JP2974470B2 - 通電加熱装置 - Google Patents

通電加熱装置

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JP2974470B2
JP2974470B2 JP3240583A JP24058391A JP2974470B2 JP 2974470 B2 JP2974470 B2 JP 2974470B2 JP 3240583 A JP3240583 A JP 3240583A JP 24058391 A JP24058391 A JP 24058391A JP 2974470 B2 JP2974470 B2 JP 2974470B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、大量生産される導電性
を有する被加熱材を連続的に高速送給しつつ、通電加熱
する通電加熱装置、たとえば鋼材を亜鉛メッキのための
予熱処理として加熱する通電加熱装置に関する。
【0002】
【従来の技術】導電性を有する被加熱材、たとえば鋼材
を、メッキのための予熱、焼きなまし、焼き入れ等の各
種目的のために連続的に高速送給しつつ被加熱材に交流
を通電し、抵抗加熱によって被加熱材を加熱する装置が
知られている。このような装置としてたとえば、被加熱
材を挟んで対向する導電性のロール電極を連続送給され
る被加熱材の送り通路において所定の間隔を隔てて2組
設け、2組のロール電極の間に交流電圧を印加すること
により、被加熱材を加熱するものがある。すなわち、送
給される被加熱材は2組のロール電極の間の送り通路に
おいて所定の交流電圧が印加され、これにより加熱され
る。
【0003】このような装置においては通常、被加熱材
の送り通路において所定の間隔を隔てて設けられた2組
のロール電極の間に交流電圧を印加するためトランスが
用いられ、交流電源から供給される交流電圧をトランス
によって所定の電圧に変換して上記2組のロール電極の
間に印加するようにしている。
【0004】また、被加熱材の送り通路において所定の
間隔を隔てて被加熱材を挟む導電性のロール電極が2組
設けられ、2組のロール電極の間において被加熱材の周
囲に環状トランスを配置したものが知られている。この
ような装置においては、環状トランスの環内が被加熱材
の送り通路となるように形成され、環状トランスに電源
から一次電圧が印加されることにより被加熱材に2次電
圧が誘起されて被加熱材が通電加熱されるものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上のような従来の通
電加熱装置においては、被加熱材の送り通路に熱絶縁性
の材料によって形成された管体を設けて、管体の内部が
被加熱材の送り通路となるようにすることが知られてい
る。このようにすることによって、被加熱材からの放射
熱によって環状トランスまたは入り側および出側のロー
ル電極に接続された導電部材が加熱されるのを防止して
いる。
【0006】このような管体としては、たとえば非磁性
体の材料によって形成された管体に熱絶縁性の材料を被
覆したもの、または非金属の熱絶縁性材料によって形成
された管体が用いられている。
【0007】しかし、非磁性体の管体の場合には、環状
トランスの一次コイルと被加熱材、または導電部材と被
加熱材により形成される磁界の、管体の表面に垂直な成
分により、管体が誘導加熱されて温度が上昇し、管体自
身が熱変形したり、管体からの放射熱によって環状トラ
ンスの一次コイルまたは導電部材の温度を上昇させ、こ
れらの寿命の低下や故障の発生等の問題があった。
【0008】本発明は、上記のような問題点を解消し、
内部が被加熱材の通路となる管体を設けた通電加熱装置
において、管体の表面に垂直な磁界成分によって管体が
加熱されるのを防止できる通電加熱装置を提供すること
を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の通電加熱装置
は、連続送給される被加熱材を、被加熱材の送り通路の
入り側に配置されたロール電極に接触させるとともに、
被加熱材の出側に設けられたロール電極または金属浴に
接触させることにより、通電加熱する。
【0010】本発明の通電加熱装置は、被加熱材の送り
通路において、管内が被加熱材の送り通路となる管体が
配設され、管体は、少なくとも被加熱材と平行な面に導
電材料の短絡パターンが形成されている。
【0011】管体は、被加熱材と垂直な面にも導電材料
の短絡パターンが形成されるようにしてもよい。短絡パ
ターンは、たとえば被加熱材と平行な面および被加熱材
と垂直な面の周縁部に形成される。
【0012】
【作用】本発明によれば、入り側のロール電極と出側の
ロール電極または金属浴との間に交流電圧が印加され、
被加熱材が通電加熱される。また、環状トランスが設け
られた場合には、環状トランスに電圧が印加されること
により、被加熱材に2次電圧が誘起され、被加熱材が通
電加熱される。
【0013】管体には、少なくとも被加熱材と平行な面
に導電材料の短絡パターンが形成されているから、短絡
パターンに電流が流れることにより、管体の表面に垂直
な磁界の成分を打ち消すことができる。したがって、管
体に垂直な磁界の成分が管体に鎖交しないので、管体が
加熱されるのを防止でき、これにより管体自身の歪みや
劣化を防止できるとともに、環状トランスの一次コイル
の温度上昇による劣化や寿命の低下を防止できる。
【0014】
【実施例】図1は本発明の通電加熱装置の第1の実施例
を示す図である。被加熱材Wの送り通路Lの入り側に
は、ゴム材等がライニングされた補助ロールR1と導電
性のロール電極R2とが、被加熱材Wを挟んで対向して
配置されている。出側にも同様に補助ロールR3とロー
ル電極R4が対向して設けられている。被加熱材Wは、
たとえば鋼板などの導電性を有する金属板である。上記
のように補助ロールR1、R3を用いることにより、被
加熱材Wはロール電極R2およびR4の所定範囲の周面
と接触し、面接触となるので、スパークを発生させない
許容電流値が大きい。ロール電極R2およびR4の間に
は慴動子S1、S2を介して導電部材14が接続されて
いる。
【0015】この装置においては、被加熱材Wへの通電
手段として環状トランス20が被加熱材Wの送り通路の
一部に設けられている。環状トランス20は、たとえば
磁路として好適な性質を有する珪素鋼板を図6に示すよ
うにロ字状部材22として形成して積層し、所定の長さ
とした鉄心と、環の内外周にかけて巻き回した一次コイ
ル24とから構成され、環内が被加熱材Wの送り通路L
を形成している。すなわち、環内断面空間の大きさは移
動中の被加熱材Wが巾方向に移動、すなわち横揺れする
距離、上下方向のうねり、たとえば薄鋼板の場合に生じ
る板の波やバタツキ等およびカテナリによる被加熱材W
のたわみ等を考慮して、非接触状態で通過可能に設定さ
れる。
【0016】環状トランス20の環内空間には、被加熱
材Wの送り通路Lを囲む如く、かつ鉄心22と同心の環
状を呈する管体26が配置されている。管体26は、図
7に示すように、非磁性体、例えばステンレススチール
等の金属材によって断面を長方形に形成され、その上下
面および側面の周縁部には同図に示すように銅またはア
ルミニウムの短絡パターン28が形成されている。この
管体26によって、被加熱材Wがトランス20内通過に
際する揺れ、あるいは破断等の事故時の撥ねで一次コイ
ル24に接触して破損するのを防止する。環状トランス
20の環内空間に配置された管体26は、環状トランス
20のない送り通路にも連続して形成され、環状トラン
ス20のない送り通路においては、図5に示すように導
電部材14と被加熱材Wの間に配置されている。
【0017】なお、管体26は2層として上記非磁性体
の金属材を内側層に、断熱材、例えば断熱ファイバー等
を外側層にして、トランス破損防止とともに、被加熱材
Wからの放射熱による一次コイル24の焼損を防止する
ようにしてもよい。また、短絡パターン28は、図8に
示すように管体26の上下面のみに設け、側面には設け
ないようにしてもよい。また図8に示すように周縁部に
交差するブリッジ状のパターン28aを合わせて設けて
もよい。
【0018】尚、一次コイル24を管材とし、管内に当
該一次コイル24冷却用の冷却水を通水する構成として
もよい。
【0019】環状トランス20は電源10に接続され、
電源10から環状トランス20に所定の電圧が印加され
ると、トランスの2次側に相当する被加熱材Wに2次電
圧が誘起され、被加熱材Wが通電加熱される。なお、環
状トランス20の巻き数は図示しないタップチェンジャ
ーによって任意に変えることができ、被加熱材Wに誘起
される電圧を調節することができる。また、環状トラン
ス20には、パワーコントロールスイッチを有する電源
10から給電される。
【0020】ロール電極R2、R4および補助ロールR
1、R3は、被加熱材Wの巾以上の軸方向長さを有し、
それぞれの周面が送り通路Lを挟んで被加熱材Wがそれ
ぞれの周面と接触しつつ通過可能な所定間隙を隔てて相
対向させて配置されている。
【0021】導電部材14は、所定の巾、厚みを有する
銅材等の良導電材により形成されている。
【0022】慴動子S1、S2は導電部材14の両端に
それぞれ接続されるとともに、ロール電極R2およびロ
ール電極R4それぞれを構成するロールの回転軸に設け
た受電部と慴動接触可能にされている。
【0023】なお、図示しないが、金属ロール、セラミ
ックコーティングロール、セラミックロール等のサポー
トロールを被加熱材Wの送り通路に設けてもよい。
【0024】また、送り通路の入り側にチョークCHを
設け、加熱ゾーンから入り側に電圧が漏れないようにし
ている。さらに、チョークCHの直前には接地ロールR
01、R02が設けられ、入り側を接地して安全を保っ
ている。
【0025】この装置においては、電源10から環状ト
ランス20へ給電されると、被加熱材Wに2次電圧が誘
起され、被加熱材Wに発生した2次電流は慴動子S1お
よびS2を介して接続される導電部材14を帰線として
流れることになる。この場合、導電部材14の抵抗は、
被加熱材Wの抵抗に比べ著しく小さくなるように設定さ
れるため、電流はほとんどが被加熱材Wの加熱のために
消費され、導電部材14における損失は少ない。したが
って、効率的に被加熱材Wを通電加熱するとともに、被
加熱材Wに発生した電圧はほとんど被加熱材Wの内部で
消費されてしまい、ロール電極R2、R4および導電部
材14にかかる電圧は非常に低く、加熱装置の周囲に配
置された機器の損傷を防止するとともに、作業者の安全
を保つことができる。
【0026】本装置によれば、環状トランス20の環内
空間に被加熱材Wの送り通路Lを囲むように管体26が
設けられているから、被加熱材Wがトランス20内通過
に際する揺れ、あるいは破断等の事故時の撥ねで一次コ
イル24に接触して破損するのを防止することができ
る。また、環状トランス20の環内空間を含む被加熱材
Wの送り通路Lに被加熱材Wを囲むように設けられた管
体26には、導電材料の短絡パターン28が形成されて
いるから、短絡パターン28に電流が流れることによ
り、管体26の表面に垂直な磁界の成分を打ち消すこと
ができる。
【0027】短絡パターン28が形成されていない場合
には、図9に示すように被加熱材Wに流れる電流によっ
て発生する磁界29の管体26に垂直な成分が管体26
に鎖交するため、管体26が加熱されるという問題があ
った。本装置によれば、短絡パターン28に電流が流れ
ることにより、管体26の表面に垂直な磁界の成分を打
ち消すことができるから、図10に示すように管体26
に鎖交する垂直な磁界の成分が大幅に減少するので、管
体26が加熱されるのを防止でき、これにより管体自身
の歪みや劣化を防止できるとともに、環状トランス20
の一次コイル24の温度上昇による劣化や寿命の低下を
防止できる。
【0028】この装置においては環状トランス20の上
下両側に導電部材14が配置されているから、導電部材
14とトランス20との磁気結合が良く、インダクタン
スを小さくすることができる。また、導電部材14が被
加熱材Wの両側に設けられているから、被加熱材Wの振
動を防止できる。
【0029】図2は本発明の通電加熱装置の第2の実施
例を示す図である。この装置においては、トランス12
の2次巻線の1端に接続された導電部材14は、被加熱
材Wの上下に配置された導電部材14a1 及び14a2
に接続される。さらにトランス12の2次巻線の他端に
接続された導電部材14は、導電部材14b1 および1
4b2 に接続される。導電部材14a1 及び14b1 は
それぞれ通電ロールR2,R4近傍で導電部材14a2
,14b2 に接続される
【0030】導電部材14a2 は通電ロールR2の慴動
子S1に、14b2 はR4の慴動子S2に接続される。
トランス12の1次巻線は交流電源10に接続され、交
流電源10から供給される電圧がトランス12によって
変圧され、導電部材14を通してロール電極R2、R4
間に供給される。
【0031】被加熱材Wには補助ロールR1、ロール電
極R2および補助ロールR3、ロール電極R4に挟まれ
た送り通路において、ロール電極R2、R4間に供給さ
れた交流電圧が印加され、被加熱材Wが通電加熱され
る。
【0032】この装置においては、電源10から交流電
圧が供給され、トランス12で所定の電圧に変換され、
導電部材14を通してロール電極R2、R4間に供給さ
れる。これによりロール電極R2およびロール電極R4
間の送り通路を通過する被加熱材Wには交流電圧が印加
され、被加熱材Wが通電加熱される。
【0033】本装置においても、被加熱材Wの送り通路
Lに被加熱材Wを囲むように設けられた管体26には、
導電材料の短絡パターン28が形成されているから、短
絡パターン28に電流が流れることにより、管体26の
表面に垂直な磁界の成分を打ち消すことができる。した
がって、管体26に鎖交する垂直な磁界の成分が大幅に
減少するので、管体26が加熱されるのを防止でき、こ
れにより管体自身の歪みや劣化を防止できるとともに、
環状トランス20の一次コイル24の温度上昇による劣
化や寿命の低下を防止できる。
【0034】また、導電部材14を被加熱材Wの送り通
路において被加熱材Wの上下両側に被加熱材Wからほぼ
同じ距離で対向して設けているから、被加熱材Wの振動
を防止できる。
【0035】図3は本発明の通電加熱装置の第3の実施
例を示す図である。この装置においては、被加熱材Wの
送り通路のほぼ全体に環状トランス20が設けられてい
る。したがって、管体26は環状トランス20の環内空
間のみに配置される。また、導電部材14は環状トラン
ス20の上下両側に配置される。
【0036】この装置においても、管体26には、導電
材料の短絡パターン28が形成されているから、管体2
6に鎖交する垂直な磁界の成分が大幅に減少するので、
管体26が加熱されるのを防止できる。また、被加熱材
Wがトランス20内通過に際する揺れ、あるいは破断等
の事故時の撥ねで一次コイル24に接触して破損するの
を防止することができる。
【0037】図4は本発明の通電加熱装置の第4の実施
例を示す図である。この装置においては、図3の装置の
ロール電極R4に代えて金属浴30が設けられている。
金属浴30は、浴漕31に溶融金属32を満たして構成
され、導電部材14の端部が溶融金属32内に浸されて
いる。通電加熱されて送られる被加熱材Wは、方向転換
ロールR5によって方向を変えられ、溶融金属32内に
浸され、方向転換ロールR6によって方向を転換されて
排出される。また、導電部材14は、ロール電極R2の
直後で上側部分14a、下側部分14bに分かれ、方向
転換ロールR5の直前で1つにまとめられ、方向転換ロ
ールR5の直後で再び上側部分14c、下側部分14d
に分かれて、上側部分14c、下側部分14dがそれぞ
れ溶融金属32内に浸される。
【0038】したがって、金属浴30は図3のロール電
極R4と同様の作用を有し、環状トランス20によって
被加熱材Wに誘起される電流はロール電極R2および金
属浴30を介して導電部材14を帰線として流れ、被加
熱材Wが加熱される。
【0039】この装置においても、管体26には、導電
材料の短絡パターン28が形成されているから、管体2
6に鎖交する垂直な磁界の成分が大幅に減少するので、
管体26が加熱されるのを防止できる。また、被加熱材
Wがトランス20内通過に際する揺れ、あるいは破断等
の事故時の撥ねで一次コイル24に接触して破損するの
を防止することができる。
【0040】なお、図示しないが、図2または図3の装
置においても、ロール電極R4に代えて金属浴30を用
いるようにしてもよい。
【0041】上記の各実施例において、ロール電極R
2、R4には、雰囲気の塵埃、被加熱材Wが持ち込む塵
埃が徐々に推積する場合があって、被加熱材Wとの接触
を不良とする際には、ロールクリーナを配置することも
ある。
【0042】また、補助ロールR1、R3を、導電性の
材料によって形成されるロール電極R1、R3に置き換
えてもよい。この場合には、ロール電極R1およびR3
の間に導電部材14を接続するようにしてもよい。
【0043】上記実施例の説明中では触れなかったが、
被加熱材Wに対する温度制御が行われることは勿論であ
る。即ち、被加熱材Wのサイズ、送り速度、比熱、所定
昇温温度等から予め求める所要電力、所要電流、所要電
圧のいずれかを被加熱材Wに与えるようトランス20へ
の入力を予め所定に設定して運転するプリセット方式が
採られる場合がある。また、図示してはいないが、装置
の出側で被加熱材Wの温度を測定し、当該測定値が予定
された温度との間に差異がある場合には、パワーコント
ロールスイッチを操作して、差異に相当する電力、電
流、電圧のいずれかを調整するフィードバック方式を採
るようにしてもよい。
【0044】付言ではあるが、本発明装置は水平や垂直
配置のみならず、任意の角度で配置可能である。
【0045】
【発明の効果】本発明によれば、管体には、少なくとも
被加熱材と平行な面に導電材料の短絡パターンが形成さ
れているから、短絡パターンに電流が流れることによ
り、管体の表面に垂直な磁界の成分を打ち消すことがで
きる。したがって、管体に垂直に鎖交する磁界の成分が
大幅に減少するので、管体が加熱されるのを防止でき、
これにより管体自身の歪みや劣化を防止できるととも
に、環状トランスの一次コイルの温度上昇による劣化や
寿命の低下を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の通電加熱装置の第1の実施例を示す概
略構成図である。
【図2】本発明の通電加熱装置の第2の実施例を示す概
略構成図である。
【図3】本発明の通電加熱装置の第3の実施例を示す概
略構成図である。
【図4】本発明の通電加熱装置の第4の実施例を示す概
略構成図である。
【図5】管体の配置を示す断面図である。
【図6】環状トランスおよび管体の配置を示す断面図で
ある。
【図7】管体の例を示す斜視図である。
【図8】管体の他の例を示す斜視図である。
【図9】従来の装置における磁界を示す図である。
【図10】本発明の装置による磁界を示す図である。
【符号の説明】
10 電源 12 トランス 14 導電部材 20 環状トランス 22 ロ字状部材 24 一次コイル 26 管体 28 短絡パターン 30 金属浴 R1、R3 補助ロール R2、R4 ロール電極 S1、S2 慴動子 W 被加熱材 L 送り通路

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続送給される被加熱材を、該被加熱材
    の送り通路の入り側に配置されたロール電極に接触させ
    るとともに、前記被加熱材の出側に設けられた導電機構
    に接触させることにより、前記被加熱材を通電加熱する
    装置において、該装置は、 前記被加熱材の送り通路において、管内が前記被加熱材
    の送り通路となる管体が配設され、 前記管体は、少なくとも前記被加熱材と平行な面に導電
    材料の短絡パターンが形成されていることを特徴とする
    通電加熱装置。
  2. 【請求項2】 前記管体は、前記被加熱材と垂直な面に
    も導電材料の短絡パターンが形成されていることを特徴
    とする請求項1に記載の通電加熱装置。
  3. 【請求項3】 前記短絡パターンは前記被加熱材と平行
    な面および前記被加熱材と垂直な面の周縁部に形成され
    ていることを特徴とする請求項2に記載の通電加熱装
    置。
  4. 【請求項4】 前記通電加熱装置はさらに、前記ロール
    電極および前記導電機構の間に交流電圧を供給する電
    源、トランスおよび導電部材からなる電源供給手段を有
    し、 前記電源供給手段から前記ロール電極および前記導電機
    構を通して前記被加熱材に通電することにより、前記被
    加熱材を加熱することを特徴とする請求項1から3のい
    ずれかに記載の通電加熱装置。
  5. 【請求項5】 前記通電加熱装置はさらに、 前記ロール電極および前記導電機構の間に配置された環
    状トランスを有し、 前記環状トランスは電源に接続されるとともに環内が前
    記被加熱材の送り通路となるように形成され、さらに、
    前記被加熱材の送り通路の入り側に配置された前記ロー
    ル電極と、前記被加熱材の出側に設けられた導電機構と
    の間を接続する導電部材を有し、前記環状トランスによ
    り前記被加熱材に誘起される電圧によって前記被加熱材
    が加熱され、 前記管体は、前記環状トランスが配置された前記被加熱
    材の送り通路においては、前記環状トランス内に配置さ
    れることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載
    の通電加熱装置。
  6. 【請求項6】 前記導電部材は、前記ロール電極と前記
    導電機構との間の前記被加熱材の送り通路のほぼ全長に
    わたって前記管体の両側に近接して配置されることを特
    徴とする請求項4または5に記載の通電加熱装置。
  7. 【請求項7】 前記導電機構は、前記被加熱材の送り通
    路の出側に配置されたロール電極であることを特徴とす
    る請求項1から6のいずれかに記載の通電加熱装置。
  8. 【請求項8】 前記導電機構は、前記被加熱材の送り通
    路の出側に配置された金属浴であり、前記被加熱材は前
    記金属浴を通して送給され、前記導電部材は端部を前記
    金属浴に浸されていることを特徴とする請求項4から6
    のいずれかに記載の通電加熱装置。
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