JP2945696B2 - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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JP2945696B2 JP2032067A JP3206790A JP2945696B2 JP 2945696 B2 JP2945696 B2 JP 2945696B2 JP 2032067 A JP2032067 A JP 2032067A JP 3206790 A JP3206790 A JP 3206790A JP 2945696 B2 JP2945696 B2 JP 2945696B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は磁気記録媒体に関するものである。
従来の技術 通常、塗布型磁気記録媒体は酸化物系磁性粉末や金属
系磁性粉末を結合剤で分散させた塗料を調整し、これを
ポリエチレンテレフタレート(以下、PETという)など
のフィルム上に、塗布、乾燥、カレンダ処理を行ったあ
と、磁性層と反対側の面に走行性向上のためにバックコ
ート層が形成されている。近年、磁気記録媒体は磁気記
録の高密度化・大容量化を図るためにテープ全体の厚み
を薄くすることが行われており、その結果、磁性層や、
支持体などの膜厚が薄く設定されているのが実状であ
る。ところが、磁気記録媒体の厚みを薄くすると媒体の
剛性が低下し、媒体にとって重要特性である走行耐久性
が悪くなる。このため、一般には支持体、磁性層やバッ
クコート層の弾性率を高めたり、支持体と磁性層との膜
厚配分を換えて磁気記録媒体の剛性を高めてきた。しか
しながら、支持体の弾性率はPETなどの場合は上限が高
々1000kg/mm2程度であり、また、磁性層の弾性率を増加
すると電磁変換特性やスチル特性などの実用特性のバラ
ンスを取ることが極めて困難となったり、PETなどの支
持体との接着性が悪くなって走行耐久性の劣化を招く。
さらに、バックコート層は通常、球状のカーボンが添加
されているためにカーボンの充填率を上げても弾性率は
増加しない。そのためバックコート層に含まれる有機バ
インダーの弾性率の増加が試みられるが、塗膜がもろく
なり走行中のバックコート層からの粉落ちによってドロ
ップアウトが増加するために、媒体の高剛性化にはおの
ずと限界があった。
発明が解決しようとする課題 以上のように、磁気記録の高密度化・大容量化に伴っ
て媒体は薄くなり充分な耐久性を保持することが難しく
なってきており、走行耐久性の優れた媒体を提供するこ
とが望まれていた。
課題を解決するための手段 本発明者はかかる現状を鑑み種々の検討を行った結
果、支持体の一方の面に磁性層を形成し、他の面に板状
の非磁性無機質粉末を含む下塗り層を設け、さらにその
上に走行性をよくするためにバックコート層を形成する
ことによって走行耐久性が顕著に改善されることを見い
出した。この発明において、板状の非磁性無機質粉末の
アスペクト比(平均直径/平均厚み)は5〜100である
ことが好ましく、さらには20〜100が好ましい。
作用 本発明において、このような改善が為しえたのは、支
持体とバックコート層との間に板状の非磁性無機質粉末
を含む下塗り層を形成したことによる。
実施例 この発明において、支持体の一方の面に磁性層を形成
し、他の面に板状の非磁性無機質粉末を含む下塗り層を
設け、さらにその上に走行性をよくするためにバックコ
ート層を形成することによって走行耐久性が顕著に改善
される。この時の板状の非磁性無機質粉末のアスペクト
比(平均直径/平均厚み)は5〜100であることが好ま
しく、さらには20〜100が好ましい。つまりアスペクト
比が大きいとそれだけテープの長手方向及び幅方向の弾
性率が高くなるが、アスペクト比が大きくなり過ぎると
混練分散時に板状粉末が折れ易くなるため、逆に弾性率
が低下する。この板状粉末を使用するうえでの利点はテ
ープ全周方向の弾性率がほぼ同じであるということであ
る。球状粉末であっても等方的な弾性率を有するが板状
粉末を使用したときほどに弾性率の向上は望めず、針状
粉末をもちいてテープ長手方向に配向させた場合にはテ
ープ長手方向の弾性率は高くはなるが、テープ幅方向の
弾性率の向上は望めない。さらに、板状粉末の充填率を
できるだけ向上させたほうが、又、この板状粉末を含む
層の結合体の弾性率をできるだけ向上させたほうが弾性
率は増加する。この時の下塗り層としての結合剤は塩化
ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリウレタン樹脂、エポ
キシ樹脂、フェノール樹脂、アミド系樹脂、イミド系樹
脂、アクリル系樹脂などの樹脂であり、これを2成分な
いし3成分を組み合わせて使用しうる。更に、この層の
中に板状で非磁性無機質粉末、例えばアスペクト比5〜
100のα−Fe2O3、ZnO、SiCのうち一種以上を入れること
によって、この層の弾性率を大きくすることができる。
本発明において、このような改善が為しえたのは、支
持体とバックコート層との間に板状の非磁性無機質粉末
を含む下塗り層を形成したことによる。
つまり、磁気記録媒体、たとえば、ビデオテープレコ
ーダー用磁気テープでは各種ポストに対してある角度で
巻き付けられて走行しているが、各種ポストの高さ方向
の位置規制を行うために下側規制や上側規制のポストが
設けられている。その規制ポストに対してテープが離脱
して走行しようとするする場合には基本的にはテープ自
体の剛性でもって離脱しないように走行しなければなら
ない。ところが、テープ全体の厚みが薄くなってくると
テープの剛性が小さくなり、結果的にテープが折れた
り、テープ端部がワカメ状になったり、最悪の場合に
は、テープが破断して重要な情報を損なうといった状況
に陥る。本発明のように、支持体とバックコート層との
間に板状の非磁性無機質粉末を含む下塗り層を形成する
ことによってテープが局部的に曲げられようとするとき
に等方的に弾性率の高い下塗り層を配してあるがゆえに
反力が働き、テープの曲げ剛性やねじり剛性が大きくな
って、走行耐久性が大きく改善される。
実施例1 まず、磁性塗料、バックコート用塗料及び下塗り用塗
料は下記の組成で調整した。
〈磁性塗料の組成〉 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 12重量部 ポリウレタン 12重量部 磁性粉(Co−γFe2O3) 100重量部 研磨剤(Al2O3) 3重量部 硬化剤 3重量部 ミリスチン酸 3重量部 メチルエチルケトン 450重量部 トルエン 300重量部 シクロヘキサノン 150重量部 上記組成の磁性塗料をボールミルで5時間分散したあ
と、平均孔径1μmのフィルターで濾過して磁性塗料を
準備した。
〈バック塗料の組成〉 カーボン 100重量部 ポリウレタン 15重量部 ニトロセルロース 15重量部 ミリスチン酸 5重量部 研磨剤(Al2O3) 150重量部 硬化剤 10重量部 メチルエチルケトン 400重量部 トルエン 200重量部 シクロヘキサノン 150重量部 上記組成のバックコート用塗料をボールミルで10時間
分散したあと、平均孔径1μmのフィルターで濾過して
バックコート用塗料を準備した。
〈下塗り用塗料〉 塩化ビニル−酢酸ビニル樹脂 12重量部 ポリウレタン樹脂 12重量部 α−Fe2O3 100重量部 (アスペクト比30、平均粒径0.5μm) メチルエチルケトン 400重量部 トルエン 200重量部 シクロヘキサノン 150重量部 上記組成の下塗り用塗料をボールミルで15時間分散し
たあと、平均孔径1μmのフィルターで濾過して下塗り
用塗料を準備した。
次に上記磁性塗料を膜厚7μmのPET上に塗布・配向
・乾燥したあと、カレンダーにより磁性層の表面処理を
行い、磁性層厚2.5μmとした。さらに磁性層とは反対
側のPET上に下塗り用塗料を塗布し、乾燥後の膜厚が1.5
μmとなるようにした。さらにこの上に塗布後の膜厚が
0.6μmのバックコート層を形成し、全厚を11.6μmと
した。これらのテープを1/2インチ幅に切断し、VTRテー
プを得た。
参考例 膜厚7μmのPET上に乾燥後の膜厚が1.5μmの上記組
成の下塗り層を形成し、その上に上記磁性塗料を塗布・
配向・乾燥したあと、カレンダーにより磁性層の表面処
理を行い、磁性層厚2.5μmとした。次に、磁性層とは
反対側のPET上に塗布後の膜厚が0.6μmのバックコート
層を形成し、全厚を11.6μmとした。これらのテープを
1/2インチ幅に切断し、VTRテープを得た。
実施例2 膜厚7μmのPET上に乾燥後の膜厚が0.5μmの上記組
成の下塗り層を形成し、その上に上記磁性塗料を塗布・
配向・乾燥したあと、カレンダーにより磁性層の表面処
理を行い、磁性層厚2.5μmとした。次に、磁性層とは
反対側のPET上に乾燥後の膜厚が1μmの上記組成の下
塗り層を形成し、その上に塗布後の膜厚が0.6μmとな
るように上記組成のバックコート層を形成した。これら
のテープを1/2インチ幅に切断し、VTRテープを得た。
比較例1 実施例1の下塗り用塗料において、板状のα−Fe2O3
のかわりに粒状のα−Fe2O3(粒径0.4μm)を用い、他
は実施例1と全く同じようにしてVTRテープを得た。
比較例2 参考例の下塗り用塗料において、板状のα−Fe2O3
かわりに粒状のα−Fe2O3(粒径0.4μm)を用い、他は
参考例と全く同じようにしてVTRテープを得た。
比較例3 実施例2の下塗り用塗料において、板状のα−Fe2O3
のかわりに粒状のα−Fe2O3(粒径0.4μm)を用い、他
は実施例2と全く同じようにしてVTRテープを得た。
比較例4 実施例1の下塗り用塗料において、板状のα−Fe2O3
のかわりに針状のα−Fe2O3(針状比10:1、長軸長0.3μ
m)を用い、他は実施例1と全く同じようにしてVTRテ
ープを得た。
比較例5 参考例の下塗り用塗料において、板状のα−Fe2O3
かわりに針状のα−Fe2O3(針状比10:1、長軸長0.3μ
m)を用い、他は参考例と全く同じようにしてVTRテー
プを得た。
比較例6 実施例2の下塗り塗料において、板状のα−Fe2O3
かわりに針状のα−Fe2O3(針状比10:1、長軸長0.3μ
m)を用い、他は実施例2と全く同じようにしてVTRテ
ープを得た。
このようにして得られたVTRテープの長さ方向及び幅
方向のスティフネスを測定し、さらにVHS方式VTRでドロ
ップアウトを測定した。ドロップアウトはカラーバー信
号を記録し、シバソク社製ドロップアウトカウターを用
い1分間当り15μs、−16dBのドロップアウト数を測定
した。また、VHS方式VTRで300パスの繰り返し走行試験
を行い耐久性の確認を行った。
その結果を第1表に示す。
表より明らかなように、本発明による磁気記録媒体は
ドロップアウトの増加もなく、走行耐久性に優れている
ことが分かる。
この実施例では板状のα−Fe2O3粉末を使用したが、
板状のZnO、SiCでも同様の効果が得られる。
発明の効果 以上の実施例から明らかなように、本発明によれば、
板状の非磁性無機質粉末をふくむ下塗り層を支持体とバ
ックコート層の間に配しているので、磁気特性を劣化さ
せることなく、走行耐久性が良く、ドロップアウトの少
ない磁気記録媒体が提供できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 畠中 秀夫 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭61−107537(JP,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持体の一方の面に磁性体を有し、他の一
    方の面に下塗り層を介してバックコート層を有する磁気
    記録媒体であって、前記下塗り層に板状の非磁性無機質
    粉体を含んだことを特徴とする磁気記録媒体。
  2. 【請求項2】下塗り層に含まれる板状粉末のアスペクト
    比が5〜100であることを特徴とする請求項(1)記載
    の磁気記録媒体。
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