JP2974317B1 - 野菜の自動洗浄方法及びその自動洗浄装置 - Google Patents

Abstract

【要約】 【目的】株元に床片が付いている野菜の多数の葉の間に
挟まっている種子の皮や、上記床片に付着している種子
の皮，塵埃等を機械的に連続作業で取除いて床片付き野
菜を綺麗に洗浄し、人手を節減して少人数で作業し得る
上に、作業時間を短縮し経費の軽減ができて作業性を向
上する。 【構成】ベルトコンベヤと細い後ろ上下搬送ベルトを僅
小間隔で左右に並架してその後ろ上下搬送ベルトの前方
に狭幅の前上下搬送ベルトを連設し、床片付き野菜の床
片を上記後ろ上下搬送ベルトにより挟持し葉を上記ベル
トコンベヤ上に載置して該床片付き野菜を前方へ移送
し、その床片付き野菜の移送中に該床片付き野菜の床片
に上下のノズルより高圧水をそれぞれ吹付け、その後、
上記床片付き野菜の床片を上記前上下搬送ベルトにより
挟持して該床片付き野菜を前方へ移送し、その床片付き
野菜の移送中に該床片付き野菜の葉に上下のノズルより
高圧水をそれぞれ吹付けて野菜の自動洗浄を行う。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、ねぎ，ほうれん草等の
野菜を機械的に連続して洗浄する野菜の自動洗浄方法及
びその自動洗浄装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種のねぎ，ほうれん草等の野
菜を機械的に連続して洗浄する野菜の自動洗浄装置は、
見当らない。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ウレタンの弾性発泡合
成樹脂より成る播種床上にねぎ等の野菜を播種し発芽さ
せて生育したとき、その野菜の多数の葉の間には多数の
種子の皮が挟まって付着していてその付着している種子
の皮はなかなか離脱し難い。

【０００４】そこで、株元に床片が付いている野菜の多
数の葉の間に挟まっている種子の皮や、上記床片に付着
している種子の皮，塵埃等を機械的に連続作業で取除い
て床片付き野菜を綺麗に洗浄し、人手を節減して少人数
で作業し得る上に、作業時間を短縮し経費の軽減ができ
て作業性を向上する点である。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は、上下搬送ベル
トにより床片付き野菜の床片を挟持して該上下搬送ベル
トとベルトコンベヤにより上記床片付き野菜を移送し、
その移送中に上記床片付き野菜の床片及び葉に上下より
高圧水をそれぞれ吹付け、多数の葉を広げ気味にしなが
らその葉の間に挟まっている種子の皮や付着物を取除く
と共に、床片に付着している種子の皮，塵埃等を除去
し、床片付き野菜の洗浄を機械的に連続作業で行って床
片付き野菜を綺麗に洗浄する野菜の自動洗浄方法及びそ
の自動洗浄装置を提供することを目的とする。

【０００６】すなわち、ベルトコンベヤと細い後ろ上下
搬送ベルトを僅小間隔で左右に並架してその後ろ上下搬
送ベルトの前方に狭幅の前上下搬送ベルトを連設し、床
片付き野菜の床片を上記後ろ上下搬送ベルトにより挟持
し葉を上記ベルトコンベヤ上に載置して該床片付き野菜
を前方へ移送し、その床片付き野菜の移送中に該床片付
き野菜の床片に上下のノズルより高圧水をそれぞれ吹付
け、その後、上記床片付き野菜の床片を上記前上下搬送
ベルトにより挟持して該床片付き野菜を前方へ移送し、
その床片付き野菜の移送中に該床片付き野菜の葉に上下
のノズルより高圧水をそれぞれ吹付けて野菜の自動洗浄
を行い、これにより、床片付き野菜の多数の葉の間に挟
まっている種子の皮や、上記床片に付着している種子の
皮，塵埃等を機械的に連続作業で取除いて床片付き野菜
を綺麗に洗浄し、人手を節減して少人数で作業し得る上
に、作業時間を短縮し経費の軽減ができて作業性を向上
する目的を実現した。

【０００７】

【実施例】図面は、本発明の一実施態様を示し、その構
成を図面について説明すれば、（ａ）は野菜の一種のね
ぎを生育した床片付きねぎを示し、（１）は床片付きね
ぎ（ａ）の床片、（２）は床片付きねぎ（ａ）の葉、
（３）は床片付きねぎ（ａ）の床片（１）より突出した
根、（４）は床片付きねぎ（ａ）の多数の葉（２）の間
に挟まって残存する種子の皮である。

【０００８】その床片付きねぎ（ａ）の生育に当って
は、先ず、ウレタン等より成る弾性発泡合成樹脂マット
に多数の縦切目（５）と横切目を適当間隔に入れ、互い
に連結片（６）によって前後左右に連結された多数の床
片（１）の連結体となして播種床を形成する。そして、
その播種床上にねぎを播種して発芽させ、養液槽内に浮
かして多数の床片付きねぎ（ａ）の連結体を作る。

【０００９】（７）は野菜の自動洗浄機の機枠で、該機
枠（７）の下端四隅にはキャスタ（８）を取付ける。
（ｂ）は機枠（７）の後部（以下、床片付きねぎ（ａ）
の移送方向側を前方、これと反対方向側を後方と言
う。）に設けた床片自動洗浄部、（ｃ）は機枠（７）の
前部に設けた葉自動洗浄部、（ｄ）は機枠（７）の前端
に設けた床片付きねぎ自動排出部を示す。

【００１０】（９），（１０）は床片自動洗浄部（ｂ）
の僅小間隔を設けて左右に並架するベルトコンベヤ及び
細い後ろ下搬送ベルト、（１１），（１２）は機枠
（７）の中間部及び後端部にロール軸（１３），（１
４）によりそれぞれ回転自在に架設した前後のロール、
（１５）は前ロール（１１）の一側直後において車軸
（１６）により回転自在に支持した下溝車、（１７）は
下溝車（１５）と後ろロール（１２）の一側部の中間下
方において車軸（１８）により回転自在に支持したテン
ション溝車である。

【００１１】そして、ベルトコンベヤ（９）を前後のロ
ール（１１），（１２）に掛けわたすと共に、そのベル
トコンベヤ（９）の一側に僅小間隔を設けて後ろ下搬送
ベルト（１０）を下溝車（１５）の他側溝部、後ろロー
ル（１２）の一側溝部及びテンション溝車（１７）に掛
けわたす。また、前ロール（１１）の一側溝部と下溝車
（１５）の一側溝部にベルト（１９）を掛けわたす。

【００１２】（２０），（２１）は前ロール（１１）の
一側部及び下溝車（１５）の上方に接近させて車軸（２
２），（２３）によりそれぞれ回転自在に支持した前溝
車及び中間溝車、（２４）は中間溝車（２１）の後方に
おいて車軸（２５）により回転自在に支持した後ろ溝
車、（２６）は中間溝車（２１）と後ろ溝車（２４）の
中間上方において車軸（２７）により回転自在に支持し
たテンション溝車である。

【００１３】そして、前溝車（２０）の一側溝部と中間
溝車（２１）の一側溝部にベルト（２８）を掛けわた
す。また、その中間溝車（２１）の他側溝部と後ろ溝車
（２４）及びテンション溝車（２６）に細い後ろ上搬送
ベルト（２９）を掛けわたすと共に、その後ろ上搬送ベ
ルト（２９）の下片が後ろ下搬送ベルト（１０）の上片
の上方に対向して接近または接触するようになす。

【００１４】（３０）は後ろ下搬送ベルト（１０）の後
部一側に僅小間隔を設け上方へ突出させて並設した前後
方向の案内板、（３１），（３２）は後ろ上下搬送ベル
ト（２９），（１０）の重合部の前部上下に、その重合
部に向けてそれぞれ配設した二個の第１上ノズル及び一
個の第１下ノズルで、それぞれ可撓管（３３），（３
４）により配水管（３５）に連結し、その第１下ノズル
（３２）は二個の第１上ノズル（３１）の中間下方に配
置する。（３６）は第１上下ノズル（３１），（３２）
の前方において、後ろ上下搬送ベルト（２９），（１
０）の重合部の中間部の一側面に接近させて配設する回
転ブラシで、該回転ブラシ（３６）は減速モータ（３
７）の回転軸（３８）に取付ける。

【００１５】（３９），（４０）は機枠（７）の前端一
側部に互いに接近させて車軸（４１），（４２）により
それぞれ回転自在に支持した上下の溝車、（４３），
（４４）は溝車（３９），（４０）の後方においてロー
ラ軸（４５），（４６）によりそれぞれ回転自在に支持
した上下の押えローラ、（４７），（４８）は押えロー
ラ（４３），（４４）と前溝車（２０），前ロール（１
１）の中間上下において車軸（４９），（５０）により
それぞれ回転自在に支持した上下のテンション溝車、
（５１），（５２）は前方上下の搬送ベルトで、狭幅に
なし、外周面は多数の横突条（５３）による粗面に形成
して内周面の幅方向の中央部には突条（５４）を設け
る。

【００１６】そして、前上搬送ベルト（５１）は上押え
ローラ（４３）の下方に通して上溝車（３９），前溝車
（２０）の他側溝部，上テンション溝車（４７）に掛け
わたし、前下搬送ベルト（５２）は下押えローラ（４
４）の上方に通して下溝車（４０），前ロール（１１）
の一側溝部，下テンション溝車（４８）に掛けわたすと
共に、前上下搬送ベルト（５１），（５２）が互いに接
触し、且つ、後ろ上下搬送ベルト（２９），（１０）の
前方に接近して直列状に対向位置するようになす。

【００１７】（５５），（５６）は車軸（４１），（４
２）の一側部にそれぞれ取付けた上下の鎖車、（５７）
は機枠（７）の前端の一側上部に取付けた減速モータ
で、該モータ（５７）の回転軸（５８）の鎖車（５９）
と鎖車（５５），（５６）には、前上下搬送ベルト（５
１），（５２）が互いに反対方向へ回転してその前上下
搬送ベルト（５１），（５２）の重合部が前進するよう
にチエン（６０）を掛けわたす。

【００１８】（６１）は前上下搬送ベルト（５１），
（５２）の重合部の上下支持溝車で、その前上下搬送ベ
ルト（５１），（５２）の重合部の上下にそれぞれ接近
させ前後方向に適当間隔で多数並列して車軸（６２）に
より回転自在に支持する。（６３），（６４）は前上下
搬送ベルト（５１），（５２）の重合部の後部上下にお
ける他側接近位置にそれぞれ前後方向に適当間隔で並設
する二個の第２上ノズル及び四個の第２下ノズルで、該
上下のノズル（６３），（６４）を互いに齟齬させてそ
れぞれ可撓管（６５），（６６）により配水管（６７）
に連結し、その第２上ノズル（６３）は若干斜め他側下
方へ向け、第２下ノズル（６４）は上方へ向ける。な
お、図示してないが配水管（３５），（６７）の中央部
をそれぞれホースによって水道の蛇口等に連結する。

【００１９】（６８）は下溝車（４０）の他側に連設し
た授動ロール、（６９）は機枠（７）の前端部に前方へ
突出させて取付けた両側腕杆、（７０）は両側腕杆（６
９）の先端部間にロール軸（７１）により回転自在に架
設した先端ロール、（７２）は下溝車（４０）の前方に
接近させて一側の腕杆（６９）に車軸（７３）により回
転自在に支持した基部プーリーである。

【００２０】そして、授動ロール（６８）と先端ロール
（７０）の他側部に排出ベルトコンベヤ（７４）を掛け
わたし、その先端ロール（７０）の一側部と基部プーリ
ー（７２）には排出ベルトコンベヤ（７４）と僅小間隔
を形成して排出ベルト（７５）を掛けわたす。

【００２１】（７６）は機枠（７）の前端下部に搭載し
た送風機で、該送風機（７６）の吹出筒（７７）の先端
口は排出ベルトコンベヤ（７４）の後端部下方において
上方へ向けて臨ませる。（７８）は床片自動洗浄部
（ｂ）と葉自動洗浄部（ｃ）の下方にわたして設けた排
水樋で、該排水樋（７８）の下口（７９）の下方に水タ
ンク（８０）を設置する。

【００２２】その作用を床片付きねぎの洗浄について説
明する。機械の運転を開始すれば、モータ（５７）の回
転軸（５８）より鎖車（５９）、チエン（６０）、鎖車
（５５），（５６）、車軸（４１），（４２）、溝車
（３９），（４０）を経て前上下搬送ベルト（５１），
（５２）はその重合部が前進するように回転する。

【００２３】それと同時に、下溝車（４０）の授動ロー
ル（６８）によって排出ベルトコンベヤ（７４）はその
上片が前進するように回転すると共に、該排出ベルトコ
ンベヤ（７４）より先端ロール（７０）を経て排出ベル
ト（７５）もその上片が前進するように回転する。

【００２４】また、前上下搬送ベルト（５１），（５
２）より前溝車（２０），前ロール（１１）、ベルト
（２８），（１９）、中間溝車（２１），下溝車（１
５）を介してベルトコンベヤ（９）はその上片が前進す
るように、後ろ上下搬送ベルト（２９），（１０）はそ
の重合部が前進するようにそれぞれ回転する。

【００２５】モータ（３７）の回転軸（３８）と一体で
回転ブラシ（３６）が回転する。

【００２６】送風機（７６）が起動してその吹出筒（７
７）の先端口より排風する。

【００２７】一方、水道のコックを開くと、第１の上下
ノズル（３１），（３２）及び第２の上下ノズル（６
３），（６４）より高圧水が吹出す。

【００２８】そこで、床片付きねぎ（ａ）の播種床をそ
の横切目より切離して一列状になし、その後、適当な縦
切目（５）において引きちぎって図８に示すように適当
数の床片付きねぎ（ａ）の一列状の連結体（以下、これ
を床片付きねぎ（ａ）群と言う。）を作る。

【００２９】そして、機枠（７）の後部において、図３
に示すように床片付きねぎ（ａ）群の床片（１）の基端
面を案内板（３０）に当ててその床片（１）を後ろ下搬
送ベルト（１０）の後方突出部上に、葉をベルトコンベ
ヤ（９）上にそれぞれ載置すれば、該床片付きねぎ
（ａ）群は後ろ下搬送ベルト（１０）及びベルトコンベ
ヤ（９）によって前方へ移送される。

【００３０】そして、上記床片付きねぎ（ａ）群はその
床片（１）が案内板（３０）より離脱して後ろ上下搬送
ベルト（２９），（１０）間に供給され、その後、床片
付きねぎ（ａ）群はその床片（１）が後ろ上下搬送ベル
ト（２９），（１０）に挟持されたまま該後ろ上下搬送
ベルト（２９），（１０）とベルトコンベヤ（９）によ
って前方へ移送される。

【００３１】床片付きねぎ（ａ）群の上記移送中におい
て、先ず、図１０に示すように順次、第１の上下ノズル
（３１），（３２）より吹出す高圧水を床片付きねぎ
（ａ）群の床片（１）にそれぞれ上下より吹付け、床片
付きねぎ（ａ）群の株元に付着している種子の皮
（４），塵埃等を除去して床片付きねぎ（ａ）群の床片
（１）等株元を洗浄する。

【００３２】次いで、図１１に示すように回転ブラシ
（３６）により床片付きねぎ（ａ）群の床片（１）の基
端面部をこすり、床片（１）より突出している根（３）
を切離して除去する。

【００３３】次いで、上記の床片付きねぎ（ａ）群はそ
の床片（１）が後ろ上下搬送ベルト（２９），（１０）
間より前上下搬送ベルト（５１），（５２）間に供給さ
れ、その後、床片付きねぎ（ａ）群はその床片（１）が
前上下搬送ベルト（５１），（５２）に挟持されたま
ま、葉（２）がベルトコンベヤ（９）より離脱して前上
下搬送ベルト（５１），（５２）により前方へ移送され
る。

【００３４】床片付きねぎ（ａ）群の上記移送中におい
て順次、第２の上下ノズル（６３），（６４）より吹出
す高圧水を床片付きねぎ（ａ）群の葉（２）にそれぞれ
上下より吹付ける。

【００３５】その際、第２下ノズル（６４）より吹出す
高圧水は、図１２に示すように葉（２）の株元に下方よ
り吹付け、その高圧水によって葉（２）を持上げると共
に広げ気味になし、葉（２）の株元等に挟まったり付着
している種子の皮（４），塵埃等を上記水により除去し
て葉（２）の株元を洗浄する。

【００３６】一方、第２上ノズル（６３）より吹出す高
圧水は、図１３に示すように葉（２）の株元から先端方
向へ向けて上方より吹付け、葉（２）の中間部から先端
部にわたって葉（２）の間に挟まったり葉（２）に付着
している種子の皮（４），塵埃等を上記水により葉
（２）の先端方向へ吹飛ばし除去して葉（２）を洗浄す
る。

【００３７】そして、上記の床片付きねぎ（ａ）群が前
上下搬送ベルト（５１），（５２）の前端部に至ったと
き、その床片付きねぎ（ａ）群の葉（２）に送風機（７
６）の吹出筒（７７）よりの排風を下方より当て、その
排風により葉（２）を持上げると共に広げ気味にして葉
（２）の水切りを行う。

【００３８】次いで、上記の床片付きねぎ（ａ）群は、
その床片（１）が前上下搬送ベルト（５１），（５２）
間より排出ベルト（７５）上に、葉（２）が排出ベルト
コンベヤ（７４）上にそれぞれ供給され、その後、床片
付きねぎ（ａ）群は排出ベルト（７５）及び排出ベルト
コンベヤ（７４）により前方へ移送されてその排出ベル
ト（７５）及び排出ベルトコンベヤ（７４）の先端から
放出される。

【００３９】従って、機枠（７）の後部において順次、
床片付きねぎ（ａ）群を上記のように供給すれば、自動
的に上記作用が繰返され、供給された床片付きねぎ
（ａ）群は洗浄されて機枠（７）の前方に放出されるか
ら、床片付きねぎ（ａ）群の洗浄を機械的に連続作業で
行うことができる。

【００４０】その際、第１の上下ノズル（３１），（３
２）及び第２の上下ノズル（６３），（６４）より吹出
した水、その水によって除去した種子の皮（４），塵
埃、回転ブラシ（３６）によって切離した根（３）等
は、排水樋（７８）上を流下して該排水樋（７８）の下
口（７９）から水タンク（８０）内に落入する。

【００４１】なお、第１の上下ノズル（３１），（３
２）はそれぞれその可撓管（３３），（３４）を適当に
湾曲操作して所要の方向へ向け、第２の上下ノズル（６
３），（６４）はそれぞれその可撓管（６５），（６
６）を適当に湾曲操作して所要の方向へ向ける。

【００４２】上記のベルトコンベヤ（９）及び排出ベル
トコンベヤ（７４）に代え、チエンコンベヤ等を用いて
もよい。

【００４３】上記床片付きねぎ（ａ）に代えて床片付き
ほうれん草等の野菜も、上記と同様に洗浄することがで
きる。

【００４４】

【発明の効果】本発明の野菜の自動洗浄方法及びその自
動洗浄装置は、下記のような利点がある。

【００４５】（１） 床片付き野菜の床片を細い後ろ上
下搬送ベルトにより挟持し葉をベルトコンベヤ上に載置
して床片付き野菜を前方へ移送し、その床片付き野菜の
移送中に該床片付き野菜の床片に上下のノズルより高圧
水をそれぞれ吹付けて床片付き野菜の株元を洗浄し、そ
の後、上記床片付き野菜の床片を前上下搬送ベルトによ
り挟持して前方へ移送し、その床片付き野菜の移送中に
該床片付き野菜の葉に上下のノズルより高圧水をそれぞ
れ吹付けて上記葉を洗浄する。従って、

【００４６】（イ） 床片付き野菜の洗浄作業を機械的
に連続で行い、床片付き野菜の葉を傷めることなく床片
及び葉を綺麗に洗浄して作業能率を向上する。

【００４７】（ロ） 人手を節減して少人数で作業する
ことができる。

【００４８】（ハ） 作業時間を短縮し、経費の節減が
できて作業性を向上する。

【００４９】（２） 床片付き野菜の床片を細い後ろ上
下搬送ベルトにより挟持し葉をベルトコンベヤ上に載置
して床片付き野菜を前方へ移送し、その移送中に上記床
片付き野菜の床片に上下のノズルより高圧水をそれぞれ
吹付ける。従って、

【００５０】（イ） 床片付き野菜の床片を細い後ろ上
下搬送ベルトにより挟持しても、葉をベルトコンベヤに
よって移送するから、常に床片付き野菜を適確良好に前
方へ移送することができる。

【００５１】（ロ） 床片付き野菜を挟持して移送する
後ろ上下搬送ベルトが細いから、その後ろ上下搬送ベル
トが上下のノズルより床片に吹付ける高圧水の邪魔にな
ることなく、上記上下のノズルより吹出す高圧水は良好
に上記床片付き野菜の床片に吹付けられ、その床片付き
野菜の株元に付着している種子の皮，塵埃等を適確に除
去して床片付き野菜の株元を綺麗に洗浄する。

【００５２】（３） 上記の株元を洗浄した床片付き野
菜の床片を前上下搬送ベルトにより挟持して該床片付き
野菜を前方へ移送し、その移送中に上記床片付き野菜の
葉に上下のノズルより高圧水をそれぞれ吹付ける。従っ
て、

【００５３】（イ） 前上下搬送ベルトにより床片付き
野菜の床片を適切に挟持して床片付き野菜を前方へ移送
する。

【００５４】（ロ） 床片付き野菜の垂れ下がり気味の
葉に下ノズルより高圧水を吹付けるから、その高圧水に
より上記葉を持上げると共に広げ気味になし、葉の株元
等に挟まって付着している種子の皮，塵埃等を上記水に
より良好に除去する。

【００５５】（ハ） 更に、上記床片付き野菜に上ノズ
ルより高圧水を吹付けるから、葉の間に挟まったり葉に
付着している種子の皮，塵埃等を上記高圧水により葉の
先端方向へ吹飛ばし良好に除去して床片付き野菜の葉を
綺麗に洗浄する。

【００５６】（４） 簡単に構成して容易安価に製作で
き、その作動は軽快円滑である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施態様を示す野菜の自動洗浄機の
側断面図である。

【図２】その後部の床片自動洗浄部の拡大側断面図であ
る。

【図３】同上平断面図である。

【図４】同上作用要部の斜視図である。

【図５】前部の葉自動洗浄部及び前端の床片付きねぎ自
動排出部の拡大側断面図である。

【図６】同上平断面図である。

【図７】同上作用要部の斜視図である。

【図８】床片付きねぎの連結体の平面図である。

【図９】床片付きねぎを供給した状態の要部の作用説明
後断面図である。

【図１０】床片付きねぎの床片付き株元を洗浄する状態
の要部の作用説明後断面図である。

【図１１】床片付きねぎの根を切離する状態の要部の作
用説明後断面図である。

【図１２】床片付きねぎの葉を第２下ノズルよりの高圧
水によって洗浄する状態の要部の作用説明後断面図であ
る。

【図１３】床片付きねぎの葉を第２上ノズルよりの高圧
水によって洗浄する状態の要部の作用説明後断面図であ
る。

【符号の説明】

ａ 床片付きねぎ ｂ 床片自動洗浄部 ｃ 葉自動洗浄部 ｄ 床片付きねぎ自動排出部 １ 床片 ２ 葉 ３ 根 ４ 種子の皮 ５ 縦切目 ６ 連結片 ７ 機枠 ８ キャスタ ９ ベルトコンベヤ １０ 後ろ下搬送ベルト １１ 前ロール １２ 後ろロール １３ ロール軸 １４ ロール軸 １５ 下溝車 １６ 車軸 １７ テンション溝車 １８ 車軸 １９ ベルト ２０ 前溝車 ２１ 中間溝車 ２２ 車軸 ２３ 車軸 ２４ 後ろ溝車 ２５ 車軸 ２６ テンション溝車 ２７ 車軸 ２８ ベルト ２９ 後ろ上搬送ベルト ３０ 案内板 ３１ 第１上ノズル ３２ 第１下ノズル ３３ 可撓管 ３４ 可撓管 ３５ 配水管 ３６ 回転ブラシ ３７ 減速モータ ３８ 回転軸 ３９ 上溝車 ４０ 下溝車 ４１ 車軸 ４２ 車軸 ４３ 上押えローラ ４４ 下押えローラ ４５ ローラ軸 ４６ ローラ軸 ４７ 上テンション溝車 ４８ 下テンション溝車 ４９ 車軸 ５０ 車軸 ５１ 前上搬送ベルト ５２ 前下搬送ベルト ５３ 横突条 ５４ 突条 ５５ 鎖車 ５６ 鎖車 ５７ 減速モータ ５８ 回転軸 ５９ 鎖車 ６０ チエン ６１ 支持溝車 ６２ 車軸 ６３ 第２上ノズル ６４ 第２下ノズル ６５ 可撓管 ６６ 可撓管 ６７ 配水管 ６８ 授動ロール ６９ 腕杆 ７０ 先端ロール ７１ ロール軸 ７２ 基部プーリー ７３ 車軸 ７４ 排出ベルトコンベヤ ７５ 排出ベルト ７６ 送風機 ７７ 吹出筒 ７８ 排水樋 ７９ 下口 ８０ 水タンク

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.⁶，ＤＢ名) A47J 43/24

Claims (2)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ベルトコンベヤと細い後ろ上下搬送ベル
   トを僅小間隔で左右に並架してその後ろ上下搬送ベルト
   の前方に狭幅の前上下搬送ベルトを連設し、床片付き野
   菜の床片を上記後ろ上下搬送ベルトにより挟持し葉を上
   記ベルトコンベヤ上に載置して該床片付き野菜を前方へ
   移送し、その床片付き野菜の移送中に該床片付き野菜の
   床片に上下のノズルより高圧水をそれぞれ吹付け、その
   後、上記床片付き野菜の床片を上記前上下搬送ベルトに
   より挟持して該床片付き野菜を前方へ移送し、その床片
   付き野菜の移送中に該床片付き野菜の葉に上下のノズル
   より高圧水をそれぞれ吹付けることを特徴とする野菜の
   自動洗浄方法。
2. 【請求項２】 床片付き野菜の葉を載置して前方へ移送
   するベルトコンベヤと、床片を挟持して前方へ移送する
   細い後ろ上下搬送ベルトを僅小間隔で左右に並架し、上
   記後ろ上下搬送ベルトの前方に上記床片付き野菜の床片
   を挟持して前方へ移送する狭幅の前上下搬送ベルトを連
   設し、上記後ろ上下搬送ベルトの重合部の上下には該後
   ろ上下搬送ベルトにより床片を挟持してその後ろ上下搬
   送ベルトと上記ベルトコンベヤにより移送する床片付き
   野菜の床片に高圧水を吹付けるノズルをそれぞれ配設
   し、上記前上下搬送ベルトの重合部の上下には該前上下
   搬送ベルトにより床片を挟持して移送する床片付き野菜
   の葉に高圧水を吹付けるノズルをそれぞれ配設したこと
   を特徴とする野菜の自動洗浄装置。