JP2004073010A - 野菜洗浄装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】野菜全体の損傷を抑えながら、容易かつ確実に野菜全体を洗うことのできる野菜洗浄装置を提供する。
【解決手段】球形に肥大した根部と葉部からなる野菜Kの葉部を垂下した状態でかつ野菜Kを回転させつつ連続して搬送する搬送手段3と、搬送手段3に取り付けられて根部と葉部の付け根部をこする基部洗浄ブラシ46と、根部に洗浄水を吹き付ける噴射ノズル26,45(根部洗浄手段)とを備える。搬送手段3は、対向する一対の搬送ベルト17,36を備えており、一対の搬送ベルト17,36の搬送速度が互いに異なっている。対向する一対の搬送ベルト17,36によって、野菜Kは両側から支持されて回転を与えられ、この状態で搬送されるため、葉を痛めることなく、野菜K全体の泥土が確実に洗い落とされる。
【選択図】   図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、野菜洗浄装置に係り、特にかぶや聖護院大根など、根が球形に肥大した根菜を洗浄する野菜洗浄装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
圃場で栽培している野菜等の作物を収穫した後、出荷する前には作物に付着している泥土を洗い落とす洗浄作業が行われている。かぶや大根等の根菜類の洗浄を機械で行う場合には、収穫物の葉を落とした後、残りの可食部(根部、根基部、葉基部など)をベルトコンベア上に横一列に並べ、搬送しつつ上下から高圧水を噴射して行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のような洗浄装置では、上下から高圧水を噴射するため、高圧水が直接当たらない根部側面の洗浄及び、根基部、葉基部内に入り込んでいる泥土の洗い出しが不十分であった。このため、装置で洗浄した後に、手作業によって再度洗浄する必要があった。また、装置で洗浄することによる可食部の損傷程度も大きく、作業精度が低かった。
【0004】
また、近年、かぶや大根等は葉がついた状態の方が消費者に好まれる傾向にあるため、消費者側からの要請により、葉を落とさずに洗浄する必要があった。しかし、従来の洗浄装置による洗浄では、高圧水が直接葉に噴射されることによって葉が痛むため、商品価値が下がる原因となっていた。更に、手作業によって枯れている葉や痛んでいる葉を取り除くためには、装置による洗浄前もしくは後には葉を取り除く工程が必要となり、作業効率の低下を招いていた。
【0005】
そこで、本発明は、野菜全体の損傷を抑えながら、容易かつ確実に野菜全体をも洗うことのできる野菜洗浄装置の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1の発明は、球形に肥大した根部と葉部からなる野菜の前記葉部を垂下した状態でかつ前記野菜を回転させつつ連続して搬送する搬送手段と、前記搬送手段に取り付けられて前記根部と葉部の付け根部をこする基部洗浄ブラシと、前記根部に洗浄水を吹き付ける根部洗浄手段とを備えたことを特徴とする。
【0007】
請求項1記載の発明の構成により、野菜は回転しながら搬送されて、根部全体に洗浄水が吹き付けられ、根部全体の泥土が落とされる。また、洗浄水と根部と葉部の付け根部をこする基部洗浄ブラシによって、根基部、葉基部及び葉部内に入り込んでいる泥土が洗い出される。そして、根部に吹き付けた洗浄水は下に流れ落ちる際に葉部を伝って落ちるので、葉部の汚れも同時に落とされる。また、野菜自体の回転により、葉基部外側に付着した枯れた葉が取り除かれる。更に、洗浄水が葉に直接吹き付けらることがないため、葉が痛むことがない。
【0008】
次に、請求項2記載の発明は、請求項1記載の野菜洗浄装置であって、前記搬送手段が、対向する一対の搬送ベルトと、これらの搬送ベルトを駆動する駆動部とを備えたことを特徴とする。
【0009】
請求項2記載の発明では、対向する一対の搬送ベルトによって、野菜が両側から支持されて搬送される。また、搬送ベルトは駆動部の動力によって駆動される。
【0010】
また、請求項3記載の発明は、請求項2記載の野菜洗浄装置であって、前記一対の搬送ベルトの搬送速度が互いに異なることを特徴とする。
【0011】
請求項3記載の発明では、一対の搬送ベルトの搬送速度が互いに異なるため、野菜は一対の搬送ベルトによって回転を与えられ、この状態で搬送される。
【0012】
更に、請求項4記載の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の野菜洗浄装置であって、前記野菜が搬送される搬送路の少なくとも一側に前記根部をこする根部洗浄ブラシを取り付けたことを特徴とする。
【0013】
請求項4記載の発明では、根部をこするブラシにより、根部が確実に洗われる。
【0014】
また、請求項5記載の発明は、請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の野菜洗浄装置であって、前記根部の付け根部に洗浄水を吹き付ける根基部洗浄手段を備えたことを特徴とする。
【0015】
請求項5記載の発明では、根部の付け根部にも洗浄水を吹き付けているため、より確実に根基部、葉基部及び葉部内に入り込んでいる泥土が洗い出される。そして、吹き付けた洗浄水が下に流れ落ちる際に葉部を伝って落ちるため、葉部の汚れが確実に落とされる。また、洗浄水により、葉基部外側に付着した枯れた葉も取り除かれる。
【0016】
更に、請求項6記載の発明は、請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の野菜洗浄装置であって、前記搬送手段への野菜投入側に前記根部の先端を切り落とすカッタを設けたことを特徴とする。
【0017】
請求項6記載の発明では、根部の先端を切り落とすためのカッタを設けたため、手作業により不必要な部分を切り落とす作業を省くことができる。
【0018】
また、請求項7記載の発明は、請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の野菜洗浄装置であって、前記搬送手段の上部に洗浄水の飛散を防止するカバーを設けたことことを特徴とする。
【0019】
請求項7記載の発明では、搬送手段の上部に洗浄水の飛散を防止するカバーを設けたため、泥水の飛沫によって作業者や作業所が汚れることがない。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の野菜洗浄装置の詳細を図面に示す実施形態に基づいて説明する。図1は本発明の実施の形態に係る野菜洗浄装置1を示す斜視図であり、図2は図1の要部を示す斜視図であり、図3は野菜洗浄装置1の使用状態を示す図2のII−II線に沿って切断した断面図である。
【0021】
図1に示すように、野菜洗浄装置1は、本体2と、本体2上部の幅方向に並列配置され、洗浄する野菜Kを回転させつつ連続して搬送する搬送手段3とから大略構成されている。図2に示すように、搬送手段3には、搬送手段3に取り付けられて野菜Kの根基部K2と葉基部K3をこする基部洗浄ブラシ46と、根部K1に洗浄水を吹き付ける噴射ノズル26,45を備えている。また、図3に示すように、搬送手段3は、対向する一対の搬送ベルト17,36と、これらの搬送ベルト17,36を駆動する駆動部19,38とを備えている。
【0022】
本体2は、図1に示すように、4本の支持部材4と、支持部材4の下端に接続され、他端にキャスター5が取り付けられた4本の脚6と、貯水槽7と一対のかご置きフレーム8とから構成されている。貯水槽7は、野菜Kを洗浄した後の廃液を溜めるために設けられている。貯水槽7は、開口部7aが長方形で底部7bが谷型に凹んだ形状であり、支持部材4の下方に設置されている。かご置きフレーム8、8は、洗浄する野菜Kを入れたかご9を置くための作業スペースであり、搬送手段3への野菜投入側3aの幅方向に左右対称に設置されている。かご置きフレーム8は、本体2の幅方向外側に向けて水平方向に延びる複数の短冊状の櫛の歯部8aと、支持部材4下端に支持されている支持部8bとで櫛形形状をなしている。支持部8bは、歯部8aに対して下方に直角に折り曲げられている。
【0023】
支持部材4の上端には、略同一形状の一対の搬送手段支持用フレーム10,11が接続されている。搬送手段支持用フレーム10,11は本体2の幅方向に並列して配置されており、本体2の長手方向の所定の長さ分突出させて固定されている。搬送手段3は、略同一形状の一対の右側搬送手段12と左側搬送手段13を有し、右側搬送手段支持用フレーム10には右側搬送手段12、左側搬送手段支持用フレーム11には左側搬送手段13がそれぞれ支持されている。右側搬送手段12と左側搬送手段13の互いに対向している箇所は、洗浄する野菜Kを回転させながら搬送する搬送路14となっている。
【0024】
図2に示すように、右側搬送手段12は、回転自在な右側前プーリ15と、右側前プーリ15に対して野菜搬出側3bに配置された回転自在な右側後プーリ16と、右側前プーリ15と右側後プーリ16との間に巻き掛けられている右側搬送ベルト17とを備えている。右側前プーリ15と右側後プーリ16は略同一形状であり、それぞれ右側搬送手段支持用フレーム10の野菜投入側3aと野菜搬出側3bに、対向して支持されている。図3に示すように、右側後プーリ16の上部には、回転軸18を介して駆動部19が配置されている。
【0025】
駆動部19は、駆動モータ20と、駆動モータ20の駆動力を伝達する中間軸21と、中間軸21の両側に配置され、駆動モータ20を保持する一対の保持部材22からなる。中間軸21の下方には、回転軸18が接続されている。回転軸18は、ビス23によって右側後プーリ16の中心に軸止されている。
【0026】
右側搬送手段支持用フレーム10の上側には、野菜Kの根部K1に洗浄水を吹き付けるための右側上洗浄パイプ24が複数の係止具25,25,・・・によって支持されている。右側上洗浄パイプ24の左側搬送手段13に対向する側には、搬送路14に向けて開口する複数の噴射ノズル26,26,・・・が配設されている。これらの噴射ノズル26,26,・・・は搬送路14を搬送される野菜Kの根部K1に洗浄水が吹き付けられるように、角度が設定されている。
【0027】
また、右側上洗浄パイプ24の下方には、野菜Kの根部K1をこする一対の根部洗浄ブラシ27,27が、ブラケット28,28を介して、右側搬送手段支持用フレーム10の中心から野菜搬出側3bにかけて、2カ所に設置されている。根部洗浄ブラシ27,27は、長方形状の板部27a,27aと、獣毛や植物繊維等の柔らかめの細い毛を束ねて板部27a,27aに植設して形成された毛部27b,27bからなる。根部洗浄ブラシ27,27は、搬送路14を搬送される野菜Kの根部K1をこするように、搬送路14に対して所定の角度をもって設置されている。
【0028】
更に、右側搬送手段支持用フレーム10には、右側搬送ベルト17の位置を規制する一対の受け用ローラ29,29が、ブラケット30,30を介して設けられている。受け用ローラ29,29は、右側搬送ベルト17内周17cに接するように設置されている。なお、受け用ローラ29,29の一方は、上記した根部洗浄ブラシ27,27の間に設置されている。もう一方の受け用ローラ29は、右側搬送手段支持用フレーム10の中心を対称の中心として、一方の受け用ローラ29と点対称となる箇所に設置されている。
【0029】
次に、右側搬送手段支持用フレーム10の下側には、野菜Kの根基部K2に洗浄水を吹き付けるための右側下洗浄パイプ31が複数の係止具32,32,・・・によって支持されている。右側下洗浄パイプ31の左側搬送手段13に対向する側には、搬送路14に向けて開口する多数の噴射ノズル33,33,・・・が配設されている。これらの噴射ノズル33,33,・・・は、搬送路14を搬送される野菜Kの根基部K2に洗浄水が吹き付けられるように、角度が設定されている。
【0030】
一方、左側搬送手段13は、回転自在な左側前プーリ34と、左側前プーリ34に対して搬出側に配置された回転自在な左側後プーリ35と、左側前プーリ34と左側後プーリ35との間に巻き掛けられている左側搬送ベルト36とを備えている。左側前プーリ34と左側後プーリ35は略同一形状となっており、それぞれ左側搬送手段支持用フレーム11の野菜投入側3aと野菜搬出側3bに、対向して支持されている。図3に示すように、左側後プーリ35の上部には、回転軸37を介して駆動部38が配置されている。
【0031】
駆動部38は、右側搬送手段12の駆動部19と略同一の構造である。駆動部38は、駆動モータ39と、駆動モータ39の駆動力を伝達する中間軸40と、中間軸40の両側に配置され、駆動モータ39を保持する一対の保持部材41からなる。中間軸40の下方には、回転軸37が接続されている。回転軸37は、ビス42によって左側後プーリ35の中心に軸止されている。
【0032】
左側搬送手段支持用フレーム11の上側には、右側搬送手段12と同様の構造を有し、野菜Kの根部K1に洗浄水を吹き付けるための左側上洗浄パイプ43が複数の係止具44,44,・・・によって支持されている。左側上洗浄パイプ43の右側搬送手段12に対向する側には、搬送路14に向けて開口する複数の噴射ノズル45,45,・・・が配設されている。これらの噴射ノズル45,45,・・・は搬送路14を搬送される野菜K根部K1に洗浄水が吹き付けられるように、角度が設定されている。
【0033】
また、左側搬送手段支持用フレーム11の下方には、野菜Kの根基部K2及び葉基部K3をこする一対の長尺状の扁平な根基部洗浄ブラシ46,46がブラケット47,47を介して左側搬送手段支持用フレーム11に支持されている。根基部洗浄ブラシ46,46は、長尺状の板部46a,46aと、紐等の柔らかい素材の毛を束ねて板部46a,46aに植設して形成された毛部46b,46bからなる。根基部洗浄ブラシ46,46は、搬送路14を搬送される野菜Kの根基部K2及び葉基部K3をこするように、搬送路14に対して所定の角度をもって設置されている。なお、根基部洗浄ブラシ46,46は、上記した受け用ローラ29,29と対向する位置に設けられている。
【0034】
上述した右側搬送ベルト17及び左側搬送ベルト36は同形状である。搬送ベルト17,36は、ゴムなどの弾性を有した素材で形成された環状の無端のVベルト17a,36aと、Vベルト17a,36aの外周に貼着されており、野菜Kを搬送するベルト17b,36bからなる。ベルト17b,36bは、野菜Kの根基部K2及び葉基部K3を回転させながら搬送し、なおかつ野菜Kへの影響を少なくするために、Vベルト17a,36aよりも柔らかい素材で形成されている。
【0035】
なお、右側上洗浄パイプ24、右側下洗浄パイプ31及び左側上洗浄パイプ43の始端部24a,31a,43aには、一端が洗浄水分岐部48に接続された送水ホース49,49,49が接続されている。各洗浄パイプ24,31,43の終端部24b,31b,43bは閉塞されている。洗浄水分岐部48は支持部材4右上部に設置されており、図示しない動力噴射機から高圧洗浄水が供給されている。そして、洗浄水は各送水ホース49,49,49に分水されて、各洗浄パイプ24,31,43に水を供給している。
【0036】
また、右側搬送手段支持用フレーム10と左側搬送手段支持用フレーム11の野菜投入側3aにブラケット50を架設し、その略中央部には根部K1の先端を切り落とすカッタ51を設置している。
【0037】
更に、搬送手段3上部には、図示しない半円柱のカバーが右側搬送手段支持用フレーム10と左側搬送手段支持用フレーム11に取り付けられている。
【0038】
次に、上記した構成の野菜洗浄装置1によって、野菜を洗浄する動作、及び作用について説明する。
【0039】
まず、搬送手段3の野菜投入側3aに野菜の根部K1を上に、葉部K4を下に垂らした状態で、カッタ51に根部K1の先端を押しつけながら右側搬送ベルト17及び左側搬送ベルト36のベルト17b,36b上に野菜Kの根部K1を載置する。このとき、カッタ51によって根部K1の先端が切り落とされる。
【0040】
ここで、駆動モータ20,39の回転駆動力は、中間軸21、40を介して回転軸18,37に伝達される。そして、回転軸18,37は右側後プーリ16及び左側後プーリ35を回転させる。次に、右側後プーリ16及び左側後プーリ35の回転によって、右側搬送ベルト17は右側前プーリ15と右側後プーリ16との間を周回し、左側搬送ベルト36は左側前プーリ34と左側後プーリ35との間を周回する。なお、右側前プーリ15は、右側搬送ベルト17の周回に従動して回転し、左側前プーリ34は、左側搬送ベルト36の周回に従動して回転する。
【0041】
このとき、搬送ベルト17,36の搬送速度が互いに異なるように設定している。このため、ベルト17b,36bに載せられた野菜Kは、ベルト17b,36bとの摩擦抵抗により回転されながらがら、野菜搬出側3bに向かって搬送される。
【0042】
野菜Kが搬送路14を搬送される間、右側上洗浄パイプ24に配設されている噴射ノズル26,26,・・・と、左側上洗浄パイプ43に配設されている複数の噴射ノズル45,45,・・・から、野菜Kの根部K1に向けて洗浄水が吹き付けられる。また、右側下洗浄パイプ31に配設されている複数の噴射ノズル33,33,・・・から、野菜Kの根基部K2に向けて洗浄水が吹き付けられる。
【0043】
また、野菜Kが搬送路14を搬送される間に、根基部洗浄ブラシ46,46の毛部46b,46bは根部K1とベルト17b,36bとの間に入り込む。野菜Kは回転されているため、根基部K2及び葉基部K3全体は、毛部46b,46bによってこすられ、搬送される。更に、一対の根部洗浄ブラシ27,27の毛部27b,27bによって、野菜Kの根部K1全体は搬送路14を搬送される際にこすられる。したがって、洗浄水と基部洗浄ブラシ46,46、根部洗浄ブラシ27,27によって、根部K1、根基部K2、葉基部K3及び葉部K4内に入り込んでいる泥土を十分に洗い出すことができる。このとき、右側搬送ベルト17の位置を規制する一対の受け用ローラ29,29が、右側搬送ベルト17内周17cに接するように設けられているため、2種類のブラシの毛部27b,27b,46b,46bが野菜Kをこすり続けても、搬送ベルト17,36は各プーリ15,16,34,35から外れることがない。
【0044】
次に、根部K1及び根基部K2に吹き付けられた洗浄水は、根部K1、根基部K2、葉基部K3の汚れを落としながら、葉部K4を伝って下方に流れ落ち、貯水槽7に溜まる。このときに、葉部K4の汚れを落とす。この際、直接葉部K4に洗浄水が吹き付けられないため、葉部K4を痛めずに汚れを落とすことができる。
【0045】
なお、搬送路14を通過する際に周りに飛散する水は、図示しないカバーによって跳ね返され、貯水槽7に流れ落ちる。このため、作業者や作業場は泥水によって汚れることがない。
【0046】
また、野菜Kは回転されながら搬送されるため、野菜Kの回転により、葉基部K3外側に付着した枯れた葉を取り除くことができる。このため作業者の負担を軽減することが可能となる。更に、根基部K2にも洗浄水を吹き付けているため、より確実に根基部K2、葉基部K3及び葉部K4内に入り込んでいる泥土を洗い出すことができる。
【0047】
また、根部K1の先端を切り落とすためにカッタ51を設けたため、手作業により不必要な部分を切り落とす作業を省くことができる。
【0048】
なお、洗浄された野菜の落下地点に水をためたタンクを置き、野菜洗浄装置1内を搬送された野菜を溜めるようにする。この場合、水によって落下による衝撃を抑えられる上、より確実に泥土を落とすことが可能となる。
【0049】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1記載の発明によれば、野菜は回転されながら搬送されるため、根部全体に洗浄水が吹き付けられ、根部全体の泥土を落とすことができる。また、洗浄水と根部と葉部の付け根部をこする基部洗浄ブラシによって、根基部、葉基部及び葉部内に入り込んでいる泥土を洗い出すことができる。そして、根部に吹き付けた洗浄水が下に流れ落ちる際に葉部を伝って落ちるため、葉部の汚れをも落とすことができる。また、野菜自体の回転により、葉基部外側に付着した枯れた葉を取り除くことができる。更に、直接葉に洗浄水が吹き付けられないため、葉が痛むことがない。
【0050】
請求項2記載の発明によれば、請求項1に記載された発明の効果に加えて、対向する一対の搬送ベルトによって、左右から野菜が支持されて搬送される。また、搬送ベルトは、駆動部の動力によって駆動される。
【0051】
請求項3記載の発明によれば、請求項2に記載された発明の効果に加えて、搬送ベルトの搬送速度が互いに異なっているため、搬送ベルトによって野菜に回転を与えながら搬送することができる。
【0052】
請求項4記載の発明によれば、請求項1乃至請求項3に記載された発明の効果に加えて、根部をこするブラシを取り付けたため、根部を確実に洗うことができる。
【0053】
請求項5記載の発明によれば、請求項1乃至請求項4に記載された発明の効果に加えて、根部の付け根にも洗浄水を吹き付けているため、より確実に根基部、葉基部及び葉部内に入り込んでいる泥土を洗い落とすことができる。そして、吹き付けた洗浄水が下に流れ落ちる際に葉部を伝って落ちるため、葉部の汚れも確実に落とすことができる。また、洗浄水により、葉基部外側の枯れた葉を取り除くことができる。
【0054】
請求項6記載の発明によれば、請求項1乃至請求項5に記載された発明の効果に加えて、根部の先端を切り落とすためのカッタを設けたため、手作業により不必要な部分を切り落とす作業を省くことができる。
【0055】
請求項7記載の発明によれば、請求項1乃至請求項6に記載された発明の効果に加えて、搬送手段の上部に洗浄水の飛散を防止するカバーを設けたため、泥水の飛沫によって作業者や作業所が汚れることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る野菜洗浄装置の実施の形態を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る搬送手段を示す概要斜視図である。
【図3】野菜洗浄装置の使用状態を示す、図2のII−II線に沿って切断した断面説明図である。
【符号の説明】
3  搬送手段
17 搬送ベルト
26 噴射ノズル(根部洗浄手段)
36 搬送ベルト
45 噴射ノズル(根部洗浄手段)
46 基部洗浄ブラシ
K  野菜

Claims (7)

  1. 球形に肥大した根部と葉部からなる野菜の前記葉部を垂下した状態でかつ前記野菜を回転させつつ連続して搬送する搬送手段と、前記搬送手段に取り付けられて前記根部と葉部の付け根部をこする基部洗浄ブラシと、前記根部に洗浄水を吹き付ける根部洗浄手段とを備えたことを特徴とする野菜洗浄装置。
  2. 請求項1記載の野菜洗浄装置であって、前記搬送手段が、対向する一対の搬送ベルトと、これらの搬送ベルトを駆動する駆動部とを備えたことを特徴とする野菜洗浄装置。
  3. 請求項2記載の野菜洗浄装置であって、前記一対の搬送ベルトの搬送速度が互いに異なることを特徴とする野菜洗浄装置。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の野菜洗浄装置であって、前記野菜が搬送される搬送路の少なくとも一側に前記根部をこする根部洗浄ブラシを取り付けたことを特徴とする野菜洗浄装置。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の野菜洗浄装置であって、前記根部の付け根部に洗浄水を吹き付ける根基部洗浄手段を備えたことを特徴とする野菜洗浄装置。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の野菜洗浄装置であって、前記搬送手段への野菜投入側に前記根部の先端を切り落とすカッタを設けたことを特徴とする野菜洗浄装置。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の野菜洗浄装置であって、前記搬送手段の上部に洗浄水の飛散を防止するカバーを設けたことを特徴とする野菜洗浄装置。
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