JP2976460B2 - テープカセット - Google Patents

テープカセット

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JP2976460B2
JP2976460B2 JP1316354A JP31635489A JP2976460B2 JP 2976460 B2 JP2976460 B2 JP 2976460B2 JP 1316354 A JP1316354 A JP 1316354A JP 31635489 A JP31635489 A JP 31635489A JP 2976460 B2 JP2976460 B2 JP 2976460B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、金属薄膜型の磁気テープを収納してなるテ
ープカセットに関するものである。
〔発明の概要〕
本発明は、金属磁性薄膜を磁性層とする磁気テープを
直径10mm以下のリールハブを巻回してカセット本体内に
収納する際に、前記磁気テープのスティフネス(いわゆ
る腰の強さ)をハブ径に応じて所定の値以下に規定する
ことで、巻乱れの発生を防止しようとするものである。
〔従来の技術〕
ビデオテープレコーダやオーディオテープレコーダ等
においては、合成樹脂等で形成されるカセット本体内に
磁気テープが巻回収納されてなるテープカセットが広く
用いられている。
これまで、テープカセットに使用される磁気テープと
しては、磁性粉末を樹脂結合剤と共に混練して磁性塗料
となし、当該磁性塗料をベースフィルム上に塗布するこ
とによって磁性層が形成されてなる,いわゆる塗布型の
磁気テープが主である。
これに対して、より一層の高密度記録,高品位記録に
対応することを目的として、金属磁性薄膜を磁性層とす
る磁気テープ(金属薄膜型の磁気テープ。いわゆる蒸着
テープ)が実用化されつつあり、かかる金属薄膜型の磁
気テープをテープカセットに組み込むことが検討されて
いる。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところで、前記金属薄膜型の磁気テープをカセット本
体内に組み込もうとする場合、この種の磁気テープの磁
性層は金属膜であり一般にいわゆる腰の強さが強いた
め、巻回した磁気テープがあたかも発条のように広がっ
てしまい巻乱れが生ずる傾向にある。かかる巻乱れが発
生すると、磁気テープの安定走行の妨げとなり、正常な
動作が行えなくなる虞れがある。
特に、非常に小型でリールハブ径が小さく、しかもリ
ールロック機構の無いテープカセットにおいては、この
傾向が顕著なものとなり大きな問題となる。
そこで本発明は、上述の従来の実情に鑑みて提案され
たものであって、巻乱れの発生がなく、小型でしかも高
密度記録,高品位記録に対応可能なテープカセットを提
供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上述の目的を達成するために、本発明のテープカセッ
トは、金属磁性薄膜を磁性層とする磁気テープが直径10
mm以下のリールハブに巻回されてカセット本体内に収納
されてなり、前記磁気テープのヤング率をE(kg/m
m2),厚さをt(mm),リールハブの直径をR(mm)と
したときに、 Et3≦(2R−12.5)×10-4 であることを提供するものである。
〔作用〕
金属磁性薄膜を磁性層とする磁気テープを直径10mm以
下のリールハブに巻回すると、磁気テープの腰の強さが
強いが故に発条のように巻き広がりを生ずる。
本発明のテープカセットでは、金属薄膜型の磁気テー
プを構成する非磁性支持体の材質や厚さ等を選択するこ
とにより、磁気テープのヤング率をE(kg/mm2),厚さ
をt(mm),リールハブの直径をR(mm)としたとき
に、 Et3≦(2R−12.5)×10-4 なる関係を満たすように設定されており、いわゆる腰の
強さが適度にコントロールされることから巻き広がりが
解消される。
〔実施例〕
以下、本発明を適用したテープカセットの一実施例に
ついて、図面や実験結果を参照しながら説明する。
本実施例のテープカセットは、第1図及び第2図に示
すように、上ハーフ(2)及び下ハーフ(3)からなる
カセット本体(1)内に、一対のリールハブ(4),
(5)に巻回された金属薄膜型の磁気テープ(6)を収
納してなるものである。
前記一対のリールハブ(4),(5)は、前記上ハー
フ(2)及び下ハーフ(3)で回動自在に支承されてお
り、さらにこれら上ハーフ(2)及び下ハーフ(3)に
は磁気テープ(6)の巻回体の外形形状に応じた円弧状
の立ち上がり壁(3a),(3b)が設けられている。した
がって、前記リールハブ(4),(5)に巻回された磁
気テープ(6)は、これら立ち上がり壁(3a),(3b)
で囲まれた空間に回動自在に安定に収納されている。な
お、前記リールハプ(4),(5)には特にリールロッ
ク機構は設けられていない。
一方、カセット本体(1)にはガイドロール(7),
(8)やガイドピン(9),(10)が設けられており、
上記磁気テープ(6)は、これらガイドロール(7),
(8)やガイドピン(9),(10)に案内され、カセッ
ト本体(1)の前面においてカセット本体(1)の外部
に露出し、記録あるいは再生時には図示しない記録再生
装置の磁気ヘッドを接触走行されることになる。
なお、このカセット本体(1)の前面には、やはり合
成樹脂からなるリッド(11)が回動軸(11a)を上ハー
フ(2)に係止することで回動自在に取り付けられてお
り、不使用時にはカセット本体(1)の外部に露出する
磁気テープ(6)を保護し、不用意に磁気テープ(6)
に手指等が触れないようになされている。
また、本実施例のテープカセットには、回転ドラムに
取り付けた回転磁気ヘッドによる記録再生方式に対応す
るもので、カセット本体(1)の前面側には前記ドラム
の外形形状に対応して円弧状の対向面を有するガイド部
材(12),(13)が取り付けられている。そして、これ
らガイド部材(12),(13)によって構成される空間に
は、記録再生の際に前記磁気テープ(6)を押し付ける
如く回転ドラムが挿入され、当該磁気テープ(6)に対
して信号記録あるいは再生を行う。
本実施例のテープカセットは、収納される磁気テープ
(6)のテープ幅が2.5mm,厚さが10μ以下程度であっ
て、非常に小型化されており、リールハブ(4),
(5)の直径〔磁気テープ(6)が巻回される外周面の
直径〕は10mm以下に設定されている。
上述の構成のテープカセットにおいて、使用する磁気
テープ(6)のヤング率,厚さを変え、リールハブ
(4),(5)の直径による巻広がりの様子を調べた。
検討に際しては、張力15g/2.5mmで磁気テープをリール
ハブに5回巻き、張力0g/2.5mmのときの巻広がり率が5
%以下のものを○,5%を越えるものを×とした。なお、
巻き広がり率は、張力を加えて巻回した状態〔第3図
(A)〕での外形寸法をD1、張力を解放した状態〔第3
図(B)〕での外形寸法をD2とし、 巻き広がり率=(D2−D1)÷D1×100(%) なる式より求めた。
使用した磁気テープは、テープ幅2.5mm,金属磁性薄膜
の膜厚0.15〜0.20μm,バックコート層の厚さ0.5〜1.0μ
mであり、ベースフィルムの長手方向でのヤング率を変
えることにより磁気テープ全体のヤング率をコントロー
ルした。
結果を次表に示す。
この表を見れば明らかな通り、リールハブの直径によ
り巻回する磁気テープのヤング率,厚さの最適範囲が異
なる。
そこで、磁気テープのヤング率E(ここでは、ベース
フィルムのヤング率をそのまま磁気テープのヤング率と
見做した。)及び厚さtからスティフネス(腰の強さ。
Et3で表される。)を求め、巻き広がりの観点から当該
スティフネスの許容範囲を求めた。
その結果、 ハブ径=7mmでは、Et3≦1.5×10-4・mm ハブ径=8mmでは、Et3≦3.0×10-4・mm ハブ径=9mmでは、Et3≦5.0×10-4・mm ハブ径=10mmでは、Et3≦7.0×10-4・mm のときにそれぞれ巻き広がりが解消されることがわかっ
た。
これらハブ径と巻き広がりが起こらないスティフネス
の上限値との関係をグラフ化すると、ほぼ一直線上に連
なり、これを一般式化すると、 Et3≦(2R−12.5)×10-4 であれば良いことになる。
〔発明の効果〕
以上の説明からも明らかなように、本発明のテープカ
セットにおいては、リールハブ径を10mm以下とするとと
もに、収納される磁気テープのスティフネス(腰の強
さ)をリールハブ径に応じて所定範囲内に抑えているの
で、巻乱れの発生を抑制することができる。したがっ
て、走行安定性に優れた信頼性の高いテープカセットを
提供することが可能である。
また、収納される磁気テープが金属薄膜型の磁気テー
プであることから、高密度記録,高品位記録に対応可能
で、小型で性能に優れるテープカセットを提供すること
が可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明を適用したテープカセットの一構成例を
示す外観斜視図であり、第2図は上ハーフを外した状態
での概略平面図である。 第3図(A)及び第3図(B)は磁気テープの巻回状態
を示す模式図であり、第3図(A)は張力を加えて巻回
した直後の状態、第3図(B)は張力を解放しすること
により巻き広がりが生じた状態をそれぞれ示す。 1……カセット本体 4,5……リールハブ 6……磁気テープ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金属磁性薄膜を磁性層とする磁気テープが
    直径10mm以下のリールハブに巻回されてカセット本体内
    に収納されてなり、 前記磁気テープのヤング率をE(kg/mm2),厚さをt
    (mm),リールハブの直径をR(mm)としたときに、 Et3≦(2R−12.5)×10-4 であるテープカセット。
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