JP2974195B2 - マイクロ波ic用パッケージ - Google Patents

マイクロ波ic用パッケージ

Info

Publication number
JP2974195B2
JP2974195B2 JP4355159A JP35515992A JP2974195B2 JP 2974195 B2 JP2974195 B2 JP 2974195B2 JP 4355159 A JP4355159 A JP 4355159A JP 35515992 A JP35515992 A JP 35515992A JP 2974195 B2 JP2974195 B2 JP 2974195B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
package
microwave
ferrite
cavity
wiring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP4355159A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06188322A (ja
Inventor
登 岩崎
浩輔 桂
直哉 久々津
信夫 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP4355159A priority Critical patent/JP2974195B2/ja
Publication of JPH06188322A publication Critical patent/JPH06188322A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2974195B2 publication Critical patent/JP2974195B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2924/00Indexing scheme for arrangements or methods for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies as covered by H01L24/00
    • H01L2924/15Details of package parts other than the semiconductor or other solid state devices to be connected
    • H01L2924/161Cap
    • H01L2924/1615Shape
    • H01L2924/16195Flat cap [not enclosing an internal cavity]

Landscapes

  • Shielding Devices Or Components To Electric Or Magnetic Fields (AREA)
  • Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)
  • Waveguide Connection Structure (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電磁波吸収材料を用い
たマイクロ波IC用パッケージに関する。
【0002】
【従来の技術】図6は、従来のマイクロ波IC用パッケ
ージP5を示す分解斜視図と縦断面図であり、図6
(1)は、従来のマイクロ波IC用パッケージP5の斜
視図であり、図6(2)は、図6(1)のVIーVI線
における縦断面図である。
【0003】このパッケージP5は、フレーム10が金
属で構成され、フレーム10の内部にはキャビティ20
が設けられ、キャビティ20内にマイクロ波IC30が
搭載され、ポリイミドフィルム40にインナーリード5
0が設けられ、ポリイミドフィルム40の縁端部におい
て、ポリイミドフィルム40上のマイクロ波信号用配
線、接地用配線、直流バイアス供給用配線からアウター
リード60が延長形成され、これらの上に蓋70が載置
されている。また、アウターリード60と接続されるパ
ターン部90がキャビティ20の周囲に設けられ、パタ
ーン部90と接続されたリード80がフレーム10の外
部に設けられている。
【0004】パッケージP5へ素子を搭載する手順は次
のとおりである。まず、ポリイミドフィルム40の一方
の面に、マイクロ波信号用配線、接地用配線、直流バイ
アス供給用配線を形成し、このポリイミドフィルム40
のインナーリード50とマイクロ波IC30とを接続用
開口部を通して接続し、ポリイミドフィルム40の縁端
部に設けられたアウターリード60を、パッケージ内の
パターン部90の所定位置に接続するとともに、マイク
ロ波IC30をキャビティ20の底部に導電ペースト等
で固定し、蓋70を取り付ける。
【0005】つまり、従来のパッケージP5は、ポリイ
ミドフィルム40で構成された絶縁性フレキシブル基板
の一方の面に、コプレーナ構造の線路で構成されたマイ
クロ波信号用配線、接地用配線、直流バイアス供給用配
線が形成され、絶縁性フレキシブル基板の縁端部で各配
線から延長形成されたリード50、60であって、マイ
クロ波IC30、その他の回路素子の電極端子または他
の配線板電極端子と接続するリード50、60を有する
絶縁性フレキシブル基板を搭載している。
【0006】図7は、従来のマイクロ波IC用パッケー
ジであって別のパッケージP6を示す分解斜視図と縦断
面図であり、図7(1)は、マイクロ波IC用パッケー
ジP6の斜視図であり、図7(2)は、図7(1)のV
IIーVII線における縦断面図である。
【0007】パッケージP6は、パッケージP5におけ
る金属フレーム10の代わりに金属フレーム11が使用
され、金属フレーム11は、金属ベース11a上に、金
属11bとシート状セラミックス11cとが交互に積層
されたものであり、金属フレーム11の表面は金属で被
覆されている。パッケージP6において、これら以外の
構造は、パッケージP5と同様であり、パッケージP6
に素子を搭載する手順もパッケージP5の場合と同様で
ある。
【0008】従来のパッケージP5、P6は、フレーム
10、11に金属が含まれ、しかもパッケージ全体にわ
たって同電位に保たれる構造になっているので、フレー
ム10、11に設けられた端子間で生じるリング共振を
抑圧することができるとともに、端子間のアイソレーシ
ョンを充分に確保することができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】一般に、マイクロ波I
C用パッケージのキャビティ内部では、キャビティ共振
が生じ、このキャビティ共振は、キャビティ寸法に応じ
て、モードおよび周波数が定まる。このうちで、周波数
の最も低いモードを基本モードと呼び、このときにおけ
る周波数を遮断周波数と呼んでいる。
【0010】図8は、従来のパッケージP5、P6のキ
ャビティ内部において、基本モードのキャビティ共振が
生じている場合における電界および磁界の分布を示す図
である。
【0011】電界はキャビティの高さ方向に分布し、磁
界はパッケージの内壁に分布している。このような状態
では、遮断周波数およびその近傍の周波数において、キ
ャビティ共振に伴う電磁エネルギーが本来のマイクロ波
信号から失われるために、マイクロ波信号の良好な伝搬
が妨げられる。
【0012】図9は、パッケージ内のキャビティの幅と
長さが等しく、高さが幅よりも小さいパッケージにおい
て、キャビティ幅に対する遮断周波数を示す図である。
【0013】従来のパッケージP5、P6においては、
キャビティ共振を有効に抑圧する手段が存在しないの
で、パッケージの使用周波数帯域よりも高い周波数に、
遮断周波数を設定しなければならない。つまり、図9に
示す特性線の左下の領域に入るように、パッケージP
5、P6のキャビティの幅の値を設定するようにしてお
り、使用可能な周波数帯域を高く設定すればする程、キ
ャビティ幅を小さくしなければならず、周波数によって
はキャビティ幅を5mm以下に小さくしなければならない
場合がある。
【0014】ところが、パッケージに収容されるマイク
ロ波IC等の素子の寸法、パッケージの加工精度、加工
に要する費用等を考慮すると、パッケージのキャビティ
幅の下限値が5mm程度になる。このように、パッケージ
のキャビティ幅の下限値が5mm程度に制限されると、周
波数帯域を向上させることはできず、従来のパッケージ
においては、図9から、実効的に使用できる周波数帯域
は高々40GHz程度に制限されるという問題がある。
【0015】また、マイクロ波ICの小型化、高集積化
に伴い、絶縁性フレキシブル基板の開口部または縁端部
に形成されたリード同士の間隔が縮小し、上記リード同
士の誘導性または容量性結合が増大するため、寄生共振
が生じ、マイクロ波信号の良好な伝搬が妨げられるとい
う問題がある。
【0016】さらに、パッケージ内で生じる上記各共振
現象を抑圧するための手段として、従来、パッケージ内
部の壁面に接着剤または半田等によって電磁波吸収材料
を装着する方法が用いられているが、パッケージ内へ電
磁波吸収材料を装着するスペースを余分に必要とし、か
つ、パッケージ内へマイクロ波ICやその他の回路素子
を実装する場合、電磁波吸収材料の影響を避ける必要が
あり、実装法、実装許容寸法等の自由度が損なわれる。
【0017】本発明は、一方の面に、マイクロ波信号用
配線、接地用配線、直流バイアス供給用配線が形成され
た絶縁性フレキシブル基板を搭載したマイクロ波IC用
パッケージにおいて、キャビティ共振、寄生共振を抑圧
でき、実効的に使用できる周波数帯域を高くすることが
でき、パッケージ内へマイクロ波ICやその他の回路素
子を実装する場合の自由度を損なうことがないマイクロ
波IC用パッケージを提供することを目的とするもので
ある。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明は、絶縁性フレキ
シブル基板の一方の面にマイクロ波信号用配線、接地用
配線、直流バイアス供給用配線が形成され、絶縁性フレ
キシブル基板の一方の面と反対側の面の少なくとも一部
に、電磁波吸収材料を配置するものである。
【0019】
【作用】本発明は、絶縁性フレキシブル基板のマイクロ
波信号用配線、接地用配線、直流バイアス供給用配線が
形成された面と反対側の面の少なくとも一部に、電磁波
吸収材料を配置し、この電磁波吸収材料が電磁界のエネ
ルギーを有効に吸収するので、キャビティ寸法を小さく
する必要がなく、パッケージのキャビティ寸法が小さく
なることに起因するキャビティ共振、絶縁性フレキシブ
ル基板に形成されたリード同士の間での誘導性または容
量性結合に起因する寄生共振を抑圧でき、したがって、
実効的に使用できる周波数帯域を高くすることができ、
また、パッケージへの新たな材料の装着や加工を行わ
ず、絶縁性フレキシブル基板へ電磁波吸収材料を単に配
置するだけなので、パッケージ内へのマイクロ波ICや
その他の回路素子を実装する場合の自由度を損なうこと
がない。
【0020】
【実施例】図1は、本発明の第1実施例であるマイクロ
波IC用パッケージP1を示す分解斜視図と縦断面図で
あり、図1(1)は、マイクロ波IC用パッケージP1
の分解斜視図であり、図1(2)は、図1(1)のIー
I線における縦断面図である。なお、同一部材には同一
符号を付してある。
【0021】このパッケージP1は、フレーム10が金
属で構成され、フレーム10の内部にはキャビティ20
が設けられ、キャビティ20内にマイクロ波IC30が
搭載され、ポリイミドフィルム40にインナーリード5
0が設けられ、ポリイミドフィルム40の縁端部におい
て、ポリイミドフィルム40上のマイクロ波信号用配
線、接地用配線、直流バイアス供給用配線からアウター
リード60が延長形成され、これらの上に蓋70が載置
されている。また、アウターリード60に接続されるパ
ターン部90がキャビティ20の周囲に設けられ、パタ
ーン部90と接続されたリード80がフレーム10の外
部に設けられている。また、マイクロ波信号用配線、接
地用配線、直流バイアス供給用配線が形成されたポリイ
ミドフィルム40の面と反対の面の一部に、シート状フ
ェライト1が装着されている。
【0022】上記実施例において、パッケージP1へ素
子を搭載する手順は次のとおりである。まず、ポリイミ
ドフィルム40の一方の面に、マイクロ波信号用配線、
接地用配線、直流バイアス供給用配線を形成し、ポリイ
ミドフィルム40の他方の面の一部に、シート状フェラ
イト1をエポキシ等の有機樹脂によって装着する。この
ポリイミドフィルム40のインナーリード50とマイク
ロ波IC30とを接続用開口部を通して接続し、ポリイ
ミドフィルム40の縁端部に設けられたアウターリード
60を、パッケージ内のパターン部90の所定位置に接
続するとともに、マイクロ波IC30をキャビティ20
の底部に導電ペースト等で固定し、蓋70を取り付け
る。
【0023】なお、マイクロ波信号用配線等が形成され
たポリイミドフィルム40の面と反対の面の一部ではな
く、全部に、シート状フェライト1を装着するようにし
てもよい。
【0024】つまり、パッケージP1は、ポリイミドフ
ィルム40で構成された絶縁性フレキシブル基板の一方
の面に、コプレーナ構造の線路で構成されたマイクロ波
信号用配線、接地用配線、直流バイアス供給用配線が形
成され、絶縁性フレキシブル基板の縁端部で各配線から
延長形成されたリード50、60であって、マイクロ波
IC30、その他の回路素子の電極端子または他の配線
板電極端子と接続するリード50、60を有する絶縁性
フレキシブル基板を搭載し、絶縁性フレキシブル基板の
各配線が形成された面と反対側の面の少なくとも一部
に、電磁波吸収材料としてのシート状フェライト1が装
着されている。
【0025】上記実施例によれば、キャビティ20内に
生じる電界、磁界のエネルギーがシート状フェライト1
に吸収され、キャビティ20内における電界、磁界の分
布が図2に示すように減少するので、キャビティ共振が
抑圧される。また、マイクロ波IC30の端子間、また
はポリイミドフィルム40に形成されたリード間におけ
る誘導性、容量性結合をシート状フェライト1が吸収す
るので、誘導性、容量性結合に伴う寄生共振も抑圧され
る。さらに、パッケージP1へ新たな材料を装着したり
加工したりせず、ポリイミドフィルム40へシート状フ
ェライト1を単に装着するだけの工程で充分であるの
で、その工程が簡単であり、しかも、パッケージP1内
へマイクロ波IC30やその他の回路素子を実装する場
合の自由度を損なうことがない。
【0026】上記実施例による効果を、パッケージP1
内にマイクロ波信号を伝搬させることによって、実験的
に確かめた。この場合、キャビティ20の寸法は長さ1
0mm、幅12mm、高さ6mmである。フェライトシート1
を装着しない従来のパッケージP5、P6では、20G
Hz付近からキャビティ共振、寄生共振が観測されたの
に対し、上記実施例であるパッケージP1では、40G
Hz以上の広帯域でリップルのない平坦な特性が得ら
れ、キャビティ共振、寄生共振は観測されなかった。す
なわち、パッケージサイズに制限を与えることなく、マ
イクロ波IC用パッケージとして使用可能な周波数領域
が拡大された。
【0027】なお、上記実施例では、シート状フェライ
ト1をポリイミドフィルム40に装着した後、ポリイミ
ドフィルム40のインナーリード50とマイクロ波IC
30、および、アウターリード60とパッケージ内のパ
ターン部90を接続したが、ポリイミドフィルム40の
インナーリード50とマイクロ波IC30、および、ア
ウターリード60とパッケージ内のパターン部90を接
続した後、シート状フェライト1をポリイミドフィルム
40に装着するようにしてもよい。
【0028】また、上記実施例において、長さ10mm、
幅12mm、高さ6mmのキャビティを有するパッケージに
ついて述べたが、これら以外の任意のキャビティ寸法を
有するパッケージについて、その遮断周波数を含む周波
数帯域において良好な吸収特性を示す電磁波吸収材料を
用いれば、上記と同様の効果を得られる。
【0029】なお、固形の電磁波吸収材料としてシート
状フェライト1を例に挙げたが、シート状以外の形状を
有する固形のフェライトを使用してもよく、また、いか
なる種類のフェライトを使用してもよい。さらに、フェ
ライト以外の磁性損失材、チタン酸バリウム等の誘電損
失材、ウレタン等の導電損失材を、シート状フェライト
1の代わりに使用してもよい。
【0030】図3は、本発明の第2実施例であるマイク
ロ波IC用パッケージP2を示す分解斜視図と縦断面図
であり、図3(1)は、マイクロ波IC用パッケージP
2の分解斜視図であり、図3(2)は、図3(1)のI
IIーIII線における縦断面図である。
【0031】第2実施例であるマイクロ波IC用パッケ
ージP2は、第1実施例であるマイクロ波IC用パッケ
ージP1と基本的には同じであるが、パッケージP1に
おけるシート状フェライト1の代わりに、液状フェライ
ト2が使用されている点が異なる。また、パッケージP
2に素子を搭載する搭載手順も、パッケージP1の場合
と基本的には同じであるが、パッケージP2において
は、ポリイミドフィルム40の一方の面に、マイクロ波
信号用配線、接地用配線、直流バイアス供給用配線を形
成し、ポリイミドフィルム40の他方の面の一部または
全部に、液状フェライト2を塗布し、硬化する。
【0032】マイクロ波IC用パッケージP2における
作用効果は、上記したマイクロ波IC用パッケージP1
のそれと同様である。
【0033】なお、パッケージP2においては、液状フ
ェライト2をポリイミドフィルム40に塗布し、硬化し
た後、ポリイミドフィルム40のインナーリード50と
マイクロ波IC30、および、アウターリード60とパ
ッケージ内のパターン部90を接続するが、ポリイミド
フィルム40のインナーリード50とマイクロ波IC3
0、および、アウターリード60とパッケージ内のパタ
ーン部90を接続した後、液状フェライト2をポリイミ
ドフィルム40に塗布し、硬化するようにしてもよい。
【0034】パッケージP2においては、液状の電磁波
吸収材料として液状フェライト2を例に挙げたが、いか
なる種類のフェライトを使用してもよい。さらに、フェ
ライト以外の磁性損失材、チタン酸バリウム等の誘電損
失材、ウレタン等の導電損失材を、液状フェライト2の
代わりに使用してもよい。
【0035】図4は、本発明の第3実施例であるマイク
ロ波IC用パッケージP3を示す分解斜視図と縦断面図
であり、図4(1)は、マイクロ波IC用パッケージP
2の分解斜視図であり、図4(2)は、図4(1)のI
VーIV線における縦断面図である。
【0036】第3実施例であるマイクロ波IC用パッケ
ージP3は、第1実施例であるマイクロ波IC用パッケ
ージP1と基本的には同じであるが、パッケージP1に
おけるシート状フェライト1の代わりに、フェライト粉
末が添加されたエポキシフィルム3が使用されている点
が異なる。
【0037】第3実施例において、パッケージP3に素
子を搭載する搭載手順は、次の通りである。まず、フェ
ライト粉末が添加されたエポキシフィルム3とポリイミ
ドフィルム40とをプレス法等により張り合せ、ポリイ
ミドフィルム40のエポキシフィルム3を張り合せた面
とは反対側の面に、マイクロ波信号用配線、接地用配線
および直流バイアス供給用配線を形成し、インナーリー
ド50とマイクロ波IC30とを接続用開口部を通して
接続する。続いて、ポリイミドフィルム40の縁端部に
設けられたアウターリード60をパッケージ内のパター
ン部90の所定位置に接続するとともに、マイクロ波I
C30をキャビティ20の底部に導電ペースト等で固定
し、最後に蓋70を取り付ける。
【0038】マイクロ波IC用パッケージP3における
作用効果は、上記したマイクロ波IC用パッケージP1
のそれと同様である。
【0039】なお、第3実施例において、電磁波吸収機
能を有する粉末として、フェライト粉末を例に挙げた
が、他の磁性体粉末、カーボン粉末、金属粉末、誘電体
粉末等をフェライト粉末の代わりに使用してもよい。ま
た、第3実施例において、フェライト粉末が添加された
エポキシフィルム3におけるエポキシフィルムの代わり
に、エポキシ樹脂、テフロン系樹脂、アルミナセラミッ
クス、ガラス等の固形の絶縁体を使用してもよい。さら
に、第3実施例においては、ポリイミドフィルム40の
全部に、フェライト粉末が添加されたエポキシフィルム
3を張り合せてあるが、ポリイミドフィルム40の一部
に、フェライト粉末が添加されたエポキシフィルム3を
張り合せるようにしてもよい。
【0040】図5は、本発明の第4実施例であるマイク
ロ波IC用パッケージP4を示す分解斜視図と縦断面図
であり、図5(1)は、マイクロ波IC用パッケージP
2の分解斜視図であり、図5(2)は、図5(1)のV
ーV線における縦断面図である。
【0041】第4実施例であるマイクロ波IC用パッケ
ージP4は、第3実施例であるマイクロ波IC用パッケ
ージP3と基本的には同じであるが、パッケージP3に
おけるフェライト粉末が添加されたエポキシフィルム3
をポリイミドフィルム40に張り合わす代わりに、フェ
ライト粉末が添加された液状のポリイミド樹脂4をポリ
イミドフィルム40に塗布し、硬化する点が異なる。
【0042】第4実施例において、パッケージP4に素
子を搭載する搭載手順は、次の通りである。まず、フェ
ライト粉末が添加された液状のポリイミド樹脂4をポリ
イミドフィルム40に塗布し、硬化し、この面とは反対
側の面に、マイクロ波信号用配線、接地用配線、直流バ
イアス供給用配線を形成し、インナーリード50とマイ
クロ波IC30とを接続用開口部を通して接続する。続
いて、ポリイミドフィルム40の縁端部に設けられたア
ウターリード60をパッケージ内のパターン部90の所
定位置に接続するとともに、マイクロ波IC30をキャ
ビティ20の底部に導電ペースト等で固定し、蓋70を
取り付ける。
【0043】マイクロ波IC用パッケージP4における
作用効果は、上記したマイクロ波IC用パッケージP1
のそれと同様である。
【0044】なお、第4実施例において、フェライト粉
末が添加された液状のポリイミド樹脂4におけるフェラ
イト粉末の代わりに、他の磁性体粉末、カーボン粉末、
金属粉末、誘電体粉末等の電磁波吸収機能を有する粉末
を使用してもよい。また、フェライト粉末が添加された
液状のポリイミド樹脂4における液状のポリイミド樹脂
の代わりに、エポキシ樹脂、テフロン系樹脂、アルミナ
セラミックス、ガラス等の液状の絶縁体を使用してもよ
い。
【0045】また、第1〜4実施例において、ポリイミ
ドフィルム40の代わりに、エポキシ樹脂、テフロン系
樹脂等の絶縁性フレキシブル基板を使用してもよい。さ
らに、第1〜4実施例において、マイクロ波ICだけを
接続した例を挙げたが、抵抗、コイル、コンデンサ等の
受動素子を接続した場合も、上記と同様である。なお、
第1〜4実施例において、マイクロ波線路としてコプレ
ーナ構造の線路を使用したが、この代わりに、スロット
構造の線路を使用してもよい。また、第1〜4実施例に
おいて、フレーム10の代わりに、フレーム11を使用
してもよく、セラミックス等の絶縁体で形成されたパッ
ケージを使用するようにしてもよい。
【0046】
【発明の効果】本発明によれば、一方の面に、マイクロ
波信号用配線、接地用配線、直流バイアス供給用配線が
形成された絶縁性フレキシブル基板を搭載したマイクロ
波IC用パッケージにおいて、キャビティ共振、寄生共
振を抑圧でき、実効的に使用できる周波数帯域を高くす
ることができ、パッケージ内へマイクロ波ICやその他
の回路素子を実装する場合の自由度を損なうことがない
マイクロ波IC用パッケージを提供することを目的とす
るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す分解斜視図および縦
断面図である。
【図2】キャビティ共振が抑圧された時のキャビティ内
における電界および磁界の分布を示す図である。
【図3】本発明の第2実施例を示す分解斜視図および縦
断面図である。
【図4】本発明の第3実施例を示す分解斜視図および縦
断面図である。
【図5】本発明の第4実施例を示す分解斜視図および縦
断面図である。
【図6】従来のマイクロ波IC用パッケージを示す分解
斜視図および縦断面図である。
【図7】従来の他のマイクロ波IC用パッケージを示す
一部切欠分解斜視図および縦断面図である。
【図8】基本モードのキャビティ共振が生じているとき
の電界および磁界の分布を示す図である。
【図9】従来例において、パッケージのキャビティ幅と
遮断周波数との関係を示す図である。
【符号の説明】
1…シート状フェライト、 2…液状フェライト、 3…フェライト粉末が添加されたエポキシフィルム、 4…フェライト粉末が添加されたポリイミド樹脂、 10、11…フレーム、 11a…金属ベース、 11b…金属、 11c…シート状セラミック、 20…キャビティ、 30…マイクロ波IC、 40…ポリイミドフィルム、 50…インナーリード、 60…アウターリード、 70…パッケージの蓋、 80…リード、 90…パターン部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 信夫 東京都千代田区内幸町1丁目1番6号 日本電信電話株式会社内 (56)参考文献 実開 昭57−157147(JP,U) 実開 昭63−55545(JP,U) 実開 平2−79042(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01L 23/02 H01P 1/00 H01P 1/212 H05K 9/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マイクロ波信号用配線、接地用配線、直
    流バイアス供給用配線が、絶縁性フレキシブル基板の一
    方の面に形成され、しかも、上記絶縁性フレキシブル基
    板の縁端部で上記各配線から延長形成されたリードであ
    って、マイクロ波IC、その他の回路素子の電極端子ま
    たは他の配線板電極端子と接続するリードを有する絶縁
    性フレキシブル基板を搭載したマイクロ波IC用パッケ
    ージにおいて、 上記絶縁性フレキシブル基板の上記各配線が形成された
    面と反対側の面の少なくとも一部に電磁波吸収材料が配
    置されていることを特徴とするマイクロ波IC用パッケ
    ージ。
JP4355159A 1992-12-17 1992-12-17 マイクロ波ic用パッケージ Expired - Fee Related JP2974195B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4355159A JP2974195B2 (ja) 1992-12-17 1992-12-17 マイクロ波ic用パッケージ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4355159A JP2974195B2 (ja) 1992-12-17 1992-12-17 マイクロ波ic用パッケージ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06188322A JPH06188322A (ja) 1994-07-08
JP2974195B2 true JP2974195B2 (ja) 1999-11-08

Family

ID=18442289

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4355159A Expired - Fee Related JP2974195B2 (ja) 1992-12-17 1992-12-17 マイクロ波ic用パッケージ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2974195B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013021260A (ja) * 2011-07-14 2013-01-31 Sony Corp 電磁波吸収材及びその製造方法、フレキシブルプリント配線板、並びに、電子機器
JP6203802B2 (ja) 2015-09-30 2017-09-27 住友大阪セメント株式会社 光変調器

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06188322A (ja) 1994-07-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3538045B2 (ja) Rf回路モジュール
US5023578A (en) Filter array having a plurality of capacitance elements
JPH0786460A (ja) 半導体装置
JPH08279667A (ja) フレキシブル基板
JPH113967A (ja) 高周波モジュール
JP2974195B2 (ja) マイクロ波ic用パッケージ
JP3086717B2 (ja) 回路基板装置
JP2603310B2 (ja) 高周波集積回路用パッケージ
JP3152138B2 (ja) 弾性表面波装置
JP3178452B2 (ja) 半導体装置用パッケージとその実装構造
JP3204423B2 (ja) 非可逆回路素子
JPH11204690A (ja) 表面実装型パッケージ及び半導体装置
JPH08274512A (ja) マイクロ波半導体集積回路装置
JP3514610B2 (ja) マイクロ波装置用パッケージ
JP2998947B2 (ja) マイクロ波回路用パッケージ
JP3127645B2 (ja) パッケージ構造
JPS59200516A (ja) フイルタ
JP3013845B1 (ja) 高周波集積回路パッケージ
JP3916988B2 (ja) 高周波モジュール
JPS63310203A (ja) マイクロ波用電子部品間接続構造
JPH0340951B2 (ja)
JP4563980B2 (ja) 表面実装型パッケージ及び半導体装置
JP3441975B2 (ja) 高周波パッケージ
JPS6348441B2 (ja)
JPH0724289B2 (ja) 高周波用混成集積回路

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees