することによりブーム
先端の振動を低減する方向に先端のブームを振る制振用
油圧シリンダが取り付けられている多段ブームを制振す
る制振装置において、ブーム上には複数個の加速度検出
器を設置すると共に、前記制御装置は、各加速度検出器
から出力されるそれぞれの加速度検出信号に対して特定
の振動モードによって決まる定数を乗算する複数の振動
モード乗算器と、各振動モード乗算器の出力信号を加算
するモード加算器と、制振用シリンダと特定の振動モー
ドのモーダル応答間で決まる制御伝達特性を前記モード
加算器の出力信号に乗算する伝達特性乗算器と、制振用
油圧シリンダのシリンダ変位を示す制振用油圧シリンダ
変位信号と前記伝達特性乗算器の出力信号とを加算する
加算器と、この加算器の出力信号にサーボアンプゲイン
を乗算してサーボバルブ制御信号として出力するサーボ
アンプゲイン乗算器とを備えていることを特徴とする。
【0015】また本発明の構成は、複数のブームが直列
接続されて構成され、ブーム相互を連結する関節部には
姿勢調整用油圧シリンダが取り付けられると共に、制御
装置から出力されるサーボバルブ制御信号に応じて作動
することによりブーム先端の振動を低減する方向に先端
のブームを振る制振用油圧シリンダが取り付けられてい
る多段ブームを制振する制振装置において、前記姿勢調
整用油圧シリンダのうち特定のものには、その油圧を検
出する圧力検出器を備えると共に前記制御装置は、各圧
力検出器から出力されるそれぞれの圧力検出信号に対し
て特定の振動モードによって決まる定数を乗算する複数
の振動モード乗算器と、各振動モード乗算器の出力信号
を加算するモード加算器と、制振用シリンダと特定の振
動モードのモーダル応答間で決まる制御伝達特性を前記
モード加算器の出力信号に乗算する伝達特性乗算器と、
制振用油圧シリンダのシリンダ変位を示す制振用油圧シ
リンダ変位信号と前記伝達特性乗算器の出力信号とを加
算する加算器と、この加算器の出力信号にサーボアンプ
ゲインを乗算してサーボバルブ制御信号として出力する
サーボアンプゲイン乗算器とを備えていることを特徴と
する。
【0016】また本発明の構成は、前記複数の振動モー
ド乗算器と、モード加算器と伝達特性乗算器でなる演算
構成セットを、特定した制振振対象モードのセット数だ
け備えたことを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】生コン打設作業では、打設場所に
応じて多段ブームの姿勢が大きく変化し、多段ブーム固
有振動数も変化するが、ブーム各点での振動モードはあ
まり変化しない。
【0018】また、ブーム各点の振動応答は各固有振動
モード毎の応答の合成として表される。ブーム各点の振
動応答は次式(1)で表される。
【0019】 Xi =[ Φij] ×[ Yj ] ・・・・・・(1) ここで Xi ; i点の振動応答 Φij ; j次モードのi点の振動モード比 Yj ; j次モードのモーダル応答
【0020】このことから、代表的振動モードの数以上
の振動応答計測点が確保できれば、各固有振動モード毎
の応答は(2)式で得ることができる。
【0021】 Yj =[ Φij] -1 ×[ Xi ] ・・・・(2)
【0022】上記知見を基に、本発明では、振動モード
の分離精度を考慮して、多段ブーム上に、分離すべき振
動モードの数だけ加速度検出器を設置する。
【0023】そして、ブームを生コン打設時と同じ状態
とし、制振用油圧シリンダのサーボアンプに正弦波信号
を入力して、制振用油圧シリンダによる加振試験を行
い、各加速度検出器の加速度検出信号より、振動モード
を求め、一次モードを求めるために振動モード乗算器に
設定する定数を求めるとともに、一次モードの制御伝達
特性も求める。
【0024】生コン打設時には、多段ブーム上に設置し
た各加速度検出器の加速度検出信号に、ブームの一次モ
ード成分を合成するための定数を振動モード乗算器によ
り乗算し、モード加算器により一次モード成分を合成
し、伝達特性乗算器により制御伝達特性を乗算し、制振
用油圧シリンダ変位信号を加算し、サーボアンプゲイン
を乗算し、サーボバルブ制御信号として、制振用油圧シ
リンダのサーボアンプへ出力することによって、ブーム
の一次モードを制振することができる。
【0025】また、姿勢調整用油圧シリンダは、各ブー
ムの関節部に設置されているが、ブームが振動すると、
シリンダ内に振動に比例した油圧変動が生じる。この変
動圧力を、圧力検出器により検出し、加速度検出信号と
同様な方法で制振用シリンダを駆動し、制振する。
【0026】更に、40mを越える超長尺多段ブームを
備えたコンクリートポンプ車の開発も進められている。
このように長い多段ブームでは、更に固有振動数が低下
することは避けられず、一次モードだけでなく、高次モ
ードの制振も必要となる。この場合、振動モード成分を
合成する振動モード乗算器、モード加算器及び制御伝達
特性を乗算する伝達特性乗算器を、制振する振動モード
の数だけ備えることによって、多モードの制振ができ
る。
【0027】
【実施例】以下に、本発明の実施例を図面に基づき詳細
に説明する。なお、従来技術と同一機能をはたす部分に
は同一符号を付し、重複する説明は省略する。
【0028】<第1実施例>本発明の第1実施例を適用
したコンクリートポンプ車の多段ブームの概要を図1
に、第1実施例の制振装置の制御装置のブロック図を図
2に示す。
【0029】多段ブーム上には、複数(本例では2個)
の加速度検出器12a,12bが取り付けられている。
各加速度検出器12a,12bから出力されるそれぞれ
の加速度検出信号Xa ,Xb は、制御装置の乗算器(振
動モード乗算器)23a,23bに入力され、一次の振
動モードによって決まる定数Ka ,Kb が乗算される。
【0030】乗算器23a,23bの各出力信号は加算
器(モード加算器)25で合成される。加算器25の出
力信号には、制振用シリンダ11と一次振動モードのモ
ーダル応答間で決まる制御伝達特性が伝達特性乗算器2
0で乗算される。そして伝達特性乗算器20の出力信号
と、制振用油圧シリンダ変位信号dを加算器21により
加算し、この加算器21の出力信号に対してサーボアン
プゲイン乗算器22でサーボアンプゲインを乗算し、サ
ーボバルブ制御信号cとして出力する。
【0031】サーボバルブ制御信号cが制振用シリンダ
11に送られると、制振用シリンダ11はサーボバルブ
制御信号cに応じて作動して、ブーム先端振動を低減さ
せる方向に先端のブーム5を振らせる。このようにする
ことにより、ブーム先端の振動を低減することができ
る。
【0032】ここで制振の状態を、振動モード図である
図7を参照しつつ、その詳細を説明する。
【0033】加速度検出器12a,12bの加速度検出
信号Xa ,Xb は、振動モードより次式で示される。 Xa =Y1 ×Φa1 +Y2 ×Φa2b =Y1 ×Φb1 +Y2 ×Φb2 ・・・・(3)
【0034】振動モードΦを実験的に求め、本連立方程
式を解くと次式が得られる。 Y1 =Ka ×Xa +Kb ×Xb ・・・・(4)
【0035】すなわち、加速度検出信号Xa ,Xb に、
乗算器23a,23bで振動モードΦによって決まる定
数Ka ,Kb を乗算し、加算器25で加算することによ
り、一次モードのモーダル応答Y1 が得られるのであ
る。
【0036】なお、本例では二次モードまで対象として
いるが、これ以上の高次モードは、図示しないローパス
フィルター等により、除去される。
【0037】この第1実施例では、一次モードの振動応
答のみを抽出して制振することにより、発振現象を生ず
ることなく安定した制振ができる。
【0038】<第2実施例>本発明の第2実施例を適用
したコンクリートポンプ車の多段ブームの概要を図3
に、第2実施例の制振装置の制御装置のブロック図を図
4に、第2実施例で用いる姿勢調整用油圧シリンダの構
成を図5に示す。
【0039】第2実施例を適用したコンクリートポンプ
車の多段ブームには、第1実施例とは異なり加速度検出
器は備えず、その代わりに、姿勢調整用油圧シリンダ
6,7,8に圧力検出器19(図4参照)をそれぞれ備
えている。
【0040】まず、第2実施例に用いる姿勢調整用油圧
シリンダ6、7、8の構造を図5を基に説明する。な
お、姿勢調整用油圧シリンダ6と姿勢調整用油圧シリン
ダ7,8の構成は同様であるので、姿勢調整用油圧シリ
ンダ6を代表して説明する。
【0041】図5に示すように、姿勢調整用油圧シリン
ダ6のシリンダ13側とピストンロッド14側は、それ
ぞれ、ブーム回転支柱2と第1段ブーム3にピン結合で
取り付けられている。姿勢調整用油圧シリンダ6内に
は、ヘッド側油室15とロッド側油室16があり、油室
端には、油の供給・排出のための油配管17,18が取
り付けられており、油配管17,18の他端は車体1に
取り付けられた配圧弁に接続されている。
【0042】一方の油配管17の途中には、油圧分岐ピ
ースを介して圧力検出器19が取り付けられている。同
様にして、姿勢調整用油圧シリンダ7,8にも圧力検出
器が取り付けられている。そして、各姿勢調整用油圧シ
リンダ6,7,8の各圧力検出器19からは、圧力検出
信号Xa ’,Xb ’,Xc ’が出力される。
【0043】多段ブームの姿勢を調整する場合には、ヘ
ッド側油室15及びロッド側油室16の圧力を調整し、
ピストンを伸縮することで姿勢調整を行う。一方、生コ
ン打設作業時は、油配管17,18の途中に取り付けら
れたチェックバルブで油室圧力を保持し、一定の姿勢を
保つ。
【0044】ブームが振動すると各姿勢調整用油圧シリ
ンダ6,7,8の油室15,16内には、振動力に比例
した圧力変動が生じる。この圧力変動を各圧力検出器1
9により検出し、検出した圧力検出信号Xa ’,
b ’,Xc ’が、図4に示す制御装置の乗算器(振動
モード乗算器)23a’,23b’,23c’に入力さ
れ、一次の振動モードによって決まる定数Ka ’,
b ’Kc ’が乗算される。
【0045】乗算器23a’,23b’,23c’の各
出力信号は加算器(モード加算器)25’で合成され
る。加算器25’の出力信号には、制振用シリンダ11
と一次振動モードのモーダル応答間で決まる制御伝達特
性が伝達特性乗算器20で乗算される。そして伝達特性
乗算器20の出力信号と、制振用油圧シリンダ変位信号
dを加算器21により加算し、この加算器21の出力信
号に対してサーボアンプゲイン乗算器22でサーボアン
プゲインを乗算し、サーボバルブ制御信号cとして出力
する。
【0046】サーボバルブ制御信号cが制振用シリンダ
11に送られると、制振用シリンダ11はサーボバルブ
制御信号cに応じて作動して、ブーム先端振動を低減さ
せる方向に先端のブーム5を振らせる。このようにし
て、ブーム先端振動を低減することができる。
【0047】前記第1実施例では、ブーム先端に加速度
検出器を備えているためブーム先端まで長い配設を施さ
なければならなかったが、第2実施例では配線をブーム
先端まで延ばす必要がない。特に、姿勢調整用油圧シリ
ンダ6のみに圧力検出器を備えた場合には、圧力検出器
19を車体の近くに取り付けることができ、しかも、配
線をブーム上に備える必要がなくなり、配線の引回しが
簡単になる。
【0048】<第3実施例>本発明の第3実施例の制振
装置の制御装置のブロック図を図6に示す。なお、第3
実施例を適用したコンクリートポンプ車の多段ブームは
図1に示すものと同じであり、多段ブームに加速度検出
器12a,12bを備えたものとなっている。
【0049】第3実施例の制振装置に用いる制御装置を
図6を基に説明する。第3実施例では、第1実施例の制
御装置(図2参照)に加え、加速度検出信号Xa 、Xb
を乗算器(振動モード乗算器)24a,24bにも入力
し、この乗算器24a,24bにて加速度検出信号
a 、Xb に対して、二次モードの振動モードによって
決まる定数Ka2、Kb2を乗算する。
【0050】乗算器24a,24bの出力信号は、加算
器(モード加算器)25dで合成され、更に伝達特性乗
算器20dにて二次モードの伝達特性が乗算され、他の
実施例と同様の加算器21に入力される。
【0051】なお、第1実施例の制御装置と同様に、加
速度検出信号Xa 、Xb には、乗算器23a,23bに
て一次モードの振動モードによって決まる定数Ka1、K
b1が乗算される。そして、乗算器23a,23bの出力
信号は、加算器25で合成され、更に伝達特性乗算器2
0にて一次モードの伝達特性が乗算され、加算器21に
入力される。
【0052】第3実施例では、第1実施例の説明で示す
(4)式より次式が得られる。
【0053】 Y1 =Ka1×Xa +Kb1×Xb ・・・・(5) Y2 =Ka2×Xa +Kb2×Xb ・・・・(6) すなわち、一次モードおよび、二次モードのモーダル応
答Y1 ,Y2 を求め、制御することにより、一次、二次
モードを制振できる。
【0054】第3実施例では、一次モードだけでなく、
高次モードでの振動が問題になったときでも、確実に制
振をすることができ、特に長尺のブームの場合に効果的
である。なお、さらに高次モードまで制振したい場合に
は、検出信号の数を増やせば良い。
【0055】また、図6に示す制御装置の乗算器23
a,24aに、第2実施例の圧力検出信号Xa ’を入力
し、乗算器23b,24bに、第2実施例の圧力検出信
号Xb’を入力するようにしても良い。この場合には乗
算器23a,24a及び乗算器23b,24bに設定す
る定数を、圧力検出信号の場合に合わせた最適な値にし
ておく。
【0056】なお本発明は、移動式クレーン車等、長尺
ブームを使用した構造の制振装置としても適用できる。
【0057】
【発明の効果】以上実施例と共に具体的に説明したよう
に、本発明では、多段ブーム上に、分離すべき振動モー
ドの数だけ、振動計測手段である加速度検出器や圧力検
出器を設置し、これら検出器から出力される各検出信号
に、振動モードによって決まる定数を乗算し、さらに各
乗算出力を加算することにより、特性モードのモーダル
応答を得る。このモーダル応答に制御伝達特性を乗算し
た値と、制御用油圧シリンダ変位信号とを加算した信号
に、サーボアンプゲインを乗算することによりサーボバ
ルブ制御信号を求める。この求めたサーボバルブ制御信
号を基に、制振用油圧シリンダにより、ブーム先端振動
を低減するように先端のブームを振るようにしたので、
発振することなく確実にブームの制振をすることができ
る。
【0058】また、振動モード乗算器と、モード加算器
と伝達特性乗算器でなる演算構成セットを、特定した制
振振対象モードのセット数だけ備えることにより、一次
モードだけでなく、高次モードでの振動が問題になった
時でも、確実な制振をすることができる。よって超長尺
ブームであっても良好な制振ができる。そして、本発明
をコンクリートポンプ車のブーム(超長尺ブームであっ
てもよい)に適用することにより、ブーム振動の少ない
コンクリートポンプ車を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を適用したコンクリートポ
ンプ車の多段ブームの概要を示す構成図。
【図2】第1実施例の制振装置の制御装置を示すブロッ
ク図。
【図3】本発明の第2実施例を適用したコンクリートポ
ンプ車の多段ブームの概要を示す構成図。
【図4】第2実施例の制振装置の制御装置を示すブロッ
ク図。
【図5】第2実施例で用いる姿勢調整用油圧シリンダを
示す構成図。
【図6】第3実施例の制振装置の制御装置を示すブロッ
ク図。
【図7】多段ブームの振動モードを示す説明図。
【図8】コンクリートポンプ車の概要を示す構成図。
【図9】従来の制振装置の制御装置を示すブロック図。
【符号の説明】
1 車体 2 ブーム回転支柱 3,4,5 ブーム 6,7,8 姿勢調整用油圧シリンダ 9 バケット 10 ポンプ設備 11 制振用油圧シリンダ 12 加速度検出器 13 シリンダ 14 ピストンロッド 15 ヘッド側油室 16 ロッド側油室 17,18 油配管 19 圧力検出器 20,20d 伝達特性乗算器 21 加算器 22 サーボアンプゲイン乗算器 23a,23b,23a’,23b’23c’ 乗算器 24a,24b 乗算器 25,25’,25d 加算器 Xa ,Xb ,Xc ,X 加速度検出信号 Xa ’,Xb ’,Xc ’ 圧力検出信号 d 制振用油圧シリンダ変位信号 c サーボバルブ制御信号 Ka ,Kb 振動モードによって決まる定数

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のブームが直列接続されて構成さ
    れ、ブーム相互を連結する関節部には姿勢調整用油圧シ
    リンダが取り付けられると共に、制御装置から出力され
    るサーボバルブ制御信号に応じて作動することによりブ
    ーム先端の振動を低減する方向に先端のブームを振る制
    振用油圧シリンダが取り付けられている多段ブームを制
    振する制振装置において、 ブーム上には複数個の加速度検出器を設置すると共に、 前記制御装置は、各加速度検出器から出力されるそれぞ
    れの加速度検出信号に対して特定の振動モードによって
    決まる定数を乗算する複数の振動モード乗算器と、各振
    動モード乗算器の出力信号を加算するモード加算器と、
    制振用シリンダと特定の振動モードのモーダル応答間で
    決まる制御伝達特性を前記モード加算器の出力信号に乗
    算する伝達特性乗算器と、制振用油圧シリンダのシリン
    ダ変位を示す制振用油圧シリンダ変位信号と前記伝達特
    性乗算器の出力信号とを加算する加算器と、この加算器
    の出力信号にサーボアンプゲインを乗算してサーボバル
    ブ制御信号として出力するサーボアンプゲイン乗算器と
    を備えていることを特徴とする多段ブームの制振装置。
  2. 【請求項2】 複数のブームが直列接続されて構成さ
    れ、ブーム相互を連結する関節部には姿勢調整用油圧シ
    リンダが取り付けられると共に、制御装置から出力され
    るサーボバルブ制御信号に応じて作動することによりブ
    ーム先端の振動を低減する方向に先端のブームを振る制
    振用油圧シリンダが取り付けられている多段ブームを制
    振する制振装置において、 前記姿勢調整用油圧シリンダのうち特定のものには、そ
    の油圧を検出する圧力検出器を備えると共に 前記制御装置は、各圧力検出器から出力されるそれぞれ
    の圧力検出信号に対して特定の振動モードによって決ま
    る定数を乗算する複数の振動モード乗算器と、各振動モ
    ード乗算器の出力信号を加算するモード加算器と、制振
    用シリンダと特定の振動モードのモーダル応答間で決ま
    る制御伝達特性を前記モード加算器の出力信号に乗算す
    る伝達特性乗算器と、制振用油圧シリンダのシリンダ変
    位を示す制振用油圧シリンダ変位信号と前記伝達特性乗
    算器の出力信号とを加算する加算器と、この加算器の出
    力信号にサーボアンプゲインを乗算してサーボバルブ制
    御信号として出力するサーボアンプゲイン乗算器とを備
    えていることを特徴とする多段ブームの制振装置。
  3. 【請求項3】 前記複数の振動モード乗算器と、モード
    加算器と伝達特性乗算器でなる演算構成セットを、特定
    した制振振対象モードのセット数だけ備えたことを特徴
    とする請求項1または請求項2の多段ブームの制振装
    置。
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