JP2975239B2 - 電気抵抗式溶融炉及びその運転方法 - Google Patents

電気抵抗式溶融炉及びその運転方法

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大偉 劉
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、都市ごみや産業廃棄物
等を焼却処理した際に発生する多種の成分を含む飛灰等
の被溶融物を好適に溶融処理する電気抵抗式溶融炉及び
その運転方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、都市ごみや産業廃棄物等を焼却
処理する際に発生する飛灰等は、その多くが埋め立て処
理されている。しかし、埋め立て地の確保が年々困難に
なりつつあり、被溶融物の有効利用や減容化が要請され
ている。又、飛灰は、特別管理廃棄物に指定され、最終
処分に際しては溶融固化等の中間処理が必要である。そ
こで、近年、これらの問題を解決する方法として、飛灰
等の被溶融物を電気抵抗式溶融炉等を用いて溶融処理す
ることが行われている。而して、被溶融物を溶融してス
ラグ化すると、容積が大幅に減容すると共に、物理的・
化学的に安定した物質になり、且つ骨材や路盤材等への
有効利用が可能となる。
【0003】図3は飛灰等の被溶融物の溶融処理に利用
される従来の電気抵抗式溶融炉の概略縦断面図であり、
当該溶融炉は、被溶融物の投入口10a、排ガス出口1
0b及び出湯口10c,10dを夫々形成した炉本体1
0及び炉本体10の天井壁から炉内に垂下させた複数本
の電極11等から構成されている。而して、ごみ焼却炉
等で発生した飛灰等の被溶融物14は、投入口10aか
ら炉内に投入され、電極11間に電流を流すことによっ
て、被溶融物14自身のジュール熱により加熱されて溶
融する。飛灰等の被溶融物14が溶融すると、これは多
種の化合物から構成される為に比重の差により炉内で上
下に分離される。即ち、炉内には、比重の差により溶融
スラグ15、溶融塩16及び投入直後の被溶融物14の
層が夫々積層形成される。前記溶融スラグ15及び溶融
塩16は、炉本体10の周壁上下部に形成した溶融スラ
グ出湯口10c及び溶融塩出湯口10dから両者を夫々
分離した状態で抜き出されるか、若しくは炉本体10の
周壁下部に形成した出湯口から両者を混合した状態で抜
き出されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】然し乍ら、従来の電気
抵抗式溶融炉に於いては、溶融スラグ15及び溶融塩1
6の層の厚さが被溶融物14の成分や溶融量によって変
化する為に両者の境界面が特定できず、然も出湯口10
dの位置も決まっている為、溶融塩16を完全に抜き出
せず、炉内に多量の溶融塩16が残留したり、或いは溶
融スラグ15と溶融塩16が混合されて出湯されると云
う問題があった。ところで、溶融スラグ15層の上に溶
融塩16が層を形成すると、次のような問題を生じる。 炉内に新しく投入した被溶融物14が溶融塩16層
の上に浮くことになる。ところが、溶融塩16の熱容量
が溶融スラグ15の熱容量に比べて小さい為、被溶融物
14への伝熱速度が低下して溶融処理能力が低下する。 溶融塩16の方が溶融スラグ15よりも電気抵抗が
小さい為、溶融塩16層に大きな電流が流れ、電気入力
が溶融塩16への熱供給に消費される。即ち、溶融塩1
6の揮散に消費され、処理量が低下する。換言すれば、
余分な電力が消費される。 溶融塩16が多量に揮散してダスト量が増加すると
共に、これを下流側で回収処理する必要が生じる。 溶融スラグ15は炉本体10を構成する耐火材を浸
食し、又、溶融塩16は耐火材に浸潤する。従って、溶
融スラグ15と溶融塩16の境界部分の耐火材は、溶融
スラグ15層と溶融塩16層の境界面が変動することと
も相俟って浸食・浸潤を繰り返し受けることになり、損
耗が著しい。このように、溶融スラグ15層の上に溶融
塩16層が形成されると、数々の問題が発生することに
なる。
【0005】本発明は、このような問題点に鑑みて為さ
れたものであり、熱効率の向上を図れると共に、溶融塩
の揮散量を低減できるようにした電気抵抗式溶融炉及び
その運転方法を提供するにある。
【0006】一般に、飛灰等の溶融物を溶融すると、溶
融スラグと溶融塩に分離し、両者はその組成により物理
的な性質が大きく異なっていることが知られている。下
記の表1は溶融スラグと溶融塩の組成の一例を表したも
のである。
【0007】
【表1】
【0008】表1からも明らかなように、溶融塩の主成
分は、NaCl、KCl、CaCl 2 であり、これらは
融点が700℃〜800℃と比較的低い。一方、溶融ス
ラグの主成分は、SiO2 、Al2 3 、CaOであ
り、これらは融点が1200℃以上で溶融塩の融点より
も相対的に高い。又、溶融状態では溶融塩と溶融スラグ
の比重が異なり、その粘性も大きく異なることが知られ
ている。本発明は、これらの性質を利用し、溶融塩のみ
を連続して出湯しつつ被溶融物を溶融することによっ
て、上述の各問題を解決できるようにしたものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する為
に、本発明の電気抵抗式溶融炉は、炉本体内に投入した
飛灰等の被溶融物を電極に電圧をかけることにより溶融
して炉内に炉底から溶融スラグ及び溶融塩の層を夫々形
成し、これらを炉本体の周壁に形成した出湯口から出湯
するようにした電気抵抗式溶融炉に於いて、炉本体の周
壁内面に、上下方向に延び且つ下端が炉本体の周壁下部
に形成した出湯口に連通するスリット状の通路を形成
し、前記通路近傍の周壁に通路内の温度を調整し得る温
度調整器を設けたことに特徴がある。又、本発明の電気
抵抗式溶融炉の運転方法は、炉本体内に投入した飛灰等
の被溶融物を電極に電圧をかけることにより溶融して炉
内に炉底から溶融スラグ及び溶融塩の層を夫々形成し、
これらを炉本体の周壁に形成した出湯口から出湯するよ
うにした電気抵抗式溶融炉の運転方法に於いて、炉本体
の周壁内面に、上下方向に延び且つ下端が周壁下部の出
湯口に連通するスリット状の通路を形成しておき、通路
内の温度を周壁に設けた温度調整器で溶融塩のみが溶融
する温度に保つことによって通路内に流入した溶融スラ
グを固化せしめ、当該固化せしめた溶融スラグによって
通路内の一部分に立ち上がり状の壁を形成し、当該壁か
ら溶融スラグの表面に浮遊する溶融塩のみを溢流させて
通路及び出湯口から順次出湯しつつ、炉本体内に投入し
た被溶融物を溶融し、溶融スラグの排出時には通路内の
温度を溶融スラグの融点を越える温度に調整し、炉内の
溶融スラグを通路及び出湯口から出湯するようにしたこ
とに特徴がある。
【0010】
【作用】飛灰等の被溶融物は、炉内に投入されて溶融す
ると、比重の差により溶融スラグと溶融塩とに夫々分離
される。前記溶融スラグの一部は、溶融スラグの固化温
度以下に保たれた通路内に流入して固まり、通路内にそ
の上部を除いた開口部分のみを閉塞する立ち上がり状の
壁を形成する。又、溶融スラグ表面に浮いた溶融塩は、
固化した溶融スラグの壁の頂部から順次溢流し、壁に沿
って流下した後、出湯口から出湯される。一方、溶融ス
ラグの排出時には通路内の温度を溶融スラグの融点以上
に上げる。そうすると。通路内に形成された壁が溶融し
てなくなり、炉内の溶融スラグは出湯口から順次出湯さ
れる。
【0011】電気抵抗式溶融炉の運転中に於いては、通
路内の温度を適宜に調整することによって、溶融塩のみ
を通路及び出湯口から連続して出湯しつつ被溶融物を溶
融処理することができると共に、溶融スラグと溶融塩を
夫々分離して出湯することができる。その結果、本発明
は、炉内に形成される溶融塩層による弊害がなくなり、
熱効率の向上を図れると共に、溶融塩の揮散量を大幅に
低減でき、然も高品質のスラグを得られる等、優れた効
果を発揮することができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。図1及び図2は本発明の実施例に係る電気
抵抗式溶融炉を示し、1は炉本体、2は電極、3は溶融
スラグ、4は溶融塩、5は温度調整器である。
【0013】前記炉本体1は、鋼板並びに耐火煉瓦等の
耐火材で形成された周壁1a、天井壁1b及び底壁1c
により円筒の箱状に形成されて居り、天井壁1bの周縁
部には炉内へ飛灰等の被溶融物を投入する為の投入口1
dが、又、投入口1dと反対側の天井壁1bの周縁部に
は炉内の排ガスを排出する為の排ガス出口1eが夫々形
成されている。更に、周壁1a底部で且つ投入口1dと
反対側の位置には、溶融スラグ3及び溶融塩4を抜き出
す為の出湯口1fが形成されている。そして、前記炉本
体1の周壁1a内周面には、上下方向に延び且つ下端が
出湯口1fに連通するスリット状の通路6が形成されて
居り、当該通路6の内面は熱伝導性に優れた耐熱材7で
構成されている。尚、通路6の高さは、炉内に形成され
る溶融物層(溶融スラグ3層と溶融塩4層から成る)の
高さよりも高く設定さている。又、通路6の幅は、溶融
スラグ3の粘性や溶融塩4の量等に応じて適宜の幅に設
定されている。即ち、通路6の幅は、後述するように溶
融スラグ3の一部が通路6内に進入して固化したときに
通路6の開口部分のみを閉塞するような立ち上がり状の
壁3aを形成でき、且つ溶融スラグ3の上に浮いた溶融
塩4が壁3aと通路6内面との間に形成された隙間をス
ムースに流れて炉内に溶融塩4層が形成されないように
設定されている。
【0014】前記電極2は、炉本体1の天井壁1b中央
部に挿通状態で配設されて居り、天井壁1bから炉内に
垂下された格好になっている。又、電極2は、適宜の昇
降装置(図示省略)によって自動的に昇降するようにな
って居り、被溶融物の溶融量や電流量等に応じて溶融ス
ラグ3層への浸漬深さを調整できるようになっている。
尚、この電極2には複数本のカーボン電極が使用されて
いる。
【0015】前記温度調整器5は、通路6近傍の周壁1
aに通路6に沿う格好で埋設されて居り、通路6内の温
度を適宜の温度に調整するものである。本実施例では、
温度調整器5には棒状の電熱体が使用されて居り、通路
6内の温度を、溶融塩4のみが溶融する温度(800℃
〜900℃)と、溶融スラグ3の融点(約1300℃)
を越える温度とに亘って制御できるようになっている。
【0016】次に、以上のように構成された電気抵抗式
溶融炉を用いて飛灰等の被溶融物を溶融処理する場合に
ついて説明する。飛灰等の被溶融物は、炉本体1の投入
口1dから炉内へ適宜量投入され、電極2間に電流を流
すことによって、被溶融物自身のジュール熱により14
00℃位に加熱されて溶融する。このとき、通路6内の
温度は、温度調整器5及びスリット壁への伝熱によって
溶融塩4のみが溶融する温度(800℃〜900℃)に
保たれている。
【0017】被溶融物6が溶融すると、炉内には比重の
差により溶融スラグ3及び溶融塩4の層が夫々積層形成
される。前記溶融スラグ3の一部は、通路6内に流入し
て融点以下の部分で固まり、通路6の下部開口部分にこ
の部分を閉塞する立ち上がり状の壁3aを形成する。
又、溶融スラグ3の上に浮いた溶融塩4は、固化した溶
融スラグ3の壁3aの頂部から順次溢流し、壁3aに沿
って流下した後、出湯口1fから出湯される。その結
果、炉内には溶融塩4が殆ど残留せず、主に溶融スラグ
3の層だけが形成されることになる。
【0018】そして、炉内には引き続き投入口1dから
一定量の新しい被溶融物が投入されて溶融処理される。
新しく投入した被溶融物が溶融すると、溶融スラグ3の
表面が上昇し、その一部が壁3aの頂部から通路6内に
進入して融点以下の部分で固まり、先に形成された壁3
aの頂部に立ち上がり状の新しい壁3aを形成し、通路
6の開口の一部分を閉塞する。即ち、炉内に被溶融物を
順次投入して溶融処理すると、通路6内の開口部分に下
部から立ち上がり状の壁3aが上方へ向って成長形成さ
れることになり、通路3内には溶融スラグ3層と同じ高
さの壁3aが形成されることになる。又、溶融塩4は新
しく形成された壁3aの頂部から順次溢流し、通路6を
経て出湯口1fから出湯される。尚、投入口1dから新
しく投入された被溶融物は、壁3aの頂部から溶融塩4
が順次溢流している為に通路6側に流れて行くが、出湯
口1f及び通路6を投入口1dと反対側の位置に形成し
ている為に通路6の近傍に来るまでに完全に溶融して溶
融スラグ3と溶融塩4に分離される。その結果、被溶融
物が溶融塩4と一緒に壁3aから溢流するのが防止され
る。
【0019】電気抵抗式溶融炉の運転中に於いては、通
路6内の上部を除いた開口部分に、固化した溶融スラグ
3によって前記開口部分を閉塞する立ち上がり状の壁3
aを形成し、当該壁3aの頂部から溶融塩4を順次溢流
させつつ、炉内に投入した被溶融物を溶融処理するよう
にしている為、炉内には溶融塩4が殆ど残らず、主に溶
融スラグ3層のみ形成されることになる。その結果、炉
内に新しく投入された被溶融物は、熱容量の大きい溶融
スラグ3から熱を受け、迅速に溶融処理されて行く。
又、溶融塩4が順次出湯される為、溶融塩4の揮散に消
費される電力を節約できると共に、溶融塩4の揮散量を
低減でき、省エネルギー化及び熱効率の向上等を図れ
る。然も、溶融塩4が順次出湯される為に炉本体1を構
成する耐火材が溶融塩4による浸潤作用と溶融スラグ3
による侵食作用を交互に受けると云うことがなく、耐火
材の寿命が伸びることになる。
【0020】一方、炉内に一定量の溶融スラグ3が溜ま
ると、これは出湯口1fから出湯される。即ち、溶融ス
ラグ3の排出時には通路6内の温度を温度調整器5によ
って溶融スラグ3の融点(1300℃以上)以上に上げ
る。そうすると。通路6内に形成された壁3aが溶融し
てなくなり、炉内の溶融スラグ3は通路6を経て出湯口
1fから順次出湯される。
【0021】尚、上記実施例に於いては、炉本体1の周
壁1a一個所に出湯口1fと通路6を形成するようにし
たが、他の実施例に於いては、周壁1aの数個所に出湯
口1fと通路6を形成するようにしても良い。この場
合、出湯口1f及び通路6は投入口1dから離れた個所
に形成することが好ましい。
【0022】
【発明の効果】上述の通り、本発明によれば、炉本体の
周壁内面に、周壁下部の出湯口に連通する上下方向のス
リット状の通路を形成し、通路近傍の周壁に通路内の温
度を調整し得る温度調整器を設け、通路内の温度を溶融
塩のみが溶融する温度に保って通路内に流入した溶融ス
ラグを固化せしめ、固化せしめた溶融スラグによって通
路内の一部分に立ち上がり状の壁を形成し、当該壁から
溶融スラグの表面に浮いた溶融塩のみを溢流させてこれ
を通路及び出湯口から順次出湯しつつ、炉本体内に投入
した被溶融物を溶融するようにしている為、電気抵抗式
溶融炉の運転時には、炉内に溶融塩が殆ど残らず、主に
溶融スラグが残ることになる。又、溶融スラグの排出時
には通路内の温度を溶融スラグの融点を越える温度に調
整し、通路内で固化した溶融スラグを溶融し、炉内の溶
融スラグを通路及び出湯口から出湯するようにしてい
る。その結果、新しい被溶融物を炉内に投入して溶融す
る場合、被溶融物は、熱容量の大きい溶融スラグから熱
を受けることになり、溶融処理が迅速に行われる。又、
溶融塩が順次出湯される為、電力が溶融塩の揮散に消費
されると云うことがなく、省エネルギー化及び熱効率の
向上を図れる。更に、溶融塩が順次出湯される為、溶融
塩が多量に揮散すると云うことがなく、排ガス出口から
排出されるダスト量を低減できると共に、排ガスの後処
理も簡単且つ容易に行える。その上、溶融塩が順次出湯
される為、炉本体を構成する耐火材が溶融塩による浸潤
作用と溶融スラグによる浸食作用を交互に受けると云う
ことがなく、耐火材の寿命が伸びることになる。加え
て、溶融スラグと溶融塩とを分離して排出できる為、溶
融スラグと溶融塩の後処理も簡単且つ容易に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る電気抵抗式溶融炉の概略
縦断面図である。
【図2】電極を省略した図1のA−A線断面図である。
【図3】従来の電気抵抗式溶融炉の概略縦断面図であ
る。
【符号の説明】
1は炉本体、1aは周壁、1fは出湯口、2は電極、3
は溶融スラグ、3aは壁、4は溶融塩、5は温度調整
器、6は通路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 劉 大偉 大阪府大阪市北区堂島浜1丁目3番23号 株式会社タクマ内 (72)発明者 北山 清幸 新潟県糸魚川市大字大野978番地 株式 会社 タナベ内 (72)発明者 六町 謙三 新潟県糸魚川市大字大野978番地 株式 会社 タナベ内 (56)参考文献 特開 昭60−216112(JP,A) 特開 昭59−132931(JP,A) 特開 平2−261589(JP,A) 特開 昭59−130590(JP,A) 実開 平5−27595(JP,U) 実開 昭57−36598(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F23J 1/00 F23G 5/00 115 F23G 5/50 ZAB

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炉本体内に投入した飛灰等の被溶融物を
    電極に電圧をかけることにより溶融して炉内に炉底から
    溶融スラグ及び溶融塩の層を夫々形成し、これらを炉本
    体の周壁に形成した出湯口から出湯するようにした電気
    抵抗式溶融炉に於いて、炉本体の周壁内面に、上下方向
    に延び且つ下端が炉本体の周壁下部に形成した出湯口に
    連通するスリット状の通路を形成し、前記通路近傍の周
    壁に通路内の温度を調整し得る温度調整器を設けたこと
    を特徴とする電気抵抗式溶融炉。
  2. 【請求項2】 炉本体内に投入した飛灰等の被溶融物を
    電極に電圧をかけることにより溶融して炉内に炉底から
    溶融スラグ及び溶融塩の層を夫々形成し、これらを炉本
    体の周壁に形成した出湯口から出湯するようにした電気
    抵抗式溶融炉の運転方法に於いて、炉本体の周壁内面
    に、上下方向に延び且つ下端が周壁下部の出湯口に連通
    するスリット状の通路を形成しておき、通路内の温度を
    周壁に設けた温度調整器で溶融塩のみが溶融する温度に
    保つことによって通路内に流入した溶融スラグを固化せ
    しめ、当該固化せしめた溶融スラグによって通路内の一
    部分に立ち上がり状の壁を形成し、当該壁から溶融スラ
    グの表面に浮遊する溶融塩のみを随時に溢流させて通路
    及び出湯口から順次出湯しつつ、炉本体内に投入した被
    溶融物を溶融し、溶融スラグの排出時には通路内の温度
    を溶融スラグの融点を越える温度に調整し、炉内の溶融
    スラグを通路及び出湯口から出湯するようにしたことを
    特徴とする電気抵抗式溶融炉の運転方法。
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