JP2974812B2 - 弾球遊技機の可変入賞球装置 - Google Patents

弾球遊技機の可変入賞球装置

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JP2974812B2
JP2974812B2 JP3076794A JP7679491A JP2974812B2 JP 2974812 B2 JP2974812 B2 JP 2974812B2 JP 3076794 A JP3076794 A JP 3076794A JP 7679491 A JP7679491 A JP 7679491A JP 2974812 B2 JP2974812 B2 JP 2974812B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、玉受部材によって受
け入れられた入賞玉の流路を入賞空間内に設けられる振
分部材によって変化させながら複数の入賞口のいずれか
に誘導する弾球遊技機の可変入賞球装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、玉受部材によって受け入れられた
入賞玉を比較的広い入賞空間内を流下させてその下方に
設けられる特定入賞口を含む複数の入賞口のいずれかに
誘導し、入賞玉が特定入賞口に入賞したときに大当り遊
技状態を生起せしめる可変入賞球装置を備えた弾球遊技
機が多数市場に提供されていた。このような可変入賞球
装置の多くは、特に特定入賞口への入賞玉の誘導に興味
を持たせるために入賞空間内に入賞玉の流路に変化を与
える振分部材を設けている。そして、このような振分部
材の一例として永久磁石を玉転動板の裏面に固定配置
し、その永久磁石の磁力の影響で玉転動板を流下する入
賞玉の流路を変化させるようにしたものがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の永久磁
石を使用した振分部材は、玉転動板上を流下する入賞玉
の流下方向を固定配置された磁石の磁力を利用して僅か
に変更するだけであり、入賞玉の流路を大きく変化させ
ることが無いと共に、玉転動板上を流下する入賞玉の位
置によってその変化程度を容易に予測できてしまい複数
の入賞口のいずれに誘導されるかが分かってしまうとい
う問題があった。この発明は、上記した問題点に鑑みな
されたもので、その目的とするところは、入賞空間を流
下する入賞玉の流路を大幅に変更することが可能な振分
部材を備えた弾球遊技機の可変入賞球装置を提供するこ
とにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、この発明においては、玉受部材によって受け入
れられた入賞玉の流路を入賞空間内に設けられる振分部
材によって変化させながら特定入賞口を含む複数の入賞
口のいずれかに誘導する可変入賞球装置において、前記
振分部材は、前記入賞空間内を流下する入賞玉を吸着す
る磁石を有し且つ前記複数の入賞口のすべてに対して誘
導し得る位置に亘って入賞空間内を移動可能に構成され
た吸着部材と、該吸着部材と入賞玉との吸着状態を解除
する解除部材と、からなることを特徴とするものであ
る。
【0005】
【作用】可変入賞球装置の玉受部材によって受け入れら
れた入賞玉は、入賞空間内を流下する。その流下の際、
吸着部材の磁石によって吸着された入賞玉は、吸着部材
の移動に伴って磁石に吸着されたまま特定入賞口を含む
複数の入賞口のすべてに対して誘導し得る位置に亘って
入賞空間内を移動する。そして、吸着部材と入賞玉との
吸着状態を解除する場合には、解除部材を作用させて入
賞玉を吸着部材から開放し、再度複数の入賞口のいずれ
かに向けて入賞空間内を流下させる。このように、この
発明にあっては、磁石を有する吸着部材によって入賞玉
複数の入賞口のすべてに対して誘導し得る位置に亘っ
入賞空間内で大きく異動させることができるため、入
賞玉がいずれの入賞口に誘導されるのかを予測できない
ようにすることもできる。
【0006】
【実施例】以下、図面を参照して、この発明の実施例に
ついて説明する。まず、図12を参照して、実施例に係
る可変入賞球装置10が適用される弾球遊技機の遊技盤
1の構成について説明する。図において、遊技盤1に
は、周知のようにほぼ円状に区画レール2が植立され、
該区画レール2で囲まれた範囲が遊技領域3を構成して
いる。遊技領域3のほぼ中央には、本実施例の要部を構
成する可変入賞球装置10が配置されている。可変入賞
球装置10の構成については、後に詳述するが、一対の
玉受部材20a,20bと、該玉受部材20a,20b
によって受け入れられた入賞玉が流下する入賞空間32
と、該入賞空間32内に設けられる振分部材60と、入
賞空間32の最下方に形成される特定入賞口29を含む
複数の入賞口29、30a,30bと、を備えている。
【0007】また、上記した可変入賞球装置10の下方
には、複数(3つ)の始動入賞口4a〜4cが横方向に
並列状に配置されている。この始動入賞口4a〜4c
は、入賞した打玉を検出する始動入賞玉検出器5a〜5
cをそれぞれ内蔵しており、始動入賞玉検出器5a〜5
cがONすると、可変入賞球装置10の玉受部材20
a,20bが比較的短い時間間隔で1回又は2回開閉動
作を行う。具体的には、中央の始動入賞口4aに打玉が
入賞したときには、玉受部材20a,20bが2回開閉
動作を行い、左右の始動入賞口4b,4cに打玉が入賞
したときには、玉受部材20a,20bが1回開閉動作
を行う。
【0008】しかして、上記した開閉動作中に玉受部材
20a,20bによって受け入れられた入賞玉が特定入
賞口29に入賞すると、大当り遊技状態となって開閉サ
イクルを所定回数(例えば、15回)繰り返すことが可
能な権利が付与される。ここで開閉サイクルとは、玉受
部材20a,20bが比較的短い時間間隔で所定回数
(例えば、18回)の開閉動作を繰り返すか、又はその
所定回数の開閉動作内で所定個数(例えば、10個)の
入賞玉が発生するまでの開閉動作をいう。したがって、
大当り遊技状態となって開閉サイクルが開始されたとき
には、玉受部材20a,20bによって打玉が受け入れ
られることになり、その受け入れられた入賞玉が再度特
定入賞口29に入賞すると、再度開閉サイクルを繰り返
すようになっている。この場合、入賞玉が特定入賞口2
9に入賞した時点でその回の開閉サイクルは、直ちに終
了し、所定のインターバル時間を挟んで次の開閉サイク
ルに移行するものである。そして、上記したように入賞
玉が特定入賞口29に入賞することを条件として所定回
数の開閉サイクルが繰り返し継続される。
【0009】図12に戻って、遊技領域3には、前記可
変入賞球装置10の両側側方と両側斜め下部側方に入賞
口6a,6b、7a,7bが配置されると共に、遊技領
域3の両サイドに遊技効果ランプ8a,8bが配置され
ている。入賞口6a,6b、7a,7bに打玉が入賞す
ると通常の入賞として所定個数(例えば、15個)の景
品玉が排出される。また、入賞口7a,7bは、その下
方内部にランプを内蔵しており、このランプが前記した
始動入賞時や大当り遊技状態時に所定の態様で駆動され
てその旨を報知するようになっている。また、遊技効果
ランプ8a,8bも同様に始動入賞時や大当り遊技状態
時に所定の態様で駆動されてその旨を報知するようにな
っている。なお、遊技領域3の最下方には、いずれの入
賞口や入賞球装置にも入賞しなかった打玉を回収するア
ウト口9が設けられている。
【0010】なお、参考までに上記した入賞口や入賞球
装置のうち、始動入賞口4a〜4cへの打玉の入賞によ
って排出される景品玉数は、それ以外の入賞口6a,6
b、7a,7b及び可変入賞球装置10への入賞によっ
て排出される景品玉数よりも相対的に少ない数(例え
ば、7個)が設定されている。
【0011】次に、図1乃至図7を参照して、本実施例
の要部を構成する可変入賞球装置10の構成について説
明する。可変入賞球装置10は、前記遊技盤1の表面に
止着される取付基板11を有し、その取付基板11に
は、図5に示すように、後述する入賞空間32の前面開
放面を構成する窓開口12が形成されている。ここで、
まず、取付基板11の前面側の構成について図1及び図
5を参照して説明する。
【0012】取付基板11の上部には、上部障害部材1
3が前方に突出するように形成されている。この上部障
害部材13は、遊技領域3を落下する打玉を受け止めて
内側に誘導するようになっており、その誘導した打玉を
取付基板11の上部に開設して形成した入賞口14に入
賞せしめるようになっている。入賞口14に入賞した入
賞玉は、通常の入賞として処理されて所定個数の景品玉
を排出する。
【0013】また、上部障害部材13の前面には、上部
装飾板15が上部障害部材13の上下に渡るように止着
されている。上部装飾板15の下方には、長方形状の開
口16が開設され、その開口16に臨むように継続回数
表示器17と入賞個数表示器18とが配置されている。
継続回数表示器17は、前記大当り遊技状態における開
閉サイクルの繰り返し回数を表示するものであり、入賞
個数表示器18は、1回の開閉サイクル中に玉受部材2
0a,20bによって受け入れられた入賞玉数を表示す
るものである。なお、前記開口16には、継続回数表示
器17と入賞個数表示器18との前面を覆うようにスモ
ークドガラス19が接着されている。
【0014】前記上部障害部材13の両端下方には、そ
の上部に玉受面が形成された一対の玉受部材20a,2
0bが設けられている。この玉受部材20a,20b
は、その下端に固着される回動軸21a,21bを中心
にして左右方向に回動するようになっている。そして、
その回動動作をより確実に行うために玉受部材20a,
20bの中程にガイド部材22a,22bが取り付けら
れ、該ガイド部材22a,22bから後方に延びるピン
を窓開口12の両サイド前面に接着される側面装飾板2
3a,23bに形成された円弧状のガイド穴24a,2
4bに差し込んで案内させるようになっている。なお、
ガイド部材22a,22bは、耐摩耗性のある合成樹脂
によって成型されている。また、側面装飾板23a,2
3bは、透明な材質の合成樹脂によって成型されてお
り、前方から内部の入賞空間32が透視できるようにな
っている。
【0015】一方、玉受部材20a,20bの回動軸2
1a,21bは、取付基板11の中程両サイドに形成さ
れた軸受穴26a,26bに貫通されて取付基板11の
後方に延びる。この場合、軸受穴26a,26bには、
回動軸21a,21bを支持する軸受部材25a,25
bが装着されている。そして、回動軸21a,21bの
後端部には、後述する貫通穴49a,49b、50a,
50bを貫通してリンク部材51a,51bが固着され
る。この場合においても、図示しないが貫通穴50a,
50bには、軸受部材が装着されている。
【0016】上記した玉受部材20a,20bの下方に
は、窓開口12の側方開口縁から下部開口縁に沿って下
部玉受突片27が突設されている。この下部玉受突片2
7の中央には、玉の直径よりも僅かに大きい間隔を有す
る区画壁28が立設されている。そして、この区画壁2
8の内側が特定入賞口29を構成し、区画壁28の左右
両側が通常入賞口30a,30bを構成している。特定
入賞口29には、入賞玉の通過を検出する特定入賞玉検
出器31が設けられ、始動入賞時の入賞玉の通過により
大当り遊技状態を検出し、開閉サイクル時の入賞玉の通
過により開閉サイクルの継続を検出している。なお、下
部玉受突片27の前面には、下部前面装飾板27aが止
着されて特定入賞口29及び通常入賞口30a,30b
の前面を覆っている。
【0017】次に、図3、図4、図6、及び図7を参照
して取付基板11の後面側の構成について説明する。取
付基板11の後面側には、凹状の入賞空間32が形成さ
れるが、この入賞空間32は、その側壁を取付基板11
の裏面に螺着される周枠33で構成し、その後面壁を周
枠33の裏面に螺着される後面板34で構成し、その底
面を周枠33の底部に装着される下部玉転動板35で構
成する。ただし、周枠33の両側部は、膨出状に突出し
て形成されており、その突出部に色彩の異なる合成樹脂
で別体に成型される側面板36a,36bを装着するこ
とにより周枠33の側方部が構成されている。なお、前
記側面装飾板23a,23bは、この膨出状の突出部の
前面を覆うように設けられるものである。
【0018】上記のように形成される入賞空間32の上
部には、玉受部材20a,20bで受け止めた入賞玉を
後方に導く上部玉転動板37が横臥されている。この上
部玉転動板37は、図6に示すように周枠33に前方か
ら装着することにより支持固定される。また、上部玉転
動板37の上面には、「U」字状の駆動部保護壁38が
立設され、その駆動部保護壁38の内側が上下に貫通し
た空洞となっている。そして、駆動部保護壁38の内側
の対面する位置には、後述する作動杆79の案内突起8
1a,81bが摺動挿入される案内溝41a,41b
(ただし、41bは、図示しない)が形成されている。
【0019】ところで、上部玉転動板37を転動する入
賞玉は、駆動部保護壁38の両サイドに形成される玉流
下通路39a,39bを流下して上部玉転動板37の後
端に至る。玉流下通路39a,39bの後端部には、落
下口40a,40b(ただし、40aは、図示しない)
が形成されており、上部玉転動板37の後端に到達した
入賞玉が下方に向けて落下する。落下口40a,40b
から落下する入賞玉は、後面板34の前面に沿って落下
するが、後面板34に形成される一対のスイッチ取付部
42に着脱自在に止着される10カウントスイッチ42
a,42bを通過するようになっている。この10カウ
ントスイッチ42a,42bは、大当り遊技状態時の1
回の開閉サイクル中に入賞する入賞玉数を規制するため
に設けられるものであり、その検出した入賞玉数を前記
入賞個数表示器18に表示するものである。
【0020】上記した10カウントスイッチ42a,4
2bを通過した入賞玉は、前記周枠33の膨出状の突出
部の下部辺に衝突するかあるいは衝突することなく、下
部玉転動板35上に落下する。下部玉転動板35は、前
記したように入賞空間32の底面を構成するものであ
り、前方に向かって下り傾斜して周枠33の下部に装着
される。また、下部玉転動板35の前端は、前記特定入
賞口29を含む3つの入賞口29、30a,30bの上
部に臨むようになっている。ただし、下部玉転動板35
の前端両サイドには、切欠部43a,43bが形成さ
れ、該切欠部43a,43bに流路変更部材44a,4
4bが配置されている。
【0021】流路変更部材44a,44bは、その裏面
から後方に延びる腕片の後端よりやや前方を周枠33に
指し渡される軸ピン45により揺動自在に軸支し、その
軸支点より後部上方に向かって曲折された端部に流路変
更ソレノイド46のプランジャに止着された作動部材4
7に連結されている。流路変更ソレノイド46は、金属
製のソレノイド取付板48によって後面板34の裏面に
螺着されている。
【0022】しかして、流路変更ソレノイド46がOF
Fのときには、流路変更部材44a,44bが下部玉転
動板35とほぼ同一平面となっているので、下部玉転動
板35の両サイドを流下する入賞玉は、そのまま流路変
更部材44a,44bの上を通過して通常入賞口30
a,30bに誘導される。一方、流路変更ソレノイド4
6がONのときには、図4の二点鎖線で示すように流路
変更部材44a,44bが下部玉転動板35よりも上方
に位置するため、下部玉転動板35の両サイドを流下す
る入賞玉は、流路変更部材44a,44bに衝突して停
止したり、あるいは下部玉転動板35の中央に向かうよ
うに方向を変化させられたりする。下部玉転動板35の
中央に向かって方向を変化させられた入賞玉は、その前
方に位置する特定入賞口29に誘導され易くなる。
【0023】上記のように、玉受部材20a,20bに
よって入賞空間32に受け入れられた入賞玉は、上部玉
転動板37から下部玉転動板35を経て特定入賞口2
9、通常入賞口30a,30bのいずれかに導かれる
が、上部玉転動板37と下部玉転動板35との間の入賞
空間32に振分部材60が配置されている。この振分部
材60は、下部玉転動板35を流下する入賞玉の流路を
大きく変化させるものであり、その説明は、後に詳述す
る。
【0024】以上の説明は、主として入賞空間32の内
部について行ってきたが、取付基板11の後面側であっ
て入賞空間32の外側の構成について以下簡単に説明す
ると、前記周枠33の膨出状の突出部下部に形成される
貫通穴49a,49bと後面板34の対応する位置に形
成される貫通穴50a,50bには、玉受部材20a,
20bの回動軸21a,21bが差し渡される。また、
回動軸21a,21bの後端は、貫通穴50a,50b
を貫通する。そして、その貫通した後端にリンク部材5
1a,51bが固着され、そのリンク部材51a,51
bに開閉ソレノイド52a,52bのプランジャに止着
された作動部材53が連結されている。開閉ソレノイド
52a,52bは、金属製のソレノイド取付板54を介
して後面板34の裏面に螺着されている。
【0025】しかして、開閉ソレノイド52a,52b
がONしたときには、作動部材53が引き上げられてリ
ンク部材51a,51b、及びこれに固着される回動軸
21a,21bを回動し、玉受部材20a,20bの上
部を外側に移動する。このため、玉受部材20a,20
bの上部と上部障害部材13との間に隙間が空き、遊技
領域3を落下する打玉が玉受部材20a,20bに受け
止められて入賞空間32に導かれる。一方、開閉ソレノ
イド52a,52bがOFFになると、作動部材53が
下降してリンク部材51a,51bと回動軸21a,2
1bとを逆方向に回動し、玉受部材20a,20bの上
部を内側に移動する。すると、玉受部材20a,20b
の上部と上部障害部材13との間がほぼ当接した状態と
なるので、遊技領域3を落下する打玉が可変入賞球装置
10の内部に侵入することができなくなる。このよう
に、可変入賞球装置10への打玉の入賞は、玉受部材2
0a,20bが開放したときだけ許容されている。
【0026】更に、入賞空間32の外側には、入賞空間
を照明装飾するためのランプやLED等が設けられてい
る。具体的には、周枠33の側方には、前記側面板36
a,36bを介して入賞空間32の内部を装飾するLE
Dが多数設けられる装飾LED基板55a,55bが設
けられ、後面板34の中程には、入賞空間32の後面中
央部を装飾するLEDが多数設けられる装飾LED基板
56が取り付けられ、後面板34の下部には、入賞空間
32の後面下部を装飾するランプとLEDが設けられる
装飾ランプLED基板57が取り付けられる。上記した
基板55a,55b、56、57に接続される配線は、
後面板34の背面であって最も離れた位置に固着される
端子基板58a,58bに集約して取り付けられる。
【0027】なお、入賞空間32の外側には、上記した
構成の他、次に説明する振分部材60を駆動するための
モータ等も配置されている。また、端子基板58a,5
8bには、それらのモータや前記ソレノイド46、52
a,52b、スイッチ31、42a,42b、等から延
びる配線も接続されるようになっている。
【0028】次に、入賞空間32の内部に配置される振
分部材60の構成について図4乃至図7を参照して説明
する。振分部材60は、入賞空間32内を上下動及び回
転運動する上下可動部61と入賞空間32内の所定の位
置に固定される固定部62とから構成される。そこで、
まず上下可動部61の構成について説明する。上下可動
部61は、図6に示すように回転軸63の下部に固着さ
れる回転円盤体64と、同じく回転軸63の上端に固着
される従動歯車65とからなる。回転円盤体64は、そ
の上部に固着される円筒状の装飾部材64a(透過性の
ある材料で形成されている)と該装飾部材64aの上部
に載置される装飾板64bとを含み、全体として空飛ぶ
円盤、即ち、UFOの意匠が付与されている。更に、回
転円盤体64の下部からは、所定の直径を有する円周上
に複数(4つ)の吸着円筒67a〜67d(ただし、6
7dは、図示しない)が垂下されている。この吸着円筒
67a〜67dの内部下端には、磁石68a〜68d
(ただし、68dは、図示しない)が埋設されており、
これが前記下部玉転動板35上を流下する入賞玉を吸着
するものである。
【0029】また、回転軸63の上端に固着される従動
歯車65のボス部65aは、取付基板11の裏面に螺着
される軸受部材66に支持されるが、図4に示すように
ボス部65aが軸受部材66内で上下方向に移動できる
ように移動空間が設けられて支持されている。また、従
動歯車65は、上下可動部61に回転運動を付与する後
述する駆動歯車78と噛合するものであるが、上下可動
部61が上動したときも下動したときもその噛合状態を
保持するため、従動歯車65の幅が比較的広く形成され
ている。なお、回転軸63の下端は、後述する回転板7
2の係合軸穴73と係合させるために断面「+」状の係
合部69となっており、前記回転円盤体64と従動歯車
66との間の回転軸63には、上下可動部61に上下動
を付与する後述する作動杆79が挟持されている。
【0030】一方、固定部62は、図6に示すように、
ドーナツ状に形成された上下固定カバー70、71と、
該上下固定カバー70、71の内部で回転可能に挟持さ
れる回転板72とから構成され、下固定カバー71を周
枠33に装着することにより入賞空間32内に固定され
るようになっている。上下固定カバー70、71のドー
ナツ状の内周円の直径は、前記吸着円筒67a〜67d
がすべて挿入される程度の大きさに形成されている。ま
た、回転板72の中心には、前記回転軸63の係合部6
9が係合挿入される係合軸穴73が形成され、また、そ
の周囲には、前記吸着円筒67a〜67dが挿入される
解除筒74a〜74d(ただし、74dは、図示しな
い)が設けられている。そして、係合部69と係合軸穴
73、及び吸着円筒67a〜67dと解除筒74a〜7
4dとは、上下可動部61が上動した状態(図2の状
態)でも、下動した状態(図1及び図4の状態)でも外
れることなく、係合又は挿入された状態となっている。
このため、回転板72は、上下可動部61の回転運動に
連動して回転するものであるが、上下可動部61の上下
動には、連動しないようになっている。また、上下可動
部61が下動した状態では、吸着円筒67a〜67dの
下端と解除筒74a〜74dの下端とがほぼ同一平面と
なっている。
【0031】次に、上記した上下可動部61に回転運動
及び上下動を付与する構成について説明する。まず、上
下可動部61に回転運動を付与するために、前記周枠3
3の上部には、図6に示すように貫通開口75が形成さ
れ、該貫通開口75の上部にモータ支持板76(図7参
照)を介して回転モータ77を止着する。そして、回転
モータ77のモータ軸を貫通開口75を貫通するように
下向きに突出させ、その先端に駆動歯車78を固着す
る。この駆動歯車78は、前記従動歯車65と噛合し、
回転モータ77の回転力を回転軸63に伝達し、上下可
動部61全体を回転させる。また、上下可動部61の回
転に従動して回転体72も回転する。
【0032】また、上下可動部61に上下動を付与する
ために、前記したように回転軸63には、作動杆79が
設けられている。この作動杆79は、図6に示すように
前端の筒部を回転軸63に挿通した状態で支持されてお
り、その後端部よりに左右に案内突起81a,81bが
突設されている。案内突起81a,81bは、前記駆動
部保護壁38の内側に形成された案内溝41a,41b
内に挿入されるもので、上下可動部61の上下動作の案
内を補助している。また、案内突起81a,81bに
は、ランプを有するランプ基板80が止着されている。
このランプ基板80に設けられるランプは、回転円盤体
64の装飾部材64aの後方を照射して装飾効果を高め
るようになっている。
【0033】一方、図7に示すように、後面板34の裏
面には、モータ固定板82を介して上下モータ83が取
り付けられ、該上下モータ83の前方に向かって突設さ
れるモータ軸には、カム84が固着されている。カム8
4は、半径の異なる2つの外周面を有すると共に、偏心
した位置に係合ピン85が突設されている。そして、カ
ム84の上部には、上下位置検出器86が設けられ、上
下可動部61の上下位置を検出している。具体的には、
カム84の外周面に沿って上下位置検出器86のアクチ
ュエータの先端に取り付けられているローラを走行さ
せ、外周面の段差により上下位置検出器86のONから
OFFへの変化を検出するようになっている。なお、後
述するように上下位置検出器86のONからOFFの変
化を検出したときには、上下可動部61が下降して最も
下動した位置となったときである。
【0034】また、カム84の係合ピン85は、後面板
34の中央上部に開設された開口87を貫通して後面板
34の前方に突出し、開口87の両サイドに突設された
支持部88に支軸ピン89で揺動自在に軸支された梃杆
90の後端上面に当接している。また、梃杆90の先端
は、図4に示すように前記作動杆79の後端の下面と当
接している。
【0035】しかして、上下モータ83がONすると、
カム84が回転し、係合ピン85が側方から見た場合に
上下動する。そして、係合ピン85の上下動に伴って梃
杆90の先端が作動杆79を持ち上げたり、下げたりし
て上下可動部61に上下動作を付与する。なお、上下モ
ータ83は、電源投入時にONされ、上下位置検出器8
6がONからOFFに変化したときに、停止するように
なっている他は、後に詳述するように、始動入賞時及び
大当り遊技状態時において、駆動されるようになってい
る。
【0036】以上のように構成された振分部材60の作
用について、図1、図2、及び図4を参照して説明す
る。上下可動部61が下動した状態において、下部玉転
動板35上を入賞玉が流下した場合に、その流下径路に
よっては、図1に示すように磁石68a〜68dのいず
れかに吸着される。磁石68a〜68dに吸着された入
賞玉Pは、上下可動部材61の回転運動により入賞空間
32内を吸着されたままで円状に大きく移動する。そし
て、上下可動部材61が上下モータ83の回転により上
方に移動し始めると、吸着された入賞玉Pは解除筒74
a〜74dの下端に当接し、磁石68a〜68dの磁力
の影響がなくなることにより落下して再度下部玉転動板
35上を下方に向けて流下する。この場合、解除される
位置によって、特定入賞口29、通常入賞口30a,3
0bのいずれに誘導されるかがほぼ決定されることにな
るが、上下可動部61及び回転板72とが共に回転して
いるので、解除される位置を特定することができず、そ
の意味でいずれの入賞口に誘導されるかが予測できず、
遊技者の期待感を盛り上げることができる。
【0037】次に、上記のように構成される可変入賞球
装置10の動作の一例について図8乃至図11のタイム
チャートを参照して説明する。図8は、始動入賞時にお
ける可変入賞球装置10の動作を示すタイムチャートで
あり、図9は、大当り遊技状態時の前半(1回目〜6回
目まで)の開閉サイクルにおける可変入賞球装置10の
動作を示すタイムチャートであり、図10は、大当り遊
技状態時の中盤(7回目〜11回目まで)の開閉サイク
ルにおける可変入賞球装置10の動作を示すタイムチャ
ートであり、図11は、大当り遊技状態時の後半(12
回目〜15回目まで)の開閉サイクルにおける可変入賞
球装置10の動作を示すタイムチャートである。
【0038】図8において、1回開き始動入賞口4b,
4cに打玉が入賞して始動入賞玉検出器5b,5cの検
出信号S1が導出されると、微小時間遅れて玉受部材2
0a,20bの開閉ソレノイド52a,52bが1回開
閉動作する。その1回の開閉動作が終了すると同時に上
下モータ83が回転を開始し、上下可動部61が上昇し
始める。このため、玉受部材20a,20bによって受
け入れられた入賞玉が下部玉転動板35上を流下しても
磁石68a〜68dに吸着されることは少ないと考えら
れる。上下モータ83の回転は、上下位置検出器86が
ONからOFFに変化したときに停止するようになって
おり、このとき上下可動部61は、最も下降した位置と
なっている。
【0039】同様に、2回開き始動入賞口4aに打玉が
入賞して始動入賞玉検出器5aの検出信号S2が導出さ
れると、微小時間遅れて玉受部材20a,20bの開閉
ソレノイド52a,52bが2回開閉動作する。その2
回の開閉動作が終了すると同時に上下モータ83が回転
を開始し、上下可動部61が上昇し始める。このため、
仮に1回目の玉受部材20a,20bの開閉動作によっ
て受け入れられた入賞玉が下部玉転動板35上を流下し
て磁石68a〜68dに吸着されたとしても直ちに解除
筒74a〜74dによってその吸着状態を解除されて再
度下部玉転動板35上を流下するものと考えられる。な
お、この始動入賞時には、回転モータ77が駆動されて
いないので、仮に磁石68a〜68dに吸着された入賞
玉があっても、その入賞玉が入賞空間32内を移動する
ことはない。もちろん、回転モータ77を常時駆動して
おいても良い。
【0040】図9において、大当り遊技状態時の前半の
開閉サイクルにおいて、入賞玉が特定入賞口29に入賞
して特定入賞玉検出器31からの検出信号R1が導出さ
れた場合には、上下モータ83が回転を開始し、上下可
動部61を上昇せしめる。したがって、最初の開閉サイ
クルを除く2回目以降の開閉サイクルにおいて繰り返し
信号R1が導出された場合には、磁石68a〜68dに
吸着された入賞玉が解除筒74a〜74dによって解除
されることになる。そして、上下位置検出器86のON
からOFFへの変化に基づいて上下モータ83の駆動が
停止された後に開閉ソレノイド52a,52bが交互に
ON・OFFを繰り返し、玉受部材20a,20bの開
閉動作が開始される。また、玉受部材20a,20bの
開閉動作が開始されると同時に回転モータ77が駆動さ
れて上下可動部61及び回転板72が回転運動を始め
る。
【0041】上記のようにして玉受部材20a,20b
が開閉動作を開始し、玉受部材20a,20bによって
受け入れられた入賞玉が10カウントスイッチ42a,
42bによって検出された後、下部玉転動板35上を流
下すると、その一部の入賞玉は、磁石68a〜68dの
いずれかに吸着されてそのまま入賞空間32内を旋回移
動する。そして、10カウントスイッチ42a,42b
が入賞玉を10個検出することなく、玉受部材20a,
20bの開閉動作が所定回数(図示の場合には、13
回)に到達したときには、まず、流路変更ソレノイド4
6がONされ、その後、所定時間遅れて上下モータ83
が駆動されると共に、回転モータ77の駆動が停止され
る。流路変更ソレノイド46がONされることにより下
部玉転動板35上を流下する入賞玉は、中央よりに流路
を変更されたり、あるいは流路変更部材44a,44b
に当接して停止したりする。中央よりに流路が変更され
た場合には、特定入賞口29に入賞玉が誘導され易くな
り、停止された場合には、磁石68a〜68dに吸着さ
れ易くなる。そして、磁石に吸着された入賞玉は、前記
所定時間だけ旋回移動した後、上下モータ83の駆動に
よりそれ以前に吸着された入賞玉と一緒に解除筒74a
〜74dによって解除される。
【0042】そして、玉受部材20a,20bの開閉動
作が最後の18回目に到達すると、流路変更ソレノイド
46がOFFされると共に、再度上下モータ83の駆動
を開始する。これは、18回の開閉動作の終了間際に入
賞した入賞玉が磁石によって吸着された場合にこれを解
除するためである。
【0043】図10において、大当り遊技状態時の中盤
の開閉サイクルにおいて、図9に示す場合と大きく異な
るのは、1回の開閉サイクルを前段と後段とに2等分し
ている点である。即ち、入賞玉が特定入賞口29に入賞
して特定入賞玉検出器31からの検出信号R2が導出さ
れた場合、開閉サイクルの初期の動作は、図9に示す場
合と同じであり、玉受部材20a,20bの開閉回数が
規定された開閉回数の半分(9回目)を終了した時点で
玉受部材20a,20bの開閉動作を一旦停止する。そ
れと同時に回転モータ77の駆動を停止すると共に上下
モータ83の駆動を2回行わしめる。この上下モータ8
3の駆動によりその時点で吸着されている入賞玉は、解
除されることになり、解除された入賞玉が特定入賞口2
9に入賞したときには、その時点で当該開閉サイクルが
終了して次回の開閉サイクルに移行することになる。
【0044】一方、上下モータ83の2回の駆動によっ
ても入賞玉が特定入賞口29に入賞しなかった場合に
は、当該開閉サイクルの10回目以降の玉受部材20
a,20bの開閉動作が継続して行われ、回転モータ7
7の回転が再開される。そして、玉受部材20a,20
bの開閉動作が所定回数(図示の場合には、12回)に
到達したときには、流路変更ソレノイド46がONされ
て上記と同様に下部玉転動板35上を流下する入賞玉
を、中央よりに流路を変更したり、あるいは流路変更部
材44a,44bに当接して停止したりする。ただし、
このとき上下モータ83を駆動したり、あるいは回転モ
ータ77を停止したりしない。したがって、玉受部材2
0a,20bの開閉動作の再開後に入賞した入賞玉であ
って磁石68a〜68dに吸着された入賞玉は、流路変
更ソレノイド46がONされても吸着されたままで旋回
移動している。そして、流路変更ソレノイド46のON
によって入賞玉が特定入賞口29に誘導されたときに
は、直ちに当該開閉サイクルを終了して次回の開閉サイ
クルに移行することになる。しかし、流路変更ソレノイ
ド46のONによっても入賞玉が特定入賞口29に入賞
することなく最後の開閉動作まで到達したときには、流
路変更ソレノイド46がOFFにされると共に、回転モ
ータ77の駆動が停止され、上下モータ83が駆動され
る。この上下モータ83の駆動により解除された入賞玉
が特定入賞口29に入賞したときには、次回の開閉サイ
クルに移行する。
【0045】上記したように、中盤の開閉サイクルにお
いては、1回の開閉サイクルを前段と後段とに2等分
し、それぞれの段落で入賞玉が特定入賞口29に誘導さ
れる可能性を付与している。このため、開閉サイクルの
前段で継続権が成立してしまうと、後段の開閉サイクル
が行われなくなり、その分当該開閉サイクルにおいて獲
得する入賞玉数が少なくなり、遊技者にとって不利とな
り、遊技者にとっては、開閉サイクルの後段まで継続す
ることを望むものである。このように、本実施例におい
ては、中盤の開閉サイクルにおいて、遊技者にとって有
利な状態で継続権が成立するか、あるいは不利な状態で
継続権が成立するかの期待感を抱かせることにより遊技
者の遊技への興味を引き付けるようにしている。
【0046】更に、図11に示す後半の開閉サイクルに
おいては、継続信号R3が導出されることに基づいて図
10に示す中盤の開閉サイクルとほぼ同じ動作をさせる
ものであり、唯一異なるのは、開閉サイクルの前段にお
いても流路変更ソレノイド46を微小時間間隔で複数回
ON・OFF動作させるものである。このため、開閉サ
イクルの前段において、図10に示す場合よりも入賞玉
が特定入賞口29に誘導される可能性が高くなるように
設定されている。つまり、本実施例においては、後半の
開閉サイクルにおいて、遊技者にとって有利な状態で継
続権が成立するか、あるいは不利な状態で継続権が成立
するかの期待感をより強く抱かせることにより遊技者の
遊技への興味を引き付けるようにしている。なお、最後
(15回目)の開閉サイクル中には、上下可動部61を
上昇させたままでも良いし、また、上下動を繰り返し行
っても良い。また、流路変更ソレノイド46を作動させ
なくても良いし、ON・OFFを繰り返しても良い。
【0047】以上、実施例に係る可変入賞球装置10の
構成及び動作について説明してきたが、本実施例によれ
ば、可変入賞球装置10の玉受部材20a,20bによ
って受け入れられた入賞玉は、入賞空間32に設けられ
る振分部材60の吸着部材としての磁石68a〜68d
によって吸着され、その吸着されたままの状態で入賞空
間32内を大きく旋回移動し、入賞空間32内での入賞
玉の移動を楽しむことができる。また、振分部材60の
上下可動部61の上昇により磁石68a〜68dから入
賞玉が解除されたときには、特定入賞口29を含むいず
れの入賞口29、30a,30bに入賞玉が誘導される
かの予測ができず、遊技者に期待感を抱かせることがで
きる。
【0048】なお、上記した実施例においては、振分部
材60の入賞空間内での移動態様を旋回するものとした
が、他の移動態様、例えば、左右方向にスライド移動す
る態様であっても良い。また、大当り遊技状態時におけ
る開閉サイクルを前半、中盤、後半に分けて異なるよう
にしたが、これを分けることなく、すべて同じ態様で駆
動するようにしても良い。
【0049】
【発明の効果】以上説明したところから明らかなよう
に、本発明においては、可変入賞球装置の玉受部材によ
って受け入れられた入賞玉は、入賞空間に設けられる振
分部材の吸着部材に設けられる磁石によって吸着され、
その吸着されたままの状態で特定入賞口を含む複数の入
賞口のすべてに対して誘導し得る位置に亘って入賞空間
内を大きく旋回移動し、入賞空間内での入賞玉の移動を
楽しむことができる。また、振分部材の解除部材の作用
により磁石から入賞玉が解除されたときには、特定入賞
口を含むいずれの入賞口に入賞玉が誘導されるかの予測
ができず、遊技者に期待感を抱かせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係る可変入賞球装置の吸着部材が入賞
玉を吸着している状態を示す正面図である。
【図2】可変入賞球装置の吸着部材が入賞玉の吸着を解
除した状態を示す正面図である。
【図3】可変入賞球装置の正面から見た斜視図である。
【図4】可変入賞球装置の縦方向に切断した断面図であ
る。
【図5】可変入賞球装置の取付基板前方部分の分解斜視
図である。
【図6】可変入賞球装置の主として振分部材の分解斜視
図である。
【図7】可変入賞球装置の後方部分の分解斜視図であ
る。
【図8】始動入賞時の可変入賞球装置の動作を示すタイ
ムチャートである。
【図9】大当り遊技状態時の前半の開閉サイクルのタイ
ムチャートである。
【図10】大当り遊技状態時の中盤の開閉サイクルのタ
イムチャートである。
【図11】大当り遊技状態時の後半の開閉サイクルのタ
イムチャートである。
【図12】可変入賞球装置が適用される弾球遊技機の遊
技盤の正面図である。
【符号の説明】
10 可変入賞球装置 20a,20b 玉受部材 29 特定入賞口 30a,30b 通常入賞口 32 入賞空間 60 振分部材 67a〜67d 吸着円筒(吸着部材) 68a〜68d 磁石 74a〜74d 解除筒(解除部材)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 玉受部材によって受け入れられた入賞玉
    の流路を入賞空間内に設けられる振分部材によって変化
    させながら特定入賞口を含む複数の入賞口のいずれかに
    誘導する可変入賞球装置において、 前記振分部材は、前記入賞空間内を流下する入賞玉を吸
    着する磁石を有し且つ前記複数の入賞口のすべてに対し
    て誘導し得る位置に亘って入賞空間内を移動可能に構成
    された吸着部材と、該吸着部材と入賞玉との吸着状態を
    解除する解除部材と、からなることを特徴とする弾球遊
    技機の可変入賞球装置。
  2. 【請求項2】 前記解除部材によって解除された入賞玉
    が前記特定入賞口に向けて誘導され易いように変更する
    流路変更部材を設けたことを特徴とする請求項1記載の
    弾球遊技機の可変入賞球装置。
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