JP2977298B2 - 刺繍枠の枠種設定装置及び刺繍枠の枠種設定方法 - Google Patents

刺繍枠の枠種設定装置及び刺繍枠の枠種設定方法

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JP2977298B2
JP2977298B2 JP3032246A JP3224691A JP2977298B2 JP 2977298 B2 JP2977298 B2 JP 2977298B2 JP 3032246 A JP3032246 A JP 3032246A JP 3224691 A JP3224691 A JP 3224691A JP 2977298 B2 JP2977298 B2 JP 2977298B2
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通夫 久武
秀紀 笹子
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】刺しゅう枠の種類を設定する技術
に関する。
【0002】
【従来の技術】使用している刺しゅう枠の枠限界データ
と選択記憶した刺しゅう模様の外形データとを比較して
刺しゅう開始前に刺しゅう可否を判断する機能がある。
この機能を達成する為、従来は当該刺しゅう枠に取りつ
けられる全ての種類の刺しゅう枠の中から使用者が今使
用する刺しゅう枠を選んでいたため選択がはんざつであ
った。又使用者が自分で作った刺しゅう枠を使う時は上
記機能を利用することができなかった。
【0003】
【課題を解決するための手段】現在、生産されている全
ての種類の刺しゅう枠の中から、使用者が所有している
刺しゅう枠を登録し、この中から使用している刺ししゅ
う枠を選択設定する方式とした。又カスタム枠設定モー
ドを設けこの中で刺しゅう枠の枠限界データを入力でき
る様にした。カスタム枠の枠限界データ、登録刺しゅう
枠の種類、使用している刺しゅう枠の種類を電源OFF
後も保存できるメモリに記憶させた。
【0004】
【実施例】以下、本発明を実施例により図面に基づいて
説明する。 (自動刺繍ミシンの概略の構成) 図14は自動刺繍ミシンの外観斜視図である。縫目形成
手段1は上下動する針2と、該針と協働する糸輪捕捉手
段3とを有している。加工布を保持する刺繍枠4は駆動
部5により駆動制御される支持部6に取り付けられ、上
下動する針2と同期してXY制御され、加工布に刺繍を
行うようになっている。
【0005】本体右側前には刺繍の開始、停止等を指定
するスタートキー、ストップキー、枠移動等を指定する
JOGキー、刺繍枠の中央に針を移動させるINIZキ
ー、刺繍模様の選択、登録、サイズ指定等を行わせるそ
の他のキーとにより構成されるキー部7がある。又、本
体前面中央には刺繍模様や刺繍制御状態を使用者に知ら
せる為の表示装置LCDが組み付けられている。
【0006】本体前面下部にはフロッピーディスク(図
示せず)から刺繍模様の縫目データを読み出すフロッピ
ーディスクドライブ装置FDDが格納されている。図1
5はキー部7の詳細図である。模様選択や縫いパラメー
タを入力するための数字キー、カーソルキー項目を選択
するためのメニューキー枠設定のため枠設定キー等があ
る。次に図16のブロック図に基づいて自動刺繍ミシン
の概略構成について説明する。中央処理装置CPUには
データバスラインDBを介して自動刺繍ミシンの制御プ
ログラム及び現在生産されている全刺しゅう枠の枠限界
データを記憶した記憶装置ROM、電源OFF後も刺し
ゅう枠の種類等を保存しているEEPROMとトレース
アウトライン前に枠限界データと模様外形データを比較
し、刺しゅう開始前に枠限界データと模様外形データを
比較し、刺しゅう中の次の位置座標と枠限界データを比
較し、フレームフォワード又はフレームバックワード中
に次の位置座標と枠限界データを比較し、ムーブ動作開
始前に設定されたムーブ値と枠限界データを比較する安
全チェック後枠外と判断したら警告表示し処理を打ち切
る安全チェック機能を有するMEM5と、縫目データ等
を一時記憶する記憶装置RAMが接続されている。
【0007】データバスラインDBには更に入出力装置
I/O−1を介して、自動刺繍ミシンの制御の為の針捧
の位相等の各種信号を得る為のセンサSSEN、入出力
装置I/O−2を介して、刺繍模様の選択等、使用者か
らの指令を受け取る操作キーを有するキー部7、入出力
装置I/O−3を介して使用者に選択した刺繍模様と操
作キーの操作状況等を表示する表示装置LCD、入力装
置I/O−4を介して、刺繍枠4が接続される支持部6
をXY制御するパルスモータXM、YMと縫目形成手段
1を駆動するミシンモータZM及び刺繍を実行するのに
必要な糸ゆるめソレノイド等のアクチュエータACT並
びに入出力装置I/O−5を介して、多数の刺しゅう模
様の縫目データが記憶されたフロッピーディスクを読み
出すフロッピーディスク駆動装置FDDが接続されてい
る。
【0008】図2は本発明の構成をブロック的に示した
図面でありaは、現在生産されている全刺しゅう枠の枠
限界データでありROMのあるエリアMEM1に記憶さ
れている。bは使用者が独自に作った刺しゅう枠(カス
タム枠)の枠限界データでありEEPROMのあるエリ
アMEM2に記憶されている。
【0009】cは、使用者が所有している刺しゅう枠の
枠限界データであり、EEPROMのあるエリアMEM
3に記憶されている。dは、使用者が今使用している刺
しゅう枠の枠限界データでありEEPROMのあるエリ
アMEM4に記憶されている。eは、カスタム枠の枠限
界データを入力するカスタム枠設定モード出ある。
【0010】fは、所有している刺しゅう枠の登録、所
有している刺しゅう枠から、今使用している刺しゅう枠
の選択を行う枠設定モードである。g〜kは、選択記憶
された刺しゅう枠の外へ針が移動しない様にするための
安全チェック機能である(詳細は略す)。1は、選択記
憶された刺しゅう枠の中心へINIZキーを押すと、針
先が移動するイニシャライズ機能である(詳細は略
す)。
【0011】(枠設定モード処理) 図3のフローチャートと図5〜7のLCD画面図により
枠設定モードの処理について説明する。 (A1)キー部7の中にある枠設定キーを押すと、枠設
定モードに入り、LCD画面は図5に示す枠種設定画面
となる。画面の左端の刺しゅう枠は選択記憶している刺
しゅう枠を示す。右側の5ケの刺しゅう枠は使用者が所
有している刺しゅう枠を示している。右端の表示は半纏
表示されているカーソル位置の刺しゅう枠サイズと形状
名を示している。
【0012】 (A2)キーの入力処理を行う。そして押されたキーの
種類を登録しておく。 (A3,A4)左カーソルキー又は右カーソルキーが押
されたらカーソル位置が左又は右へ移動し、所望の刺し
ゅう枠(これから使用する刺しゅう枠)を反転表示させ
る。 (A5,A6)登録キーを押すと、カーソル位置の刺し
ゅう枠が登録され左端の刺しゅう枠の表示が変わる。
【0013】 (A7,A8)枠種設定が終了すれば枠設定キーを押す
と枠設定モードからぬけでて図7に示す模様選択画面と
なる。 (A9,A10)使用者がオプションの刺しゅう枠をメ
ーカから購入した時や、独自に刺しゅう枠を作った時に
は上,下カーソルキーを押すと図6に示す枠種登録画面
に変わる。この画面で下段の刺しゅう枠が全刺しゅう枠
を示し、右のC1,C2はカスタム枠を示す。上段の刺
しゅう枠は登録されている刺しゅう枠(所有している刺
しゅう枠)を示す。
【0014】 (A11)キーの入力処理を行う。そして押されたキー
の種類を登録しておく。 (A12,A13)左右カーソルキーが押されたらカー
ソル位置が左右へ移動し所望の刺しゅう枠が反転表示さ
れる。 (A14,A15)登録キーが押されるとカーソル位置
の刺しゅう枠が登録され、図6の枠種設定画面の上段に
刺しゅう枠の表示の部分に入る。
【0015】 (A16,A17)上下カーソルキーを押すと、現在下
段にカーソルがあれば上段へ移動し、使用しなくなった
刺しゅう枠を選択することができる。 (A18,A19)ステップA12,A13にて使用し
なくなった刺しゅう枠を選択し、クリアキーを押すと、
カーソル位置の刺しゅう枠が削除され上段の刺しゅう枠
表示から消える。 (A20)枠種の登録削除がすめば枠設定キーを押す
と、枠種設定画面に戻る。
【0016】(カスタム枠設定モード処理) 図4のフローチャートと図8の刺しゅう枠エリア説明図
と図9〜12のカスタム枠設定モード画面と図13のカ
スタム枠C1を登録したあとの枠種設定画面により、カ
スタム枠の設定について説明する。図8の刺しゅう枠エ
リア説明図において中心座標[60,50]、横の長さ
60mm、たての長さ80mmの刺しゅうエリアを持つ
カスタム枠の設定を例にして説明する。
【0017】 (B1)メニューキーによりカスタム枠設定モードを選
択すると、図9の両面となる。Jogキーを押してカス
タム枠の中心へ移動させる。そして登録キーを押すと枠
の初期位置が登録される。このデータは模様選択画面に
ある時、INIZキーを押すとその時に枠種設定されて
いる刺しゅう枠の初期位置へ移動する機能の為に使われ
る。
【0018】 (B2)左下の位置の座標は図8より[30,10]な
のでJogキーによりその位置まで移動させる。そうす
るとず10の画面となる。この位置で登録キーを押すと
左下の座標が登録される。 (B3)右上の位置の座標は図8より[90,90]な
のでJogキーによりその位置まで移動させる。そうす
ると図11の画面となる。この位置で登録キーを押すと
右上の座標が登録される。
【0019】 (B4)右上の位置が記憶されると図12の画面に変わ
る。左右カーソルキーで「C1」か「C2」を選択す
る。登録キーを押すと、初期位置、左下座標、右上座
標、カスタム枠の名前がEEPROMに記憶される。図
13は例で示したカスタム枠を枠設定モードで登録し、
カーソル位置をカスタム枠にあわせてそのサイズを表示
している両面である。
【0020】
【効果】使用者は自分が所有している刺しゅう枠の中か
ら、今使用している刺しゅう枠を選択できるので刺しゅ
う枠の選択が容易となった。又、使用者が自分で作った
カスタム枠の枠限界データが入力できるので前記の機能
を利用できるし、枠限界データと模様外形データを比較
することにより針が枠外に出ない様に安全チェック機能
を付けることによって刺繍枠選択がより自由になった。
【図面の簡単な説明】
【図 1】 本発明の要約構成ブロック図
【図 2】 本発明の構成ブロック図
【図 3】 枠設定モードフローチャート図
【図 4】 カスタム枠設定モードフローチャート図
【図 5】 枠種設定画面図
【図 6】 枠種登録画面図
【図 7】 模様選択画面図
【図 8】 刺繍枠エリア説明図
【図 9】 カスタム枠設定モード画面
【図10】 カスタム枠設定モード画面
【図11】 カスタム枠設定モード画面
【図12】 カスタム枠設定モード画面
【図13】 カスタム枠C1を登録した後の枠種設定図
【図14】 刺繍機外観図
【図15】 キー部7の詳細図
【図16】 本発明の制御ブロック図
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) D05B 19/00 - 19/16 D05C 5/06

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多数の通常模様データと表示データが記憶
    されている模様発生情報記憶手段FDと、ミシン上軸の
    回転に同期して回転毎にパルス信号を発生し模様選択と
    指令操作キー部7により選択された縫い模様の模様デー
    タを読み出す装置を含む中央演算装置CPUと、前記模
    様発生情報記憶手段の表示データを読み出し表示する表
    示手段LCDと、読み出された模様データにより支持部
    6に接続された刺繍枠4をXY方向に制御するパルスモ
    ータXM及ぴパルスモータYMと、針及び糸輪捕捉手段
    を含む縫い目形成手段1を駆動するミシンモータZM
    と、刺繍の実行に必要な糸ゆるめソレノイドのアクチュ
    エータACTとを備えた刺繍機において、予め用意され
    た複数の種類の刺繍枠の枠限界データを記憶している記
    憶手段MEM1と、前記刺繍枠とは異なる刺繍枠の枠限
    界データを入力する入力手段と、該入力手段により入力
    される枠限界データを記憶する記憶手段MEM2と、前
    記記憶手段MEM1及び記憶手段MEM2に記憶されて
    いる刺繍枠の中から特定の刺繍枠を登録する登録手段
    と、登録した刺繍枠を記憶する記憶手段MEM3と、該
    記憶手段MEM3に記憶されている刺繍枠の中からこれ
    から使用しようとする刺繍枠を選択する選択手段と、該
    選択手段にて選択した刺繍枠の種類を記憶する記憶手段
    MEM4と、選択記憶された刺繍枠が枠の外に針が出る
    か出ないかをチェックする安全チェック手段MEM5と
    を備えたことを特徴とする刺繍枠の枠種設定装置。
  2. 【請求項2】前記記憶手段MEM2、記憶手段MEM3
    及び記憶手段MEM4は電源遮断後も記憶した枠限界デ
    ータを保存することを特徴とする請求項1に記載の刺繍
    枠の枠種設定装置。
  3. 【請求項3】予め用意された複数の相異なる種類の刺繍
    枠の枠限界データを記憶手段MEM1に記憶させ、前記
    種類の刺繍枠とは異なる種類の刺繍枠の枠限界データを
    記憶手段MEM2に記憶させ、前記記憶手段MEM1及
    び記憶手段MEM2に記憶された枠限界データの中から
    特定の枠限界データを記憶手段MEM3に登録して記憶
    させ、前記記憶手段MEM3から特定の枠限界データを
    選択して記憶手段MEM4に記憶させ、前記記憶手段M
    EM4から枠限界データを読み出して縫われる模様の模
    様外形データと比較して針が枠外に出るか出ないかをチ
    ェックする、ことから成ることを特徴とする刺繍枠の枠
    種設定方法。
  4. 【請求項4】前記記憶手段MEM2、記憶手段MEM3
    及び記憶手段MEM4は電源遮断後も記憶した枠限界デ
    ータを保存することを特徴とする請求項3に記載の刺繍
    枠の枠種設定方法。
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