JP2698532B2 - 小型テープカセット - Google Patents

小型テープカセット

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JP2698532B2 JP5156878A JP15687893A JP2698532B2 JP 2698532 B2 JP2698532 B2 JP 2698532B2 JP 5156878 A JP5156878 A JP 5156878A JP 15687893 A JP15687893 A JP 15687893A JP 2698532 B2 JP2698532 B2 JP 2698532B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金属磁性薄膜を磁性層
とする幅の狭い磁気テープを収納した小型テープカセッ
トに関する。
【0002】
【従来の技術】ビデオテープレコーダやオーディオテー
プレコーダ等においては、合成樹脂製のカセット本体内
に磁気テープが巻回収納されてなるテープカセットが広
く用いられている。
【0003】これまで、テープカセットに使用される磁
気テープとしては、磁性粉末を樹脂結合剤と共に混練し
て磁性塗料となし、当該磁性塗料をベースフィルム上に
塗布することによって磁性層が形成されてなる,いわゆ
る塗布型の磁気テープが主である。
【0004】これに対して、より一層の高密度記録に対
応することを目的として、金属磁性薄膜を磁性層とする
磁気テープ(金属薄膜型の磁気テープ。いわゆる蒸着テ
ープ)が実用化されつつあり、かかる金属薄膜型の磁気
テープをテープカセットに組み込むことが検討されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、一般にテー
プカセットに収納される磁気テープは、リールハブに巻
回された状態で収納されており、したがって磁気テープ
の先端部及び終端部はリールハブにクランプされた状態
となっている。そして、このクランプ部では磁気テープ
の巻回状態が変則的なものとなっており、これによりこ
の部分に巻回される磁気テープが変形する傾向にある。
【0006】前記磁気テープの変形は、塗布型の磁気テ
ープではほとんど問題とならないが、金属薄膜型の磁気
テープでは大きく影響を受け、例えば磁性層が金属膜で
あることから形状転写による磁気テープの変形が著しい
ものとなり、磁気ヘッドに対する当たり不良によって再
生波形の劣化が見られる。
【0007】特に、厚さ10μm以下程度の非常に薄い
金属薄膜型磁気テープでは、前記形状転写された領域は
ほとんど使いものにならない。これは、テープカセット
の長時間記録化や製造歩留の改善を進めるうえで極めて
不利である。
【0008】本発明は、前記従来の実情に鑑みて提案さ
れたものであって、磁気テープの形状転写領域を削減す
ることを目的とし、記録時間を確保することができ製造
歩留の点でも有利なテープカセットを提供することを目
的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、小型テープカ
セットにおいて上述の目的を達成するため、金属磁性薄
膜を磁性層としテープ幅をほぼ2.5mmとなす磁気テ
ープと、上記磁気テープが各端部をクランプされて巻回
される一対のリールハブと、上記一対のリールハブを回
転自在に支承して収納してなる小型のカセット本体とを
有し、上記磁気テープの厚さが10μm以下であって、
上記リールハブの直径が10mm以下としたものであ
る。
【0010】
【作用】金属磁性薄膜を磁性層とする磁気テープをリー
ルハブに巻回すると、磁気テープのクランプ部において
形状転写による変形が起こる。そして、この形状転写が
起こる領域の長さLは、リールハブの直径をRとしたと
きに、 L=n(πR) 〔ただし、nは形状転写が起こる巻
回数〕 なる式で表される。
【0011】したがって、リールハブの直径Rを小さく
することで、形状転写が起こる領域の長さLが抑えられ
る。そして、テープ幅をほぼ2.5mmとなす磁気テー
プを収納した小型テープカセットにおいて、リールハブ
の直径Rを10mm以下とすることにより、磁気ヘッド
に対する当たり不良等により情報信号の記録再生に使用
することができない領域の長さが実用上許容できる範囲
内とされる。
【0012】
【実施例】以下、本発明を適用したテープカセットの一
実施例について、図面や実験結果を参照しながら説明す
る。本実施例のテープカセットは、図1及び図2に示す
ように、上ハーフ2及び下ハーフ3からなるカセット本
体1内に、一対のリールハブ4,5に巻回された金属薄
膜型の磁気テープ6を収納してなるものである。
【0013】磁気テープ6は、いわゆる蒸着テープであ
って、強磁性金属材料, 例えばCo,Co−Ni,Co
−Fe−Ni等を直接ベースフィルム上に蒸着すること
によって磁性層が構成されてなるものである。
【0014】前記一対のリールハブ4,5は、前記上ハ
ーフ2及び下ハーフ3で回動自在に支承されており、さ
らにこれら上ハーフ2及び下ハーフ3には磁気テープ6
の巻回体の外形形状に応じた円弧状の立ち上がり壁3
a,3bが設けられている。したがって、前記リールハ
ブ4,5に巻回された磁気テープ6は、これら立ち上が
り壁3a,3bで囲まれた空間内に回動自在に安定に収
納されている。
【0015】なお、前記リールハブ4,5は、それぞれ
内ハブ4a,5aと外ハブ4b,5bとから構成され、
いわゆる二重構造ハブとされている。
【0016】また、上記磁気テープ6は、その両端部が
リールハブ4,5に設けられたクランプ部41,51に
よってそれぞれ挾着されている。前記クランプ部41
〔クランプ部51も同様である。〕は、図3(a)及び
図3(b)に示すように、リールハブ4を分割する形で
設けられ、その一端部41aが連結される形でリールハ
ブ本体42と一体的に形成されてなるものである。
【0017】そして、リールハブ本体42側には入口が
狭く奥が広がるような断面略円形の凹部43が、クラン
プ部41には前記凹部43に嵌合される略円柱状の凸部
44がそれぞれ設けられている。
【0018】したがって、図3(a)に示すように、ク
ランプ部41を開放した状態で磁気テープ6をこれらク
ランプ部41とリールハブ本体42の間に差し込んだ
後、図3(b)に示すように、前記クランプ部41の凸
部44をリールハブ本体42の凹部43に圧入すること
で、当該凸部44の外周面44aと凹部43の内周面4
3aとの間で磁気テープ6のテープ端が挾着固定され
る。
【0019】ここで、前記凸部44と凹部43とは、例
えば凸部44の外径を凹部43の内径よりも若干大きく
することで、結合力を相当強くなし、前記テープ端を強
く挾着固定するようにしている。これは、テープ端の挾
着力が不足すると、テープの早送りや巻き戻し等の高速
走行時におけるテープエンドでテープに大きな張力が加
わった際に、テープ端がリールハブから不用意に引き抜
かれる等の事故を防止するためである。しかしながら、
このように凸部44と凹部43の結合力を強くすると、
圧入時に磁気テープ6が剪断力によって切断される虞れ
がある。
【0020】そこで、本実施例のテープカセットでは、
前記リールハブ本体42に設けられた凹部43の近傍位
置に切欠き45が設けられ、前記凹部43の開放端側の
一端部が弾性を有する張出部46とされ、凹部43の内
周面43aが部分的に弾性変位可能となされている。
【0021】したがって、クランプ部41の圧入時に
は、上記凹部43近傍の張出部46が、凸部44の外周
面44aで押されて撓み、テープ端に作用する剪断力は
大幅に緩和される。また、凸部44が凹部43に完全に
入り込むと、前記張出部46はその弾性力によって元の
状態に戻り、当該張出部46の弾性変形による影響は、
リールハブ4の外周形状には全く現れない。
【0022】なお、前記切欠き45は、図4に示すよう
に、リールハブ本体42に設けられた凹部43の両側近
傍位置にそれぞれ形成してもよく、あるいは図5に示す
ように、クランプ部41に設けられた凸部44の略中央
位置に形成してもよい。後者の場合、切欠き45で分割
された各係止片44b,44cが前記張出部46の役割
を果たし、圧入時にはこれら係止片44b,44cが弾
性変位して抵抗が緩和される。
【0023】あるいは、クランプ部41がリールハブ本
体42と別体に形成されたものであってもよい。図6
(a)及び図6(b)は、クランプ部41がリールハブ
本体42から完全に分離され、クランプ時にはクランプ
部41に設けられた凸部44をリールハブ本体42に設
けられた凹部43に圧入することによってのみ一体化さ
れる例を示すものである。
【0024】磁気テープ6を挾着するには、図6(a)
に示すようにクランプ部41を取り外し、テープ端を挿
入した後に図6(b)に示すように凸部44を凹部43
に圧入する。
【0025】この場合にも、切欠き45を凹部43の両
側近傍位置にそれぞれ形成して凹部43近傍を張出部4
6としたり、クランプ部41に設けられた凸部44の略
中央位置に切欠き45を形成して分割された係止片44
b,44cとすることで、先の各例と同様に圧入時の抵
抗が大幅に緩和される。
【0026】一方、カセット本体1にはガイドロール
7,8やガイドピン9,10が配設されており、上記磁
気テープ6は、これらガイドロール7,8やガイドピン
9,10に案内され、カセット本体1の前面においてカ
セット本体1の外部に露出し、記録あるいは再生時等に
は図示しない記録再生装置の磁気ヘッドと接触走行され
ることになる。
【0027】なお、このカセット本体1の前面には、や
はり合成樹脂からなるリッド11が回動軸11aを上ハ
ーフ2に係止することで回動自在に取り付けられてお
り、不使用時にはカセット本体1の外部に露出する磁気
テープ6を保護し、不用意に手指等が触れないようにな
されている。
【0028】また、本実施例のテープカセットは、回転
ドラムに取り付けた回転磁気ヘッドによる記録再生方式
に対応するもので、カセット本体1の前面側には前記ド
ラムの外形形状に対応して円弧状の対向面を有するガイ
ド部材12,13が取り付けられている。そして、これ
らガイド部材12,13によって構成される空間には、
記録再生の際に前記磁気テープ6を押し付ける如く回転
ドラムが挿入され、当該磁気テープ6に対して信号記録
あるいは再生を行う。
【0029】本実施例のテープカセットは、収納される
磁気テープ6のテープ幅が2.5mm、厚さが10μm
以下の非常に小型ものである。さらに具体的には、本実
施例のテープカセットは、前面側の幅が30mmで、奥
行きを21.5mmとなし、厚さが5mmとなされてい
る。
【0030】上述の構成のテープカセットにおいて、磁
気テープ6の厚さを5μmとし、リールハブ径による形
状転写の許容範囲を調べた。形状転写の許容範囲は、3
MHzの一定レベルの信号を記録し、当たり波形におけ
る最大出力をA,最低出力をBとし、20lgB/Aが
1dB以内となるまでのリールハブクランプ部からの距
離とした。結果を図8に示す。
【0031】この図8を見ると、リールハブ径に比例し
て形状転写許容範囲の距離が小さくなっており、リール
ハブ径を10mm以下とすることで前記距離が20cm
以下に抑えられることがわかる。勿論、この値は磁気テ
ープ6の厚さ, 材質等によっても若干変動するものと考
えられるが、厚さ10μm以下の磁気テープでもリール
ハブ径を10mm以下とすれば、特に磁気テープ6の最
後の部分(この部分が保存時等に影響を受ける。)の余
裕を少なく見積もることができ、歩留を向上することが
できるものと考えられる。
【0032】
【発明の効果】本発明は、テープ幅をほぼ2.5mmと
し、厚さを10μm以下とし、金属磁性薄膜を磁性層と
した磁気テープを収納した小型テープカセットにおい
て、上記磁気テープが巻回されるリールハブの径を10
mmとしているので、磁気テープの端部をリールハブに
クランプするテープクランプ部での変形に由来する形状
転写の領域を最小限に抑えることができ、磁気テープの
有効利用長を長くすることができる。
【0033】また、テープカセットで見た場合には、記
録時間の拡大を図ることができ、小型化する上で有利で
ある。
【0034】さらに、収納される磁気テープが金属薄膜
型の磁気テープであることから、高密度記録,高品位記
録に対応可能で、したがって小型で長時間記録可能で、
しかも高性能なテープカセットを提供することが可能で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したテープカセットの一構成例を
示す外観斜視図である。
【図2】上ハーフを外した状態での概略平面図である。
【図3】リールハブのクランプ部の一例を示すもので、
(a)はクランプ部を開放した状態の概略平面図であ
り、(b)はクランプ部を凹部に圧入した状態を示す概
略平面図である。
【図4】リールハブのクランプ部の他の例を示す概略平
面図である。
【図5】リールハブのクランプ部のさらに他の例を示す
概略平面図である。
【図6】リールハブ本体と別体に形成されるクランプ部
の一例を示すもので、(a)はクランプ部をリールハブ
本体から分離した状態を示す概略平面図であり、(b)
はクランプ部をリールハブ本体の凹部に圧入した状態を
示す概略平面図である。
【図7】リールハブ本体と別体に形成されるクランプ部
の他の例を示す概略平面図である。
【図8】リールハブ径による形状転写許容範囲を示す特
性図である。
【符号の説明】
1・・・カセット本体 4,5・・・リールハブ 6・・・磁気テープ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属磁性薄膜を磁性層としテープ幅をほ
    ぼ2.5mmとなす磁気テープと、 上記磁気テープが各端部をクランプされて巻回される
    対のリールハブと、 上記一対のリールハブを回転自在に支承して収納してな
    小型のカセット本体とを有し、 上記磁気テープの厚さが10μm以下であって、上記リ
    ールハブの直径が10mm以下である小型テープカセッ
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5635350A (en) * 1979-08-30 1981-04-08 Toshiba Corp Position measurement of electron gun
JPS58187683A (ja) * 1982-04-27 1983-11-01 キヨ−ラク株式会社 弾性成形体
JPH0664888B2 (ja) * 1984-07-12 1994-08-22 松下電器産業株式会社 テ−プカセツト

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